JPH0544185U - ぬいぐるみ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば小児が寝室等において眠ろうとすると
き、ぬいぐるみを抱いたりする圧力によって催眠効果を
有する香りを継続的に発生して眠りを誘うぬいぐるみを
提供する。 【構成】 このため、柔らかい材料より成るぬいぐるみ
本体７に、ＰＥＴ等の材料より成るフィルム容器１を内
蔵し、その内部に充填したウレタンフォーム等の多孔質
体２が空隙にジャスミン，カモミル等の睡眠効果を有す
る香り８を滲み込ませ、前記フィルム容器１には逆流防
止弁付空気取入口３及び香りの出口用逆流防止弁４を配
設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、玩具としてのぬいぐるみ、特に、催眠効果を有する香りを供給し 得るぬいぐるみに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の玩具としての“ぬいぐるみ”は、主として置物として鑑賞する場合と、 小児用の玩具として使用されている。特に後者の場合、ぬいぐるみ本体に何等か の機能を付与したものとしては、光を発するもの，音または声を出すもの，動き を与えるもの等があり、また最近、たとえば実開平２−５８４８９号公報にぬい ぐるみ本体内部に香料が内蔵されたものが開示されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、後者のぬいぐるみ引用例は単に香料を内蔵したものであり、常 時その周囲に一般的に好まれる香りを発散させるものであり、特定の目的で人間 の臭覚を刺激して人間の感覚まで影響を及ぼす機能を有するぬいぐるみは従来存 在しなかった。

【０００４】 この考案は以上のような局面にかんがみなされたもので、特に小児が寝室等に おいて眠ろうとするとき、臭覚を刺激して安らかに眠りに入れるような催眠効果 を有する香りを発生する愛玩用の肌ざわりのよいぬいぐるみ（いわば“すやすや ぬいぐるみ”）の提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、この考案においては、柔らかい素材を用いたぬいぐるみ本体に外圧 を及ぼすことにより、催眠効果を有する香りを継続的に供給するための香り放出 手段を内蔵させることにより、前記目的を達成しようとするものである。

【０００６】

【作用】

以上のようなぬいぐるみ構成により、小児が眠ろうとするときに、これを抱い たり，上から手足の重量をかけたりする外圧により、その間継続的に前記の香り を放出するため眠りを誘う効果がある。

【０００７】

【実施例】

以下に、この考案を実施例に基づいて説明する。図１にこの考案に係る動物ぬ いぐるみの一実施例の垂直断面図を示す。７は動物を模したぬいぐるみ本体で、 小児が抱いたとき硬い固体感がないよう全体に柔らかい材料の表布や内部詰物等 を使用している。本体７の内部には香り封入用としてのポリエチレンテレフタレ ート（ＰＥＴ），ポリエチレン（ＰＥ），ポリ弗化ビニリデン（ＰＦＶＤ），ポ リプロピレン（ＰＰ）等より成るフィルム容器１が設けられ、その内部には例え ばウレタンフォーム，ポリエチレンフォームなどの高分子発泡材料もしくは海綿 体スポンジ等の天然材料より成る多孔質体２が充填され、その空隙中には催眠効 果を有して眠りを誘うための香り８、例えばジャスミン，カモミル，ネロリー等 の液体香料を滲み込ませてある。フィルム容器１のほぼ相対する前後端部には、 それぞれ逆流防止弁４，逆流防止弁付空気取入口３が配設固定され、逆流防止弁 ４の出口はフレキシブルチューブ５を介してぬいぐるみ本体７の外面に香り放出 口ノズル６が設けられている。

【０００８】 つぎに、図２を用いてその作用を説明する。（ａ）図は、小児がこのぬいぐる み本体７を抱きしめたり、あるいは手足等の重量がかかって内部のフィルム容器 １に外圧が作用したとき、また（ｂ）図は、この外圧が消滅してぬいぐるみ本体 ７の外形が復元したときのフィルム容器１の変形状態と空気取入口３及び逆流防 止弁４の作動説明図とを示す。すなわち、外圧が作用した（ａ）図においては、 フィルム容器１の内圧により逆流防止弁付空気取入口３は閉じ、逆流防止弁４は 開いて、フレキシブルチューブ５を介してノズル６から香り８を外部に継続的に 放出して、眠りを誘い、小児が手を離して外圧が消滅すると、（ｂ）図に示すよ うに、フィルム容器１形状が復元すると共に、逆流防止弁４は閉じて空気取入口 ３が開く。この作用は小児の動きによって繰返され、前記“すやすやぬいぐるみ ”の効果を発揮する。

【０００９】 なお、以上の実施例における各構成要素の材質及び構成等は図例のみに限定さ れるものでなく、種々の変形があっても差支えないことは勿論である。

【００１０】

【考案の効果】

以上、説明したように、この考案によれば、小児等が眠ろうとするとき、この ぬいぐるみを抱くこと等により外圧が作用すると催眠効果を有する香りを継続的 に放出するため眠りを誘うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ぬいぐるみの一実施例の垂直断面図

【図２】 図１の作用説明図

【符号の説明】 １ フィルム容器 ２ 多孔質体 ３ 空気取入口 ４ 逆流防止弁 ５ フレキシブルチューブ ６ ノズル ７ ぬいぐるみ本体 ８ 香り

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔らかい素材を用いたぬいぐるみ本体に
   外圧を及ぼすことにより、催眠効果を有する香りを継続
   的に供給するための香り放出手段を内蔵させたことを特
   徴とするぬいぐるみ。