JPH0533966Y2 - - Google Patents

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JPH0533966Y2
JPH0533966Y2 JP14653287U JP14653287U JPH0533966Y2 JP H0533966 Y2 JPH0533966 Y2 JP H0533966Y2 JP 14653287 U JP14653287 U JP 14653287U JP 14653287 U JP14653287 U JP 14653287U JP H0533966 Y2 JPH0533966 Y2 JP H0533966Y2
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blood
tube
suction member
jig
sedimentation rate
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、赤血球沈降速度測定用治具に係り、
詳しくは血液が手などに触れることなく赤血球の
沈降速度が測定可能な赤血球沈降速度測定用の治
具に関する。
(従来の技術) 従来の赤血球沈降速度測定用治具としては、例
えば実開昭61−63164号公報あるいは特開昭61−
142465号公報に開示されたものが提案されてい
る。この治具は、赤血球沈降速度測定用の管体
と、この管体内部に気密的に挿入されて該管体か
ら上方へ引き上げることにより、管体内部を減圧
状態とする棒状体とから構成されている。この治
具を用いて赤血球沈降速度を測定する場合には、
前記管体内の下部にまで棒状体を挿入した状態
で、この管体下端を採血した血液中に入れ、そし
て棒状体を引き上げて上昇させることにより、管
体の下端内部を減圧状態として、血液を管体内部
の所定位置まで上昇させ、その後一定時間この治
具を直立状態に静置させることで、前記所定位置
の界面からの赤血球の沈降量を測定するものであ
る。
ところが、この従来の治具では、棒状体の引き
上げにより血液を上昇させるために、棒状体と管
体との間から空気が漏れないように棒状体を管体
内面に気密状態に圧接させる必要がある。そのた
め、棒状体を管体から引き上げる際にはかなりの
抵抗を受け、引き上げ難いという欠点がある。し
かも、従来の治具では、前記棒状体を管体内から
引き上げて外部へ取り出すものであるから、棒状
体の下部に付着した血液が棒状体を引き上げる手
などに付着するおそれがある。
これに対して、採血した血液が手などに付着し
ないように構成した治具としては、例えば実開昭
61−48361号公報に開示されている。この治具は、
縦方向に長い管体の上端部に弾性変形可能な吸引
部材を設けて構成されたものである。この治具で
赤血球沈降速度を測定するにあたつては、前記吸
引部材を手などで押圧して弾性変形させ、この状
態で管体の下端開口を採血した血液中に入れ、そ
して吸引部材から手を離して吸引部材を弾性復元
させて、この吸引部材および管体内を減圧状態と
することにより、血液を管体内を上昇させるよう
にしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このような構成の治具では、吸引部
材を手で持つて変形させるだけで良いから、血液
が手に付着するおそれがないという利点を有して
いるが、管体内を上昇した血液の上端界面が所定
の目盛り位置に合わせることが容易でないという
欠点がある。つまり、吸引部材を変形させ過ぎ
て、この吸引部材による吸引力が強過ぎた場合に
は、所定目盛り位置を越えて上昇することにな
り、逆に吸引部材による吸引力が弱い場合には、
血液が所定目盛り位置まで上昇しないことにな
る。従つて、血液の上端位置を目盛り近くに位置
させるにあたつて、吸引部材を何回も変形させて
血液の上昇を繰り返すことがあり、測定作業が煩
わしいという欠点がある。
血液の上端位置を所定の目盛り位置に合わせ得
る血沈管としては、実開昭62−81056に、血沈管
の片方に水性合成樹脂を一定量つめ込んだ血沈管
が開示されている。この水性合成樹脂は、空気は
通過するが、水分などは通過しない樹脂であるの
で、これを所定の目盛り位置の上部までつめ込ん
でおくと、ゴム球などで吸引された血液が所定の
目盛り位置まで上昇してくると、水性合成樹脂に
接触して停止するので、血液を所定の目盛り位置
に合わせ得る。この合成樹脂のつめ方には、血沈
管に合成樹脂を直接つめる方法の他に、プラスチ
ツクで型を作りこれの中に合成樹脂をつめ込み、
これを血沈管につめこむ方法も開示されている。
この血沈管は、血液を所定の目盛り位置に合わ
せ得る点で改善されているが、血沈管内に水性合
成樹脂がつめられているので、水性合成樹脂を通
過する空気の流通が妨げられ易く、そのため血液
の吸引力を上げて血液の上昇速度を高めにくいと
いう欠点がある。
さらに、血液の吸引力を上げて血液の上昇速度
を高めようとすると、水性合成樹脂が血沈管やプ
ラスチツクの型内の所定の位置からずれたり、抜
けてしまうという欠点がある。
本考案は上記の欠点を解決するものであり、そ
の目的とするところは、採血した血液が赤血球沈
降速度の測定の際に手などに付着するおそれがな
く、しかも所定目盛り位置に血液上端を位置させ
る操作が極めて簡単な赤血球沈降速度測定用治具
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の赤血球沈降速度測定用治具は、下端に
吸引口が設けられた赤血球沈降速度測定用の管体
と、該管体の上端開口に連通状態で設けられて内
部空間を減圧状態とすることにより、前記吸引口
から管体内に血液を上昇させる吸引部材と、該吸
引部材と前記管体との間の連通路に配設され、空
気を通過させると共に、血液の通過を阻止し得る
連続する細孔を有した多孔質体とを具備する赤血
球沈降速度測定用治具であつて、前記多孔質体を
ほぼ気密状態で保持する保持具が、前記吸引部材
と前記管体の上端部の間に着脱自在に装着され、
前記多孔質体の横断面積が前記管体の通孔の断面
積よりも大きくされており、そのことにより上記
目的が達成される。
(実施例) 以下に本考案を図面を用いて実施例について説
明する。
第1図および第2図には、本考案に係る赤血球
沈降速度測定用治具の一部破断した縦断面図と要
部正面図が示されている。この治具は、下端に吸
引口10が設けられた縦方向に長い赤血球沈降速
度測定用の管体1と、該管体1の上端部に連通状
態で設けられる吸引部材5と、該吸引部材5と管
体1との間において管体1の上端開口に装着され
る多孔質体3とを有している。
前記管体1は透光性の合成樹脂、ガラスなどで
軸方向に長い円筒状に形成され、上下全長に亘る
通孔11を有している。該管体1の下端開口は血
液を吸引する吸引口10となつている。この管体
1の外側面の上端部からやや下がつた個所に原点
の目盛り12が付設され、該原点の目盛り12位
置から、下部へいくにつれて順次大きくなる目盛
り12aが付設されている。
この管体1の上端部には前記多孔質体3を保持
する保持具2が着脱自在に装着されている。この
保持具2は透光性を有する合成樹脂材などで一体
成形され、第1図に示すように、保持具2は外筒
20の上下中央位置において、外筒20内に略円
板状の支持部22を設けると共に、この支持部2
2の中心位置に下方向に長い流通孔23を有する
筒体としての内筒21を設けて構成されている。
前記外筒20はやや弾性を有しており、この外筒
20の下端を管体1の上端に外嵌させて、支持部
22下面が管体1の上端に当接するまで保持具2
を上方から押圧することにより、該保持具2は管
体1の上端部に着脱自在に密着される。前記内筒
21の外径寸法は管体1の通孔11の内径寸法と
ほぼ同寸法、もしくは管体1の通孔11の内径寸
法よりやや小寸法に設定されている。従つて、上
記のように保持具2を管体1上端に取付けた場合
には、内筒21が通孔11内に挿入されるように
なつている。また、保持具2を管体1の上端に取
付けた場合には、第2図に示すように、内筒21
の下端位置が管体1の外面に付設された前記原点
の目盛り12位置にほぼ一致するように設定され
ている。この内筒21の下端は先が尖つており、
内筒21を管体1の通孔11内に挿入し易いよう
になつている。
前記外筒20の支持部22の上面には円板状の
多孔質体3が外筒20とほぼ気密状態で装填され
ており、この多孔質体3の横断面積は前記管体1
の通孔11の断面積よりも大きくされている。こ
の多孔質体3は連続して細孔を有しており、空気
はこの細孔を通して多孔質体3を通過することが
できるが、血液は細孔内で物理的に(すなわち、
細孔の孔径が血液成分の例えば赤血球より小さい
ために)詰まり、また多孔質体3に接触すること
により凝固して細孔を閉塞するため、通過できな
いように、該細孔の大きさが設定されている。こ
の多孔質体3としては、粒子を出発原料としては
焼結することにより形成される、例えばセラミツ
クスの焼結体、あるいは、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリウ
レタンなど合成樹脂材の焼結体を使用することが
できる。
前記保持具2の外筒20の上端にはフランジ2
4が外側方へ突出して設けられ、このフランジ2
4に弾性を有するゴム、合成樹脂材などで形成さ
れる吸引部材5が気密的に取付けられ、弾性リン
グ4により圧締されている。吸引部材5の外側を
手で押圧して変形させた場合には、多孔質体3の
細孔、内筒21の流通孔23および管体1の通孔
11を通して吸引部材5内の空気が管体1の吸引
口10から外部へ排出される。その後、吸引部材
5から手を離すと、該吸引部材5が弾性復元する
ことにより、管体1の通孔11、内筒21の流通
孔23および多孔質体3の細孔を介して外部の空
気が吸引部材5内へ流入する。
次に、上記のようにして構成される赤血球沈降
速度測定用の治具を用いて赤血球沈降速度を測定
する場合の操作について説明する。
採取された血液をクエン酸ナトリウムなどの血
液凝固阻止剤とともに、スピツツ6内に入れて測
定用血液7を準備する。次に、第1図に示すよう
に、管体1の上端に保持具2および吸引部材5を
それぞれ装着し、この吸引部材5を手で押圧して
変形させた状態で、管体1の下端を前記血液7内
に入れる。その後、前記吸引部材5から手を離し
て管体1の通孔11内を減圧状態とする。これに
よりスピツツ6内の血液7は管体1の通孔11を
上昇し、この血液7の上側にある管体1内の空気
は前記保持体2の流通孔23および多孔質体3の
細孔を通過して吸引部材5内に入る。管体1内の
空気がなくなつて血液7が管体1の上端に達する
と、前記吸引部材5からの吸引により血液7は保
持具2の多孔質体3を通過して吸引部材5内へ移
行しようとするが、多孔質体3の細孔は血液7で
閉塞されて該血液7は吸引部材5側へ流入するこ
とはない。
従つて、内筒21の下端位置が血液7の上端界
面位置となり、この上端位置が目盛り12の原点
として管体1外面に表示されているので、この赤
血球沈降速度測定用治具を直立させて所定時間放
置した後に、原点目盛り12からの赤血球の沈降
量を測定すれば良い。
血液7の測定時においては、前記吸引部材5内
は減圧状態であり、従つて内筒21の流通孔23
を通して吸引部材5から空気が管体1側へ流入す
ることはなく、しかも支持部22上部に装填した
多孔質体3の細孔は血液で閉塞された状態である
から、管体1内の血液7はスピツツ6側へ流下す
ることはないのであり、血液7の血漿の上端位置
は前記原点の目盛り12位置に維持される。ま
た、前記内筒21内に流入している少量の血液7
は、内筒21が閉塞されているので、測定時に管
体1の通孔11側へ流入することはない。また、
この治具によれば、管体1内に多量の空気が残留
することがないので、測定時に測定温度が変わる
ことによつて生じる空気の熱膨張で、血液7界面
が管体1内で上下変動するなどの悪影響を受ける
こともない。
この実施例では、多孔質体3部分の空気の流通
面積を大きくすることができるので、吸引部材5
の通孔11に及ぼす吸引力を上げて、血液7の上
昇速度を高めることができると共に、多孔質体3
の保持具2への装填が比較的容易である利点があ
る。
(考案の効果) このように、本考案は管体の上端開口に連通状
態で吸引部材を設けているので、該吸引部材の内
部空間を減圧状態とすることにより、管体の吸引
口から管体内に血液を上昇させることができる。
従つて、吸引部材を変形させるだけで血液を簡単
に上昇させることができるから、赤血球沈降速度
の測定時などに該血液が手などに触れることがな
く、感染症などを引き起こすおそれがない。しか
も、管体と吸引部材との流通路に、空気を通過さ
せ、且つ血液の通過を阻止する連続する細孔を有
した多孔質体を配設しているので、上記のように
管体を上昇した血液は多孔質体より上側へ流通す
ることができず、従つて多孔質体下方の所定位置
に血液の界面を位置させることができるから、こ
の血液の界面位置を赤血球沈降開始時の原点位置
とすれば良く、簡単に血液界面を所定の目盛り位
置に合わせることができる。
さらに、多孔質体をほぼ気密状態で保持する保
持具が、前記吸引部材と前記管体の上端部の間に
装着され、前記多孔質体の横断面積が前記管体の
通孔の断面積よりも大きくされているので、多孔
質体を通過する空気の流通が妨げられることな
く、そのため血液の吸引力を上げて血液の上昇速
度を高められる。、また、血液の吸引力を上げて
も、多孔質体の位置がずれないので、血液界面を
所定の目盛り位置に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の赤血球沈降速度測定
用治具を用いて測定している状態を示す一部切欠
縦断面図、第2図はその上部の正面図、第3図は
その一部切欠正面図である。 1……管体、2……保持具、3……多孔質体、
5……吸引部材、10……吸引口、11……通
孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 下端に吸引口が設けられた赤血球沈降速度測
    定用の管体と、 該管体の上端開口に連通状態で設けられて内
    部空間を減圧状態とすることにより、前記吸引
    口から管体内に血液を上昇させる吸引部材と、 該吸引部材と前記管体との間の連通路に配設
    され、空気を通過させると共に、血液の通過を
    阻止し得る連続する細孔を有した多孔質体と、 を具備する赤血球沈降速度測定用治具であつ
    て、前記多孔質体をほぼ気密状態で保持する保
    持具が、前記吸引部材と前記管体の上端部の間
    に着脱自在に装着され、前記多孔質体の横断面
    積が前記管体の通孔の断面積よりも大きくされ
    ていることを特徴とする赤血球沈降速度測定用
    治具。 2 前記多孔質体が、焼結体である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の赤血球沈降速度測定用
    治具。
JP14653287U 1987-09-25 1987-09-25 Expired - Lifetime JPH0533966Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0782012B2 (ja) * 1989-10-31 1995-09-06 小幡 成 血沈管及びこれに使用される揆水多孔性合成樹脂体の製造方法

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JPS6450361U (ja) 1989-03-28

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