JPH0539097A - 除氷装置 - Google Patents

除氷装置

Info

Publication number
JPH0539097A
JPH0539097A JP19787391A JP19787391A JPH0539097A JP H0539097 A JPH0539097 A JP H0539097A JP 19787391 A JP19787391 A JP 19787391A JP 19787391 A JP19787391 A JP 19787391A JP H0539097 A JPH0539097 A JP H0539097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deicing
coil
electromagnetic coil
main wing
electromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19787391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Nakagawa
博高 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP19787391A priority Critical patent/JPH0539097A/ja
Publication of JPH0539097A publication Critical patent/JPH0539097A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は一個の電磁コイルで同時に2個所の
除氷を行なうことのできる除氷装置を提供することを目
的とする。 【構成】 本発明は除氷を求められる部位に所要の間隙
を介して対向させた電磁コイルに通電して発生する電磁
力により除氷部位に衝撃力を与え除氷する除氷装置にお
いて、第1の除氷部位に対向して支持された電磁コイル
と、同電磁コイルを一端で支持すると共に他端を第2の
除氷部位に固定された電磁コイル取付台とを具備してな
ることを特徴とする除氷装置を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機その他の除氷装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機は寒冷な高空を飛行するので、湿
度や、低空を通過する際の雨霧滴履歴等の関係から外表
に結氷しやすい。その際、主翼その他、空力性能への影
響の著しい部位に発達する結氷は飛行中でも除氷装置に
よって除氷している。
【0003】図5は従来の電磁衝撃式除氷装置の模式図
で、(a)は航空機全体の斜視図、(b)は(a)のB
−B矢視断面の拡大図である。
【0004】即ち、主翼1の除氷装置の例で、主翼外板
5の内側に所要の間隙を置いて衝撃的に電磁力を発生す
るコイル2が正対して取付けられており、そのコイル2
を支持するコイル支持台3は図のようにオーバーハング
した形で基部を主翼1の前桁6に固定されている。
【0005】図6はコイル2と主翼外板5との対向状態
を、機軸を含む縦断面に平行に見通した図である。コイ
ル2は電源4に連結されていて、除氷の際は電源4に貯
えられた電流をコイル2に瞬時に流すことにより、主翼
外板5とコイル2との間に電磁力を発生させて主翼外板
5に衝撃を与えその表面に付着した氷を飛散させるもの
である。ここで、主翼外板5に与えられる衝撃力の反力
はコイル2を固定するコイル支持台3を介して前桁6が
受けることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の航空機の除
氷装置には解決すべき次の課題があった。
【0007】即ち、従来の電磁衝撃式除氷装置は上記の
通り図2に示すように主翼外板5の内側にすき間をあけ
てコイル端面が主翼外板5に平行となるようにコイル2
を設置し、電源4に貯えられた電流を瞬時にコイル2に
流すことにより、コイル2と主翼外板5との間に衝撃的
電磁力を発生させるものである。この時に主翼外板5が
受けるローレンツ力(電磁力)fは、次式で表わされ
る。
【0008】f=J×B ここで、Jは主翼外板5に発生する渦電流密度、Bは磁
束密度である。主翼外板5に、上記ローレンツ力fが加
わる時には、コイル2側にも、同様に、ローレンツ力f
の反力f′が発生する。この反力f′は、コイル2及び
コイル支持台3を介して前桁(主翼構造体)6に伝わ
る。ここで、1個のコイル2に対して、主翼外板5に衝
撃力が加わる位置は1個所だけであるので、コイル2と
反対側の主翼外板5に付着した氷を除氷するには、反対
側の主翼外板5の内側にもコイル2を設置しなければな
らず、コイル2を含め、ほぼ2倍の数の除氷装置を必要
とするという問題があった。
【0009】本発明は上記問題を解消するため一個の電
磁コイルで同時に2個所の除氷を行なうことのできる除
氷装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、除氷を求められる部位に所要の間隙を介し
て対向させた電磁コイルに通電して発生する電磁力によ
り除氷部位に衝撃力を与え除氷する除氷装置において、
第1の除氷部位に対向して支持された電磁コイルと、同
電磁コイルを一端で支持すると共に他端を第2の除氷部
位に固定された電磁コイル取付台とを具備してなること
を特徴とする除氷装置を提供しようとするものである。
【0011】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0012】即ち、第1の除氷部位に電磁コイルを対向
させてそれを電磁コイル取付台の一端で支持し、電磁コ
イル取付台の他端を第2の除氷部位に固定するため、電
磁コイルに通電して第1の除氷部位に衝撃を与えると、
その反力は電磁コイル取付台を介して第2の除氷部位に
伝播し、第2の除氷部位に衝撃力を与える。即ち、一つ
の電磁コイルによって2個所の部位を除氷できる。
【0013】
【実施例】本発明の第1〜第4実施例を図1〜図4によ
り説明する。なお、従来例ないしは先の実施例と同様の
部材には同符号を付し、説明を省略する。
【0014】先ず、図1により第1実施例を説明する。
本実施例は除氷装置を航空機の主翼に適用した例で、図
1において(a)は航空機全体の斜視図、(b)は
(a)のB−B矢視断面の拡大図である。
【0015】図1(b)に示すように、主翼1の主翼外
板5の前縁近傍の下面側をなす第1除氷部位1aにはそ
の内側の面に対向して所要の間隙を介し、コイル(電磁
コイル)2がコイル取付台3によって支持されている。
コイル取付台3の他端は、主翼外板5の前縁近傍の上面
側をなす第2除氷部位1bの内側にストリンガー7を介
して固定されている。コイル2には適切な時に瞬間電流
を流せる電源4が連結されている。
【0016】次に上記構成の作用について説明する。除
氷が必要になったとき、コイル2に通電するとコイル2
は電磁力、即ち、ローレンツ力fによって第1除氷部位
1aに衝撃力を与え、第1除氷部位1aの表面の氷を除
氷する。その際、同時逆方向にむかって生じる反力f′
はコイル取付台3、ストリンガ7を介して第2除氷部位
1bに衝撃力を与え、第2除氷部位1bの表面の氷を除
氷する。図1(b)において白抜き矢印はローレンツ力
fを、ハッチング矢印はその反力f′をそれぞれ模式的
に示したものである。
【0017】以上の通り、本実施例によれば、コイル
2、1個によって、しかも1回の通電によって、第1除
氷部位1a及び第2除氷部位1bの2個所を除氷できる
という利点がある。
【0018】次に第2実施例を図2により説明する。本
実施例は除氷装置を着氷風洞のターニングベーンに適用
した例で、図2において、(a)は着氷風洞の縦断面
図、(b)は(a)に示されるターニングベーン8の拡
大図である。図の着氷風洞について概述すると、冷凍機
11で空気を冷却して図2(a)の長い矢印の向きに流
し、その中にスプレーノズル9から水滴を吹き出し、過
冷却水として、計測部10にある供試体に着氷させる装
置である。
【0019】この着氷風洞において、供試体に着氷しな
かった水滴は後流のターニングベーン8の部位で大きく
流れの向きを変えられるため、ターニングベーン8に着
氷する。こうしてターニングベーン8に大量の氷がつく
と、空気の流路が狭くなるため、適宜、ターニングベー
ン8の氷を除氷する必要がある。
【0020】第2実施例はその除氷を果たすもので、図
2(b)において、ターニングベーン8の第1除氷部位
8aの内側には所要の間隙を介し、コイル2が第1除氷
部位8aの面に対向してコイル取付台3により支持され
ている。コイル取付台3の他端は第2除氷部位8bに固
定されている。
【0021】以上の構成のコイル2に図示を省略した電
源から通電すると、第1実施例の場合と同様の作用によ
って第1除氷部位8a及び第2除氷部位8bの表面の着
氷が除去される。
【0022】次に第3実施例を図3により説明する。本
実施例は除氷装置を船舶のブリッジの屋根に適用した例
で、図3において、(a)は船舶全体の側面図、(b)
は(a)のB囲いの拡大図である。図3(b)に示すよ
うにブリッジ12の天井14に氷15が着氷するとそれ
が発達するにつれ、垂れ下ってきて前方視界を妨げるの
で、適宜、除氷する必要がある。
【0023】第3実施例はその除氷を果たすもので、図
3(b)において、天井14の第1除氷部位14aの内
側にはその面に対向して所要の間隙を介し、コイル2が
コイル取付台3によって支持されている。コイル取付台
3の他端は天井14の第2除氷部位14bに固定されて
いる。
【0024】以上の構成のコイル2に図示を省略した電
源から通電すると第1実施例の場合と同様の作用によっ
て第1除氷部位14a及び第2除氷部位14bの表面の
氷15が剥離落下して除去され、窓13の視界がよくな
る。
【0025】次に第4実施例を図4により説明する。本
実施例は除氷装置を寒冷地の民家の屋根に積った雪氷の
除去に適用する例で、図4において、(a)は屋根16
を有する民家の側面図、(b)は(a)のB囲いの拡大
図である。
【0026】図4(b)に示すように、屋根16上に積
った雪氷17が堆積すると、屋根16の破壊、大量の落
雪による人的災害等の危険があるので適切なインターバ
ルで少量づつ落下させるのが望ましい。
【0027】第4実施例はそのような除氷、即ち、落雪
を果たすもので図4(b)において、屋根16の第1除
氷部位16aの内側には所要の間隙を介し、コイル2が
第1除氷部位16aの面に対向してコイル取付台3によ
り支持されている。コイル取付台3の他端は第2除氷部
位16bに固定されている。
【0028】以上の構成のコイル2に図示を省略した電
源から通電すると、第1実施例の場合と同様の作用によ
って第1除氷部位16a及び第2除氷部位16bの、積
った雪氷17が剥離して滑り落ちる。するとそれに応動
して、屋根16の上方の積った雪氷17も滑り落ち、除
雪が達成される。
【0029】以上の通り第1〜第4実施例によれば、1
個のコイルに1回通電することにより、2個所の除氷、
除雪を行なうことができるという利点がある。また、従
来であればたとえば主翼の前桁等、構造部材に吸収され
ていた、反力が生じさせるエネルギーを第2の除氷部位
の除氷等に活用するのでエネルギー効率が高く、相応し
て省エネが果たされるという利点がある。以上の通りで
あるから、従来とほぼ同規模、同数の除氷個所であれ
ば、従来に比し、ほぼ1/2の設備費、電力費で除氷、
除雪を達成できるという利点がある。
【0030】なお、本発明の除氷装置の適用対象は上記
第1〜第4の実施例に限定されるものではなく、本発明
の目的を逸脱しない範囲で、どのような対象物に適用さ
れてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0032】即ち、1個のコイル、電源等により2個所
の除氷ができるので、従来とほぼ同等の設備によって2
倍の面積の除氷を達成できる。
【0033】また、比較的対向的な除氷必要部を有する
あらゆる装置、設備等の除氷を能率的に行なうことがで
きる。
【0034】また、ペイロードの重視される航空機等に
あってはその高能率性のために軽量好適の除氷装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る除氷装置の図で、
(a)は航空機全体の斜視図、(b)は(a)のB−B
矢視断面の拡大図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る除氷装置の図で、
(a)は着氷風洞の縦断面図、(b)は(a)に示され
るターニングベーン8の拡大図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る除氷装置の図で、
(a)は船舶全体の側面図、(b)は(a)のB囲いの
拡大図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る除氷装置の図で、
(a)は民家の側面図、(b)は(a)のB囲いの拡大
図である。
【図5】従来の除氷装置の図で、(a)は航空機全体の
斜視図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図6】図5のコイル2と主翼外板5との関係を航空機
の機軸を含む縦断面に平行に見通した図である。
【符号の説明】
1 主翼 1a 第1除氷部位 1b 第2除氷部位 2 コイル 3 コイル取付台 4 電源 5 主翼外板 6 前桁 7 ストリンガ 8 ターニングベーン 8a 第1除氷部位 8b 第2除氷部位 9 スプレーノズル 10 計測部 11 冷凍機 12 ブリッジ 13 窓 14 天井 14a 第1除氷部位 14b 第2除氷部位 15 氷 16 屋根 16a 第1除氷部位 16b 第2除氷部位 17 積った雪氷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除氷を求められる部位に所要の間隙を介
    して対向させた電磁コイルに通電して発生する電磁力に
    より除氷部位に衝撃力を与え除氷する除氷装置におい
    て、第1の除氷部位に対向して支持された電磁コイル
    と、同電磁コイルを一端で支持すると共に他端を第2の
    除氷部位に固定された電磁コイル取付台とを具備してな
    ることを特徴とする除氷装置。
JP19787391A 1991-08-07 1991-08-07 除氷装置 Withdrawn JPH0539097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19787391A JPH0539097A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 除氷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19787391A JPH0539097A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 除氷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0539097A true JPH0539097A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16381745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19787391A Withdrawn JPH0539097A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 除氷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0539097A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298198A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Shinmaywa Industries Ltd 防除氷装置
US8934644B2 (en) 2011-12-22 2015-01-13 Onkyo Corporation Channel divider, sound reproducing system including the channel divider, and method for setting crossover frequency of the channel divider
CN114104300A (zh) * 2022-01-27 2022-03-01 成都凯天电子股份有限公司 除冰装置及其除冰方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298198A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Shinmaywa Industries Ltd 防除氷装置
US8934644B2 (en) 2011-12-22 2015-01-13 Onkyo Corporation Channel divider, sound reproducing system including the channel divider, and method for setting crossover frequency of the channel divider
CN114104300A (zh) * 2022-01-27 2022-03-01 成都凯天电子股份有限公司 除冰装置及其除冰方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7588212B2 (en) Method and apparatus for noise abatement and ice protection of an aircraft engine nacelle inlet lip
Sweers et al. Lightning strikes: protection, inspection, and repair
US7246773B2 (en) Low power, pulsed, electro-thermal ice protection system
US5657951A (en) Electrothermal de-icing system
US7708227B2 (en) Energy-efficient electro-thermal ice-protection system
CA2379258C (en) Redundant de-icing/anti-icing system for aircraft
US5904322A (en) Hybrid deicer
ES2231472T3 (es) Sistema compacto con tecnologia de ondas milimetricas para deshelar y/0 prevenir la formacion de hielo en la superficie exterior de estructuras para espacios huecos o monocasco expuestas a los agentes meteorologicos.
US5322246A (en) Ice prevention device for airfoils
US5597140A (en) Infrared deicers for aircraft positioned on a taxiway and methods for using same
WO2018149465A1 (en) Arrangement for projections onto the exterior surface of an aircraft
CN113086211B (zh) 一种电热分割区域机械除冰装置和除冰方法
JPH0539097A (ja) 除氷装置
CN102859582A (zh) 采用介质阻挡放电装置处理飞机涡轮发动机排气口所释放声波的方法和装有这种装置的飞机
Hill et al. Aerodynamic effects of aircraft ground deicing/anti-icing fluids
US11198513B1 (en) Anti-icing/de-icing system and method
EP0872417A1 (en) Hybrid deicer
ZUMWALT et al. Flight and wind tunnel tests of an electro-impulse de-icing system
Palanque et al. Piezoelectric resonant ice protection systems-Part2/2: benefits at aircraft level
RU2088483C1 (ru) Противообледенительное устройство для конструкций летательного аппарата
Ross Electro-impulse deicing of the NASA Lewis Altitude Wind Tunnel turning vanes
CN112607032A (zh) 实现飞行器流动控制和冰形感控的装置及方法
Charpin et al. Icing testing in the large Modane wind-tunnel on full-scale and reduced scale models
RU2359877C2 (ru) Способ для поддержки при посадке и/или взлете летательного аппарата, содержащего двигатель
GEER An Analysis of the Problem of Ice on Airplanes

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112