JPH0542128A - 血液サンプル採取装置 - Google Patents

血液サンプル採取装置

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Publication number
JPH0542128A
JPH0542128A JP3224691A JP22469191A JPH0542128A JP H0542128 A JPH0542128 A JP H0542128A JP 3224691 A JP3224691 A JP 3224691A JP 22469191 A JP22469191 A JP 22469191A JP H0542128 A JPH0542128 A JP H0542128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow needle
rear end
cylindrical container
guide portion
guide
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3224691A
Other languages
English (en)
Inventor
Bernard Colin Joael
ジヨーエル・ベルナール・コラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SORAM SA
Original Assignee
SORAM SA
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Filing date
Publication date
Application filed by SORAM SA filed Critical SORAM SA
Priority to JP3224691A priority Critical patent/JPH0542128A/ja
Publication of JPH0542128A publication Critical patent/JPH0542128A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数回の血液サンプル採取に際し中空針を血
管に刺したままとしても血液が外に漏れないようにする
こと。 【構成】 中空針(4)をその後端部(6)が円筒形の
容器(1)の内部に突き出るように取付け、この中空針
(4)の後端部(6)をたわみ性のキャップ(7)で覆
い、円筒形の容器(1)の開放後端部(2)から挿入し
た案内部分(10)で前記キャップ(7)を押して穿孔
するが、この押圧力を釈放した時には弾性力によりキャ
ップ(7)が自然に元の位置に戻ると同時に孔が再び塞
がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液のサンプルを採取す
る装置、ことに血液中のガスを分析する目的でこのよう
なサンプルを採取することを可能とする装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガス分析用の血液サンプルは中空針をそなえた注射器に
よって採取されていた。しかし複数の血液サンプルを同
じ患者から採取する場合、既にサンプルが一杯となった
注射器を新たな注射器かまたは他の容器と交換するに必
要な時間の間患者の動脈または静脈の中に注射針を刺し
たままとすることは許されない。そんなことをすると注
射針から血液が著しく流れ出て、このため患者が血で汚
れるおそれがある。それ故、サンプルごとに同じ患者に
新たな注射針を刺すことが必要である。しかしこれは、
患者にとっても好ましいことではない上、使う注射針の
数も多くなる。
【0003】注射針を取り換えることなく、また患者の
血管を何回も刺すことなく、同じ患者から連続して複数
の血管サンプルを採取することを可能とする別の技術と
しては、屡々ヴァキュティナーと呼ばれるサンプリング
装置を用いることがある。ヴァキュティナーは開放した
後端部と中空針を通した前端部とを有する中空の円筒形
の容器を包含する。この中空針は患者の動脈または静脈
へ刺し入れるとがった前端部を有する。その後端部もと
がっており、円筒形の容器の内部に或る距離だけ延びて
いる。中空針のこの後端部はたとえばラテックスのよう
なたわみ性の材料でできたキャップで囲われている。こ
のキャップは容器の前端部に密封関係で取付けられてお
り、これによって中空針の後端部を他から隔離してい
る。
【0004】キャップを容器の前端部に向けて移動させ
ると、このキャップは中空針の後端部で穴をあけられる
こととなり、これによって中空針は容器内部と連通状態
となり、血液が中空針から容器へと流れるようになる。
このキャップを前方に押すことを止めると、キャップは
弾性的に後方に戻り中空針から離脱する。このキャップ
に用いる材料の性質と中空針の直径が小径であることと
の理由から、中空針であけられたキャップの穴は中空針
が抜け出ると縮まって塞がり、キャップは再び中空針の
後端部を閉鎖する。このため、たとえ中空針が患者の動
脈または静脈内にとどまっていても、ふたつの血液サン
プルを採取する中間の状態においても血液が流れ出るお
それはなくなるのである。
【0005】このような従来装置では、ガス分析以外の
分析用の血液サンプルを、頸部を有するサンプリング管
によって採取することができる。この頸部がキャップに
押し当てられ、キャップを中空針の後端部に対して押
し、これによりキャップに穴をあけて、中空針がサンプ
リング管の頸部内へと貫通するようにするのである。
【0006】これと同様に、血液中のガスを分析するた
めのサンプルを採取するのは、従来型の注射器を前述の
円筒形の容器内に挿入し、この注射器の前端部に、サン
プリング装置の中空針の後端部に形成されている小さな
オリフィスを刺し通し、これにより中空針を注射器のオ
リフィス内へ貫通させると同時にたわみ性のキャップに
も穴をあけるのである。しかしながら、この注射器のオ
リフィスの寸法は小さいので、この操作はむずかしく、
屡々実行不能であることである。
【0007】本発明の目的は上述の従来の欠点をなくす
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、開放後端部と
中空針が貫通する閉鎖前端部とを有する円筒形の容器
と、この円筒形の容器内を密封状態でなく滑動できる案
内部分と、前記中空針から遠い方の端部で前記案内部分
に接続するシリンジとを包含し、前記中空針は患者の動
脈または静脈に刺し入れるためのとがった前端部と前記
円筒形の容器の内部に或る距離まで延びるとがった後端
部とを有し、前記円筒形の容器は前記中空針の後端部を
隔離するように前記中空針の後端部のまわりに配設され
たたわみ性のキャップをさらに包含し、このたわみ性の
キャップが、これが前記円筒形の容器の前端部に向けて
付勢され移動した時に前記中空針の後端部によって穿孔
されるようにし、前記たわみ性のキャップはさらに、こ
れがもはや付勢されなくなった時弾性的にその休息位置
に戻ることができ、しかも前記たわみ性のキャップはこ
れが前記中空針の後端部によって穿孔された後であって
も再び自動的に漏れ止め状態となるような材料で作られ
ており、前記案内部分はこれを貫通する軸線方向の通路
を有し前記中空針の後端部と合致するように配設されて
おり前記案内部分が前記円筒形の容器の前端部の方へ充
分遠く移動した時前記中空針の後端部が前記通路内に侵
入するようにし、前記シリンジは前記円筒形の容器に密
封関係で接触することなく前記円筒形の容器内に前記案
内部分と共に滑動するようにし、前記シリンジが前記案
内部分を通る前期通路の少なくとも一部分と連通するよ
うにしたことを特徴とする、血液中のガスを分析する目
的のため血液サンプルを採取する装置にある。
【0009】また本発明は、血液サンプルを採取するた
めに円筒形の容器の内部を滑動する案内部分であって、
前記円筒形の容器は開放後端部と閉鎖前端部とを有する
と共にこれを貫通する中空針を持ち、この中空針は前記
円筒形の容器の内部内へ或る距離だけ延びたわみ性のキ
ャップにより隔離された少なくともひとつのとがった後
端部を有し、前記たわみ性のキャップはこれが前記円筒
形の容器の前端部に向い付勢され移動した時前記中空針
の後端部により穿孔されるようにし、また前記たわみ性
のキャップはこれがもはや付勢されなくなった時弾性的
にその休息位置に戻ることができ、さらに前記たわみ性
のキャップはこれが前記中空針の後端部によって穿孔さ
れた後に再び自動的に漏れ止め状態となる材料により作
られている案内部分において、この案内部分が前記円筒
形の容器の中を密封状態でなく滑動できるようにしたこ
と、前記中空針の後端部に対応して貫通する軸線方向の
通路を有し、案内部分が前記円筒形の容器の前端部の方
へ充分に遠く移動した時前記中空針の後端部が前記通路
内に侵入するようにしたこと、さらに前記中空針から遠
い方の端部において案内部分に接続されたシリンジを受
け、このシリンジが前記円筒形の容器と密封状態で接触
することなく案内部分と共に前記円筒形の容器の内部を
滑動するようにし、前記シリンジが案内部分を貫通する
前記通路の少なくとも一部分と連通していることを特徴
とする案内部分にある。
【0010】好適には、前記案内部分を貫通する通路
が、案内部分を前記円筒形の容器の前端部の方に充分に
遠く移動させた時前記中空針の後端部によって穿孔され
るようにした隔膜によって閉鎖され、この隔膜が、これ
が前記中空針の後端部によって穿孔された後でも再び自
動的に漏れ止め状態となるような材料で作られている。
【0011】案内部分および注射器は互いにねじ係合す
る補形的なコネクタを包含するものとすることができ
る。
【0012】好適には、前記案内部分を貫通する通路
が、前記中空針の後端部の外径に実質的に等しい内径を
有するダクトの方に集束する円錐部分を包含し、前記ダ
クトが前記中空針から遠い方の案内部分の端部に配設さ
れ、前記中空針の後端部が、前記案内部分が前記円筒形
の容器の前端部の方へ充分に遠く移動した時に前記ダク
ト内に侵入するようにする。
【0013】前記中空針の後端部に面するハウジングを
包含し、このハウジングが、前記案内部分が前記円筒形
の容器の前端部の方へ移動した時前記たわみ性のキャッ
プの少なくとも一部分を受けるようにしたことを特徴と
する。
【0014】
【実施例】本発明による血液サンプル採取装置はまず、
図5に示す従来装置を包含している。この図5に示す従
来装置は通常“ヴァキュテイナー”と呼ばれており、開
放後端部2と貫通する中空針4を有する閉鎖前端部3と
を有する中空の円筒形の容器1を包含している。中空針
4は容器1の中心を軸線方向に延在し、そのとがった前
端部5は患者の動脈または静脈に刺し入れるところであ
り、同様にとがった後端部6は容器1内に或る距離だけ
延びている。中空針の後端部6はたわみ性のキャップ7
で取り囲まれている。キャップ7は、円筒形の容器1の
前端部3に隣接する第1の端部8と閉鎖している第2の
端部9とを有する。たわみ性のキャップの第1の端部8
は円筒形の容器1の前端部3か中空針4かまたはその両
方に密封関係で固定してある。このため、たわみ性のキ
ャップ7は中空針4の後端部6を隔離している。このた
わみ性のキャップ7が円筒形の容器1の前端部3に向っ
て動く時、中空針4の後端部6はたわみ性のキャップ7
の第2の端部9に突きささり、この中空針4の後端部6
はもはや隔離されなくなる。たわみ性のキャップ7が容
器1の前端部3に向けて付勢されなくなると、これは元
の位置へ戻り、中空針4から離脱して、中空針で開けら
れた穴はキャップ7が中空針の後端部6から離れた後自
然にふさがれる。このたわみ性のキャップ7は一般にラ
テックスまたはこれと類似の材料で作られる。
【0015】本発明装置はさらに図2および図3に示す
案内部分10を包含する。図2および図3に示した例で
は、案内部分10は円筒形であり、前端部13と後端部
14とを有している。案内部分10の外径は円筒形の容
器1の内径より小さく、案内部分は、容器内に如何なる
著しい圧力の増大または減小を与えることなく、円筒形
の容器1の内部で滑動することができるようになってい
る。変形例においては、案内部分10は円筒形の容器1
に接触して滑動するようにした長手方向の外部リブまた
はフルートを包含するようにしてある。これらの外部リ
ブまたはフルートは案内部分10と円筒形の容器1との
間に通路を確立し、これによって円筒形の容器1内の圧
力は、案内部分10が円筒形の容器内を滑動する時著し
く増えもしなければ減りもしない。
【0016】中央通路は案内部分10内をその前端部1
3から後端部14まで軸線方向に延在している。中央通
路は中空針4の後端部6に一致するように配設されてい
る。案内部分10の前端部13から始まって、この中央
通路は最初に、比較的大きなハウジング19を包含す
る。これに続いて肩部21によってハウジング19から
分離している。より狭い中央チャンネル11があり、次
に円錐形の部分15がある。円錐形の部分15は案内部
分10の後端部に向けて集束して、中空針4の後端部6
の外径に実質的に等しい内径の中央ダクト16で終る。
好適には、案内部分10はさらに、前記通路を閉じる隔
膜12を包含している。たとえばこの隔膜12はハウジ
ング20内において中央チャンネル11と円錐形の部分
15との間に配設してあり、中央チャンネル11を円錐
形の部分15から分離している。隔膜12は中空針4の
後端部6で穴があけられる材料で作られており、これが
中空針4の後端部6で穴をあけられたあと、かつ中空針
がこれから抜かれた後は、この穴が自動的に閉塞されて
隔膜12が再び液密となるのである。このために、隔膜
12はたとえばラテックス、ゴム、シリコンおよびこれ
らの材料の誘導体のような材料で作るのがよい。
【0017】案内部分10の後端部14はコネクタ17
を包含する。このコネクタ17は図2および図3に示す
実施例では外部スリーブ22を包含している。この外部
スリーブ22はこれから突出する円錐壁23を有し、案
内部分10を通る前記通路の円錐形の部分を限界してい
る。この円錐壁23は中央ダクト16によって後方まで
延びている。コネクタ17の外部スリーブ22はさらに
ふたつのラグ18を包含している。これらのラグ18は
半径方向外方に延びるもので、互いに実質的に180度
離して配設してある。この型式のコネクタ17をルーア
ロック(Luer Lock)と呼んでいる。
【0018】案内部分10はたとえばナイロン、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリスルフォン、またはこ
れらの材料の誘導体から作るとよい。外部スリーブ2
2、円錐壁23および中央ダクト16を包含するコネク
タ17は案内部分10に加えた部分であってもよく、こ
れはまたたとえばポリカーボネート、ナイロン、ポリ塩
化ビニル、ポリスルフォン、ポリプロピレン、またはこ
れらの材料の誘導体で作ることができる。
【0019】案内部分10のコネクタ17は、図1およ
び図4に示すようにシリンジ30を案内部分10の後端
部14に嵌めることを可能とする。図1を参照すると、
シリンジ30は中空の円筒形本体32を包含する。この
円筒形本体32は開放後端部33と案内部分10のコネ
クタまたはラグ18に対し補形をなすコネクタ31をそ
なえた前端部34との間に延びている。円筒形本体32
の後端部33は一般にリング36を包含する。このリン
グ36は半径方向外方に突出し、シリンジの扱いを容易
にしている。シリンジ30はさらにピストン37を包含
している。このピストン37は円筒形本体32に密封接
触して円筒形本体32の中で滑動できるように装架して
ある。ピストン37はピストンロッド38の形として円
筒形本体32の後端部33に向かって延びており、この
ピストンロッド38は後端部をこえて突出し、プシュボ
タン39で終っている。図1に示すように、円筒形本体
32は円筒形の容器1に対して軸線方向に配設してあ
り、その外径は円筒形の容器1の内径よりも小さい。こ
のように、シリンジ30は、円筒形の容器1と干渉する
ことなく円筒形の容器1の内部で案内部分10と共に滑
動することができる。
【0020】図4に示すように、シリンジ30の前端部
34はコネクタ31の中心にオリフィス35を包含す
る。図4に示す実施例においては、コネクタ31は内ね
じ41を有する外部スリーブ40を包含している。外部
スリーブ40は内部ダクト42を取り囲み、内部ダクト
はシリンジ30のオリフィス35を限界している。内部
ダクト42は円筒形であって、案内部分10の中央ダク
ト16の外径に実質的に等しい内径を有する。さらに、
内部ダクト42は内部室を有する前端部43を包含し、
これにより案内部分10の円錐壁23の上に嵌まるよう
にしてある。最後に、外部スリーブ40およびその内ね
じ41は、案内部分10の外部スリーブ42とそのラグ
18を受けるようになっている。このようにして、シリ
ンジ30は案内部分10のコネクタ17をシリンジ30
のコネクタ31にねじ込むことによって案内部分10に
固定される。コネクタ17のラグ18はコネクタ31の
内ねじ41に係合するのである。
【0021】血液サンプルを血液中のガスの分析の目的
で採取する場合には、中空針4の前端部5はまず、患者
の静脈から動脈に刺し込まれる。中空針4の後端部6は
キャップ7で隔離されているので、血液は外に出ること
はない。次いでシリンジ30を、コネクタ17および3
1を相互接続することによって案内部分10に固定す
る。案内部分10は円筒形の容器1の開放後端部2を介
してこの円筒形の容器1に挿入され、円筒形の容器1の
前端部3の方へと押される。案内部分10は円筒形の壁
に対し密封関係となることなく滑動するので、この移動
は円筒形の容器1の中の空気に圧縮を与えることはな
い。さらに、シリンジ30の外径は円筒形の容器1の内
径よりも小さいので、またシリンジ30は軸線方向に配
設されているので、円筒形の容器1内での案内部分10
の移動は妨げられることはない。案内部分10が円筒形
の容器1の前端部3に向い充分に遠くまで移動せしめら
れた時、たわみ性のキャップ7の第2の端部9は案内部
分10の前端部13内でハウジング19にまず受けられ
る。このハウジング19を画成する肩部21はたわみ性
のキャップ7の第2の端部9に当接し、これを円筒形の
容器1の前端部3に向けて動かし、このようにしてたわ
み性のキャップ7がアコーデオンのように折り畳まれる
ようにする。この移動の間、中空針4の後端部はたわみ
性のキャップ7の第2の端部を穿孔し、案内部分10の
隔膜12を穿孔し、案内部分10の円錐部分内に入り、
これにより中空針4の後端部6を案内部分10の中央ダ
クト16に向けて案内する。シリンジ30はこのように
して中空針4に直接に接続され、血液は空気と触れるこ
となく中空針4からシリンジ30へと通過することがで
きる。中空針4の後端部6はシリンジ30と連通してい
るので、或る量の血液は、単にピストンロッド38を引
きピストン37をシリンジ30の後端部33の方へ引く
だけでシリンジ30内に吸入することができる。シリン
ジ30に充分な血液が入ると、このシリンジ30を後方
へ引き抜き、円筒形の容器1はそのままの位置にとどめ
ておく。この引き抜きの間、中空針4の後端部6は中央
ダクト16、次いで隔膜12から離脱し、隔膜12は密
封状態に閉じる。さらに、たわみ性のキャップ7はそれ
自体の弾性によってその元の位置に戻り、中空針の後端
部6から離れて同様に密封状態に閉じる。このようにし
て、案内部分10が円筒形の容器1から外されると、シ
リンジ30の内容物は、閉じた隔膜12により外部の空
気から隔離され、その結果血液内のガスの分析が、血液
と大気との接触によって損なわれる危険なしに行われる
ことを保証するのである。さらに、中空針4の後端部6
は、たわみ性のキャップ7が中空針の後端部6をこえて
戻るや否や、たわみ性のキャップ7によって隔離され
る。このため、中空針4の後端部6が隔膜12から離脱
する瞬間とたわみ性のキャップ7が中空針4の後端部6
をこえて戻る瞬間との間の非常に短かい時間の間だけに
血液が外部に流れ出る可能性があるのみであるので、血
液は外部に失われることを防止できるのである。このよ
うにして本発明装置によると、血液を採取する人が患者
の血で汚れることもない。また、血液中のガスの分析の
ため、あるいはその他の分析を行なうために、複数の血
液サンプルを採取したい時には、中空針4の前端部5を
患者の動脈または静脈に刺し入れたままとし、それぞれ
の案内部分10をそなえた他のシリンジを円筒形の容器
に次々に挿入するか、または血液ガス分析以外の分析を
行なう目的のためには他のサンプリング管を円筒形の容
器に挿入すればよいだけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明血液サンプル採取装置の好適な実施例の
縦断面図である。
【図2】本発明装置の案内部分のみの断面図である
【図3】図2に例示した案内部分の斜視図である。
【図4】図1に例示したシリンジのコネクタ部分の詳細
を示す断面図である。
【図5】血液サンプル採取用の中空針をそなえた円筒形
の容器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 円筒形の容器 2 後端部 3 前端部 4 中空針 5 前端部 6 後端部 7 キャップ 8 第1の端部 9 第2の端部 10 案内部分 11 中央チャンネル 12 隔膜 13 前端部 14 後端部 15 円錐形の部分 16 中央ダクト 17 コネクタ 18 ラグ 19 比較的大きなハウジング 20 ハウジング 21 肩部 22 外部スリーブ 23 円錐壁 30 シリンジ 31 コネクタ 32 円筒形本体 33 後端部 34 前端部 35 オリフィス 36 リング 37 ピストン 38 ピストンロッド 39 プシュボタン 40 外部スリーブ 41 内ねじ 42 内部ダクト 43 前端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放後端部(2)と中空針(4)が貫通す
    る閉鎖前端部(3)とを有する円筒形の容器(1)と、
    この円筒形の容器内を密封状態でなく滑動できる案内部
    分(10)と、前記中空針(4)から遠い方の端部(1
    4)で前記案内部分(10)に接続するシリンジ(3
    0)とを包含し、前記中空針(4)は患者の動脈または
    静脈に刺し入れるためのとがった前端部(5)と前記円
    筒形の容器(1)の内部に或る距離まで延びるとがった
    後端部(6)とを有し、前記円筒形の容器は前記中空針
    (4)の後端部(6)を隔離するように前記中空針
    (4)の後端部(6)のまわりに配設されたたわみ性の
    キャップ(7)をさらに包含し、このたわみ性のキャッ
    プ(7)が、これが前記円筒形の容器(1)の前端部
    (3)に向けて付勢され移動した時に前記中空針(4)
    の後端部(6)によって穿孔されるようにし、前記たわ
    み性のキャップはさらに、これがもはや付勢されなくな
    った時弾性的にその休息位置に戻ることができ、しかも
    前記たわみ性のキャップ(7)はこれが前記中空針
    (4)の後端部(6)によって穿孔された後であっても
    再び自動的に漏れ止め状態となるような材料で作られて
    おり、前記案内部分(10)はこれを貫通する軸線方向
    の通路(19,11,15,16)を有し前記中空針
    (4)の後端部(6)と合致するように配設されており
    前記案内部分(10)が前記円筒形の容器(1)前端部
    (3)の方へ充分遠く移動した時前記中空針(4)の後
    端部(6)が前記通路(19,11,15,16)内に
    侵入するようにし、前記シリンジ(30)は前記円筒形
    の容器(1)に密封関係で接触することなく前記円筒形
    の容器(1)内に前記案内部分(10)と共に滑動する
    ようにし、前記シリンジ(30)が前記案内部分(1
    0)を通る通路(19,11,15,16)の少なくと
    も一部分と連通するようにしたことを特徴とする、血液
    中のガスを分析する目的のため血液サンプルを採取する
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の血液サンプル採取装置にお
    いて、前記案内部分を貫通する通路(19,11,1
    5,16)が、前記案内部分が前記円筒形の容器(1)
    前端部(3)の方へ充分に遠くまで移動した時前記中空
    針(4)の後端部(6)によって穿孔されるに好適な隔
    膜(12)によって閉鎖されており、この隔膜(12)
    が、これが前記中空針(4)の後端部(6)で穿孔され
    た後でも再び自動的に漏れ止め状態となる材料で作られ
    ていることを特徴とする血液サンプル採取装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の血液サンプル採
    取装置において、前記案内部分(10)および前記シリ
    ンジ(30)が互いにねじ係合する補形的なコネクタ
    (17,31)を包含することを特徴とする血液サンプ
    ル採取装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の血液サンプル採
    取装置において、前記案内部分(10)を貫通する通路
    (19,11,15,16)が、前記中空針(4)の後
    端部(6)の外径と実質的に等しい内径を有するダクト
    (16)に向い集束する円錐部分(15)を包含し、前
    記ダクト(16)は前記中空針(4)から遠い前記案内
    部分の端部(14)に配設され、前記中空針(10)の
    後端部(6)は、前記案内部分(10)が前記円筒形の
    容器(1)の前端部(3)の方へ充分に遠く移動した時
    前記ダクト(16)内に侵入するようにしたことを特徴
    とする血液サンプル採取装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の血液サンプル採
    取装置において、前記案内部分(10)が、前記中空針
    (4)の後端部(6)に向き前記案内部分(10)が前
    記円筒形の容器(1)の前端部(3)に向けて移動した
    時前記たわみ性のキャップ(7)の少なくとも一部分を
    受けるようにしたハウジング(19)を包含することを
    特徴とする血液サンプル採取装置。
  6. 【請求項6】血液サンプルを採取するために円筒形の容
    器(1)の内部を滑動する案内部分(10)であって、
    前記円筒形の容器(1)は開放後端部(2)と閉鎖前端
    部(3)とを有すると共にこれを貫通する中空針(4)
    を持ち、この中空針(4)は前記円筒形の容器(1)の
    内部内へ或る距離だけ延びたわみ性のキャップ(7)に
    より隔離された少なくともひとつのとがった後端部
    (6)を有し、前記たわみ性のキャップ(7)はこれが
    前記円筒形の容器(1)の前端部(3)に向い付勢され
    移動した時前記中空針(4)の後端部(6)により穿孔
    されるようにし、また前記たわみ性のキャップ(7)は
    これがもはや付勢されなくなった時弾性的にその休息位
    置に戻ることができ、さらに前記たわみ性のキャップ
    (7)はこれが前記中空針(4)の後端部(6)によっ
    て穿孔された後に再び自動的に漏れ止め状態となる材料
    により作られている案内部分(10)において、この案
    内部分が前記円筒形の容器の中を密封状態でなく滑動で
    きるようにしたこと、前記中空針(4)の後端部(6)
    に対応して貫通する軸線方向の通路(19,11,1
    5,16)を有し、案内部分が前記円筒形の容器(1)
    の前端部(3)の方へ充分に遠く移動した時前記中空針
    (4)の後端部(6)が前記通路(19,11,15,
    16)内に侵入するようにしたこと、さらに前記中空針
    (4)から遠い方の端部(14)において案内部分(1
    0)に接続されたシリンジ(30)を受け、このシリン
    ジが前記円筒形の容器(1)と密封状態で接触すること
    なく案内部分と共に前記円筒形の容器(1)の内部を滑
    動するようにし、前記シリンジ(30)が案内部分を貫
    通する前記通路(19,11,15,16)の少なくと
    も一部分と連通していることを特徴とする案内部分。
  7. 【請求項7】請求項6記載の案内部分において、前記案
    内部分を貫通する通路(19,11,15,16)が、
    案内部分を前記円筒形の容器(1)の前端部(3)の方
    に充分に遠く移動させた時前記中空針(4)の後端部
    (6)によって穿孔されるようにした隔膜(12)によ
    って閉鎖され、この隔膜(12)が、これが前記中空針
    (4)の後端部(6)によって穿孔された後でも再び自
    動的に漏れ止め状態となるような材料で作られているこ
    とを特徴とする案内部分。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の案内部分におい
    て、前記案内部分(10)および前記シリンジ(30)
    が互いにねじ係合する補形的なコネクタ(17,31)
    を包含することを特徴とする案内部分。
  9. 【請求項9】請求項6または7に記載の案内部分におい
    て、前記案内部分(10)を貫通する通路(19,1
    1,15,16)が、前記中空針(4)の後端部(6)
    の外径に実質的に等しい内径を有するダクト(16)の
    方に集束する円錐部分(15)を包含し、前記ダクト
    (16)が前記中空針(4)から遠い方の案内部分の端
    部(14)に配設され、前記中空針(4)の後端部
    (6)が、前記案内部分(10)が前記円筒形の容器
    (1)の前端部(3)の方へ充分に遠く移動した時に前
    記ダクト(16)内に侵入するようにしたことを特徴と
    する案内部分。
  10. 【請求項10】請求項6または7に記載の案内部分にお
    いて、前記中空針(4)の後端部(6)に面するハウジ
    ング(19)を包含し、このハウジングが、前記案内部
    分(10)が前記円筒形の容器(1)の前端部(3)の
    方へ移動した時前記たわみ性のキャップ(7)の少なく
    とも一部分を受けるようにしたことを特徴とする案内部
    分。
JP3224691A 1991-08-09 1991-08-09 血液サンプル採取装置 Withdrawn JPH0542128A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000031756A1 (fr) 1998-11-26 2000-06-02 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Poudre ferromagnetique et aimant utilisant ladite poudre, et procede de fabrication associe
JP2005287955A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Sekisui Chem Co Ltd 真空採血管用栓体及び真空採血管
CN108542431A (zh) * 2018-04-04 2018-09-18 上海琛哲实业有限公司 一种一次性尿液收集器

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JP2005287955A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Sekisui Chem Co Ltd 真空採血管用栓体及び真空採血管
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