JPH057574A - 実験動物のx線撮影装置 - Google Patents

実験動物のx線撮影装置

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JPH057574A
JPH057574A JP3188313A JP18831391A JPH057574A JP H057574 A JPH057574 A JP H057574A JP 3188313 A JP3188313 A JP 3188313A JP 18831391 A JP18831391 A JP 18831391A JP H057574 A JPH057574 A JP H057574A
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JP
Japan
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experimental animal
ray tube
cassette
animal
ray
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Application number
JP3188313A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kubo
和夫 久保
Misao Osawa
操 大澤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実験動物を自然な立位状態で透視および撮影で
き、しかも実験動物を多方向から撮影でき、かつ正確な
データが得られるようにすること。 【構成】テーブル11上の実験動物9を自然な立位状態
に保定する動物保定器15と、テーブル11上の実験動
物9の少なくとも上部と一側部からX線ビームを照射可
能にX線管装置37を支持するX線管支持装置25と、
テーブル11上の実験動物9をはさんでX線管支持装置
25と左右方向Y−Yに対向する位置に配置され、かつ
X線ビームの照射方向にカセッテ50を正対させる位置
および向きに調整可能なカセッテホルダ38とを備えて
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実験動物のX線撮影装
置に係り、特に実験動物を多方向から的確に透視および
撮影するために好適な実験動物のX線撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種、実験動物の従来のX線撮影装置
は、図5に示すように、撮影台1と、これの上部に搭載
されたテーブル2と、撮影台1の一側部から上方に延び
る支柱3と、この支柱3の上部に取り付けられたX線管
装置4と、撮影台1の内部に収納された透視撮影用イメ
ージインテンシファイア5と、同じく撮影台1の内部に
収納された撮影用カセッテ(以下、「カセッテ」とい
う。)6とを有している。
【0003】そして、この従来技術ではテーブル2上に
実験動物(図示せず)に麻酔をかけた状態で置くか、ま
たはテーブル2上に実験動物を乗せて作業員が保定し、
そのテーブル2を水平面内で実験動物の体軸方向と直交
する左右方向にスライドさせ、実験動物を位置決めし、
X線管装置4により実験動物の上方からX線ビームを照
射し、透視および撮影するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動物実験に
おいて、実験動物の体内に投与した試薬等の時間経過に
対する正確な追跡データを取るためには、自然な立位で
の撮影が要求される。しかし、前記従来技術では実験動
物を立位状態に保定するための手段を備えていないた
め、実験動物を自然な立位状態で撮影することができな
い問題があった。また、前記従来技術では実験動物の上
方からのみX線ビームを照射するようにしているので、
撮影方向が限定され、得られるデータが少ないという問
題がある。 さらに、前記従来技術では被写体である実
験動物とカセッテ6とが離れており、実験動物に対して
カセッテ6を適正な位置に調整して撮影することができ
ない問題もある。本発明の目的は、実験動物を自然な立
位状態で透視および撮影でき、しかも実験動物を多方向
から撮影でき、かつ正確なデータを得ることが可能な実
験動物のX線撮影装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明ではテーブル上の実験動物を自然な立位状態
に保定する動物保定器と、テーブル上の実験動物の少な
くとも上部と一側部からX線ビームを照射可能にX線管
装置を支持するX線管支持装置と、テーブル上の実験動
物をはさんで前記X線管支持装置と実験動物の体軸方向
と直交する左右方向において対向する位置に配置され、
かつ撮影用カセッテをX線ビームの照射方向に正対する
位置および方向に調整し支持するカセッテホルダとを備
えて構成している。
【0006】
【作用】本発明では、撮影台上に搭載されたテーブル上
に実験動物を乗せ、動物保定器により実験動物を自然な
立位状態に保定する。そして、テーブル上の実験動物を
その上部から透視または撮影するときは、X線管支持装
置を操作し、X線管装置を実験動物の上部の適正位置お
よび向きにセットする。ついで、X線管装置からX線ビ
ームを照射し、撮影台内に収納されている透視装置によ
り透視し、または同じ撮影台内に収納されているカセッ
テを用いて撮影を行う。
【0007】また、テーブル上の実験動物の側部から撮
影するときは、X線管支持装置を操作し、X線管装置を
テーブル上の実験動物の一側部がわに移動させ、適正位
置および向きにセットする。さらに、カセッテホルダを
操作し、これに支持されたカセッテをX線ビームの照射
方向に正対する位置および方向に調整する。ついで、前
記X線管装置からテーブル上の実験動物にX線ビームを
照射し、前記カセッテホルダに支持されたカセッテを用
いて撮影する。前述のごとく、本発明では動物保定器に
より、テーブル上の実験動物を自然な立位状態に保定し
て透視および撮影を行うことができる。
【0008】また、本発明ではX線管支持装置により、
X線管装置をテーブル上の実験動物の少なくとも上部と
一側部とに選択的に移動させ、前記X線管支持装置に支
持されたX線管装置と撮影台内に収納された透視装置お
よびカセッテを用いて実験動物の上部からの透視および
撮影を行うことができ、前記X線管装置とカセッテホル
ダに支持されたカセッテを用いて実験動物の一側部から
の撮影を行うことができるので、多方向からのデータを
得ることが可能となる。
【0009】さらに、本発明ではテーブル上の実験動物
の側部からX線ビームを照射し撮影するときは、カセッ
テホルダを介してカセッテをX線ビームの照射方向に正
対する位置および方向に調整することができ、しかもテ
ーブル上の実験動物をはさんで、この実験動物の左右方
向の一方の側にはX線管支持装置を配置し、他方の側に
はカセッテホルダを配置しているため、X線管装置とカ
セッテ間の距離を短縮できるので、正確なデータを得る
ことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1〜図4は本発明の一実施例を示すもので、図1
は装置全体の斜視図、図2はテーブルに対する動物保定
器の取り付け構造の詳細を示す斜視図、図3はX線管支
持装置の拡大斜視図、図4はテーブル上に設けられたカ
セッテホルダの拡大斜視図である。
【0011】これらの図に示す実施例では、図1に示す
ように、撮影台10と、これの上部に搭載されたテーブ
ル11と、このテーブル11上に設置された動物保定器
15と、撮影台10の一側部に設置されたX線管支持装
置25と、このX線管支持装置25に支持されたX線管
装置37と、撮影台10内に収納された透視装置である
透視撮影用イメージインテンシファイアおよびカセッテ
(いずれも図示せず)と、前記動物保定器15上に設け
られたカセッテホルダ38と、これに装着されたカセッ
テ50とを備えて構成されている。
【0012】前記テーブル11には、図1に示すよう
に、実験動物9としてこの実施例では犬を乗せている。
このテーブル11は、図1に示すように、撮影台10と
の間に設けられた2本のガイド部材12を介して、実験
動物9の体軸方向と直交する左右方向Y−Yに移動可能
に取り付けられている。また、テーブル11の上面には
図1から分かるように、左右方向Y−Yに間隔をおい
て、サイドレール用の2本の差し込み溝13が形成され
ている。各差し込み溝13には、サイドレール14が組
み付けられ、固定されている。
【0013】前記動物保定器15は、図1に示すよう
に、プレート16とフレーム17とを組み合わせて構成
され、実験動物9の体軸方向である前後方向X−Xから
見て等脚台形に形成されている。前記プレート16は、
上方から見て中空の四角形に形成され、前記テーブル1
1上に乗せた実験動物9をプレート16の内部に入れる
ようになっている。このプレート16は、テーブル11
上において前後方向X−Xに移動可能に設置されてい
る。前記プレート16には、前後方向X−Xおよび左右
方向Y−Yに間隔をおいて位置固定手段が設けられてい
る。各位置固定手段は、図2に示すように、プレート1
6の上部に突出しているハンドル18と、これに一体に
連結された軸19と、この軸19の下部に一体に設けら
れかつサイドレール14内に挿入された偏心駒20とを
有して構成されている。
【0014】そして、前記位置固定手段はハンドル18
を回し、偏心駒20を前後方向X−Xに長い状態に配置
したときは、偏心駒20がサイドレール14の内側面か
ら離れ、プレート16を移動可能に解放し、この状態か
らハンドル18を図2の矢印aの方向に回すと、偏心駒
20がサイドレール14の内側面に摩擦的に接し、テー
ブル11にプレート16を固定するようになっている。
前記フレーム17には、図1に示すように、鎖21を介
して吊り下げ棒22が左右方向Y−Yに間隔をおいて、
2本平行に設けられている。各吊り下げ棒22には、実
験動物9の保定用布23が取り付けられ、吊り下げられ
ている。また、各吊り下げ棒22は、実験動物9の背丈
に応じて、鎖21により高さを調整し得るようになって
いる。
【0015】前記X線管支持装置25は、図1に示すよ
うに、撮影台10の一側部に設置されている。このX線
管支持装置25は、図3に示すように、2本のレール2
4間に装着されたベース26と、このベース26上に垂
直に立てられた支柱28と、この支柱28に嵌合された
昇降スリーブ29と、この昇降スリーブ29の回りに旋
回可能に支持されたアーム31と、このアーム31に伸
縮可能に嵌挿されたロッド33と、このロッド33の先
端部に回転可能に取り付けられたX線管装置支持用のハ
ンド35とを有して構成されている。
【0016】前記レール24は、撮影台10の一側部に
配置され、図3に示すように、前後方向X−Xに長く敷
設されている。前記ベース26は、図3から分かるよう
に、2本のレール24に沿って前後方向X−Xに移動可
能に取り付けられている。このベース26には、ペダル
式ロックが設けられている。このペダル式ロックは、図
3に示すペダル27を踏むとロックが外れ、ベース26
を手動で前後方向X−Xに移動させることができ、ペダ
ル27を放すとロックが掛かり、ベース26を前後方向
X−Xの任意位置に固定し得るようになっている。
【0017】前記支柱28は、この実施例では断面四角
形に形成され、かつベース26上に垂直に立てられてい
る。前記昇降スリーブ29は、図3に示すように、前記
支柱28に嵌合され、かつ支柱28に内蔵されたスプリ
ング式バランサ(図示せず)を介して上下方向Z−Zに
移動し得るように取り付けられている。また、昇降スリ
ーブ29はストッパ30により、上下方向Z−Zの任意
の位置に固定されるようになっている。
【0018】前記アーム31は、図3から分かるよう
に、前記昇降スリーブ29に水平面内で略90°の範囲
で旋回可能に取り付けられていて、左右方向Y−Yに長
く延びる位置と、前後方向X−Xに長く延びる位置とに
配置し得るようになっている。このアーム31は、内部
に断面四角形の穴を有していて、中空に形成されてい
る。そして、このアーム31はストッパ32により、前
記左右方向Y−Yに延びる位置と、前後方向X−Xに長
く延びる位置とに固定されるようになっている。前記ロ
ッド33は、図3から分かるように、断面四角形に形成
され、前記アーム31の軸回りに回転しないように、か
つアーム31に伸縮可能に嵌挿されている。また、ロッ
ド33はストッパ34により、アーム31の軸方向に引
き出された任意の位置に固定されるようになっている。
【0019】前記ハンド35は、図3に示すごとく、前
記ロッド33の先端部に取り付けられており、垂直面内
でロッド33の軸回りに回転可能に設けられている。こ
のハンド35には、X線管装置37が取り付けられてい
る。そして、ハンド35はストッパ36により、ロッド
33の軸回りの任意の角度に固定されるようになってい
る。前述のごとく、ハンド35をロッド33の軸回りに
回転させ、ストッパ36により固定することにより、X
線管装置37は実験動物9に対してX線ビームをその上
部から照射する向きと、一側部から照射する向きに固定
されるようになっている。
【0020】前記カセッテホルダ38は、図4に示すよ
うに、軸受40を有するベース39と、前記軸受40に
支持された支軸41と、これに装着されたブラケット4
3と、このブラケット43の下部に固定されたカセッテ
受け47と、同ブラケット43の上部に装着されたカセ
ッテ押さえ48とを備えて構成されている。前記ベース
39は、図1に示すように、動物保定器15のプレート
16における実験動物9をはさんでX線管支持装置25
と反対側の位置に、ボルトにより固定されている。
【0021】前記支軸41は、図4に示すように、クラ
ンク型に形成されている。この支軸41の下端部は、ベ
ース39上に設けられた軸受40に嵌挿されている。こ
れにより、支軸41は軸受40の中心軸の回りに回転可
能に支持されている。また、支軸41はストッパ42に
より、軸受40の中心軸の回りの任意の位置に固定され
るようになっている。前記ブラケット43は、図4に示
すように、溝形材で形成されている。このブラケット4
3には、ボス44と、これの上方に形成されかつ上下方
向Z−Zに長いガイド穴46とが設けられている。そし
て、ブラケット43はボス44を介して前記支軸41の
上半部側に嵌合され、上下方向Z−Zに移動可能に、か
つ前記支軸41の上半部の回りに回転可能に取り付けら
れている。さらに、ブラケット43はストッパ45によ
り、上下方向Z−Zの任意の位置および支軸41の上半
部の回りの任意の方向に固定されるようになっている。
【0022】前記カセッテ受け47は、図4に示すよう
に、断面略逆7字形に形成されている。このカセッテ受
け47は、ブラケット43の下部側に固定されている。
前記カセッテ押さえ48は、図4に示すように、断面倒
コ字型に形成されている。このカセッテ押さえ48に
は、軸(図示せず)が設けられている。この軸は、前記
ブラケット43に設けられたガイド穴46に挿入されて
いる。これにより、カセッテ押さえ48はガイド穴46
に沿って上下方向Z−Zに移動させ得るようになってい
る。また、ガイド穴46から突出された軸の端部には、
めねじ(図示せず)を有するノブ49がねじ込まれてい
る。その結果、カセッテ受け47とカセッテ押さえ48
間にカセッテ50を介装し、カセッテ押さえ48で押さ
えたうえで、ノブ49を締め付けることにより、カセッ
テホルダ38にカセッテ50を固定し得るようになって
いる。
【0023】前記実施例の実験動物のX線撮影装置は、
次のように使用され、作用する。まず、図1に示すガイ
ド部材12を介して、撮影台10上のテーブル11を左
右方向Y−Yに動かし、テーブル11の左右方向Y−Y
の位置を決める。また、図1および図2に示す動物保定
器15の位置固定手段のハンドル18を、図2の矢印a
の方向と反対方向に回し、偏心駒20とサイドレール1
4の内側面の摩擦接触を解除させ、動物保定器15のプ
レート16をサイドレール14に沿って前後方向X−X
に移動させ、動物保定器15の前後方向X−Xのセット
位置を決め、前記位置固定手段のハンドル18を図2の
矢印aの方向に回し、テーブル11上に動物保定器15
を固定する。
【0024】そして、予め試薬等を実験動物9に投与
し、その実験動物9をテーブル11上に乗せ、動物保定
器15のプレート16の中に導き、動物保定器15のフ
レーム17と、これに鎖21を介して2本平行に設けら
れた吊り下げ棒22と、各吊り下げ棒22に取り付けら
れた吊り下げ布23とを利用して、実験動物9を自然な
立位状態に保定する。なお、実験動物9を動物保定器1
5のプレート16内に入れてから、動物保定器15を前
後方向X−Xに移動させ、位置を調整してもよい。
【0025】前述のごとく、実験動物9を自然な立位状
態に保定したのち、実験動物9の一側部から撮影すると
きは、X線管支持装置25における図3に示すペダル2
7を踏み、ベース26のロックを解除し、レール24に
沿ってX線管支持装置25全体を前後方向X−Xに移動
させ、実験動物9の撮影に適する位置にセットし、ペダ
ル27を放し、ベース26をロックし、X線管支持装置
25の位置を固定する。 また、X線管支持装置25の
昇降スリーブ29のストッパ30を緩め、支柱28に沿
って昇降スリーブ29を上下方向Z−Zに移動させ、実
験動物9の撮影に適する位置でストッパ30を締め付
け、昇降スリーブ29を固定する。
【0026】さらに、X線管支持装置25のアーム31
のストッパ32を緩め、アーム31を図3に示す矢印b
の方向に旋回させ、アーム31を前後方向X−Xに延び
る位置に移動させ、ストッパ32を締め付け、アーム3
1を固定する。さらにまた、X線管支持装置25のロッ
ド33のストッパ34を緩め、ロッド33を伸長または
縮小させ、実験動物9の撮影に適する長さに調整し、ス
トッパ34を締め付け、ロッド33を固定する。そし
て、X線管支持装置25のハンド35のストッパ36を
緩め、ハンド35を図3の矢印cの方向に回転させ、実
験動物9に対してX線ビームを適正に照射し得る向きに
X線管装置37をセットし、ストッパ36を締め付け、
X線管装置37を固定し、X線管装置37全体を図3に
示す第1の位置および方向Iに設定する。
【0027】また、図1および図4に示すカセッテホル
ダ38のカセッテ押さえ48のノブ49を緩め、カセッ
テ押さえ48を持ち上げ、カセッテ受け47とカセッテ
押さえ48間にカセッテ50を介装する。ついで、カセ
ッテ押さえ48を下げ、ノブ49を締め付け、ブラケッ
ト43にカセッテ50を固定する。さらに、カセッテホ
ルダ38のベース39の軸受40に設けられたストッパ
42を緩め、支軸41を図4の矢印dの方向に回転さ
せ、ブラケット43を介してカセッテ50を前後方向X
−Xに変位させ、カセッテ50をX線管装置37から照
射されるX線ビームの前後方向X−Xの位置に合わせ、
ついでストッパ42を締め付け、支軸41を固定する。
【0028】さらにまた、カセッテホルダ38の前記ブ
ラケット43のボス44に設けられたストッパ45を緩
め、ブラケット43を上下方向Z−Zに移動させ、X線
管装置37から照射されるX線ビームの高さにカセッテ
50を合わせ、かつブラケット43を図4に示す矢印e
の方向に回転させ、カセッテ50をX線管装置37から
照射されるX線ビームの方向に正対する方向に調整した
のち、ストッパ45を締め付け、ブラケット43を固定
し、カセッテ50の高さ方向の位置およびX線ビームに
対する向きを固定する。なお、X線管装置37およびカ
セッテ50の位置および方向を調整する手順を、前述し
たところと前後させて行ってもよい。
【0029】以上のように、実験動物9を自然な立位状
態に保定し、X線管装置37を実験動物9の一側部から
撮影すべく所定の位置および方向に設定し、カセッテ5
0をX線管装置37から照射されるX線ビームに正対す
る位置および方向に設定したうえで、常法によりX線管
装置37から実験動物9にX線ビームを照射し、カセッ
テ50を用いて撮影を行う。続いて、実験動物9の一側
部から撮影する場合で、かつ実験動物9の体軸方向の異
なる位置を撮影する場合には、X線管支持装置25を介
してX線管装置37を前後方向X−Xに平行に移動させ
る。また、カセッテホルダ38を介してカセッテ50
を、X線管装置37から照射されるX線ビームの方向に
正対するように位置および方向を調整したうえで撮影す
る。
【0030】次に、実験動物9の上部から透視および撮
影を行う場合には、X線管支持装置25のアーム31の
ストッパ32を緩め、アーム31を左右方向Y−Yに延
びる状態に旋回させ、ついでストッパ32を締め付け、
アーム31を固定する。また、X線管支持装置25のロ
ッド33のストッパ34を緩め、ロッド33を適正な長
さに調整し、ストッパ34を締め付け、ロッド33を固
定する。さらに、X線管支持装置25のハンド35のス
トッパ36を緩め、ハンド35を回転させ、X線管装置
37より実験動物9の上部からX線ビームを照射し得る
向きにセットし、ついでストッパ36を締め付け、ハン
ド35を固定し、X線管装置37全体を図3の第2の位
置および方向IIに設定する。
【0031】そして、撮影台10内にカセッテ(図示せ
ず)を収納し、常法によりX線管装置37から実験動物
9にX線ビームを照射し、撮影台10内に収納されてい
る透視装置である透視撮影用イメージインテンシファイ
ア(図示せず)を用いて透視し、またカセッテを用いて
撮影を行う。ついで、実験動物9の上部から透視および
撮影する場合で、かつ実験動物9の背丈が異なる場合で
あって、しかもその実験動物9が例えば背丈が高い場合
には、X線管支持装置25を介してX線管装置37を図
3に示す第2の位置および方向IIよりも高い位置II
Iに平行に移動させて行う。逆に、実験動物9の背丈が
低い場合には、X線管装置37を前記第2の位置および
方向IIよりも低い位置に平行に移動させて行う。ま
た、実験動物9の上部から透視および撮影する場合であ
って、実験動物9の体軸方向に異なる位置から透視およ
び撮影する場合には、X線管支持装置25を介してX線
管装置37を前後方向X−Xに平行に移動させて行う。
【0032】前述のごとく、この実施例では動物保定器
15により、実験動物9を自然な立位状態に保定して透
視や撮影を行うことができる。また、この実施例ではX
線管支持装置25を介してX線管装置37を、実験動物
9の一側部からX線ビームを照射可能な位置および向き
と、上部からX線ビームを照射可能な位置および向きに
セットでき、しかもX線管装置37を実験動物9の体軸
方向に移動させることもできるので、多方向からのデー
タを得ることができる。
【0033】さらに、この実施例ではカセッテホルダ3
8を介して、カセッテ50をX線ビームの照射方向に正
対する位置および方向に調整でき、しかも実験動物9を
はさんで左右方向Y−Yの一方の側と他方の側に、X線
管支持装置25とカセッテホルダ38を配置しているた
め、X線管装置37とカセッテ50間の距離を短くでき
るので、正確なデータを得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、動物保定
器により、テーブル上の実験動物を自然な立位状態に保
定して透視および撮影を行い得る効果があり、またX線
管支持装置により、X線管装置をテーブル上の実験動物
の少なくとも上部と一側部とに選択的に移動させ、前記
X線管支持装置に支持されたX線管装置と撮影台内に収
納された透視装置およびカセッテを用いて実験動物の上
部からの透視および撮影を行うことができ、前記X線管
装置とカセッテホルダに支持されたカセッテを用いて実
験動物の一側部からの撮影をも行うことができるので、
多方向からのデータを得ることができるという効果もあ
り、さらにカセッテホルダを介して、カセッテをX線ビ
ームの照射方向に正対する位置および方向に調整するこ
とができるし、実験動物をはさんでその左右方向の一方
の側と他方の側に、X線管支持装置とカセッテホルダを
配置しているため、X線管装置とカセッテ間の距離を短
縮できるので、正確なデータを得ることができるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装置全体の斜視図である。
【図2】図1の実施例における動物保定器の取り付け構
造の詳細を示す斜視図である。
【図3】図1の実施例におけるX線管支持装置の拡大斜
視図である。
【図4】図1の実施例におけるカセッテホルダの拡大斜
視図である。
【図5】従来技術の概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
9 実験動物 10 撮影台 11 テーブル 14 動物保定器用のサイドレール 15 動物保定器 24 X線管支持装置用のレール 25 X線管支持装置 37 X線管装置 38 カセッテホルダ 50 カセッテ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】撮影台内に透視装置および撮影用カセッテ
    を収納し、撮影台上に実験動物を乗せるテーブルを搭載
    した実験動物のX線撮影装置において、前記テーブル上
    の実験動物を自然な立位に保定する動物保定器と、テー
    ブル上の実験動物の少なくとも上部と一側部からX線ビ
    ームを照射可能にX線管装置を支持するX線管支持装置
    と、テーブル上の実験動物をはさんで前記X線管支持装
    置と実験動物の体軸方向と直交する左右方向において対
    向する位置に配置され、かつ撮影用カセッテをX線ビー
    ムの照射方向に正対する位置および方向に調整し支持す
    るカセッテホルダとを備えて構成したことを特徴とする
    実験動物のX線撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226188A (ja) * 2007-07-27 2009-10-08 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム
KR20160100289A (ko) * 2016-08-12 2016-08-23 주식회사 뷰웍스 동물용 영상장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226188A (ja) * 2007-07-27 2009-10-08 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム
KR20160100289A (ko) * 2016-08-12 2016-08-23 주식회사 뷰웍스 동물용 영상장치

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