JPH05965A - 骨芽細胞石灰化促進剤 - Google Patents

骨芽細胞石灰化促進剤

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JPH05965A
JPH05965A JP3177514A JP17751491A JPH05965A JP H05965 A JPH05965 A JP H05965A JP 3177514 A JP3177514 A JP 3177514A JP 17751491 A JP17751491 A JP 17751491A JP H05965 A JPH05965 A JP H05965A
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JP
Japan
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leu
added
aldehyde derivative
gly
formula
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Application number
JP3177514A
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English (en)
Inventor
Yasuko Koshihara
康子 腰原
Takashi Ito
尚 伊藤
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】式:R −Leu−Leu−Gly・al (だたし、Rはアミノ保護基を表わす)で示されるペプ
チドアルデヒド誘導体を含有する骨芽細胞石灰化促進
剤。 【効果】骨粗鬆症の治療または予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリペプチド誘導体を含
有する骨芽細胞石灰化促進剤に関し、更に詳しくは、式
(I): R−Leu−Leu−Gly・al (I) (ただし、Rはアミノ保護基を表わす)で示されるペプ
チドアルデヒド誘導体を含有する骨粗鬆症治療または予
防剤となりうる骨芽細胞石灰化促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、骨粗鬆症は社会の高齢化に伴い痴
呆とならび臨床上重要な問題として注目されている疾患
である。骨組織では、常に骨形成と骨破壊がバランスを
保ちながら繰り返されており、骨形成では骨芽細胞が、
骨吸収では破壊細胞が中心的な役割を担っている。その
バランスがくずれ骨吸収が骨形成よりも強く起こるとき
に骨粗鬆症が起こる。骨粗鬆症の治療剤としては、現在
骨吸収抑制作用を有するカルシウム、エストロゲン、カ
ルチトニン、イプリフラボン、活性型ビタミンD3、ビ
スフォスフォネ−トなど、また骨形成促進作用を有する
副甲状腺ホルモン、フッ素、成長ホルモン、ビタミンK
2、アンドロゲンなどが用いられている。
【0003】式(I)で示されるペプチドアルデヒド誘
導体は、伊藤らによってプロテア−ゼ阻害剤として、ニ
ュ−ロサイエンス・レタ−ズ(Neuroscience Letter
s)、第120巻、1−4頁、1990年に報告されて
いる。しかしながら、プロテア−ゼ阻害剤が骨芽細胞の
石灰化を促進することを示唆する報告は全くされていな
い。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】現在骨粗鬆症治療剤と
して用いられているものは、いずれも作用が弱く、実用
面で十分に満足できるものはなく、さらに強い骨形成作
用を有するものを開発することが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、プロテア−ゼ阻害剤として知られているある種
のペプチドアルデヒド誘導体が、骨芽細胞石灰化を顕著
に促進することを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は式(I): R−Leu−Leu−Gly・al (I) (ただし、Rはアミノ保護基を表わす)で示されるペプ
チドアルデヒド誘導体を有効成分として含有する骨芽細
胞石灰化促進剤を提供するものであり、骨粗鬆症治療ま
たは予防剤として用いることができる。
【0007】本明細書中における構成アミノ酸は特記し
ない限りすべてL−型を意味し、その略号はGly:グ
リシン;Leu:ロイシン;Ile:イソロイシンのよ
うにIUPAC(International Union of Pure and App
lied Chemistry)−IUB(International Union of Bio
chemistry)の命名規約に従って記載した。また、アミノ
保護基としては、当該分野で公知のアミノ保護基が使用
される。例えば、アセチル、ベンジルオキシカルボニ
ル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル、フタリル、ホルミルなどが好ましく使
用され、とりわけ、ベンジルオキシカルボニルが好まし
い。
【0008】また本明細書中における略号は、それぞれ
下記の意味を有する。 Z:ベンジルオキシカルボニル; −Gly・sc:−NHCH2CH=N−NH−CO−N
2; −Gly・al:−NHCH2CHO; −Ile・al:−NHCH(s-Bu)CHO; Me:メチル; Et:エチル; i -Bu:イソブチル;s-Bu:第2ブチル; Ac:アセチル; THF:テトラヒドロフラン; DMF:N,N−ジメチルホルムアミド.
【0009】式(I)で示されるペプチドアルデヒド誘
導体は通常のペプチド合成法に従って製造でき、例え
ば、以下に示した反応工程式に従い製造することができ
る。
【0010】
【化1】 (ただし、Rは前記と同意義であり、R’はアミノ保護
基を表わす)
【0011】(1)と(2)とをDCC法によって縮合
して保護ジペプチドエステル(3)とした後、ヒドラジ
ド化し、得られた保護ジペプチドヒドラジド(4)と
(5)から得られるセミカルバゾン(8)をアジド法に
よって縮合して(9)を得、このC末端をアルデヒドと
することによって式(I)で示されるペプチドアルデヒ
ド誘導体を得ることができる。上記各工程における反応
生成物および最終目的物はペプチドの常套的分離手段、
例えば、抽出、再結晶、クロマトグラフィ−(ゲル濾
過、イオン交換、分配、吸着、逆相)、電気泳動、交流
分配などにより単離精製することができる。
【0012】式(I)で示されるペプチドアルデヒド誘
導体は骨芽細胞石灰化促進剤として有用であり、たとえ
ば、骨粗鬆症の予防または治療に経口または非経口的に
使用できる。通常は、非経口的、例えば、静脈内、皮
内、皮下、筋肉、鼻腔、直腸内に投与することが推奨さ
れる。投与形態としては、例えば、注射用溶液、懸濁
液、点滴などが利用できる。投与量は患者の年齢、体
重、症状などにより定められるので一概には規定できな
いが、例えば静脈内投与の場合、通常0.1〜10mg
/kg、好ましくは0.5〜5mg/kgを1日量とし
て単回または数回に分割して投与すれば良い。以下に、
実施例、試験例によって本発明の態様を具体的に説明す
るが、これらは本発明を何等制限するものではない。
【0013】
【実施例】
実施例1 (a)Z−Leu(1)の製造 L−ロイシン(26.20g;0.20mol)を2M
水酸化ナトリウム水溶液(100ml;0.20mo
l)に溶かし、氷冷下撹拌しながら塩化カルボベンゾキ
シ(34.00g;0.20mol)と4M水酸化ナト
リウム水溶液(50ml;0.20mol)を20分か
けて同時に加えた。その後、室温で3時間撹拌し、水層
をエ−テルで洗浄し、氷冷下6M塩酸でpH2〜3に調
整した。酢酸エチル(100ml×3)で抽出後、5%
クエン酸溶液(100ml×3)、水(100ml×
3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで一夜乾燥させた。
乾燥剤を濾去後、減圧濃縮し、デシケ−タ−中で乾燥
し、油状の目的物(1)を41.88g得た。(収率:
94%)
【0014】(b)Leu−OMeの塩酸塩(2)の製
造 メタノ−ル(200ml)を−10℃に冷却し、塩化チ
オニル(30ml;0.41mol)を徐々に加え、1
0分間撹拌した。その後、L−ロイシン(26.20
g;0.20mol)を加えて、室温で2日間撹拌し
た。減圧濃縮し、残渣にエ−テルを加え、結晶化し、目
的物(2)を35.96g得た。(収率:99%)。 mp. 147〜150℃, Rf. 0.65(CHCl3:MeOH=5:1), [α]D +1
4.5°(c 1.0, H2O).
【0015】(c)Z−Leu−Leu−OMe(3)
の製造 (1)(7.95g;30mmol)をTHF(60m
l)に溶解し、氷冷下撹拌しながら、ジシクロヘキシル
カルボジイミド(6.80g;33mmol)を加え、
30分間撹拌した。その後、(2)(5.99g;33
mmol)とトリエチルアミン(3.33g;33mm
ol)のTHF溶液(50ml)を加え、氷冷下1時間
撹拌させ、さらに室温で7時間撹拌した。一夜放置後、
ジシクロヘキシル尿素を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残
渣を酢酸エチル(300ml)に溶かした。この溶液を
5%クエン酸溶液(100ml×3)、飽和食塩水(1
00ml×3)、4%炭酸水素ナトリウム溶液(100
ml×3)、飽和食塩水(100ml×3)の順で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで一夜乾燥させた。乾燥剤を濾
去後、減圧濃縮し、エ−テルと石油エ−テルで結晶化し
た。再結晶はTHF−エ−テル−石油エ−テルにより行
ない、目的物(3)を8.70g得た。(収率:74
%)。 mp. 91〜93℃, Rf. 0.68(AcOEt:石油エ−テル:酢酸=10:
10:1), [α]D -33.8°(c1.0, EtOH).
【0016】(d)Z−Leu−Leu−NHNH
2(4)の製造 (3)(7.84g;20mmol)をメタノ−ル(7
0ml)に溶解し、ヒドラジン−水和物(10.00
g;0.2mol)を加え、室温で1日間撹拌した。減
圧濃縮し、水を加えて結晶化し、目的物(4)を7.7
6g得た。(収率:99%)。 mp. 145〜148℃, Rf. 0.51(CHCl3:MeOH=5:1), [α]D -1
6.1°(c 0.25,DMF).
【0017】(e)Z−Gly(5)の製造 グリシン(7.50g;0.10mol)を2M水酸化
ナトリウム水溶液(50ml;0.10mol)に溶か
し、氷冷下撹拌しながら塩化カルボベンゾキシ(17.
00g;0.10mol)と4M水酸化ナトリウム水溶
液(25ml;0.10mol)を20分かけて同時に
加えた。その後、室温で20分間撹拌し、水層をエ−テ
ルで洗浄し、氷冷下6M塩酸でpH2〜3に調整した。
析出した結晶を濾取し、漏斗上で結晶を冷水で洗浄し、
目的物(5)を19.53g得た。(収率:93%) mp. 119〜121℃, Rf. 0.80(n-BuOH:AcOH:H2O=3:1:1).
【0018】(f)Z−Gly−OMe(6)の製造 メタノ−ル(100ml)を−10℃に冷却し、塩化チ
オニル(10.9ml;0.15mol)を徐々に加
え、10分間撹拌した。その後、(5)(10.50
g;50mmol)を加えて、室温で10時間撹拌し
た。減圧濃縮し、残渣をエ−テルに溶解し、水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで一夜乾燥させ、乾燥剤を濾去
後、減圧濃縮し、デシケ−タ−で乾燥し、目的物(6)
を9.59g得た。(収率:86%)。 Rf. 0.72(CHCl3:MeOH=5:1).
【0019】(g)Z−Gly・sc(7)の製造 (6)(5.58g;25mmol)を無水トルエン
(50ml)に溶解し、−50℃で窒素雰囲気下1.0
M水素化ジイソブチルアルミニウム/ヘキサン溶液(5
0ml;50mmol)を1時間かけて加えた。さらに
−50℃で1時間撹拌した後、2M塩酸(125ml;
0.25mol)を注意深く加えた。室温まで徐々に温
度を上げ、水層を酢酸エチル(100ml×3)で抽出
し、有機層と合わせ、水(100ml×3)で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで一夜乾燥させ、乾燥剤を濾去
後、水浴の温度を40℃以下にして減圧濃縮した。残渣
を70%エタノ−ル(100ml)に溶解し、80℃で
塩酸セミカルバジド(3.12g;28mmol)と酢
酸ナトリウム(2.30g;28mmol)を加え、1
0分間撹拌した。室温まで放冷し、水浴の温度を40℃
以下にして減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(300m
l)に溶解し、水(100ml×3)で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで一夜乾燥させ、乾燥剤を濾去後、水浴の
温度を40℃以下にして減圧濃縮し、エ−テルで結晶化
し、目的物(7)を2.13g得た。(収率:34
%)。 mp. 159〜161℃, Rf. 0.44(CHCl3:MeOH=5:1).
【0020】(h)Gly・scのp-トルエンスルホン
酸塩(8)の製造 (7)(2.00g;8mmol)のメタノ−ル(50
ml)溶液に活性化した10%パラジウム活性炭(0.
5g)のメタノ−ル(50ml)混合物を加え、水素雰
囲気下、2時間水素添加を行なった後、触媒を濾去し
た。濾液にp−トルエンスルホン酸一水和物(3.04
g;16mmol)を加え、減圧濃縮し、無水エ−テル
で結晶化した。再結晶はメタノ−ル−エ−テルにより行
ない目的物(8)を1.77g得た。(収率:77
%)。 mp. 179〜183℃, Rf. 0.10(CHCl3:MeOH=5:1).
【0021】(i)Z−Leu−Leu−Gly・sc
(9)の製造 (4)(0.78;2mmol)をDMF(10ml)
に溶解し、−50℃に冷却後、3.5M塩化水素/ジオ
キサン(1.71ml:6mmol)と亜硝酸イソアミ
ル(0.35g;3mmol)を加えた。−20℃まで
温度を上げ、1時間撹拌し、ヒドラジンテスト陰性とな
ったところで温度を−60℃まで下げ、トリエチルアミ
ン(0.61g;6mmol)で中和し、(8)(0.
58g;2mmol)とトリエチルアミン(0.20
g;2mmol)のDMF(10ml)溶液を加え、0
℃で2日間撹拌した。反応液を濾過した後、減圧濃縮
し、水を加えて結晶化した。再結晶はメタノ−ル−エ−
テルにより行ない目的物(9)を0.64g得た。(収
率:67%)。 mp. 199〜205℃, Rf. 0.56(CHCl3:MeOH=5:1), [α]D -1
0.4°(c 0.2, DMF).
【0022】(j)Z−Leu−Leu−Gly・al
(Ia)の製造 (9)(0.48g;1mmol)をメタノ−ル(20
ml)に溶解し、37%ホルマリン(2.5ml)と4
M塩酸(1.25ml;5mmol)を加え、3時間室
温で撹拌した。その後、水浴の温度を40℃以下にして
減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル(200ml)に溶解
し、水(100ml×3)で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで一夜乾燥後、乾燥剤を濾去し、水浴の温度を40
℃以下にして減圧濃縮し、残渣をデシケ−タ−中で乾燥
させた。この残渣を50%アセトニトリル(0.1%ト
リフルオロ酢酸)に溶解し、ODSカラム(CAPCELLPAK
C18 20.0φ×250 mm Shiseido)を用いた逆相高速液体
クロマトグラフィ−により分離精製し、本発明目的物
(I)を44mg得た。(収率:11%)。 mp. 83〜87℃, Rf. 0.64(CHCl3:MeOH=5:1), [α]D -90.
9°(c 0.02, MeOH), 2,4-ジニトロフェニルヒドラジン
テスト(+), FAB-MS(positive ion modo) for C22H33O5N
3: m/z 420(MH+).
【0023】以下の試験例に化合物(Ia)で示されるペ
プチドアルデヒド誘導体の培養骨芽細胞石灰化促進作用
を示す。石灰化により細胞層に沈着するヒドロキシアパ
タイトはカルシウムとリンからなることより、骨芽細胞
石灰化の指標として、それらを細胞層より抽出し、定量
した。また、骨芽細胞の分化発現の指標として、アルカ
リフォスファタ−ゼ(ALP)活性、さらにペプチドア
ルデヒド処理による細胞数の変化をみる為にDNA量を
測定した。
【0024】試験例1 [使用細胞]ヒト培養骨芽細胞は、腰原らの方法(In V
itro Cell. Develop. Biol., 第25巻, 37-43頁, 1989
年)によりヒト長管骨骨膜片より得られた。また本骨芽
細胞は活性型ビタミンD3(1,25(OH)23)によ
り、石灰化の促進およびALP活性の上昇が見られた。 [方法]骨芽細胞を17PDL(population doublings)
となるように12穴のプレ−トに播き、増殖がコンフル
エントになったとき、2mMα−グリセロリン酸塩存在
下でペプチドアルデヒド誘導体を加え、1日おきに培養
液を変えて30日間培養した。この細胞層をHank’
s溶液(pH7.4)で洗浄した後、ALP合成基質p
−ニトロフェニルリン酸エステル/Hank’s溶液
(1ml)を加えた 。5分後、その反応液を採取し活
性を測定した。カルシウムおよびリンは細胞層を再びH
ank’s溶液で洗浄し、冷5%過塩素酸(1ml)を
加え、4℃で1 5分間振盪して、カルシウムおよびリ
ンを抽出し、発色法でそれぞれ定量した。その後、熱5
%過塩素酸(0.6ml)を加え、湯浴中(>90℃)
で20分間インキュベ−ションしてDNAを抽出し、発
色法で定量した。また対照薬物として類似のトリペプチ
ドZ−Leu−Leu−Ile・al(II)を用いて同
様の 試験を行なった。
【0025】(1)ALP活性の測定 Marioとde Carliの方法(Nature, 第196巻, 600-601頁,
1962年)を用いて行なった。採取した反応液の410
nmの吸光度を測定した。 (2)カルシウムの定量 オルトクレゾ−ルフタレインコンプレキソン(OCPC法)
(Anal. Biochem., 第18巻, 520-531頁, 1967年)に基
づいたキット(カルシウムCテストワコ−)を用いて行
なった。抽出液25μlと緩衝液2.5mlを混合した
後、発色液(OCPC 0.4mg/ml, 8-キノリノ−ル含有)2
50μlを加えてよく混和した後、570nmの吸光度
を測定した。検量線より1穴あたり抽出したカルシウム
量を求めた。 (3)リンの定量 Chenらの方法(Anal.Chem., 第28巻, 1758-1778頁, 195
6年)を用いて行なった。サンプル100μlを水80
0μlで希釈した後、2.1mlA液を加え、45℃で
20分間インキュベ−トした。水浴中で放冷後、570
nmの吸光度を測定した。検量線より1穴あたり抽出し
たリン量を求めた。A液:0.84%モリブデン酸アンモニ
ウム:2M硫酸:10%アスコルビン酸=3:3:1 (4)DNAの定量 Burtonの方法(Biochem. J., 第62巻, 315-319頁, 1956
年)を用いて行なった。サンプル400μlにA’液8
00μlを加えよく混和した後、30℃で17時間イン
キュベ−トし、600nmの吸光度を測定した。検量線
より1穴あたり抽出したDNA量を求めた。 A’液:(ジフェニルアミン 1.5g, 酢酸 100ml, 12N硫
酸 1.5ml):0.3%(v/v)アセトアルデヒド溶液=20
0:1
【0026】[結果] 以下に測定結果を統計処理(Stu
dent’st test)した値を示す。
【表1】 **: P<0.01, ***: P<0.001(無添加コントロ−ルに対す
る有意差)
【0027】
【発明の効果】化合物(I)で示されるペプチドアルデ
ヒド誘導体は、活性型ビタミンD3(1,25(OH)2D3)と同
様にカルシウム、リン量を顕著に増大させ、ALP活性
も濃度依存的に上昇させている。対照薬物として用いた
類似のペプチドアルデヒド誘導体が、これらの活性を全
く示さないのと好対照であり、式(I)のペプチドアル
デヒド誘導体に特有の効果であると思料される。このこ
とより本発明で用いるペプチドアルデヒド誘導体は、明
らかに骨芽細胞の石灰化を促進させているので、骨芽細
胞石灰化促進剤、例えば、骨粗鬆症治療剤として有用で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式:R−Leu−Leu−Gly・al (ただし、Rはアミノ保護基を表わす)で示されるペプ
    チドアルデヒド誘導体を含有する骨芽細胞石灰化促進
    剤。
  2. 【請求項2】Rがベンジルオキシカルボニルである請求
    項1記載の骨芽細胞石灰化促進剤。
  3. 【請求項3】骨粗鬆症の治療または予防用である請求項
    1または2記載の骨芽細胞石灰化促進剤。
JP3177514A 1991-06-20 1991-06-20 骨芽細胞石灰化促進剤 Pending JPH05965A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9285051B2 (en) 2010-11-18 2016-03-15 Tgk Co., Ltd. Control valve driven by stepping motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9285051B2 (en) 2010-11-18 2016-03-15 Tgk Co., Ltd. Control valve driven by stepping motor

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