JPH0580138A - 磁性物質検出装置 - Google Patents

磁性物質検出装置

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JPH0580138A
JPH0580138A JP3114892A JP3114892A JPH0580138A JP H0580138 A JPH0580138 A JP H0580138A JP 3114892 A JP3114892 A JP 3114892A JP 3114892 A JP3114892 A JP 3114892A JP H0580138 A JPH0580138 A JP H0580138A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性物質を磁化する永久磁石と外部磁場に対
する高価で複雑な磁気シールドを必要としない磁性物質
検出装置を提供する。 【構成】 検出装置には、磁気回路2、3と少なくとも
2つのコイル4、5を有しコア飽和原理に従って動作す
るセンサ1が設けられる。磁性物質は例えば紙幣11の
磁性インクである。磁気回路は、少なくとも1つのエア
ギャップ2と強磁性コア3から形成される。磁性物質は
エアギャップ2内に位置する。センサ1は磁気回路の実
効相対透磁率μr’を測定するセンサである。発電機6
により2つのコイル4、5に時間的に可変の周期的な励
磁電流i[t]が供給される。センサの出力電圧u
[t]は、高調波を検出するバンドパス増幅器9と電圧
計10のカスケード回路からなる装置8に入力される。
この検出装置は永久磁石も磁気シールドも必要とせず、
静的な測定を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性物質検出装置、更
に詳細には、微量の磁性物質の存在及び/あるいはその
形状を検出する磁性物質検出装置であって、コア飽和原
理に従って動作するセンサを備え、そのセンサが少なく
とも1つのエアギャップを有する磁気回路と少なくとも
2つのコイルとを有する磁性物質検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】微量で存在する磁性物質は好ましくは磁
性インクか、あるいは例えば酸素など常磁性ガスであ
る。第1の場合には、装置を例えば自動紙幣識別装置内
に挿入して、例えば米国、日本あるいはドイツの紙幣に
磁性インクによって記載された文字画像を検出して読み
取ることができる。第2の場合には装置は例えば常磁性
ガスの存在を検出するガス分析器内で使用することがで
きる。この装置はまた、磁性材料から形成され、あるい
はまたその歯と歯間が少なくとも磁性材料で覆われてい
る歯車の回転数を検出するのにも使用することができ
る。
【0003】US―PS4864238には、例えば紙
幣上の磁化された磁性インクから発生されるような磁束
の少ない磁場を測定する磁性物質検出装置が記載されて
いる。同公報にはそのために、コア飽和原理に従って作
動する極めて敏感なセンサが設けられており、このセン
サは紙幣の磁化された磁性インクによってもたらされた
10の―3乗ガウスの大きさの値を有する極めて弱い磁
場を測定する。0.5ガウスの地磁気の強さでも約3乗
大きいので、上述のセンサは課題を達成するためには複
雑で高価な磁気シールドを必要とする。さらに、紙幣を
読取前に強い永久磁石によって磁化しなければならな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
の装置を改良して、磁性物質を磁化する永久磁石と外部
磁場に対する高価で複雑な磁気シールドを必要とせず、
少なくとも磁性物質の存在を検出する場合には、磁性物
質とセンサ間の相対移動なしに磁性物質の全画像の大部
分、従って例えば紙幣上の文字画像の大部分を検出する
ことができる静的測定を可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よれば、微量の磁性物質の存在及び/あるいはその形状
を検出する磁性物質検出装置であって、コア飽和原理に
従って動作するセンサを備え、そのセンサが少なくとも
1つのエアギャップを有する磁気回路と少なくとも2つ
のコイルとを有する磁性物質検出装置において、センサ
が、エアギャップ内に磁性物質が配置される磁気回路の
実効相対透磁率を測定するセンサである構成によって解
決される。
【0006】
【作用】このような構成によれば、磁性物質を磁化する
永久磁石と外部磁場に対する高価で複雑な磁気シールド
を必要とせず、少なくとも磁性物質の存在を検出する場
合には、磁性物質とセンサ間の相対移動なしに磁性物質
の全画像の大部分、従って例えば紙幣上の文字画像の大
部分を検出することができる静的測定が可能になる。そ
れにより不正使用に対する安全性を向上させることがで
きる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に示し、以下で詳細に
説明する。
【0008】なお、図面のすべての図において同一の参
照符号は同一の部分を示すものである。
【0009】図1に示す装置には少なくとも1つのエア
ギャップ2と強磁性コア3とを有する磁気回路2、3並
びに少なくとも2つのコイル4と5を備えたセンサ1が
設けられる。2つのコイル4と5は互いに誘導的に結合
されており、図面でコア3の下側の同一の側に配置され
ている。発電機6によって2つのコイル4と5のうち第
1のコイル4に周期Tを有する少なくとも1つの時間的
に可変の周期的な励磁電流i[t]が直列抵抗7を介し
て供給される。時間的に可変の励磁電流i[t]は好ま
しくは時間tの関数で鋸歯状の励磁電流であるが、例え
ばサイン形状の励磁電流であってもよい。飽和度が同一
である場合には、鋸歯状の励磁電流i[t]、従ってコ
ア3の鋸歯状の励磁により損失はサイン形状の励磁電流
i[t]よりも少なくなる。
【0010】2つのコイル4と5のうち第2のコイル5
は測定コイルであって、その両端はセンサ1の2極の出
力を形成し、駆動中センサには出力電圧u[t]が発生
する。さらに図示の装置には、センサ1の出力電圧u
[t]の高調波の値を検出する装置8が設けられてい
る。センサ1の出力は、例えば図示の順序でバンドパス
増幅器9と電圧計10のカスケード回路からなる装置8
の入力に導かれている。バンドパス増幅器9は出力電圧
u[t]の周波数スペクトルから関連する高調波を取り
出して増幅する。電圧計10は交流電圧計であって、例
えばバンドパス増幅器9の出力電圧、すなわちフィルタ
リングされ増幅された高調波の実効値を測定する。
【0011】図1においては、磁性物質は紙幣11に印
刷された磁性インクであるものとする。紙幣、従って磁
性インクは検出時少なくともある時間エアギャップ2内
部でコア3の近傍、特にコア3の両コイル4と5とは反
対の側に位置する。図1に示すように、コア3がフラッ
トなコアである場合には、紙幣11は検出時コア3に対
して約1mmの距離隔てて平行に配置される。
【0012】センサ1はコア飽和原理に従って動作す
る。この原理は公知であって、特に上述の従来技術に記
載されているので、本発明を理解しやすくするために以
下で簡単に説明する。
【0013】図2の左上には磁気回路2、3の実効磁束
密度Bの理想的な特性曲線B[H]が励磁電流i[t]
によって発生される励磁磁場H[t]の関数で図示され
ている。その場合、強磁性コア3のヒステリシスは無視
でき、飽和外領域の特性曲線は線形であるものと仮定す
る。図2においてBsは飽和磁場Hsに対応する飽和磁
束密度を示す。図2の左下には磁気回路2、3を励磁す
る励磁磁場H[t]が時間tの関数で示されている。こ
の磁場H[t]はコイル4を用いて励磁電流i[t]に
比例して発生される。
【0014】図2においては、励磁電流i[t]、従っ
て励磁磁場H[t]は時間tの関数で鋸歯状であるもの
と仮定する。鋸歯状の励磁磁場H[t]の振幅Hmaxの
大きさは、強磁性コア3が周期的に飽和するように設定
される。それによって磁気回路2、3内に存在する磁束
密度B[t]は時間tの関数で周期的に台形状のカーブ
を形成し、それが図2の右上に示されている。台形状カ
ーブの傾斜面によりコイル5内を通過する磁束密度が発
生し、周期Tの周期的な電圧u[t]が発生する。この
電圧の時間的な波形は順次交替する正と負の矩形の電圧
パルスから形成される。
【0015】磁束密度B0に相当する外部磁場H0の作用
によって、図2に一点鎖線で示す特性曲線が発生する。
出力電圧u[t]の矩形の電圧パルスは時間軸方向に非
対称になり、その値を外部磁場H0の値の測定に利用す
ることができる。いずれの場合にも周期的な出力電圧u
[t]はフーリエ解析によれば、連続番号1を有する基
本波と2から始まる多数の連番の高調波から形成され
る。基本波と高調波の連続番号は以下においてはnで示
す。USーPS4864238に記載された装置におい
ては、外部磁場H0は磁化された磁性インクの磁場であ
って、その値を求めるために同公報においては出力電圧
u[t]の第2高調波の値を検出している。
【0016】フーリエ解析によれば第n高調波の振幅は
次式に等しい。
【0017】
【数1】
【0018】但し、μ0は真空の透磁率、μr’は磁気回
路2、3の実効相対透磁率(「見かけ透磁率」)、すな
わち飽和領域外のセンサ特性曲線B[H]の傾斜tgα
(図2参照)、n2は測定コイル5の巻数、f1は励磁電
流i[t]の基本波、すなわち出力電圧u[t]の基本
波の周波数、Fはコア3の断面積、Hmaxは励磁磁場H
[t]の振幅である。コア3が比較的幅広の2本の主脚
と細長い横脚からなるH状の強磁性コア3である場合
(図4参照)には、Fは長手軸に対して垂直に延びる横
脚の断面積である。磁気回路2、3の実効相対透磁率μ
r’はよく知らているように1/[N+(1/μr)]に
等しい。但し、Nはいわゆる減磁率、μrはコア3の強
磁性材料の相対透磁率である。
【0019】センサ1が磁気回路2、3の飽和磁場Hs
より大きい振幅Hmaxを有する時間的に可変の周期的励
磁磁場H[t]に配置され、振幅Hmaxが磁気回路2、
3の飽和磁場のn倍の値に等しい偶数倍の2k・Hmax
の振幅を有する場合には、コア3が周期的に飽和される
とともに、式(1)内の第1のサイン係数、従って高調
波の振幅Unは外部磁場H0が存在するにもかかわらずゼ
ロに等しくなる。但し、係数kは任意の整数値である。
【0020】センサ1の近傍において、すなわちエアギ
ャップ2内に磁性物質、例えば磁性インクが現れると、
センサ1が離調する。というのは磁性物質が近付くと減
磁率N、従って特性曲線B[H]の傾斜も変化する。そ
れによって飽和磁場Hsの値が変わるので、励磁磁場H
[t]の振幅が所与の値Hmaxである場合該当する高調
波の振幅がゼロ値になる条件2k・Hmax=n・Hsが
満たされなくなる。従って再び高調波の全スペクトルが
出現する。その場合、磁性インクの存在によって発生す
るように離調が小さい場合には、高調波の振幅の値Un
はほぼ線形に上昇する。
【0021】本発明装置の第1の実施例では、装置8に
よって検出される高調波はセンサ1の出力電圧u[t]
の偶数の高調波である。この場合装置の感度を最大にす
るために、励磁磁場H[t]の他に一定の磁場H0すな
わち永久磁石の磁場を設けて、該当する偶数の高調波の
振幅Unの値が最大にされる。永久磁石の代わりに、偶
数の高調波を検出する動作時好ましくは時間的に可変の
励磁電流i[t]の他に一定の磁場H0を発生する直流
電流I0が第1のコイル4に流される。式(1)内の第
2のサイン係数がほぼ1の値をとる場合に、偶数の高調
波の振幅Unが最大となる。従って偶数の高調波の振幅
の値Unを最大にするためには、一定の磁場H0のn倍の
値は好ましくは励磁磁場H[t]の振幅Hmaxの奇数倍
(整数)、すなわち(2k+1)・Hmaxに等しくなけ
ればならない。
【0022】サイン関数は最大値近傍では比較的平坦な
カーブとなることが知られているので、センサ1は外部
磁場の変化並びに例えば地磁気など外乱磁場の存在に対
してあまり反応せず、それによってセンサ1を磁気シー
ルドなしで形成することができる。このことは、特にセ
ンサ1が磁場を検出するのではなく、高調波の振幅Un
を介して磁気回路2、3の実効相対透磁率μr’を検出
するとによって可能になる。
【0023】例えば著しい減衰、大きな渦電流損失など
高周波数の問題及び/あるいは高周波損失を避けるため
に、検出される高調波は好ましくは比較的低周波の高調
波であって、偶数の高調波の場合には好ましくはセンサ
1の出力電圧u[t]の第4高調波である。
【0024】第4高調波の振幅は、次式に等しい。
【0025】
【数2】
【0026】第4高調波を検出するために、励磁磁場H
[t]の振幅Hmaxは好ましくは磁気回路2、3の飽和
磁場Hsの2倍の大きさにされる。すなわちHmax=2・
Hsに設定された場合には(2)式の第1のサイン係数
はゼロに等しい。この場合、一定の磁場H0は好ましく
はHmax/4の値を有する。すなわち時間的に可変の周
期的な励磁磁場H[t]の振幅Hmaxの4分の1に等し
い。
【0027】本発明装置の第2の実施例では、装置8に
よって検出される高調波はセンサ1の出力電圧u[t]
の奇数の高調波である。偶数の高調波を検出する場合と
同一の理由から、この場合にも検出に用いられる高調波
は好ましくは比較的低周波の高調波であって、奇数の高
調波の場合には好ましくはセンサ1の出力電圧u[t]
の第3高調波である。
【0028】第3高調波の振幅は、次式に等しい。
【0029】
【数3】
【0030】第3の高調波を検出するために、励磁磁場
H[t]の振幅Hmaxは好ましくは磁気回路2、3の飽
和磁場Hsの1倍半の大きさにされる。すなわちHmax=
1.5.Hsに設定された場合には、(3)式内の第1
のサイン係数はゼロに等しい。従って第3高調波を使用
する場合には第4高調波を使用する場合に比べて、磁性
物質が存在しない場合に高調波振幅をゼロにするために
必要な時間的に可変の周期的な励磁磁場H[t]の振幅
Hmaxをより小さくできるという利点が得られる。
【0031】奇数高調波の場合に装置の最大感度を得る
ためには、該当する奇数の高調波の振幅Unの値を最大
にするために励磁磁場H[t]の他に一定の磁場H0を
形成する必要はない。というのは奇数高調波の場合には
(1)式内の第2のサイン係数は常にコサイン係数であ
るからである(例えば(3)式を参照)。この係数は、
H0=0である場合には、常に1に等しい。従ってこの
第2の実施例によれば、一定の磁場H0が存在しない場
合には、奇数高調波の振幅Unの値が常に最大になると
いう利点が得られる。コサイン関数の最大値近傍におい
てはサイン関数と同様に外部磁場に対して反応しない。
【0032】両実施例において、センサ1はそれぞれ磁
場を測定するセンサではなく、エアギャップ2内に磁性
物質が配置される磁気回路2、3の実効相対透磁率μ
r’を測定するセンサである。
【0033】第4高調波のピーク値U4は、ドル紙幣が
センサ1から1mmの距離を有する場合には、10μv
の大きさの値を有する。時間的に可変の周期的な励磁電
流i[t]の周波数は、好ましくは20〜200kHz
であって、測定コイル5は例えば100回巻かれてい
る。
【0034】図3においては、磁性インクは紙幣11の
裏側に設けられた小さい矩形の形状で概略図示されてい
る。
【0035】センサ1は好ましくは平坦なプレーナセン
サであって、その好ましい実施例においては図3と4に
示す構造を有する。
【0036】その場合には2つのコイル4と5は好まし
くはそれぞれ単層コイルであって、第1の絶縁層13に
よって互いに電気的に絶縁されて担体、例えば基板12
上の分離された平行な2つの層内に配置されている。基
板は例えばセラミックスあるいは他の任意の絶縁材料か
ら形成される。
【0037】その場合、2つの単層コイル4と5は好ま
しくは矩形螺旋形状であって、それぞれの層は、2つの
コイル4と5のまっすぐで平行な導体からなる4分の1
の部分が少なくとも一部重なるように配置される。
【0038】強磁性コア3は薄くて、ほぼ一定の厚みを
有する。強磁性コアは第2の絶縁層14によって電気的
に絶縁されて、2つの層のうち単層コイル5を有する層
上の平行な第3の層に配置されている。その場合にコア
3は2つのコイル4と5の重なり合う部分の上方に少な
くとも一部が重なるように配置されている。図3と4に
おいてコイル4は、基板12上の第1の絶縁層13内に
形成され、測定コイル5は第1の絶縁層上の第2の絶縁
層14内に形成される。コア3は第2の絶縁層14上の
第3の層内に形成される。磁気回路2、3のエアギャッ
プ2は、強磁性のコア3の外側でコア3の上方と下方の
平行な面間に設けられた空間によって形成される。
【0039】図4に示す実施例においては、強磁性コア
3はH状の形状を有する。
【0040】図5に示す実施例では、強磁性のコア3は
矩形の8の形状を有し、その上方と下方の横脚には更に
それぞれエアギャップ15ないし16が形成されてい
る。紙幣がエアギャップ15と16の近傍を通過する
と、両エアギャップはそれぞれ、紙幣上に設けられた磁
性物質情報のコイルによる読み取り用のエアギャップを
形成する。それに対してエアギャップ2は紙幣上の磁性
物質の存在を検出するために用いられる。
【0041】コア3のH状あるいは8の字状の形状は磁
束を集中させるために用いられる。コア3を中央ででき
るだけ強く絞り、すなわちH字あるいは8の字状のコア
3の中央の横脚をできるだけ細くすることにより減磁率
Nをできるだけ小さくするようにしている。中央の横脚
の幅は例えば0.5mmであって、その長さは例えば4
mmである。同一の理由から、コア厚tをできるだけ小
さくすることも必要である。これは、センサをプレーナ
マイクロ技術で形成する場合に、特に良好に達成され
る。コア3は好ましくはハイブリッド技術ではほぼ0.
025mm、プレーナ技術では0.5μmの最小コア厚
tを有する。強磁性コア3の材料は好ましくは英語圏で
は磁気ガラスと呼ばれる磁性アモルファス材料から形成
される。H字状のコア3の主脚の幅を例えばそれぞれ5
mm、その長さを例えばそれぞれ40〜60mmとする
と、紙幣の幅の大部分を覆うことができる。従って測定
ヘッドを1つしか使用しない場合でも、それによって紙
幣のほぼ全幅あるいは少なくとも1/4〜1/3の幅を
検出することができる。
【0042】プレーナセンサの減磁率Nは、H字状ある
いは8の字状のコア3の中央の横脚のコア長さLに対す
るコア厚tの比t/Lによってほぼ決められる。従って
減磁率Nは紙幣によりコア長さLかあるいはコア厚tの
変化によって変化させることができる。コア3を極端に
薄くすることによって、減磁率N、従ってセンサ1はコ
ア長さLの変化よりもコア厚tの変化に対してより敏感
に反応させることができる。これはコア3上に紙幣11
を載置することによって得られる。しかしそのためには
コア3にコイル4を巻き付けてはならない。そうする
と、機能的にコアの長さを変化させたことに相当するか
らである。図3と4に示す単層コイル4はこの条件を満
たす。従って好ましい実施例においては、強磁性コア3
のコア厚tを磁性物質によって変化させることができ
る。
【0043】センサ1は平坦なセンサとして形成されて
いるので、必要とするスペースは非常に小さい。このセ
ンサは実質上「オフセット」なく動作する。すなわちそ
のゼロ電圧が実際にゼロに等しい。ノイズも実際には存
在しない。というのはよく知られているようにほぼ極め
て弱いコア3のバルクハウゼンノイズしか存在しないか
らである。センサ1の出力電圧u[t]は磁性物質とセ
ンサ間の相対速度とは無関係である。従って静的測定が
可能である。
【0044】8の字状のコア3を使用する場合には、磁
性物質の存在を検出するだけでなくその形状を読み取る
ことも可能である。というのは8の字状のコア3の外側
の2つの横脚によって紙幣の2列を読み取ることができ
るので、紙幣の値を大きな確実性で検出することができ
るからである。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば公知の装置を改良して、磁性物質を磁化する永
久磁石と外部磁場に対する高価で複雑な磁気シールドを
必要とせず、少なくとも磁性物質の存在を検出する場合
に、磁性物質とセンサ間の相対移動なしに磁性物質の全
画像の大部分、従って例えば紙幣上の文字画像の大部分
を検出することができる静的測定を可能にすることがで
きる。それにより不正使用に対する安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略的な構成を示す電気回路図で
ある。
【図2】コア飽和原理を特性曲線で示す説明図である。
【図3】センサと紙幣の図4のIII-III線に沿った断面
図である。
【図4】センサを紙幣なしで示す図3のIV-IV線に沿っ
た上面図である。
【図5】他のコアの実施例を示す上面図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 エアギャップ 3 コア 4、5 コイル 6 発電機 7 直列抵抗 9 バンドパス増幅器 10 電圧計

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量の磁性物質の存在及び/あるいはそ
    の形状を検出する磁性物質検出装置であって、コア飽和
    原理に従って動作するセンサ(1)を備え、そのセンサ
    が少なくとも1つのエアギャップ(2)を有する磁気回
    路(2、3)と少なくとも2つのコイル(4、5)とを
    有する磁性物質検出装置において、 センサ(1)が、エアギャップ(2)内に磁性物質が配
    置される磁気回路(2、3)の実効相対透磁率(μ
    r’)を測定するセンサであることを特徴とする磁性物
    質検出装置。
  2. 【請求項2】 センサ(1)の出力電圧(u[t])の
    高調波の値を検出する装置(8)が設けられ、センサ
    (1)が励磁磁場(H[t])に配置され、その励磁磁
    場の振幅(Hmax)が、磁気回路(2、3)の飽和磁場
    (Hs)より大きくかつnを高調波の連続番号として磁
    気回路(2、3)の飽和磁場(Hs)のn倍の値に等し
    い偶数倍(2k・Hmax)の振幅を有することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 高調波が偶数の高調波であることを特徴
    とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 偶数の高調波の振幅の値を最大にするた
    めに、一定の磁場(H0)が形成され、この一定の磁場
    (H0)のn倍の値が励磁磁場(H[t])の振幅(Hm
    ax)の奇数倍に等しいことを特徴とする請求項3に記載
    の装置。
  5. 【請求項5】 駆動中2つのコイル(4、5)の一方の
    コイル(4)に直流電流(I0)が流され、一定の磁場
    (H0)が形成されることを特徴とする請求項4に記載
    の装置。
  6. 【請求項6】 検出される偶数の高調波がセンサ(1)
    の出力電圧(u[t])の第4高調波であることを特徴
    とする請求項4あるいは5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 励磁磁場(H[t])の振幅(Hmax)
    が磁気回路(2、3)の飽和磁場(Hs)の2倍の大き
    さであることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 一定の磁場(H0)が励磁磁場(H
    [t])の振幅(Hmax)の4分の1に等しいことを特
    徴とする請求項6あるいは7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 高調波が奇数の高調波であることを特徴
    とする請求項2に記載の装置。
  10. 【請求項10】 一定の磁場(H0)が形成されないこ
    とを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 検出される奇数の高調波がセンサ
    (1)の出力電圧(u[t])の第3高調波であること
    を特徴とする請求項9あるいは10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 励磁磁場(H[t])の振幅(Hma
    x)が磁気回路(2、3)の飽和磁場(Hs)の1倍半
    の大きさであることを特徴とする請求項11に記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 センサが平坦なプレーナセンサである
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記
    載の装置。
  14. 【請求項14】 磁気回路(2、3)が強磁性コア
    (3)を有し、そのコア厚(t)が磁性物質によって変
    化させることができることを特徴とする請求項13に記
    載の装置。
  15. 【請求項15】 2つのコイル(4、5)がそれぞれ単
    層コイルであり、これらの単層コイルが互いに電気的に
    絶縁されて担体上に2つの平行な分離層として配置され
    ることを特徴とする請求項13あるいは14に記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 2つの単層コイルが矩形螺旋状であっ
    て、2つの単層コイルのそれぞれの層が、2つの単層コ
    イルのまっすぐで平行な導体からなる4分の1部分が少
    なくとも一部重なり合うように配置されることを特徴と
    する請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 強磁性コア(3)が薄く、ほぼ一定の
    厚みを有し、かつ電気的に絶縁されて2つの層のうち単
    層コイル(5)を有する層上の平行な第3の層に配置さ
    れ、その場合強磁性コア(3)の少なくとも一部が2つ
    のコイル(4、5)の重なり合う部分の上方に重なるよ
    うに配置され、また磁気回路(2、3)のエアギャップ
    (2)が、強磁性コア(3)の外側でコアの上方と下方
    の平行な面間に設けられる空間によって形成されること
    を特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 強磁性コア(3)がH字状の形状を有
    することを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 強磁性コア(3)が矩形の8の字の形
    状を有し、更にその上方と下方の横脚がそれぞれエアギ
    ャップ(15、16)を有することを特徴とする請求項
    17に記載の装置。
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