【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
〔産業上の利用分野〕
本発明は、通気性と防水性を有する多層構造布
帛に関する。より詳しくは、本発明は防水性衣服
用途に適する、通気性を備えた布帛に関する。
〔従来の技術〕
従来の防布帛は、主として樹脂皮膜を繊編物の
表面にコーテイング加工することにより形成する
方法が製造されていた。しかしながら、この布帛
は十分な防水性を確保しようとすれば、通気性を
犠性にする結果となつている。この解決法として
特開昭56−26076号においては、ポリウレタン重
合体を主体とする合成成重合体であつてミクロン
単位の微多孔が内在せる皮膜を形成し、この微多
孔が連通せしめられることによつて通気性を得る
ことが提案されている。しかしながら、この方法
では、発泡孔の単位面積当りの個数に限度が有
り、充分な防水性を得るためには通気度を0.5
c.c.／cm2・秒以下としなければならず、通気性を充
分満足するに至つていない。また、微多孔を均一
に点在させるためには製造条件の許容範囲が狭く
且つ長い製造工程を要するという点で決して工業
的に有利ではない。
通常、人間の身体から放散する水分には、絶え
ず蒸発している水分と運動時等の体温調節のため
の発汗とが有る。前者は快適気温かつ安静状態下
では約23ｇ／時・m2であり、後者は激しい運動時
には100c.c.／時・m2以上に及んでいる。従来の防
水性を付与した布帛からなる衣服は、上記記載の
如く、身体からの放散水分の布帛外部への排出を
妨げるので、布帛の内側での湿度が高くなり、蒸
暑感、不快感を伴う。
最近、透湿性フイルムを織編物上に接着させた
透湿性防水布が有るが、通気性が0.5c.c.／m2・秒
以下と不充分であるために放散水分の布帛外部へ
の排出量は不充分である。
一方、衣料用の防水性能の目標値は一般的に
400mmH2O以上が必要とされている。しかしなが
ら、適度の通気性をもたせた従来の防水布ではこ
の目標値の達成は難かしい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上述の技術的問題を解決し、
従来同時に満足せしめるのが困難であつた通気性
と防水性とをバランスよく併せ持つ布帛、特に、
運動時に発汗した水分を布帛外部へ効率良く排出
させることができる布帛を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明に係る通気性防水布帛は、単
糸繊度が0.005〜2.0デニール、繊維充填密度が５
〜30％の撥水性を有する繊維シートの少なくとも
片面に水拡散性と保水性を有する繊維シートが積
層一体化されてなることを特徴とする。
本発明に係る通気性防水布帛の特色は、通気性
と防水性を持つ撥水性繊維シートに水拡散性に優
れた繊維シートが積層一体化された点にある。水
拡散性シートをもたない撥水性繊維シートは、通
気性を持つており、その一方の側が高湿度となつ
たとき、換気してその湿分を他方の側へ移す機能
を果す。このような撥水性繊維シートのみを用い
た場合には、従来の防水性布帛と比較して布帛外
部への水放散速度は大きいが一身体から出た汗は
肌面で一たん水蒸気化してから布帛外部へ放散す
るため、蒸発速度を超える発汗作用の激しい運動
下では、肌面に汗が留り、蒸暑感、不快感を起し
易い。本発明の通気性防水性布帛は、上述のよう
な撥水性繊維シートの片面に水拡散性シートが積
層一体化された構造をもつため、吸収された汗は
拡散されて、広い面では水蒸気化されることか
ら、蒸暑感、不快感を防ぐことができる。
本発明でいう「撥水性繊維シート」としては、
ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリテ
トラフルオロエチレン繊維など繊維自身が撥水性
を示すもののシート状構造物や、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維などそれ自体撥水性を示さな
い繊維のシート状構造物であるが撥水加工剤を用
いた後加工によつて撥水性を付与したものが挙げ
られる。これらの繊維シートは、短繊維の抄造に
よる不織布、溶融防糸した繊維を積層した長繊維
不織布、カーデイングウエブのニードルパンチン
グした不織布等のいずれであつてもよく、これら
に限定されるものではない。特に、メルトブロー
方式による繊維シートが好ましい。この繊維シー
トは、繊維が細繊度であつて、目付、厚みが均一
でかつピンホールの発生しにくいためである。
繊維シートを後加工によつて撥水性とするため
の撥水加工は通常の方法で行えばよく、例えば、
アクリル酸パーフルオロアルコールなどのフツソ
系樹脂、ジメチルシリコーンなどのシリコーン系
樹脂、パラフイン系樹脂、ワツクス系樹脂等の公
知の撥水加工剤を、原糸製造時あるいはシート状
繊維構造体にパデイング、浸漬、スプレー、吸尽
等の方法で付与させればよい。更に必要に応じ、
撥水加工剤を付与した後、熱処理を行なえばよ
い。
かかる繊維シートを構成する繊維としては、単
繊維繊度が0.005〜2.0デニール、好ましくは0.01
〜1.0デニールの範囲のものを使用する。0.005デ
ニール未満であると単繊維強力が低く、以降の加
工時の取扱い性が劣る。また、単繊維同志の密着
が大きく、充分な通気性が得られない。一方、
2.0デニールを越えると通気性は改良されるが充
分な防水性が得られない。このような細繊度の繊
維は、ポリアミド系成分とポリエステル系成分の
如き２成分よりなる海鳥繊維の一方を溶解除去す
る方法、紡糸後、熱的処理、物理的処理で割繊す
る方法などによつて製造できる。繊維シートの目
付は格別限定されないが、30〜120ｇ／m2が好ま
しい。
繊維シートの（p′／ｐ）×100で表わされる繊維
充填率α（％）〔p′は繊維構造物の見掛密度、ｐは
繊維の真の密度〕は、30≧α≧５、好ましくは25
≧α≧10の範囲とする。すなわち、充填率が５％
未満であると繊維間隙が大きくなり、充分な防水
性が得られない。また、充填率が30％を越えると
充分な通気性が得られない。
本発明でいう「水拡散性シート」とは水を吸収
し、拡散性、保水性、速乾性を示すシート状構造
物である。水の吸収性および拡散性の目安は、
JISのＬ−1079吸水性試験法で表わされる吸収速
度が60秒以下好ましくは10秒以下、さらに好まし
は１秒以下で、水を速やかに吸収することであ
る。吸収速度が60秒を超えるものは、汗を肌面ま
たは肌着面から水拡散性シートへ充分移行させる
ことができない。本発明で用いる水拡散性シート
は適度な保水性性をもたねばならない。保水性と
は、水を肌面または肌着面から吸収し、外部から
の圧力で再度、肌面または肌着面へ水を移行させ
ない性性質であつて、本発明の水拡散性シートと
しては、繊維シート重量に対する最大保水率（遠
心脱水加工による平衝含水率）が５％以上、80％
以下のものが好適である。保水量が５％未満のも
のは吸水量が不足であつて、「むれ」等の不快感
が解消されない。また、80％を超えるものは表面
が湿つた感じを有し、不快感が解消されない。
水拡散性繊維シートを構成する素材としては、
綿やレーヨン等の防水性繊維、極細繊維等毛細管
原理による吸水性改良繊維、親水性加工剤を用い
た吸水性改良繊維のいずれも使用は可能である。
適当な保水性を有する繊維シートを調製する方法
としては、例えば、レーヨン繊維（その最大保水
率は100％以上である。）のような吸水性繊維とポ
リエチレンテレフタレート繊維などの非吸水性繊
維とを交編織する方法が考えられる。また、非吸
水性繊維は保水率が不足することから吸水加工を
施すことが望ましい。
水拡散性シートは織物、編物、不織布のいずれ
の形態を示すものでも良い。さらに、水拡散性シ
ートは吸水・拡散性を有する１または２以上の層
に保水性の少ない透水性層とを組み合わせた二層
構造体とすることが好ましく、このような二層構
造体は、肌面側に保水性のない透水性層面を用い
ると表面が常に乾いているように感じられる点で
好適である。水拡散性シートとしては通気性を有
し、好ましくは、防水性を有する撥水性繊維シー
トのレベル以上の通気性を有するものを使用す
る。
撥水性を有する繊維シートと水拡散性を有する
繊維シートを積層一体化させる方法としては、ウ
エブ層または編織物のどちらかにホツトメルト樹
脂を付着させ、加熱接着させる方法、ウエブ層ま
たは編織物のどちらかに接着剤を塗布し、加圧接
着させる方法、ウエブ層と編織物を重ね合せ、高
周波ウエルダーまたは超音波等で一体化させる方
法、ミシン糸により積層一体化させる方法などい
ずれの方法を採ることもできる。しかしながら、
積層一体化に際しては、通気性を損なわない方法
で行なう必要が有る。従つて、例えば、接着剤や
ホツトメルト樹脂を点状、綿状、メツシユ状に配
置して積層することが望ましい。また、本発明の
防水布帛を最終製品とする際に、一般に、表地を
つけるが、そのような表地の貼合も同様な方法で
行なうことが好ましい。また、積層一体化は、縫
製加工時に重ね合せて一体化してもよいが、取り
扱い性を考慮して、縫製加工時に先立つて上述の
ような方法により一体化することが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の通気性防水布は、通気性と防水性の両
者に優れている。通気性に優れるため、衣服内の
空気を運動により換気させることができる。しか
も、片面に水拡散性層をもつているために、積極
的に水分の蒸発を助け、蒸暑感を解消できる。従
つて、本発明の通気性防水布は、たとえば、ジヨ
ギングウエア等のスポーツ用、オムツカバー、雨
具、帽子、作業服、靴、手袋等の防水用途で利用
できる。
〔実施例〕
以下、実施例について本発明を具体的に説明す
る。
実施例 １
メルトブロー方式により得られた単糸繊度0.03
デニール、目付30ｇ／m2のポリエチレンテレフタ
レート繊維のウエブをリラツクス加工した後下記
の処法１の浴に浸漬し、マングル機にて絞り率
100％に均一に絞つた後、100℃で２分間乾燥し、
180℃で１分間の熱処理を行ない、充填率20％の
撥水性ウエブとした。
処法 １
アサヒガードAG710（旭硝子製）撥水剤
３重量部
エレタツト930（一方社製）帯電防止剤 １重量部
インフロトノール浸透剤 ２重量部
水 94重量部
一方、トリコツト編機を用いてレーヨン50デニ
ール38フイラメントとポリエチレンテレフタレー
ト50デニール／24フイラメント系を用いて85ｇ／
m2のハーフトリコツト編地（レーヨン混率60％
〔発明品１〕とレーヨン混率40％〔発明品２〕の
２種類を作成）を作成し、通常の染色仕上加工を
行つた。さらにその片面にポリアミド系ホツトメ
ルト接着樹脂（日本リルサン製プラタミドＨ／
O2P）を200ポイント／１平方インチの間隔で10
ｇ／m2になるようにドツト散布した。次に、加熱
プレス機を用いて、上記の方法で作成した撥水性
ウエブと編地を３Kg／cm2の圧力下で140℃20秒間
接着加工を行ない、通気防水布とした。この通気
防水布とポリエチレンテレフタレート繊維平織物
を用いて、撥水性不織布を中央にし、水拡散性シ
ートを肌面にし三層構造体とした後、縁を縫合し
て、雨具上下を作成した。
比較のために、上述の水拡散性シート（レーヨ
ン・ポリエステル繊維トリコツト編地）に代え
て、ポリエステル繊維のみから同様に作成したト
リコツト編地（比較品１）、およびレーヨンのみ
から同様に作成したトリコツト編地（比較品２）
を用いて積層布帛を作成した。
本発明品と比較品から、外衣および肌着を縫製
し、防水性および通気性のテストを行つた。温度
20℃、湿度65％の環境下で自転車を使つて、はげ
しい運動20分間行なつた後、外衣及び肌着に残つ
た残留水分量の比較を行なつた結果を第１表に示
す。本発明品は比較品に比べ肌着及び外衣共に残
留水分が少なく、雨具として最適なものであつ
た。
[Industrial Application Field] The present invention relates to a multilayer fabric having breathability and waterproofness. More particularly, the present invention relates to breathable fabrics suitable for waterproof garment applications. [Prior Art] Conventional protective fabrics have been manufactured mainly by coating the surface of a knitted fabric with a resin film. However, this fabric ends up sacrificing breathability in order to ensure sufficient waterproofness. As a solution to this problem, JP-A No. 56-26076 proposes to form a film made of a synthetic polymer mainly composed of polyurethane polymer, which contains micropores in the micron scale, and to make these micropores communicate with each other. It has been proposed that air permeability can be achieved through this method. However, with this method, there is a limit to the number of foam holes per unit area, and in order to obtain sufficient waterproofness, the air permeability must be reduced to 0.5.
The air permeability must be less than cc/cm 2 · seconds, and the air permeability has not yet been fully satisfied. Further, in order to uniformly scatter the micropores, the permissible range of manufacturing conditions is narrow and a long manufacturing process is required, which is not industrially advantageous. Normally, the water released from the human body includes constantly evaporating water and sweat for regulating body temperature during exercise. The former is approximately 23 g/hr·m 2 at a comfortable temperature and under resting conditions, and the latter reaches over 100 c.c./hr·m 2 during intense exercise. As mentioned above, conventional clothing made of waterproof fabric prevents moisture from the body from exiting the fabric, resulting in high humidity inside the fabric, resulting in a feeling of heat and discomfort. . Recently, there are moisture-permeable waterproof fabrics in which a moisture-permeable film is adhered to a woven or knitted fabric, but because the breathability is insufficient at less than 0.5cc/ m2・sec, the amount of released moisture to the outside of the fabric is insufficient. That's enough. On the other hand, the target value for waterproof performance for clothing is generally
400mmH 2 O or more is required. However, it is difficult to achieve this target value with conventional waterproof fabrics that have adequate breathability. [Problems to be solved by the invention] The purpose of the present invention is to solve the above-mentioned technical problems,
Fabrics that have a good balance of breathability and waterproofness, which have traditionally been difficult to achieve at the same time, especially
To provide a fabric capable of efficiently discharging moisture sweated during exercise to the outside of the fabric. [Means for solving the problem] That is, the breathable waterproof fabric according to the present invention has a single yarn fineness of 0.005 to 2.0 deniers and a fiber packing density of 5.
It is characterized in that a fiber sheet having water-diffusing and water-retaining properties is integrally laminated on at least one side of a fiber sheet having water repellency of ~30%. The feature of the breathable waterproof fabric according to the present invention is that a water-repellent fiber sheet having breathability and waterproof properties is laminated with a fiber sheet having excellent water diffusivity. A water-repellent fiber sheet without a water-diffusing sheet has breathability, and when one side becomes humid, it functions to ventilate and transfer the moisture to the other side. When only such a water-repellent fiber sheet is used, the rate of water dissipation to the outside of the fabric is faster than that of conventional waterproof fabrics, but the sweat from the body evaporates once on the skin surface and then Since the sweat evaporates to the outside of the fabric, during intense exercise where the sweating action exceeds the evaporation rate, sweat remains on the skin surface and tends to cause a feeling of heat and discomfort. The breathable and waterproof fabric of the present invention has a structure in which a water-diffusing sheet is laminated and integrated on one side of the water-repellent fiber sheet as described above, so absorbed sweat is diffused and converted into water vapor on a large surface. This will prevent you from feeling stuffy and uncomfortable. The "water-repellent fiber sheet" used in the present invention includes:
Sheet structures made of fibers that themselves exhibit water repellency, such as polypropylene fibers, polyethylene fibers, and polytetrafluoroethylene fibers, and sheet structures made of fibers that do not themselves exhibit water repellency, such as polyester fibers and polyamide fibers, are water repellent. Examples include those imparted with water repellency through post-processing using a processing agent. These fiber sheets may be nonwoven fabrics made from short fibers, long fiber nonwoven fabrics made by laminating melt-proofed fibers, needle-punched carded web nonwoven fabrics, etc., but are not limited to these. . In particular, a fiber sheet produced by a melt-blown method is preferable. This is because this fiber sheet has fine fibers, uniform basis weight and thickness, and is less likely to generate pinholes. Water-repellent finishing for making the fiber sheet water-repellent through post-processing can be done by a normal method, for example,
Known water-repellent agents such as fluorocarbon resins such as acrylic acid perfluoroalcohol, silicone resins such as dimethyl silicone, paraffin resins, and wax-based resins are padded or immersed into the fiber structure during yarn production or sheet-like fiber structures. It may be applied by methods such as , spraying, and exhaustion. Furthermore, if necessary,
After applying the water repellent agent, heat treatment may be performed. The fibers constituting such a fiber sheet have a single fiber fineness of 0.005 to 2.0 denier, preferably 0.01
Use one in the range of ~1.0 denier. If it is less than 0.005 denier, the single fiber strength will be low and the handling properties during subsequent processing will be poor. Furthermore, the close contact between the single fibers is large, making it impossible to obtain sufficient air permeability. on the other hand,
If it exceeds 2.0 denier, breathability will be improved, but sufficient waterproofness will not be obtained. Such fine-grained fibers can be produced by methods such as dissolving and removing one of the seabird fibers, which consists of two components such as a polyamide component and a polyester component, or splitting the fibers by thermal treatment or physical treatment after spinning. can be manufactured. Although the basis weight of the fiber sheet is not particularly limited, it is preferably 30 to 120 g/m 2 . The fiber filling rate α (%) expressed as (p′/p)×100 of the fiber sheet [p′ is the apparent density of the fiber structure, p is the true density of the fibers] is 30≧α≧5, preferably is 25
The range is ≧α≧10. That is, the filling rate is 5%
If it is less than this, fiber gaps will become large and sufficient waterproofness will not be obtained. Furthermore, if the filling rate exceeds 30%, sufficient air permeability cannot be obtained. The "water-diffusible sheet" used in the present invention is a sheet-like structure that absorbs water and exhibits diffusibility, water retention, and quick-drying properties. A guideline for water absorption and diffusivity is:
Water should be rapidly absorbed, with an absorption rate expressed by the JIS L-1079 water absorption test method of 60 seconds or less, preferably 10 seconds or less, and more preferably 1 second or less. If the absorption speed exceeds 60 seconds, sweat cannot be sufficiently transferred from the skin surface or underwear surface to the water-diffusing sheet. The water-diffusing sheet used in the present invention must have appropriate water retention properties. Water retention is a property that absorbs water from the skin surface or underwear surface and prevents the water from transferring to the skin surface or underwear surface again due to external pressure. The maximum water retention rate (average water content due to centrifugal dehydration) based on the sheet weight is 5% or more, 80%
The following are preferred. If the water retention amount is less than 5%, the amount of water absorption is insufficient, and discomfort such as "stuffiness" cannot be alleviated. In addition, in cases where the proportion exceeds 80%, the surface feels damp and the discomfort does not go away. The materials that make up the water-diffusing fiber sheet include:
Any of waterproof fibers such as cotton and rayon, fibers with improved water absorption based on the capillary principle such as ultrafine fibers, and fibers with improved water absorption using a hydrophilic finishing agent can be used.
As a method for preparing a fiber sheet having appropriate water retention, for example, water absorbent fibers such as rayon fiber (its maximum water retention rate is 100% or more) and non-water absorbent fibers such as polyethylene terephthalate fiber are combined. A method of interweaving may be considered. Furthermore, since non-water-absorbing fibers have insufficient water retention, it is desirable to subject them to water-absorbing treatment. The water-diffusing sheet may be in the form of a woven fabric, knitted fabric, or non-woven fabric. Further, it is preferable that the water-diffusing sheet has a two-layer structure in which one or more layers having water absorption and diffusion properties are combined with a water-permeable layer having low water-retention properties; such a two-layer structure has the following properties: It is preferable to use a water-permeable layer surface that does not have water-retentive properties on the skin side because the surface always feels dry. The water-diffusing sheet has air permeability, preferably one having air permeability equal to or higher than that of a waterproof water-repellent fiber sheet. Methods for laminating and integrating a water-repellent fiber sheet and a water-diffusive fiber sheet include a method of attaching a hot melt resin to either the web layer or the knitted fabric and heat-bonding it; Any method can be used, such as applying adhesive and bonding under pressure, overlapping the web layer and knitted fabric and integrating them using high-frequency welding or ultrasonic waves, or laminating and integrating them using sewing thread. You can also do it. however,
When laminating and integrating the layers, it is necessary to do so in a manner that does not impair air permeability. Therefore, for example, it is desirable to arrange and laminate the adhesive or hot melt resin in the form of dots, cotton, or mesh. Furthermore, when the waterproof fabric of the present invention is made into a final product, a outer material is generally attached, and it is preferable that such outer material is laminated in a similar manner. In addition, although the lamination and integration may be performed by overlapping and integrating at the time of sewing, in consideration of ease of handling, it is preferable to integrate by the method described above prior to sewing. [Effects of the Invention] The breathable waterproof fabric of the present invention is excellent in both breathability and waterproofness. Because it has excellent breathability, the air inside the clothes can be ventilated through exercise. Furthermore, since it has a water-diffusing layer on one side, it actively helps evaporate water and eliminates the feeling of heat and humidity. Therefore, the breathable waterproof fabric of the present invention can be used for waterproofing purposes such as sports wear such as jogging wear, diaper covers, rain gear, hats, work clothes, shoes, and gloves. [Example] The present invention will be specifically described below with reference to Examples. Example 1 Single yarn fineness 0.03 obtained by melt blow method
A web of polyethylene terephthalate fibers with a denier and a basis weight of 30 g/m 2 is subjected to a relaxation process, then immersed in the bath of Process 1 below, and the reduction rate is reduced using a mangle machine.
After squeezing it evenly to 100%, dry it at 100℃ for 2 minutes,
Heat treatment was performed at 180°C for 1 minute to create a water-repellent web with a filling rate of 20%. Treatment method 1 Asahi Guard AG710 (manufactured by Asahi Glass) water repellent
3 parts by weight Eletatuto 930 (manufactured by Ippo) antistatic agent 1 part by weight Inflotonol penetrant 2 parts by weight Water 94 parts by weight On the other hand, rayon 50 denier 38 filament and polyethylene terephthalate 50 denier/24 filament system were made using a tricot knitting machine. 85g/
m2 half tricot knitted fabric (60% rayon blend)
Two types were created: [Invention Product 1] and 40% rayon blend [Invention Product 2]), and were subjected to the usual dyeing and finishing process. Furthermore, one side of the polyamide-based hot melt adhesive resin (Nippon Rilsan Platamide H/
O2P) at 200 points/10 at intervals of 1 square inch
Dots were dispersed at a concentration of g/m 2 . Next, using a hot press machine, the water-repellent web and knitted fabric produced by the above method were bonded together at 140° C. for 20 seconds under a pressure of 3 kg/cm 2 to obtain a breathable waterproof fabric. Using this breathable waterproof fabric and polyethylene terephthalate fiber plain woven fabric, a three-layer structure was made with the water-repellent nonwoven fabric in the center and the water-diffusing sheet on the skin, and the edges were sewn to create the upper and lower parts of the rain gear. For comparison, instead of the above-mentioned water-diffusing sheet (rayon/polyester fiber tricot knitted fabric), a tricot knitted fabric (comparative product 1) made from only polyester fibers and a tricot knitted fabric made in the same way from only rayon were used. Knitted fabric (comparison product 2)
A laminated fabric was created using Outer garments and underwear were sewn from the inventive product and the comparative product, and tested for waterproofness and breathability. temperature
Table 1 shows the results of a comparison of the amount of residual moisture remaining in outer clothing and underwear after 20 minutes of strenuous exercise on a bicycle in an environment of 20°C and 65% humidity. The product of the present invention had less residual moisture in both underwear and outer clothing than the comparative product, making it ideal as rain gear.
【表】
実施例 ２
メルトブロー法により製造した単繊維度が
0.003，0.005，0.03，0.3，1.0，2.0，3.0デニール
を主体とするポリエステル繊維ウエブを30〜90
ｇ／m2となるように紡糸した後、実施例１と同じ
撥水加工を行ない撥水性繊維シート層とした後、
トリコツト編機を用いて、フロント筬にポリエチ
レンテレフタレート繊維50デニール、バツク筬に
ベンベルグ繊維50デニールを用いて目付、80ｇ／
m2のサテン地を作成した。この編地を通常の染色
加工と起毛加工を行ない、吸水速度0.5秒、保水
10％の水拡散性繊維シートとしたものに実施例１
と同様の方法で接着加工及び同様の外地を使用し
トレーニングウエアを作成した。温度20℃、湿度
65％の環境下で足踏運動を行なつた結果全て長時
間の着用で快適性が保たれた。さらに、本発明の
目的の防水レベルの400mmH2Oで評価した結果実
験No.２，３，４，５，６について充分な防水性が
得られた。試験結果を第２表に示す。[Table] Example 2 Monofilament degree produced by melt blowing method
30 to 90 polyester fiber webs mainly composed of 0.003, 0.005, 0.03, 0.3, 1.0, 2.0, and 3.0 deniers
g/m 2 and then subjected to the same water-repellent treatment as in Example 1 to form a water-repellent fiber sheet layer.
Using a tricot knitting machine, we used 50 denier polyethylene terephthalate fiber for the front reed and 50 denier Bemberg fiber for the back reed, making the fabric weight 80 g/
A satin fabric of m 2 was made. This knitted fabric is dyed and brushed in the usual way, with a water absorption rate of 0.5 seconds and water retention.
Example 1: 10% water-diffusing fiber sheet
Training wear was created using the same adhesive process and the same outer material. Temperature 20℃, humidity
As a result of performing stepping exercises in 65% of the environments, comfort was maintained even when worn for a long time. Furthermore, as a result of evaluation at 400 mmH 2 O, which is the waterproof level aimed at in the present invention, sufficient waterproof properties were obtained for Experiment Nos. 2, 3, 4, 5, and 6. The test results are shown in Table 2.
【表】
実施例 ３
メルトブロー法により製造した単繊維度0.03デ
ニールのポリエステル繊維よりなり、ウエブ目付
が30ｇ／m2のウエブを用いて繊維充填率が３，
５，11，30，40％となるように加圧加工を施し
て、実施例１と同様の撥水加工を行ない撥水性繊
維シート層とした後、実施例２と同様の加工及び
着用評価を行なつた。結果を第３表に示す。実験
No.15はペーパーライクの欠点を有しており、No.11
は充分な耐水圧が得られなかつた。No.12，13，14
はムレ感のない良好な着用感が得られた。[Table] Example 3 Using a web made of polyester fibers with a monofilament density of 0.03 denier and a web weight of 30 g/m 2 manufactured by the melt blow method, the fiber filling rate was 3,
5, 11, 30, and 40%, and the same water repellent treatment as in Example 1 was performed to form a water repellent fiber sheet layer, and then the same processing and wearing evaluation as in Example 2 were carried out. I did it. The results are shown in Table 3. experiment
No.15 has paper-like drawbacks, and No.11
It was not possible to obtain sufficient water pressure resistance. No.12, 13, 14
A good feeling of wearing was obtained without feeling stuffy.
【表】
実施例 ４
実施例１で得られた撥水性繊維シートと、水拡
散性及び保水性を有する繊維シートとして、ポリ
アミド系繊維を用いた、吸水速度0.5秒、保水性
９％の目付150ｇ／m2、厚み0.70mmの耐摩耗性に
優れた不織布キヤンブレル（ICI社製）を高周波
ウエルダーミシンを用いて一体化して二層構造体
を作成した。この構造体をメツシユ状外観を呈す
る皮靴の裏貼素材として使用した。本発明品は靴
本来の特徴であるメツシユ状外観、通気性を損な
うことなく、防水性を付与することができた。着
用した結果、ムレ感の少ない良好なものであつ
た。[Table] Example 4 Using the water-repellent fiber sheet obtained in Example 1 and polyamide fiber as a fiber sheet with water-diffusing and water-retaining properties, a fabric weight of 150 g with a water absorption rate of 0.5 seconds and water retention of 9%. /m 2 and a thickness of 0.70 mm with excellent abrasion resistance (manufactured by ICI) using a high-frequency welder sewing machine to create a two-layer structure. This structure was used as a lining material for leather shoes with a mesh-like appearance. The product of the present invention was able to provide waterproofness without impairing the mesh-like appearance and breathability, which are the original characteristics of shoes. After wearing it, it felt good with little stuffiness.