JPH0534461U - 蒸発器におけるオーバーフロー装置 - Google Patents
蒸発器におけるオーバーフロー装置Info
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- JPH0534461U JPH0534461U JP7492891U JP7492891U JPH0534461U JP H0534461 U JPH0534461 U JP H0534461U JP 7492891 U JP7492891 U JP 7492891U JP 7492891 U JP7492891 U JP 7492891U JP H0534461 U JPH0534461 U JP H0534461U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】蒸発器の伝熱管の内面に均一な被処理液の液膜
を形成する。 【構成】表面に突起部24を形成したオーバーフロー管
23の下部を、伝熱管21の上端部に挿入して突起部2
4に相当する厚みのリング状の流下口25を形成した蒸
発器におけるオーバーフロー装置。
を形成する。 【構成】表面に突起部24を形成したオーバーフロー管
23の下部を、伝熱管21の上端部に挿入して突起部2
4に相当する厚みのリング状の流下口25を形成した蒸
発器におけるオーバーフロー装置。
Description
【0001】
本考案は、蒸発器におけるオーバーフロー装置、より詳しくはEO/EG(エ チレンオキサイド/エチレングリコール)処理プラント等に使用される流下液膜 式蒸発器における伝熱管内に薄膜を形成するための膜厚を調節することができる オーバーフロー装置に関する。
【0002】
一般にEO/EGプラントにおける蒸発器として、管板に多数配設された伝熱 管の内面に薄い液体の膜を形成させてこれを流下させながら蒸発させる流下液膜 式蒸発器が使用される。 この蒸発器の一例を示せば、図3に示すようにシェル1の上下を夫々チャンネ ル2,3を配置して閉止し、更にシェル1の上下に管板4,5を設け、これらの 管板4,5に多数の伝熱管6が設けられて構成されている。そしてチャンネル2 に設けた液入口7から蒸発処理する液体を供給し、このチャンネル2内に設けた インレットバッフル8を経由して管板4上に液面を形成させる。そして伝熱管6 の上端の開口から液体を供給して伝熱管6の内面に沿って液体を薄膜状に液体を 流下させる。この液体が流下する過程において水蒸気入口9から流入される水蒸 気により加熱処理して蒸発させるように構成されている。そしてこの伝熱管6の 上端には、図4及び図5に示されるようなオーバーフロー管10が配置されてい る。即ち伝熱管6の上端は管板4より僅かに突出して設けられ、この伝熱管6の 上端内には円周方向に複数個(図示例では4個)の切欠部11を有するオーバー フロー管10の下部が挿入されている。そして被処理液はオーバーフロー管10 の上端とこのオーバーフロー管10の中間部に設けた切欠部11との間に液面W Lが来るよう流量が調整されてオーバーフロー装置を形成している。
【0003】
ところで、前記したような蒸発器におけるオーバーフロー管を使用したオーバ ーフロー装置は、被処理液はこのオーバーフロー管10に設けた切欠部11から 内部に流入して伝熱管6の内面に液の薄膜を形成することとなるが、切欠部11 から被処理液が棒状に流入するために伝熱管6の内面に均一な液膜を形成するま でにかなりの長さを必要としていた。特に被処理液が粘度の大きい場合は特にそ の傾向が大きい。このことは蒸発器の性能低下を来すという問題があった。
【0004】
本考案は、前記したような従来の問題点を解決するためになされたものであっ て、管板上に開口した伝熱管に液体を流入させてこの伝熱管の内壁に液体の薄膜 を形成させて蒸発するようにした蒸発器において、前記伝熱管にオーバーフロー 管が嵌入されており、このオーバーフロー管は管板上に形成される液面より突出 する長さを有し、このオーバーフロー管の外表面に伝熱管の内部に当接して伝熱 管の内表面とこのオーバーフロー管の外表面との間に所定の間隙が形成でき、液 体の流下を妨げない突起を形成してなる蒸発器のオーバーフロー装置である。
【0005】
かかる構成による蒸発器におけるオーバーフロー装置によれば伝熱管と単位管 体との間に間隔が正確に保持され、かつオーバーフロー管と伝熱管との間にリン グ状の液流下口が形成されるので、伝熱管の内壁へ被処理液が均一な厚みで供給 され、その内面に均一な液膜が形成されることとなる。
【0006】
以下図1及び図2に基づき本考案による蒸発器におけるオーバーフロー装置の 一実施例を説明する。 図1−Aにおいて、伝熱管21の上端は、管板22上にdだけ突出しかつ、液 面WLよりd’だけ下方に位置するように配置されている。23はオーバーフロ ー管であって、このオーバーフロー管23の下部には上下方向及び円周方向に所 定の間隔を置いて複数個の突起部24が形成されている。なお、この突起部24 は流下する被処理液の流れを乱したり、阻止しない程度の小さな大きさ、形状を 有するように配慮する。
【0007】 そしてこの突起部24の先端を結ぶ径Rは伝熱管21の内径rより僅かに大き く形成されている。即ち伝熱管21内にオーバーフロー管23の下部を挿入した とき突起部24が伝熱管21の内壁を押圧してこのオーバーフロー管23を固定 するようになっている。 このように表面に突起部24を形成したオーバーフロー管23は、上端が液面 WL上に突出し、その下部は前記したように伝熱管21の上部内に挿入されるよ うになっている。このようにオーバーフロー管23を構成することによって伝熱 管21の内面とオーバーフロー管23の外面との間に間隔g、即ち突起部24の 高さと同じだけの間隔g有するリング状の流下口25が形成されることとなる。 この流下口25は液面WL下に存在することとなるため被処理液は、この流下口 25から均一に流入して伝熱管21の内壁面に沿ってその流下口25に相当する 液膜を形成しながら流下し、伝熱管21外に供給される水蒸気により加熱処理さ れるのである。
【0008】 また、間隔gの寸法によっては、図1−Bに示す如くオーバーフロー管の先端 部をラッパ状に拡開加工することにより、この間隔gを正確に保持させるための 製作がより容易となる。
【0009】
本考案に係る蒸発器におけるオーバーフロー装置は、管板上に開口した伝熱管 に液体を流入させてこの伝熱管の内壁に液体の薄膜を形成させて蒸発するように した蒸発器において、前記伝熱管にオーバーフロー管が嵌入されており、このオ ーバーフロー管は管板上に形成される液面より突出する長さを有し、このオーバ ーフロー管の外表面に伝熱管の内部に当接して伝熱管の内表面とこのオーバーフ ロー管の外表面との間に所定の間隙が形成でき、液体の流下を妨げない突起を形 成して構成されている。
【0010】 従って、伝熱管上端にオーバーフロー管によって規制されたリング状の均一な 流入口を形成することができるため、伝熱管内壁に沿って流下する液膜を早期に かつ均一に形成させることができ、その結果、蒸発器の性能向上を計ることがで きるという効果がある。
【図1】A図は本考案による蒸発器のオーバーフロー装
置の一実施例による要部拡大側断面図、B図はオーバー
フロー装置の要部の変形例を示す拡大断面図である。
置の一実施例による要部拡大側断面図、B図はオーバー
フロー装置の要部の変形例を示す拡大断面図である。
【図2】本考案による蒸発器のオーバーフロー装置の一
実施例による要部拡大平面図である。
実施例による要部拡大平面図である。
【図3】従来の蒸発器の概略側面図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】図4の平面図である。
1 シェル 2,3 チャンネル 4,5,22
管板 6,21 伝熱管 7 液入口 8 インレットバ
ッフル 9 水蒸気入口 10,23 オーバーフロー管
11 切欠部 24 突起部 25 流下口。
管板 6,21 伝熱管 7 液入口 8 インレットバ
ッフル 9 水蒸気入口 10,23 オーバーフロー管
11 切欠部 24 突起部 25 流下口。
Claims (1)
- 【請求項1】 管板上に開口した伝熱管に液体を流入さ
せてこの伝熱管の内壁に液体の薄膜を形成させて蒸発す
るようにした蒸発器において、前記伝熱管にオーバーフ
ロー管が嵌入されており、このオーバーフロー管は管板
上に形成される液面より突出する長さを有し、このオー
バーフロー管の外表面に伝熱管の内部に当接して伝熱管
の内表面とこのオーバーフロー管の外表面との間に所定
の間隙が形成でき、液体の流下を妨げない突起を形成し
てなる蒸発器のオーバーフロー装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7492891U JPH0534461U (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 蒸発器におけるオーバーフロー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7492891U JPH0534461U (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 蒸発器におけるオーバーフロー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534461U true JPH0534461U (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=13561511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7492891U Pending JPH0534461U (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 蒸発器におけるオーバーフロー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534461U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07103673A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Toyo Eng Corp | 伝熱管に設ける液分散器 |
JPH08261685A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-11 | Ebara Corp | 熱交換器における伝熱管への液散布装置 |
JP2007010197A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | 還元剤容器用熱交換器の組立方法及び該組立方法用の配管構造 |
JP2015169345A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 千代田化工建設株式会社 | 液膜形成部材および液膜式熱交換器 |
CN113701522A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-26 | 青岛大学 | 一种具有喇叭口布膜器的降膜换热器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5629117A (en) * | 1979-08-17 | 1981-03-23 | Nec Corp | Detector for rotating angle |
JPS60228894A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-14 | Hitachi Zosen C B I Kk | 流下液膜式熱交換機 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP7492891U patent/JPH0534461U/ja active Pending
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970415 |