JPH0537923Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、厨房又は食堂その他、生ゴミが発
生する場所において生ゴミを搾水しブロツク状固
形物として回収する装置に関する。

生ゴミは、そのもの自体不定形で嵩高である
上、水分のために重く運搬に不便であり、且つ不
衛生である。

また、生ゴミ焼却においては含有水分のために
多量の燃料を消費して不経済である。

（目的） 本案は、構成が簡単で長期間の使用に耐える生
ゴミ搾水装置を提供すると共に搾水生ゴミ塊状物
を取出し容易な容器に収容する装置を提供するも
のである。

更に生ゴミの回収作業を発生現場において行え
る移動可能な装置を提供するものである。

（構成） 本案は、縦長の箱体の上部が２分されて搾水ゴ
ミ収容装置と搾水装置に区分され、前記搾水ゴミ
収容装置は、搾水ゴミの回収容器を挿入取出し自
在に収容する収容室と該収容室の上部に搾水ゴミ
投入口を有する受板と、前記投入口を覆う開動蓋
とから構成され、前記搾水装置は、側壁に囲まれ
底部に搾水排水口を備えた搾水室内にエアシリン
ダロツドの先端に固着された昇降加圧板と該加圧
板の外周に直立定置された多孔円筒及び該円筒内
の生ゴミ上に載置される中蓋が収容されると共に
前記搾水室の上部に生ゴミ投入口を有する固定天
板を備えて構成され、前記箱体上部縁には前記搾
水装置をコ状に囲む断面Ｕ状チヤンネル枠が固設
されると共に前記搾水生ゴミ収容装置を挟んで断
面Ｌ形のガイドレールが前記チヤンネルに連設し
て固設され前記チヤンネル枠及びガイドレール上
をスライド蓋が移動可能に設けられてなるもので
ある。

（実施例） １は移動可能な縦長の箱体、２はコロである。
箱体上部には生ゴミ搾水装置Ａと搾水ゴミ収容装
置Ｂが隣接して設けられている。

６は搾水ゴミ収容室であつて、底板９と搾水ゴ
ミ投入口５ａを有する受板５によつて箱体内の上
部に形成され、室内に回収容器７を収容する。回
収容器は箱体の側板に設けられている図示しない
取出口から挿入取出される。８はビニール袋であ
る。

４は、受板５上に蝶番３０によつて回動自在に
設けられた回動蓋であつて搾水ゴミ投入時以外は
閉止されている。

１０は搾水室、１１は側壁、１２は加圧板であ
つて、底板１１ａを水密に貫通するシリンダロツ
ド１５先端に固着されている。１４は底板１１ａ
の下方に垂設固定されたエアシリンダ、１６は取
付金具である。

１１ｂは排水口に連結したパイプ、１３は水抜
き孔、１７はパツキンである。

２０は側面に多数の透孔２０ａが穿設された多
孔円筒であつて搾水室内に直立して収容されてい
る。

２１は脚部であつて脚部間は通水孔となる。

２２は上端の爪フランジである。

２４は中蓋、２４ａは把手を兼ねる補強リブで
ある。

２５は固定天板であつて、多孔円筒が挿入でき
る開口２６が設けられると共に該開口縁に多孔円
筒の爪フランジ２２が通過できる切欠２７が形成
されている。開口２６は生ゴミ投入口となる。

３５は箱体の上縁であつて搾水装置の固定天板
をコ状に囲むチヤンネル枠であつて加圧板の加圧
力に耐えるように設けられている。

３６はチヤンネル枠の両端３５ａから夫々搾水
ゴミ収容装置Ｂ側に延長されているガイドレール
であつて断面Ｌ形に形成されている。

３７は上記レール上及びチヤンネル枠内を滑動
するスライド蓋、３７ａは把手である。

スライド蓋３７はチヤンネル内にあつてはスラ
イドするだけであるがレール上においては自由に
取り外せる。

４０はエアコンプレツサ、４１は切換弁、４２
はシリンダ１４への配管である。

（使用法） 本案装置においてスライド蓋３７は、通常固定
天板２５上に位置している。

生ゴミを搾水処理する場合、スライド蓋を一旦
搾水ゴミ収容装置の回動蓋上に移動させて生ゴミ
投入口２６を開放させ、内部の中蓋を除去して生
ゴミを円筒２０内の加圧板１２上に投入する。生
ゴミの上に中蓋２４を載置し、スライド蓋３７を
固定天板２５上に移動させる。

スライド蓋３７の周辺部はチヤンネル枠３５内
に保持される。エアシリンダ１４を作動させロツ
ド１５を上動させると加圧板１２は生ゴミを上昇
させ中蓋２４との間で搾水する。スライド蓋３７
はバツクアツプ材として機能し、強力な搾水がで
きる。

搾水汚染は、加圧板の水抜き孔１３及び円筒側
面の透孔２０ａを通つて円筒底部の排水パイプ１
１ｂから排水される。この排水は、箱体内に設け
られた排水タンク４４に収容するようにしてもよ
い。

搾水を終えた後、シリンダロツドを一旦中間ま
で下降させて圧力を開放しスライド蓋３７を再び
回動蓋側に移して中蓋２４を機外に取出してから
再度加圧板を上昇させて第４図の如く加圧板１２
を固定天板２５より上方に位置させる。

生ゴミブロツクＰは塊状物になつているからこ
の状態でビニール袋を逆さに覆せるか又は手で装
置外に取り出す。

その後、加圧板上に中蓋２４を戻して下降させ
てスライド蓋３７を固定天板２５側に移動させ、
回動蓋４を第２図の如く開いて収容容器７内に搾
水ゴミを収容して回動蓋板を閉蓋する。

上記の作業は生ゴミの発生に応じて何回も反覆
でき、収容容器内の搾水ゴミが満杯になつたらこ
れを収容室から取出して別の場所に収容又は投棄
する。

（効果） 本案装置において生ゴミ搾水装置の搾水室１０
と搾水ゴミ収容装置の収容室６は夫々スライド蓋
３７と回動蓋４によつて覆われている上、生ゴミ
と直接接する中蓋２４、加圧板１２及び多孔円筒
２０を全て搾水室１０内で同時水洗することがで
きるので洗浄作業が容易であつて搾水室を清潔に
保持することができる。なおスライド蓋３７は搾
水ゴミ収容装置側から容易に取り外せる。

本案装置は移動が容易であるから広い食堂又は
調理場などで随時使用することができ、生ゴミの
保存スペースを節約できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の平面図、第２図は装置の概
要を示す一部正面断面図、第３図は搾水装置の要
部側面図、第４図は搾水性ゴミ取出時の状態を示
す要部側面図、第５図は受上蓋の斜視図である。 符号の説明、Ａは生ゴミ搾水装置、Ｂは搾水ゴ
ミ収容装置、４は回動蓋、６は搾水生ゴミ収容
室、１０は搾水室、２０は多孔円筒、２４は中
蓋、２５は固定天板、３５はチヤンネル枠、３６
はガイドレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長の箱体の上部が２分されて搾水ゴミ収容装
   置と搾水装置に区分され、前記搾水ゴミ収容装置
   は、搾水ゴミの回収容器を挿入取出し自在に収容
   する収容室と該収容室の上部に搾水ゴミ投入口を
   有する受板と、前記投入口を覆う開動蓋とから構
   成され、前記搾水装置は、側壁に囲まれ底部に搾
   水排水口を備えた搾水室内にエアシリンダロツド
   の先端に固着された昇降加圧板と該加圧板の外周
   に直立定置された多孔円筒及び該円筒内の生ゴミ
   上に載置される中蓋が収容されると共に前記搾水
   室の上部に生ゴミ投入口を有する固定天板を備え
   て構成され、前記箱体上部縁には前記搾水装置を
   コ状に囲む断面Ｕ状チヤンネル枠が固設されると
   共に前記搾水生ゴミ収容装置を挟んで断面Ｌ形の
   ガイドレールが前記チヤンネルに連設して固設さ
   れ前記チヤンネル枠及びガイドレール上をスライ
   ド蓋が移動可能に設けられてなる生ゴミ搾水回収
   装置。