JPH0551621A - 転炉の副原料投入シユート - Google Patents
転炉の副原料投入シユートInfo
- Publication number
- JPH0551621A JPH0551621A JP20901191A JP20901191A JPH0551621A JP H0551621 A JPH0551621 A JP H0551621A JP 20901191 A JP20901191 A JP 20901191A JP 20901191 A JP20901191 A JP 20901191A JP H0551621 A JPH0551621 A JP H0551621A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converter
- charging chute
- auxiliary raw
- raw material
- chute
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転炉に投入シュートを介して副原料を投入す
る際に、副原料による炉内耐火物の局部的損耗を防止
し、損耗の均一化を図る。 【構成】 投入シュート３の先端部７をフード２の中心
軸に対して傾斜した水平方向の末広がりとし、末広がり
の付け根部に軸８を有する水平方向に回動自在な邪魔板
５を設置する。駆動シリンダ６により邪魔板５をシュー
ト先端部７内で水平方向に回動して、投入シュート３か
ら転炉内に投入される副原料の水平方向落下位置を調整
する。
る際に、副原料による炉内耐火物の局部的損耗を防止
し、損耗の均一化を図る。 【構成】 投入シュート３の先端部７をフード２の中心
軸に対して傾斜した水平方向の末広がりとし、末広がり
の付け根部に軸８を有する水平方向に回動自在な邪魔板
５を設置する。駆動シリンダ６により邪魔板５をシュー
ト先端部７内で水平方向に回動して、投入シュート３か
ら転炉内に投入される副原料の水平方向落下位置を調整
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は転炉炉口上に配設された
フードに対して傾斜して付随する転炉の副原料投入シュ
ートに関するものである。
フードに対して傾斜して付随する転炉の副原料投入シュ
ートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４および図５に示すように転炉１に投
入される生石灰、鉄鉱石、ホタル石、合金鉄、ドロマイ
ト、スケール等の副原料は炉上方に隣接するバンカ（図
示せず）に一旦貯蔵された後に、下部ボイラを包含する
廃ガスフード２に付随して設置された副原料投入シュー
ト３を通して矢印で示すように逐次転炉１の溶鋼４内に
投入される。
入される生石灰、鉄鉱石、ホタル石、合金鉄、ドロマイ
ト、スケール等の副原料は炉上方に隣接するバンカ（図
示せず）に一旦貯蔵された後に、下部ボイラを包含する
廃ガスフード２に付随して設置された副原料投入シュー
ト３を通して矢印で示すように逐次転炉１の溶鋼４内に
投入される。
【０００３】この投入シュート３は一般的に水冷構造で
あり、投入される副原料による摩耗対策のために内部に
耐摩耗によるライナーを具備していることが多い。そし
て耐摩耗、耐熱、耐スプラッシュ、地金などの観点から
単純な固定構造であることが一般的であり、固定された
構造であるため副原料の炉内への落下位置を変化させる
ことはできない。ただ投入シュート３から投入される副
原料が直接に上吹ランスに衝突することを防止するため
に、投入シュートの前面上部からチェン等を垂らし、添
加物の投入速度を低下せしめ、ランスに衝突しないよう
に工夫した従来例は見られる。
あり、投入される副原料による摩耗対策のために内部に
耐摩耗によるライナーを具備していることが多い。そし
て耐摩耗、耐熱、耐スプラッシュ、地金などの観点から
単純な固定構造であることが一般的であり、固定された
構造であるため副原料の炉内への落下位置を変化させる
ことはできない。ただ投入シュート３から投入される副
原料が直接に上吹ランスに衝突することを防止するため
に、投入シュートの前面上部からチェン等を垂らし、添
加物の投入速度を低下せしめ、ランスに衝突しないよう
に工夫した従来例は見られる。
【０００４】転炉操業におけるコスト低減の大きなアイ
テムである転炉耐火物寿命の向上技術には、耐火物材
質の向上技術、炉内壁へのスラグコーティング技術、
吹付け補修技術、出鋼温度低下技術、などの転炉操
業上の諸改善など多岐にわたるものがある。副原料の改
善についても種々試みられており、それに関連して副原
料添加方法の改善も１つの重要なアイテムとなってい
る。すなわち、まず転炉精錬において重要な操業因子で
あるスラグ組成を耐火物寿命向上に適した組成に維持す
ることである。例えば転炉操業時のスラグ塩基度（ CaO
／SiO2）を適正値に保つ〔例えば耐火物技術協会，1972
年発行，耐火物と築炉工学（前編）， 192頁参照〕か、
あるいはスラグ中 MgO濃度を適正値に保つ〔例えば製鉄
研究（1977）291, 12158頁参照〕ことが必要である。
テムである転炉耐火物寿命の向上技術には、耐火物材
質の向上技術、炉内壁へのスラグコーティング技術、
吹付け補修技術、出鋼温度低下技術、などの転炉操
業上の諸改善など多岐にわたるものがある。副原料の改
善についても種々試みられており、それに関連して副原
料添加方法の改善も１つの重要なアイテムとなってい
る。すなわち、まず転炉精錬において重要な操業因子で
あるスラグ組成を耐火物寿命向上に適した組成に維持す
ることである。例えば転炉操業時のスラグ塩基度（ CaO
／SiO2）を適正値に保つ〔例えば耐火物技術協会，1972
年発行，耐火物と築炉工学（前編）， 192頁参照〕か、
あるいはスラグ中 MgO濃度を適正値に保つ〔例えば製鉄
研究（1977）291, 12158頁参照〕ことが必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定構
造の投入シュートで、せいぜい前面上部からチェン等を
垂らす程度の従来技術では、投入シュートから炉内への
投入位置をコントロールすることは不可能であり、この
ため副原料投入による転炉耐火物の局部的不均一摩耗が
生じ耐火物寿命を短くしていることはよく知られてい
る。たとえば、 （１）ホタル石など耐火物に対して、好ましくない副原
料が落下する位置に異常損耗が起きる。 （２）ドロマイトなど耐火物に好ましい添加物が落下す
る位置の損耗が抑制される。
造の投入シュートで、せいぜい前面上部からチェン等を
垂らす程度の従来技術では、投入シュートから炉内への
投入位置をコントロールすることは不可能であり、この
ため副原料投入による転炉耐火物の局部的不均一摩耗が
生じ耐火物寿命を短くしていることはよく知られてい
る。たとえば、 （１）ホタル石など耐火物に対して、好ましくない副原
料が落下する位置に異常損耗が起きる。 （２）ドロマイトなど耐火物に好ましい添加物が落下す
る位置の損耗が抑制される。
【０００６】ところで最近、転炉内で発生するCOガスの
２次燃焼を促進して熱付与により炉内を高温に保持する
操業が行われるようになったが、その際炉内雰囲気温度
の上昇に伴い炉内耐火物が昇温して耐火物寿命が大幅に
低下しており、問題となっている。本発明は前記の事情
に鑑みてなされたものであり、炉内耐火物の不均一損耗
が発生するのを防止することができる転炉の副原料投入
シュートを提供することを目的とするものである。
２次燃焼を促進して熱付与により炉内を高温に保持する
操業が行われるようになったが、その際炉内雰囲気温度
の上昇に伴い炉内耐火物が昇温して耐火物寿命が大幅に
低下しており、問題となっている。本発明は前記の事情
に鑑みてなされたものであり、炉内耐火物の不均一損耗
が発生するのを防止することができる転炉の副原料投入
シュートを提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、転炉炉口上に配設されたフードに対して傾
斜して付随する転炉の副原料投入シュートにおいて、前
記投入シュートの先端部をフード中心軸に対して傾斜し
た水平方向の末広がりとし、前記シュート先端部におけ
る末広がりの付け根部に回転中心を有する水平方向に回
動自在な邪魔板を設置すると共に、前記邪魔板を水平方
向に回動する駆動装置を設け、この駆動装置により前記
邪魔板をシュート先端内で水平方向に回動して、前記投
入シュートから転炉内に投入される副原料の水平方向落
下位置を調整するように構成したことを特徴とする転炉
の副原料投入シュートである。
の本発明は、転炉炉口上に配設されたフードに対して傾
斜して付随する転炉の副原料投入シュートにおいて、前
記投入シュートの先端部をフード中心軸に対して傾斜し
た水平方向の末広がりとし、前記シュート先端部におけ
る末広がりの付け根部に回転中心を有する水平方向に回
動自在な邪魔板を設置すると共に、前記邪魔板を水平方
向に回動する駆動装置を設け、この駆動装置により前記
邪魔板をシュート先端内で水平方向に回動して、前記投
入シュートから転炉内に投入される副原料の水平方向落
下位置を調整するように構成したことを特徴とする転炉
の副原料投入シュートである。
【０００８】
【作 用】前記のように本発明では末広がりにした投入
シュート先端部で邪魔板を水平方向に回動して、副原料
を転炉内の必要な位置に落下することができるので転炉
耐火物の均一な損耗が図れる。また高２次燃焼転炉操業
においては、２次燃焼が起きている高温部からの輻射伝
熱を投入される副原料で遮蔽する効果をも均一にする効
果が得られる。
シュート先端部で邪魔板を水平方向に回動して、副原料
を転炉内の必要な位置に落下することができるので転炉
耐火物の均一な損耗が図れる。また高２次燃焼転炉操業
においては、２次燃焼が起きている高温部からの輻射伝
熱を投入される副原料で遮蔽する効果をも均一にする効
果が得られる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明においては、図１乃至図３に示すようにフ
ード２に対して傾斜して付随する投入シュート３の先端
部７をフード中心軸に対して傾斜した水平方向の末広が
りとする。そしてシュート先端部７における末広がりの
付け根部分に回転中心を有する邪魔板５を設置する。邪
魔板の回転中心には軸８が固定されており、この軸８は
シュート先端部７に設けた軸受９に支持されている。ま
た軸８の一端部にはレバー10を介して駆動装置６（図面
の場合にはパワシリンダ）が連結してある。この駆動装
置は電動機型でもよい。
する。本発明においては、図１乃至図３に示すようにフ
ード２に対して傾斜して付随する投入シュート３の先端
部７をフード中心軸に対して傾斜した水平方向の末広が
りとする。そしてシュート先端部７における末広がりの
付け根部分に回転中心を有する邪魔板５を設置する。邪
魔板の回転中心には軸８が固定されており、この軸８は
シュート先端部７に設けた軸受９に支持されている。ま
た軸８の一端部にはレバー10を介して駆動装置６（図面
の場合にはパワシリンダ）が連結してある。この駆動装
置は電動機型でもよい。
【００１０】前記の構成であるので駆動装置６を駆動す
るとレバー10を介して軸８が回転し、これによって邪魔
板５がシュート先端部７内で水平方向に回動して、投入
シュート３から転炉内に投入される副原料の水平方向落
下位置を図３で矢印で示すように任意に調整することが
できる。なお邪魔板５は転炉内からの輻射熱を考慮して
水冷構造にし、また摩耗を考慮してライナを取付けるの
が好ましい。
るとレバー10を介して軸８が回転し、これによって邪魔
板５がシュート先端部７内で水平方向に回動して、投入
シュート３から転炉内に投入される副原料の水平方向落
下位置を図３で矢印で示すように任意に調整することが
できる。なお邪魔板５は転炉内からの輻射熱を考慮して
水冷構造にし、また摩耗を考慮してライナを取付けるの
が好ましい。
【００１１】Cr鉱石の溶融還元操業を実施している85Ｔ
上底吹き転炉において、転炉のトラニオンサイド側とな
るフードに本発明の先端部を末広がりにした投入シュー
トを２個設置した。邪魔板による副原料の落下位置の制
御範囲は±20度である。一方の投入シュートからは主と
してコークスを投入し、他方の投入シュートからはCr鉱
石（半還元ペレット）を投入した。送酸素速度300Nm3／
min で60分間の精錬を行った。その間の２次燃焼率は約
20％であった。
上底吹き転炉において、転炉のトラニオンサイド側とな
るフードに本発明の先端部を末広がりにした投入シュー
トを２個設置した。邪魔板による副原料の落下位置の制
御範囲は±20度である。一方の投入シュートからは主と
してコークスを投入し、他方の投入シュートからはCr鉱
石（半還元ペレット）を投入した。送酸素速度300Nm3／
min で60分間の精錬を行った。その間の２次燃焼率は約
20％であった。
【００１２】本発明による投入位置の変更は３分毎に行
い、角度は＋20°、±０°、−20°の３位置を用いた。
この結果添加時にコークスあるいは半還元ペレットが末
広がり状に自然に拡がって落下することを加味するとほ
ぼ炉内の前面に亘って添加することが可能になった。本
発明法を行った時の耐火物レンガ損耗速度の結果を表１
に示す。表１には比較として従来の固定式シュートの場
合の結果を併わせて表１に示す。耐火物レンガ位置は出
鋼口部を基準として上から見て時計廻りに測った角度で
示す。
い、角度は＋20°、±０°、−20°の３位置を用いた。
この結果添加時にコークスあるいは半還元ペレットが末
広がり状に自然に拡がって落下することを加味するとほ
ぼ炉内の前面に亘って添加することが可能になった。本
発明法を行った時の耐火物レンガ損耗速度の結果を表１
に示す。表１には比較として従来の固定式シュートの場
合の結果を併わせて表１に示す。耐火物レンガ位置は出
鋼口部を基準として上から見て時計廻りに測った角度で
示す。
【００１３】
【表１】
【００１４】表１に示すように本発明例ではレンガの損
耗速度が均一であるのに対し、比較例では損耗にばらつ
きがあり、局部的損耗が著しいことがわかる。なお、表
１では出鋼口（０°）から 180°までしか示していない
が、本発明例および比較例とも 180°から 360°までも
表１と同様なほぼ対称的な溶損状況であった。
耗速度が均一であるのに対し、比較例では損耗にばらつ
きがあり、局部的損耗が著しいことがわかる。なお、表
１では出鋼口（０°）から 180°までしか示していない
が、本発明例および比較例とも 180°から 360°までも
表１と同様なほぼ対称的な溶損状況であった。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば投入
シュート内に設置した水平方向に回動する邪魔板をコン
トロールすることにより副原料の落下位置を制御するこ
とが可能になる。このため転炉内レンガの損耗速度の位
置による差異を著しく小さくすることができるので耐火
物レンガの局所損耗による炉寿命の低下を防ぐことがで
きる。
シュート内に設置した水平方向に回動する邪魔板をコン
トロールすることにより副原料の落下位置を制御するこ
とが可能になる。このため転炉内レンガの損耗速度の位
置による差異を著しく小さくすることができるので耐火
物レンガの局所損耗による炉寿命の低下を防ぐことがで
きる。
【図１】本発明の投入シュートを示す断面図である。
【図２】本発明の投入シュートを示す斜視図である。
【図３】本発明の投入シュートとフードとの関係を示す
平面図である。
平面図である。
【図４】従来例の転炉フードに付随する投入シュートを
示す概略側面図である。
示す概略側面図である。
【図５】図４の平面図である。
１ 転炉 ２ フード ３ 投入シュート ４ 溶鋼 ５ 邪魔板 ６ 駆動装置 ７ シュート先端部 ８ 軸 ９ 軸受 10 レバー
Claims (3)
- 【請求項１】 転炉炉口上に配設されたフードに対して
傾斜して付随する転炉の副原料投入シュートにおいて、
前記投入シュートの先端部をフード中心軸に対して傾斜
した水平方向の末広がりとし、前記シュート先端部にお
ける末広がりの付け根部に回転中心を有する水平方向に
回動自在な邪魔板を設置すると共に、前記邪魔板を水平
方向に回動する駆動装置を設け、この駆動装置により前
記邪魔板をシュート先端内で水平方向に回動して、前記
投入シュートから転炉内に投入される副原料の水平方向
落下位置を調整するように構成したことを特徴とする転
炉の副原料投入シュート。 - 【請求項２】 邪魔板を水冷構造とした請求項１記載の
転炉の副原料投入シュート。 - 【請求項３】 副原料投入シュートをフードに２個所以
上設置した請求項１または２記載の転炉の副原料投入シ
ュート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20901191A JPH0551621A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 転炉の副原料投入シユート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20901191A JPH0551621A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 転炉の副原料投入シユート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551621A true JPH0551621A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16565803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20901191A Pending JPH0551621A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 転炉の副原料投入シユート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0551621A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030054938A (ko) * | 2001-12-26 | 2003-07-02 | 주식회사 포스코 | 코렉스 용융로 석탄 장입방법 |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP20901191A patent/JPH0551621A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030054938A (ko) * | 2001-12-26 | 2003-07-02 | 주식회사 포스코 | 코렉스 용융로 석탄 장입방법 |
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