JPH0548276U - 電源分配コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 １台のＡＣアダプタで複数台の装置に同時に
給電することができ、設置スペースの減少及び低コスト
化を実現することができる電源分配コネクタを提供す
る。 【構成】 ＡＣアダプタの直流出力用プラグと接続され
る受電ジャック１と、受電ジャック１から分岐した複数
のコード２，３を介して接続され、装置に給電を行う複
数の送電プラグ４，５とで構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＡＣアダプタとその出力直流電源を使用する装置との接続を行う電 源分配コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電子装置をＡＣ電源を用いて使用する場合、装置ごとにＡＣアダプタを 接続して用いていた。なお、ここで言う装置に個人用の電卓やテレビゲーム機器 等を含む。 このＡＣアダプタは、装置の電源として商用交流電源（一般にＡＣ１００Ｖ） を装置に必要な直流電源（例えばＤＣ１２Ｖ）に変換して、それを先端に送電用 プラグの付いているコードを経由して出力し、送電用プラグが差込まれた装置の 受電用ジャックに給電するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の給電方法では、装置１台についてＡＣアダプタが１台必要と なるため、たとえ直流電源電圧が等しい複数の装置でも、装置の台数だけＡＣア ダプタが必要となり、設置スペースの増加、全体としての価格の上昇につながる という問題があった。 特に、装置の消費電流が数十ｍＡの場合、一般にＡＣアダプタの出力電流は数 百ｍＡであるので、不経済となる問題もあった。 本考案は、上記のような従来の課題を解決するためになされたものであり、１ 台のＡＣアダプタで複数台の装置に同時に給電することができ、設置スペースの 減少及び低コスト化を実現することができる電源分配コネクタを提供することを 目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記従来の課題を解決する本考案の電源分配コネクタは、ＡＣアダプタの直流 出力用プラグと接続される受電ジャックと、該受電ジャックから分岐した複数の コードを介して接続され、装置に給電を行う複数の送電プラグとで構成されるこ とを特徴とする。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図１は本考案の一実施例による電源分配コネクタの断面図、図２はその斜視図 である。 本電源分配コネクタは、受電ジャック１と、コード２，３と、コード２，３を 介して受電ジャック１と接続された送電プラグ４，５により構成されている。 受電ジャック１は、内部電極１１と外部電極１２を備えており、送電プラグ４ ，５は、それぞれ内部電極４１，５１と外部電極４２，５２を備えている。受電 ジャック１の内部電極１１は、コード２，３内の内部電極用電線２１及び３１を 介して送電プラグ４，５の内部電極４１及び５１に接続され、受電ジャック１の 外部電極１２はコード２，コード３内の外部電極用電線２２，３２を介して送電 プラグ４，５の外部電極４２，５２に接続されている。すなわち、送電プラグ４ ，５は、受電ジャック１からの電源を２方向に分配するように構成されている。 コード２，３に収容されている内部電極用電線２１，３１と外部電極用電線２２ ，３２は、一方が正電位で他方が負電位となっている。

【０００６】 上記本実施例による電源分配コネクタの実際の使用例について図３を用いて説 明する。 この例では、１台のＡＣアダプタ６０を用いて２台の装置７０及び８０に電源 を供給する場合を示している。このＡＣアダプタ６０は交流用プラグ６１、コー ド６２及び直流出力用プラグ６３を備えた一般的な構造である。また、装置７０ には受電ジャック７１が、装置８０には受電ジャック８１が設けられている。 使用にあたっては、ＡＣアダプタ６０の直流出力用プラグ６３を本電源分配コ ネクタの受電ジャック１に差込んで接続し、さらに送電プラグ４及び５を装置７ ０の受電ジャック７１と装置８０の受電ジャック８１にそれぞれ差込んで接続す る。

【０００７】 ＡＣアダプタ６０は、商用ＡＣ電源から交流用プラグ６１を経由して受電し、 直流に変換した後コード６２を通して直流出力用プラグ６３に直流電源を出力す る。この直流電流が、受電ジャック１からコード２，３を通して送電プラグ４， ５に送られ、装置７０及び８０の受電ジャック７１，８１に給電されるものであ る。 このように、本実施例の電源分配コネクタを用いれば、１台のＡＣアダプタ６ ０によって同時に２台の装置７０，８０に給電することができる。 なお、本実施例の電源分配コネクタを用いて給電する装置は、電源電圧が等し い装置とする。また、同時に給電することができる装置の台数は、各装置の電源 電流値の和がＡＣアダプタ６０の出力電流値以下となる範囲で決定するものとす る。

【０００８】 以上、好ましい実施例をあげて本考案を説明したが、本考案は上記実施例に限 定されることはない。例えば、上記実施例では送電プラグを２つとしたが、各装 置の電源電流値の和がＡＣアダプタ６０の出力電流値以下となる範囲であれば、 ３つ以上接続して同時に３台以上の装置に給電できるようにしてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の電源分配コネクタによれば、ＡＣアダプタの直流 出力用プラグと接続される受電ジャックと、受電ジャックから分岐した複数のコ ードを介して接続され、装置に給電を行う送電プラグとで構成されることにより 、１台のＡＣアダプタで複数の装置に同時に給電することができ、これまでのよ うに装置ごとにＡＣアダプタを設ける必要がないので、設置スペースの減少、低 コストを実現することができる。また、消費電流も低く抑えることができ経済的 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による電源分配コネクタの断
面図である。

【図２】一実施例による電源分配コネクタの斜視図であ
る。

【図３】一実施例による電源分配コネクタの使用例を示
す図である。

【符号の説明】

１ 受電ジャック ２，３ コード ４，５ 送電プラグ １１ 内部電極 １２ 外部電極 ２１，３１ 内部電極用電線 ２２，３２ 外部電極用電線 ４１，５１ 内部電極 ４２，５２ 外部電極 ６０ ＡＣアダプタ ６３ 直流出力用プラグ ７０，８０ 装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＡＣアダプタの直流出力用プラグと接続
   される受電ジャックと、該受電ジャックから分岐した複
   数のコードを介して接続され、装置に給電を行う複数の
   送電プラグとで構成されることを特徴とする電源分配コ
   ネクタ。