JPH0547955B2 - - Google Patents

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JPH0547955B2
JPH0547955B2 JP58053191A JP5319183A JPH0547955B2 JP H0547955 B2 JPH0547955 B2 JP H0547955B2 JP 58053191 A JP58053191 A JP 58053191A JP 5319183 A JP5319183 A JP 5319183A JP H0547955 B2 JPH0547955 B2 JP H0547955B2
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JP
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spark
spark discharge
discharge gap
fuel
plug
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JP58053191A
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JPS59177882A (ja
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Yasuo Sato
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS59177882A publication Critical patent/JPS59177882A/ja
Publication of JPH0547955B2 publication Critical patent/JPH0547955B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車等の車輌に用いられる火花点
火内燃機関のための点火プラグに係り、特に筒内
燃料噴射式火花点火内燃機関用の点火プラグとし
て好適な点火プラグ及び該点火プラグを用いた点
火方法に係る。
筒内燃料噴射式火花点火内燃機関は、燃料噴射
ノズルより燃料を燃焼室内に直接噴射供給され、
その燃料と空気との混合気を点火プラグの如き火
花放電手段により火花点火してこれの燃焼を行う
ようになつており、この内燃機関は層状給気機
関、または成層燃焼機関と云われる種類の内燃機
関の一種である。この種の内燃機関は、火花放電
の火花放電ギヤツプ付近に可燃適正空燃比の混合
気が存在すれば、他の部分に存在する混合気が可
燃適正空燃比以外の空燃比のものであつても、即
ち不均一混合気であつても火花点火による良好な
燃焼を行い、燃料経済性及び排気ガス性能及び多
燃料性に優れており、この種の内燃機関について
は実用化のための研究が種々行われており、種々
の提案がなされている。
上述の如き筒内燃料噴射式火花点火内燃機関を
自動車用内燃機関として実用化する上での一つの
課題は、全運転域に於て確実な火花点火による燃
焼が行われることであり、このことを完全に解決
した信頼性の高い筒内燃料噴射式火花点火内燃機
関はまだ知られていない。筒内燃料噴射式火花点
火内燃機関は、燃焼室内に発生する吸気旋回流と
燃料噴射ノズルより噴射される燃料の噴霧特性と
の適合によつて火花放電手段の火花放電ギヤツプ
付近に可燃適正空燃比の混合気の領域を形成する
ことを基本としているが、その領域の位置が機関
回転数の変化に伴い吸気旋回流の強さ(流速)が
変化することによつて変動し、このため、この筒
内燃料噴射式火花点火内燃機関が常用回転数が比
較的大きい自動車用内燃機関として用いられた場
合には、可燃適正空燃比の混合気が存在する領域
が固定配置されている火花放電手段の火花放電ギ
ヤツプの位置より外れることがあり、このことに
より混合気の火花点火が安定して良好に行われな
くなり、この結果、内燃機関は特定の運転域でし
か良好な成層燃焼を行わない。
本願出願人と同一の出願人は機関回転数の変化
に伴つて可燃適正空燃比の混合気が存在する領域
の位置が変動することを考慮してその変動方向の
複数個の位置に火花放電ギヤツプが配置された筒
内燃料噴射式火花点火内燃機関を特願昭58−
48568号(昭和58年3月22日出願)に於て提案し
た。この筒内燃料噴射式火花点火内燃機関に於て
は、可燃適正空燃比の混合気が存在する領域の位
置が吸気旋回流の流速の変化に応じて変化して
も、その領域は常に前記複数個の位置にある火花
放電ギヤツプの少くとも一つを含むことにより、
何れかの火花放電ギヤツプに於ける火花放電によ
り混合気の火花点火が確実に行われ、全運転域に
亙つて良好な成層燃焼が得られる。
本発明は特願昭58−48568号に於て提案された
筒内燃料噴射式火花点火内燃機関の火花放電手段
として好適な多点式の点火プラグ及び該点火プラ
グを用いた内燃機関の点火方法を提供することを
目的としている。
かかる目的は、本発明によれば、シリンダヘツ
ドに明けられたプラグ孔に装着される実質的に筒
状の金属製プラグ体と、前記金属製プラグ体の内
部を埋める電気絶縁部材と、前記電気絶縁部材中
を互いに隔置されて並列に延在し該電気絶縁部材
の内端より突出た一つの中心電極と少なくとも一
つの接地電極とを有し、前記中心電極と前記金属
製プラグ体の延在部の間に第一の火花放電ギヤツ
プが形成され、前記中心電極と前記接地電極の間
に第二の火花放電ギヤツプが形成されており、前
記第一及び第二の火花放電ギヤツプは前記中心電
極に沿つて実質的に異なる位置に配置されてお
り、前記第一の火花放電ギヤツプより前記第二の
火花放電ギヤツプの方が小さいことを特徴とする
内燃機関用点火プラグ、及びシリンダヘツドに明
けられたプラグ孔に装着される実質的に筒状の金
属製プラグ体と、前記金属製プラグ体の内部を埋
める電気絶縁部材と、前記電気絶縁部材中を互い
に隔置されて並列に延在し該電気絶縁部材の内端
より突出た一つの中心電極と少なくとも一つの接
地電極とを有し、前記中心電極と前記金属製プラ
グ体の延在部の間に第一の火花放電ギヤツプが形
成され、前記中心電極と前記接地電極の間に第二
の火花放電ギヤツプが形成されており、前記第一
及び第二の火花放電ギヤツプは前記中心電極に沿
つて実質的に異なる位置に配置されており、前記
第一の火花放電ギヤツプより前記第二の火花放電
ギヤツプの方が小さい内燃機関用点火プラグの点
火方法にして、開閉スイツチを経て前記接地電極
を選択的に接地し、前記開閉スイツチを開いた状
態にしておくことにより該点火プラグを前記第一
の火花放電ギヤツプにて作動させ、前記開閉スイ
ツチを閉じた状態にしておくことにより該点火プ
ラグを実質的に前記第二の火花放電ギヤツプにて
作動させることを特徴とする内燃機関用点火プラ
グの点火方法によつて達成される。
上記の如き点火プラグの構成によれば、前記第
一の火花放電ギヤツプを与える接地側の電極が金
属製プラグ体により常時接地されていても、前記
第二の火花放電ギヤツプを与える前記接地電極の
接地が開閉スイツチによつて開閉されることによ
り、該開閉スイツチが閉じられたときには前記第
一の火花放電ギヤツプに優先して前記第二の火花
放電ギヤツプに放電を起させることにより、実質
的に前記第二の火花放電ギヤツプのみを作動さ
せ、前記開閉スイツチが開かれたときには前記第
一の火花放電ギヤツプのみを作動させ、かくして
中心電極に沿つて互いに異なる位置にある二つの
火花放電ギヤツプの何れか一方のみを選択的に作
動させることのできる点火プラグが得られ、又そ
の火花放電位置を火花放電ギヤツプの数より少な
い数の開閉スイツチによつて切換えることができ
る。
以下に添付の図を参照して本発明を実施例につ
いて詳細に説明する。
第1図は本発明による点火プラグ及び本発明に
よる点火方法を実施する点火装置を備えた筒内燃
料噴射式火花点火内燃機関の一つの実施例をその
要部について示す縦断面図である。第1図に於
て、1及び2は筒内燃料噴射式火花点火内燃機関
の機関本体を構成するシリンダヘツド及びシリン
ダブロツクを各々示しており、これらはガスケツ
ト3を介して互いに締結されている。シリンダブ
ロツク2にはシリンダライナ4が取付けられてお
り、該シリンダライナはその内側のシリンダボア
5内にピストン6を図にて上下方向に往復動可能
に受入れている。
シリンダヘツド1には渦室7が設けられてい
る。渦室7は、シリンダヘツド1に形成された窪
み部により直接与えられる半球状の球形天井部8
と、シリンダヘツド1の取付孔9内に嵌挿されて
該シリンダヘツドに固定された噴口部材10によ
り与えられる偏平底部11とを有し、噴口部材1
0に形成されたシリンダ軸線に対し傾斜した連絡
孔12によつてシリンダボア5内に連通したコメ
ツト型の渦室であり、その内部に圧縮行程時にピ
ストン6の上昇に伴いシリンダボア5内の吸気が
連絡孔12を経て流入することにより、その内壁
に沿つて流れる縦廻りの吸気旋回流Sを生じせし
めるようになつている。
シリンダヘツド1には渦室7の天井部に開口し
たノズル取付孔13が設けられており、該ノズル
取付孔には単一噴口式燃料噴射ノズル14がねじ
式に取付けられている。燃料噴射ノズル14は、
例えばピントル型のものであり、連絡孔12と同
方向に傾斜してシリンダヘツド1に取付けられて
おり、その先端部に燃料噴口15を有し、該燃料
噴口より噴射孔16を経て渦室7内へ該渦室内に
生じる吸気旋回流Sを横切る方向へガソリン、ア
ルコール、その他の液体燃料を所定の噴霧拡散角
をもつて噴射供給するようになつている。
燃料噴射ノズル14には燃料タンク17に蓄え
られている液体燃料が、燃料導管18、燃料ポン
プ19、燃料導管20、燃料噴射ポンプ21、燃
料導管22を経て供給されるようになつている。
燃料噴射ポンプ21は、デイーゼル機関に用いら
れる一般的な燃料噴射ポンプと実質的に同一構造
のものであつて良く、機関負荷に応じて一行程当
りの燃料量を計量し、この計量された液体燃料を
燃料噴射ノズル14へ高圧供給されるようになつ
ている。
シリンダヘツド1には渦室7の天井部に開口し
た一つのプラグ取付孔23が設けられており、該
プラグ取付孔には本発明による点火プラグ24が
ねじ式に取付けられている。
本発明による点火プラグ24は第2図に良く示
されている。点火プラグ24は、セラミツクス製
の電気絶縁部材25と、前記電気絶縁部材に取付
けられた中心電極26と、前記電気絶縁部材に取
付けられ一端にて導電性シール部材27を介して
中心電極26に導電接続され且他端に高圧端子2
8を取付けられた高圧電源軸29と、外周部に取
付ねじ部30と六角ナツト部31とを有する円筒
状の金属製プラグ体32と、前記プラグ体に取付
けられた接地電極33とを有し、中心電極26と
接地電極33とは各々の先端部にて所定の間隔を
おいて互いに対向し、該対向部にギヤツプ値が
G1の火花放電ギヤツプ34を構成している。点
火プラグ24は更にもう一つの接地電極35を有
しており、該接地電極は電気絶縁部材25に取付
けられて中心電極26と接地電極33の何れより
も電気的に完全に遮断されており、その先端部に
て中心電極26の側部に所定の間隔をおいて対向
し、該対向部にギヤツプ値が前記ギヤツプ値G1
より小さいG2のもう一つの火花放電ギヤツプ3
6を火花放電ギヤツプ34の位置とは異つた位置
に構成している。接地電極35は電気絶縁部材2
5に取付けられた接地電極端子37に導電接続さ
れ、該端子によつて接地電極33とは個別に接地
接続されるようになつている。
点火プラグ24が、第1図に示されている如
く、シリンダヘツド1に正規に取付けられている
時には、火花放電ギヤツプ34と36は共に燃料
噴射ノズル14よりの燃料噴射流の前方位置にあ
つてその燃料噴射主軸より一方の側に偏倚し、こ
のうち火花放電ギヤツプ34は球形天井部8の内
壁より比較的大きく隔たつた位置にあり、これに
対しもう一つの火花放電ギヤツプ36は球形天井
部8の内壁よりさほど隔たつておらずその内壁に
極く接近した位置にある。
点火プラグ24の中心電極26と接地電極33
との間及び中心電極26と接地電極35との間に
は点火コイル38によつて誘起された高電圧が選
択的に印加されるようになつている。点火コイル
38はイグナイタ39よりトリガ或いはパルス的
な信号を与えられた時に間歇的に高電圧を誘起す
るようになつており、またイグナイタ39はクラ
ンク角検出用円板40に対向して設けられたクラ
ンク角センサ41よりクランク角度に関する電気
信号を与えられ、所定のクランク角度時に点火コ
イル38へ前記電気信号を出力するようになつて
いる。
点火プラグ24の接地電極33はシリンダヘツ
ド1を介して常に接地接続、所謂ボデイアースさ
れているのに対し、接地電極35は接地電極端子
37に接続されたアース線42及びその途中に設
けられたリレースイツチ43を経て選択的に接地
接続されるようになつている。リレースイツチ4
3はメーク接点44とリレーコイル45とを有
し、クランク角センサ41のクランク角度に関す
る電気信号に基いて機関回転数を判別する回転数
判別回路46により機関回転数が所定以上と判別
された時にのみ閉成するようになつている。
尚、47は上述した各種電気装置へ電力を供給
するためのバツテリ電源である。
次に第3図及び第4図を参照して点火プラグの
作動及び燃料噴射ノズルより噴射される燃料の噴
霧の挙動と点火プラグの火花放電ギヤツプの位置
関係について説明する。第3図は機関回転数が所
定値以下であつて、それが比較的低い時の状態を
示している。機関回転数が比較的低い時には、ピ
ストン6の移動速度がさほど速くないので、吸気
旋回流はさほど速くなく、従つてこの時には燃料
噴射ノズル14の燃料噴口15より噴射された液
体燃料の噴霧は吸気旋回流Sによつて実質的に流
されることがなく、該燃料噴霧は燃料噴射ノズル
14の燃料噴射主軸Aの周りに円錐状に末広がり
に拡散する。このとき可燃適正空燃比の混合気は
前記燃料噴霧とその周りにある空気との混合によ
り形成され、この可燃適正空燃比の混合気は前記
燃料噴霧の束の外周領域に存在する。この可燃適
正空燃比の混合気が存在する領域には点火プラグ
24の火花放電ギヤツプ34があり、この時には
リレースイツチ43が開いていて接地電極35が
接地接続されておらず、接地電極33のみが接地
接続されているので、点火コイル33より高圧端
子28に高電圧が与えられると、中心電極26と
接地電極33との間の火花放電ギヤツプ34に於
て火花放電が生じ、この火花放電により前記混合
気の点火が行われる。
第4図は機関回転数が所定以上であつて、それ
が比較的高い時の状態を示している。ピストン6
の移動速度は機関回転数の増大に伴い速くなるか
ら、それに伴い渦室7内の吸気旋回流Sの流速が
速くなり、この吸気旋回流によつて燃料噴口15
より噴射された燃料の噴霧が流され、その燃料噴
霧束が燃料噴射ノズル14の燃料噴射主軸Aの一
方の側に偏り、これにより前記燃料噴霧とその周
りにある空気との混合により形成される可燃適正
空燃比の混合気が存在する領域が機関回転数の増
大に伴い渦室7の天井部内壁に近付く方向へ移動
する。従つて、機関回転数が所定値以上である時
には点火プラグ24の火花放電ギヤツプ34の位
置は可燃適正空燃比の混合気が存在する領域より
外れ、該領域は点火プラグ24のもう一つの火花
放電ギヤツプ36を含むようになる。この時には
リレースイツチ43が閉成して接地電極33に加
えて接地電極35も接地接続されているから、点
火プラグ38より高圧端子28に高電圧が供給さ
れると、二つの火花放電ギヤツプ34と36のギ
ヤツプ差により放電し易い、即ち絶縁破壊電圧が
低い小ギヤツプの火花放電ギヤツプ36に於て火
花放電が生じ、この火花放電によつて前記可燃適
正空燃比の混合気の点火が行われる。
第5図は、機関回転数が所定値以下の領域に於
ては火花放電ギヤツプ34によつて混合気の点火
が行われ、機関回転数が所定値以上の運転領域に
於ては火花放電ギヤツプ36によつて混合気の点
火が行われることを示している。
上述の如く、本発明による点火プラグが用いら
れれば、小さい方の火花放電ギヤツプを構成する
接地電極の接地接続が選択的に行われることによ
り、互いに異つた位置にある二つの火花放電ギヤ
ツプに於て選択的に火花放電が行われ、これによ
り内燃機関はその全運転域に亙つて失火を生じる
ことがなく安定した層状燃焼を行う。
第6図乃至第8図は本発明による点火プラグの
他の一つの実施例を示している。尚、第6図乃至
第8図に於て第2図に対応する部分は第2図に付
した符号と同一の符号により示されている。かか
る実施例に於ては、プラグ体32に取付けられた
接地電極33以外に二つの接地電極35と51と
を有している。接地電極35と51は各々個別に
電気絶縁部材25に取付けられ、互いに電気的に
遮断されていると共にそれぞれ中心電極26及び
接地電極33よりも電気的に遮断され、電気絶縁
部材25に取付けられた個別の接地電極端子3
7,52に電気的に接続されている。接地電極3
3,35及び51は各々中心電極26との間に該
中心電極の軸線方向に互いに隔置された位置に火
花放電ギヤツプ34,36,53を各々構成して
おり、火花放電ギヤツプ36のギヤツプ値G2
火花放電ギヤツプ34のギヤツプ値G1より小さ
く、更に火花放電ギヤツプ53のギヤツプG3
火花放電ギヤツプ36のギヤツプ値G2より更に
小さくなつている。
点火プラグ50に於ては、接地電極35と51
の何れもが接地接続されていない時には火花放電
ギヤツプ34に於て火花放電が生じ、接地電極3
5のみが接地接続されている時には火花放電ギヤ
ツプ36に於て火花放電が生じ、接地電極51が
接地接続されている時には火花放電ギヤツプ53
に於て火花放電が生じる。従つて、この点火プラ
グ50に於ては、火花が互いに異つた三つの位置
に於て選択的に発生し、該点火プラグが筒内燃料
噴射式火花点火内燃機関に用いられることにより
筒内燃料噴射式火花点火内燃機関は点火、燃焼を
より微細に制御され、全運転域に亙つて成層燃焼
をより確実に良好に行うようになる。
第9図は本発明による筒内燃料噴射式を用いた
点火方法を実施する点火装置を備えた筒内燃料噴
射式火花点火内燃機関の他の一つの実施例を示し
ている。尚、第9図に於て第1図に対応する部分
は第1図に付した符号と同一の符号により示され
ている。かかる実施例に於ては、点火プラグ24
の接地電極35の接地接続がガバナスイツチ55
によつて選択的に行われるようになつている。ガ
バナスイツチ55は、電気接点56と、前記電気
接点を開閉するメカニカルガバナ57とを有し、
メカニカルガバナ57のガバナ軸58を筒内燃料
噴射式火花点火内燃機関の出力軸によつて回転駆
動され、機関回転数が所定以下である時には複数
個のフライウエイト59がバランススプリング6
0のばね力により各々回転軸線側に引付けられて
いることにより接点56を開き、これに対し機関
回転数が所定値以上である時にはフライウエイト
59に作用する遠心力によつてこれがバランスス
プリング60のばね力に抗して前記回転軸線より
各々遠去かる方向へ移動することにより接点駆動
軸61を図にて左方へ駆動して接点56を閉じる
ようになつている。
従つてこの実施例に於ても第1図に示された実
施例のそれと同様に、機関回転数が所定値以下で
ある時には接地電極35の接地接続が行われない
ことにより渦室7の内壁より大きく隔たつた位置
にある火花放電ギヤツプ34に於て火花放電が生
じ、これに対し機関回転数が所定値以上である時
には接地電極35が接地接続されることにより渦
室7の内壁に接近した位置にある火花放電ギヤツ
プ36に於て火花放電が生じる。
第10図及び第11図は本発明による点火プラ
グを副室を有していない単室式の筒内燃料噴射式
火花点火内燃機関に取付けた一つの実施例を示し
ている。第10図及び第11図に於て、65はシ
リンダヘツドを、66はシリンダブロツクを67
はピストンを各々示しており、ピストン67はそ
の頂部に円形の平断面形状を有するトロイダル型
の燃焼室窪み68を有している。シリンダヘツド
65には、吸気ポート69と排気ポート70とが
設けられており、吸気ポート69より燃焼室内に
吸入される吸気流、即ち吸気スワールによつて燃
焼室窪み58内に第10図に於て矢印で示されて
いる如き吸気旋回流Sが生じるようになつてい
る。
シリンダヘツド65には燃料噴射ノズル71が
取付けられている。燃料噴射ノズル71は、例え
ばホール型のものであり、先端部に燃料噴口72
を有し、ピストン67が上死点位置近くにある時
に燃焼室窪み68内へ該燃焼室窪み内に生じてい
る吸気旋回流Sを横切る方向へ液体燃料を噴射す
るようになつている。
シリンダヘツド65には第2図に示された点火
プラグと同じ点火プラグ24が取付けられてい
る。点火プラグ24は二つの火花放電ギヤツプ3
4と36とを互いに異つた位置に電気的に並列に
有しており、該点火プラグが、図示されている如
く、シリンダヘツド65に正規に取付けられてい
る時には火花放電ギヤツプ34と36は各々燃料
噴射ノズル71よりの燃料噴射流の前方位置にあ
り、このうち火花放電ギヤツプ34は燃焼室窪み
67の内壁より比較的大きく隔たつた位置にあ
り、これに対し火花放電ギヤツプ36は前記内壁
に接近した位置に位置している。火花放電ギヤツ
プ36のギヤツプ値は火花放電ギヤツプ34のそ
れより小さいから、この実施例に於ても、点火プ
ラグ24は、第1図または第9図に示された実施
例と同様に、接地電極35の接地接続が行われて
いない時には火花放電ギヤツプ34に於て火花放
電を生じ、これに対し接地電極35の接地接続が
行われている高回転運転時には火花放電ギヤツプ
36に於て火花放電を生じる。
燃焼室窪み68内に発生する吸気旋回流Sの流
速は機関回転数の増大に伴い吸気流速が速まるに
従つて速くなり、従つて、この実施例に於ても吸
気旋回流の流速の増大に伴い燃料噴射ノズル71
より噴射された燃料の噴霧束が吸気旋回流により
燃焼室窪み68の内壁に近付く側へ流され、その
燃料噴霧とその周りに存在する空気との混合によ
り得られる可燃適正空燃比の混合気が存在する領
域が機関回転数の増大に伴い燃料噴射ノズル71
の燃料噴射主軸Aより燃焼室窪み68の一方の内
壁面に近付く方向へ変位する。
このため、機関回転数が比較的低い時には、火
花放電ギヤツプ34の配設位置付近に可燃適正空
燃比の混合気が存在する領域が位置し、この時に
は火花放電ギヤツプ34に生じる火花放電によつ
てその混合気の点火が行われる。これに対し機関
回転数が比較的高い時には、可燃適正空燃比の混
合気が存在する領域は火花放電ギヤツプ34の配
設位置より外れ、もう一つの火花放電ギヤツプ3
6の配設位置に位置するようになり、従つてこの
時には火花放電ギヤツプ36に於て生じる火花放
電によつてその混合気の点火が行われる。従つて
この実施例に於ても内燃機関はその全運転域に亙
つて良好な成層燃焼を行う。
以上に於ては本発明を特定の実施例について詳
細に説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例
が可能であることは当業者にとつて明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による点火プラグが用いられた
副室式の筒内燃料噴射式火花点火内燃機関及び本
発明による点火プラグを用いた点火方法を実施す
る点火装置の一つの実施例をその要部について示
す縦断面図、第2図は本発明による点火プラグの
一実施例を示す縦断面図、第3図及び第4図は第
1図に示された筒内燃料噴射式火花点火内燃機関
に於ける燃料噴霧の挙動と点火プラグの位置関係
について示す縦断面図、第5図は二つの火花放電
ギヤツプによる点火範囲を示すグラフ、第6図は
本発明による点火プラグの他の一つの実施例を示
す側面図、第7図は第6図に示された点火プラグ
を高圧端子の側より見た平面図、第8図は第6図
に示された点火プラグを電極の側より見た底面
図、第9図は本発明による筒内燃料噴射式を用い
た本発明による点火方法の実施に使用する点火装
置を備えた筒内燃料噴射式火花点火内燃機関をそ
の要部について示す縦断面図、第10図は本発明
による点火プラグを単室式の筒内燃料噴射式火花
点火内燃機関に用いた一つの実施例をその要部に
ついて示す縦断面図、第11図は第10図の線
−に沿う断面図である。 1……シリンダヘツド、2……シリンダブロツ
ク、3……ガスケツト、4……シリンダライナ、
5……シリンダボア、6……ピストン、7……渦
室、8……球形天井部、9……取付孔、10……
噴口部材、11……偏平底部、12……連絡孔、
13……ノズル取付孔、14……燃料噴射ノズ
ル、15……燃料噴口、16……噴射孔、17…
…燃料タンク、18……燃料導管、19……燃料
ポンプ、20……燃料導管、21……燃料噴射ポ
ンプ、22……燃料導管、23……プラグ取付
孔、24……点火プラグ、25……電気絶縁部
材、26……中心電極、27……導電性シール部
材、28……高電圧端子、29……高圧電源軸、
30……取付ねじ部、31……六角ナツト部、3
2……金属製プラグ体、33……接地電極、34
……火花放電ギヤツプ、35……接地電極、36
……火花放電ギヤツプ、37……接地電極端子、
40……クランク角検出用円板、41……クラン
ク角センサ、42……アース線、43……リレー
スイツチ、44……メーク接点、45……リレー
コイル、46……回転数判別回路、47……バツ
テリ電源、50……点火プラグ、51……接地電
極、52……接地電極端子、53……火花放電ギ
ヤツプ、55……ガバナスイツチ、56……接
点、57……メカニカルガバナ、58……ガバナ
軸、59……フライウエイト、60……バランス
スプリング、61……接点駆動軸、65……シリ
ンダヘツド、66……シリンダブロツク、67…
…ピストン、68……燃焼室窪み、69……吸気
ポート、70……排気ポート、71……燃料噴射
ノズル、72……燃料噴口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダヘツドに明けられたプラグ孔に装着
    される実質的に筒状の金属製プラグ体と、前記金
    属製プラグ体の内部を埋める電気絶縁部材と、前
    記電気絶縁部材中を互いに隔置されて並列に延在
    し該電気絶縁部材の内端より突出た一つの中心電
    極と少なくとも一つの接地電極とを有し、前記中
    心電極と前記金属製プラグ体の延在部の間に第一
    の火花放電ギヤツプが形成され、前記中心電極と
    前記接地電極の間に第二の火花放電ギヤツプが形
    成されており、前記第一及び第二の火花放電ギヤ
    ツプは前記中心電極に沿つて実質的に異なる位置
    に配置されており、前記第一の火花放電ギヤツプ
    より前記第二の火花放電ギヤツプの方が小さいこ
    とを特徴とする内燃機関用点火プラグ。 2 シリンダヘツドに明けられたプラグ孔に装着
    される実質的に筒状の金属製プラグ体と、前記金
    属製プラグ体の内部を埋める電気絶縁部材と、前
    記電気絶縁部材中を互いに隔置されて並列に延在
    し該電気絶縁部材の内端より突出た一つの中心電
    極と少なくとも一つの接地電極とを有し、前記中
    心電極と前記金属製プラグ体の延在部の間に第一
    の火花放電ギヤツプが形成され、前記中心電極と
    前記接地電極の間に第二の火花放電ギヤツプが形
    成されており、前記第一及び第二の火花放電ギヤ
    ツプは前記中心電極に沿つて実質的に異なる位置
    に配置されており、前記第一の火花放電ギヤツプ
    より前記第二の火花放電ギヤツプの方が小さい内
    燃機関用点火プラグの点火方法にして、開閉スイ
    ツチを経て前記接地電極を選択的に接地し、前記
    開閉スイツチを開いた状態にしておくことにより
    該点火プラグを前記第一の火花放電ギヤツプにて
    作動させ、前記開閉スイツチを閉じた状態にして
    おくことにより該点火プラグを実質的に前記第二
    の火花放電ギヤツプにて作動させることを特徴と
    する内燃機関用点火プラグの点火方法。
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JPS5521183A (en) * 1978-08-03 1980-02-15 Mitsubishi Electric Corp Method of manufacturing semiconductor device

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