JPH0542022Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、例えばオイル等の液体を収納するため
の積上げ可能な容器に係る。

「従来の技術」 底壁を帽状に上方へ隆起させてその底壁下面に
下面開口の凹部を形成させ、第２の容器を、同一
大きさ、同一形状に形成させた第１の容器上へ、
該第１容器のキヤツプ付き口頚部を上記第２の容
器下面の凹部内へ嵌合させて、かつ第１の容器の
胴部上端へ第２の容器の胴部下端を嵌合させて積
上げするようにした容器が知られている。

「考案が解決しようとする問題点」 従来のように、第１の容器の胴部上端へ第２の
容器の胴部下端を嵌合させる積上げ容器は、第１
の容器と第２の容器との各胴部上下端の嵌合を確
実に行う必要があり、そのためコストが高くる欠
点があつた。

本案は、比較的精度が要求されず、従つて低コ
ストで生産でき、しかも積上げ可能に、更に把手
としての握持用板状部を形成できるよう設けたも
のである。

「問題点を解決するための手段」 底壁周縁から起立する胴部２上端面を頂壁３
で、胴部に対して水平に閉塞すると共に、該頂壁
の側方一部からキヤツプ４付きの口頚部５を起立
する容器において、上記キヤツプ付き口頚部下方
の胴部２の下部左右に、下面および側面開放の凹
部６，６を、これ等両凹部間に握持用板状部７を
残して穿設し、上記凹部は、同一大きさ、同一形
状に形成した他の容器のキヤツプ付き口頚部を収
納可能な大きさとした。

「作用」 第２図が示すように、握持用板状部７側方の凹
部６内へ、下位容器のキヤツプ付き口頚部５を収
納することで複数容器を積上げでき、かつ上記握
持用板状部７は把手として使用することが出来
る。

「実施例」 本案に係る容器１は、底壁周縁から起立する胴
部２の上端面を頂壁３で、胴部に対して水平に閉
塞すると共に、該頂壁の側方一部からキヤツプ４
付きの口頚部５を起立するもので、該キヤツプ付
き口頚部５下方の胴部２の下部左右には、下面お
よび側面開放の凹部６，６を穿設している。その
凹部６，６間に残された胴部の一部は把手として
使用できる握持用板状部７とする。該板状部には
第１図、第２図が示す実施例のように左右方向へ
の透孔８を穿設させることが望ましいが、第３図
実施例が示すように透孔を設けないまゝでもよ
い。

上記容器は合成樹脂材で成形したものである。

「考案の効果」 本案は上記構成としたから、第２図のように下
位容器のキヤツプ付き口頚部５を一方の凹部６内
へ収納させての積上げが出来、凹部間に残した握
持用板状部７は把手として使用できる便利があ
り、更に該握持用板状部は胴部２の下部に形成さ
れるから、例えば該容器を燃料等補給用容器とし
て、その口頚部を燃料等タンク内へ挿入させた
まゝ倒立状態で放置して燃料等補給する場合の使
用に適するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の斜視図、第２図はその容器
の積上げ状態を示す斜視図、第３図は他の実施例
で示す容器の斜視図である。 ６……凹部、７……握持用板状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁周縁から起立する胴部２上端面を頂壁３
   で、胴部に対して水平に閉塞すると共に、該頂壁
   の側方一部からキヤツプ４付きの口頚部５を起立
   する容器において、上記キヤツプ付き口頚部下方
   の胴部２の下部左右に、下面および側面開放の凹
   部６，６を、これ等両凹部間に握持用板状部７を
   残して穿設し、上記凹部は、同一大きさ、同一形
   状に形成した他の容器のキヤツプ付き口頚部を収
   納可能な大きさとしたことを特徴とする積上げ容
   器。