JPH0595751A - 性フエロモン剤取付け具 - Google Patents

性フエロモン剤取付け具

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JPH0595751A
JPH0595751A JP28922391A JP28922391A JPH0595751A JP H0595751 A JPH0595751 A JP H0595751A JP 28922391 A JP28922391 A JP 28922391A JP 28922391 A JP28922391 A JP 28922391A JP H0595751 A JPH0595751 A JP H0595751A
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band
sex pheromone
locking
head
agent
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Toru Mizoguchi
徹 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 性フェロモン剤を果樹の枝等に簡単に取り付
けることができるようにして作業者の負担を軽減し、作
業能率を向上させることができるようにした性フェロモ
ン剤取付け具を提供する。 【構成】 バンド2はバンド部4の基部にバンド部4を
挿通する穴18を有する頭部5を連設する。バンド部4
に係止部6、7を列設する。頭部5に任意の係止部6、
7を係止し得る係止爪19、20を一体に設ける。バン
ド2の頭部5に性フェロモン剤の保持具として性フェロ
モン剤を収納する容器3を一体に設ける。果樹の枝等の
外周でバンド部4を頭部5の穴18に挿通し、係止部
6、7を係止爪19、20に係止し、任意のループに形
成して取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、性フェロモン剤を果樹
の枝等に取り付けるための性フェロモン剤取付け具に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、農作物に被害を及ぼす害虫を駆
除するには、殺虫剤を散布し、若しくはネットにより被
覆するなどの方法が採られている。しかしながら、前者
の方法では、害虫ばかりでなく、環境等に悪影響を及ぼ
す。一方、後者の方法では、設備費が高価であるばかり
でなく、作業も面倒である。
【0003】近年、これらの問題を解決するため、虫の
交尾期に雌が雄を誘引するために出す性フェロモンが注
目されている。この性フェロモンを利用することによ
り、雄を誘引し、雌の居所がわからないようにかく乱し
て交尾行動を阻止する。これにより繁殖機会を人為的に
制限して次世代の害虫の発生を量的に減らすことができ
る。
【0004】そして、従来においては、軟質で微細孔に
よる通気可能なプラスチック製の細管に針金を通し、上
記細管に虫特有の性フェロモンを人工的に合成した性フ
ェロモン剤を充填し、細管の両端を熱融着等により閉塞
している。そして、これを長く形成して農作物の周囲に
張ったり、短く形成して果樹の枝等に結んでいる。細管
内の性フェロモン剤は細管の微細孔より除々に放出さ
れ、上記のように害虫の交尾行動を阻止するが、特定の
害虫以外の虫、すなわち、害虫の天敵である虫や、農作
物に害を与えない虫に全く影響を及ぼさず、また、農作
物に残留して人体に影響を及ぼさないという利点を有す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、性フェ
ロモン剤を充填した細管を針金と共に果樹の枝等に結ぶ
作業は手数を要し、作業者に大きな負担を与えるばかり
でなく、能率に劣るなどの問題があった。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、性フェロモン剤を果樹の枝等に簡単に
取り付けることができ、したがって、作業者の負担を軽
減することができ、しかも、作業能率を向上させること
ができるようにした性フェロモン剤取付け具を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的解決手段は、バンド部、このバンド部
の基部に連設され、バンド部挿通用の穴を有する頭部、
上記バンド部に形成された係止部、上記頭部に一体に設
けられ、上記穴に対する上記バンド部の挿通時に弾性変
形して上記係止部の通過を許し、この係止部を抜け止め
状態に係止する係止爪を有するバンドと、このバンドに
一体に設けられ、性フェロモン剤を保持する保持具とを
備えたものである。
【0008】そして、上記係止部を帯状に形成された上
記バンド部の両側扁平面に形成し、上記係止爪を上記頭
部におけるバンド部挿通用の穴の出口側外端で上記バン
ド部の挿通方向に沿うような方向で一対突設するのが好
ましい。また、上記保持具が容器であり、上記バンドの
頭部に一体に設け、この容器は本体と、蓋体と、上記本
体に上記蓋体を開閉可能に連結するヒンジ部と、上記本
体と蓋体に上記ヒンジ部とは反対側で設けられた離脱可
能な係止部とを備えることができる。また、上記保持具
を抱持枠状に形成して上記バンドの頭部に一体に設け、
性フェロモン剤が充填され、両端が閉塞された微細孔を
有する高分子材料から成る筒体、性フェロモン剤を混合
した高分子材料により上記性フェロモン剤を放出可能に
成形した棒状体、高分子材料により多孔性に成形し、性
フェロモン剤を含浸した棒状体のいずれかを圧入して保
持するように構成することができる。また、光分解プラ
スチック、生分解プラスチックのいずれかにより形成す
るのが好ましい。
【0009】
【作用】したがって、本発明によれば、保持具に性フェ
ロモン剤を保持させ、果樹の枝等の外周でバンド部を先
端側から頭部の穴に挿通して引張ることにより、係止部
を頭部の係止爪の弾性変形の利用により通過させ、所望
のループを形成した後、バンド部の引張力を解放するこ
とにより、係止部を係止爪に係止して抜け止めし、性フ
ェロモン剤を果樹の枝等に取り付けることができる。こ
れにより性フェロモン剤を大気中に除々に放出して害虫
の交尾行動を阻止することができる。そして、上記のよ
うにバンド部を頭部の穴に挿通して引張るだけの簡単な
作業により果樹の枝等に取り付けることができ、結束機
により取り付けるようにすれば、その作業は更に簡単と
なる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1ないし図8は本発明の第1の実施例にお
ける性フェロモン剤取付け具を示し、図1は全体の概略
平面図、図2は図1の正面図、図3はバンドの一部破断
拡大平面図、図4は図3の中央縦断面図、図5は図3の
右側面図、図6は性フェロモン剤を保持する容器の断面
図、図7は容器の蓋体を開いた状態の正面図、図8は果
樹の枝に取り付けた使用状態の説明図である。
【0011】図1および図2に示すように、本発明の性
フェロモン剤取付け具1は、高分子材料によりバンド2
と性フェロモン剤の保持具である容器3等から構成され
ている。
【0012】図1ないし図4、特に、図3および図4か
ら明らかなように、バンド2はバンド部4の基部に頭部
5が連設されている。バンド部4は細長い帯状に形成さ
れ、両側の扁平面には第1と第2の係止部6と7が長手
方向に多数列設され、各係止部6と7は長手方向と直角
方向で、バンド部4の扁平面に対して垂直な係止面8を
有し、係止面8の外端からバンド部4の先端側に向かっ
て次第に狭くなる傾斜部9を有し、各係止部6、6間お
よび7、7間は短い薄肉部10となっている。バンド部
4の長手方向の両側縁は第1と第2の係止部6と7の外
端とほぼ同じ高さとなるガイドリブ11と12が形成さ
れ、先端部13は薄肉に形成され、かつ先端に至るに従
い次第に幅が狭くなるように形成されている。頭部5に
おけるバンド部4の連設側とこの連設側とは反対側の対
向壁14と15は他方の対向壁16と17より低く形成
され、これら対向壁14と15、16と17の内側にバ
ンド部4を挿通するための穴18が形成されている。対
向壁14と15における穴18の出口側外端で第1と第
2の係止爪19と20がバンド部4の挿通方向に沿うよ
うな方向で突設されている。各係止爪19、20はこれ
らを挟む対向壁16と17から分離されて可撓性を有す
るように形成され、その内側形状は第1と第2の係止部
6と7の外形形状に対応するように形成されて先端側の
係止部21が穴18を狭めるように形成され、先端外面
は内端より外端に至るに従い次第に低くなるようにやや
傾斜されている。第1と第2の係止爪19と20を挟む
対向壁16と17は第1と第2の係止爪19と20より
高く突出するように設定されている。また、第1と第2
の係止爪19と20の係止部21の先端の間隔がバンド
部4の薄肉部10の肉厚より狭くなるように設定されて
いる。対向壁14、15における穴18の入口側はバン
ド部4を挿入しやすくするために面取りされている。そ
して、バンド部4を先端部13側から頭部5の穴18に
挿通して引張ることにより、第1と第2の係止部6と7
を第1と第2の係止爪19と20の弾性変形の利用によ
り順次通過させ、引張力を解放することにより任意の第
1と第2の係止部6と7の係止面8を第1と第2の係止
爪19と20の係止部21に抜け止め状態に係止するこ
とができ(図4の鎖線参照)、任意の大きさのループを
形成することができる(図8参照)。
【0013】図1、図2、図6、図7に示すように、容
器3は本体22の一側縁にヒンジ部23を介して蓋体2
4が開閉可能に連設されている。本体22におけるヒン
ジ部23とは反対側には係止縁25が突設され、蓋体2
4におけるヒンジ部23とは反対側には係止突部26が
突設されている。係止突部26はフック状に形成され、
先端内側には傾斜部が形成され、蓋体24を押圧した
際、この傾斜部を利用して係止突部26を係止縁25に
対して強制的に通過させ、係止突部26を係止縁25に
係止して本体22に対し、蓋体24を閉じることができ
る。これとは逆に、係止突部26を係止縁25より強制
的に離脱させることにより、本体22に対し、蓋体24
を開放することができる。この容器3はその本体22に
おけるヒンジ部23および係止縁25、係止突部26と
直角になる側が結合片27によりバンド2の頭部5の壁
体15にバンド部4とは反対側に一体に連設されてい
る。
【0014】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。あらかじめ、図7に示すように、容
器3の蓋体24を開放した状態で本体22内に対象とす
る害虫に特有の性フェロモン剤を充填し、上記のように
蓋体24を押圧し、図6に示すように、係合突部26を
係合縁25に係合し、蓋体24を閉じて性フェロモン剤
を保持させる。そして、図8に示すように、果樹の枝A
の外周でバンド部4の先端部13側から頭部5の穴18
に挿通して先端部13を引張る。これにより、第1と第
2の係止部6と7を第1と第2の係止爪19と20の弾
性変形を利用してこれら係止爪19、20を順次通過さ
せることができる。このとき、上記のようにバンド部4
の両側長手縁に係止部6、7の突出端とほぼ同じ高さと
なるガイドリブ11、12を設けているので、バンド部
4を穴18に容易に挿通させることができると共に、各
係止部6、7はその傾斜部9により係止爪19、20を
容易に通過させることができる。このようにして枝Aを
傷つけないように枝Aよりもやや大きいループに形成し
た後(枝Aに締め付けることも可能である)、バンド部
4の引張力を解放することにより、この状態で第1と第
2の係止爪19と20を最後に通過した第1と第2の係
止部6と7の係止面8を第1と第2の係止爪19と20
に係止して抜け止めし(図4の鎖線参照)、枝Aに取り
付けることができる。このとき、上記のように各係止爪
19、20の係止部21の先端の間隔がバンド部4の薄
肉部10の肉厚より狭くなるように設定しているので、
第1、第2の係止爪19、20の反撥弾性によりその係
止部21を薄肉部10に食い込むように加圧し、各係止
部6、7の係止面8に確実に係止して抜け止めすること
ができる。取付け後、バンド部4における各係止爪1
9、20の先方突出部は適宜位置で切断すればよい。
【0015】上記取付け作業は手作業で行うこともでき
るが、結束機を用いて行うことにより作業能率を向上さ
せることができる。そして、上記のように各係止爪1
9、20を挟む対向壁16、17を各係止爪19、20
より高く突出するように設定しているので、結束機によ
り対向壁16、17を規制し、バンド部4を引張ってル
ープを縮小する際、各係止爪19、20を自由に動き得
るようにし、また、バンド部4の先方突出部を結束機で
切断する際、各係止爪19、20の損傷を防止すること
ができる。
【0016】そして、性フェロモン剤を容器3の微細な
隙間から除々に大気中に放出し、これにより害虫の雄を
誘引してかく乱し、交尾行動を阻止することができる。
【0017】上記実施例によれば、第1と第2の係止爪
19と20を頭部5の対向壁14と15における穴18
の出口側外端でバンド部4の挿通方向に沿うような方向
(図4においては上方)で一体的に突設しているので、
係止爪19、20を肉厚に形成してその強度を向上させ
ることができ、第1と第2の係止部6と7が通過し、ま
た、取付け後、ループを拡大するような力が加わって
も、第1と第2の係止爪19と20の切損を防止するこ
とができる。したがって、取付けの信頼性を向上させる
ことができる。また、上記のように第1と第2の係止爪
19と20を頭部5の対向壁14と15の外端に一体的
に突設しているので、頭部5の外形を小さくすることが
でき、したがって、狭い空間に容易に納めることができ
る。更に、構造の簡素化を図ることができ、したがっ
て、インジェクション成形しても金型の簡素化を図るこ
とができることは勿論のこと、プレス成型をも可能と
し、低コストで提供することができる。また、上記のよ
うな構造により成形性が悪くてもポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の低コストの材料を用いることができ、ま
た、ガラスファイバ入りの樹脂等の高強度の材料を用い
て小型化を図ることができる。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図9、図10は本発明の第2の実施例における性
フェロモン剤取付け具を示し、図9は全体の概略平面
図、図10は図9の右側面図である。
【0019】図9、図10に示すように、本実施例にお
いては、バンド2の頭部5の側方に結合片27により容
器3が一体に連設されたものであり、その他の構成につ
いては上記第1の実施例と同様であるので、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0020】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図11は本発明の第3の実施例における性フェロ
モン剤取付け具を示す一部の概略平面図である。
【0021】図11に示すように、本実施例において
は、図1ないし図8に示す上記第1の実施例の性フェロ
モン剤取付け具1を結合片28により縦方向に多数連続
したものであり、その他の構成については第1の実施例
と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略す
る。本実施例における性フェロモン剤取付け具1は、連
続方向の縦方向に巻き取り、結束機により結合片28で
順次1個ずつ切り離しながら取付け作業を行うのに適す
る。
【0022】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図12は本発明の第4の実施例における性フェロ
モン剤取付け具を示す一部の概略平面図である。
【0023】図12に示すように、本実施例において
は、図9および図10に示す上記第2の実施例の性フェ
ロモン剤取付け具1を結合片28により縦方向に多数連
続したものであり、その他の構成については第2の実施
例と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略
する。本実施例における性フェロモン剤取け具1は、上
記第3の実施例と同様に、連続方向の縦方向に巻き取
り、結束機により結合片28で順次1個ずつ切り離しな
がら取付け作業を行うのに適する。
【0024】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図13および図14は本発明の第5の実施例にお
ける性フェロモン剤取付け具を示し、図13は要部の平
面図、図14は図13の正面図である。
【0025】図13、図14に示すように、本実施例に
おいては、バンド2の頭部5の壁15にバンド部4とは
反対側に結合片29が突設され、容器3の本体22に結
合片30が突設されている。結合片29はその先端が切
溝31により二股状に形成され、この二股状部の両外側
部に係止部32が形成されている。一方、結合片30の
起立部33には係止用穴34が形成されている。そし
て、結合片29の二股状部がその弾性の利用により結合
片30の係止用穴34に強制的に圧入され、係止部32
が係止用穴34を通過すると、反撥弾性により拡開して
係止用穴34の外縁に係止して抜け止めされ、一体に連
設されている。その他の構成については上記第1の実施
例と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略
する。本実施例のようにバンド2と容器3を別々に成形
することにより、容易に成形することができ、コストの
低下を図ることができる。
【0026】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。図15は本発明の第6の実施例における性フェロ
モン剤取付け具を示す要部の平面図である。
【0027】図15に示すように、本実施例において
は、バンド2の頭部5の側方に結合片29を突設し、こ
の結合片29を容器3の結合片30と係止して一体に連
設するようにしたものであり、その他の構成については
上記第5の実施例と同様であるので、同一符号を付して
その説明を省略する。本実施例においても、上記第5の
実施例と同様に、バンド2と容器3を別々に成形するこ
とにより、容易に成形することができ、コストの低下を
図ることができる。
【0028】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図16および図17は本発明の第7の実施例にお
ける性フェロモン剤取付け具を示し、図16は一部の概
略平面図、図17は図16の右側面図である。
【0029】図16、図17に示すように、本実施例に
おいては、バンド2の頭部5の側方に性フェロモン剤の
保持具である抱持枠状部35が一体に連設され、上部の
開放部36が弾性に抗して拡開され、若しくは反撥弾性
により復元されるように構成されたものであり、その他
の構成については上記第1の実施例と同様であるので、
同一符号を付してその説明を省略する。本実施例におい
て保持する性フェロモン剤は、その一例として、シリコ
ーン等の微細孔により通気可能な円筒体37に充填さ
れ、円筒体37の両端37aが閉塞されて使用される。
そして、円筒体37が抱持枠状部35に開放部36より
圧入されて保持されるようになっている。円筒体37内
には強度を得るため、必要に応じて針金が挿入される。
【0030】図18、図19は図16、図17に示す上
記第7の実施例における性フェロモン剤取付け具を示
し、図18は一部の概略平面図、図19は図18の右側
面図である。
【0031】図18、図19に示す例においては、性フ
ェロモン剤を混合した高分子材料により上記性フェロモ
ン剤が除々に放出可能に成形された棒状体(円柱体)、
若しくは高分子材料により多孔性となるように棒状体
(円柱体)38に成形され、孔に性フェロモン剤が徐々
に放出可能に含浸されたものが使用される。そして、棒
状体38が抱持枠状部35に開放部36より圧入されて
保持されるようになっている。
【0032】上記各実施例の性フェロモン剤取付け具1
を生分解プラスチックにより成形することにより、不要
の際、切断してそのまま地面上に放置しても微生物によ
って分解することができ、また、光分解プラスチックに
より成形することにより、不要の時期に至るとそのまま
光により分解することができるので、取扱いに便利であ
る。
【0033】なお、バンド部4の係止部は一側扁平面に
のみ形成し、頭部5に1個の係止爪を有するタイプでも
よく、また、係止爪を頭部5の内部に設けたタイプでも
よい。また、バンド部4の係止部は上記各実施例のよう
に列設することなく、1箇所、若しくは複数箇所に形成
するようにしてもよい。また、保持具である容器3、抱
持枠状部35はバンド部4における頭部5側の基部に一
体に設けることもできる。また、容器3は性フェロモン
剤を収納した後、シリコーン等の通気性を有する膜によ
り被覆するようにしてもよい。また、容器3に性フェロ
モン剤をシリコーン等の通気性を有する袋に封入した状
態で収納するようにしてもよい。このほか、本発明は、
その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、保
持具に性フェロモン剤を保持させ、果樹の枝等の外周で
バンド部を先端側から頭部の穴に挿通して引張ることに
より、係止部を頭部の係止爪の弾性変形の利用により通
過させ、所望のループを形成した後、バンド部の引張力
を解放することにより、係止部を係止爪に係止して抜け
止めし、性フェロモン剤を果樹の枝等に取り付けること
ができ、これにより性フェロモン剤を大気中に徐々に放
出して害虫の交尾行動を阻止することができる。このよ
うにバンド部を頭部の穴に挿通して引張るだけの簡単な
作業により果樹の枝等に取り付けることができ、結束機
により取り付けるようにすれば、その作業は更に簡単と
なる。したがって、作業者の負担を軽減することがで
き、しかも、作業能率を向上させることができる。
【0035】また、係止部を帯状に形成されたバンド部
の両側扁平面に形成し、係止爪を頭部におけるバンド部
挿通用の穴の出口側外端でバンド部の挿通方向に沿うよ
うな方向で一対突設することにより、係止爪を肉厚に形
成して強度を向上させ、結束の信頼性を向上させること
ができる。また、頭部の外形を小さくすることができ、
狭い空間に納めることができる。更に、構造の簡素化を
図ることができ、低コストで提供することができる。
【0036】また、保持具である性フェロモン剤収納用
の容器をバンドの頭部に一体に設けることにより容器が
取付け作業の邪魔をするのを防止することができる。こ
の容器は本体に蓋体をヒンジ部により開閉可能に連結
し、本体と蓋体をヒンジ部の反対側で係止部により離脱
可能に係止することにより、性フェロモン剤の充填作業
等を容易に行うことができる。
【0037】また、保持具である抱持枠状部をバンドの
頭部に一体に設けることにより抱持枠状部が取付け作業
の邪魔をするのを防止することができ、性フェロモン剤
が充填され、両端が閉塞された微細孔を有する高分子材
料から成る筒体、性フェロモン剤を混合した高分子材料
により成形した棒状体、高分子材料により多孔性に成形
し、性フェロモン剤を含浸した棒状体のいずれかを抱持
枠状部に圧入して保持させるようにすることにより、性
フェロモン剤の保持作業を容易に行うことができる。
【0038】また、光分解プラスチック、生分解プラス
チックにより形成することにより、不要の際、放置する
ことができるので、取扱いに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における性フェロモン剤
取付け具を示す全体の概略平面図
【図2】同性フェロモン剤取付け具を示し、図1の正面
【図3】同性フェロモン剤取付け具に用いるバンドの一
部破断拡大平面図
【図4】同バンドを示す中央縦断面図
【図5】同バンドを示し、図3の右側面図
【図6】本発明の第1の実施例における性フェロモン剤
取付け具に用いる容器の断面図
【図7】同容器の蓋体を開いた状態の正面図
【図8】本発明の第1の実施例における性フェロモン剤
取付け具を果樹の枝に取り付けた使用状態の説明図
【図9】本発明の第2の実施例における性フェロモン剤
取付け具を示す全体の概略平面図
【図10】同性フェロモン剤取付け具を示し、図9の右
側面図
【図11】本発明の第3の実施例における性フェロモン
剤取付け具を示す一部の概略平面図
【図12】本発明の第4の実施例における性フェロモン
剤取付け具を示す一部の概略平面図
【図13】本発明の第5の実施例における性フェロモン
剤取付け具を示す要部の平面図
【図14】同性フェロモン剤取付け具を示し、図13の
正面図
【図15】本発明の第6の実施例における性フェロモン
剤取付け具を示す要部の平面図
【図16】本発明の第7の実施例における性フェロモン
剤取付け具を示す一部の概略平面図
【図17】同性フェロモン剤取付け具を示し、図16の
右側面図
【図18】本発明の第7の実施例における性フェロモン
剤取付け具に他の例の性フェロモン剤を保持させた状態
を示す一部の概略平面図
【図19】同性フェロモン剤取付け具を示し、図18の
右側面図
【符号の説明】
1 性フェロモン剤取付け具 2 バンド 3 容器 4 バンド部 5 頭部 6 係止部 7 係止部 18 穴 19 係止爪 20 係止爪 22 本体 23 ヒンジ部 24 蓋体 25 係止縁 26 係止突部 35 抱持枠状部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンド部、このバンド部の基部に連設さ
    れ、バンド部挿通用の穴を有する頭部、上記バンド部に
    形成された係止部、上記頭部に一体に設けられ、上記穴
    に対する上記バンド部の挿通時に弾性変形して上記係止
    部の通過を許し、この係止部を抜け止め状態に係止する
    係止爪を有するバンドと、このバンドに一体に設けら
    れ、性フェロモン剤を保持する保持具とを備えた性フェ
    ロモン剤取付け具。
  2. 【請求項2】 係止部が帯状に形成されたバンド部の両
    側扁平面に形成され、係止爪が頭部におけるバンド部挿
    通用の穴の出口側外端でバンド部の挿通方向に沿うよう
    な方向で一対突設されている請求項1記載の性フェロモ
    ン剤取付け具。
  3. 【請求項3】 保持具が性フェロモン剤を収納する容器
    であり、バンドの頭部に一体に設けられた請求項1また
    は2記載の性フェロモン剤取付け具。
  4. 【請求項4】 容器が本体と、蓋体と、上記本体に上記
    蓋体を開閉可能に連結するヒンジ部と、上記本体と蓋体
    に上記ヒンジ部とは反対側で設けられた離脱可能な係止
    部とを備えた請求項3記載の性フェロモン剤取付け具。
  5. 【請求項5】 保持具が抱持枠状に形成されてバンドの
    頭部に一体に設けられ、性フェロモン剤が充填され、両
    端が閉塞された微細孔を有する高分子材料から成る筒
    体、性フェロモン剤を混合した高分子材料により上記性
    フェロモン剤を放出可能に成形した棒状体、高分子材料
    により多孔性に成形し、性フェロモン剤を含浸した棒状
    体のいずれかが圧入されて保持されるように構成された
    請求項1または2記載の性フェロモン剤取付け具。
  6. 【請求項6】 光分解プラスチック、生分解プラスチッ
    クのいずれかにより形成された請求項1ないし5のいず
    れかに記載の性フェロモン剤取付け具。
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