JPH05508996A - 熱帯熱マラリア原虫のロプトリー関連タンパク質のクローニングと発現 - Google Patents

熱帯熱マラリア原虫のロプトリー関連タンパク質のクローニングと発現

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 熱帯熱マラリア原虫のロブトリー関連タンパク質のりO−ニングと発現本発明は 、熱帯熱マラリア原虫(P1asmodiu+1falcipar+*)のロブ トリー関連タンパク質をコード化する遺伝子のクローニング、宿主細胞における 該遺伝子の発現によって生産される組換えポリペプチド、並びにマラリア寄生虫 に対するワクチンにおける該組換えポリペプチドの使用に関する。
世界の多くの地域において、マラリアは、その媒介動物および寄生虫に標的を定 めた抑制手段に対して抵抗力を有することがわかっている。分子生物学の進歩は 、現存の抑制計画を該寄生虫に対するワクチンによって増強する可能性を開拓し た。現在、該寄生虫の生活環のうちの数段階が、そのような推定上のワクチンの 標的として極めて綿密な調査の対象となっており、それらにはスポロゾイト(胞 子小体)外殻タンパク質、無性赤血球血液段階に認められる種々のタンパク質及 び力段階の表面上に存在するタンパク質が含まれる(ミラーら、 1986)。
該寄生虫が赤血球に侵入する段階はメロゾイトである。この段階において、該寄 生虫の先端には一対の細胞小器官ロブトリー(rhoptory)が存在し、こ られはその侵入過程に関与する。侵入中にロブトリーの内容物が導管を通して排 出され、これが発育性の有寄生虫小胞の形成において初期段階の役割を果すと思 われる。
ロブトリー内容物中の抗原(複数)は、潜在的ワクチン候補として最初に同定さ れた成分の1つである。フリーマンら(1980)は、醤歯目マラリア“プラス モジウム・ヨエリイ(Plasmodium yoelii)”のロブトリー中 に認められるタンパク質に対するモノクローナル抗体が、プラスモジウム・ヨエ リイの元来致死性である株によって攻撃(抗原投与)されたマウスに受動的な防 護を付与し得ることを明らかにした。
このモノクローナル抗体の標的は精製され、それが免疫感作時に能動的防護を誘 発することが示された(ホルダー及びフリーマン、 1980)。
ヒトマラリア寄生虫である熱帯熱マラリア原虫のロブトリーは詳しく研究されて おり、ロブトリーまたは先端細胞小器官に関連する数多くのタンパク質が発見さ れている。これらには次のものが含まれる: 225kDa抗原(ロジャーら、 1988)、約140.130および105kDaのタンパク質からなる複合体 (カンプベルら、 1984 :ホルダーら、 1985 ;シブイックら、  1986 、クーパーら、 198g)、80および42kDaタンパク質から なる複合体(ペリジ及びディアル、1982;カンプベルら、 1984 、ホ ワードら、 1984 、シヨフィールドら、 1986 ;クラークら、 1 987 ;ブレェルら、 1988)、ホスホリパーゼ活性化プロテアーゼ(ブ ラウン−ブレトンら、1988)、並びに約80kDa(ペダーリンら、 19 89 ;クリュウサーら、 1990)および55kDa(スマイスら、 19 8g)の個別のタンパク質。
80/40kDa複合体[シヨフィールドら(1986)とブレエルら(198 8)は、これをQF3と呼んでいる]の成分について報告されているサイズは、 80〜82kDaおよび40〜42kDaの範囲で様々である。いくつかの研究 では、80kDa種の短寿命前駆体である83kDa種、80kDa種の一連の 分解産物、および42kDaタンパク質の43kDa誘導体が報告されている( ブレエルら。
1988)。以下の説明ではこの複合体をQF3と呼ぶが、リドレイら(199 0a)の命名法に従って、その80kDa成分をRAP−1(ロブトリー関連タ ンパク質1)と呼び、その42kDa成分をRAP−2(ロブトリー関連タンパ ク質2)と呼ぶことにする。
QF3複合体が熱帯熱マラリア原虫に対するワクチンの有望な候補であることを 示唆する報告かい(つか公表されている。QF3に対するモノクローナル抗体は インビトロで寄生虫の成長を著しく阻害する(シヨフィールドら、 1986) 。リドレイら(1990b)は、アフィニティー精製されたRAP−1とRAP −2の混合物がサイミリ(Saimiri)ザルを免疫化し得ることを発見した 。これらのサルはRAP−1とRAP−2の両方に対して抗体を発生させ、熱帯 熱マラリア原虫で攻撃された時に実質的な防護を示した。またペリジら(198 5)は、80kDaと40kDaのロブトリータンパク質を共に含有する混合物 もしくは数種の40kDaロブトリ一タンパク貫からなる混合物による免疫化の 後に、サイミリザルにおける実質的な防護を得た。これらのタンパク質は3種の モノクローナル抗体からなる混合物を用いて精製されたので、上述の結果の解釈 は複雑である。現在では、これらはアルドラーゼ(セルタら、 1988)、ロ ブトリー関連プロテアーゼ(ブラウン−ブレトンら、 198g)およびQF3 を含む数種の異なるタンパク質に対して向けられていると思われる。
最近、リドレイら(1990a)が80kDaのRAP−1タンパク質のクロー ニングについて記述している。本発明は、42kDaのRAP−2タンパク質の 遺伝子のクローニングとその配列決定に関する研究、並びに細菌などの宿主細胞 中で発現した組換えRAP−2の特性に関する研究から発生するものである。こ の研究で得られたデータから、RAP−2が、これまでに提唱されていたように 熱帯熱マラリア原虫アルドラーゼ(セルタら、 198g)やセリンプロテアー ゼ(ブラウン−ブレトンら、 1988)ではなく、またRAP−1に関連する (ペリジ及びディアル、 1982:リドレイら、 1990a)ものでもない ことが立証された。このタンパク質はマラリア抗原として同定されたタンパク質 としては珍しいいくつかの特徴を示す。これは反復要素を伴わない塩基性タンパ ク質であり、いくつかの単離物間で極微の配列多様性を示す。
本発明は、熱帯熱マラリア原虫の42kDaロブトリー関連タンパク質(RAP −2)の抗原性を有するポリペプチドまたはその抗原性断片をその発現時にコー ドするヌクレオチド配列からなる組換えDNA分子を提供する。具体的には、本 発明は、添付の図面の図3Aに記載のヌクレオチド配列の全部または一部に対応 するヌクレオチド配列あるいはその縮重アレル変種からなる組換えDNA分子を 提供する。このようなヌクレオチド配列はその発現時に図3Aのアミノ酸配列の 全部または抗原性断片あるいはそのアレル変種に対応するポリペプチドをコード する。また該組換えDNA分子は、上記配列に機能的に連結した発現制御配列を 含有してもよい。
また本発明は、上に概略を記した組換えDNA分子を含有する組換えDNAクロ ーニングベクター、並びにそのような組換えDNA分子または組換えDNAクロ ーニングベクターを含有する宿主細胞にも及ぶ。
さらに本発明は、最終的には、熱帯熱マラリア原虫の42kDaロブトリー関連 タンパク質の全部または一部の抗原性を示す合成または組換えポリペプチド、並 びに、該組換えポリペプチドを含有する組成物であって、熱帯熱マラリア原虫の 42kDaロブトリー関連タンパク質に対する免疫応答を刺激する組成物に及ぶ 。当然のことながら、上記組換えポリペプチドは上述の宿主細胞中での発現によ って生産される。
熱帯熱マラリア原虫のRAP−1およびRAP−2タンパク質の同定並びにそれ らの関係について、文献はかなり混乱した状況にある。その原因は、一部には、 ロブトリー中に存在すると報告された約80kDaまたは42kDaの大きさの タンパク質の数、いくつかのマラリアタンパク質がタンパク質加水分解的に切断 された一連の断片として抽出されやすいという性質、および、RAP−1がRA P−2の約2倍の大きさであるという(偶然の)一致(それゆえにペリジ及びデ ィアル(1982)は、RAP−1がRAP−2の二量体であろうと提唱してい る)にあると思われる。
RAP−1タンパク質はほとんど常に、親分子のタンパク質加水分解によって生 成したと思われる一連の関連バンドとして単離される(ペリジら、1985:シ ョフィールドら、1986.クラークら、 1987 ニブシェルら、 198 g :リドレイら、 1990a)。数人の著者が、RAP−2もRAP−1の 切断産物であろうと提唱している。例えばリプレイら(1990a)は精製され たRAP−1が分解してRAP−2とほぼ同じ大きさのタンパク質を与えること を発見しており、このことが上の見解を補強したのである。RAP−1およびR AP−2タンパク質は、寄生虫の非イオン性界面活性剤抽出物中でしっかりと結 合しているので、RAP−1またはRAP−2に対する抗体は両方のタンパク質 を免疫沈降させる。しかし、抗体は、ウェスタンブロッティングによりRAP− 1またはRAP−2の一方とのみ反応するしくブレエルら、 1988)、ある いはSDSで解離させたタンパク質からRAP−1またはRAP−2の一方のみ を免疫沈降させる(クラークら、 1987)。このことは、これら2つのタン ノくり質が抗原として異なることを示している。ブレエルら(198g)は、R AP−1とそのタンパク質加水分解的切断産物がRAP−2とは無関係であるこ とを明らかにするべく、ペプチドマツピングから得られるデータを提供した。
この結論は、RAP−1とRAP−2が別個の遺伝子によってコードされた異な るタンパク質であることを明らかにする本明細書記載のデータによって確認され る。配列を比較することにより、これらのタンパク質が極めて異なることがわか る。これらのDNA配列またはタンパク質配列の間には有意な相同性は存在しな い。RAP−2はRAP−1よりかなり塩基性である。しかし、両方とも中程度 の疎水性ドメインをいくつか有しており、おそらくこれが、精製されたRAP− 1、RAP−2およびそれらの複合体であるQF3をSDSなどの界面活性剤を 含まない溶液中で維持することの困難さく非開示データ)、並びに、ロブトリー から排出されるらしい膜性物質とQF3との結合(ブレエルら、 1988)の 原因であると思われる。RAP−2タンパク質重列とNBRFデータバンク中の タンパク質配列との間には有意な相同性が認められなかったし、またGENBA NKデータベース中の核酸配列を6つの読み枠すべてについて翻訳したものとR AP−2タンパク質重列を比較した場合にも有意な相同性は認められなかった。
本明細書で使用するRAP−2はQF3複合体から誘導された。これ自体はRA P−1に対するモノクローナル抗体7H8150による免疫アフィニティークロ マトグラフィーによって精製された。この手法で単離されるRAP−1のV8プ ロテアーゼ断片から決定したアミノ酸配列は、リドレイら(1990a)によっ て決定されたRAP−1配列内に含まれる。これは、本論文に記述されるRAP −2タンパク賀とリドレイら(1990a)が記述したRAP−1タンパク質が QF3複合体の2つの成分であることを決定的に立証するものである。RAP− 1とRAP−2に近似する大きさを有する数種の他のタンパク質がロブトリー内 に存在すると記述、されているので、このことは重要である。
ブラウン−ブレトンら(1988)は、メロゾイト由来の膜結合性ホスホリパー ゼC活性化セリンプロテアーゼについて報告した。このタンパク質は83kDa のタンパク質として合成され、これがプロセシングを受けて76kDaの成熟タ ンパク質になる。また上記タンパク質はグルコシルホスファチジルイノシトール (GPI)部分を介して固定されていると報告されている(ブラウン−ブレトン ら、ブラウン−ブレトンら、 198g中に引用されている)。モノクローナル 抗体31c13は、このタンパク質と、これより小さい41kDaタンパク質と を免疫沈降させる。またこのモノクローナル抗体は、ロブトリーに特有の斑点免 疫蛍光様式を与える(ディアルら、 1986)。この初期の研究では、31c 13が、82kDa、 69kDa、41kDa(二重線)のタンパク質を、よ り低存在量の数種の他のタンパク質と共に沈降させることが報告された。公表さ れたこの免疫沈降様式は、QF3について報告されたものと区別できない。しか し、RAP−1とRAP−2はどちらもセリンプロテアーゼとの相同性を全く有 さす、またどちらも、GPI部分を介して固定されている他のマラリアのトリパ ノゾーマ型タンバグ賀に特有の疎水性C末端ドメイン(スマイスら、 198g )を有さない。これらのデータはRAP−1と76kDaプロテアーゼが同じタ ンパク質でないことを示唆している。31c13によって上記プロテアーゼと共 に免疫沈降される41kDaの二重線がRAP−2である可能性はある。RAP −2はQF3複合体中で明らかにRAP−1と結合しているが、このデータは他 のタンパク質と結合する可能性を排除するものではない。しかしもう1つの説明 の方がよりあり得そうに思われる。31C13はこの膜プロテアーゼを結合する ばかりでなく、やはり41kDaの大きさを有する熱帯熱マラリア原虫アルドラ ーゼ(セルツら、 1988)をも結合すると報告されている。
熱帯熱マラリア原虫アルドラーゼに対する一連のモノクローナル抗体に関して得 られた免疫蛍光様式に基づいて、ペリンら(1985)とセルツら(19111 8)は、該アルドラーゼがやはりロブトリー内に存在することを示唆しており、 このことがRAP−2が該アルドラーゼであるという推論を導いている。通常ア ルドラーゼは細胞の細胞質中に認められるので、ロブトリーに位置することは意 外なことである。
他のロブトリータンパク質とは異なり該アルドラーゼはシグナルペプチドを有さ ないので、これがいかにしてロブトリー中に組み込まれるかは明らかでない。ロ ブトリーに位置するというこの報告は、アルドラーゼが寄生虫細胞質中に存在す ると報告したナツプら(1990)の報告とは対照的である。
本研究により得られた配列データは、RAP−2がアルドラーゼでないことを明 確に示している。該寄生虫アルドラーゼはRAP−2に対する有意な相同性を示 さないが、それらが偶然に共通のエピトープを持っているという可能性はまだ残 っている。他のマラリアタンパク質では交差反応性が頻繁に観測されており(サ ウルら、 1989)、共通のエピトープの基礎を形成し得る両配列に共通の数 種のトリペプチドが存在する。
RAP−2タンパク質の同定は、公表されたサイミリザルにおけるワクチン研究 を解釈する上で重要である。ベクタら(1985)は、アルドラーゼに対するモ ノクローナル抗体28cll、82kDaプロテアーゼとアルドラーゼの両方に 対するモノクローナル抗体31c13並びにロブトリー内に位置しQF3である ど思われる82/41kDa二重線を免疫沈降させるモノクローナル抗体50c llで精製したタンパク質の混合物を使用した。1つのサル群にはこれらのモノ クローナル抗体によって認識されるすべてのタンパク質を与えた。第2群には4 1kDaタンパク質のみの混合物を与えた。両サル群は共に有意な防護を示した が、全混合物を与えた群のほうがより低い最高寄生虫血症を有した。上記41k Da混合物の主要成分はアルドラーゼであった。モノクローナル抗体28CI2 は寄生虫の成長をインビトロで阻害したが(ベクタら、 1981)、その後の 実験で、組換えアルドラーゼは防護的免疫をサイミリザルに誘導する効果を有さ なかった(ヘレラら、 1990)。したがって、RAP−2が上記41kDa 混合物の有効成分であったと思われる。
リドレイら(1990b)は、RAP−1とRAP−2の混合物を用いてサルを 予防接種した。これらのサルは抗原投与時に有意な防護を示した。これらのサル から得られる抗原投与前の血清はRAP−1とRAP−2の両方をウェスタンプ ロットし、両タンパク質が免疫原性であったことを示した。リドレイら(199 0a)はRAP−2がRAP−1のタンパク賃加水分解的分解産物であると考え 、それゆえに彼らのデータを、RAP−1の防護効果の証拠であると解釈した。
本明細書に開示するデータを考慮すれば、これを再評価する必要がある。
リドレイら(1990a)によるRAP−1のクローニングと、組換えRAP− ’lのクローニングと発現に関する本研究は、2つの主要なロブトリータンパク 質の配列を確立するものである。またこれらの研究は、これらのタンパク質が熱 帯熱マラリア原虫に対する防護的免疫をヒトにおいて誘発する際に果たすであろ う役割を決定的に調べるための材料を調製するための基礎をも提供する。RAP −2をコードする遺伝子の配列多形性の欠如に反映されるように、MAbによっ て認められる抗原性に多様性がないことは、他のマラリアワクチン候補が直面す る主要な障害の1つがこのタンパク質にとっては重要でないであろうことを示唆 している。
以下の実施例および添付の図面に、本発明のさらなる特徴、具体的には42kD aロブトリー関連タンパク質(RAP−2)をコード化する遺伝子のクローニン グおよび発現、について記述する。RAP−2遺伝子のクローニングおよび組換 えRAP−2の発現に関する特定の一例をこの実施例に記述するが、本明細書の 開示によりRAP−2遺伝子の構造がわかってしまえば、当該技術分野でよく知 られた異なるベクターと宿主細胞を用いる多くの異なる技術によって、この遺伝 子のクローニングと発現を行い得ることを当業者は理解するであろう。したがっ て、単に例示のために本明細書の記述する特定の技術、ベクター、宿主細胞など に本発明が限定されないことは理解されるであろう。
図面について 図1はRAP−2遺伝子の制限地図とクローニング法を表す。ここに示した制限 部位は実験的に確認したものである。棒線は各クローン中にコード化されている 領域を表し、濃い線は配列決定した領域を示す。RAP−2/3.4.5は逆P CRから生成したものであり、これらのクローンは非連続的な領域を含有する。
これらのクローン中のスプライス部位を点線で示す。
図2は組換えRAP−2の発現を示す。ステニーバーら(1990)が記述した ように、形質転換された細菌細胞をトリプトン大豆ブロス中でAss。が9゜8 〜1.0になるまで生育し、2mIMβ−イソプロピルチオガラクトンドで誘導 した。5%β−メルカプトエタノールの存在下で煮沸した後、DIOシゾントの 抽出物もしくはRAP−2組換えプラスミドまたは発現プラスミド単独でトラン スフェクトされた誘導細菌細胞から得られるSDS可溶可溶化タンパ金賞2%ポ リアクリルアミドゲルによる5DS−PAGEによって分離した。ゲルを、(A )クーマシー・ブルーで染色するか、もしくは(B)過去に記述されているよう にして(ブレェルら、 1988)、ニトロセルロースに転写してMAb 3A 9/48でプローブした。
RAP−2の位置を示す この12にゲル系ではRAP−2は35kDaの見掛 は上の大きさを有する。約40kDaという過去の見積もりは7.5%ポリアク リルアミドゲルに基づくものであった。
図3は、(A)RAP−2クローンのヌクレオチド配列および推定アミノ酸配列 、並びに(B)Dlo、3D7、HB3およびパo−アルドCPa1o Alt o)系列のRAP−2配列中に検出されるヌクレオチド配列と翻訳したアミノ酸 配列に関する多形性を示す。
図4はRAP−2タンパク質の疎水性特性図を表す。
実施例 実験法 寄生虫培養 熱帯熱マラリア原虫系列をヒト赤血球および10%血清中インビトロで生育した (トラガー及びジエンセン、 1975)。免疫蛍光研究に使用した系列は次の 通りである: FCQ−27/PNGのD10クローン(アンダースら、 19 83) ; NF 54のクローン3D7、HlのクローンHB3.3D7とH B3の交配から得られるクローンXCL10(ウォリカーら、 1987) ; パロ・アルド(チャンクら、 198g)、マラヤン・キー?ンブ(Malay an Camp)(リーチら、 1984) :インドシナ1およびFVO(ス タンレイら、1985):クローンITG2(マツティら、198g) : P CR3(ハトレイら。
1983) :ウェルカムーリバプール(Wellcome−Liverpoo l)(ホルダー及びフリーマン。
1982) ;クローン7G8(ブルーツトら、 1984)、K 1(タイト ング及びビール、 1981)、Vl(スタールら、 1985)、クローンT 9/94(タイトングら、 1984)。Dlo、3D7、HB3およびパロ・ アルドから得たDNAをRAP−2遺伝子の配列決定に使用した。
モノクローナル抗体および免疫蛍光検定この研究で使用した5種類のMAbは、 3A9/48.3D9150.7HB150.3E6/64、および3H7/6 4であり、これらのイソタイプはそれぞれIgG、、I gG3、IgG2.、 IgG2.、およびIgG、、であった。3E4/64と3H7/64はアフィ ニティー精製したQF3をグルタルアルデヒドで牛血清アルブミンに架橋したも ので免疫化したマウスから得、他のMAbはグルタルアルデヒドで固定したFC Q−27/PNG単離体のシゾントで免疫化したマウスから得た。非還元寄生虫 の免疫プロットでは、3A9/48.3D9150.3 E 6/64および3 H7/64がRAP−2を認識する。3A9/48と3D9150は還元プロッ ト上の抗原を認識した。7H8150はRAP−1を認識した。免疫蛍光検定を 、過去に記述されているように(ブレエルら、 198g)アセトン/メタノー ル(90:10 v/v)中−20℃で10分間固定した寄生虫の薄膜上で行っ た。
タンパク質精製およびN末端配列決定 7H8150を用いる免疫アフィニティークロマトグラフィーと調製用電気泳動 によってQF3を精製した後、過去に記述されているように(ブレェルら、 1 989)スタフィロコッカス・アウレウスv8プロテアーゼで切断した。無傷の QF3複合体または個々のV8切断ペプチドを、モースら(198g)の非連続 的SDSポリアクリルアミド系を用いて電気泳動した。電気泳動後、タンパク質 をポリビニルジフルオライド腹に電気泳動的に転写し、50%メタノール中の0 .1%クーマシー・ブルーR250で5分間染色し、50%メタノール中で10 分間脱色し、水で洗浄した。染色されたバンドを切り出した後、アプライド・バ イオシステムズ・モデル470シークエンサーで配列決定した。
りO−ニングおよびDNA配列決定 パーキン・エルマー・シータス・ジーン・アンプ・キットを使用し、製造者の指 示に従うことによって、ポリメラーゼ連鎖反応を用いてRAP−2遺伝予断片を 増幅した。モデル381オリゴヌクレオチド合成装置(アプライド・バイオシス テムズ)を用いて順方向プライ?−[PRIF: cgaat tcAAATT (A/G)TA(T/C)CCNGA(小文字は付加した制限部位を示す)]と 逆方向プライ7− [PRIR: gcaagc t t(A/T)GC(A/ T)GT(A/G)TGNGC(A/G)TA]を合成し、これらを用いて69 bpの断片(54b pのマラリア配列と15bpのリンカ−)を増幅した。第 1回の増幅後、そのDNAを4%ヌシーブ(NuSieve)アガロース(FM Cバイオプロダクツ(米国メイン州))での電気泳動にかけ、予期される大きさ に対応するバンドを切り出し、再度増幅し、M13mp18中にクローン化した 。その配列を、標準的な技術を用いて[3’S]dATPとクレノー・ポリメラ ーゼによるジデオキシ鎖終結法で決定した。
このクローンを用いて、消化したDNAのサザンプロットをプローブすることに より、制限地図を作成した。この地図では、クローン化した配列が1.2kbの DraI断片内に含まれた。アニールした二本鎖合成オリゴマーGTAAAAC GACGGCCAGT(M13xニバーサルプライマー配列)を、DraIで制 限切断したDIODNAに連結し、連結したDNAを1%アガロースゲル上でサ イズ分画することによって過剰のオリゴマーを除去した後、このDNAを、M1 3シークエンジングプライマーと、RAP−2/1.1中の独特の配列から誘導 したプライ7−PR2F : gggaat tcAAATTcTTTGAcT GGTTとを用いるPCRで増幅することによって、RAP2/1.1クローン からこのDraI断片の3°末端側への配列を増幅した。EcoRIで消化した DNAをEcoRI/3maIで消化したM13mp18およびM13mp19  DNA中にクローン化しようとした最初の試みは失敗したが、増幅したDNA −t−M13シークエンジングプライマー内で切断するHaemで消化した後に 成功してM13mp18(RAP2/2.1)とM13mp19(RAP2.2 /2)を得た。ヘニコフ(1984)のエキソヌクレアーゼ■法を用いて、−組 の入れ子状欠失体を作成した。複製型RAP2/2.1を調製し、BamHIと Pstlで消化した。RAP−2配列内には1つのPstI部位が存在するが、 −組の欠失クローンを作成するには十分なりNAが無傷のまま残った。taqポ リメラーゼとABI 370DNAシークエンサー(アプライド・バイオシステ ムズ)を用い、製造者の実験室に従って、これらのクローンを配列決定した。D raIで切断し、連結し、次いで5spIで切断したDNAと、RAP2/2. 1の5゛領域と3′領域に由来する2つのプライマー(それぞれPR3R: g ggaat tcAAcATGTGcAGTGTGとPR3F: gggaat tcCAGAAAACTTCAAAGC)とを用いて逆PCR(トリグリアら、  1989)で増幅した後、])raI断片の5゛末端をM13mp18中にク ローン化し、配列決定した。さらなる逆PCR反応でRAP−2遺伝子の5′及 び3′末端並びに隣接領域の両方をクローン化し、配列決定した。DNAをRs aIで消化し、再連結した。5′配列については、このDNAを5au3Aで消 化した後、上記プライv−PR3RとPR5F : gggaat tCATG TTTTGCTAGAGCAGを用いて増幅した。3′配列については、上記D NAを5spIで消化し、上記プライ7−PR3FとPR6R: gggaa  ttCGTGATTTTCATACATACCを用いて増幅した。増幅したDN A断片の両方をEcoRIで消化し、M13mp18中にクローン化して、配列 決定を行った。
染色体位置 過去に記述されたようにして(リムバイブーンら、 1991)、染色体のサザ ンプロットを作成した。簡単に述べると、DIo、3D7およびHB3のアガロ ース包埋ブロックを調製し、溶解し、1%アガロース中でのパルスフィールド勾 配ゲル電気泳動(パルス時間: 100V150〜270秒(傾斜性)で24時 間、100v270秒で20時間、最後に60V999秒で52時間)によって 染色体を分離した。DNAをハイボンド−N膜(アマジャム)に転写した後、R AP2/2.1から得た標識挿入物でプローブした。3D7クローンの移動度が 減少する順番に従って染色体に番号を付け、一群の染色体特異的プローブを用い て他の単離体中の染色体の同定を確認した。RAP−2遺伝子が位置する染色体 5は、MESA遺伝子の一部を含有するプローブにハイブリッド形成した(コツ ペルら、 1986)。
配列多様性の分析 Dlo、HB3.3D7およびパロ・アルドから得られるDNAを、全長タンパ ク質のN末端とC末端に対応する2つのプライマー(catcacggatcc AAAAAAGAGCAACAAAATGGGとctctagagtcgacT TAAAGAACAATTAATTCTC)を用いて増幅した。そのDNAをB ag)IIと5allで切断し、BamHI/5ailで切断したM13mp1 8およびMl、3mp19中にクローン化した。各寄生虫系列から得られる数ク ローンを配列決定して、対応する遺伝子の5′末端と3°末端を得た。増幅した DNAをRsaIで消化し、Ml、3mplS中にクローン化した。各単離体か ら得た両方向を覆う数クローンを配列決定した。
組換えタンパク質の発現 DIOと3D7から得たDNAを、成熟タンパク質のN末端に対応するブライ7 −Cat cacgga t ccGATAAGTGTGAAACTGと、上で 使用したC末端プライマーを用いて増幅した。適当に消化したPCR増幅産物を 、ヘキサHis発現ベクターpDS56/RBSI 1.6XHIS(ステユー ノく−ら、1990)のBamHI/5alI部位中に連結し、次いで、得られ た組換え体を大腸菌5G13009(ゴッテスマンら、 1981)中に形質転 換した。この宿主株は1acI保持プラスミドであるpUHAlで予め形質転換 されていた。形質転換された細菌細胞を既に記述されているようにして生育した ところ、組換えタンノ(り質が不溶性封入体として発現した。この細胞を6Mグ アニジン塩酸塩、0.1Mリン酸ナトリウム(pH8,0)中で溶解した後、ニ ッケルキレートカラムによるアフィニティークロマトグラフィー(ステニーバー ら、 1990)を行うことにより、これを実質的に精製したく純度、〉80% )。
結果 A、熱帯熱マラリア[虫のFIAP−1およびRA P−2タン/<り質のタン l<り質重列 モノクローナル抗体7H8150での免疫アフィニティークロマトグラフィーに よって単離し、次いで調製用SDS/PAGEによって分離したQF3タンパク 質を、N末端アミノ酸配列決定に付した。RAP−1とその主要分解産物は、な んらのN末端配列をも与えることができなかった。RAP−2からはD/TKX ETE/Aという配列が得られたがその収量はわずかであった。RAP−1とR AP−2の両方から誘導したスタフィロコッカス・アウレウスv8プロテアーゼ 断片を分析することによって長い配列を得た。RAP−2の40kDaのv8断 片は、FSKLYPESNSLTGLIYAHTAという配列を与えた。RAP −1の48kDaの断片からは、XMLYNXPNNSNLFDという配列が得 られた。これはRAP4の予想アミノ酸配列の位置348〜361に対応する。
このことは7H8150によって認識される80kDaタンパク質がRAP−1 であることを確認するものであるから、本明細書で議論する42kDaタンパク 質はリドレイら(1990a)が研究したものと同じ複合体の一部である。
RA P−2遺伝子のクローニング アミノ酸配列KLYPEとYAHTAに対応するPCRプライマーを構築し、こ れらを用いて熱帯熱マラリア原虫寄生虫系列DIOから抽出される54塩基対長 のDNAを増幅した。この断片をクローン化しくクローンRAP2/1.1)、 配列決定した。プライマー配列の間に存在するDNAは、予期されるアミノ酸配 列5NSLTGLIをコード化していた。サザンブロッティングにより、この配 列が1.2kbのDral断片内に含まれることが示された。M13ユニバーサ ルシークエンシングプライマーに対応する合成二本鎖オリゴヌクレオチドを、1 〜2kbの大きさで選択したDral切断DIODNAに連結した。これを、5 4塩基対の最初のPCR増幅断片から誘導されるプライマーとM13シークエン シングプライマーとを用いるPCR反応の鋳型として使用することにより、lk bのDNA断片を増幅した。これをEcoRI / 5lla Iで消化したM 13mp18(RAP−2/2.1)とM13mp19(RAP−2/2.2) 中にクローン化した後、配列決定した。図1に示すように、エキソヌクレアーゼ ■(ヘニコフ、 1984)を用いて作成した一連の規則正しい欠失変異体を使 用することによって、RAP−2/2.1を配列決定した。このDral断片の 5°末端の配列を逆PCR(トリグリア、 1988)を用いて完結させた。こ のDral断片は単一の読取り枠を有したが、開始コドンに特有の最初のATG コドンを含有していなかった。このクローンの3°末端はTAAコドンで終わっ ており、これがDral切断部位の一部を形成していた。Rsalで切断したD NAを用いるさらなる逆PCR反応を使用することにより、隣接領域の配列を得 た(図1)。
熱帯熱マラリア原虫のDIOクローンおよび3D7クローンから得られるDNA をPCRで増幅し、ヘキサHisベクターpDS56/RBSII中にクローン 化することにより、理論的にRAP−2の全成熟型をコードする構築物を得た。
この構築物で形質転換した大腸菌をIPTGで誘導したところ、1つの42kD aタンパク質が発現した。この組換えタンl<り質は天然のタンノくり質と類似 する大きさを有し、かつ、RAP−2に対するMAb3D9150との免疫プロ ・ソテイングによって反応したので、これにより上記クローン化遺伝子がRAP −2をコードしていることのさらなる証拠が得られた。
RAP−2遺伝子の構造 D10クローンから得られるRAP−2遺伝子の配列を図3に示す。最初のAT Gの前には、他のマラリア遺伝子中に認められる転写開始共通配列(サウル及び バッティステユッタ、 1990)に近い配列中で終わっている高AT含量領域 が存在する。コード領域は他のマラリアコード領域のものと類似するコドン使用 剤並びに塩基傾向を有した。
パルスフィールド勾配電気泳動によって分離した染色体のサザンブロ・ソト上で 、RAP−2遺伝子はDIO13D7およびHB3クローンの染色体5にその位 置が特定された。これは6塩基制限部位をほとんど伴わない領域中に位置する。
Ba5HI、Hindm、Pstl−Kpnl、EcoRI、EcoRVおよび 5alIで得られる制限断片は1%アガロースゲル上で解像するには大きすぎた 。Dral、5spI、Pstl、5au3aIおよびRsaIを単独で、並び に、組み合わせて用いることにより、制限地図を作成した。これは上記クローン 化遺伝子の配列決定によって決定した制限部位の位置と合致した(図1)。
RAP−2タンパク質の構造 クローン化した配列は398アミノ酸からなるタンパク質をコードする。このタ ンパク質はシグナルペプチドの特徴を有する配列で始まっている。フオルツら( 1986)の5IGSEQIプログラムによる予測では、グリシン21とアスパ ラギン酸22の間で切断が起こって、DKCETEというN末端配列を伴う成熟 タンパク質を与える。この配列は単離した天然タンパク質から低存在量で得られ た配列(D/TKXETA/E)と厳密に合致する。本研究者らは、成熟タンパ ク質が計算サイズ44487Daの377アミノ酸を含有すると結論する。これ は、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって観測された42kDaの大 きさとよく一致している。多(のマラリアタンパク賀と異なり、この成熟タンパ ク質は反復要素を含有せず、著しく疎水性のドメインを含有する(図4)(カイ ト及びトウーリトル、 1982)。ただし、これらはいずれも膜貫通(スバニ ング)ドメインの特徴を有さない(クラインら、 1985)。このタンパク質 は極めて塩基性であり、8.9の計算p■を有する。RAP−1に関するリドレ イら(1990a)の配列データを用いることにより、本研究者らはRAP−1 のpIを6.9と計算し、QF3複合体のpIを8.2と計算する。これはこの 複合体について観測されたpIと合致する(クリュウサーら、 1990)。
上記成熟タンパク質は4つのシスティンを含有する。還元剤による処理後にRA P−2の電気泳動移動度がかなり移動するので(ブレェルら、 198g)、こ れらのうち少な(とも2つはジスルフィド結合している。
RAP−2中の配列多様性 熱帯熱マラリア原虫クローンDIO13D7、HB3およびサル適合単離体パロ ・アルドから得られるRAP−2遺伝子に対応するDNAを、シグナル配列の最 初の6アミノ酸とC末端の5アミノ酸に対応するプライマーを用いるPCR反応 によって増幅した。これらの断片のそれぞれの配列は、RAP−2遺伝子が単離 体間で配列の変化をほとんど示さないことを明らかにした(図3)。HB3とパ ロ・アルドのヌクレオチド配列は同一であった。HB3と3D7の間にはCTT コドンをTTAに変える2つの塩基変化があったが、これらは共にロイシンをコ ードするので、パロ・アルド、3D7およびHB3の推定アミノ酸配列は同一で ある。D10配列は異なっており、HB3配列とDIO配列の間に存在する3塩 基変化はすべてアミノ酸置換をもたらす。
この多様性の欠如は、RAP−2に対するMAbで検出される抗原性の多様性の 欠如と一致している。4つのMAbはすべて、試験した16寄生虫系列すべてと 反応した。熱帯熱マラリア原虫の単離体間のこの保存にもかかわらず、薔歯目マ ラリア種であるプラスモジウム・チャバカン(P、 chabaudi)、プラ スモジウム・ヨエリイ、プラスモジウム・ベルゲイ(P、 berghei)、 およびプラスモジウム・ヴインケイ(P、 vinkei)から得られるDNA のサザンブ口−7トをlkbのRAP2/2゜1クローンでプローブしたところ 、ハイブリッド形成バンドは穏当な厳密度においてさえ認められなかった。
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トラリア連邦クイーンズランド4051、アルダ1ノー、ブIJマウトリート4 0番 トラリア連邦ニュー・サウス・ウエールズ2066、レーン・コオズボーン・ロ ード30番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.熱帯熱マラリア原虫の42kDaロプトリー関連タンパク質(RAP−2) の抗原性を有するポリペプチドまたはその抗原性断片を発現時にコード化するヌ クレオチド配列を含有する組換えDNA分子。
  2. 2.図3Aに記載のヌクレオチド配列またはその縮重もしくはアレル変種の全部 または一部に対応するヌクレオチド配列を含有する請求の範囲第1項の組換えD NA分子。
  3. 3.さらに該ヌクレオチド配列に機能的に連結した発現制御配列を含有する請求 の範囲第1項または第2項の組換えDNA分子。
  4. 4.請求の範囲第1項から第3項までのいずれかの組換えDNA分子を含有する 組換えDNAクローニングベクター。
  5. 5.該ベクターがプラスミドである請求の範囲第4項の組換えDNAクローニン グベクター。
  6. 6.請求の範囲第1項から第3項までのいずれかの組換えDNA分子、または請 求の範囲第4項または第5項の組換えDNAクローニングベクターでトランスフ ェクトまたは形質転換された宿主細胞。
  7. 7.該宿主細胞が大腸菌である請求の範囲第6項の宿主細胞。
  8. 8.請求の範囲第6項または第7項の宿主細胞における発現によって生産される 合成または組換えポリペプチド。
  9. 9.熱帯熱マラリア原虫の42kDaロプトリー関連タンパク質(RAP−2) またはその抗原性断片の抗原性を示す合成または組換えポリペプチド。
  10. 10.図3Aのアミノ酸配列またはそのアレル変種の全部または抗原性断片に対 応するアミノ酸配列を含有する請求の範囲第9項の合成または組換えポリペプチ ド。
  11. 11.請求の範囲第8項から第10項までのいずれかの合成または組換えポリペ プチドおよび医薬的に許容される担体または希釈剤を含有するワクチン組成物。
  12. 12.さらに佐剤を含有する請求の範囲第11項のワクチン組成物。
  13. 13.宿主を熱帯熱マラリア原虫に対して能動的に免疫化する方法であって、請 求の範囲第8項から第10項までのいずれかの合成または組換えポリペプチド、 もしくは請求の範囲第11項または第12項のワクチン組成物を該宿主に投与す ることからなる方法。
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