JPH0593253U - 電動回転式歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】歯の隙間に入ったカスを完全に取り除くことが
できるよう毛を回転させると共に長さ方向に前進後退さ
せることのできる電動式歯ブラシの提供。 【構成】中空の一対の柄５と、先端部の上面の上側開口
部５３と、先端部の下面の複数の下側開口部５２、上側
開口部を塞ぐための蓋体１と、先端部の内側に収容さ
れ、下側開口部を貫通する毛束を下面に保持する複数の
結束具４１と、毛束を外方に押し出す方向に弾性力を及
ぼす複数のスプリング２２，２３と、結束具の中心軸を
軸方向に移動自在に保持すると共に、軸の周りにを回転
させるように、嵌合させたピニオン３と、ピニオン３と
噛み合う単一のウオーム歯車、ウオーム歯車を回転させ
るモータ、電力を供給する電源、回路をオン・オフする
スイッチとから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は歯ブラシに関し、特にブラシ（毛束）を回転させることが出来ると共 に、毛束を進退させることができる電動回転式歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に使用されている歯ブラシは、一体的に成型されたものであり、手で把手 部を握り上下左右に移動させて歯磨きを行う。然し、このような歯ブラシでは、 歯と歯の間に残留したカスを有効に取り除くことができない。更に、歯床の琺瑯 質を傷つけて歯の抵抗力を低下させ、炎症を起こし易くする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上述の欠点を除去し、歯の隙間に入ったカスを完全に取り除くこと ができ、かつ毛を回転させると共に毛を長さ方向に前進後退させることのできる 電動回転式歯ブラシを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の課題は、左右対象で対向して対をなして組立てられる中空の一対の柄と ； 柄の先端部の上面に設けられた上側開口部と； 柄の先端部の下面に設けられた複数の下側開口部と； 前記上側開口部を塞ぐための蓋体と； 前記先端部の内側に収容され、前記下側開口部に対向して配置され、前記下側開 口部を貫通する毛束を下面に保持する複数の結束具と； 結束具と柄の間に設けられ、毛束を外方に押し出す方向に結束具に弾性力を及ぼ す複数のスプリングと； 前記結束具の中心軸を軸方向に移動自在に保持すると共に、その中心軸の周りに 結束具を回転させるように、前記中心軸に嵌合させたピニオンと； 複数個の前記ピニオンと噛み合う単一のウオーム歯車と； ウオーム歯車を回転させるモータと； 前記モータに電力を供給する電源と； 電流供給回路をオン・オフするスイッチと； とからなることを特徴とする電動回転式歯ブラシにより達成される。

【０００５】

【実施例】

添付図面を参照して、実施例を詳細に説明する。 図１は、本考案の歯ブラシの一実施例の分解斜視図である。図１において、参 照数字（５）は中空の柄であり、左右対称で対をなして組立てられるものの左半 分を示している。柄（５）の先端部の上面には上側開口部（５３）が設けられ、 下面には複数の下側開口部（５２）が設けられている。上側開口部（５３）は組 立て後に蓋体（１）で密閉されるようになっている（図４参照）。参照数字（４ １）は、結束具を指し、その下面には毛束（７）が固定され、毛束（７）は下側 開口部（５３）を貫通して外側へ突出している。結束具（４１）は、前記先端部 の内側に収容され、下側開口部（５２）に対向して配置されている。結束具（４ １）と柄（５）の先端部の内側との間にはスプリング（２２，２３）が設けられ 、その弾性力により毛束（７）を絶えず外側へ押し出す方向に付勢している。結 束具（４１）の中心軸にはピニオン（３）がキー止めされている。図３に示すよ うに、ピニオン（３）はウオーム歯車（５４）と噛み合い、ウオーム歯車（５４ ）はモータ（図示せず）に連結され、モータに電力を供給するための電源（例え ば電池）が設けられ、電流供給回路を手元でオン・オフするためのスイッチも設 けられている。

【０００６】

【作用】

スイッチを操作してモータを回転させるとウオーム歯車（５４）が回転し、ウ オーム歯車（５４）と噛み合っているピニオン（３）が回転する。ピニオン（３ ）は結束具（４１）にキー止めされているので結束具（４１）が回転し、従って 結束具（４１）の下端に固定された毛束（７）が回転する。スプリング（２２， ２３）は毛束（７）を絶えず外方へ付勢して図２に示す状態に維持しているが、 毛束（７）の先端を歯に押し付けると、その反力により毛束（７）が図４に示す ように引込む。この引込む程度は、押し付ける力により左右されるので、使用者 が自分に適当と思う程度に調節することができる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上述のような構成と作用を有するので、使用者の用いる力の大きさに よって任意に調整動作をすることができるので、従来技術のように毛束（７）の 分岐を生ずることがなく、歯を傷めることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】図１の使用前の状態を示す縦断面図である。

【図３】図２の一部の斜視図である。

【図４】図２の使用中の状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 蓋体 ３ ピニオン ５ 柄 ７ 毛束 22, 23 スプリング 41 結束具 53 下側開口部 52 上側開口部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】左右対象で対向して対をなして組立てられ
   る中空の一対の柄（５）と；柄５の先端部の上面に設け
   られた上側開口部（５３）と；柄５の先端部の下面に設
   けられた複数の下側開口部（５２）；前記上側開口部
   （５３）を塞ぐための蓋体（１）と；前記先端部の内側
   に収容され、前記下側開口部（５２）に対向して配置さ
   れ、前記下側開口部（５２）を貫通する毛束を下面に保
   持する複数の結束具（４１）と；結束具（４１）と柄
   （５）の間に設けられ、毛束（７）を外方に押し出す方
   向に結束具（４１）に弾性力を及ぼす複数のスプリング
   （２２，２３）と；前記結束具（４１）の中心軸を軸方
   向に移動自在に保持すると共に、その中心軸の周りに結
   束具（４１）を回転させるように、前記中心軸に嵌合さ
   せたピニオン（３）と；複数個の前記ピニオン（３）と
   の歯み合う単一のウオーム歯車（５４）と；ウオーム歯
   車（５４）を回転させるモータと；前記モータに電力を
   供給する電源と；電流供給回路をオン・オフするスイッ
   チと；とからなることを特徴とする電動回転式歯ブラ
   シ。