JPH05508615A - 硫化水素を含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガスおよび燃料流出物からイオウを製造する方法ならびに熱反応器 - Google Patents

硫化水素を含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガスおよび燃料流出物からイオウを製造する方法ならびに熱反応器

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 硫化水素を含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガスおよび燃料流出物からイ オウを製造する方法ならびに熱反応器発明の詳細な説明 本発明は、H2Sを含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガスと、気体または 液体の燃料流出物とからイオウを製造する方法に関する。さらに、該方法を実施 するのに使用できる熱反応器に関する。
クラウス方法による硫化水素を含むイオウ化合物含有ガスからのイオウの製造は 、硫化水素を遊離酸素含有ガスの酸素によって制御酸化することから成り、この 酸化期間は、触媒との接触により延長される。硫化水素を含むイオウ化合物含有 ガスが熱反応工程に送られると、遊離酸素を含むガスの存在下、制御燃焼により 硫化水素の約3分の1がS02に変わり、ある一定量のイオウが生成する。次い で、熱反応工程で得られた気体の反応混合物を間接的に冷却すると、蒸気を生成 することにより、それに含まれる熱エネルギーを回収することができ、冷却され た混合物は凝縮工程に送られて、気体混合物に存在するイオウを凝縮により分離 する。この段階ではまだ非常に不完全であるイオウの製造をさらに行うために、 凝縮工程で得られる気体の混合物を再加熱し、適当な触媒を含む触媒反応工程に 送ると、該混合物に存在するSOおよびH2Sが該触媒と接触して互いに反応し 、新たに一定量のイオウを生じる。触媒による反応は、一般に2または3個の触 媒ゾーンを必要とし、各々のゾーンの前には、処理すべき気体混合物用のヒータ ーが、その後ろには、生成するイオウを分離するコンデンサーがある。最後の触 媒ゾーンから得られる残留気体は、H2S1S02、イオウ蒸気および/または vesicular イオウ、COSならびにC82などのイオウ化合物をまだ 少量含んでおり、大気中に排出するための焼却工程に送る前、所望により精製工 程に送るが、ここでもイオウ化合物はまだ高比率で該残留気体中に残っている。
場合によっては、熱反応工程での気体燃料流出物の燃焼を、H2Sの制御酸化を 伴うように行う必要がある可能性がある。
すなわち、残留ガスまたは、イオウ化合物、特に有機イオウ化合物および恐らく はアンモニアもしくはアンモニア生成化合物を含む液体から成る燃料流出物を利 用する場合は、上記した燃焼により、燃料流出物中のイオウおよび窒素化合物を 分解して、該イオウ化合物からS02を生成することができ、このS O2は、 イオウ化合物含有ガス中のH2Sの制御酸化により生成するS02に加える。上 記とは別の種類の燃焼例は、熱反応工程でH2Sの少ないイオウ化合物含有ガス を処理する際に見られ、そのとき、燃料流出物は加熱ガスから成り、その燃焼に より、熱反応工程の温度を、H2Sの少ないイオウ化合物含有ガスの制御酸化だ けでは得られない必要温度に上げることができる。
クラウスのイオウ製造プラントの熱反応段で運転しながら、一方では気体または 液体の燃料流出物の燃焼を行い、他方ではイオウ化合物含有ガスのH2Sの制御 酸化を行うという公知の同時製造方法では、クラウスプラントの続く触媒工程で の処理に必要な品質を有する反応ガス流、すなわち、H5SS02およびイオウ 蒸気は含み、NH3、S03、炭化水素および酸化窒素の不純物は実質的に含ま ないガス流を熱反応段の出口で得るための条件を完全に満たしながら、広範囲の 流量および組成物に対してこの処理を行うことはできない。
本発明の目的は、クラウスのイオウ製造方法の熱反応段において、H51So2 およびイオウ蒸気は含み、上記で挙げた不純物は実質的に含まない反応ガス流が 、広範囲の流量および組成−にわたって、熱反応段の出口で得られるような条件 下で、気体または液体の燃料流出物の全燃焼および少なくとも一種のイオウ化合 物含有ガスのH2Sの制御酸化を同時に行うことが可能な方法を提供することで ある。
従って、本発明の方法は、H2Sを含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガス 、および気体または液体の燃料流出物からイオウを製造する方法であって、熱反 応段で、イオウ化合物含有ガス中のH2Sの制御酸化および燃料流出物の完全燃 焼を行ってHS、SO2およびイオウ蒸気を含む気体流を作る熱反応工程、該気 体流を間接的に冷却して凝縮によりイオウを分離する次の工程、ならびに冷却工 程で得られた気体流に対して行う、その次の触媒反応工程を含む方法において、 熱反応工程が、気体または液体の燃料流出物の燃焼を、その燃料流出物の完全燃 焼に必要な理論量に対して過剰量の遊離酸素含有ガスとともに熱反応段の第一ゾ ーンで行い、その過剰分は、処理すべき全イオウ化合物含有ガスのH5の約3分 の1をS02に酸化するのに必要な遊離酸素含有ガスの理論量よりも小さく;第 一のイオウ化合物含有ガス流を熱反応段の該第一ゾーンに入っている燃料流出物 の燃焼による煙の中に注入し;第一ゾーンで得られた気体物質を受け取る熱反応 段の第二ゾーン中で第二のイオウ化合物含有ガス流を制御量の遊離酸素含有ガス によって不完全燃焼させて、触媒反応工程で得られるガスのH2S:S02モル 比を予め決めた値(特に約2=1)になるようにし;箪−および第二のイオウ化 合物含有ガス流の流量が、熱反応段の第二ゾーン中で第二のイオウ化合物含有ガ ス流を不完全燃焼させるときの温度が850℃(特に920℃)より高(なるよ うに調整することにより行われることを特徴とする方法である。
本発明方法によれば、燃料流出物は、過剰量の遊離酸素含有ガスの存在下で完全 に燃焼する。また、熱反応段の第一ゾーンでの該燃焼による酸化連中で処理すべ きイオウ化合物含有ガスの余液の一部を第一のイオウ化合物含有ガス流として注 入すると、熱反応段の第二ゾーンにおいて第二のイオウ化合物含有ガス流の燃焼 を行うバーナーの温度を充分高< (850℃、特に920℃より高く)するこ とができ、火炎安定性を確実にするとともに触媒反応工程の出口で所望のHS: S02モル比を得ることができる。上記で挙げた利点の他に、本発明方法は、公 知方法と比較すると、より流量の多い液体または気体の燃料流出物を一定の全イ オウ化合物含有ガス流量において処理することができる。
本発明方法の実施に有利な態様においては、熱反応段の第二ゾーンで得られたガ ス流をガス滞留ゾーンに通し、該ガス流の温度を該第二ゾーンの出口温度に等し いかその前後の温度に保持した後、触媒反応工程の前の冷却工程に送る。
熱反応段の各ゾーン(ガス滞留ゾーンがある場合はそれを含む)のガスの滞留時 間はかなり変えることができ、各々が全く異なっていてもよいし、あるいは、実 質的に等しくてもよい。
各々の滞留時間として好ましいのは、特に0.2〜2秒である。
本発明方法にしたがって処理される東−および/または第二のイオウ化合物含有 ガス流は炭化水素を含んでいてもよく、その全濃度は、0.2〜10体積%、特 に0.5〜5体積%であ本発明方法で使用する第一および第二のイオウ化合物含 有ガス流は、2橿原のイオウ化合物含有ガスから成っていてもよく、それらのH 2S含量は同じでも異なっていてもよい。第一のイオウ化合物含有ガス流を構成 するイオウ化合物含有ガスのH2S含量は、第二のイオウ化合物含有ガス流を成 すイオウ化合物含有ガスよりも少ないのが有利である。また、第一および第二の イオウ化合物含有ガス流が各々、単一のイオウ化合物含有ガスの一部およびその 残りの部分から成っていてもよい。
本発明方法の一態様によれば、燃料流出物が、SO2に酸化されうるイオウ化合 物、特に有機硫化物(例えば、二硫化ジメチルおよび二硫化ジエチルなどの二硫 化アルキル)および恐らくアンモニアまたはHCNなどの窒素化合物を含む気体 または液体の残留流出物であり、一方、少なくとも第二のイオウ化合物含有ガス 流のH2S含量は15体積%より高く、燃料流出物の流量ならびに第一および第 二のイオウ化合物含有ガス流の全流量は、燃料流出物の燃焼中に生じるS02の モル流量Xが両方のイオウ化合物含有ガス流によるH2Sの全モル流量Yの半分 より小さく、遊離酸素含有ガスの過剰分は、その酸素のモル流量が、燃料流出物 の完全燃焼に必要な理論量に関する、(Y−2X)/2より小さい。
本発明方法の別の態様によれば、燃料流出物が加熱ガスから成り、一方、第一お よび第二のイ才つ化合物含有ガス流のH2S含量は35体積%より少ない。
必要であれば、熱反応段に送る反応物、すなわち燃料流出物、イオウ化合物含有 ガスおよび空気は、その段に注入する前に、約500℃までの温度に予め加熱し ておいてもよい。
燃料流出物の燃焼およびイオウ化合物含有ガスの第二部分の不完全燃焼に使用す る遊離酸素含有ガスは、一般には空気であるが、純粋な酸素、酸素の多い空気ま たは、酸素と窒素以外の一種以上の不活性ガスとを種々の割合で含む他の混合物 を使用することもできる。
反応物を予備加熱し、および/または酸素の多い空気もしくは純粋な酸素を使用 すると、特に、H2Sの少ないイオウ化合物含有ガスの処理を、熱反応段の第二 ゾーンでこれらのイオウ化合物含有ガスの燃焼温度を上げることにより行うこと ができ本発明は、さらに、本発明方法の熱反応工程を行う熱反応段を構成するの に使用できる熱反応器に関する。
該熱反応器は、気体または液体の燃料流出物の供給手段と流量調節可能な遊離酸 素含有ガスの供給手段とを有するバーナー(例えば、軸流、ラジアルまたは貫流 バーナー)を備える閉口端部と、出口を形成する開口部を有する端部とを備え、 耐火勧賞でできた第−室、ならびに第−室の下流側に位置し、策−室の出口と通 じる入口と出口を形成する開口部とを有する耐火物質でできた第二室を含み、禦 二室がさらに、第二のイオウ化合物含有ガス流の供給手段および流量調節手段な 遊離酸素含有ガスの供給手段を有するバーナー(例えば、ラジアルまたは貫流バ ーナー)を備えた反応器において、一方では第一のイオウ化合物含有ガス流を第 −室に注入する手段を含み、他方では、第一および第二のイオウ化合物含有ガス 流の流量比をどちらかの流量に影響を及ぼすことにより制御するように配置され た流量調節手段を含むことを特徴とする反応器である。
熱反応器の東−室に篇−のイオウ化合物含有ガス流を注入する手段は、該反応器 の第二室に第二のイオウ化合物含有ガス流を供給する手段に連結してもよく、そ の結果、篇−のイオウ化合物含有ガス流は単一のイオウ化合物含有ガスの第一の 部分を構成し、蟇二のイオウ化合物含有ガス流はその単一のイオウ化合物含有ガ スの残りの部分を成す。
好ましい態様によれば、熱反応器の第−室は、該第−室の長袖に垂直で、バーナ ーと該第−室に備えられた第一のイオウ化合物含有ガス流の注入手段との間に配 置された、耐火物質製の多孔性壁によって二つの部分に分けられる。
また、熱反応器は、耐火物質でできた第三室を含んでもよく、この第三室は、耐 火物質でできた多孔性の仕切りによって第二室の出口と通じる入口および熱反応 器の出口を形成する開口部を有する。
熱反応器の異なる室全部を同じ単一の金属容器内に配置してもよい。
熱反応器が2室から成る場合は第三室の出口、または熱反応器が3室から成る場 合は第三室の出口が熱反応器の出口となる。
クラウスのイオウ製造方法を使用するプラントでは、この出口は一般に、循環水 と熱反応器で生じた熱ガスとの間の間接的熱交換により蒸気を生成する熱回収ボ イラーの入口と通じている。
本発明の他の特徴および利点は、図面を参照して説明する以下の記載により明ら かになるであろう。ただし、以下の説明は本発明を限定するものではない。なお 、図1は、本発明方法を実施するための基本的プラントを示す図であり、図2a は、図1のプラントで使用する熱反応器の長軸を通る平面に沿って切断した断面 図であり、図2bは、図2aの熱反応器の長軸に垂直で、イオウ化合物含有ガス を該反応器の第−室に注入する手段を通る平面沿って切断した横断面図である。
図1に示すプラントは、第一熱反応室2、東二熱反応室3および高温滞留室4を 含む熱反応器1を含み、これらの室は実質的に円筒状で同軸である。耐火物質で できたこれらの室は上記の順で直列に配置しており、その各々は、最初の二つが オリフィス(不図示)によって、後の二つが耐火物質でできた多孔性の仕切り5 によってその次の室に通じている。第一の熱反応室には、輸液バーナー6が取り つけてあり、該バーナーには、液体または気体の燃料流出物を供給するための導 管7および遊離酸素含有ガスを供給するための導管8が備えられている。第−室 は、耐火物質でできた横断多孔性壁48によって二つの部分に分けられる。第二 の熱反応室には、第二室の第−室に近い端部付近で第二室に通じているラジアル バーナー9が備わっており、該バーナーは、イオウ化合物含有ガスを供給するた めの導管10および遊離酸素含有ガスを供給するための導管11を有し、後者の 導管には、サーボ機構27の作用により制御できる開口部を有するバルブ12が 取りつけられている。開口が調節可能なバルブ28を備えた導管13が導管10 の分岐管として取りつけられ、多孔性壁48の下流側で熱反応器の第−室2に通 じているので、導管10を流れる単一のイオウ化合物含有ガスの一部を第−室に 供給することができる。イオウ化合物含有ガスのその一部は第一のイオウ化合物 含有ガス流を構成し、バーナー9に到達する残りの部分は第二のイオウ化合物含 有ガス流となる。
熱反応器の出口、すなわち該反応器の室4の出口は、熱回収ボイラー14に連結 しており、該ボイラーは、間接的熱交換によって作動し、導管15から導入され る水によって蒸気を生成する。生成した蒸気は、導管16によって除去される。
イオウを分離するためのコンデンサー17は、熱回収ボイラーの出口に配置され 、該コンデンサーには液体のイオウを除去するための導管18が備えられている 。コンデンサー17の出口は、触媒反応段19の入口に連結している。触媒反応 段は普通、直列に取りつけられた2または3個の触媒コンバーターを含み、各コ ンバーターの前には処理すべきガス混合物用のヒーターが、その後ろにはイオウ を分離するためのコンデンサーが取りつけである。最後の触媒コンバーターの後 ろにあるコンデンサーを20で示す。該コンデンサーは、液体のイオウを除去す るための導管21を有する。焼却炉22がこのコンデンサーの後ろにあり、煙突 23と連結している。適切であれば、さらに、公知の任意のタイプの精製段をコ ンデンサー20と焼却炉22との間に入れてもよい。負性フィードバック制御用 として公知の制御手段24を使用して、触媒反応段19を出てコンデンサーで冷 却された残留ガスの試料分析を行い、そのH2SおよびSo2含量を測定する。
該試料はサンプリングライン25によって採取され、この分析結果によって、サ ーボ機構270指令信号26が出される。その信号は、バルブ12の開口を制御 し、導管11によってバーナー9に供給される遊離酸素含有ガスの流量を、触媒 反応段19を出るガスのH2S:S02モル比が選択値(一般には2:1)で維 持されるように調節する。導管13に取りつけられたバルブ28の開口度は、比 例測定器(図示していない)によって調節され、該導管13中のイオウ化合物含 有ガスの流量を決定し、およびその結果として、導管10によって供給されるイ オウ化合物含有ガス流から得られ、各々、室2およびバーナー9に注入されるイ オウ化合物含有ガス画分の流量比を決定する。バルブ28の開口度の調節は、バ ーナー9の火炎温度を所望の値に維持することのできる負性フィードバック制御 方法によって行うこともできる。
図2aおよび図2bで各々、長手断面図および横断面図を示した熱反応器は、図 1で示した熱反応器に対応するが、さらに細部を記載している。対応する部分は 同一の参照番号で示した。
第一および第二の熱反応室2および3ならびに高温滞留室4はここでも直列に連 結しており、これらの室の境界は、耐火性の壁、すなわち東−室2の場合は30 .第二室3の場合は31および高温滞留室4の場合は32でできている。第−室 2および第二室3はオリフィス33によって通じており、第二室3および高温滞 留室4は多孔性の仕切り5によって通じている。熱反応室3から最も離れた熱反 応室2の端部には細流バーナー6が配置されている。該バーナーはバーナーヘッ ド34を含み、気体または液体の燃料流出物を供給するための導管7に連結して おり、該第−室2の耐火性壁でできたオリフィス35によって第−室2に通じて いる。ケーシング36はバーナー6を取り囲み、第−室2の端部37とともに空 間38を規定し、遊離酸素含有ガスを供給する導管8がその空間に通じている。
第−室2は、そこを横断する多孔性壁48によって二つの部分に分けられる。ラ ジアルバーナー9が第二室3の壁31にはめ込まれており、イオウ化合物含有ガ ス供給導管10に連結しているこのバーナーのヘッド39は、その壁31ででき たチャンネル40に通じ、熱反応室3と放射方向に通じている。バーナー9はケ ーシング41によって取り囲まれ、開口が調節可能なバルブ12を備えた遊 超酸素含有ガスの供給導管11がそのケーシングに通じている。
熱反応器の開口端42は同時に高温ガス滞留室4の出口でもあり、クラウスプラ ントの熱回収ボイラー14に連結している。
該ボイラーは高温ガス滞留室4に隣接して付いている。
イオウ化合物含有ガスを第−室2に注入するシステム43は、多孔性壁の下流側 で、第二室3近くの東−室に備えてあり、該システムは導管10の分岐管として 取りつけられた導管13に連結している。このシステム43は、第−室2に注入 されるイオウ化合物含有ガスとバーナー6によって第一室中に生じる燃焼炎とを 完全に混合することができるものであれば公知のどの種のものでもよい。該シス テム43は、例えば、東−室2を取り囲み、導管10の分岐管として取りつけら れた導管13に連結した管状の冠リング44および複数の管状部材45(そのう ちの4個を図に示す)を含む。管状部材は各々、一端46によって冠リング44 に連結し、第−室2の壁30を通過して、他端47により、纂−室に接して通じ ている。
本発明方法の実施は次のように行う。
気体または液体の燃料流出物を導管7によりバーナー6に供給し、燃料流出物の 完全燃焼に必要な理論量に関して過剰である適量の遊離酸素含有ガスを導管8に よって供給する。こうして生じる可燃性混合物を燃焼させ、酸化条件下で行われ るこの燃焼により得られるガスまたは煙を、導管13によりイオウ化合物含有ガ ス流10から分岐して、注入システム43により第−室2に注入されるイオウ化 合物含有ガス画分から成る第一のイオウ化合物含有ガス流に触れさせる。燃焼に より生じた酸化煙との接触により、該イオウ化合物含有ガス画分のH2Sの一部 がSO2およびイオウに酸化され、該画分に含まれる痕跡量の炭化水素は完全に 分解され、該煙に存在した酸素は実質的に全部消費される。第一熱反応室2で上 記接触により得られる気体物質は、オリフィス33を通過することにより第二熱 反応室3に流れる。オリフィスの形状は、該化合物に含まれる酸素を消費するた めに、該化合物の均一化が促進されるように選択する。導管10を流れ、導管1 3によって分岐されないイオウ化合物含有ガス画分によって生じる第二のイオウ 化合物含有ガス流はバーナー9に供給され、一方、触媒反応工程で得られるガス のHS:SO2モル比が選択値(一般には約2:1)になるような適量の遊離酸 素含有ガスは、導管11により、制御された流量でチャンネル40に供給される 。こうして得られる可燃性混合物は850℃、特に920℃より高い燃焼温度で 燃える。この温度は、バーナー9の出口で安定な炎を得るため、およびバーナー 9に供給されるイオウ化合物含有ガス流に存在する可能性がある痕跡量の炭化水 素の完全燃焼を行うのに適している。バーナー9で作られる燃焼ガスを、熱反応 室3で、第−室2からの気体物質と混合して、H2S、So、、およびイオウ蒸 気を含むガス混合物を作る。該ガス混合物は還元剤である。
熱反応ゾーン2中で過剰の遊離酸素含有ガスとともに燃焼を行う燃料流出物がイ オウ化合物およびアンモニアまたはHCNなどの窒素化合物を含む場合は、燃料 流出物の燃焼中に生じた可能性がある酸化窒素およびS03の全還元が、該ガス 混合物により可能である。熱反応室3で得られたガス混合物が耐火性の多孔性璧 5を通過すると、この混合物の質がさらに改善され、さらに高温滞留室4(温度 はまだ900℃より高い)に留まる。
高温滞留室の出口を通って熱反応器を出た、H2S1SO2およびイオウ蒸気を 含むガス流は、熱回収ボイラー14で最初の冷却を受け、次いでコンデンサー1 7でより強い冷却を受ける。
コンデンサー17では、該ガス流にあるイオウの一部が凝縮し、導管18によっ て除去できる。
次いで、コンデンサー17を出たガス流は、再加熱された後、触媒変換段19に 入り、そのガス流にまだ含まれている一定量のH3およびSo2をイオウに変え る。触媒変換段を出たガスはコンデンサー20に入ってイオウが分離され、次い で、焼却炉22に入って最終的に残ったイオウ化合物をS O2に変えた後、煙 突23によって大気に排出される。触媒変換段の出口でのHS:S02モル比は 、制御手段24の作用により、選択値(一般には2:1)に維持される。制御手 段は、酸素含有ガスをバーナー9に供給するための導管11に固定されたバルブ 12の開口度を調節するサーボ機構27を作動させる。
また、該HS:S02モル比は、バーナー9に導入されるイオウ化合物含有ガス 流に比例する大部分の遊離酸素含有ガス流を図示していない導管によってバーナ ー9に供給し、遊離酸素含有ガスの少量の追加流を導管11によって導入し、該 追加流の制御を、制御手段24によって作動するサーボ機構の作用により、導管 11に固定されたバルブ12の開口度を調節することにより選択値に維持するこ ともできる。
次に、本発明の記載を補足するために、本発明方法を実施した3つの実施例を以 下に示す。
実施例l H2Sの少ないイオウ化合物含有ガスと、加熱ガスから成る気体の燃料流出物と を本発明により同時に処理することによりイオウの製造を試みた。
イオウ化合物含有ガスは、25体積%のH2S−7o−3体積%のCo、4体積 %のH20,0,4体積%のCH4、0,2体積%のC2H6および0.1体積 %のベンゼンを含み、加熱ガスは、71.6体積%のメタン、10体積%のエタ ン、4.6体積%のC3以上のアルカン、0.5体積%のC010,5体積%の H2,7体積%の窒素、6.7体積%の2ゝ C2H4,1−8体積%のC)I3SH,1体積%のH2Sおよび0.6体積% のCO2を含む。
図1・2aおよび2bを参照して説明したのと同様の7々イロツトプラント中で 操作を行った。すなわち、二つの熱反応室および高温ガス滞留室を含む熱反応器 を使用した。気体の燃料流出物およびイオウ化合物含有ガスの一部の燃焼を行う ために使用した遊離酸素含有ガスは空気であった。
気体の燃料流出物、すなわち加熱ガス、および関与する燃焼空気は、各々、58 および100℃の温度下、38.4キロモル/時および682キロモル/時の流 量で第一熱反応室(室2)に供給した。バーナー6付近の第一熱反応室の温度は 約1500℃であった。
第一熱反応室での加熱ガスの燃焼により、73体積%の窒素、13体積%のH2 0,7,3体積%の酸素、6.6体積%のCo および0.1体積%のS O2 を含み、温度が1500℃である酸化煙が723.7キロモル/時の流量で得ら れた。
温度200℃、流量1200キロモル/時で導管10により供給されるイオウ化 合物含有ガスは、バルブ28の開口を比例測定装置により適切に制御することに より、導管13に流れる流量707.8キロモル/時の第一画分およびバーナー 9への供給に使用する流量492.2キロモル/時の第二画分に分けられた。
イオウ化合物含有ガスの該第−画分は、注入システム43によって第一熱反応室 に注入し、過剰の空気中で行われた加熱ガスの燃焼により該策−室で得られた酸 化煙と混合した。
次いで、この混合により得られた気体物質は、オリフイス33を通って第二熱反 応室に流れた。該物質の温度は958℃であり、4体積%のH3,0,8体積% のSo 、3.5体積%のイオウ蒸気、36.2体積%の窒素、34.5体積% のCo 116.4体積%tvH20,3,2体積%(7)Co、1体積%のH 2ならびに0.4体積%のCO8およびC52を含んでいた。
イオウ化合物含有ガスの第二画分は、第二熱反応室(室3)のバーナー9に供給 され、該バーナーにはさらに、200℃に予備加熱された空気が401キロモル /時で供給された。
この空気の量は、触媒反応段19から出てくるガスのH2S:S O2モル比を 2:1にするものであった。バーナー9では、925℃の温度で887キロモル /時の燃焼ガスが得られた。該燃焼ガスは炭化水素を含まず、4体積%のイオウ 蒸気、2.2体積%のH93,4体積%のSo 38.1体21 2ゝ 積%のCo、355体積の窒素、15.3体積%のH2O11,4体積%のCo 、0.4体積%のH2ならびに0.2体積%のCO5およびC82を含んでいた 。
バーナー9によるイオウ化合物含有ガスの第二画分の燃焼によって得られたガス は、第一熱反応室で得られ、オリフィス33を通って第二室に到達した気体物質 と、第二熱反応室で混合した。得られた950℃のガス混合物は、多孔性の仕切 り5を通過してガス滞留室4に入り、この室に留まって実質的にその温度を維持 した。該ガス混合物は、3.9体積%のイオウ蒸気、3.2体積%のH8,L、 6体積%のS02.36体積%のCo2.35.8体積%ノ窒素、16.1体積 %(7)H20゜2.4体積%のCO,0,7体積%のH2Oならび+:0.3 体積%のCoSおよびC82を含んでいた。
該ガス混合物の温度および組成物を有する炭化水素を含まないガス流は、熱反応 器の出口42から取り出され、2344キロモル/時の流量で熱回収ボイラー1 4を通過した。
実施例2 実施例1で使用したのと同じプラントで操作することにより、H2Sを含むイオ ウ化合物含有ガスと二硫化物から成る液体の燃料流出物とを本発明にしたがって 同時処理して、イオウの製造を試みた。
イオウ化合物含有ガスは、35.3体積%のH2S−56,5体積%のCO,7 ,2体積%のH2010−9体積%のCHおよび0.1体積%のCH3SHを含 み、液体の燃斜流出物は、27モル%の二硫化ジメチルおよび73モル%の二硫 化ジエチルを含む混合物であった。
液体の燃料流出物および関与する燃焼空気は、各々、38および100℃の温度 下、9.6キロモル/時および5:)9.5キロモル/時の流量で第一熱反応室 のバーナーに供給した。
バーナー6付近の東−熱反応室の温度は約1540℃であった。第一熱反応室で の液体の燃料流出物の燃焼により、74.3体積%の窒素、9.7体積%の水、 6.5体積%の酸素、6体積%のCOおよび3.5体積%のS02を含む酸化煙 が550キロモル/時の流量で得られた。
温度200℃、流量982キロモル/時で導管10により供給されるイオウ化合 物含有ガスは、バルブ28の開口を比例測定装置により適切に制御することによ り、導管13に流れる流量393.2キロモル/時の東−画分および第二熱反応 室に設けられたバーナー9への供給に使用する流量588.8キロモル/時の第 二画分に分けられた。
イオウ化合物含有ガスの該第−画分は、注入システム43によって第一熱反応室 に注入し、過剰の空気中で行われた液体の燃料流出物の燃焼により該第−室で得 られた酸化層と混合した。
その結果、イオウ化合物含有ガスの該第−画分に存在した痕跡量の炭化水素、す なわちCH4は完全に分解された。
次いで、この混合により得られた気体物質は、オリフィス33を通って第二熱反 応室に流れた。該物質の温度は1073℃であり、5.3体積%のイオウ蒸気、 3.5体積%のHS、2体積%のSo 42.3体積%の窒素、22ゝ 233体積のCo 、18.8体積%のH20,3,6体積%のCo、1.5体 積%のH2ならびに0.2体積%のcosおよびCS 2を含んでいた。
イオウ化合物含有ガスの第二画分は、第二熱反応室のバーナー9に供給され、該 バーナーにはさらに、200℃に予備加熱された空気が490キロモル/時で供 給された。この空気の量は、触媒反応段19から出てくるガスのH2S:802 モル比を2=1にするものであった。バーナー9では、925℃の温度で流量1 078キロモル/時の燃焼ガスが得られた。該燃焼ガスは炭化水素を含まず、6 体積%のイオウ蒸気、4.8体積%のH3,2,2体積%のSo、35.1体積 %の窒素、29.7体積%のCo 19.7体積%のH20,1,5体積%のC o、0.7体積%のH2ならびに0.3体積%のcosおよびCS 2を含んで いた。
バーナー9によるイオウ化合物含有ガスの第二画分の燃焼によって得られたガス は、第一熱反応室で得られ、オリフィス33を通って第二室に到達した気体物質 と、第二熱反応室で混合した。得られた996℃のガス混合物は、多孔性の仕切 り5を通過してガス滞留室4に入り、この室に留まってその温度を維持した。該 ガス混合物は、5.7体積%のイオウ蒸気、4.2体積%のH3,2,1体積% のSo2.38.4体積%の窒素、26.6体積%のCo 、19.3体積96 のH20゜2.4体積%のco、1体積%のH2ならびに0.3体積%のcos およびC82を含んでいた。
上記ガス混合物の温度および組成物を有する炭化水素を含まないガス流は、20 46キロモル/時の流量で熱反応器の出口42から取り出され、熱回収ボイラー 14を通過した。
実施例3 実施例1で使用したのと同様なプラントで操作することにより、F(23を含む イオウ化合物含有ガスとアンモニアを含む気体の燃料流出物とを本発明にしたが って同時処理して、イオウの製造を試みた。該燃料流出物は、イオウ化合物含有 水を精錬装置で処理して得られたものである。
イオウ化合物含有ガスは、900体積のH2S 15 、 4体積%のCO2, 4体積%のH20および0.6体積%のCH4を含み、気体の燃料流出物は、3 5モル%のH2S、35モル%のNH3および30モル%のH2Oを含む混合物 であった。
気体の燃料流出物および関与する燃焼空気は、各々、80および100℃の温度 下、50.3キロモル/時および244.6キロモル/時の流量で第一熱反応室 のバーナーに供給した。
バーナー6付近の第一熱反応室の温度は1500℃であった。
第一熱反応室での気体の燃料流出物の燃焼により、68.1体積%の窒素、22 2体積のH20,6,1体積%のS02および3.8体積%の酸素を含む酸化煙 が290.5キロモル/時の流量で得られた。
温度50℃、流量100キロモル/時で導管10により供給されるイオウ化合物 含有ガスは、バルブ28の開口を比例測定装置により適切に制御することにより 、導管13に流れる流量ロアキロモル/時の第一画分および第二熱反応室に設け られたバーナー9への供給に使用する流量33キロモル/時の第二画分に分けら れた。
イオウ化合物含有ガスの該第−両分は、注入システム43によって第一熱反応室 に注入し、過剰の空気中で行われた気体の燃料流出物加熱ガスの燃焼により該第 −室で得られた酸化煙と混合した。その結果、イオウ化合物含有ガスの該第−画 分に存在した痕跡量の炭化水素、すなわちCH4は完全に分解された。
次いで、この混合により得られた気体物質は、オリフィス33を通って第二熱反 応室に流れた。該物質の温度は1326℃であり、6.9体積%のイオウ蒸気、 3.6体積%のH2S13.6体積%のSo2.53.7体積%の窒素、26. 5体積%のH20,4,6体積%のH2,0,7体積%のCO2および0.4体 積%のCOを含んでいた。
イオウ化合物含有ガスの第二画分は、第二熱反応室のバーナー9に供給され、該 バーナーにはさらに、100℃に予備加熱された空気が34キロモル/時で供給 された。この空気の量は、触媒反応段19から出てくるガスのHS:SO2モル 比を2:1にするものであった。炎の温度が929℃であるバーナー9では、燃 焼ガスが67.8キロモル/時で得られた。該燃焼ガスは炭化水素を含まず、1 0.7体積%のイオウ蒸気、222体積(7)HS、0.3体積%(7)So  38.8体積2 2・ %の窒素、22.8体積%のHO12,5体積%のH2、2,5体積%のCO2 および0.4体積%のCOを含んでいた。
バーナー9によりイオウ化合物含有ガスの第二画分から得られた燃焼ガスは、第 一熱反応室で得られ、オリフィス33を通って第二室に到達した気体物質と、第 二熱反応室で混合した。
得られた1253℃のガス混合物は、多孔性の仕切り5を通過してガス滞留室4 に入り、この室に留まってその温度を維持した。
該ガス混合物は、8.4体積%のイオウ蒸気、5.2体積%のH2S、2.6体 積%のSo2.51.2体積%の窒素、のCO2および0.4体積%のCoを含 んでいた。
上記ガス混合物の温度および組成物を育し、炭化水素、S03および酸化窒素を 含まないガス流は、438キロモル/時の流量で熱反応器の出口42から取り出 され、熱回収ボイラー14を通過した。
要 約 可燃性流出物を、熱反応段(1)の第一領域(2)のイオウ空気中で燃焼させ、 策−酸性ガス流を該領域(2)の燃焼煙中に注入しく13.43)、第二酸性ガ ス流の一部を、第一領域(2)で生じたガスを受け取った熱反応段の第二領域( 3)で、量を制御した空気(1112)とともに燃焼させ、熱反応段(1)で生 じたガス流を処理するクラウス触媒反応段(19)で得られるガスのH2S:8 02モル比を2:1にし、二つの領域(2,3)間の酸性ガスの流量を調節して 、第二領域(3)での炎の温度を850℃以上にする。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.H2Sを含む少なくとも一種のイオウ化合物含有ガス、および気体または液 体の燃料流出物からイオウを製造する方法であって、熱反応段で、イオウ化合物 含有ガス中のH2Sの制御酸化および燃料流出物の完全燃焼を行ってH2S、S O2およびイオウ蒸気を含む気体流を作る熱反応工程、該気体流を間接的に冷却 して凝縮によりイオウを分離する次の工程、ならびに冷却工程で得られた気体流 に対して行う、その次の触媒反応工程を含む方法において、熱反応工程が、気体 または液体の燃料流出物の燃焼を、その燃料流出物の完全燃焼に必要な理論量に 対して過剰量の遊離酸素含有ガスとともに熱反応段の第一ゾーンで行い、その過 剰分は、処理すべき全イオウ化合物含有ガス流のH2Sの約3分の1をSO2に 酸化するのに必要な遊離酸素含有ガスの理論量より小であり;第一のイオウ化合 物含有ガス流を熱反応段の該第一ゾーンに入っている燃料流出物の燃焼煙の中に 注入し;第一ゾーンで得られた気体物質を受け取る熱反応段の第二ゾーン中で第 二のイオウ化合物含有ガス流を制御量の遊離酸素含有ガスによって不完全燃焼さ せて、触媒反応工程で得られるガスのH2S:SO2比が予め決めた値になるよ うにし;第一および第二のイオウ化合物含有ガス流の流量を、熱反応段の第二ゾ ーン中で第二のイオウ化合物含有ガス流を不完全燃焼させるときの温度が850 ℃より高くなるように調整することにより行われることを特徴とする方法。
  2. 2.第一および第二のイオウ化合物含有ガス流の流量を、熱反応段の第二ゾーン 中で第二のイオウ化合物含有ガス流を不完全燃焼させるときの温度が920℃よ り高くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 3.触媒反応工程で得られるガスのH2S:SO2モル比の予め決めた値が約2 :1であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 4.熱反応段の第二ゾーンで得られるガス流をガス滞留ゾーンに通し、そこで、 該ガス流の温度を該第二ゾーンの出口温度に等しいかその前後の温度に保持する ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 5.第一および/または第二のイオウ化合物含有ガス流が炭化水素を含み、その 全濃度が0.2〜10体積%、特に0.5〜5体積%であることを特徴とする請 求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 6.第一および第二のイオウ化合物含有ガス流が2種類のイオウ化合物含有ガス から成り、それらのH2S含量が同一または異なることを特徴とする請求項1〜 5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 7.第一のイオウ化合物含有ガス流のH2S含量が第二のイオウ化合物含有ガス 流より少ないことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 8.第一および第二のイオウ化合物含有ガス流が各々、単一のイオウ化合物含有 ガスの第一部分およびこの単一のイオウ化合物含有ガスの残りの部分から成るこ とを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  9. 9.燃料流出物がSO2に酸化可能なイオウ化合物を含む気体または液体の残留 流出物であって、アンモニアまたはHCNのような窒素化合物を含んでいてもよ く、一方、少なくとも第二のイオウ化合物含有ガス流のH2S含量は15体積% より多く;燃料流出物の流量ならびに第一および第二のイオウ化合物含有ガス流 の全流量を、燃料流出物の燃焼中に生じるSO2のモル流量Xが該イオウ化合物 含有ガス流によって供給されるH2Sの全モル流量Yの半分より小さくなるよう にし;遊離酸素含有ガスの過剰分は、酸素のモル流量が、燃料流出物の完全燃焼 に必要な理論量に関する、(Y−2X)/2より小さくなるようにすることを特 徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 10.燃料流出物が加熱ガスから成り、第一および第二のイオウ化合物含有ガス 流のH2S含量が35体積%より少ないことを特徴とする請求項1〜8のいずれ か一項に記載の方法。
  11. 11.少なくとも一種のイオウ化合物含有ガス中のH2Sの制御酸化を行うと同 時に気体または液体の燃料流出物の完全燃焼を行ってH2S、SO2およびイオ ウ蒸気を含む気体流を作るための熱反応器であって、気体または液体の燃料流出 物の供給手段(7)と流量調節可能な遊離酸素含有ガスの供給手段(8)とを有 するバーナー(6)を備える閉口端部と、出口を形成する開口部(33)を有す る端部とを構え、耐火物質でできた第一室(2)を含むと共に、第一室の下流側 に位置し、且つ、第一室の出口(33)と通じる入口と、出口を形成する開口部 とを有する耐火物質でできた第二室(3)を含み、第二室がさらに、第二のイオ ウ化合物含有ガス流の供給手段(10)および流量調節可能(12)な遊離酸素 含有ガスの供給手段(11)を存するバーナー(9)を備えた反応器において、 一方では第一のイオウ化合物含有ガス流を第一室(2)に注入する手段(43) を含み、他方では、第一および第二のイオウ化合物含有ガス流の流量比をどちら かの流量に影響を及ぼすことにより制御するように配置された流量調節手段(2 8)を含むことを特徴とする反応器。
  12. 12.さらに耐火物質でできた第三室(4)を含み、この第三室が、耐火物質で できた多孔性の仕切り(5)によって第二室の出口に通じる入口と、熱反応器の 出口を形成する開口部(42)とを有することを特徴とする請求項11に記載の 反応器。
  13. 13.第一のイオウ化合物含有ガス流を第一室(2)に注入する手段(43)が 、第二室(3)のバーナー(9)に備えられた第二のイオウ化合物含有ガス流の 供給手段(10)と導管(13)によって連結し、その結果、第一のイオウ化合 物含有ガス流が単一のイオウ化合物含有ガスの第一部を成し、第二のイオウ化合 物含有ガス流がその単一のイオウ化合物含有ガスの残りの部分を成すことを特徴 とする請求項11または12に記載の反応器。
  14. 14.第一および第二のイオウ化合物含有ガス流の流量調節手段が、第一のイオ ウ化合物含有ガス流を第一室(2)に注入する手段(43)を第二室(3)のバ ーナー(9〕に備えられた第二のイオウ化合物含有ガス流の供給手段(10)に 連結する導管(13)に取りつけた、開口度が調節可能なバルブを含むことを特 徴とする請求項13に記載の反応器。
  15. 15.第一のイオウ化合物含有ガス流を第一室(2)に注入する手段(43)が 、一方では、第一室(2)を取り囲み、該注入手段を第二室(3)のバーナー( 9)に備えられた第二のイオウ化合物含有ガス流の供給手段(10)に連結する 導管(13)に連結する管状の冠リング(44)を含み、他方では、その各々が 一端(46)によって管状の冠リング(44)に連結し、第一室(2)の壁(3 0)を通過してその他端(47)により第一室に通じる複数の管状部材(45) を含む注入手段であることを特徴とする請求項13または14に記載の反応器。
  16. 16.熱反応器の第一室(2)が、該第一室の長軸に垂直で、バーナー(6)と 該第一室に備えられた第一のイオウ化合物含有ガス流の注入手段(43)との間 に配置された、耐火物質製の多孔性壁(48)によって二つの部分に分けられる ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の反応器。
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