JPH0552754U - 底泥用酸化還元電位測定装置 - Google Patents

底泥用酸化還元電位測定装置

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JPH0552754U
JPH0552754U JP11000291U JP11000291U JPH0552754U JP H0552754 U JPH0552754 U JP H0552754U JP 11000291 U JP11000291 U JP 11000291U JP 11000291 U JP11000291 U JP 11000291U JP H0552754 U JPH0552754 U JP H0552754U
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bottom mud
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Application number
JP11000291U
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English (en)
Inventor
隆介 櫛下町
昌春 山里
Original Assignee
東亜電波工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川や湖沼の底泥の深さに対応した酸化還元
電位を直接、しかも正確に測定できる底泥用酸化還元電
位測定装置を提供する。 【構成】 一端の尖った細い棒状の電極保持体2と、電
極保持体2を尖端3を下にして直交方向に支持し、電極
保持体2に対し直交方向の断面積が電極保持体に対して
十分大きな板状の基盤1と、電極保持体2の長さ方向に
沿い基盤1より尖端側に順番に並べられ且つ電極保持体
2の外周に対してほぼ平坦に取り付けられた複数の作用
電極4aと、基盤1に支持された比較電極5と、基盤1
及び電極保持体2と別体に設けられた計測部と、比較電
極5及び各作用電極4と計測部を接続するケーブル7と
を備える底泥用酸化還元電位測定装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、河川や湖沼の底泥の深さに対応した酸化還元電位を作用電極と比較 電極とで測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川や湖沼の底泥は、ヘドロを初めとする炭素や窒素等の含有量によって酸化 還元電位が異なることが知られており、この底泥の酸化還元電位を深さ毎に測定 することにより底泥の堆積の経過や撹拌移動の状況、並びに汚染状態や汚染原因 等を把握することが出来る。
【0003】 従来、底泥の酸化還元電位を測定する場合には、目的地の底泥を採取し、採取 した試料毎に酸化還元電位測定装置(ORP計)の作用電極と比較電極を挿入し て酸化還元電位を測定していた。又、底泥に通常の作用電極と比較電極を直接挿 入して酸化還元電位を測定することも行われていた。
【0004】 しかし、底泥を採取して測定する方法では、目的の深さ毎に一々底泥を取り出 さなければならないので作業が面倒であるばかりか、周囲の水を混入させず且つ 底泥を撹拌することなく目的の深さの底泥のみを採取することが極めて困難であ るため、酸化還元電位の正確な測定が出来なかった。
【0005】 又、通常の作用電極と比較電極を挿入して測定する方法では、電極を前後左右 に揺らせることなく底泥中に真っすぐ挿入することが殆ど不可能であるため、電 極と底泥の間に周囲から水が流れ込むことが避けられず、やはり正確な測定が難 しかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる従来の事情に鑑み、河川や湖沼の底泥の深さに対応した酸化還 元電位を直接、しかも正確に測定することの出来る底泥用酸化還元電位測定装置 を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の底泥用酸化還元電位測定装置においては、 一端の尖った細い棒状の電極保持体と、電極保持体を尖端を下にして直交方向に 支持し、電極保持体に対し直交方向の断面積が電極保持体の同方向の断面積に対 して十分大きな板状の基盤と、電極保持体の長さ方向に沿い基盤より尖端側に順 番に並べられ且つ電極保持体の外周に対してほぼ平坦に取り付けられた複数の作 用電極と、作用電極から離れて基盤に支持された1つの比較電極と、基盤及び電 極保持体と別体に設けられ各作用電極と比較電極により酸化還元電位を測定する 計測部と、比較電極と計測部及び電極保持体内部を通して各作用電極と計測部を 接続するケーブルとを備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の酸化還元電位測定装置は、基盤に支持された電極保持体を河川や湖沼 の水面から沈めてその尖端を底泥中に静かに沈降させ、底泥上に停留する基盤に より電極保持体の各作用電極を底泥の表面からそれぞれ所定深さに停止させ、各 作用電極と基盤に支持した比較電極とで底泥の酸化還元電位を深さ毎に測定する ものである。
【0009】 従って、電極保持体を直交方向に支持する基盤は、水中を静かに沈み且つ底泥 上に停留するように、適当な大きさと重さが必要である。そのため、基盤は円形 ないし多角形の板状であって、電極保持体に対し直交方向の断面積が電極保持体 の同方向の断面積に対して十分大きく、水中を静かに安定して沈むと共に底泥の 表面に停留し、底泥中に沈まないようになっている。尚、沈降中の基盤の揺れや 傾斜を防止するため、基盤の適当な個所に水抜き用の貫通口を設けることも出来 る。
【0010】 又、基盤に支持された電極保持体と計測部を接続するケーブルにより基盤を吊 り下げることが出来るので、基盤を水中でほぼ垂直に支持しながら安定して沈降 させることができ、更に安定して沈降させるため基盤の周縁部に複数本の吊り下 げワイヤー等を取り付けることも可能である。尚、基盤の材質に制限は無いが、 塩化ビニル等の合成樹脂が好ましく、必要に応じて重量を調整するための重りを 載置することが出来る。
【0011】 電極保持体は、ステンレス等の金属或は塩化ビニル等の合成樹脂からなる細い 棒状で下端が尖って形成されているので、基盤と共に沈みながら底泥に刺さって 滑らかに且つ速やかに底泥中に挿入され、電極保持体と底泥との間に周囲の水が 入り込むのを防ぐことができる。しかも、底泥の表面が基盤によって覆われるの で、この基盤によっても電極保持体と底泥の間への水の流入が防止される。又、 底泥中に挿入される際に底泥を撹拌したり、底泥を同伴移動させたりすることが ないように、電極保持体の長さ方向に沿って並べた作用電極は、電極保持体の外 周に対してほぼ平坦に取り付けられている。
【0012】 電極保持体に取り付けられる複数の作用電極は、白金等の貴金属からなる公知 のもので良く、電極保持体の表面にゴム等で絶縁され且つ水が電極保持体内部に 侵入しないように取り付けられている。1本の電極保持体に取り付ける作用電極 の数は通常は2〜10個程度とし、測定しようとする深さ毎に互いに2.5〜5 cm程度の間隔で取り付けることが好ましい。又、酸化還元電位の測定範囲は深 い程好ましいが、水質に影響する範囲は深さ約20〜30cmまでと考えられる ので、基盤から下方約20〜30cmの範囲に作用電極を配置することが望まし い。
【0013】 かかる電極保持体は、基盤に1本だけ支持しても良いし、複数本支持しても良 い。複数本の電極保持体を基盤に支持する場合、各電極保持体の総ての作用電極 の基盤からの距離を同一にすれば、異なる地点での同じ深さ毎の酸化還元電位を 測定できる。又、酸化還元電位の測定間隔を非常に狭くしたり、非常に深い位置 まで適度な間隔で測定したい場合には、各電極保持体の総ての作用電極を基盤か ら互いに異なる距離に配置することが好ましい。
【0014】 以上に述べた作用電極は総て基盤より下方にあり、底泥の酸化還元電位を測定 するためのものであるが、これとは別に少なくとも1つの作用電極を基盤より上 の電極保持体に取り付けることにより、同時に周囲の水の酸化還元電位を測定す ることが可能となる。
【0015】 一方、比較電極は1つで良く、通常の構造のものを作用電極から離れて基盤に 支持すれば良い。又、水中や底泥中においては常に導通状態がえられるので、比 較電極は基盤の下方にあっても或は基盤の上方にあっても良い。しかし、水がひ いて空中に露出した底泥の場合には、比較電極を基盤より下に設けることは当然 である。
【0016】 各作用電極と比較電極を動作させ酸化還元電位を測定するための計測部が、基 盤及び電極保持体と別に設けてある。この計測部は、通常のORP計におけるも のと同様の構造であって良いが、複数の作用電極を同時に又は順次切り換えなが ら測定できる機構を備える必要があり、このような機構は当業者にとって自明で あり複数種が考えられる。又、比較電極と計測部及び各作用電極と計測部はケー ブルで接続され、このケーブルは電極保持体内部を通って各作用電極に電気的に 接続されている。
【0017】
【実施例】
本考案の酸化還元電位測定装置の一具体例を図1により説明する。基盤1は塩 化ビニル製で直径40cm及び厚さ2cmの円板からなり、基盤1の中央には電 極保持体2を挿通して支持する挿通口が穿設してある。この基盤1の挿通口に、 長さ53cm及び外径1cmのステンレスパイプからなり一端を尖った尖端3に 形成した細い棒状の電極保持体2が、尖端3を下にして直交方向に着脱可能に嵌 挿して支持してある。
【0018】 電極保持体2には、その長さ方向に沿い基盤1の上に1個及び基盤1の下(尖 端3側)に4個の作用電極4a、4bが順番に並べて取り付けてある。即ち、電 極保持体2の外壁に穿設した開口に、白金製の作用電極4a、4bをゴムパッキ ンにより周囲を絶縁し且つ水が内部に漏れないように封止して、接着剤により固 定してある。これら各作用電極4a、4bの外表面は電極保持体2の外周に対し て凹凸が無いようほぼ平坦に取り付けられ、内側にはそれぞれリード線が接続さ れている。
【0019】 尚、各作用電極4a、4bの大きさは外径8mmの円形であり、基盤1の下の 底泥用の作用電極4aは基盤1の下面2cmから互いに5cmの間隔で設けてあ り、従って最下端の作用電極4aは基盤1の下面から17cmの深さになってい る。又、基盤1の上の水用の作用電極4bは基盤1の直上に設けてある。基盤1 の隅に設けた貫通口には、通常の比較電極5が着脱自在に嵌挿して支持されてい る。又、基盤1の中央の電極保持体2の周囲には、重量調節用の鉄製の重り6が 基盤1の凹部に均等に3個載置され、全体の重量を12kgに調節している。
【0020】 各作用電極4a、4bと比較電極5により酸化還元電位を測定する計測部(図 示せず)は、基盤1及び電極保持体2と別体に設けてあり、複数の作用電極4a 、4bを同時に又は順次切り換えながら酸化還元電位の測定ができる機構を備え ている。作用電極4a、4bのリード線及び比較電極5のリード線はそれぞれの ケーブル7に接続され、更にケーブル7は計測部に接続されている。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、河川や湖沼の底泥の採取を必要とせず、周囲の水の影響を受 けずに底泥の深さに正確に対応した酸化還元電位を直接測定することができ、底 泥の堆積経過や撹拌移動の状況並びに汚染状態や汚染原因等の調査のために極め て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による酸化還元電位測定装置の一具体例
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 基盤 2 電極保持体 3 尖端 4a、4b 作用電極 5 比較電極 6 重り 7 ケーブル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の尖った細い棒状の電極保持体と、
    電極保持体を尖端を下にして直交方向に支持し、電極保
    持体に対し直交方向の断面積が電極保持体の同方向の断
    面積に対して十分大きな板状の基盤と、電極保持体の長
    さ方向に沿い基盤より尖端側に順番に並べられ且つ電極
    保持体の外周に対してほぼ平坦に取り付けられた複数の
    作用電極と、作用電極から離れて基盤に支持された1つ
    の比較電極と、基盤及び電極保持体と別体に設けられ各
    作用電極と比較電極により酸化還元電位を測定する計測
    部と、比較電極と計測部及び電極保持体内部を通して各
    作用電極と計測部を接続するケーブルとを備えることを
    特徴とする底泥用酸化還元電位測定装置。
  2. 【請求項2】 基盤に支持される電極保持体が複数本で
    あり、各電極保持体の総ての作用電極について、基盤か
    らの距離が同一であるか又は互いに異なっていることを
    特徴とする、請求項1に記載の底泥用酸化還元電位測定
    装置。
  3. 【請求項3】 基盤より上の電極保持体に取り付けられ
    た周囲の水の酸化還元電位測定用の作用電極を更に含む
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の底泥用酸化
    還元電位測定装置。
JP11000291U 1991-12-13 1991-12-13 底泥用酸化還元電位測定装置 Pending JPH0552754U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021049348A1 (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 株式会社ちとせ研究所 酸化還元電位を用いた測定対象系の動態推測用システム
CN114877796A (zh) * 2021-12-09 2022-08-09 长沙理工大学 一种基于氧化还原电位的淤泥厚度快速确定方法

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