JPH057271U - 変化球用野球ボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手軽に遊び用又は投球練習用としてカーブ、
シュート、フォークボール等の各種変化球を投げること
が出来、又、バッティングでも変化球に対応する練習が
十分に行える野球ボールを提供する。 【構成】 ボール本体の表面部所要位置に凹部ないし凸
部を形成して投球時に当該位置に当接させた指がボール
本体に対して引っ掛かる状態となる指掛かり部を設けた
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カーブ、フォーク等の各種変化球を簡単に投げることが出来、変化 球ボールとして遊技性を高め、バッティングや投球練習用としても有効な変化球 用野球ボールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

我が国で考案された軟式野球は少年野球、草野球等、親しみ易い球技として広 く普及しており、多くの人々がスポーツ、遊びとして楽しんでいる。尚、軟式野 球用のボールは軟球と呼ばれるゴム製ボール（中空球体）であり、表面に硬球の 表面皮の縫い目と同様の縫い目模様を形成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

又、キャッチボールやピッチング練習の時にボールの回転を変化させて切れの 良い変化球を投げてみたいとの欲求は、少しでも野球をした者であれば誰でも生 じるものである。しかし、変化球は簡単に投げれるものではなく、いくら指の位 置、手首の捻り、腕の回転、腰の回転等を考えて投球しても相当の努力、才能が 無ければ切れの良い変化球を投げることは出来ず、特殊な変化球（フォーク、ナ ックル等）に関して言えば、普通の人々は先ず投げれないと断言しても良いくら い難しいものである。又、バッティングの時にも直球だけでなく各種変化球を打 ってみたい、打てる技術を習得したいとの気持はあるが、そのような気持を満た せるだけの機会は殆どなく、例えば草野球の試合で相手チームのピッチャーが切 れの良い変化球を投じてきた場合に当該変化球に対して攻略しきれず完敗してし まう事がある。

【０００４】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、手軽に遊び又は投球練習用と してカーブ、フォーク等の各種変化球を投げることが出来、又、バッティングで も変化球に対応するための練習が十分に行える変化球用野球ボールを提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、ボール本体の表面部 所要位置に凹部ないし凸部を形成して投球時に当該位置に当接させた指がボール 本体に対して引っ掛かる状態となる指掛かり部を設けたことを特徴とする変化球 用野球ボールにある。

【０００６】

【作用】

以上の如く本考案の変化球用野球ボールであれば、ボール本体表面部の所要位 置に設けた指掛かり部（凹部ないし凸部）に所要の指を当てて投球すれば良く、 当該指が指掛かり部に引っ掛かった状態となり、ボール本体の回転すなわちボー ルを変化させる特別な回転をボール本体に対し容易に与えることが出来るもので あって、誰にでも簡単にカーブ、シュート、フォーク等、切れの良い変化球を投 げることが出来る。

【０００７】 又、バッティング練習の際、バッティングピッチャーが本考案のボールを使用 すればバッターに対し簡単に各種変化球を投げることが出来るから、バッターは 種々の変化球に対応するための練習をすることが可能であり、而も相当量の練習 をこなすことが出来る。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１は本考案の一実施例を示す正面図、図２は本考案の一実施例を示す断側面 図、図３は本考案の他の実施例を示す正面図である。

【００１０】 図面において、１はボール本体で、軟式野球で使用されるゴム製ボールであっ て、本体表面に縫い目模様の凸部２を形成しており、該凸部２は直球または変化 球を投げる際に各指を所要位置へ当接してボールに目的球種の回転を与えるもの であり、軟球ないし硬球に従来よりある縫い目部分である。

【００１１】 ３は指掛かり部で、各種変化球を投げるためにボール本体１に対し所望の回転 を簡単に与えることが出来るようにした部分であり、ボール本体１の所要位置に 凹部ないし凸部を形成することで投球時に当該位置に当接させた指がボールに対 して引っ掛かる状態となるように設けたものである。図１、図２に示した指掛か り部３は、カーブまたはシュート用に設けた凹部であって、縫い目模様の凸部２ の間に該縫い目模様に平行する状態で、人差し指または中指の腹面部が安定すべ く適宜幅を有する長方形状（楕円形状）に凹部を形成している。よって、図１の 指掛かり部３に人差し指を当接して、腕、手首等をカーブ用に回転させながら投 球すれば、人差し指が十分に引っ掛かるのでカーブ用の回転をボールに与えて、 切れの良いカーブを投げることが可能となる。尚、シュートの場合は、中指を当 接して投球すれば良く、簡単にボールにシュート回転を与えることが出来る。

【００１２】 図３で例示した指掛かり部３はフォークボール用であり、人差し指と中指を広 げて、当該指が或る程度はボール本体１を挟む状態になるよう逆ハの字状に長方 形状の凹部を２箇所形成したものである。本実施例の指掛かり部３に人差し指と 中指を広げた状態で当接させ投球すれば、ボールを適当に抜いた状態となり且つ まっすぐな回転を与えることになるから、直球回転よりも遅い回転で途中から急 速に落下するフォークの回転をさせることが出来る。無論、本実施例では例示し なかったが、ナックルボール、パームボール等々、他の変化球についても同様で あり、変化球になるための回転を投球時に与え得る指掛かり部３をボール本体１ の表面の所要位置に設けることによって、種々の変化球を容易に投げることが可 能であり、又、本実施例では軟式ボールを例示したが、硬式ボールも同様であっ て指掛かり部３を設けることで各種変化球を容易に投げることが出来る。尚、本 実施例では、指掛かり部３を凹部としたが凸部を形成しても構わず、又、指腹面 の引っ掛かりが一層大きくなるよう滑り止め用の細かい溝や凹凸面を刻設するこ とも効果的である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案のボールであれば、軟球硬球を問わず、カーブ、フォ ークボール等、種々の変化球を誰でも簡単に投げることが可能であり、手軽な変 化球ボールとしてキャッチボール等で遊ぶことが出来、従来の軟球では得られな かった遊技性を醸し出すものである。又、草野球等において、変化球を投げるた めの感覚をつかんだり、バッティング練習用として十分な効果を発揮するもので あり、更に、児童等においては本ボールでキャッチボールすることによりキャッ チングの練習にもなり、ボールをしっかりと目で捕らえて胸部で確実に捕球する 習慣をつける練習用ボールとしても最適であり、野球をする者にとって本考案の 野球ボールは従来のボールでは得られない多大な効果を奏するものであり、その 商品価値は非常に高いと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図。

【図２】本考案の一実施例を示す断側面図。

【図３】本考案の他の実施例を示す正面図。

【符号の説明】

１ ボール本体 ３ 指掛かり部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ボール本体の表面部所要位置に凹部ない
   し凸部を形成して投球時に当該位置に当接させた指がボ
   ール本体に対して引っ掛かる状態となる指掛かり部を設
   けたことを特徴とする変化球用野球ボール。