JPH0596611A - パリソンの保持方法 - Google Patents
パリソンの保持方法Info
- Publication number
- JPH0596611A JPH0596611A JP28719991A JP28719991A JPH0596611A JP H0596611 A JPH0596611 A JP H0596611A JP 28719991 A JP28719991 A JP 28719991A JP 28719991 A JP28719991 A JP 28719991A JP H0596611 A JPH0596611 A JP H0596611A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parison
- specific gravity
- liquid
- drawdown
- extruded
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来はパリソンの支持を自身の強度によって
いたためドローダウンする欠点があったので、パリソン
自身の強度による支持によらないようにして変形を防止
する。 【構成】 クロスヘッドダイ１から押し出されるパリソ
ン２を、これとほぼ等しい比重に調整された液体３の浮
力で支持し、パリソン２のドローダウンを防止する。
いたためドローダウンする欠点があったので、パリソン
自身の強度による支持によらないようにして変形を防止
する。 【構成】 クロスヘッドダイ１から押し出されるパリソ
ン２を、これとほぼ等しい比重に調整された液体３の浮
力で支持し、パリソン２のドローダウンを防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はブロー成形時のパリソン
成形工程でのパリソンのドローダウン防止に好適なパリ
ソン支持方法に関するものである。
成形工程でのパリソンのドローダウン防止に好適なパリ
ソン支持方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のブロー成形では、大気中へクロス
ヘッドダイから溶融プラスチックを押出してパリソンを
成形しており、パリソンの支持は溶融プラスチック自身
の強度によるものであった。図５及び図６は従来のブロ
ー成形におけるパリソンの形成状態を示し、１はクロス
ヘッドダイ、２はパリソン、５は爪、１０は金型、１１
は圧縮空気、１２は圧縮空気吹出し管、１９はキャビテ
ィ、２０は成形品である。さて図示しない押出機で押し
出された溶融樹脂は、クロスヘッドダイ１の樹脂通路を
経て押し出され、パリソン２が形成される。その後金型
１０でパリソン２を爪５を介してピンチした後、圧縮空
気１１を空気吹出し管１２からパリソン２内に圧送し
て、金型キャビティ１９の内壁面に押し付けて成形品２
０を得る。
ヘッドダイから溶融プラスチックを押出してパリソンを
成形しており、パリソンの支持は溶融プラスチック自身
の強度によるものであった。図５及び図６は従来のブロ
ー成形におけるパリソンの形成状態を示し、１はクロス
ヘッドダイ、２はパリソン、５は爪、１０は金型、１１
は圧縮空気、１２は圧縮空気吹出し管、１９はキャビテ
ィ、２０は成形品である。さて図示しない押出機で押し
出された溶融樹脂は、クロスヘッドダイ１の樹脂通路を
経て押し出され、パリソン２が形成される。その後金型
１０でパリソン２を爪５を介してピンチした後、圧縮空
気１１を空気吹出し管１２からパリソン２内に圧送し
て、金型キャビティ１９の内壁面に押し付けて成形品２
０を得る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来方法では、押
し出された溶融プラスチックがパリソン２の形状を保持
し、ドローダウン（パリソンが自重で伸びること）が生
じない様に溶融プラスチックの流動性の小さいものを使
用していた。またパリソンを厚肉にしてドローダウンを
防止する場合はパリソン自体の重量が大きくなる問題が
あり、例え厚肉であっても流動性の大きいプラスチック
材料では、クロスヘッドダイ１から押し出されたパリソ
ン２が自重によるドローダウン等により変形し、所望の
形状が保持できずに成形不可となる場合が多かった。本
発明は前記従来の課題を解決するために提案されたもの
で、自重量の大きい成形品や高流動性のプラスチック材
料の成形品をブロー成形で成形する際、パリソンのドロ
ーダウン防止を図り、形状を保持しようとするものであ
る。
し出された溶融プラスチックがパリソン２の形状を保持
し、ドローダウン（パリソンが自重で伸びること）が生
じない様に溶融プラスチックの流動性の小さいものを使
用していた。またパリソンを厚肉にしてドローダウンを
防止する場合はパリソン自体の重量が大きくなる問題が
あり、例え厚肉であっても流動性の大きいプラスチック
材料では、クロスヘッドダイ１から押し出されたパリソ
ン２が自重によるドローダウン等により変形し、所望の
形状が保持できずに成形不可となる場合が多かった。本
発明は前記従来の課題を解決するために提案されたもの
で、自重量の大きい成形品や高流動性のプラスチック材
料の成形品をブロー成形で成形する際、パリソンのドロ
ーダウン防止を図り、形状を保持しようとするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、クロ
スヘッドダイから押し出されるパリソンを、これとほぼ
等しい比重に調整された液体の浮力で支持し、パリソン
のドローダウンを防止しようとするもので、これを課題
解決のための手段とするものである。
スヘッドダイから押し出されるパリソンを、これとほぼ
等しい比重に調整された液体の浮力で支持し、パリソン
のドローダウンを防止しようとするもので、これを課題
解決のための手段とするものである。
【０００５】
【作用】金型は後退位置にあり、比重調整液貯留槽は上
昇状態にある。この状態で溶融プラスチック（パリソ
ン）と同レベルに比重調整を行なった液中へ、パリソン
を押し出すと、パリソンは液から浮力を受けるが、この
浮力はパリソン全体に均一に働くため、溶融プラスチッ
クであるパリソンの形状を変形させることなく、クロス
ヘッドダイ出口部への見掛け荷重を低減させる。従って
厚肉で高重量のパリソンや、高流動性プラスチックのパ
リソンの変形や、クロスヘッドダイ出口でのドローダウ
ンを防止することが出来る。
昇状態にある。この状態で溶融プラスチック（パリソ
ン）と同レベルに比重調整を行なった液中へ、パリソン
を押し出すと、パリソンは液から浮力を受けるが、この
浮力はパリソン全体に均一に働くため、溶融プラスチッ
クであるパリソンの形状を変形させることなく、クロス
ヘッドダイ出口部への見掛け荷重を低減させる。従って
厚肉で高重量のパリソンや、高流動性プラスチックのパ
リソンの変形や、クロスヘッドダイ出口でのドローダウ
ンを防止することが出来る。
【０００６】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図１〜図４は本発明の実施例を示す。さて図１に示
す如く、パリソン成形のためのクロスヘッドダイ１の下
部に、溶融プラスチック（パリソン２）の比重に合わせ
た液３を満たした槽４を配置する。この槽４内に溶融プ
ラスチックを押出し、所望のパリソン２を成形する。即
ち、クロスヘッドダイ１から押し出した溶融プラスチッ
クのパリソン２は、その重量によりドローダウンを生じ
るため、この溶融プラスチック（パリソン）と同程度に
比重を調整した液３中へ浸漬することにより、この液３
から浮力を得て、クロスヘッドダイ１出口部の樹脂にか
かる荷重を低減することで、パリソン２のドローダウン
による変形を防止する。なお、ここで用いる液として
は、シリコン油等の耐熱性液体に比重調整として不活性
ガスの気泡や無機粉体を混入して作成する。この比重調
整液は、ヒータ等により温度調節を行ない、液中のパリ
ソン２の温度もコントロールする。また成形工程で金型
が接近する以前に液槽を下げ、金型の障害を避ける。こ
の為液槽上下駆動手段６を設ける。その後迅速に金型で
パリソンをピンチしてブロー成形を行なう。次に図６と
同様に金型１０を接近させ、図４の如く加圧成形して成
形品２０を得る。
と、図１〜図４は本発明の実施例を示す。さて図１に示
す如く、パリソン成形のためのクロスヘッドダイ１の下
部に、溶融プラスチック（パリソン２）の比重に合わせ
た液３を満たした槽４を配置する。この槽４内に溶融プ
ラスチックを押出し、所望のパリソン２を成形する。即
ち、クロスヘッドダイ１から押し出した溶融プラスチッ
クのパリソン２は、その重量によりドローダウンを生じ
るため、この溶融プラスチック（パリソン）と同程度に
比重を調整した液３中へ浸漬することにより、この液３
から浮力を得て、クロスヘッドダイ１出口部の樹脂にか
かる荷重を低減することで、パリソン２のドローダウン
による変形を防止する。なお、ここで用いる液として
は、シリコン油等の耐熱性液体に比重調整として不活性
ガスの気泡や無機粉体を混入して作成する。この比重調
整液は、ヒータ等により温度調節を行ない、液中のパリ
ソン２の温度もコントロールする。また成形工程で金型
が接近する以前に液槽を下げ、金型の障害を避ける。こ
の為液槽上下駆動手段６を設ける。その後迅速に金型で
パリソンをピンチしてブロー成形を行なう。次に図６と
同様に金型１０を接近させ、図４の如く加圧成形して成
形品２０を得る。
【０００７】次に本発明の具体例を説明する。ポリプロ
ピレンでのパリソン成形の場合、溶融時の比重は０．７
５程度であり、比重調整液としてシリコン油の高粘度ブ
レードのものにＮ2 ガスの気泡を混入させて比重調整を
実施した液中へ、クロスヘッドダイから押出成形を行な
った。この時比重調整液の温度をポリプロピレンの粘弾
性特性から粘性、弾性が急激に上昇する温度域である１
３０〜１６０℃の範囲に設定し、パリソンに適度な強度
を持たせる。この後比重調整液を迅速に取り去り、ブロ
ー金型１０に設置されると同時に、パリソンは上下の爪
５でピンチされ、ブロー成形される。
ピレンでのパリソン成形の場合、溶融時の比重は０．７
５程度であり、比重調整液としてシリコン油の高粘度ブ
レードのものにＮ2 ガスの気泡を混入させて比重調整を
実施した液中へ、クロスヘッドダイから押出成形を行な
った。この時比重調整液の温度をポリプロピレンの粘弾
性特性から粘性、弾性が急激に上昇する温度域である１
３０〜１６０℃の範囲に設定し、パリソンに適度な強度
を持たせる。この後比重調整液を迅速に取り去り、ブロ
ー金型１０に設置されると同時に、パリソンは上下の爪
５でピンチされ、ブロー成形される。
【０００８】
【発明の効果】クロスヘッドダイから押し出される溶融
プラスチックのパリソンは、従来は大気中に押し出すた
め、パリソン形状の保持は、溶融プラスチックの強度に
依存し、厚肉で高重量のものや低粘度の高流動プラスチ
ックでは、ドローダウンを生じて変形してしまい、ブロ
ー成形することはできなかった。本発明によると、クロ
スヘッドダイの出口部に溶融プラスチックと同比重の液
を満たした槽を配置し、その槽の中にパリソンを押し出
すことにより、パリソンは液から浮力を受ける。浮力は
パリソン全体に均一に作用するため、パリソンを変形さ
せることなく、クロスヘッドダイ出口部の溶融プラスチ
ックにかかる荷重を低減する。従ってパリソンのドロー
ダウンが防止でき、高重量や高流動性プラスチックのパ
リソンを所望の形状で保持できる。
プラスチックのパリソンは、従来は大気中に押し出すた
め、パリソン形状の保持は、溶融プラスチックの強度に
依存し、厚肉で高重量のものや低粘度の高流動プラスチ
ックでは、ドローダウンを生じて変形してしまい、ブロ
ー成形することはできなかった。本発明によると、クロ
スヘッドダイの出口部に溶融プラスチックと同比重の液
を満たした槽を配置し、その槽の中にパリソンを押し出
すことにより、パリソンは液から浮力を受ける。浮力は
パリソン全体に均一に作用するため、パリソンを変形さ
せることなく、クロスヘッドダイ出口部の溶融プラスチ
ックにかかる荷重を低減する。従ってパリソンのドロー
ダウンが防止でき、高重量や高流動性プラスチックのパ
リソンを所望の形状で保持できる。
【図１】本発明の実施例に係るパリソン保持方法におけ
る第１工程の説明図である。
る第１工程の説明図である。
【図２】図１に続く第２工程の説明図である。
【図３】図２に続く第３工程の説明図である。
【図４】本発明により得られたパリソンを用い加圧成形
により成形品を製造する状態を示す説明図である。
により成形品を製造する状態を示す説明図である。
【図５】従来方法によるパリソンの成形状態を示す説明
図である。
図である。
【図６】従来方法によるパリソンを用い加圧成形により
成形品を製造する状態を示す説明図である。
成形品を製造する状態を示す説明図である。
１ クロスヘッドダイ ２ パリソン ３ 比重調整液 ４ 液槽 ５ 爪 ６ 液槽駆動手段 １０ 金型 １１ 圧縮空気 １２ 空気吹出し管 ２０ 成形品
Claims (1)
- 【請求項１】 クロスヘッドダイから押し出されるパリ
ソンを、これとほぼ等しい比重に調整された液体の浮力
で支持し、パリソンのドローダウンを防止することを特
徴とするパリソンの保持方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28719991A JPH0596611A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | パリソンの保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28719991A JPH0596611A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | パリソンの保持方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0596611A true JPH0596611A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17714354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28719991A Withdrawn JPH0596611A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | パリソンの保持方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0596611A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688658A3 (de) * | 1994-06-22 | 1997-10-08 | Rainer Fischer | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Flachflaschen |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP28719991A patent/JPH0596611A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688658A3 (de) * | 1994-06-22 | 1997-10-08 | Rainer Fischer | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Flachflaschen |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |