JPH057511Y2 - - Google Patents

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JPH057511Y2
JPH057511Y2 JP859186U JP859186U JPH057511Y2 JP H057511 Y2 JPH057511 Y2 JP H057511Y2 JP 859186 U JP859186 U JP 859186U JP 859186 U JP859186 U JP 859186U JP H057511 Y2 JPH057511 Y2 JP H057511Y2
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liquid
heating
tubes
heating section
heat
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外部から何らの機械的駆動を用いる事
なく液体を加熱するでけで液体を加熱と同時に圧
送するポンプに関するものである。
従来、モーター、コンプレツサー等外部動力を
必要とせず、液体を加熱するだけでポンプ作用を
生じさせるものとして熱駆動ポンプが知られてい
る(雑誌ソーダーと塩素1983、2号頁64〜頁77
「熱駆動ポンプについて」参照)。しかしこの熱駆
動ポンプでは、ポンプ始動時等加熱量(単位時間
あたりの加熱量)が小さい場合うまく動作しない
欠点が知られている。又、加熱量に対するポンプ
の動作範囲を拡大する為に加熱部に加熱管2本を
上下に配置しなくてはならず構造的に複雑で設置
にあたつても天地の制限を受ける。この様な欠点
を解消する目的で提案された“特願昭59−153441
号熱駆動ポンプ”は僅かな加熱量でも確実にポン
プ作用を行うことができ、設置にあたり天地の制
限も受けなくなつた。この熱駆動ポンプの実施に
あたつては加熱部の材質と管の材質を違える事で
加熱部と管の間に大きな温度差を生じさせ、ポン
プ作用を継続させている。しかし乍ら、加熱部と
管の結合部に材質の熱膨張率の違いによる熱応力
が発生しこの力を適当に逃がしてやらないと結合
部にヒビが入いり作動流体がもれてしまう。
本考案は加熱部と管との間の大きな温度差は保
ちつつ上記の熱応力を発生させない様にした結合
部を持つ熱駆動ポンプを提供するものである。
本考案によれば熱駆動ポンプは管の内径及び加
熱部の肉厚より薄い肉厚を持つ一対の管の間に管
と同一材料で作られ、内部に凹部を持つ加熱部を
連結し、前記管の各々の端に逆止弁を設け前記加
熱部に隣接して管内に吸込部を配設して成る事を
特徴とする。
以下考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。第1図において、加熱部は銅のような熱の伝
わりやすい材料で作られ内部に円錐型の凹部Pを
持ち、凹部全体が均一に加熱される様に適当な肉
厚を持つている。凹部Pの立体角は使用する液体
と凹部Pの材料とのヌレ角度より小さくなつてい
る。又変形例として凹部Pの頂点に逆に円錐形に
広がる空洞Rを持つものでも良い(図2)。
管G1,G2は加熱部と同一材料で作られ、その
肉厚は管の内径や加熱部の肉厚より十分に薄く作
つてあり、加熱部からの管への熱伝導量を加熱部
凹部から内部の液体への熱伝導量より十分に小さ
くしている。そして加熱部と管との結合は管の端
にフランジ等を設けそこで加熱部と熔接やロウ付
で行なわれる。また管のもう一方の両端には逆止
弁CV1,CV2が取付けてある。又管G1と加熱部B
の間には、使用する液体を良くヌラし、何んらか
の方法で熱を伝えにくくして、液体に対し管G1
よりも大きな毛細管力が働くように作られた吸込
部Iが管G1内において取付てある。この例では
吸込部は熱伝導率の低い材料で作られた先細の孔
からなる。変形例として第3図及び第4図に示す
様に十字形片で作られた分割孔を有するものでも
良い。使用する作動流体は水、各種冷媒(R−
11、R−12、アンモニア等)液体金属、低融金属
等、蒸発してあとに固形物を残さないものなら何
んでも良い。
次に第5図乃至第10図の動作説明を参照して
本考案のポンプの動作を説明する。
先ずポンプに使用する液体を満たす。この時凹
部Pの立体角が凹部の材料と液体との接触角より
小さくなつている為、液体は凹部Pを完全にヌラ
す事ができず加熱部Bの凹部Pの先端に気泡核N
が残る(第5図)。次に加熱部Bを加熱すると凹
部は一様に加熱されるが、凹部は円錐形をしてい
る為、先端に行く程断面積が小さくなるので、そ
の部分にある液体の昇温スピードは他の部分より
早く、したがつて気泡核Nの上を覆う液体が最も
早く昇温し、気泡核内部の圧力における飽和温度
を上回ると気泡核・液体の界面で液体側から気泡
側へ蒸発が起こり、気泡核Nは成長を始める(第
6図)するとポンプ内の圧力が逆止弁CV2の外側
よりわずかに上昇し逆止弁CV2は開となる。そし
て逆止弁CV1は閉となる。気泡の成長とともにそ
の容積分の液体逆止弁CV2を通し外部へ圧送され
る。気泡の成長スピードは早い。これは凹部先端
のほんのわずかな量の液体の蒸発と凹部を上昇す
る気・液界面の後にひきづられるきわめて薄い液
体膜の蒸発により気泡ができあがつている為でこ
の微量の液体を蒸発させるに必要なエネルギーは
わずかである。素早い気泡の成長はさらに加熱部
内にあつて蒸発できない大部分の液体を素早く加
熱部外へ排出させ、加熱部内での温度上昇による
エネルギーロスを防いでいる。
一方管G1,G2内の液体は加熱部からの熱を管
G1,G2を通して伝えられるがその量は薄肉管の
使う事で、加熱部内で液体に伝えられる熱より十
分少なくさらに上述の様に素早い気泡の成長によ
り管G2内の液体はあまり昇温せずに逆止弁CV2
を通り外に排出される。したがつて気泡は冷えた
管G2内に拡がつてゆき管G2内壁で冷やされて凝
縮を始める。そして加熱部での蒸発量とこの凝縮
量がバランスした時気泡の成長は止まる(第7
図)。この状態は不安定でやがて凝縮量が上回り
気泡は収縮を始めポンプ内は少し負圧になる。す
ると逆止弁CV2が閉じ逆止弁CV1が開く。この時
吸込部Iは液体を良くぬらす材質でしかも加熱部
側に向つて内径が小さくなる様な孔を持つている
ために気・液界面を毛細管力により加熱部側に吸
込むポンプ作用が働き界面が加熱部の入口まで来
るとその付近で冷やされて、気泡の収縮が進む
(第8図)。この時も管G1を伝わつて加熱部から
来る熱はG1が薄肉である為に少ない。そしてG1
内の液体はあまり昇温せず、吸込部により吸込ま
れ加熱部の入口付近を冷やす場合に有効である。
やがて気泡温度の低下により強い負圧が生じ逆止
弁CV1を通して外部から冷たい液体が大量にポン
プ内に流入する(第9図)。この過程は気泡の凝
縮→負圧の発生→冷たい液体がG1から流入→気
泡の温度を下げる→気泡の凝縮という循環で一瞬
にして気泡はつぶれ、その容積に相当する量の液
体が外部より補給される。又液体の加熱は、気・
液界面や、気泡の凝縮の際に行なわれる。
以上の様な作動原理で働く為管G1,G2と加熱
部の間には大きな温度差を生じる。特に気・液界
面の前後では大きな温度差があり、特に気泡が成
長過程の間管G1内吸込部にこの界面が存在して
いて温度差に基づく熱応力が発生する。この部分
(加熱部と管G2との結合部の含む)は従来の考え
では熱伝導率が大きく異なり、熱膨張率が同じ
で、熔接等の結合がしやすい2つの材料を選ぶ必
要があり、問題がある。本考案では同一材料を使
い、それぞれの肉厚を大きく違える事で熱伝導量
を違え上述の問題を解決している。
以上のような熱駆動ポンプは従来のものとくら
べ次の特長がある。小さな投入エネルギーでも作
動し、投入エネルギーのポンプ作用に変換される
率が高い。また、加熱部を含む一本の管と逆止弁
から成り構造が簡単であり、設置にあたつても天
地の制限を受けない。
本考案の逆止弁は圧力感度の高いものが必要で
あり、フラツパ式、タツクビル式、アンブレラ式
等が良い。
本ポンプは加熱された蒸気泡への加熱による蒸
発により液体と押出し気泡の凝縮により外部から
液体を導入しポンプとして働いているが外部の負
荷が大きくなると、(たとえば水位差など)気泡
成長に十分な過熱度が必要になり気泡はG2内い
つぱいに成長する様になり管G2を加熱し、収縮
過程に入いりにくくなる。これを改善する為に第
11図に示す様に熱伝導率の高い材料で作つた熱
交換器EXを管G2の間と逆止弁CV1に連結される
液体導入管G0の間に入れると良い。この構成で
は、管G2内を成長してきた気泡は液体導入管G0
内の外部の液体で十分に冷えた熱交換器EXに触
れると熱をうばわれ、そこで気泡が凝縮し、収縮
過程に強制的に引き込むことができ、従つてポン
プの作動範囲と安定性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はポンプ熱駆動ポンプの長さ方向断面
図、第2図は別の形の形態の吸込部をもつ加熱部
の断面図、第3図はその横断面図、第4図は第3
図の左側からみた側面図、第5〜10図は本考案
のポンプの動作説明、第11図は本考案のポンプ
の変形例を示す断面図。 G1,G2……管、CV1,CV2……逆止弁、B…
…加熱部、P……円錐型の凹部、I……吸込部、
EX……熱交換器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管の内径及び加熱部の肉厚より薄い肉厚を持つ
    一対の管の間に管と同一材料で作られ、内部に凹
    部を持つ加熱部を連結し、前記管の各々の端に逆
    止弁を設け前記加熱部に隣接して管内に吸込部を
    配設して成る事を特徴とする熱駆動ポンプ。
JP859186U 1986-01-24 1986-01-24 Expired - Lifetime JPH057511Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP859186U JPH057511Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP859186U JPH057511Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62122170U JPS62122170U (ja) 1987-08-03
JPH057511Y2 true JPH057511Y2 (ja) 1993-02-25

Family

ID=30793111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP859186U Expired - Lifetime JPH057511Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

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JPS62122170U (ja) 1987-08-03

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