JPH0546911Y2 - - Google Patents
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- JPH0546911Y2 JPH0546911Y2 JP1988158854U JP15885488U JPH0546911Y2 JP H0546911 Y2 JPH0546911 Y2 JP H0546911Y2 JP 1988158854 U JP1988158854 U JP 1988158854U JP 15885488 U JP15885488 U JP 15885488U JP H0546911 Y2 JPH0546911 Y2 JP H0546911Y2
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Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は、合成樹脂などを充填するフレキシブ
ルコンテナー用のシートに関する。
〈従来の技術〉
現在、フレキシブルコンテナーとしては、軟質
ポリ塩化ビニル樹脂を織物の両面にラミネートし
たシートをウエルダー接着により製袋したものが
使われている。
これらのコンンテナーは低コストで、ウエルダ
ー適正および耐摩耗性、耐傷性などに優れている
が、高温時のシートの糸引抜強力が劣るので殊に
ウエルダー接着部で糸が素抜けてコンテナーが破
損するという問題が起きている。
また、空隙率の低い基布を使用するとコンテナ
ー内の収納物を外から識別しにくいので管理上不
便である。さらにコンテナーから合成樹脂などを
排出した後、コンテナーに樹脂が残ると、コンタ
ミネーシヨン(Contaminastino)となつて、爾
後の工程に障害を及ぼし、品質上の問題となる。
〈発明が解決しようとする課題〉
本考案の第1の目的は、透視性があつて、樹脂
排出後のコンテナー内に残留樹脂のないフレキシ
ブルコンテナー用シートを提供するにある。
最近の合成樹脂の製造工場では多品種少量生産
の趨勢から合成樹脂の色相、形状等、数十銘柄の
合成樹脂が生産されている。
これらの合成樹脂をコンテナーに収納して管理
するに、樹脂の色相、形状、およびコンテナー内
の樹脂の量がコンテナーの外からの識別できれ
ば、如何に好都合であるかは論を俟たない。
そのためには目の粗い基布の両面を透明な軟質
ポリ塩化ビニルフイルムでラミネートすれば、基
布の目を通してコンテナー内を観察できる。
一方、透明な軟質塩化ビニルフイルムを用いた
コンテナーの内側の表面が平滑であると、表面摩
擦係数が高いために、コンテナーに合成樹脂など
を詰め、コンテナーから合成樹脂を排出させた後
に、コンテナーの内面に樹脂が付着して残り易
い。
一般に残存樹脂量を少なくするにはコンテナー
の内面を適度に粗面化するという手段がとられ
る。併し、この粗面化の程度が強くなると透視性
が低下してコンテナーの内部を外から観察にしく
くなる。
この場合、コンテナー内面に樹脂が付着し難く
する別の方法として、フイルム表面に紫外線硬化
型塗料をコートし、紫外線を照射してフイルム表
面を硬くしたフイルムをコンテナーの内面になる
ように使うとか、あるいは、フイルムの可塑剤を
減らしてフイルム自身を硬くしたフイルムをコン
テナー内面に使うことが考えられるが、コンテナ
ーのフレキシビリテーが悪くなつたり、ウエルダ
ー適性が低下したりする。
次に本考案の第2の目的は、高温時の糸引抜抵
抗に優れたフレキスブルコンテナーを提供するに
ある。
合成樹脂の製造工場では、合成樹脂の粉粒また
はペレツトをコンテナーに詰める前に、コンテナ
ーが耐え得る温度に迄、予め合成樹脂を冷却しな
ければならない。この場合、合成樹脂を高温のま
まコンテナーに詰められれば工場の冷却用コスト
は著しく低減できる。
また、遠く南方洋上を航行する船の船倉に段積
みしたり、夏期屋外に野積みしたりしたフレキシ
ブルコンテナーは著しく温度が上り、破袋事故を
起すことが多い。
このように、高温で長時間、高荷重の下で破袋
事故を起こすのは、高温により、フレキシブルコ
ンテナー用シートの合成樹脂層が軟化して、合成
樹脂と糸との間の糸引抜強力が低下し、最終的に
はウエルダー部で、合成樹脂と糸との間で所謂
“糸の素抜け現象”を起こすためである。
考案者は上記の第1の目的と第2の目的を同時
に満足すべく種々検討の結果、軟質塩化ビニルの
フレキシビリテイーを損わず、高温時の糸の引抜
強力が高く、且つ透視度とコンタミネーシヨンと
のバランスのとれたシートを見出すことができ
た。
〈問題点を解決するための手段〉
本考案はポリ塩化ビニルペーストが繊維間にま
で含浸され、かつ同時に、該ペーストにより繊維
表面を被覆されたマルチフイラメントもしくは紡
績糸からなく空隙率20〜70%の合成繊維製基布の
表裏両面に透明な軟質ポリ塩化ビニルフイルムを
積層したシートにおいて、該シートの片側の表面
に微小凹凸を有することを特徴とするフレキシブ
ルコンテナー用シートを提供するにある。
第1図は本考案のシートの拡大断面図である。
1はポリ塩化ビニルペーストで含浸したマルチフ
イラメントもしくは紡績糸からなる経糸または緯
糸である。この経糸とから基布織物が構成され
る。2,2′は基布の両面にライネートされた軟
質塩化ビニルフイルムを示す。図示するように、
3は塩化ビニルペーストが繊維間に浸透し、該ペ
ーストが繊維表面を被覆したフイラメントもしく
はフアイバーを示す。
このペースト4が軟質塩化ビニルフイルム2,
2′と融着して、基布とペーストとフイルムフイ
ルムとがシート状に一体化している。該シートの
片側の表面には微小凹凸5を有している。
これに対して、従来用いられているシートは第
2図に示す軟質塩化ビニルフイルム2,2′はフ
イラメントもしくはフアイバー7の間隙に部分的
に侵入しているに過ぎない。2,2′は経糸もし
くは緯糸6の間隙を通してブリツジ状に融着する
ことによつて、一体化している。
このようにしてできた従来のフレキシブルコン
テナー用シートは塩化ビニルと糸との間の糸の引
抜強力が弱いため、ウエルダー部の塩化ビニルと
糸との間の糸の“素抜け”が発生し易し、ウエル
ダー部でコンテナーが破壊し易い。
本考案では、ポリ塩化ビニルペーストで含浸し
たマルチフイラメントもしくは紡績糸からなる合
成樹脂繊維製基布を用いているが、該基布の製造
法として2つの方法がある。
即ち塩化ビニルペーストで含浸したマルチフイ
ラメントもしくは紡績糸を用いて基布に製織する
方法と、マルチフイラメントもしくは紡績糸を用
いて基布に製織した後、ポリ塩化ビニルペースト
で含浸する方法とがある。どちらであつても良
い。
本考案では、好ましくは塩化ビニルペーストで
含浸したマルチフイラメントもしくは紡績糸から
なる合成繊維製基布をヒートロールで熱圧処理
し、該熱圧処理により経糸と緯糸との交又部を固
定すると共に、経糸および緯糸の断面を楕円状に
偏平にする。
本考案のシートは、好ましくは、前記のように
熱圧処理した後、またはその熱圧処理をしないで
基布の表裏両面に軟質塩化ビニルフイルムを熱融
着させる。
本考案で使用される塩化ビニルペーストおよび
軟質塩化ビニルフイルムは、軟化点を高くする目
的で重合度は高い方が望ましい。また、軟質塩化
ビニルフイルムの軟化点を上げるために、ニトリ
ルゴムを添加したり、エステル系可塑剤やエポキ
シ系大豆油を使用するなどの方策をとることが望
ましい。
また、本考案で用いられる基布は合成繊維、例
えばポリエステル、ナイロン、ビニロン等からな
る。基布の空隙率は20〜70%が一般に使用され
る。20%未満になると、基布の目を通してコンテ
ナー内の収納物を判別しにくくなり、70%を越え
るとコンテナーの強度が低下するだけでなく、段
積されたコンテナーの形態保持も困難となる。
さらに、本考案の軟質塩化ビニルフイルムを基
布の両面に貼着させる方法としては、スイルムラ
ミネート方式によつても、トツピング方式によつ
てもよい。
次に基布の両面にラミネートした塩化ビニルフ
イルムの片面を粗面化する方法としてはシートを
通常のエンボスロールで熱圧処理することによつ
て得られる。
以上のようにして得られたシートは適当なサイ
ズに裁断後、微小凹凸面を袋の内面になるように
しながら、例えばウエルダーなどで袋状に接合し
てフレキシブルコンテナーとする。
以下、実施例に基いて本考案を詳細に説明す
る。
〈実施例〉
ポリエステルフイラメント1000d/150本を3
本引き揃えて、ポリ塩化ビニルペースト溶液(平
均重合度800、可塑剤DOP100重量部)の中に浸
漬し、液切後、約170℃で乾燥し、平織に製織し、
基布とする。このときの織密度は経糸、緯糸共に
17本/10cmである。
次に該基布を約170℃のヒートロールで熱圧処
理すると経糸と緯糸との交又部が固定されるとも
に、1000d/150本//3本の断面の長軸と短軸
との比が約15:1の如く、偏平な楕円形となる。
基布の空隙率は23%を示す。
その表裏両面に、厚さ0.37mmの軟質塩化ビニル
フイルム(平均重合度2300、ニトリルゴム約5重
量部、ポリエステル系可塑剤70重量部、エポキシ
系大豆油約8重量部、安定剤約2重量部、紫外線
吸収剤約1重量部)を積層し、熱融着させると共
に、片面にエンボス加工を施す。この場合、エン
ボスの程度の異なるエンボスロールにA、B2種
類を用いて試験をした。これらを実施例1,2と
した。
次に上記のエンボスロールの代りに表面平滑な
プレンロールを用いた。これを比較例1とした。
さらに比較例2として、ポリエステル繊維平織
(経糸、緯糸ともに1000d/150本×20本/吋、空
隙率30%)の両面に厚さ0.40mmの透明な軟質塩化
ビニルフイルム(重合度1300、DOP70重量部)
を積層し、熱融着させるとともに、片側の表面に
エンボスロールAを用いてエンボス加工を施し
た。
得られたシートに対し、糸引抜強力、透視度、
および微小凹凸を有する面の静摩擦係数を測定し
た。
(1) 糸引抜抵抗
糸の引抜抵抗は、第3図に示すように、巾2
cm、長さ約18cmのシートの小片8の上から約8cm
の位置で中央の糸2本を残すように、上の切り口
9を入れ、次にそれから3cmの位置で糸2本を切
るように下の切り口10を入れて試料とする。
上の切り口9と下の切り口10の所で試料を掴
み、オートグラフで上下に200mm/60秒の速度で
80℃の恒温箱の中で引張する。引張により2本の
糸11が引き抜かれた状態の試料は第4図の如く
なる。2本の糸が引き抜かれてしまうまでのオー
トグラフの荷重を読みとり、その最高荷重を糸引
抜強力と名付け、Kg/2本で表わす。
(2) 透視度
スガ試験機(株)製品HGM−2Kにて全光線透過率
を測定した。
(3) 表面の静摩擦係数
ASTM D1894に準拠してポリエチレン板に対
して測定した。
試験寸法: 50×50mm
スレツド荷重: 200gf
試験機容量:ロードセル式/Kgf
試験室温湿度:22℃×65%
次に、得られたシートを用いて、微小凹凸を有
する面を袋の内面になるようにして径1000mmφ、
高さ1160mmのフレキシブルコンンテナーを作りそ
の中に粒状のポリエチレン(約3mmφ)を約500
Kg充填する。コンテナー3段積みを想定して、前
記のポリエチレン充填袋の上に3トンの荷重を1
時間かける。コンテナーの排出口を開け、コンテ
ナーを搖すつて、ポリエチレンを排出させる。次
に測定のためにコンテナーの中に人が入り、コン
テナー内に付着残留しているポリエチレンを落し
ながら秤量する。
以上の測定結果を括めると第1表の如くなる。
<Industrial Application Field> The present invention relates to a sheet for a flexible container filled with synthetic resin or the like. <Prior Art> Currently, flexible containers are made from sheets made by laminating soft polyvinyl chloride resin on both sides of a fabric and bonding them with a welder. These containers are low cost and have excellent weldability, abrasion resistance, and scratch resistance, but the sheet has poor thread pull-out strength at high temperatures, so threads can easily pull out and damage the container, especially at the welder joint. This problem is occurring. Furthermore, if a base fabric with a low porosity is used, it is difficult to identify the items stored in the container from the outside, which is inconvenient in terms of management. Furthermore, if the resin remains in the container after the synthetic resin is discharged from the container, it becomes contamination, which impedes subsequent processes and poses a quality problem. <Problems to be Solved by the Invention> The first object of the present invention is to provide a sheet for a flexible container that has transparency and leaves no residual resin inside the container after the resin is discharged. Modern synthetic resin manufacturing factories are now producing dozens of brands of synthetic resins, each with different hues and shapes, due to the trend toward high-mix, low-volume production. In order to store and manage these synthetic resins in containers, it goes without saying that it would be convenient if the color, shape, and amount of resin in the container could be identified from outside the container. To achieve this, by laminating both sides of a coarse-grained base fabric with transparent soft polyvinyl chloride film, the inside of the container can be observed through the openings of the base fabric. On the other hand, if the inner surface of a container made of transparent soft vinyl chloride film is smooth, the coefficient of surface friction will be high. Resin tends to stick to the inner surface and remain. Generally, in order to reduce the amount of residual resin, the inner surface of the container is appropriately roughened. However, as the degree of surface roughening increases, transparency decreases, making it difficult to observe the inside of the container from the outside. In this case, another method to make it difficult for the resin to adhere to the inner surface of the container is to coat the surface of the film with an ultraviolet curable paint and harden the surface by irradiating it with ultraviolet rays, then use the film as the inner surface of the container. Alternatively, it may be possible to use a film made by reducing the amount of plasticizer in the film to make the film itself hard for the inner surface of the container, but this may deteriorate the flexibility of the container or reduce its weldability. A second object of the present invention is to provide a flexible container that has excellent resistance to string pulling out at high temperatures. At a synthetic resin manufacturing plant, before filling containers with synthetic resin powder or pellets, the synthetic resin must be cooled to a temperature that the container can withstand. In this case, if the synthetic resin can be packed into containers while still at high temperature, the cost for cooling the factory can be significantly reduced. Additionally, flexible containers that are stacked in the hold of a ship sailing in the far southern oceans or stored outdoors in the summer heat up significantly, often resulting in bag breakage. In this way, bag breakage accidents occur at high temperatures for long periods of time under high loads because the synthetic resin layer of flexible container sheets softens due to high temperatures, and the thread pulling strength between the synthetic resin and the threads is reduced. This is because the so-called "thread shedding phenomenon" occurs between the synthetic resin and the thread at the welder part. As a result of various studies in order to simultaneously satisfy the first and second objectives above, the inventor has developed a material that does not impair the flexibility of soft vinyl chloride, has high thread pulling strength at high temperatures, and has good transparency. We were able to find a sheet that was well balanced against contamination. <Means for Solving the Problems> The present invention is characterized in that the polyvinyl chloride paste is impregnated even between the fibers, and at the same time, the fiber surface is coated with the paste. To provide a flexible container sheet comprising a synthetic fiber base fabric laminated with transparent soft polyvinyl chloride film on both sides thereof, the sheet having minute irregularities on one surface of the sheet. FIG. 1 is an enlarged sectional view of the sheet of the present invention.
1 is a warp or weft made of multifilament or spun yarn impregnated with polyvinyl chloride paste. The base fabric is composed of these warp threads. 2 and 2' indicate soft vinyl chloride films lined on both sides of the base fabric. As shown,
3 shows a filament or fiber in which vinyl chloride paste penetrates between the fibers and the paste coats the fiber surface. This paste 4 is a soft vinyl chloride film 2,
2', the base fabric, paste, and film are integrated into a sheet. The sheet has minute irregularities 5 on one surface. In contrast, in conventional sheets, the soft vinyl chloride films 2, 2' shown in FIG. 2 only partially penetrate into the gaps between the filaments or fibers 7. 2 and 2' are integrated by being fused together in the form of a bridge through the gap between the warp or weft threads 6. Conventional sheets for flexible containers made in this way have a weak pull-out strength for the threads between the vinyl chloride and the threads, so it is easy for the threads to "come off" between the vinyl chloride and the threads in the welded part. However, the container is easy to break at the welder part. In the present invention, a synthetic resin fiber base fabric made of multifilament or spun yarn impregnated with polyvinyl chloride paste is used, and there are two methods for manufacturing the base fabric. That is, there is a method in which a base fabric is woven using a multifilament or spun yarn impregnated with vinyl chloride paste, and a method in which a base fabric is woven using a multifilament or spun yarn and then impregnated with polyvinyl chloride paste. It doesn't matter which one. In the present invention, a synthetic fiber base fabric made of multifilament or spun yarn, preferably impregnated with vinyl chloride paste, is heat-press treated with a heat roll, and the intersection of the warp and weft is fixed by the heat-press treatment, and , the warp and weft cross sections are flattened into an elliptical shape. The sheet of the present invention is preferably prepared by heat-sealing a soft vinyl chloride film to both the front and back surfaces of the base fabric after or without heat and pressure treatment as described above. The vinyl chloride paste and soft vinyl chloride film used in the present invention preferably have a high degree of polymerization in order to increase the softening point. Further, in order to raise the softening point of the soft vinyl chloride film, it is desirable to take measures such as adding nitrile rubber, using an ester plasticizer, or epoxy soybean oil. Further, the base fabric used in the present invention is made of synthetic fibers such as polyester, nylon, vinylon, etc. The porosity of the base fabric is generally 20 to 70%. If it is less than 20%, it will be difficult to distinguish the contents inside the container through the eyes of the base fabric, and if it exceeds 70%, not only will the strength of the container decrease, but it will also be difficult to maintain the shape of stacked containers. Further, the method of adhering the soft vinyl chloride film of the present invention to both sides of the base fabric may be a swivel lamination method or a topping method. Next, one side of the vinyl chloride film laminated on both sides of the base fabric can be roughened by subjecting the sheet to heat-pressure treatment using an ordinary embossing roll. The sheet obtained as described above is cut to an appropriate size, and then bonded into a bag shape using, for example, a welder, with the finely uneven surface forming the inner surface of the bag to form a flexible container. Hereinafter, the present invention will be explained in detail based on examples. <Example> 3 polyester filaments 1000d/150 pieces
The sheets are aligned, immersed in a polyvinyl chloride paste solution (average degree of polymerization 800, plasticizer DOP 100 parts by weight), dried at approximately 170°C after draining, and woven into a plain weave.
Use as base fabric. The weaving density at this time is both warp and weft.
17 pieces/10cm. Next, by heat-pressing the base fabric with a heat roll at about 170°C, the intersection of the warp and weft is fixed, and the ratio of the long axis and short axis of the cross section of 1000d/150 threads//3 is fixed. The ratio is approximately 15:1, resulting in a flat oval shape.
The porosity of the base fabric is 23%. A soft vinyl chloride film with a thickness of 0.37 mm (average degree of polymerization 2300, approximately 5 parts by weight of nitrile rubber, 70 parts by weight of polyester plasticizer, approximately 8 parts by weight of epoxy soybean oil, approximately 2 parts by weight of stabilizer) is coated on both the front and back surfaces. , ultraviolet absorber (approximately 1 part by weight) are laminated, heat-sealed, and embossed on one side. In this case, the test was conducted using two types of embossing rolls, A and B, with different degrees of embossing. These were named Examples 1 and 2. Next, a plain roll with a smooth surface was used in place of the embossing roll described above. This was designated as Comparative Example 1. Furthermore, as Comparative Example 2, a transparent soft vinyl chloride film with a thickness of 0.40 mm (degree of polymerization 1300, DOP 70 weight Department)
were laminated and heat-sealed, and one surface was embossed using embossing roll A. The obtained sheet has strong thread pulling strength, transparency,
The coefficient of static friction of the surface with minute irregularities was also measured. (1) Thread pull-out resistance The pull-out resistance of the thread is as shown in Figure 3.
cm, approximately 8 cm from the top of small piece 8 of a sheet approximately 18 cm long
Insert the upper cut 9 so as to leave the two threads in the center at the position, then cut the lower cut 10 so as to cut the two threads at a position 3 cm from there, and use it as a sample. Grasp the sample at the top cut 9 and bottom cut 10 and move it up and down using the autograph at a speed of 200 mm/60 seconds.
Stretch it in a constant temperature box at 80℃. The sample with the two threads 11 pulled out by tension is as shown in FIG. The load on the autograph until two threads are pulled out is read, and the maximum load is named the thread pullout strength, expressed in Kg/2 threads. (2) Transparency Total light transmittance was measured using HGM-2K manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd. (3) Surface static friction coefficient Measured against a polyethylene plate in accordance with ASTM D1894. Test dimensions: 50 x 50 mm Thread load: 200 gf Test machine capacity: Load cell type/Kgf Test room temperature humidity: 22°C x 65% Next, using the obtained sheet, turn the surface with minute irregularities into the inner surface of the bag. In this way, the diameter is 1000mmφ,
Make a flexible container with a height of 1160mm and fill it with about 500 pieces of granular polyethylene (about 3mmφ).
Kg filling. Assuming that three containers are stacked, a load of 3 tons is placed on top of the polyethylene filling bag.
Take time. Open the outlet of the container and shake the container to drain the polyethylene. Next, a person enters the container for measurement and weighs while dropping any remaining polyethylene inside the container. Table 1 summarizes the above measurement results.
【表】
実施例1,2で示すように、シート表面の微小
凹凸によつて、シートの静摩擦係数が減少する
と、当然のことながら、シートの透視度は低下
し、コンテナー内の残留樹脂量は減少する。
シートの静摩擦係数とシートの透視度と、コン
テナー内の残留樹脂量との関係を第5図の如くグ
ラフに画いた。
第5図よりコンテナー内の残留樹脂量を0にす
るためのシートの凹凸面の静摩擦係数は1.4以下、
シートの透視度は34%以下である。
従つて、空隙率20〜70%の基布を用いる場合に
は、微小凹凸を有する面の静摩擦係数は1.5以下、
シートの透視率は35%以下であることが望まし
い。
また、実施例1,2に示すように、糸引抜抵抗
値は80℃で10Kg/2本以上、望ましくは15Kg/2
本以上が好適である。
次に比較例と実施例とを比較する、比較例1は
シート表面の静摩擦係数が高くコンテナー内の残
留樹脂が認められ、また比較例2は実施例に比べ
て糸引抜抵抗が極めて低く、コンテナー内の残留
樹脂量を0にするために、シートの静摩擦係数を
0.91にすると、空隙面積との関係もあつて、透視
率は7.0%と著しく低くなり、透視困難となる。
(考案の効果)
ポリ塩化ビニルペーストが繊維間にまで含浸さ
れ、かつ同時に該ペーストにより繊維表面が被覆
され、また、基布の経糸と緯糸との交又点が接着
され、更にラミネートされた軟質塩化ビニルフイ
ルムと前記ペーストとが融着し、一体化している
ので高温時の糸と塩化ビニルとの間の糸の引抜強
力が高くなる。従つて高温で合成樹脂などを詰め
て貯蔵したり運搬したりするコンテナーに好適の
シートである。
また、コンテナー内の樹脂の状況が外から観察
できるので、管理上好都合であり、而も樹脂排出
後にコンテナー内に樹脂が残留することがなく、
コンテナーとして好適のシートである。
さらにラミネートに軟質塩化ビニルフイルムを
使用するので柔軟で、ウエルダー加工も可能であ
る。[Table] As shown in Examples 1 and 2, when the coefficient of static friction of the sheet decreases due to minute irregularities on the sheet surface, the transparency of the sheet naturally decreases, and the amount of residual resin in the container decreases. Decrease. The relationship between the coefficient of static friction of the sheet, the transparency of the sheet, and the amount of residual resin in the container is plotted in a graph as shown in FIG. From Figure 5, the static friction coefficient of the uneven surface of the sheet to reduce the amount of residual resin in the container to 0 is 1.4 or less.
The transparency of the sheet is 34% or less. Therefore, when using a base fabric with a porosity of 20 to 70%, the static friction coefficient of the surface with minute irregularities is 1.5 or less,
It is desirable that the transparency of the sheet is 35% or less. In addition, as shown in Examples 1 and 2, the thread pulling resistance value is 10 Kg/2 or more at 80°C, preferably 15 Kg/2
A book or more is preferred. Next, Comparative Example and Example are compared. Comparative Example 1 has a high coefficient of static friction on the sheet surface and residual resin inside the container is observed, and Comparative Example 2 has extremely low thread pulling resistance compared to the Example, and the container In order to reduce the amount of residual resin in the sheet to 0, the coefficient of static friction of the sheet is
When it is set to 0.91, the transparency becomes extremely low to 7.0%, partly due to the relationship with the void area, making it difficult to see through. (Effect of the invention) The polyvinyl chloride paste is impregnated between the fibers, and at the same time, the fiber surface is covered with the paste, and the intersection points of the warp and weft of the base fabric are bonded, and the laminated soft Since the vinyl chloride film and the paste are fused and integrated, the pulling strength of the thread between the thread and the vinyl chloride at high temperatures is increased. Therefore, it is a suitable sheet for containers that are filled with synthetic resin or the like and stored or transported at high temperatures. In addition, the status of the resin inside the container can be observed from the outside, which is convenient for management, and there is no resin left inside the container after the resin is discharged.
This sheet is suitable as a container. Furthermore, since soft vinyl chloride film is used for the laminate, it is flexible and can be welded.
第1図は本考案のシートの拡大断面図であり、
第2図は従来のシートの拡大断面図であり、第3
図は糸引抜強力測定の試料の状態(平面図)を示
し、第4図は糸引抜強力測定後の試料の状態(平
面図)を示す。第5図はシートの静摩擦係数とシ
ートの透視度と、コンテナー内の残留樹脂量との
関係をグラフに示す。
1……ポリ塩化ビニルペーストを含浸したマル
チフイラメントもしくは紡績糸からなる経糸また
は緯糸、2,2′……軟質塩化ビニルフイルム、
3……ポリ塩化ビニルペーストを含浸したフイラ
メントもしくはフアイバー、4……塩化ビニルペ
ースト、5……シート表面の微小凹凸、6……マ
ルチフイラメントもしくは紡績糸からなる経糸ま
たは緯糸、7……フイラメントもしくはフアイバ
ー、8……シートの小片、9……上の切り口、1
0……下の切り口、11……引き抜かれた糸。
FIG. 1 is an enlarged sectional view of the sheet of the present invention,
Figure 2 is an enlarged sectional view of a conventional sheet;
The figure shows the state of the sample (plan view) after measuring the thread pulling strength, and FIG. 4 shows the state (plan view) of the sample after measuring the thread pulling strength. FIG. 5 is a graph showing the relationship between the static friction coefficient of the sheet, the transparency of the sheet, and the amount of residual resin in the container. 1... Warp or weft made of multifilament or spun yarn impregnated with polyvinyl chloride paste, 2,2'... Soft vinyl chloride film,
3... Filament or fiber impregnated with polyvinyl chloride paste, 4... Vinyl chloride paste, 5... Fine irregularities on the sheet surface, 6... Warp or weft made of multifilament or spun yarn, 7... Filament or fiber , 8...Small piece of sheet, 9...Top cut, 1
0... Lower cut, 11... Thread pulled out.
Claims (1)
され、かつ同時に、該ペーストにより繊維表面
を被覆されたマルチフイラメントもしくは紡績
糸からなる空隙率20〜70%の合成繊維製基布の
表裏両面に透明な軟質ポリ塩化ビニルフイルム
を積層したシートにおいて、該シートの片側の
表面に微小凹凸を有することを特徴とするフレ
キシブルコンテナー用シート。 2 シートの透視度が35%以下、微小凹凸を有す
る面の静摩擦係数が1.5以下よりなることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
フレキシブルコンテナー用シート。 3 糸の引抜強力が80℃で10Kg/2本以上である
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項もしくは第2項記載のフレキシブルコンテナ
ー用シート。[Claims for Utility Model Registration] 1. Made of synthetic fiber with a porosity of 20 to 70%, consisting of multifilament or spun yarn in which polyvinyl chloride paste is impregnated up to the fibers and the surface of the fibers is coated with the paste. 1. A flexible container sheet comprising a base fabric laminated with transparent soft polyvinyl chloride film on both sides thereof, the sheet having minute irregularities on one surface of the sheet. 2. The sheet for a flexible container according to claim 1, which is a utility model registration, characterized in that the sheet has a transparency of 35% or less and a coefficient of static friction of the surface having minute irregularities of 1.5 or less. 3 Utility model registration claim 1 characterized in that the pulling strength of the thread is 10 kg/2 threads or more at 80°C
The flexible container sheet described in item 1 or 2.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988158854U JPH0546911Y2 (en) | 1988-12-05 | 1988-12-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988158854U JPH0546911Y2 (en) | 1988-12-05 | 1988-12-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0278331U JPH0278331U (en) | 1990-06-15 |
JPH0546911Y2 true JPH0546911Y2 (en) | 1993-12-09 |
Family
ID=31439557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988158854U Expired - Lifetime JPH0546911Y2 (en) | 1988-12-05 | 1988-12-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0546911Y2 (en) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57176265A (en) * | 1981-04-20 | 1982-10-29 | Kohkoku Chem Ind | Polyvinyl chloride leather for integral molding and production thereof |
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JPS6119422A (en) * | 1984-07-06 | 1986-01-28 | 三井造船株式会社 | Rotary cutter type waterweed recovery ship |
JPS6181435A (en) * | 1984-09-28 | 1986-04-25 | Mitsuboshi Belting Ltd | Bonding of fibrous material and flexible polyvinyl chloride |
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-
1988
- 1988-12-05 JP JP1988158854U patent/JPH0546911Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0278331U (en) | 1990-06-15 |
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