JPH0598451A - 金属材料のめつき方法 - Google Patents

金属材料のめつき方法

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JPH0598451A
JPH0598451A JP28704491A JP28704491A JPH0598451A JP H0598451 A JPH0598451 A JP H0598451A JP 28704491 A JP28704491 A JP 28704491A JP 28704491 A JP28704491 A JP 28704491A JP H0598451 A JPH0598451 A JP H0598451A
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JP
Japan
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plating
metal material
metal
metallic material
present
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Withdrawn
Application number
JP28704491A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
藤 廣 士 佐
Takenori Nakayama
山 武 典 中
Hidetoshi Nishimoto
本 英 敏 西
Yasunori Wada
田 恭 典 和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】めっき浴中において、めっきが施される金属材
料の表面に存在する皮膜を機械的に破壊することにより
除去し、皮膜の存在しない金属材料にめっきを行う方法
である。 【効果】めっき密着性に極めて優れており、さらに、従
来の前処理工程に比較して工程を省略することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属材料のめっき方法に
関し、さらに詳しくは、めっき層の密着不良、剥離、膨
れ、むら等のない優れためっき層を施すことができる金
属材料のめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、金属塩溶液等のめっき浴を使用し
て、金属イオンをめっきが施される金属材料表面に還元
し、金属皮膜を形成させる技術として、電気めっき、置
換めっき、化学還元めっき等があり、これら何れのめっ
き技術においても、前処理により金属表面を清浄にする
ことは極めて重要な工程である。
【0003】即ち、通常、金属表面には、錆、酸化皮
膜、油脂、指紋、塵埃およびその他種々の汚れ、また
は、付着物等が存在しており、また、高温加工や焼鈍を
行った時の金属材料の表面には、厚く成長した酸化物、
所謂、スケールにより覆われている。
【0004】そして、上記に説明した種々の付着物等
が、金属材料の表面に僅かでも残留していると、還元し
て析出した金属とめっきが施される金属材料表面とが直
接接触しないで不連続状態となり、めっき層の密着不
良、剥離、膨れ、むら等の生じる原因となる。
【0005】従って、前処理によるめっきが施される金
属材料の表面の清浄化は、めっきを行うのに際して、最
も重要な工程とされており、この清浄化方法としての工
程は、錆取り、脱脂、酸浸漬および水洗等がある。
【0006】また、不働態金属や不働態合金、例えば、
ステンレス鋼およびチタン等では、酸浸漬および機械的
研磨等により、めっきが施される金属材料表面の皮膜を
除去する、所謂、活性化処理を充分に行った場合におい
ても、この活性化処理過程において、さらに新たな表面
酸化皮膜が形成されて上記に説明したようなめっき不良
の原因となる。そのため、例えば、ステンレス鋼に無電
解めっきを行おうとする場合には、めっきを行う前にN
iストライクめっき等がよく行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に説明し
たように従来の金属材料に対するめっき方法の種々の問
題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を行い、検討を重ねた
結果、実際のめっきを行う工程においては、細心の注意
を払って前処理をおこなっても、めっきが施される金属
材料の表面に非清浄化部が僅かに残留して、めっき層の
密着不良、剥離、膨れ、むら等が発生することを防止
し、また、不働態金属または合金等に施されるめっきを
行う前にストライクめっき等を行う必要のない金属材料
のめっき方法を開発したのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属材料の
めっき方法の特徴とするところは、めっき浴中におい
て、めっきが施される金属材料の表面に存在する皮膜を
機械的に破壊することにより除去し、皮膜の存在しない
金属材料にめっきを行うことにある。
【0009】本発明に係る金属材料のめっき方法につい
て、以下詳細に説明する。
【0010】先ず、本発明に係る金属材料のめっき方法
において、めっき浴中において機械的に金属材料表面の
皮膜を破壊して除去するのは、皮膜或いは表面付着物が
全くない金属材料の新しい金属表面を形成するためであ
る。
【0011】この場合、金属材料の表面の皮膜というの
は、所謂、ステンレス鋼、チタン等の不働態金属におけ
る不働態皮膜ばかりではなく、沈殿皮膜、大気等のガス
中の酸素等の気体分子の吸着、水溶液、めっき浴中に含
有されている成分の吸着等で形成された皮膜、また、水
溶液、めっき浴中で反応生成した皮膜、或いは、もらい
錆、油脂、指紋、塵埃その他種々の汚れや付着物が存在
することにより形成された皮膜等が挙げられる。
【0012】そして、上記に説明したような種々の皮膜
を除去するために前処理を行うのであるが、前処理を行
っても金属材料表面には非清浄部が僅かに残留すること
があり、この非清浄部があることにより、屡々めっき層
の密着不良を起こしたり、めっき層が剥離したり、ま
た、めっき層が膨れたり、めっきむら等のめっき不良が
生じることがある。
【0013】従って、めっき浴中において金属材料の表
面を新しい金属面とする必要があり、そのために、めっ
き浴中で機械的に金属材料表面の皮膜を破壊することに
より、非清浄部をめっき浴中において存在しないように
するだけではなく、以下説明するように、界面物性学的
に本質的に深い技術的意義があることを明らかにしたの
である。
【0014】しかして、本発明に係る金属材料のめっき
方法と従来方法における前処理について比較整理する
と、めっきを行うのに先立つ前処理(表面活性化処理)
を行うことについては共通しているが、本発明に係る金
属材料のめっき方法では、めっき浴中、或いは、めっき
工程中における処理である点において、従来方法とは根
本的に相違している。即ち、本発明に係る金属材料のめ
っき方法における前処理と従来方法の前処理とでは、め
っき浴中における反応速度に大きな相違があるのであ
る。
【0015】このような反応速度に相違の生じる理由と
して、従来処理においては、めっきを施そうとする金属
材料の表面の酸化皮膜、油脂成分等の除去をおこなって
も、その処理中或いは処理後において、酸化皮膜が生成
し、さらに、成長するか、または、油脂、大気等のガス
中の酸素等の気体分子等の吸着があり、これがめっき浴
中において、めっき反応を抑制し、或いは、還元析出金
属と金属材料表面との接触を阻害して連続性をなくし、
さらには、めっき層の成長を抑制すると共に、めっき不
良の原因となる。
【0016】しかして、本発明に係る金属材料のめっき
方法においては、めっき浴中において金属材料表面の皮
膜を機械的に破壊し、無垢で裸の新しい金属材料表面と
した場合には、反応を抑制する何らの障害もなく、ま
た、無垢で裸の新しい金属材料表面はエキソエレクトロ
ン放射をするという極めて活性であることから、めっき
反応が充分に起こり、結果として、従来処理とは異なり
格段に優れためっき層を金属材料表面に施すことができ
るのである。
【0017】従って、従来から行われてきている前処理
を如何に厳密に行っても、自ずから限界があり、本発明
に係る金属材料のめっき方法とは根本的に原理が異なっ
ており、大きな差異がある。
【0018】このように、本発明に係る金属材料のめっ
き方法によれば、上記に説明したように金属材料表面に
は極めて反応性の高い状態がめっき浴中、または、めっ
き工程中に生成させることができるので、不働態金属ま
たは不働態合金であるステンレス鋼およびチタン等の無
電解めっきや電解めっきにおいても、ストライクめっき
等の前処理を行わなくてもめっき反応が充分に起こり、
密着性の良好なめっき層を金属材料表面に施すことがで
きる。
【0019】そして、本発明に係る金属材料のめっき方
法においては、ステンレス鋼およびチタンばかりではな
く、一般的にめっき層と密着性がよくない金属、或い
は、合金として、高炭素鋼、低合金鋼、コバルト基合
金、ニッケル基合金、または、モリブデン、ニオブ等の
特種金属材料等を使用することができる。
【0020】本発明に係る金属材料のめっき方法の態様
として、必ずしも、皮膜の機械的な破壊とめっき形成の
ためのめっき浴とを同一の浴で行う必要はない。例え
ば、本めっき形成の前に別のめっき浴槽において、機械
的に金属表面の酸化物等の皮膜を破壊して除去し、次
に、本めっき形成用のめっき浴槽に移すことも可能であ
るが、本発明に係る金属表面のめっき方法の主旨からし
て、上記皮膜の金属表面な破壊を行うめっき浴槽では、
この皮膜の除去と共に金属表面にめっき層が形成され
る、即ち、めっき反応を起こさせる必要がある。この点
において、別々のめっき浴槽において本発明に係る金属
材料のめっき方法を行う場合には、2層以上の複合めっ
き、複層めっき或いはめっき下地のための金属めっき等
を行う場合に適している。
【0021】
【実 施 例】本発明に係る金属材料のめっき方法の実
施例を説明する。
【0022】
【実 施 例 1】厚さ3mmの市販の純チタンAP材
(酸洗仕上げ)を、50×70mmの大きさに10枚作
成し、5枚ずつを 従来の前処理工程 本発明に係る金属材料のめっき方法 に従って処理を行った。その後、 硫酸ニッケル : 26g/l、エチレンジアミン : 9
0g/l、 次亜硫酸ナトリウム : 11g/l、pH : 6.5、
温度 : 60℃ のめっき浴で、無電解ニッケルめっきを施し、JIS−
K5400に準じた碁盤目テープ剥離法によるめっき密
着性を評価した。
【0023】従来の前処理工程 1.アルカリ脱脂 2.水洗 3.塩酸洗い 4.水洗 5.酸洗5分(20%硝酸+2%弗酸) 6.水洗 7.濃塩酸煮沸10分 8.表面活性化処理(FeCl2:375g/l、Ca
Cl2:159g/lpH:0.8、温度88℃の溶液に
浸漬) 9.水洗 10.めっき処理(30分間めっき浴に浸漬)
【0024】本発明に係る金属材料のめっき方法 1.アルカリ脱脂 2.水洗 3.塩酸洗い 4.水洗 5.めっき浴中において、鋼製ワイヤの付いた電動ブラ
シ工具により2分間ブラッシング処理 6.電動工具を取り出し、そのまま試料をめっき浴中に
おいて浸漬を継続(30分間) 表1にその結果を示す。
【0025】
【表1】
【0026】上記に説明したように、この実施例1にお
いては、本発明に係る金属材料のめっき方法は、従来の
前処理工程に比較して、めっき密着性に優れており、さ
らに、従来の前処理工程の一部を省略することが可能で
ある。また、本発明に係る金属材料のめっき方法におい
ては、試料の表面状態を極めて良好にすることができれ
ば、塩酸洗いおよび水洗の工程を省略することが可能で
ある。
【0027】
【実 施 例 2】厚さ3mmの市販のSUS304ステ
ンレス鋼板BA(光輝焼鈍仕上げ)を、50×70mm
の大きさに10枚作成し、 従来の前処理工程 本発明に係る金属材料のめっき方法 に従って処理を行った。その後、 硫酸銅 : 200g/l、金属銅 : 50g/l、 硫酸 : 45g/l、塩素 : 25mg/l、温度 :
40℃ のめっき浴中において、陰極電流密度 : 5A/dm2
で電気銅めっきを施し、JIS−K−5400に準じた
碁盤目テープ剥離法によりめっき密着性を評価した。
【0028】従来の前処理工程 1.脱脂 2.水洗 3.アルカリ洗浄 4.水洗 5.酸洗5分(5%塩酸) 6.水洗 7.Niストライク処理(塩化ニッケル : 150g/
l、塩酸 : 80g/l、常温、5A/dm2、2分) 8.水洗 9.めっき処理(30分間)
【0029】本発明に係る金属材料のめっき方法 1.脱脂 2.水洗 3.めっき浴中において、通電しながら鋼製ワイヤの付
いた電動ブラシ工具により2分間ブラッシング処理 4.電動工具を取り出し、そのまま試料をめっき浴中に
浸漬し、電気めっきを継続(30分間) 表2にその結果を示す。
【0030】
【表2】
【0031】上記に説明したように、この実施例2にお
いては、本発明に係る金属材料のめっき方法は、従来の
前処理工程に比較して、めっき密着性に優れていること
は明らかであり、さらに、従来の前処理工程の一部を省
略することができるものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
材料のめっき方法は、上記の構成であるから、めっき密
着性に極めて優れており、さらに、従来の前処理工程に
比較して工程を省略することができるという効果を有す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき浴中において、めっきが施される金
    属材料の表面に存在する皮膜を機械的に破壊することに
    より除去し、皮膜の存在しない金属材料にめっきを行う
    ことを特徴とする金属材料のめっき方法。
JP28704491A 1991-10-07 1991-10-07 金属材料のめつき方法 Withdrawn JPH0598451A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28704491A JPH0598451A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 金属材料のめつき方法

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JP28704491A JPH0598451A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 金属材料のめつき方法

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JPH0598451A true JPH0598451A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17712328

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JP28704491A Withdrawn JPH0598451A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 金属材料のめつき方法

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JP (1) JPH0598451A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389155B1 (ko) * 1999-11-16 2003-06-25 최오영 Pvc 피복 융착 철선의 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389155B1 (ko) * 1999-11-16 2003-06-25 최오영 Pvc 피복 융착 철선의 제조방법

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990107