JPH05339130A - マスカラ組成物 - Google Patents

マスカラ組成物

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JPH05339130A
JPH05339130A JP14165992A JP14165992A JPH05339130A JP H05339130 A JPH05339130 A JP H05339130A JP 14165992 A JP14165992 A JP 14165992A JP 14165992 A JP14165992 A JP 14165992A JP H05339130 A JPH05339130 A JP H05339130A
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JP
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composition
hydroxy
mascara composition
mascara
molecular weight
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Application number
JP14165992A
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English (en)
Inventor
W Quigley John
ダブリュ.クィグリィ ジョン
Dorskii Albert
ドースキー アルバート
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NIDAAMU Inc P
PEENIDAM Inc
P-NIDAAMU Inc
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NIDAAMU Inc P
PEENIDAM Inc
P-NIDAAMU Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 堅固性と付着性などとの間に良好な釣り合い
を有するマスカラ組成物の提供 【構成】 マスカラ組成物の中に慣用されている成分の
他に、2モルのヒドロキシ末端線状アルキレンもしくは
ポリアルキレングリコールまたはポリエーテルを1モル
の単量体有機ジイソシアネートと反応させることによっ
て製造されたヒドロキシ末端ウレタン化合物を含んでい
る。かかる組成物は有効なマスカラ配合物に要求されて
いる堅固性と、まつげへの良好な付着性、輝き、柔らか
さ、存続性および汚れ抵抗性との間の釣り合いを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、まつげの厚みおよび外観を強調するために化
粧用に使用されるマスカラ組成物に関する。
【0002】発明の背景 代表的なマスカラ組成物は主として、脂肪ベース、通
常、1つまたはそれ以上のワックスと1つまたはそれ以
上の油の混合物と、1つの着色剤または混合着色剤と構
成されている。これらアイメイクアップ用組成物を製造
するのに使用できる油およびワックスの中には、動物性
のもの、植物性のもの、または鉱物性のものがあり、天
然産の成分のものに類似した諸性質を有する或る種の合
成物質は前者の全体または一部の代わりにしばしば使用
される。
【0003】しかしながら、マスカラに従来使用されて
きた天然および合成のワックスおよび油から製造された
マスカラは完全には満足できなかった。特に、マスカラ
組成物の堅固性(firmness)(堅固性はマスカ
ラが適用中にフレーク化しないために且つ適用されたま
つげによく付着するために必要とされる)と、まつげに
堆積したマスカラ皮膜の適度の輝き、柔らかさ、存続性
および汚れ抵抗性との間の適切な釣り合いを達成させる
ときに、満足できなかった。
【0004】発明の概要 ヒドロキシ末端の線状アルキレンもしくはポリアルキレ
ングリコールまたはポリエーテル2モルを単量体有機ジ
イソシアネート1モルと反応させることによって製造さ
れたヒドロキシ末端ウレタン化合物を含有しているマス
カラ組成物は堅固性と、まつげに対する良好な付着性、
輝き、柔らかさ、存続性および汚れ抵抗性との組み合わ
せに要求される釣り合いを示すことが今度解明された。
かかる組成物はしばしば従来のマスカラ組成物に伴われ
るグリース状組織を有することなくまつげに対するマス
カラの付着性を増加させるようにまつげの上に形成され
るウレタン「バリヤ」を生じる。従って、本発明は、ヒ
ドロキシ末端の線状アルキレンもしくはポリアルキレン
グリコールまたはポリエーテル2モルを単量体有機ジイ
ソシアネート1モルと反応させることによって製造され
たヒドロキシ末端ウレタン化合物の有効量、すなわち、
組成物の全重量に対して少なくとも約1重量%、を含ん
でいる新規なマスカラ組成物を提供する。
【0005】発明の詳細 上記ヒドロキシ末端ウレタン化合物は次の一般式(I)
によって表わされる:
【化2】
【0006】式中、Rはアルキレンもしくはアルケニレ
ン基、一般には、1個〜約20個の炭素原子を含有する
もの、たとえば、メチレン、トリメチレンおよびジメチ
ルトリメチレン基、そしてアルケニレン基の場合には1
個〜約3個の二重結合を有するもの、または、シクロア
ルキレンもしくはシクロアルケニレン基、一般には、約
5個〜約10個の炭素原子を含有するもの、たとえば、
シクロペンチレン、シクロヘキシレンおよびシクロヘキ
セニレン基、または、単核もしくは縮合環のアリーレン
基、一般には、約6個〜10個の炭素原子を含有するも
の、たとえば、フェニレンまたはナフチレン、を表わ
し、それらはいずれも非置換であってもよいし、または
置換されていてもよく、たとえば、アルキル基、一般的
には約6個以下の炭素原子を含有するもの、アリール基
〔それはアミノ部分、ニトロ、低級(1〜6C)アルキ
ル、低級(1〜6C)アルコキシ、低級(1〜6C)ア
ルコキシ置換低級(1〜6C)アルキル、ハロゲンなど
によって置換されていてもよい〕によって置換されてい
てもよい。R′は同一または異なるアルキレンまたはア
ルケニレン基、一般には、約2個〜6個の炭素原子を含
有するもの、たとえば、−CH2 CH2 −および−CH
2 CH2 CH2 −、そしてアルケニレン基の場合には代
表的には1個または2個の二重結合を有するもの、を表
わし;mは、約40〜約6,000の分子量、より代表
的には約400〜約2,000の分子量を有する−(O
−R′)−部分を与えるように選択された整数であり、
そしてnおよびn′は、約200,000以下の分子
量、より代表的には約200〜約37,000の分子
量、そして好ましくは約1,000〜約15,000の
分子量を有するウレタン化合物を提供するように、mと
の関係で0〜30の同一のまたは異なる整数である。
【0007】本発明の非重合体のヒドロキシ末端ウレタ
ン化合物の分子量はウォーターズアソシエーツ(Wat
ers Associates)(米国マサチュセッツ
州ミルフォード)で、モデル510ポンプとU6Kサン
プル エジェクターとモデル410屈折率検出器からな
る液体クロマトグラフで測定できる。代表的には、カラ
ムセットは1つの1000Åと2つの500Åウルトラ
スチラゲルのゲルパーミエーション クロマトグラフィ
ー カラムであり、各々7mm内径および30cm長さ
を有する。溶剤は1.0ml/分の流速で汲み上げられ
るテトラヒドロフランである。このシステムはダイナミ
ック ソリューションズ(ウォーターズ アソシエーツ
の一部門)によって供給されたマクシマ(Maxim
a)820ソフトウェアを使用してマイクロコンピュー
ター制御される。
【0008】カラム セットの検量は4,000ダルト
ン未満の分子量のためにはポリプロピレングリコール標
準(米国ニューヨーク州オンタリオ在のサイエンティフ
ィック ポリマー プロダクツ社)を使用して行われ、
そして200,000ダルトンまでの分子量のためには
ポリスチレンを使用して行われる。分子量は全てこれら
標準による検量を参照されている。サンプルはテトラヒ
ドロフラン中の0.1%(1000ppm)溶液として
調製され、そしてこうして調製された溶液の100μl
が各分析用に注入される。
【0009】代表的なクロマトグラフは本願明細書中の
実施例5に記載の如く製造されたトピケア(Topic
are)35Aサイクリック(Cyclic)700ウ
レタン化合物が、クロマトグラムの未補正ピーク領域に
基づいて、下記範囲内に入る画分を有することを示して
いる:
【0010】 ピーク 組成* 1 PPG−I−PPG 25〜35% 2 PPG−I−PPG−I−PPG 18〜30% 3 PPG−I−PPG−I−PPG−I−PPG 14〜22 % 4 より大きなオリゴマー種 10〜30% 注:/PPG=ポリプロピレン グリコール、平均分
子量=約725; I=ジシクロヘキシルメタン ジイソシアネート。
【0011】上記の通り、ここに使用されるとき上記ヒ
ドロキシ末端ウレタン化合物の「有効」量は組成物の全
重量に対して少なくとも約1重量%の量を意味してい
る。しかしながら、一般には、使用されるウレタン化合
物の量は配合物の全重量に対して約1重量%〜約20重
量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%の範囲にあ
ることができる。
【0012】これらヒドロキシ末端ウレタン化合物の1
つまたはそれ以上を含有するように配合されたマスカラ
組成物はまた、通常のマスカラ組成物の中に慣用されて
いるその他成分を有効量で含有している。これらは、マ
スカラが非水性である場合には、揮発性成分、一般に
は、組成物の全重量に対して約35重量%〜約50重量
%の量の、たとえば、イソパラフィン、ターペンタイン
の油、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、ホ
ワイトスピリットを、そしてマスカラが水性である(一
般には、水中油型アマルジョンの形態の)場合には、組
成物の全重量に対して約50重量%〜約70重量%の水
を包含する。後者の場合、水性マスカラ組成物は、望な
らば、さらに、組成物の全重量に対して約8重量%〜約
20重量%の乳化剤、たとえば、アミノプロパンジオー
ルのオレオステアレート、アミノプロパンジオールのス
テアレートまたはオレエート、モルホリン、モノ−、ジ
−またはトリ−エタノールアミンまたはモノ−、ジ−ま
たはトリ−イソプロパノールアミン、ポリオキシエチレ
ン化脂肪酸エーテルまたはエステル、脂肪酸エーテルま
たはエステルのポリグリセロールなど、を含有すること
ができる。
【0013】本発明のマスカラ組成物中に有効量で使用
できる、目のまわりに使用される化粧品組成物中に普通
見出される、その他の成分は顔料およびその他の着色用
または染着用薬剤、たとえば、製薬上許容される、すな
わち、目や皮膚に対して非刺激性である、無機または有
機の着色剤たとえば様々な赤、黄色および黒色酸化鉄、
医薬用および化粧用着色剤、プルシャンブルー、ウルト
ラマリンブルー、紺青、クロムグリーン、カーボンブラ
ックなど、ケラチン柔軟化剤、抗炎症剤、乳化剤、乳化
安定剤、香料、抗酸化剤、防腐剤または抗菌剤などであ
る。着色剤の通例の有効使用量は、例えば、組成物の全
重量に基づいて約5〜20重量%の範囲である。
【0014】本発明の非重合体のヒドロキシ末端ウレタ
ン組成物を生成するために、単量体有機ジイソシアネー
トと反応させられるヒドロキシ末端線状アルキレンもし
くはポリアルキレングリコールまたはポリエーテルは次
の一般式(II)によって表わされる:
【化3】
【0015】式中、R′およびmは先に式Iのために定
義した通りである。
【0016】これらアルキレンもしくはポリアルキレン
グリコールまたはポリエーテルに包含されるものとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコールなど;ポリアルキレンエーテルグリコー
ル、たとえば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、ポ
リプロペニレングリコールなどがあり、それらはたとえ
ば、低級アルキレンオキシドたとえばエチレンオキシド
やプロピレンオキシドなどの、それら自身との又はグリ
コールたとえばエチレングリコールやプロピレングリコ
ールやプロペニルグリコールなどとの、酸触媒縮合によ
って得られる。
【0017】ポリアルキレングリコールまたはポリエー
テル反応体としては、ポリアルキレンアリーレン エー
テル グリコールが使用されてもよい。それはやはり約
40〜約6000、より代表的には約400〜約200
0の範囲の分子量を有するが、上記のポリアルキレング
リコールとは、そのポリアルキレングリコールのアルキ
レンまたはアルケニレン基のいくつかの代わりに、シク
ロアルキレンまたはシクロアルケニレン基、一般に、約
5個〜約10個の炭素原子を含有しているもの、たとえ
ばシクロペンチレン、シクロヘキシレンおよびシクロヘ
キセニレン基、または単核もしくは縮合環アリーレン基
を有している点で異なっており、それら基はいずれも非
置換であってもよいし、または置換されていてもよく、
たとえば、アルキル基、一般に、約6個以下の炭素原子
を含有するもの、アミン基、ニトロ基、低級アルコキシ
基、低級アルコキシ置換低級(1〜6C)アルキル基、
ハロゲンなどによって置換されていてもよい。
【0018】上記式IIの範囲に入る具体的ポリアルキ
レングリコールまたはポリエーテル反応体は次のものを
包含する: ジエチレングリコール トリエチレングリコール ポリエチレングリコール 300 ポリエチレングリコール 400 ポリエチレングリコール 600 ポリエチレングリコール 900 ポリエチレングリコール 1000 ポリエチレングリコール 2000 ポリプロピレングリコール 400 ポリプロピレングリコール 700 ポリプロピレングリコール 1000 ポリプロピレングリコール 1200 ポリプロピレングリコール 2000 ポリプロピレングリコール 3000 ポリプロピレングリコール 4000 ポリプロピレングリコール 6000 約600〜6000の範囲の分子量を有するポリテトラ
メチレングリコール、など。
【0019】容易に認識できる通り、本発明の実施に使
用される非重合体のヒドロキシ−またはアルコキシ−末
端ウレタンスキンモイスチャライジング剤を製造するの
には、上記の様々な反応性有機ポリアルキレングリコー
ルまたはポリエーテルの混合物が使用されてもよい。
【0020】これら付着向上剤を生成するには、次の一
般式(III)によって表わされる広く様々な単量体有
機ジイソシアネートが使用できる:
【化4】 O━━C━━N──R──N━━C━━O (III)
【0021】式中、Rは先に式Iのために定義した通り
である。
【0022】かかるジイソシアネートに包含されるもの
としては、芳香族ジイソシアネートたとえばm−フェニ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、4−t−ブチル−m−フェニレンジイソシアネー
ト、4−メトキシ−m−フェニレンジイソシアネート、
4−フェノキシ−m−フェニレンジイソシアネート、4
−クロロ−m−フェニルレンジイソシアネート、トルエ
ンジイソシアネート(異性体の混合物、たとえば、80
%の2,4−トルエンジイソシアネートと20%の2,
6−トルエンジイソシアネートとの商業的に入手可能な
混合物として、または個々の異性体そのものとして)、
m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイ
ソシアネート、クメン−2,4−ジイソシアネート、ズ
レンジイソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシア
ネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,8
−ナフチレンジイソシアネート、2,6−ナフチレンジ
イソシアネート、1,5−テトラヒドロナフチレンジイ
ソシアネート、p,p′−ジフェニルジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、
2,4−ジフェニルヘキサン−1,6−ジイソシアネー
ト、「ビトリレンジイソシアネート」(3,3′−ジメ
チル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート)、
「ジアニシジンジイソシアネート」(3,3′−ジメト
キシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート);脂
肪族ジイソシアネート、たとえば、メチレンジイソシア
ネート、エチレンジイソシアネート、トリ−、テトラ
−、ペンタ−、ヘキサ−、オクタ−、ノナ−、およびデ
カ−メチレン−Ω,Ω−ジイソシアネート、2−クロロ
−トリメチレンジイソシアネート、2,3−ジメチルテ
トラメチレンジイソシアネートなど、およびそれらの混
合物が挙げられる。
【0023】ウレタンを合成する方法はかなり前から知
られている。たとえば、1941年に発行された米国特
許第2,266,777号には、今や標準的な合成方法
になっている、イソシアネート化合物とポリヒドロキシ
アルコールを反応させてポリウレタンを得る方法が記載
されている。ウレタン化学についての概説には、サーン
ダーズ(Saunders)の「ポリウレタンの化学と
技術(Polyurethanes:Chemistr
y and Technology)」(ニューヨー
ク、ワイリー&サンズ、1961)も参考にされてきた
であろう。
【0024】式Iのウレタン化合物の製造において、ジ
オール対ジイソシアネートのモル比は約2:1であり、
そして反応は高温(少なくとも約100°Fおよび好ま
しくは少なくとも約150°F;温度は具体的反応体お
よび使用される触媒量に依存してもっと高くてもよい)
で、絶え間無い混合を伴って、行われる。溶剤、たとえ
ば、炭化水素溶剤たとえばジオキサン、キシレン、シク
ロヘキサンなどが使用できる。触媒の使用は任意的であ
るが、望むならば、有機錫アルキルチタネートまたはオ
クトエート、アミンたとえばダブコ(Dabco)群の
もの(すなわち、ダブコDC−1、DC−2、R−80
20、R−595、33LV、DFおよびWT、いずれ
も、「ダブコ」商標の下で、米国ペンシルバリア州アレ
ンタウン在のエア プロダクツ&ケミカル社から入手可
能である)、およびN−エチルモルホリンなどのような
触媒が使用できる。さらに、類似の反応に関する情報は
米国特許第2,266,777号および第2,282,
827号に見出され、これらの開示は全体的に本願明細
書中にその記載の一部として組み入れられる。
【0025】式Iの化合物のためのnおよびn′の値
は、反応温度、もし存在するならば、反応混合物中の水
の量、および出発材料を変動させることによって合成中
に制御されてもよい。たとえば、より高い温度は代表的
には、より高く重合された構造、すなわち、より高いm
値を有するものを生じるであろう。他方、存在する水の
量が増加すると、通常、様々な分子量の化合物を与える
であろう。ここで反応条件の選択は当業者がよくすると
ころであると思われるし、そしていずれにしてもウレタ
ン化学についての上記資料から容易に導くことができる
であろう。
【0026】当業者が本発明をよりよく理解できるよう
に、次に実施例を記載する。これら実施例は単に例証の
ために与えられており、そして特許請求の範囲に規定さ
れていない限り限定を表わすものとして解釈されるべき
ではない。全ての部および%は別に特定されていない限
り重量による。
【0027】実施例1 100mlのビーカー中で、テフロン攪拌棒を使用し
て、40gのポリエチレングリコール400と2〜3滴
のオクタン酸第一錫を5分間混合した。それから、攪拌
しながら、8.7gのトルエンジイソシアネートを少し
ずつゆっくり加え、反応温度が約160°Fを越えない
ように注意した。全部のトルエンジイソシアネートが添
加されたら、温度を約160°Fに維持しながら反応混
合物をさらに40分間攪拌し、それから室温に冷却し
た。得られたウレタン化合物は上記式(I)〔式中、R
は2つの異性体
【化5】
【0028】の混合物であり、OR′は
【化6】−(−O−CH2 CH2 −)−
【0029】であり、そしてmは各ポリエチレングリコ
ール部分の中のオキシエチレン基の数がその部分に約4
00の平均分子量を与えるような数である〕によって表
わすことができる。
【0030】この実施例においては、その後の実施例に
おけると同様に、反応の完了および生成物の同定は赤外
分光分析によって確認した。別に言及されていない限
り、これら実施例で使用した全ての試薬はユニオンカー
バイド社(米国ニューヨーク州ニューヨーク)またはダ
ウケミカル社(米国ミシガン州ミッドランド)どちらか
から得た。
【0031】実施例2 100mlのビーカー中で、テフロン攪拌棒を使用し
て、40gのポリエチレングリコール400と0.08
gのオクタン酸第一錫を5分間混合した。それから、攪
拌しながら、13.1gのジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネートをゆっくり加えた。全部のジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートが添加されたら、反応混合物
をさらに30分間攪拌した。それから、さらに1ccの
オクタン酸第一錫を加え、そして混合物をさらに10分
間攪拌した。この時に、発熱作用が認められた。混合物
を160°Fで2時間反応させ、それから、室温に冷却
した。
【0032】実施例3〜11 第1表に掲載されている様々なポリプロピレングリコー
ルと、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートを使用
して、一連のウレタン化合物を製造した。実施例1の手
順に従い、1モルのジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネートに対して2モルのポリプロピレングリコールを使
用し、但し、反応混合物はさらに30分間攪拌される間
150°F〜160°Fの温度に維持された。
【表1】
【0033】実施例12〜18 実施例1の手順に従い、第2表に掲載の各種ポリプロピ
レングリコールと、トルエンジイソシアネートを、2モ
ルのポリプロピレングリコール対1モルのトルエンジイ
ソシアネートのモル比で使用して一連のウレタン化合物
を製造した。
【表2】
【0034】実施例19〜21 第3表に掲載の各種ポリプロピレングリコールと、メチ
レンビス(4−フェニルイソシアネート)を使用して、
一連のウレタン化合物を製造した。反応混合物がさらに
1時間攪拌される間160°F〜170°Fの温度に加
熱され維持されたこと以外、実施例1の手順および条件
に従った。
【表3】
【0035】実施例22 実施例1の手順および反応条件を使用し、72.5gの
溶融ポリエチレングリコール1450を26.2gのジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネートおよび2滴のオ
クタン酸第一錫と混合した。
【0036】実施例23 ジプロピレングリコールを45gのポリエチレングリコ
ール900に置き換えて、実施例3の手順を繰り返し
た。
【0037】実施例24 実施例19の反応条件および手順を使用し、20gのポ
リプロピレングリコール、分子量約2000(「ポリG
−55−56」の商標の下で、米国コネチカット州スタ
ンフォード在オリンケミカル社によって製造された)
を、1.25gのメチレンビス(4−フェニルイソシア
ネート)および2滴のオクタン酸第一錫と混合した。
【0038】実施例25 30gのポリエチレングリコール600、6.55gの
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートおよび2滴の
オクタン酸第一錫を使用して、実施例24の手順を繰り
返した。
【0039】実施例26 30gのポリエチレングリコール600、6.35gの
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび3滴
のオクタン酸第一錫を使用して、実施例25の手順を繰
り返した。
【0040】実施例27〜29 2モルの、第4表に示されている様々なポリプロピレン
グリコールと、1モルの4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネートを使用して、実施例19の手順を繰り返
した。
【表4】 第4表 実施例No. ポリプロピレングリコール 27 ポリプロピレングリコール 3000 28 ポリプロピレングリコール 4000 29 ポリプロピレングリコール 1025と425の混合物 (平均分子量700)
【0041】実施例30 50gのポリプロピレングリコール1025、4gのp
−フェニレンジイソシアネートおよび3滴のオクタン酸
第一錫を使用して、実施例19の手順を繰り返した。但
し、混合物は140°F〜150°Fで1時間攪拌され
た。
【0042】実施例31 実施例30の反応条件および手順を使用し、36gの溶
融ポリエチレングリコール900を90°Fで、1.7
4gのトルエンジイソシアネートと混合した。得られた
ウレタン化合物は次の式によって表わすことができる:
【化7】
【0043】式中、mは各ポリエチレングリコール部分
の中のオキシエチレン基の数がその部分に約900の平
均分子量を与えるような数である。
【0044】実施例32 実施例19の反応条件および手順を使用し、40gのポ
リプロピレングリコール1000を、33.5gのポリ
エチレングリコール3350、7.8gのジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネートおよび3滴のオクタン酸第
一錫と混合した。
【0045】実施例33 次のマスカラ組成物を製造した: 成分 %(重量/重量) トピケア 35A* 10.0 プロピルパラベン 0.05 フェノキシエタノール 0.1 イミダジリジニル ウレア 0.2 酸化鉄 10.0 メチルパラベン .02 ヒドロキシエチル セルロース 0.1 パンテノール 0.05 イソステアリン酸 1.0 トリエタノールアミン 1.3 ジメチコーン 0.1 蜜蝋 10.0 カルナウバ 6.0 グリセリル ステアレート 2.4 オゾケライト 1.4 ステアリン酸 2.3 キャンデリラ ワックス 2.5 レシチン 0.1 水を加えて 100.0にマスカラ ────────────── * 実施例5の生成物
【0046】この製品を、エキスパートパネルによっ
て、容易に適用できるものであるかどうか及び速やかに
まつげに堆積するものであるかどうかについて評価し
た。まつげは柔らかいままであり、そしてそれらのマス
カラ皮膜は良好な汚れ抵抗性を示した。
【0047】 トピケア35A系マスカラに対するエキスパートパネル評価 配合物の属性 対象数10から 適用容易 7/10 堆積良好 8/10 堆積迅速 7/10 汚れない 6/10 まつげ離散容易 7/10 まつげ柔らかさ維持 6/10 非常に好ましい 6/10 好まない 2/10
【0048】これら結果はトピケア系製品の付着特性を
実証しており、そしてトピケア化合物がヘア柔軟化特性
をも有することを示唆している。
【0049】本発明についての上記議論は主として好ま
しい態様およびその実施に関係している。ここに記載さ
れている概念の現実の実施に際しての更なる変更および
改造が本願の特許請求の範囲に規定されている発明の思
想および範囲から逸脱することなく容易にできることは
当業者には明白であろう。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスカラ組成物であって、(a) マス
    カラ配合物;および(b) 組成物の全重量に対して少
    なくとも約1重量%の、式 【化1】 〔式中、 Rは1個〜約20個の炭素原子を含有するアルキレンま
    たはアルケニレン基;または約5個〜約10個の炭素原
    子を含有するシクロアルキレンまたはシクロアルケニレ
    ン基;または約6個〜10個の炭素原子を含有する単核
    または縮合環アリーレン基であり、非置換であってもよ
    いし、または1個もしくはそれ以上の低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、低級アルコキシ置換低級アルキル
    基、ニトロ基、アミノ基もしくはハロゲン原子で置換さ
    れていてもよく;R′は同一または異なるアルキレンま
    たはアルケニレン基であり;mは約40〜約6000の
    分子量を有する(O−R′)部分を与えるように選択さ
    れた整数であり;そしてnおよびn′は約200,00
    0の分子量を有するヒドロキシ末端ウレタン化合物を与
    えるようにmとの関係で0〜30の同一または異なる整
    数である〕を有するヒドロキシ末端ウレタン化合物;か
    らなる、前記マスカラ組成物。
  2. 【請求項2】 nおよびn′が各々0である、請求項1
    のマスカラ組成物。
  3. 【請求項3】 mが、約220〜約37,000の分子
    量を有するヒドロキシ末端ウレタン化合物を与えるよう
    にnおよびn′との関係で、約40〜約6000の分子
    量を有する(O−R′)部分を与えるように選択された
    整数である、請求項1のマスカラ組成物。
  4. 【請求項4】 mが、約1000〜約15,000の分
    子量を有するヒドロキシ末端ウレタン化合物を与えるよ
    うにnおよびn′との関係で、約400〜約2000の
    分子量を有する(O−R′)部分を与えるように選択さ
    れた整数である、請求項1のマスカラ組成物。
  5. 【請求項5】 トピカル担体が液体または非液体ゲル、
    クリーム、軟膏剤、ローション、乳化剤、溶剤または液
    体希釈剤、またはそれらの混合物からなる、請求項4の
    マスカラ組成物。
  6. 【請求項6】 ヒドロキシ末端ウレタン化合物が組成物
    の全重量に対して約1重量%〜約20重量%の量で存在
    する、請求項5のマスカラ組成物。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシ末端ウレタン化合物が組成物
    の全重量に対して約1重量%〜約15重量%の量で存在
    する、請求項5のマスカラ組成物。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシ末端ウレタン化合物が、2モ
    ルのプロピレングリコールと1モルのジシクロヘキシル
    メタンジイソシアネートとの反応生成物であり、そして
    約700の平均分子量を有している、請求項7のマスカ
    ラ組成物。
  9. 【請求項9】 トピカル担体が組成物の全重量に対して
    約3重量%〜約15重量%の量で存在する、請求項5〜
    8のいずれか一項のマスカラ組成物。
  10. 【請求項10】 1つまたはそれ以上のケラチン柔軟化
    剤、抗炎症剤、乳化剤、乳化安定剤または防腐剤の有効
    量も存在している、請求項10のマスカラ組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1067646A (ja) * 1996-07-24 1998-03-10 L'oreal Sa ポリマー系を含む組成物と特に化粧品への該ポリマー系の使用
JP2000178137A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 L'oreal Sa ポリウレタンを具備したマスカラ製品

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6375941B1 (en) 1998-12-14 2002-04-23 L'oréal Mascara product comprising a polyurethane

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