JPH05509259A - 霧化ホイール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 霧化ホイール 技術分野 本発明は、噴霧乾燥装置と協動する遠心型噴霧器内の回転軸に霧化ホイールを取 り付ける中央ハブと、前記ハブの周りに配置され、噴霧すべき液体の供給通路と して上方リング開口部を有するリング状加速チャンバと、前記霧化ホイール内で 前記液体をその外周に向けて外方に移動させるー、又は二辺上の放射面と、前記 加速チャンバの外周に沿って互いに角度上の距離を置いて配置され、同チャンバ の外壁を横断して外方に向い、霧化ホイールの回転中、同液体を同加速チャンバ 外に放射する働きをする複数の放射路と、を備えた、特に研磨性材料の懸濁液又 は分散液のような研磨性液体を噴霧乾燥装置内で霧化する霧化ホイールに関する 。

背景技術 上述の型式の霧化ホイールは、ある製品を噴霧状態て乾燥させるプロセスにおい て使用される。このような場合に効率的な噴霧を実現するためには、霧化ホイー ルは、当然に、極めて急速に回転しなければならず、従って、かかるホイールの 周速度が２２５ｍ／秒以上に達することは極めて普通のことである。こうした極 めて高速度の結果、製品は、ホイールを通過するとき、特に、放射面上の放射路 に隣接する部分を比較的急速に磨耗させる傾向となる。勿論、この磨耗速度は、 製品により著しく異なるが、石英の粒子又は穀粉（ｑｕａｒｔｚ　ｐａｒｔｉｃ ｌｅｓ　ｏｒ　ｆｌｏｕｒ）のような研磨性材料の懸濁液又は分散液を噴霧する とき、特に、異常に急速となる。

故に、こうした場合、霧化ホイールは、頻繁に交換しなければならず、非常なコ ストを伴い、従って、従来、ホイール製造のため、十分に硬質な耐磨耗材料を採 用しようとする非常な努力にも拘わらず、上述の磨耗の問題を十分に解決するこ とはできなかった。

発明の開示 故に、本発明の目的は、冒頭の段落に記載した型式の霧化ホイールであって、特 に研磨性材料を噴霧する場合に、従来から既知のものよりも有効寿命が長く、し かも磨耗したとき、迅速且つ低廉に修復可能である霧化ホイールを提供すること である。

前記の放射面の少なくとも一つが、該霧化ホイール上に配置された別個の、望ま しくは、板状の磨耗リング上に設けられ、同磨耗リングが、例えば、Ｓ　ｉ　Ｃ 。

或いはＡｌ２Ｏ，のようなセラミック材料、若しくは同様の、硬質で且つ耐磨耗 性の材料から成っており、更に、同磨耗リングが、少なくとも一つの切断箇所で リングの外周方向に対し略直角に切断されていることを特徴とする本発明の霧化 ホイールにより、上記の目的は達成される。その結果、噴霧すべき製品により特 に磨耗し易い放射面は、上記材料による優れた十分な耐磨耗性が得られ、その材 料がなかったならば、切断時の延びが少なく又は零であっても、回転中に作用す る極めて大きい遠心力により破断する。

本発明の霧化ホイールの特に有利な実施例において、回転軸線上の同一点、又は 同軸線の周りの略円形の領域に向けて外周から切断されているように、前記磨耗 リングが複数の磨耗要素に分割されており、その結果、各磨耗要素の半径方向の 長さは、同要素の最大幅を更に上潮る。このことは、霧化ホイールの回転中、破 断しないように耐磨耗性材料を効果的に保護する。

更に、本発明によれば、液体膜が放射面を横断して流動するのを妨害する可能性 のある障害を回避するため、前記−又は複数の切断は、前記リングの放射面から 回転方向前方斜めに存し得る。

更に、本発明によれば、回転中に前記磨耗リングを支持するため、前記霧化ホイ ールが、前記リングの裏側に作用する支持面と、前記リングの外周縁に作用する 内向き面とを備えることができる。この結果、磨耗要素は、回転中に圧力負荷の みの作用を受けるに過ぎず、これら磨耗要素は、磨耗したときに、容易に且つ迅 速に交換することが可能となる。

更に、本発明によれば、前記磨耗リングの前記要素は、前記霧化ホイール中にル ーズに配置することができ、これら要素が回転中に霧化ホイール中で自動的に正 確に位置決めされると同時に、引張り、又は曲げ応力による影響を受けることが なく、又は、これとは別に、その位置は、予め一定に設定し、前記磨耗リングの 前記要素が通常の室温のとき、任意の程度だけ、前記支持面及び、又は内向きリ ムに向けて押された状態に締め付は手段により維持されるようにすることができ る。

更に、本発明によれば、例えば、始動及び停止中の磨耗要素の位置を維持するた めには、前記切断された磨耗リングの裏側に少なくとも一つの半径方向溝を形成 することができ、間溝は、霧化ホイールの、前記裏側に作用する支持面に固着さ れた舌状体、又はピンと協動する。

本発明の一つの有利な実施例において、霧化ホイールは、略凝集性の（ｃｏｈｅ ｒｅｎｔ）液体膜状の液体を放射路から更に外方に放射して、周方向に配置され た排出端から噴霧する放射面を有する前記加速チャンバの外側に配置された下向 き及び、又は内向きの磨耗リングを備えることができ、上記面は、該排出端から 内方に伸びて、前記放射路の開口部の上方に配置された霧化ホイールの部分に達 する。

更に、本発明によれば、前記磨耗リングの外周縁に作用する前記内向きの面には 、環状の略Ｖ字形の溝に係合する内向きのリムを設けることができ、前記溝が磨 耗リングの外周縁に設けられ且つ前記排出端に沿って放射面と交わり、上記排出 端が前記リムの下端から下方にある距離を置いて設けられ、これにより、霧化さ れた液体は、該排出端を経由して霧化ホイールから自由に離れることができる。

更に、本発明の別の有利な実施例において、霧化ホイールは、前記加速チャンバ 内に配置され、前記上方リング開口部に向いた放射面を有する切断された姿の磨 耗リングを備えることができ、又、前記リングの外周縁に作用する前記内向き面 が、前記加速チャンバの外壁の内側に設けられることができ、又、前記磨耗リン グの前記放射面が、前記ホイールの前記中央ハブから放射路の内向き端まで略伸 びているようにする。

最後に、本発明によれば、前記切断された姿の磨耗リングが、ステンレス鋼のよ うな耐腐食性材料から成る基部と、同基部に付与され且つ放射面を形成し、且つ 、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、又は炭化タングステンのような超硬質で且つ 耐摩耗性の材料から成る磨耗層とを備えている。このため、前記磨耗要素は、特 に、低廉に製造することができる一方、破断に対する極めて優れた安全性が得ら れる。

図面の簡単な説明 添付図面において、 第１図は、遠心型噴霧器に取り付けられた、本発明の第一の実施例の霧化ホイー ルの下方部分のみを示す、軸方向部分断面図、 第２図は、第１図に示した霧化ホイールの一部の拡大図、 第３図は、本発明による霧化ホイールの第二の実施例の一部の拡大図、 第４図は、切断して複数の要素に形成した磨耗リングの斜視図、 第５図は、第４図に示した磨耗リングの円形断面の部分図、 第６図は、磨耗リングの第二の実施例の半径方向断面図、 第７図は、本発明による霧化ホイールの第三の実施例の図、 第８図は、第７図に示した霧化ホイールに組み込まれる磨耗リングの平面図であ る。

発明を実施するための最良の形態 以下に、添付図面を参照して、単に一例としての、霧化ホイールの一実施例につ いて、本発明を更に詳細に説明する。

第１図において、霧化ホイールの第一の実施例が、全体として、符号１で示され る一方、遠心型噴霧器が符号２で示されている。該霧化ホイール１は、概ね、中 央ハブ３と、外周に沿って均一に配置された複数の放射路６を有する壁５により 形成された加速チャンバ４と、排出端８を有し、且つ同排出端８から、霧化ホゴ ール１上の、放射路６の上方に配置された部分９まで内方に伸長する放射面７と 、を備えている。霧化ホイールの中央ハブ３は、ナツト１１及び端部座金１２に より、遠心型噴霧器２の軸１０に螺着される。この螺着組立体は、雄ねじ１４に より霧化ホイール内へ下方に螺着されたカバーナツト１３の裏側に位置するよう に更に保護される。

装置が作動すると、軸１０．　従って、霧化ホイール１は、非常な高速度で回転 し、その結果、供給管１５を通じて加速チャンバに供給された液体は、非常に大 きい遠心力の作用を受け、同遠心力は同液体を放射路６からジェット状に押し出 して、同ジェットはかなりの力で放射面７に衝突し、その結果、同液体は、凝集 性の（ｃｏｈｅｒｅｎｔ）製品膜として拡げられ、この膜は、遠心力により、放 射面７の排出端８に向けて更に放射され、同液体は、非常な速度のため、噴霧状 態でこの放射面７を出てホイールから離れる。

遠心力が霧化ホイールに非常に大きい物理的衝撃を加えるため、この型式の霧化 ホイールは、一般に、堅牢なステンレス鋼合金から形成される。放射路から流動 して出る比較的低温の液体が、この部分の温度を、霧化ホイールを囲繞するスペ ースの他の部分よりも低温にするため、放射路６の外側の部分で、霧化ホイール の面に凝縮物が付着する虞れがある。故に、極めて腐食性の液体を取り扱う場合 、上記面は、図示した例におけるように、例えば、ニッケル合金、又はチタニウ ムから成る特殊な腐食インサート（ｃｏｒｒｏｓｉｏｎ　１ｎｓｅｒｔ）１９に より保護することができる。

例えば石英の粒子或いは穀粉（ｑｕａｒｔｚ　ｐａｒｔｉｃｌｅｓ　ｏｒｆｌｏ ｕｒ）といった研磨性材料の懸濁液、又は分散液のような研磨性液体を噴霧する とき、特に、放射路及び放射面が極めて顕著に磨耗する場合、従来の構造では、 ホイールの寿命は短い。各放射路６を格別な耐摩耗性材料の磨耗インサート（ｗ ｅａｒ　１ｎｓｅｒｔ）　２１でライニング被覆し、それと同一、又は別の耐摩 耗性材料を磨耗リング２２の放射面７に付与することにより、かかる欠点は、本 発明の霧化ホイールでは解消される。

ニウムとすることができ、その双方は共に、極めて優れた耐摩耗性材料である一 方、破断時の延びが略零であり、その結果、これら材料は、引張り応力を吸収す ることができない。

このことから、磨耗リング２２は、遠心力により急激に破断する結果となり、こ のため、磨耗リングは、第４図及び第５図に図示するように、リングを通ってそ の周縁方向に直角に切断した箇所３４により、複数の磨耗要素２３に予め分割さ れる。図示した例において、これら切断箇所は、リングにて角度における距離が 等しいように、その外周から回転軸線上の一つの共通点まで伸びるように作られ 、このため、磨耗リングは均一な複数の磨耗要素２３に分割される。磨耗要素に おいて可能な限り引張り応力の発生を回避するため、リングの切断箇所３４は、 更に、狭い間隔のものとし、各要素の半径方向への長さがその最大幅を上潮るよ うにする。第５図に最も良く図示するように、これら切断箇所は、回転方向前方 斜め方向に更に伸び、このため、二つの隣接する要素を分離している可能な間隔 ２５の上方には、一種の「ウォータノーズ」　（“ｗａｔｅｒｎｏｓｅ”）２４ が各要素上に形成される。このため、放射面７を横切る急速な液体の流れが、リ ングが切断された箇所で何等かの障害物によって妨害されることはない。

第２図に図示するように、個々の磨耗要素２３は、霧化ホイール１内で並んでル ーズに位置決めされ、回転中に遠心力によってのみホイール内の所定の位置に維 持され、この遠心力は、リングの裏側に配置した支持面２６により、一部吸収さ れ、又リングの外周縁を反力により支持する内向きリム２７により、一部吸収さ れる。この支持方法によって、これら要素は圧力のみを受けることになる。

磨耗リングの外周縁には、環状の溝２８か形成されており、この溝により、磨耗 リングはリム２７の上に着座する。この溝２８は、この溝の回転垂直面と放射面 ７との間の交線を形成する排出端８がリム２７の下端よりも幾分下方に配置され るような形状とし、その結果、液体か排出端８から自由に噴霧されるようにする 。組み立て中、磨耗要素は、ホイール内の所定位置にはめ込まれ、ねじ２９によ りルーズに固定され、このねじ２９は、磨耗リングに接触せずに、該磨耗リング の上端に向けて下方にねじ込まれ、このため、これら磨耗要素は、ホイールが停 止しているときに落下するのが防止される。

これとは別に、第３図に図示するように、磨耗要素２３は、各要素２３と共に用 いられる楔３５により正しい位置に予め固定することができ、上記楔は、これら 要素を支持面２６及び内向きリム２７に対して押された状態に維持する働きをす る。インサートねじ３７か上部に取り付けられた穴３６内に楔３５が配置される 。このねじは、楔３５のねじ穴４０内にねじ込んだねじ３９に対する雌ねじ穴３ ８を備えている。このねじ３９を締め付けると、楔３５は、傾斜面４１に沿って 動かされ、この傾斜面４１は、楔３５が要素２３に作用する力の成分が支持面２ ６及びリム２７に加えられ、その結果、要素が所定の位置に確実に固定された状 態に維持されるような傾斜角度で要素２３の上部に形成されている。

このように、冷たい状態で、即ち、霧化ホイールを作動させる前に、要素２３を 締め付けると、ホイールの材料よりも膨張率の小さい材料から成る要素は、ホイ ールよりも膨張する程度が小さく、作動中のホイールが噴霧すべき材料で加熱さ れたとき、第２図に述へたと同一の方法で同ホイール中でルーズに位置する。

これとは別に、該要素及びホイールが加熱されたとき、例えば、作動温度のとき 、及びこの作動温度と室温との間の温度のときに、要素を締め付けることもでき る。

冷たい状態のとき、要素は、全ての作動状態のときに要素の位置を効果的に保つ 、適度に大きい偏倚力（ｂｉａＳ）により固定される。加熱したときの要素とホ イールとの膨張率の差を補正し得るようにするため、楔３５は、弾性的であるこ とが望ましい。このため、楔は、その下部において、例えば、板ばねの形状を備 え、又は、全体或いはその一部をエラストマー材料（ｅｌａｓｔｏｍｅｒｉｃ　 ｍａｔｅｒｉａｌ）にて形成することができる。

−１又は二以上の磨耗リングの裏側には、半径方向に伸びた溝３０が形成されて おり、これに対応して、ピン３１が腐食インサート１９内に打ち込まれ、溝３０ に係合し、このため、霧化ホイールの速度が変化するとき、例えば、始動時又は 停止時に、要素が組み立てられてできているリングは、該ホイールに対して相対 的に回転しないように固定される。

図示するように、磨耗リングは、下方に円錐状に拡がる円錐形であり、リングの 放射面は、更に、放射路の軸線を含む面に対し平行に伸びるようにされている。

故に、放射路６からの液体ジェットは、直接、放射面７に当たらず、このため、 この部分の磨耗は可能な限り最小にされる。

第６図には、本発明による霧化ホイールの磨耗リングの第２の実施例の半径方向 断面図が図示されている。

この場合、該リングは、霧化ホイール自身又は腐食インサート１９と同一の材料 から成り得る基部３２と、該基部に付与され、上述の磨耗リングと同一の材料か ら成り得る磨耗層３３と、から構成される。該磨耗層は、基部３２の上にスプレ ーすることのできる炭化タングステンにて形成することもできる。この構造体は 、製造が特に低置であり、更に、特に優れた耐破断性（ｂｕｒｓｔ　ｐｒｏｏｆ ）を有する。

第７図には、全体として、符号５５で示した霧化ホイールの第三の実施例が図示 されている。この場合、該ホイールは、中央ハブ５６と、磨耗インサート６０内 に放射路５９を有する壁５８による形成された加速チャンバ５７と、リングの開 口部６２の反対側で加速チャンバの底部に配置された磨耗リング６１と、を備え ており、噴霧すべき液体は、このリングの開口部６２を通じて遠心型噴霧器（図 示せず）から加速チャンバ５７に供給される。リングの開口部６２は、例えばね じによりホイール５５に固着したカバーリング６３に設けられており、図面には 、ハブ５６の周りに配置され且つ加速チャンバの底部に強固にねじ止めされ磨耗 インサート６１と共に、磨耗リング６１を固着する円錐形リング６４が更に図示 されており、該磨耗インサートの内端は、磨耗リングの真上に配置されている。

この円錐形リング６４は、適当な耐摩耗性材料から成り、供給された液体でハブ が磨耗しないように保護する。

この実施例において、液体は、霧化のため、放射路５９から大気中に放射され、 これにより、磨耗リングの放射面は、第一の実施例と同一の作用により非常に顕 著に磨耗し、特に、噴霧すべき液体が研磨性であるとき霧化ホイールの寿命が短 いので、これに対応して、磨耗リングは、ＳｉＣ，又はＡｌ２Ｏ３のような格別 な耐摩耗性材料にて形成され、第８図に図示するように、予めリングに為した切 断６６により、複数の要素６５に分割され、故に、磨耗リングは、遠心力による 破断から保護される。

更に、図示した実施例において、平面状である磨耗リング６１は、第一の実施例 に関して説明した磨耗リング２２と同様の方法で作用可能にされ、原理上、同一 の方法で機能する。このため、磨耗リング６１は、磨耗リング２２の「ウォータ ノーズ」２４と同様の「ウォータノース」６７を備えており、液体の放射中、液 体が一つの要素から次の要素へ妨害されずに流動し得るようにする。

霧化ホイールか回転するとき、遠心力は、磨耗リングの要素６５をチャンバ壁５ ８の内側に向けて外方に押し付け、これと同時に、該壁は、弾性的に多少、膨□ 　ロ 張し、その結果、これら要素は、ホイールが回転し、又、再停止するとき軸方向 に前後に動く。

本発明の霧化ホイールの例としての実施例について上述した。しかし、この構造 体は、本発明の範囲内で多くの方法で変更できる。すなわち、円錐形、又は平面 状ではなく、磨耗リングを、二重曲率の形状（ｓｈａｐｅｏｆ　ｄｏｕｂｌｅ　 ｃｕｒｖａｔｕｒｅ）を有するものとし、又、該構成は、任意の形態の霧化ホイ ールに適用することが更に可能であり、従って、必ずしも加速チャンバ及び放射 路が設けられる必要はない。このため、第−及び第二の実施例の組み合わせは、 本発明の範囲内で容易に案出可能であり、この場合、本発明による磨耗板が、加 速チャンバ内部に及びその外側に配置される。又、切断は、例えば、第８図に図 示するようにリングの半径に沿って行う必要はなく、外周から内周に該リングを 切断するならば、その他の適当な任意の方法で方向つけるように切断してもよい 。

全ての場合、本発明による構造体と同様の構造とした霧化ホイールは、従来から 公知のものよりも有効寿命が長く、このため、かかるホイールは、新たな磨耗リ ングを取り付けた後で十分に機能可能であるため、磨耗リングが磨耗した後も、 実際のホイールは、使用することか可能である。こうした性質は、噴霧すべき製 品が研磨性であるときに、特に有利なことである。

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７　声　釣　ぐ゛・／／仁／／／′ Ｆａｃｔ、Ｊ ／’／Ｇ、　５ Ｆ／Ｃｙ、　６ Ｆ／Ｃｙ、　７ Ｆ／６６ 要　約　書 霧化ホイール（１）は、噴霧乾燥装置内で研磨性材料の懸濁液又は分散液のよう な特に研磨性の液体を噴霧する働きをする。該霧化ホイール（１）は、遠心型噴 霧器（２）と関係する軸（１０）上に取り付けられ、該霧化ホイールは、液体を 放射面（７）の上に放射し得る複数の放射路（６）が設けられた壁（５）を有す る加速チャンバ（４）を備え、同放射面（７）は処理すべき液体を噴霧する排出 端を備えている。複数の横断的な切断（３４）により複数の分離した磨耗要素（ ２３）に分割された磨耗リング（２２）上に放射面（７）が設けられる。該磨耗 リングは、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、又は炭化タングステンのような耐摩 耗性材料から成る。回転中、磨耗要素（２３）は、支持面（２６）及び内向きリ ム（２７）により支持され、その結果、これら要素には、圧縮衝撃力しか加えら れない。この構造により、本発明の霧化ホイールは、従来から公知のものよりも 寿命が長くなり、更に、磨耗リングが磨耗したとき、新たな磨耗リングを取り付 けることにより、容易に復旧可能であり、このため、ホイール全体を廃棄する必 要がない。

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．噴霧乾燥装置と協動する遠心型噴霧器内の回転軸に霧化ホイールを取り付け る中央ハブと、前記ハブの周りに配置され、噴霧すべき液体の供給通路として上 方リング開口部を有するリング状加速チャンバと、前記霧化ホイール内で前記液 体をその外周に向けて外方に移動させる一、又は二以上の放射面と、前記加速チ ャンバの外周に沿って互いに角度上の距離を置いて配置され、同チャンバの外壁 を横断して外方に向い、霧化ホイールの回転中、同液体を同加速チャンバ外に放 射する働きをする複数の放射路と、を備えた、特に研磨性材料の懸濁液又は分散 液のような研磨性液体を噴霧乾燥装置内で霧化する霧化ホイールにおいて、前記 放射面の少なくとも一つが、該霧化ホイール上に配置された別個の、望ましくは 、板状の磨耗リング上に設けられ、同磨耗リングが、例えば、ＳｉＣ、或いはＡ ｌ２Ｏ３のようなセラミック材料、若しくは同様の、硬質で且つ耐摩耗性の材料 から成っており、更に、同磨耗リングが、少なくとも一つの切断箇所でリングの 外周方向に対し略直角に切断されていることを特徴とする霧化ホイール。
2. ２．回転軸線上の同一点、又は同軸線の周りの略円形の領域に向けて外周から切 断されているように、前記磨耗リングが複数の磨耗要素に分割されていることを 特徴とする請求の範囲第１項に記載の霧化ホイール。
3. ３．前記各磨耗要素の半径方向への長さが同要素の最大幅を上廻ることを特徴と する請求の範囲第２項に記載の霧化ホイール。
4. ４．前記一、又は複数の切断が前記リングの放射面から回転方向前方斜めに向け て存することを特徴とする請求の範囲第１項、第２項又は第３項の何れかに記載 の霧化ホイール。
5. ５．回転中に前記磨耗リングを支持するため、前記霧化ホイールが、前記リング の裏側に作用する支持面と、前記リングの外周縁に作用する内向き面とを備えた ことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第４項の一又は二以上の項に記載の霧化 ホイール。
6. ６．前記磨耗リングの前記要素が、前記霧化ホイール内にルーズに配置されたこ とを特徴とする請求の範囲第５項又は第６項の何れかに記載の霧化ホイール。
7. ７．前記磨耗リングの前記要素が、前記支持面及び、又は内向きリムに向けて押 された状態に締め付け手段により維持されることを特徴とする請求の範囲第５項 又は第６項の何れかに記載の霧化ホイール。
8. ８．前記切断された磨耗リングの裏側に少なくとも一つの半径方向溝が設けられ 、同溝が、霧化ホイールの、前記裏側に作用する支持面に固着されたピン、又は 舌状体と協動することを特徴とする請求の範囲第１項乃至第８項の一又は二以上 の項に記載の霧化ホイール。
9. ９．液体を略凝集性の液体膜の状態で前記放射路外に外方に放射するための放射 面を有し、同放射面の外周に配置した排出端から更に噴霧されるようにする、前 記加速チャンバの外側に配置された下向き及び、又は内向きのリング状磨耗リン グを備え、前記放射面が、前記排出端から、前記放射路の開口部の上方に配置さ れた霧化ホイールの部分まで内方に伸びていることを特徴とする請求の範囲第１ 項乃至第８項の一又は二以上の項に記載の霧化ホイール。
10. １０．前記リングの外周縁に作用する前記内向き面が、環状の略Ｖ字状の溝に係 合する内向きリムに設けられ、前記溝が磨耗リングの外周縁に設けられ且つ前記 排出端に沿って放射面と交わり、前記排出端が前記リムの下端から下方に離間し たことを特徴とする請求の範囲第９項に記載の霧化ホイール。
11. １１．前記加速チャンバ内に配置され、前記上方リング開口部に向いた放射面を 有する切断された姿の磨耗リングを備えたことを特徴とする請求の範囲第１項乃 至第８項の一又は二以上の項に記載の霧化ホイール。
12. １２．前記リングの外周縁に作用する前記内向き面が、前記加速チャンバの外壁 の内側に設けられたことを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の霧化ホイール 。
13. １３．前記磨耗リングの前記放射面が、前記ホイールの前記中央ハブから放射路 の内向き端まで略伸びていることを特徴とする請求の範囲第１１項又は第１２項 の何れかに記載の霧化ホイール。
14. １４．前記放射面が、少なくとも前記放射路の付近にて、前記複数の放射路の軸 線を含む面に対し平行に伸びていることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第１ ０項の一又は二以上の項に記載の霧化ホイール。
15. １５．前記切断された姿の磨耗リングが、ステンレス鋼のような耐腐食性材料か ら成る基部と、同基部に付与され且つ放射面を形成し、且つ、炭化ケイ素、酸化 アルミニウム、又は炭化タングステンのような超硬質で且つ耐摩耗性の材料から 成る磨耗層とを備えたことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第１１項の一又は 二以上の項に記載の霧化ホイール。