JPH0557219A - 線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置 - Google Patents

線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置

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Publication number
JPH0557219A
JPH0557219A JP23894991A JP23894991A JPH0557219A JP H0557219 A JPH0557219 A JP H0557219A JP 23894991 A JP23894991 A JP 23894991A JP 23894991 A JP23894991 A JP 23894991A JP H0557219 A JPH0557219 A JP H0557219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pulley
groove
wire
absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP23894991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomihiro Yamauchi
富博 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Metalpha Corp
Original Assignee
Bridgestone Metalpha Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Metalpha Corp filed Critical Bridgestone Metalpha Corp
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Publication of JPH0557219A publication Critical patent/JPH0557219A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属素線、複数の金属素線を撚り合わせたワ
イヤーロープやスチールコード及びこれらを構成するコ
アやシースのストランド等の線条体にオイルを長時間に
わたり安定に付着する方法を提案する。 【構成】 プーリー7の溝に線条体5を導いて線条体5
の移動によってプーリー7を連れ回転させるとともに、
回転するプーリー7の溝にオイル1を連続的に供給し、
溝内を通る線条体5にオイル1を付着することによっ
て、オイルの安定供給をはかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属素線、複数の金
属素線を撚り合わせたワイヤーロープやスチールコード
及びこれらを構成するコアやシースのストランド等の線
条体に、鉱物油や合成油等のオイルを付着する方法及び
この方法に使用するオイル付着装置に関する。
【0002】例えばスチールコードに、防食のためのオ
イルを付着したり、またその製造の撚り線工程における
加工性向上に寄与する潤滑剤として、コードの外周面又
はコードを構成するコアストランドにオイルを付着する
処理が広く行われている。
【0003】
【従来の技術】従来、線条体に対するオイルの付着は、
図1に示すように、オイル1を溜めた貯油槽2に、液体
の吸収性の良いフェルト等の吸収体3の一端を浸漬し
(又はオイルを滴下して吸収体に連続的にオイルを供給
し)、オイルを吸収した吸収体3の他端を同様に吸収性
の良いパッド4に接続してパッド4にオイルを供給し、
このパッド4で線条体5を挟み付けて行っている。しか
しながらこの方法は、連続した付着処理によって線条体
と接触しているパッド4が摩耗するとともに、その弾性
力が低下する等の材質劣化をまねくため、線条体とパッ
ドとの接触が維持できなくなり、安定してオイルを付着
することができず、吸収体の交換を頻繁に行なわなけれ
ばならないという問題があった。
【0004】また特開昭63−158170号公報には、高濃度
の気化した鉱物油の入った容器の中に線条体を通過させ
て付着する方法が開示されているが、鉱物油を気化させ
る複雑で高価な装置を必要とする不利があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、長時間に
わたる線条体へのオイル付着を安定して行う方法と、オ
イルの付着に供する吸収体を頻繁に取り替える必要のな
い簡便で安価な装置とを提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、プーリーの
溝に線条体を導いて線条体の移動によってプーリーを連
れ回転させるとともに、回転するプーリーの溝にオイル
を連続的に供給し、溝内を通る線条体にオイルを付着す
ることを特徴とする線条体へのオイルの付着方法であ
る。
【0007】またこの発明の方法に用いるオイル付着装
置は、溝に導かれた線条体によって連れ回転されるプー
リーと、オイルを溜めた貯油槽との間に、一端側がプー
リーと接触しかつ他端側が貯油槽内に浸漬した吸収体を
配置してなるものである。
【0008】さて図2に、この発明で用いるオイル付着
装置を示す。この装置は、オイル1を溜めた貯油槽2に
吸収体3の一端を浸漬する一方、吸収体3の他端は貯油
槽2の上部に設けた固定具6に固定し、この吸収体3の
他端側に、回転自在に設置したプーリー7の溝を当接
し、さらにプーリー7の溝内に線条体5を通す構造にな
る。すなわち貯油槽2内のオイル1を吸収体3からプー
リー7の溝内に連続して供給し、プーリー7の溝を通る
線条体5に対してオイルの付着を行うものである。ここ
でプーリー7の溝は線条体5の案内に適した形状であれ
ばよく、例えば図3(a) 〜(c) に示すような形状が好ま
しい。またプーリーの溝形状或いは材質を選択すること
でオイルの付着量を所定の値に調整することができる。
例えば図3(a) 及び(b) に示す溝形状は、同図(c) に示
す溝形状に比べて、より多くのオイルを付着させること
ができる。なお図中8は、オイルを貯油槽2に補給する
ための補給槽で、この補給槽8を設けることによって貯
油槽2内のオイル量を一定に保つことができる。
【0009】また必要に応じて図4に示すように、複数
の吸収体3を用いること及び吸収体3とプーリー7との
接触圧等の接触状態を調整するために、吸収体3に重り
を付けることが可能である。
【0010】
【作用】オイルを吸収した吸収体を接触させたプーリー
は、プーリーの溝に導いた線条体が通ることで連れ回転
するため、プーリーの溝と吸収体との接触域は常に更新
移動することになり、プーリーの溝底にオイルを周方向
で安定供給することができ、従ってプーリーの溝に線条
体を通すことによって線条体へのオイル付着を容易に実
現し得る。また吸収体と接触するプーリーはオイルによ
り高い潤滑性を有するため、吸収体の摩耗は低減され、
吸収体の寿命を延長することができる。
【0011】
【実施例】図2に示した装置を用いて、素線径が 0.175
mmで3+9の構造を有する層撚りコードにスピンドル油
を連続して付着する処理を行った。なお吸収体には3mm
径の木綿糸を用い、またプーリーは直径22mmで図3(a)
に示した1.5 mm幅の溝を有するものとした。このオイル
の付着処理は、吸収体が磨耗してプーリーへのオイル供
給が不安定になってオイルの付着が不均一となるまで行
い、そのときのコード長さを測定した。また比較とし
て、図1に示した装置を用い、すなわちオイルを吸収さ
せたフェルト材で同様のコードを挟み付ける処理を、同
様にオイルの付着が不均一になるまで行い、そのときの
コード長さを測定した。ここでオイルの均一付着は、予
め単位長さ当たりのコードに正常なオイル付着処理を行
った際に消費されたオイル量を測定し、このオイル量を
下回ったときに不均一付着と判断した。この実施例の場
合は、長さ1000mのコードにオイル付着処理を行なった
時のオイル消費量 200mgを判断基準とした。
【0012】この発明に従うオイル付着処理は、長さ80
00km以上のコードに連続して正常にオイルを付着するこ
とができたが、従来の方法は約 900kmをこえると均一に
付着することができず、この発明に従う処理は従来の方
法に比べて約9倍の耐久性を得ることができた。
【0013】
【発明の効果】この発明の方法によれば、オイル供給の
ための吸収体を交換することなく、連続してかつ安定に
線条体にオイルを付着することができ、品質の高い線状
体の提供に大きく寄与し、特に工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のオイル付着装置を示す模式図である。
【図2】この発明に用いるオイル付着装置を示す模式図
である。
【図3】プーリー溝形状の模式図である。
【図4】この発明に用いる別のオイル付着装置を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 オイル 2 貯油槽 3 吸収体 4 パッド 5 線条体 6 固定具 7 プーリー 8 補給槽 9 重り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリーの溝に線条体を導いて線条体の
    移動によってプーリーを連れ回転させるとともに、回転
    するプーリーの溝にオイルを連続的に供給し、溝内を通
    る線条体にオイルを付着することを特徴とする線条体へ
    のオイルの付着方法。
  2. 【請求項2】 溝に導かれた線条体によって連れ回転さ
    れるプーリーと、オイルを溜めた貯油槽との間に、一端
    側がプーリーと接触しかつ他端側が貯油槽内に浸漬した
    吸収体を配置してなるオイル付着装置。
JP23894991A 1991-08-27 1991-08-27 線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置 Pending JPH0557219A (ja)

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JP23894991A JPH0557219A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置

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JP23894991A JPH0557219A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置

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JPH0557219A true JPH0557219A (ja) 1993-03-09

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ID=17037686

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JP23894991A Pending JPH0557219A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 線条体へのオイルの付着方法及びオイル付着装置

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