JPH0540051Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエレベータ乗かご操作盤に関する。

〔従来の技術〕

従来のエレベータ乗かご操作盤は、実開昭58−
48668に記載のように、全ての階床用押釦が規則
正しく配列され、加工しやすく、また美感を損な
わないような操作盤となつていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、上記従来技術の押釦配列によると、
ビル出入口階基準階が、最下階もしくは最上階で
はなく、最上、下階の途中にある場合には、基準
階用押釦は、一群の配列の途中に位置することに
なり、利用者はなにげなく最上、下階、すなわち
端階が基準階と思い込んで、誤つた階床釦を押す
ことになる。そのため利用者は基準階へ行くこと
ができないことが起こり、利用者に不便をかけ
る。またエレベータ自体も無駄な動きをしてしま
い基準階に着くのが遅れてしまう。

本考案の目的は、利用者が正確に基準階釦を押
すことが可能で、不便を感じさせないエレベータ
乗かご操作盤を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を達成するため、本考案は、乗かご操
作盤において、基準階押釦の上下の階床押釦の少
なくとも一方の押釦と基準階用押釦の間に分離帯
を有する釦配列にしたものである。

〔作用〕

本考案は上記のように、基準階用押釦が分離帯
に隣接しているから、利用者は、基準階用押釦の
判別が容易となり、誤つた階床釦を押すこともな
くなり、目的の基準階へ最短時間で行け、より便
利な乗かご操作盤を提供することができる。

〔実施例〕

以下、図面を参照し、本考案の実施例を説明す
る。

第１図は、本考案の実施例を示す説明図であ
り、第１図、第２図において、１は乗かご６内の
操作盤、２は階床押釦、３は基準階押釦、４は基
準階より下階（地下階）の階床押釦、５は基準階
押釦３と地下階押釦４との間に設けた分離帯であ
り、間隔Ａ＞間隔Ｂとなつており、基準階押釦３
が容易に判別できるように、間隔Ａは、押釦１個
分程度に設定されている。そのため、下方の釦が
基準階押釦であると思い込んで、基準階押釦３の
下を押そうとしても、そこは分離帯５であり、押
釦がないことに気付くから、地下階押釦４が押さ
れるのを防止することができる。尚７はドアを示
している。

また、第３図に示す突起物８ａを有する分離帯
８を設けても同様の効果が得られる。

上記実施例では、基準階を１階として説明した
が、基準階は、任意の階に設定できる。

また、基準階押釦の上方、下方の両方又は、上
方の階床押釦と基準階釦３との間に、前記と同様
の分離帯を設けても上記実施例と同様の効果が得
られる。

〔考案の効果〕

以上のように本考案によれば、基準階用押釦が
分離帯に隣接して設定してあるから、基準階用押
釦の判別が容易となり、利用者が正確に基準階用
押釦を押すことが可能で、不便を感じさせないエ
レベータの乗かご操作盤を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図は本考案の実施例を示す説明
図、第２図は、乗かご内の構造及びエレベータ乗
かご操作盤の取付状態図である。 １……乗かご操作盤、２……階床押釦、３……
基準階押釦、５……地下階押釦、５……分離帯、
６……乗かご、７……ドア、８……突起を有する
分離帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基準階の上下に複数の階床を有するエレベータ
   の乗かご操作盤において、基準階の押釦の上下の
   階床の少なくとも一方の押釦と基準階用の押釦と
   の間に分離帯を有する釦配列にしたことを特徴と
   するエレベータの乗かご操作盤。