JPH0536201U - ガス暖炉 - Google Patents
ガス暖炉Info
- Publication number
- JPH0536201U JPH0536201U JP8512291U JP8512291U JPH0536201U JP H0536201 U JPH0536201 U JP H0536201U JP 8512291 U JP8512291 U JP 8512291U JP 8512291 U JP8512291 U JP 8512291U JP H0536201 U JPH0536201 U JP H0536201U
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 擬木を用いるガス暖炉に、多量の熾があるよ
うに見せたい。 【構成】 擬木7の下の炉底11に赤色ガラス板11a
を用い、その奥に反射板を立上げ、赤色ガラス板11a
上に表面形状が不規則の熔岩の如き塊体を置き、下部の
光源室12に設けた電灯13を発光させて赤色光を照射
させる。
うに見せたい。 【構成】 擬木7の下の炉底11に赤色ガラス板11a
を用い、その奥に反射板を立上げ、赤色ガラス板11a
上に表面形状が不規則の熔岩の如き塊体を置き、下部の
光源室12に設けた電灯13を発光させて赤色光を照射
させる。
Description
【0001】
本考案は、炉室内に薪をかたどった擬木を備えると共に、薪の燃焼によって生 じる熾(おき)が見えるようにしたガス暖炉の改良に関する。
【0002】
暖炉の暖かさは、主としてゆらゆらとゆれ動く赤い炎と、赤熱した熾火から放 出される赤外線の輻射熱による熱伝導で得られるが、この炎と熾火の赤い光が、 暖色として心理的にも暖かさを感じさせることは事実である。そして、この赤い 光が燃焼状態の薪及び熾から発生するのであれば、自然の感じが出て親しみを覚 えさせることができる。
【0003】 そこで、従来のガス暖炉においては、青く透明のガス炎に炎色剤による炎色反 応を起こさせて赤くしたり、数本の薪を組立てた状態のセラミック製の擬木の下 に、燃焼すると赤色を発するプレートバーナを配置して、擬木の下部を熾火に見 せたりしたものがある。しかし、このような暖炉では燃焼装置、安全装置等の機 械的装置を擬木の陰に配置するために、正面に横たわる擬木を大きくしなければ ならないので、実際には、プレートバーナで擬木の下部が僅かに赤味を帯びる程 度に照らされるだけであって、赤色の面積が小さいため暖かさを感じ難い。
【0004】 更に、薪の半分程度が熾火になった燃焼状態をかたどったものに電気薪と称さ れるものがある。これは、半透明のプラスチック材により燃焼中の薪の外形を模 し、中央部を熾状にすると共に赤色に着色し、両端側を不透明で未燃焼の薪状に 着色し、内部に電灯をともして中央の熾部を赤く発光させるものである。しかし この電気薪は、プラスチック製であるため高温のガスバーナに近接して設けるこ とができず、炎を生じさせることもできないから暖炉としての暖かさを感じさせ ることはできない。しかも、数本の薪を組合わせた状態に、プラスチック材で中 空に形成することは困難で、生産能率がよくないという不都合がある。
【0005】
本考案は、暖炉における心理的な暖かさを増進するために、極めて簡単な手段 で擬熾を構成することを課題とする。
【0006】
本考案における前記課題の解決手段は、炉室内に擬木とその後部にプレートバ ーナを備えるガス暖炉において、擬木の下方に赤色ガラス板からなる透光性の炉 底と該炉底の奥から立上がる反射板を設け、該炉底の下方に、炉底から投光する 電球を備える光源室を設け、暗色で表面形状が不規則の塊体を相互に隙間を保有 させて炉底上に並べたことを特徴とする。
【0007】
前記の手段を備えるから、光源室から出る灯光は、赤色ガラスにより赤い光と なって多量の塊体の間から洩れ、塊体の不規則の外形で形成される不定形の赤色 が熾火のように見え、これが反射鏡で前方に反射され、正面から見て多量の熾が 存在するように見える。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。図1において1はガス暖炉、 2はそのケーシング、3は炉室である。炉室3には底部から上方に立上がるステ ンレス製の反射板4で火格子5とプレートバーナ6が支持されており、火格子5 上には3本の薪7a,7b,7cを組合せた擬木7が載置してある。各薪は、本 物の薪の外形及び色を擬して作ったセラミック製の中空体である。プレートバー ナ6は、燃焼部が板状をなすものであり、周知のようにガスの供給を制御する電 磁弁8、点火プラグ9を備える。そして、要すれば上部にナトリウム化合物を主 剤とする炎色剤10が載置される。該炎色剤10は、プレートバーナ6の燃焼に より極めて僅かずつ蒸発しながら炎と反応してオレンジ色を発生し、完全燃焼に より青く透明に見えるガスの炎を、本物の薪が燃えているようにオレンジ色にす るものである。
【0009】 火格子5の下方の炉底11は赤色ガラス板11aで形成され、その下方に光源 室12が設けられ、内部に電球13が取り付けられており、その灯光は、赤色ガ ラス板11aを通過して赤色光となって放射されるが、光源室12の他の部分か らは光が洩れないようにされている。
【0010】 そして、炉底11の前端にはフレーム14が突設され、該フレーム14と前記 反射板4の間の灯底11上すなわち赤色ガラス板11a上に、不定形の塊体15 が多数間隙をあけて並べられる。該塊体15としては、火山の多孔質の熔岩を破 砕したものが好ましく、該溶岩は、破砕により複雑な外表面が形成されて熾火の 感じを出し易い。また褐色、黒色の如き暗色で表面に不規則な凹凸のある塊体で あれば他の物であってもよい。
【0011】 炉室3の天井近くには、排気ファン16が設置され、屋外へ通じる排気管17 が接続される。炉室3の前面は透明ガラス18で覆われ、バーナ6には図外の吸 気口を通って空気が供給される。
【0012】 ケーシング2の前面下部に電源スイッチ19が設けられ、前記の電磁弁8、点 火プラグ9、電灯13、排気ファン16等の電装品を作動させるためにバーナコ ントローラ20がケーシング2の下部に設置され、電源スイッチ19に接続され ている。また、バーナコントローラ20と電灯13の間には、電灯13の照明度 を徐々に増大させ15〜20秒後に全出力を発生するようにした、いわゆるソフ ト点灯調光回路21が介設されている。
【0013】 電源スイッチ19が投入されると、バーナコントローラ20は、まず排気ファ ン16を回転させる。これは生ガスが炉室3内に洩れていれば排出するためであ る。数秒後電磁弁8を開き点火プラグ9を作動させプレートバーナ6を燃焼させ ると、炎色剤10の反応が開始され、擬木の背後から赤みがかったガスが炎状に ゆらめきながら上昇する。ソフト点灯調光回路15は、プレートバーナ6の点火 と同時又は若干遅れて作動を開始し、赤色ガラス板11aから放射される赤色光 が次第に明るさを増大し、該赤色光が多数の塊体15の間を通って洩れて来る。 この赤色光が塊体15の外形に応じた不定形であることにより、あたかも熾火が 置かれているように見える。そしてその赤色光は反射板4によって前方へ広く放 射されるから、前方又は斜め上方から見ると大量の熾があるように見える。
【0014】 本実施例においては、このように、プレートバーナ6の点火後、炎色剤10に よる炎色反応を生じさせ、ついで塊体15の間から出る赤色光を徐々に増大させ て赤い熾火が次第に増加するように見せるから、使用者に実物感を与え、かつ心 理的な暖かさを感じさせることができる。
【0015】 なお、各電装品の作動態様は前記のとおりでなくてもよく、例えばソフト点灯 を行うことなくプレートバーナ6の点火と共に全出力の点灯を行うようにしても よい。
【0016】
以上のように本考案は、赤色ガラス板を通る赤色光を暗色で不定形の多数の塊 体の間を通過させるだけで本物の熾火のように見せることができるから、多量の 赤熱状態の擬熾を簡単に作ることができ、その光を反射板によって倍増すると共 に広く放散させるから、簡単な手段で看者に多量の熾があることを感じさせるこ とができる効果を奏する。
【0017】 更に、赤色光の光量を漸増させることにより、熾火が時間の経過に従って漸増 するように見えて、本物に近い感じを与えることができる効果を奏する。
【図1】 本考案の実施例の正面図
【図2】 同上縦断側面図
4 反射板 6 プレートバーナ 7 擬木 11 炉底 11a 赤色ガラス板 15 塊体
Claims (2)
- 【請求項1】 炉室内に擬木とその後部にプレートバー
ナを備えるガス暖炉において、擬木の下方に赤色ガラス
板からなる透光性の炉底と該炉底の奥から立上がる反射
板を設け、該炉底の下方に、炉底から投光する電球を備
える光源室を設け、暗色で表面形状が不規則の塊体を相
互に隙間を保有させて炉底上に並べたことを特徴とする
ガス暖炉。 - 【請求項2】 ガス点火操作に関連して前記電灯を点灯
する点灯回路を設け、該点灯回路にソフト点灯調光回路
を介設したことを特徴とする、請求項1のガス暖炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8512291U JPH0536201U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ガス暖炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8512291U JPH0536201U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ガス暖炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536201U true JPH0536201U (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=13849833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8512291U Pending JPH0536201U (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ガス暖炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536201U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208746A1 (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 岩谷産業株式会社 | 水素炎着色装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0387524A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-04-12 | Toshimitsu Musha | 1/fゆらぎ暖炉 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP8512291U patent/JPH0536201U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0387524A (ja) * | 1989-09-27 | 1991-04-12 | Toshimitsu Musha | 1/fゆらぎ暖炉 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208746A1 (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 岩谷産業株式会社 | 水素炎着色装置 |
JP2017215104A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 岩谷産業株式会社 | 水素炎着色装置 |
CN109196276A (zh) * | 2016-06-01 | 2019-01-11 | 岩谷产业株式会社 | 氢火焰着色装置 |
CN109196276B (zh) * | 2016-06-01 | 2020-05-12 | 岩谷产业株式会社 | 氢火焰着色装置 |
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