JPH0537823Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、鈴台に於いて仏具収納用の抽出を引
き出すことによつて自動的に灰皿の蓋が開放する
ようにした灰皿蓋スライド式鈴台に関するもので
ある。

（従来技術及びその問題点） 従来の鈴台にあつては、鈴台本体の天板上に抽
出を設けた鈴載置台と鈴棒載置台並びに灰皿を載
置固定したもので、灰皿には摘み付きの蓋板を被
せ、使用する毎に摘みを握つて蓋板を取り外ず
し、使用後は再び被せておくようにしたもので、
使用する毎に蓋板を着脱するという面倒な作業を
要して不便であつた。

（考案の目的） 本考案は、上記従来技術の問題点を解決するた
めに、鈴台本体上の鈴載置台に設けられた抽出を
開、閉することにより自動的に灰皿の蓋が開、閉
するようにした鈴台を提供することを目的とする
ものである。

（考案の開示） 本考案に係る灰皿蓋スライド式鈴台は、鈴台本
体１の天板１₁上に抽出２を設けた鈴載置台３と
鈴棒載置台４並びに灰皿５を配置して成る鈴台に
於いて、天板１₁上に固定された灰皿５の上方開
口部を被蓋する蓋板４₁を設けた鈴棒載置台４を
同灰皿の前後外側面に案内されて左、右摺動可能
とし、天板１₁に形成された直線状の溝１₂に案内
されて左右摺動する連結板６の一端折曲部を前記
鈴棒載置台４の一部に固着すると共に、同連結板
の他端に植設したピン６₁を前記抽出２の底板２₁
の下面に形成された引き出し方向に対して傾斜し
た案内溝２₂に嵌合して成る構造を特徴とするも
のである。

（考案の作用） 本考案の上記構成に伴い、図示する実施例につ
いて本案鈴台の作用を説明する。

即ち、第３図の抽出２を閉鎖した状態に於いて
は鈴棒載置台４は最も左側の位置にあつて蓋板４
_１が灰皿５の上方開口部を完全に被蓋している。

而して、抽出２に収納してある蝋燭、線香、マ
ツチ箱等を取り出すために抽出２を手前に引くと
抽出２は前方に移動し、底板２₁の案内溝２₂に嵌
合している連結板６のピン６₁はこの案内溝に案
内されて右方向に移動し、これと一体の連結板６
も溝１₂に案内されて右方向に摺動するから、連
結板６と一体の鈴棒載置台４が右方向に摺動し、
第４図の如く、灰皿５の上方開口部を被蓋してい
た蓋板４₁が摺動して開放される。マツチの軸を
擦つて蝋燭や線香に火を付けた後、燃えたマツチ
の軸を灰皿５内に捨て、使用したマツチ箱を抽出
２内に収納した後、抽出２を押し込んで閉鎖させ
ると、前記と逆の動作により鈴棒載置台４が左方
向に摺動して灰皿５が蓋板４₁により被蓋される。

爾後、抽出２を開、閉する毎に鈴棒載置台４が
左、右摺動して灰皿５の開口部が開、閉するもの
である。

（考案の効果） 以上述べた如く、本考案に係る灰皿蓋スライド
式鈴台によれば、蝋燭や線香に火を付けるための
マツチ箱を取り出すときに灰皿の蓋が自動的に開
放し、使用後抽出を閉鎖するときに灰皿の蓋が自
動的に閉鎖するようにしたものであるから、従来
の鈴台の如く、使用の都度灰皿の蓋板を着脱する
というような面倒さが解消されるに至つたもので
実用的効果多大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示するもので、第
１図は本考案に係る鈴台の全形斜視図、第２図は
灰皿と鈴棒載置台との関係を表わす側面図、第３
図は抽出を閉鎖した状態に於ける第２図の平面
図、第４図は抽出を開放した状態に於ける同平面
図である。 １……鈴台本体、２……抽出、３……鈴載置
台、４……鈴棒載置台、５……灰皿、６……連結
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鈴台本体１の天板１₁上に抽出２を設けた鈴載
   置台３と鈴棒載置台４並びに灰皿５を配置して成
   る鈴台に於いて、天板１₁上に固定された灰皿５
   の上方開口部を被蓋する蓋板４₁を設けた鈴棒載
   置台４を同灰皿の前後外側面に案内されて左、右
   摺動可能とし、天板１₁に形成された直線状の溝
   １₂に案内されて左、右摺動する連結板６の一端
   を前記鈴棒載置台４の一部に固着すると共に、同
   連結板の他端に植設したピン６₁を前記抽出２の
   底板２₁の下面に形成された引き出し方向に対し
   て傾斜した案内溝２₂に嵌合して成る灰皿蓋スラ
   イド式鈴台。