JPH0546245Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、本体内部の部品より電気的信号を外
部へ取出すために、本体内部より外部へリード線
を引出した形状の電子部品に関するものである。

従来の技術 第５図において、１はケース、２はシヤフトで
あり、シヤフト２が軸方向に変位することにより
変化する抵抗の出力を前記ケース内部より取出す
リード線３は、前記ケースの樹脂充填部４に充填
された樹脂５により固定されている。

第６図、第７図は樹脂充填部４の壁面１ａの孔
１ｂよりリード線３を引出すものである。

考案が解決しようとする問題点 しかし、第５図のものでは、ケース１より引出
されたリード線３の根元６はリジツドであり、絶
縁被覆されたやわらかいリード線は、ポテンシヨ
メータ取扱いの上で、前記根元６で断線しやす
い。また、第６図、第７図においても前記孔１ｂ
のエツジ部１ｂにおいて、同様に断線しやすい問
題点があつた。

本考案の目的は、リード線がどの方向に、曲げ
られクランプされても、断線しにくくすることで
ある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、リード線
が突出する孔の外壁部側エツジをＲ形状としたも
のである。

作 用 この構成とすればリード線がどの方向に曲げら
れても孔より突出するリード線根元がＲ面で受け
るので断線しないものになる。

実施例 まず、本発明の電子部品の説明に先立つ改善例
を第４図により従来技術と同一部分は同一番号を
付与して説明を省略して説明する。同図による
と、１ｃは樹脂充填部４の壁面１ａの孔１ｂの外
壁部側のＲ形状のエツジ部であり、突出したリー
ド線３の根元は、それぞれのＲ形状のエツジ部に
よりどの方向に曲げられてもＲ形状のエツジ部で
受けられ、傷付き等のないものとすることのでき
るものである。

次に説明する本発明は、上記改善例の特長に加
え、充填される樹脂の壁面１ａの孔からのもれを
防止するものである。

本発明の電子部品の一実施例を第１図〜第３図
により説明する。

なお、上記改善例と異なる構成を有するところ
のみ説明すると、壁面１ａに略半円状の切欠き８
ａ，８ｂ，８ｃを設け、前記各切欠き８ａ〜８ｃ
の外壁側を改善例と同様のＲ形状にするととも
に、前記切欠き８ａ〜８ｃに相対する逆半円状の
切欠き９ａ〜９ｃを有し、外壁側をＲ形状とし、
さらに上記壁面１ａを挟持するように嵌合させた
押え板９を設け、上記切欠き８ａ〜８ｃそれぞれ
と上記切欠き９ａ〜９ｃそれぞれによつて上下段
差を有する孔１０ａ〜１０ｃを構成したものであ
る。

即ち、ケース１の壁に押え板９の一対の壁９
ｄ，９ｅを挟持するように嵌合させて、第２図の
状態とし、さらに押え板９を押し込んで第３図の
ごとく孔１０ａ〜１０ｃを構成し、この孔１０ａ
〜１０ｃからリード線３を引出すようにしたので
リード線３は押え板９およびケース１から押圧さ
れて蛇行し、この孔１０ａ〜１０ｃ内において、
リード線３とケース１または押え板９との間に隙
間を発生しにくくしたものである。

考案の効果 以上のように本考案は孔より突出するリード線
の根元はＲ形状のエツジ部で受け、断線しにくく
するとともに、ケースに設けた半円状の切欠き
と、押え板に設けた逆半円状の切欠きとでリード
線を引出す孔を上記押え板をケースに挟持するよ
うに押込んで形成したので、充填された樹脂がリ
ード線と孔の隙間からもれることを防止でき品質
上優れた電子部品を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子部品の一実施例の要部で
あるケースと押え板の分解斜視図、第２図は同ケ
ースと押え板の挟持状態を説明する側断面図、第
３図は同斜視図、第４図は本考案に先立つ改善例
の側断面図、第５図は従来の電子部品の一部切欠
断面図、第６図は同他の電子部品の一部切欠断面
図、第７図は同拡大断面図である。 １……ケース、１ａ……壁面、３……リード
線、４……樹脂充填部、５……樹脂、８ａ〜８ｃ
……切欠き、９ａ〜９ｃ……切欠き、９ｄ，９ｅ
……壁、１０ａ〜１０ｃ……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの壁面の外壁側をＲ形状とした半円状の
   切欠きと、上記ケースの壁に一対の壁によつて挟
   持・装着されると共に、外壁側をＲ形状とした上
   記切欠きと相対する逆半円状の切欠きを設けた押
   え板と、上記ケースの壁に上記押え板を装着した
   とき、上記半円状の切欠きと上記逆半円状の切欠
   きによつて形成される孔から引出される上記ケー
   スの樹脂充填部に充填された樹脂により固定され
   るリード線とで構成される電子部品。