JPH055938Y2 - - Google Patents

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JPH055938Y2
JPH055938Y2 JP16359287U JP16359287U JPH055938Y2 JP H055938 Y2 JPH055938 Y2 JP H055938Y2 JP 16359287 U JP16359287 U JP 16359287U JP 16359287 U JP16359287 U JP 16359287U JP H055938 Y2 JPH055938 Y2 JP H055938Y2
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exhaust gas
denitrification agent
exhaust duct
exhaust
ammonia gas
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はデイーゼル機関等の脱硝剤注入装置に
係り、特に、排気ダクトの周囲に脱硝剤噴霧ノズ
ルの上流側配管を捲回させて、この配管に加熱部
を形成し、この配管の加熱部を流れる脱硝剤を排
気ガスで加熱することによつて脱硝剤噴霧ノズル
への脱硝剤と排気ガス成分との反応生成物の析出
を防止できる脱硝剤注入装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、第3図および第4図に示すようなデイ
ーゼル機関の排気ダクト内に脱硝剤噴霧ノズルを
設けた脱硝剤注入装置が知られている。
図示するように、デイーゼル機関等の排気ダク
ト31の中に数本の脱硝剤噴霧ノズル32が設け
られている。この脱硝剤噴霧ノズル32には複数
の噴霧口33が設けられている。また、脱硝剤噴
霧ノズル32は排気ダクト31外でそれぞれバル
ブ34を介して一本の配管35に繋がつている。
なお、排気ダクト31の周囲には保温材36が設
けられている。
従つて、配管35内を送られてきた脱硝剤、例
えばアンモニアガス(NH3)37は脱硝剤噴霧
ノズル32の噴霧口33より排気ダクト31内の
排気ガス中に注入される。この時、バルブ34に
よつて各脱硝剤噴霧ノズル32の噴霧具合を調整
する。そして、排気ガス中にアンモニアガス37
を注入してアンモニアガス37と排気ガス中の
NOxを反応させることにより脱硝装置42によ
り排気ガス中のNOxを除去する。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の脱硝剤注入装置にあつては、排気ガス中
に注入されるアンモニアガスの温度が排気ガスに
より十分加熱されず、200℃〜300℃以下と低いた
め、アンモニアガスが排気ガス中のSO3と反応し
て酸性硫安(NH4HSO4)や硫化アンモニウム
((NH42S)が生成される。これら酸性硫安や
硫化アンモニウムが脱硝剤噴霧ノズルの噴霧口付
近に付着したり、噴霧口を閉塞したりしてアンモ
ニアガスが噴霧口から均一に注入されるのを妨げ
る問題がある。
また、脱硝剤であるアンモニアガスは排気ガス
中のNOxでなくSO3と反応してしまうため、脱
硝効率が下がる問題がある。
このため、例えばボイラでは、第5図に示すよ
うに空気予熱器(AH)38と押込通風機
(FDF)39との間に蒸気式空気予熱器(SAH)
40を設け、アンモニアガスをこの蒸気式空気予
熱器40によつてある程度加熱してからボイラ4
1の排気ガス中に注入して、脱硝装置42によつ
て脱硝している。
しかしながら、船舶用または自家発電用等のデ
イーゼル機関ではボイラのような予熱源がないの
で予熱器によつてアンモニアガスを加熱すること
ができない問題がある。また、デイーゼル機関の
排気ガス中のSO3/SOx量はボイラの約1%に対
して10%〜20%と多く、ボイラに比べて酸性硫安
や硫化アンモニウムの生成量が多い問題がある。
そこで、本考案は上記事情を考慮して創案され
たもので、その目的は、脱硝剤噴霧ノズルにアン
モニアガスを送るための配管を排気ダクトの周囲
に捲回させてこの配管に加熱部を形成し排気ダク
ト内の排気ガスの熱で配管の加熱部内のアンモニ
アガスを加熱し、ノズルからの注入温度を300℃
〜400℃とすることによつて酸性硫安や硫化アン
モニウムの生成を防止できる脱硝剤注入装置を提
供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案はデイーゼ
ル機関等の排気ダクトにこれを通過して排気され
る排ガス中に脱硝剤を注入する装置において、上
記排気ダクト内に上記脱硝剤を噴霧するための脱
硝剤噴霧ノズルを設ける共に該噴霧ノズルの上流
側配管に、これを上記排気ダクトの外周部に捲回
させて排気ダクトを通過する排ガスにより上記脱
硝剤を加熱するための加熱部を形成することによ
つて構成ものである。
[作用] 上記構成により、アンモニアガスが脱硝剤噴霧
ノズルの上流側の加熱部で排気ガスの熱によつて
加熱された後、噴霧口から300℃〜400℃で排気ガ
ス中に注入される。従つて、アンモニアガスが排
気ガス中のSO3と反応して酸性硫安や硫化アンモ
ニウムが生成することがないので、従来のように
酸性硫安や硫化アンモニウムによつて噴霧口が塞
がれることがなくなりアンモニアガスが均一に注
入され脱硝効率が上がる。
[実施例] 本考案の一実施例を添付図面に従つて説明す
る。
第1図に示すように断面矩形状に形成されたデ
イーゼル機関等の排気ダクト1が周囲を保温材2
で覆われている。排気ダクト1上部に、保温材2
と排気ダクト1壁を貫通して数本の脱硝剤噴霧ノ
ズル3が設けられている。これらの脱硝剤噴霧ノ
ズル3は、排気ダクト1内に等間隔に並んで設け
られ、排気ダクト1内の上部から下部まで垂下し
ている。これらの脱硝剤噴霧ノズル3の排気ガス
下流側にはその脱硝剤噴霧ノズル3に沿つて所定
の間隔で複数の噴霧口4が設けられている。ま
た、これら脱硝剤噴霧ノズル3の排気ダクト1の
外側部は、それぞれバルブ5を介してU字状の折
曲部から垂下して保温材2の中へ続き、一本の配
管6に連結する。この配管6は、第2図に示すよ
うに保温材2中を排気ダクト1の外壁に接してお
り、第1図のように排気ダクト1の周囲を一回乃
至数回捲回されて加熱部7を形成している。な
お、配管6はダクト1内壁側に接して捲回されて
加熱部7を形成しても良い。但し、この場合は配
管6の加熱部7が僅かながら排気ガスの流れの抵
抗となる。
次に、本実施例の作用について述べる。
NOx及びSO3を含む排気ガスが排気ダクト1
内を第4図の矢印方向に流れている。
脱硝剤としてのアンモニアガスが排気ダクト1
壁に接した配管6内を脱硝剤噴霧ノズル3の方へ
流れる。この間にアンモニアガスは配管6の加熱
部7で排気ガスの熱によつて加熱される。加熱さ
れたアンモニアガスは脱硝剤噴霧ノズル3の噴霧
口4から排気ダクト1内の排気ガス中に300℃〜
400℃で注入される。この時の注入具合はバルブ
5で調節される。排気ガス中に注入されたアンモ
ニアガスは脱硝装置42内で排気ガス中のNOx
と反応し、排気ガス中のNOx量で低減される。
この時、アンモニアガスは充分加熱されているの
で、従来のように排気ガス中のSO3とは反応しな
い。
本実施例によれば、脱硝剤であるアンモニアガ
スの加熱器を新たに設けることなく、アンモニア
ガスの配管に加熱部を設けるだけでアンモニアガ
スの加熱ができる。そして、充分に加熱されたア
ンモニアガスをデイーゼル機関等の排気ガス中に
注入することによりアンモニアガスが排気ガス中
のSO3と反応することがない。従つて、従来のよ
うに脱硝剤噴霧ノズルの噴霧口がアンモニアガス
とSO3との反応物である酸性硫安や硫化アンモニ
ウムによつて閉塞されることがない。そして、ア
ンモニアガスが排気ガス中のNOxと脱硝装置4
2内で充分に反応することによつて排気ガス中の
NOx量の低減効率が上がる。
特に配管をダクトに捲回して加熱部を形成する
ので、配管内のアンモニアガスの加熱量をその捲
回数にて調節できる。
[考案の効果] 本考案は次のような優れた効果を発揮する。
(1) 加熱器を新たに設けることなく、脱硝剤の配
管に加熱部を設けるだけで脱硝剤を加熱でき
る。
(2) 充分に加熱された脱硝剤であるアンモニアガ
スを排気ガス中に注入することによつてアンモ
ニアガスが排気ガス中のSO3と反応することが
なく、アンモニアガスとSO3との反応物が噴霧
口に付着することがない。
(3) 従来、排気ガス中のSO3と反応していたアン
モニアガスが排気ガス中のNOxと反応するこ
とになるので、NOx量を効率良く低減できる。
(4) 構造が簡単で既設の排気ダクトに採用するこ
とができ、汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正断面図、第
2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は従来例
を示す正断面図、第4図は第3図の側断面図、第
5図はボイラのシステム図である。 図中、1は排気ダクト、3は脱硝剤噴霧ノズ
ル、6は配管、7は加熱部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイーゼル機関等の排気ダクトにこれを通過し
    て排気される排ガス中に脱硝剤を注入する装置に
    おいて、上記排気ダクト内に上記脱硝剤を噴霧す
    るための脱硝剤噴霧ノズルを設ける共に該噴霧ノ
    ズルの上流側配管に、これを上記排気ダクトの外
    周部に捲回させて排気ダクトを通過する排ガスに
    より上記脱硝剤を加熱するための加熱部を形成し
    たことを特徴とする脱硝剤注入装置。
JP16359287U 1987-10-28 1987-10-28 Expired - Lifetime JPH055938Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16359287U JPH055938Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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JP16359287U JPH055938Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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Publication Number Publication Date
JPH0169627U JPH0169627U (ja) 1989-05-09
JPH055938Y2 true JPH055938Y2 (ja) 1993-02-16

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