JPH0535878A - ニユーラルネツトワーク - Google Patents

ニユーラルネツトワーク

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JPH0535878A
JPH0535878A JP3209790A JP20979091A JPH0535878A JP H0535878 A JPH0535878 A JP H0535878A JP 3209790 A JP3209790 A JP 3209790A JP 20979091 A JP20979091 A JP 20979091A JP H0535878 A JPH0535878 A JP H0535878A
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pattern
standard
input pattern
input
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JP3209790A
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Atsushi Tani
淳 谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/19Recognition using electronic means
    • G06V30/192Recognition using electronic means using simultaneous comparisons or correlations of the image signals with a plurality of references
    • G06V30/194References adjustable by an adaptive method, e.g. learning

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準パターンに対してシフトした入力パター
ンのマッチングを行う。 【構成】 標準パターン連想記憶ネットワーク12に複
数の標準パターンを記憶させる。入力パターンネットワ
ーク11に標準パターンに対してシフトした入力パター
ンを入力する。座標対応ネットワーク14には、入力パ
ターンが標準パターンに対してシフトした場合における
制約条件を記憶させる。連合ネットワーク13において
は、各ネットワーク11,12,14からの信号に対応
して入力パターンと標準パターンが正しくマッチングし
た場合に、各ユニットが最も強く活性化されるように重
みおよびバイアスが決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生物の神経細胞網を情
報処理に応用したニューラルネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】連想記憶型ニューラルネットワークは、
画像あるいは音声などのデータのパターンマッチングに
用いられている。図20は、文字Aのパターンマッチン
グを行う場合を模式的に示している。同図(a)に示す
ように、文字Aの一部にノイズが重畳した状態で入力パ
ターンが入力されたとしても、ニューラルネットワーク
はこの入力パターンに対応する標準パターンを想起す
る。即ち、入力パターンがノイズなどにより若干欠落し
たパターンになっていた場合においても、正しい標準パ
ターンを認識することができる。即ち、連想記憶型ニュ
ーラルネットワークは、部分入力パターンのみからの照
合能力に優れ、ノイズに対するロバスト性といった利点
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のニ
ューラルネットワークは、例えば図20(b)に示すよ
うに、標準パターンと同一の入力パターンが入力された
としても、その位置が標準の位置からずれているような
場合においては、標準パターンを想起することができな
い課題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、入力パターンの位置ずれを許容することが
できるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のニュー
ラルネットワークは、1つ以上の標準パターンが記憶さ
れている標準パターン連想記憶ネットワーク12と、所
定の入力パターンが入力される入力パターンネットワー
ク11と、所定の制約条件を記憶する座標対応ネットワ
ーク14と、上記3つのネットワークからの信号が入力
され、入力パターンと標準パターンとのマッチング状態
に対応して活性化する連合ネットワーク13とを備える
ことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載のニューラルネット
ワークは、座標対応ネットワーク14における制約条件
がマッチングの曲がりを容認するように設定されている
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載のニューラルネットワークにお
いては、標準パターン連想記憶ネットワーク12、入力
パターンネットワーク11、および座標対応ネットワー
ク14からの信号に対応して連合ネットワーク13にお
けるマッチング状態が活性化する。従って、入力パター
ンが標準パターンから位置ずれしているような場合にお
いても、標準パターンを想起することが可能になる。
【0008】また、請求項2に記載のニューラルネット
ワークにおいては、座標対応ネットワーク14における
制約条件がマッチングの曲がりを容認するように設定さ
れている。従って、入力パターンが非線形に伸縮されて
いるような場合においても、標準パターンの想起が可能
になる。
【0009】
【実施例】
1.シフトパターンの標準パターンへの照合 はじめに、簡単な1次元パターンの例を用いて、処理す
べき内容について説明する。いま、次のような3つの標
準記号列のパターンが記憶されているものとする。 パターン1 aabcd パターン2 acbdd パターン3 addcb
【0010】入力パターンは、これらの標準パターンの
記号列をシフトした形で与えられる。このシフトされた
入力パターンをオリジナルの(シフトしていない)標準
パターンと照合することができれば、入力パターンから
標準パターンを想起することができることになる。
【0011】いま、例えば“cdaab”を標準パター
ン1と、また“cbdda”を標準パターン2と照合す
る。シフトされた入力パターンの座標系と標準パターン
の座標系の間には、制約関係が存在する。
【0012】即ち、入力パターン“cdaab”と標準
パターン1の座標系との対応関係は、図2(a)に示す
ようになり、また、入力パターン“cbdda”と標準
パターン2の座標系の対応関係は、図2(b)に示すよ
うになる。
【0013】図2に示したノードマトリックスにおい
て、対応するノードa(i,j)のi(入力パターン座
標)とj(標準パターン座標)の関係は、入力パターン
のシフト量sを用いて次のように表すことができる。 (1)i=j+s(j+s≦m) =j+s−m(j+s>m) ここで、mは記号列の長さを示している。
【0014】上記制約関係は、次の制約関係と等価であ
る。
【0015】(2)即ち、ノードa(i,j)が対応す
るノードであれば、a(shift(i),shift
(j))も対応するノードである。 但し、shift(i)=i+1(i+1≦m) =1(i+1>m)
【0016】あるシフトされた入力パターンが与えられ
た場合、それがどの標準パターンと照合するかという問
題は、各標準パターンとの対応ノードマトリックスを作
っていき、上記した制約を満たすような標準パターンを
見つけることに等しい。この考え方は、次元を拡張した
場合にも適用することができる。例えば2次元画像情報
についてのx,y方向のシフトについては、x方向とy
方向の対応マトリックスを作成し、それらに上記した制
約を付加するようにすればよい。
【0017】2.ニューラルネットワークでの解法 図1は、このような条件を満足する本発明のニューラル
ネットワークの一実施例の構成を示すブロック図であ
る。この実施例においては、ニューラルネットワーク1
が入力パターンネットワーク11、標準パターン連想記
憶ネットワーク12、連合ネットワーク13および座標
対応ネットワーク14により構成されている。各ネット
ワークの重みあるいはバイアスは、コントローラ2によ
り設定されるようになされている。
【0018】入力パターンネットワーク11には、所定
の入力パターンが入力される。標準パターン連想記憶ネ
ットワーク12には、照合する複数の標準パターンが記
憶される。座標対応ネットワーク14には後述する制約
条件が記憶される。これらの記憶は、相互結合ネットワ
ークの結合重みやバイアスを所定の値に設定することに
より行われる。連合ネットワーク13においては、上記
した3つのネットワークからの信号が連合され、入力パ
ターンと標準パターンが正しくマッチングした場合に、
連合ネットワーク13の対応する各ユニットが最も強く
活性化するように重みやバイアスが決定されている。即
ち、各モジュールネットワーク11乃至14は各制約を
役割分担し、エネルギー最小化の過程を通してエネルギ
ーが最小になったとき、即ち、すべての制約が満足され
たときパターンマッチングを完了する。このとき、入力
パターンに照合する標準パターンが標準パターン連想記
憶ネットワーク12に想起されることになる。
【0019】3.座標対応ネットワーク 座標対応ネットワーク14は、入力パターンをシフトす
る方向の次元の数だけ必要である。例えば音声認識など
時間方向のシフトのみを考える場合は、時間方向の座標
対応ネットワークが1つだけあればよい。文字認識など
x方向とy方向のずれを考える場合、x方向とy方向の
2方向の座標対応ネットワークが必要となる。
【0020】いま、ある座標軸xについての座標対応ネ
ットワークを考える。x方向をm個に量子化すると、ネ
ットワークはm×m個のユニット数を持つ。ユニットを
図3に示すようにマトリックス状に並べる。ここでxは
入力座標を、x'は標準記憶座標を表している。
【0021】さて、このネットワークにおいて、各ユニ
ットの発火(図4、図5等において黒丸印で示す)の状
態が座標の対応関係を示すものとすると、上記(1),
(2)に示した制約は、例えば次のような結合重みを設
定することでネットワークに埋め込むことが可能であ
る。
【数1】
【0022】また、各ユニットには所定の同じ大きさの
バイアスを付加する。
【0023】数1について、Unit(i,j)に注目
し、その結合関係を示すと、図4のようになる。ここで
正結合とは、その結合が行われるとエネルギーが小さく
なる結合をいい、負結合とは、その結合が行われるとエ
ネルギーが大きくなる結合をいう。これにより、同一の
行または列においては発火点が1個となり、また、発火
点が対角線方向に配列し易くなる(このとき、ネットワ
ークのエネルギーが小さくなる)。このような結合をネ
ットワークに与えて、例えば通常のホップフィールドネ
ットの時間発展方程式に従い、ユニットの発火状態の安
定状態を求めると、図5に示すような座標系のシフトの
許容を表す発火状態が得られる。図5(b)はシフト量
が0でマッチングしている状態を表し、図5(a)はシ
フト量が1ドットの状態でマッチングしている状態を表
している。
【0024】以後、i座標軸の入力パターン座標系のx
番目、標準記憶座標系のx'番目に対応するユニットを
Unit[x,x',i]でインデックスする。
【0025】4.標準パターン連想記憶ネットワーク 標準パターン連想記憶ネットワーク12には、座標のシ
フトに関係しない標準パターンを記憶させる。ネットワ
ークの基本的構造は従来の連想記憶ネットワークのそれ
と同じである。
【0026】座標がn次元であり、各軸iの方向にmi
個に量子化されるものとし、また、座標上の情報が0と
1のp次元ベクトルで表されるものとする。このとき、
ネットワークは、m1・m2・…mn・pの個数のユニッ
トにより構成される。i座標軸のx番目をxiで、ま
た、ベクトル表現される情報をkでインデックスすると
き、座標上の[x1,…xn]の点のk番目の情報はUn
it[x1,…xn,k]の値で表現されるものとする。
【0027】例として、{a,b,c,d}の4種の文
字のいずれかが6つ並んだ単語(文字列)を考える。こ
のとき座標は1次元であり、p=4,m1=6となる。
単語“a,b,b,c,d,d”は図6に示すように、
ネットワーク上でUnit[1,1],Unit[2,
2],Unit[3,2],Unit[4,3],Un
it[5,4],Unit[6,4]が1(発火)とな
り、残りのユニットは0(非発火)となる。
【0028】別の例として、2次元平面のドットパター
ンを考える。6×6のドットパターンではm1=6,m2
=6,p=1となり、ネットワーク上では図7(文字A
を表している)に示すような発火状態で表される。
【0029】図7の例について、ドットパターンの代わ
りにエッジの4つの方向(水平、垂直、右45度および
左45度の各方向)を記号素として表現すると、p=4
となり、図8に示すようになる。図8において、4つの
層は4つの方向にそれぞれ対応している。
【0030】標準パターンは1個だけでなく、複数個を
ネットワーク12内に通常の相関学習により埋め込むこ
とが可能である。相関学習による結合重み、およびバイ
アスの決定は、通常、以下の式に従う。
【数2】
【0031】また、記憶させるパターン数が多い場合
は、隠れユニットを持つボルツマン型ネットワークに上
記した場合と同様にパターンを埋め込むことも有効と考
えられる。
【0032】このように、標準パターンを埋め込んだ標
準パターン連想記憶ネットワーク12は、適当な発火初
期状態から通常のホップフィールドネットワークにおけ
る時間発展アルゴリズムに従い、エネルギーが極小に落
ちこんだ際に、1つの記憶が想起される。
【0033】5.入力パターンネットワーク 入力パターンネットワーク11には、その入力パターン
の座標次元および情報次数に従って、ユニットを配列す
る。x方向にm個、y方向にm個量子化したドットパタ
ーンの場合には、m×m×1個のユニットが必要であ
る。この入力パターンネットワーク11は、固定した入
力パターンを記憶させるだけなので、ユニット間の結合
はない。各ユニットの発火、非発火は入力されるパター
ンにより決定され、パターンマッチのプロセスの間、そ
の状態は保持される。図10は、文字Aの入力パターン
を入力パターンネットワーク11に記憶させた状態を表
している。各ユニットはUnit[x1,x2,…xn
k]でインデックスされる。
【0034】6.連合ネットワーク 連合ネットワーク13は、座標対応ネットワーク14、
標準パターン連想記憶ネットワーク12、入力パターン
ネットワーク11の各モジュールと結合している。パタ
ーンがn次元で各座標軸iの方向にmi個に量子化さ
れ、また座標上の情報がp次元ベクトルで表現されるも
のとすると、連合ネットワーク13は(m1・m2
n2・pの数のユニットから構成される。いま、連合
ネットワーク13の各ユニットをUnit[x1,x2
…xn,x'1,x'2,…x'n,k]でインデックスする
ものとする。ここで、xiは入力パターン座標系のi座
標のインデックスを示し、x'iは標準記憶パターンの座
標系のi座標のインデックスを示し、kは情報ベクトル
のインデックスである。
【0035】各ユニットの他のモジュールとの結合は、
次のようにする。即ち、Unit[x1,x2,…xn
x'1,x'2,…x'n,k]は、座標軸iの座標対応ネッ
トワーク14のUnit[xi,x'i,i]、標準パタ
ーン連想記憶ネットワーク12のUnit[x'1
x'2,…x'n,k]、および入力パターンネットワーク
11のUnit[x1,x2,…xn,k]と正結合す
る。連合ネットワーク13の内部のユニットには結合は
存在しない。また、各ユニットには適当な同じ大きさの
負の値のバイアスが付加される。
【0036】このような結合を作成した場合、入力パタ
ーンに対応する記憶パターンが標準パターン連想記憶ネ
ットワーク12に正しく想起され、それらのシフトの関
係が座標対応ネットワーク14上に正しく自己想起され
る。そして、このとき連合ネットワーク13の対応する
各ユニットは強く発火し、連合ネットワーク13のエネ
ルギーは最小化される。また逆の見方をすれば、連合ネ
ットワーク13はそれ自身がエネルギー最小に向かうこ
とにより、標準パターン連想記憶ネットワーク12およ
び座標対応ネットワーク14に対して、入力パターンに
対応する正しいパターンを形成するよう働きかけるので
ある。
【0037】次に例をもって説明する。3種の文字を持
つ最長4文字の文字列を考える。入力パターン“□ab
b”が記憶パターン“abb□”にマッチした様子を図
11に示す。但し、ここで□は空白記号(スペース)で
ある。図11においては、例として連合ネットワーク1
3のUnit[2,1,1]が、他のモジュールのネッ
トワークのどのユニットと結合しているかが示されてい
る。このUnit[2,1,1]の重みは、他の3つの
ネットワークの対応するユニットとの間におけるものだ
けであり、連合ネットワーク13内の他のユニットとの
間に結合関係は存在しない。同図の場合、入力パターン
と標準パターンが完全に対応された状態にあり、対応が
とれている点の数だけ連合ネットワーク13のユニット
が発火している。
【0038】以上のようにして構成したニューラルネッ
トワークにおいて、パターンマッチングを行う処理をフ
ローチャートに表すと、図12に示すようになる。同図
に示すように、ステップS1からなる学習フェーズと、
ステップS2乃至S5からなるパターンマッチフェーズ
から、処理のシーケンスが構成されている。
【0039】最初にステップS1において、標準パター
ンを標準パターン連想記憶ネットワーク12に相関学
習、ボルツマンマシーン学習などにより記憶させる。上
述したように、この記憶処理はユニット間の重み付けと
バイアスにより設定される。このようにして、標準パタ
ーン連想記憶ネットワーク12に学習が行われた後、次
に示すステップS2乃至S5のパターンマッチ処理が行
われる。
【0040】即ち、ステップS2において、入力パター
ンネットワーク11以外の各ネットワークのユニットの
値を所定の値に初期化する。次にステップS3におい
て、入力パターンネットワーク11に所定の入力パター
ンを入力する。さらにステップS4において、ホップフ
ィールドネットワークに代表される相結合型ネットワー
クの時間発展方程式に基づき、エネルギー最小となるユ
ニットの発火状態を探索する(この時間発展方程式につ
いては後述する)。そして、ステップS5においてエネ
ルギーが最小となる状態を発見したとき、そのとき標準
パターン連想記憶ネットワーク12に想起されているパ
ターンが入力パターンに照合する標準パターンとなる。
また、座標対応ネットワーク14の発火状態からシフト
の大きさと方向が判定される。
【0041】ステップS4における相結合型ネットワー
クの時間発展方程式は、例えば数3に示すように設定さ
れる。
【数3】
【0042】尚、ここでai(h)は時間hにおけるユニッ
トiの出力状態を示しており、wijはユニットiとjの
間の結合重みを表しており、biはユニットiのバイア
ス値を表している。
【0043】ステップS4で示した時間発展方程式とし
ては、この他、例えば数4に示すようなカオス的最急降
下法に基づく方程式を用いることも可能である。このカ
オス的最急降下法については、本出願人が特願平2−2
98984号、特願平2−414907号として先に開
示している。
【数4】
【0044】ところで、パターンマッチングを行う場合
において、入力パターンが標準パターンに対して非線形
に歪んでいることがある。従来のニューラルネットワー
クにおいては、入力パターンが非線形に歪んでいると正
確なパターンマッチングを行うことができなかった。し
かしながら、本実施例においては、座標対応ネットワー
ク14における制約条件を改良することにより、この非
線形歪を吸収させることが可能となる。
【0045】いま、簡単のため、1次元の文字パターン
について考える。標準パターンが“aaabbccd”
であり、歪んだ入力パターンが“aabbcccd”で
あるとすると、両者の座標対応関係は図13に示すよう
になる。
【0046】この場合、発火の状態は対角線方向に1つ
の直線上に並ばず、入力パターンの歪の分だけ曲がるこ
とになる。このことは、歪を吸収するにはネットワーク
の制約をゆるめて、この曲がりを吸収できるようにすれ
ばよいことを意味する。実際には、正の結合を対角線方
向のユニットだけでなく、その近傍の対角列のユニット
にも行うことにより、対角線方向の曲がりを吸収するこ
とができるようになる。
【0047】図14は、このように歪を吸収するための
具体的な結合例として、1つのユニットの結合の状態を
表している。図中、実線は正結合を表し、破線は負結合
を表している。Unit[i,j]から次のユニットに
対しては正結合が行われる。 Unit[i−1,j−1] Unit[i−1,j−2] Unit[i−2,j−1] Unit[i+1,j+1] Unit[i+1,j+2] Unit[i+2,j+1]
【0048】また、Unit[i,j]から次のユニッ
トに対しては負結合が行われる。 Unit[i,k] 1≦k≦m,k≠j Unit[k,j] 1≦k≦m,k≠i Unit[i+1,j−1] Unit[i−1,j+1]
【0049】次に、具体的な文字認識の例について説明
する。5×5ピクセルの画像イメージにおける文字認識
の実験を、図15に示すようなニューラルネットワーク
において行った。この標準パターン連想記憶ネットワー
ク12にはL,T,Vの各文字を標準パターンとして記
憶させた。
【0050】このような構成のニューラルネットワーク
において、入力パターンネットワーク11に所定数のド
ットだけシフトした入力パターンTを入力した際に、そ
れを認識するまでの過程を図16に示す。尚、この場合
における時間発展方程式としては、カオス的最急降下法
が用いられている。図16(a)乃至図16(h)に示
すように、時間が経過するに従って標準パターン連想記
憶ネットワーク12に連想された文字パターンが現れる
とともに、x軸座標対応ネットワーク14aとy軸座標
対応ネットワーク14bにマッチングの状態が現れてい
る。
【0051】図16(h)に示すように、マッチングが
とれた場合においては、座標対応ネットワーク14にお
ける発火点が対角線方向の2本の直線上に配置されてい
ることが判る。図16(h)のx軸座標対応ネットワー
ク(左上のネットワーク)における最も上の行の発火点
の位置が左から2番目の列にあり、また、y軸座標対応
ネットワーク(右上のネットワーク)の最も上の行の発
火点が最も左側の列から3番目に位置している。このこ
とから、入力パターンネットワーク11における入力パ
ターンが標準の位置(標準パターン連想記憶ネットワー
ク12に記憶された標準パターンの位置)からx軸方向
に2ピクセルだけシフトしており、y軸方向に3ピクセ
ルだけシフトしていることが判る。
【0052】図17は、8個の文字列の入力パターンで
あって、非線形の伸縮を有し、かつ所定ドットだけシフ
トした入力パターンを認識する実験を行ったニューラル
ネットワークの構成を示している。文字の種類はa,
b,c,dの4種類であり、標準パターン連想記憶ネッ
トワーク12および入力パターンネットワーク11に
は、この4種類の文字に対応するユニットを縦方向に配
列した。また、標準パターン連想記憶ネットワーク12
には、標準パターンとして“aaabccdd”,“c
cccadbb”,“bbbddaac”の3組の記号
列を記憶させた。図17は入力パターン“bbddac
bb”が標準パターン“bbbddaac”にマッチし
た状態を示している。
【0053】また図18は、入力パターン“ddaaa
abc”が標準パターン“aaabccdd”にマッチ
していく時間発展の様子を表している。図18(h)に
示す状態において、マッチングがとれている。この場
合、非線形の伸縮を伴うため、x軸座標対応ネットワー
ク14aにおける発火点が対角線方向の直線上から若干
離散している。上述したように、この若干の離散を許容
しているがために非線形伸縮パターンをマッチング判定
することが可能になるのである。
【0054】図19は、図18における時間発展に対応
してエネルギーが変化する状態を表している。マッチン
グがとれた時間(t=5,000)において、エネルギ
ーが最も小さくなっていることが判る。
【0055】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載のニューラル
ネットワークによれば、入力パターンと標準パターンと
のマッチング状態に対応して連合ネットワークを活性化
するようにしたので、入力パターンが標準パターンに対
してシフトしている状態においても、パターンマッチン
グを行うことが可能になる。
【0056】また、請求項2に記載のニューラルネット
ワークによれば、座標対応ネットワークにおける制約条
件をマッチングの曲がりを容認するように設定するよう
にしたので、非線形伸縮を伴う入力パターンであって
も、標準パターンとのマッチングが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のニューラルネットワークの一実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】入力パターンが標準パターンに対してシフトし
た状態におけるマッチングの状態を説明する図である。
【図3】x方向をm個に量子化した場合におけるネット
ワークのユニットの配置を説明する図である。
【図4】制約条件を付加したネットワークのユニットを
説明する図である。
【図5】座標系のシフトの許容を表す発火状態を説明す
る図である。
【図6】4種類の文字のいずれかが6つ並んだ単語をパ
ターンマッチングする場合のネットワークのユニットを
説明する図である。
【図7】6×6のドットパターンのネツトワーク上にお
ける発火状態を説明する図である。
【図8】ドットパターンの代わりにエッジの4つの方向
を記号素として表現した場合のネットワークのユニット
を説明する図である。
【図9】数2における演算子を説明する図である。
【図10】入力パターンを説明する図である。
【図11】図1に示すニューラルネットワークの各モジ
ュールネットワークの各ユニットの関係を説明する図で
ある。
【図12】図1の実施例においてパターンマッチングを
行う場合の処理を説明するフローチャートである。
【図13】非線形伸縮を伴う入力パターンのマッチング
を説明する図である。
【図14】非線形伸縮を伴う入力パターンのマッチング
を行うための1つのユニットの結合の状態を説明する図
である。
【図15】5×5ピクセルの画像イメージのマッチング
を実験したニューラルネットワークの構成を説明する図
である。
【図16】図15の構成のニューラルネットワークにお
けるパターンマッチングの過程を説明する図である。
【図17】非線形伸縮を有し、かつシフトした入力パタ
ーンのマツチングの実験を行ったニューラルネットワー
クの構成を示す図である。
【図18】図17のニューラルネットワークを用いてマ
ッチングを行った過程を示す図である。
【図19】図18の各過程におけるエネルギーの変化を
説明する図である。
【図20】従来のパターンマッチングを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 ニューラルネットワーク 2 コントローラ 11 入力パターンネットワーク 12 標準パターン連想記憶ネットワーク 13 連合ネットワーク 14 座標対応ネットワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上の標準パターンが記憶されてい
    る標準パターン連想記憶ネットワークと、 所定の入力パターンが入力される入力パターンネットワ
    ークと、 所定の制約条件を記憶する座標対応ネットワークと、 前記標準パターン連想記憶ネットワーク、入力パターン
    ネットワークおよび座標対応ネットワークからの信号が
    入力され、前記入力パターンと標準パターンとのマッチ
    ング状態に対応して活性化する連合ネットワークとを備
    えることを特徴とするニューラルネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記座標対応ネットワークにおける制約
    条件は、マッチングの曲がりを容認するように設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のニューラルネ
    ットワーク。
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