JPH05332900A - 岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法およびその設定装置 - Google Patents

岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法およびその設定装置

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JPH05332900A
JPH05332900A JP16405092A JP16405092A JPH05332900A JP H05332900 A JPH05332900 A JP H05332900A JP 16405092 A JP16405092 A JP 16405092A JP 16405092 A JP16405092 A JP 16405092A JP H05332900 A JPH05332900 A JP H05332900A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 岩盤上層の掘削等の破砕に適合する建設機械
の機種選定のため、予め岩盤上層の破砕性評価基準の設
定方法およびその設定装置の改良。 【構成】 孔内載荷試験機50の圧力発生源1による、
孔31に挿入したプローブ3に加圧される圧力を測定す
る圧力計5と、その圧力による孔内の変位を測定する変
位計7からの夫々の信号により、載荷重の変化に対して
変位量の変化が直線に変化する点の変位量と、直線の延
長の載荷重がゼロのときの初期変位量との差を求めて、
その差の大きさによって岩盤の破砕強度を求め、記憶し
た岩盤の破砕強度と求めた岩盤の破砕強度とを比較し適
合する数種類の建設機械を選定する演算装置9と、選定
された数種類の適合機種から機種を選定できるように表
示する表示装置10からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岩盤上層の破砕性評価
基準の設定方法およびその設定装置に係わり、特には、
岩盤上層の掘削等の破砕に先立ち、適合する建設機械の
機種を選定するため、予め岩盤上層の破砕性評価基準の
設定方法およびその設定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばダム、ビル、トンネル又は
橋梁等の各種大型工事において、その作業現場に最適な
大きさの建設機械および台数の投入を知るために、土工
量を知るとともに、その作業現場の各地点の岩盤や地盤
の地耐力や破砕性を知ることは以後の建設を進めるに当
たり、不可欠な要求とされている。この岩盤の破砕性を
知るために、岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法とし
て、次の方法が取られている。弾性波速度による方
法、亀裂係数による方法、踏査による方法、強度
試験による方法、および、RQDによる方法等がある
が、前記では、例えば、実際の破砕量にバラツキが生ず
る、熟練した作業員が必要である、あるいは、現場に適
さない等のいずれも欠点があり、問題がある。このた
め、本発明者は、先に、孔内載荷試験の等圧分布載荷方
式を用いた岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法を特願
平1−213262で提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
1−213262提案の等圧分布載荷方式を用いた孔内
載荷試験機では、岩盤上層の破砕性評価基準を設定する
に、岩盤上面からボーリング孔を明け、孔内に孔内載荷
試験機のプローブを納め、プローブにより孔周壁に載荷
重を断続的、かつ、昇荷的に載荷して、孔内半径Rm、
載荷重Δpおよび変位量Δr並びに岩盤のポアソン比ν
から、岩盤変形係数Db(II)を演算式、〔Db(II)
=(1+ν)×Rm×(Δp/Δr)〕で求め、この岩
盤変形係数Db(II)を岩盤上層の破砕性評価基準の指
標としているために、岩盤のポアソン比νを求めたり、
載荷重Δpに対して変位量Δrを多数測定する必要があ
るので、岩盤のポアソン比νを求める知識が必要である
とともに工数が掛かり、広い大形の作業現場で多数の地
点を測定するためには、まだ問題がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に着目し、岩盤
上層の破砕性評価基準の設定方法およびその選定装置に
係わり、特には、岩盤上層の掘削等の破砕に先立ち、適
合する建設機械の機種を選定するため、予め岩盤上層の
破砕性評価基準の設定方法およびその設定装置の改良の
提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1発明では、等圧分布載荷方式を用いた
孔内載荷試験機により、岩盤上層の破砕性評価基準を設
定するに、岩盤上面からボーリング孔を明け、孔内に孔
内載荷試験機のプローブを納め、プローブにより孔周壁
に載荷重を断続的、かつ、昇荷的に載荷することにより
孔内半径を変化させ、その変化を計測することにより岩
盤上層の破砕性評価基準の設定方法において、載荷重の
変化に対して変位量の変化が直線に変化する点の変位量
と、直線の延長の載荷重がゼロのときの初期変位量との
差を求めて、その差の大きさによって岩盤の破砕強度を
求める。
【0006】また、第2発明では、等圧分布載荷方式を
用いた孔内載荷試験機により、岩盤上層の破砕性評価基
準を設定するに、岩盤上面からボーリング孔を明け、孔
内に孔内載荷試験機のプローブを納め、プローブにより
孔周壁に載荷重を断続的、かつ、昇荷的に載荷すること
により孔内半径を変化させ、その変化を計測することに
より岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法において、載
荷重の変化に対してプローブが孔周壁に当接するときの
変位量(δ)と載荷重に対する変位量が一次直線で変化
するときの変位量(δif)と載荷重(Pif)を求
め、載荷重(Pif)当たりの変位量の差〔(δif)
−(δ)〕の大きさによって岩盤の破砕強度を求める。
【0007】また、第1発明あるいは第2発明を主体と
する第3の発明では、岩盤の破砕強度を載荷重の1キロ
グラム/平方センチメートル当たりの変位量(mm)の
大きさにより求める。
【0008】さらに、第4発明では、等圧分布載荷方式
を用いた孔内載荷試験機の圧力発生源1と、孔内に挿入
され孔を広げるゴムチューブ等からなるプローブ3と、
プローブ3に加圧される圧力を測定する圧力計5と、プ
ローブ3に内蔵されプローブ3に加圧される圧力による
孔内の変位を測定する変位計7からなる岩盤上層の破砕
性評価基準装置において、岩盤の破砕強度に対して建設
機械の適合機種を記憶する記憶装置と、圧力計5および
変位計7からの信号により、直線への移行する変位点の
変形量とその直線の延長の載荷重がゼロのときの変位量
との差、あるいは、直線部分の任意の点の載荷重に対し
て該載荷重の変位量と載荷重のゼロのときの変位量との
差に対する比を演算し、差あるいは比の大きさによって
岩盤の破砕強度を求め、記憶した岩盤の破砕強度と求め
た岩盤の破砕強度とを比較し適合する数種類の建設機械
を選定する演算装置9と、選定された数種類の適合機種
から機種を選定できるように表示する表示装置10から
なる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、ボーリング孔を利用した等
分布載荷方式の孔内載荷試験では、円筒ゴムチューブを
流体により膨張し、ボーリングの孔壁を全方向に一様に
加圧する方法であり、図5に示すように、初めにゴムチ
ューブとボーリング孔との間に若干量のスキマがあるの
で若干の変位量(点A)だけが増える。次に、孔壁に当
たり出してからは表面の近傍が曲線的に点(B)まで塑
性変形し、その後に点(B)を越すと荷重強度(圧力)
と変位がほぼ直線的に変化し弾性的な挙動を示す。この
とき、孔壁に当たり出してからの変位量の変化を図示
し、その変化が直線的に変化する点(B)の線分の式を
求め、その線分の式の延長線の変位量δoを求め、載荷
重Piに相当する変位量δiとの差を求めて孔の変位量
δとし、この値を掘削性評価として用いる。その大きさ
によって硬い地質、柔らかい地質等の岩盤の破砕強度を
求める。
【0010】また、延長線の変位量δoの代わりに、ゴ
ムチューブとボーリング孔との間の若干量のスキマが無
くなった若干の変位量(点A)の位置で、孔壁に当たり
圧力が上昇を始める変位量δを測定しておき、さらにそ
の後に載荷重して、その変化が直線的に変化する任意の
点の変位量を求めるとともに、その時の載荷重を求め
る。この二つの変位量の差とその時の載荷重の比より、
その比の値を掘削性評価として用いる。その比の大きさ
によって硬い地質、柔らかい地質等の岩盤の破砕強度を
求める。
【0011】上記で求めた岩盤の破砕強度の現場を実際
の数種類の建設機械で掘削して、その各々の建設機械の
作業量を測定し、上記方法で求めた岩盤の破砕強度と掘
削した建設機械の作業量との相関を求めてパーソナルコ
ンピュータに記憶して置き、新たに作業する現場の岩盤
の破砕強度を計測することにより、岩盤の破砕強度ある
いは建設工期等より投入するその現場に適合する建設機
械あるいは台数が選定できる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係わる岩盤上層の破砕性評
価基準の設定方法およびその選定装置の実施例につき、
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係わる
岩盤上層の破砕性評価基準の選定装置の実施例を示す構
成図を、図2はブロック図を示す。図1、図2におい
て、破砕性評価基準の測定装置の孔内載荷試験機50
は、等圧分布載荷方式を用いた孔内載荷試験機の圧力発
生源1と、孔内に挿入され孔を広げるゴムチューブ等か
らなるプローブ3と、プローブ3に加圧される圧力を測
定する圧力計5と、プローブ3に加圧される圧力により
孔の変位量を測定する変位計7と、圧力計5および変位
計7からの信号により直線部の点の変形量と初期変位量
との差を演算し、差の大きさより岩盤の破砕強度を求め
るとともに、岩盤の破砕強度に対して建設機械の適合機
種を表示するパーソナルコンピュータ10とからなる。
【0013】圧力発生源1には、手動および電動で駆動
されるポンプ1aと、圧力を設定するリリーフ弁1bが
配設されている。ポンプ1aおよびリリーフ弁1bは電
動で作動するときにはパーソナルコンピュータ10の指
令によりポンプは始動し、リリーフ弁1bは昇圧してい
く。また、手動のときには、人間が作動できる構成とし
ている。圧力計5および変位計7には、センサーからの
信号により圧力および変移量を計測し、データを蓄積す
る計測器8が付設されており、この計測データをパーソ
ナルコンピュータ10に送信している。
【0014】パーソナルコンピュータ10は、図2に示
すように、RAM11、ROM12、CPU13、タイ
マー14、および、I/O15からなっている。I/O
15には、測定モードを設定する測定モード設定手段1
7と、載荷重の間隔を設定する載荷重設定手段18と、
載荷重が安定するまでの保持時間を設定する載荷重保持
時間設定手段19とが付設されている。また、I/O1
5には圧力計5と、変位計7からの信号が入力され、さ
らに、I/O15からはポンプ駆動手段21と、載荷重
駆動手段22および表示手段23への信号が出力されて
いる。
【0015】孔内載荷試験機50は、測定すべき作業現
場の岩盤51に予め穿孔機ドリル又はボーリング等によ
ってあけられた65〜75mm径のボーリング孔53内
にプローブ3を差し込み、このプローブ3のゴムチュー
ブ31内に、高圧ゴムホース32を介して圧力発生源3
から導いた流体圧を印加し、この流体圧により膨張した
ゴムチューブ31が孔53の内壁を全方向に一様に加圧
するように構成されている。また、孔内載荷試験機50
の内部には、半導体圧力センサー等の圧力計5と、プロ
ーブ3に加圧される圧力に対して孔内の変位に伴いプロ
ーブ3の変位を測定するキャリパー方式の変位計7とが
収納されている。
【0016】上記構成において、次に作動について説明
する。第1実施例を図3のフローチャート図によって説
明する。まず、ステップ1でプローブ3を既に掘削され
ている孔に挿入する。ステップ2では、測定モード設定
手段17により測定モードの選定をする。測定モードの
選定は、例えば、モード1の場合には、以下に述べる第
1実施例が選定でき、モード2では第2実施例が選定で
き、モード3には特願平1−213262提案の方法、
モード4では手動にて載荷重をかける方法等、測定現場
の広さ、測定点の多さ、あるいは、測定データの精度等
の要求に合わせて選定する。
【0017】ステップ3では、圧力発生源1からプロー
ブ3に断続的、かつ昇荷的な載荷を加える。例えば、図
4に示すように従来と同様な載荷パターンPtで加え、
このとき、横軸に時間(秒)を、縦軸に載荷重(Kg/
cm2 )を示し、図中のPtmは同一載荷重保持期間
(秒)を、また、Ptnは各々の載荷重(Kg/c
2 )を示している。ステップ4では、載荷が一定にな
ったか、否かを判断する。このとき、前記の同一載荷重
保持期間Ptmは、岩盤に各々の載荷重Ptnを載荷す
る毎に、岩盤の歪みが安定化を図るため、岩盤の種類に
限らず少なくとも25秒以上を確保するのが良い。他
方、前記の載荷重Ptnは、例えば5Kg/cm2 毎で
あるとか、又は10Kg/cm2 毎であるとか、あるい
は、これらの組合せであるとかにすると良い。載荷重P
tnは、載荷重の間隔を設定する載荷重設定手段18に
より入力する。また、同一載荷重保持期間Ptmは載荷
重が安定するまでの保持時間を設定する載荷重保持時間
設定手段19により入力する。
【0018】ステップ5では、載荷重Ptnを圧力計で
測定し、図5に示すように、圧力ΔPとして計測器8を
経て、パーソナルコンピュータ10に送信される。また
このときの変位量の測定指令を出す。ステップ6では、
変位計7で測定した変位量Δrも同様に計測器8を経
て、パーソナルコンピュータ10に送信される。ステッ
プ6では、パーソナルコンピュータ10でこの送信され
たデータ(圧力ΔP、変位量Δr)を記憶するととも
に、演算する。
【0019】ステップ7では、前回の変化率(ΔP/Δ
r)と今回の変化率(ΔP/Δr)、すなわち、n番目
の載荷重Pinに対する変位量δinの変化率と、前回
の(n−1)番目の載荷重Pi(n−1)回に対する変
位量δi(n−1)nの変化率とを比較して、その差が
所定量以内か、否かを判断する。否の場合にはステップ
3に戻りプローブに次の圧力をかける。所定量以内の場
合には、直線に移行する点と判断して、ステップ8で線
分方程式と孔の初期の変化量δoを求める。このとき、
図5に示すように、孔壁に当たり出してからの変位量の
変化を図示し、その変化が直線的に変化するその点(B
とC)の線分の式を求め、その線分の式の延長線の変位
量、即ち、載荷重Ptnがゼロのときの初期変位量δo
(点C)を求める。また、このとき、変位量の変化が直
線的に変化するその点(点B)を載荷重Piに相当する
変位量δiとする。この変位量の変化が直線的に変化す
る点の変位量δiと載荷重Ptnがゼロのときの初期変
位量δoとの差を求めて、孔の変位量δとし、この値を
掘削性評価、すなわち、岩盤の破砕強度として用い、そ
の大小によって破砕性評価値を得る。例えば、柔らかい
地質の場合には図6に示すように、載荷重Pisに対し
て直線的に変化する点の変位量δisが大きくなるとと
もに、線分の式(イ)の勾配が小さくなり、変位量δs
も大きくなる。硬い地質の場合には図7に示すように、
載荷重Pihに対して直線的に変化する点の変位量δi
hが小さくなるとともに、線分の式(ロ)の勾配が大き
くなり、変位量δhも小さくなる。
【0020】次に、各地の作業現場での測定地と建設機
械(パワーショベル)との作業量の比較した実験例につ
いて述べる。 (1)実験例、 図8にパワショベルの機種〔機種:小松製作所製の呼
称〕に対して孔の変位量δ(mm)と時間当たりの作業
量(m3 /一時間H)との相関関係を示す。例えば、N
o1では、小松製作所製のパワーショベルPC400−
3型、を用いて、表示していないが、作業現場:神奈川
県足柄上郡山北町で計測したときに、作業量265m3
/一時間H、であり、このときの、本発明による破砕性
評価値の孔の変位量δは4.89mmであることを示し
ている。これが、固い所で測定したときには、変位量δ
は0.90mmで作業量0m3 /一時間H、であり作業
が出来なかった。また、上記現場に、PC650リッパ
を投入した所、作業量104m3 /一時間H、が得られ
た。なお、上記の比較は純掘削量を時間当たりの作業量
に直して比較している。従って実際の掘削のサイクルタ
イム当たりの実掘削量はこれよりも低い。また、作業量
の推奨値は、ほぼ150m3 /一時間Hが基準値であ
る。従って、上記現場では150m3 /一時間Hの機種
を投入すれば良いことが判明する。
【0021】次に、第2実施例についての作動を説明す
る。第2実施例を図9のフローチャート図によって説明
する。まず、ステップ11でプローブ3を既に掘削され
ている孔に挿入する。ステップ12では、例えば、モー
ド2の第2実施例を測定モード設定手段17により選定
をする。ステップ13では、圧力発生源1からプローブ
3に断続的、かつ昇荷的な載荷を加える。ステップ14
では、プローブ3がボーリング孔53の孔壁に当接して
プローブ3に加圧している圧力に変化が生じた点、すな
わち、ほぼゼロ以上になったか、否かを判断する。否の
場合には孔壁に当接して圧力が上昇をはじめるまで繰り
返す。
【0022】立ち上がったときには、ステップ15でそ
の時の変位量δ(図10に示す。)を測定し計測器8を
経て、パーソナルコンピュータ10に送信される。ステ
ップ16では、さらに圧力発生源1からプローブ3に断
続的、かつ昇荷的な載荷を加える。このときの載荷は第
1実施例と同様に行う。ステップ17では、載荷が一定
になったか、否かを判断する。ステップ18では、載荷
重Ptnを圧力計で測定し、図5に示すように、圧力Δ
Pとして計測器8を経て、パーソナルコンピュータ10
に送信される。またこのときの変位量の測定指令を出
す。
【0023】ステップ18では、変位計7で測定した変
位量Δrも同様に計測器8を経て、パーソナルコンピュ
ータ10に送信される。ステップ19では、パーソナル
コンピュータ10でこの送信されたデータ(圧力ΔP、
変位量Δr)を記憶するとともに、演算する。ステップ
20では、前回(n−1)番目の変化率(ΔP/Δr)
と今回n番目の変化率(ΔP/Δr)、とを比較して、
その差が所定量以内か、否かを判断する。否の場合には
ステップ16に戻りプローブに次の圧力をかける。所定
量以内の場合には、ステップ21で、図10に示すよう
に、載荷重Pifを圧力計で測定し計測器8を経てパー
ソナルコンピュータ10に送信される。またこのときの
変位量の測定指令を出す。
【0024】ステップ22では、変位計7で測定した変
位量δifも同様に計測器8を経て、パーソナルコンピ
ュータ10に送信され、ステップ22で測定した変位量
δifからステップ15で測定した変位量δを引き算し
て、載荷重Pifのときの変位量δfを求める。ステッ
プ23では、変位量δfを載荷重Pifで割り算して、
載荷重1Kg/cm2 当たりの孔径の変位量mmを求め
て、この値をステップ24で掘削性評価、すなわち、岩
盤の破砕強度として用い、その大小によって破砕性評価
値を得るとともに、適合機種を表示する。
【0025】なお、上記において、図9のフローチャー
トのステップ16から20において変位量の差が所定量
以内になったか、否かを判断し直線に移行する点を検出
するようにしたが、図10に示すように、載荷重1Kg
/cm2 当たりの孔径の変位量を求めているために移行
点にかかわらず直線部であれば任意の点で測定が可能で
ある。このときの測定点の指令は始めに直線部を想定し
て測定圧力を指示しても良く、さらに、変化率が安定し
てからの回数を指示しても良い。さらに、載荷重を掛け
たときの圧力の安定する時間から判断しても良い。
【0026】次に、前記の(1)実験例と同じ時に測定
したデータを第2実施例の岩盤の破砕強度として用いた
例を図11に表示する。図11は、横軸に載荷重1Kg
/cm2 当たりの孔径の変位量mmを、縦軸に作業量
(m3 /一時間H)を取り相関関係を示す。実験例1と
同様に破砕性評価値が得られるとともに、適合機種の選
定が可能である。さらに、上記では適合機種の選定を自
動的に表示するようにコンピュータを用いたが、圧力源
と計測器により圧力を掛けながら変位量を測定し、変位
量の差を減算による、あるいは、圧力をその変位量の差
により割り算することによる、岩盤上層の破砕性評価基
準の設定方法を用いて計算機で岩盤の破砕強度を求め、
岩盤の破砕強度に対して建設機械の適合機種を表示した
グラフとを対比して、適合機種を選定することが可能で
ある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボーリング孔を利用した等分布載荷方式において、孔壁
に当たり出してからの変位量と所定の載荷重に相当する
変位量との差を求めて孔の変位量とし、この値から硬い
地質と柔らかい地質との岩盤の破砕強度が求めているの
で、習熟した作業員でなくとも容易に計測ができる。ま
た、上記方法で求めた岩盤の破砕強度と掘削した建設機
械の作業量との相関を求めてパーソナルコンピュータに
記憶して置き、新たに作業する現場の岩盤の破砕強度を
計測することにより、岩盤の破砕強度あるいは建設工期
等より投入するその現場に適合する建設機械あるいは台
数が選定できるので、この変位量よりその作業現場に適
する建設機械の大きさ、および、その作業量を容易に、
短時間で推定できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる岩盤上層の破砕性評価基準の測
定装置の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に用いる岩盤上層の破砕性評価基準の測
定装置のブロック図である。
【図3】本発明に用いる岩盤上層の破砕性評価基準の第
1実施例のフローチャート図である。
【図4】載荷重のパターンを示す一実施例の図である。
【図5】等分布載荷方式を用いた孔内載荷試験における
変位量と載荷重との関係を示す図である。
【図6】硬い地質の孔内載荷試験における変位量と載荷
重との関係を示す図である。
【図7】柔らかい地質の孔内載荷試験における変位量と
載荷重との関係を示す図である。
【図8】孔の変位量δと時間当たりの作業量(m3 /一
時間H)の測定値を示す図である。
【図9】本発明に用いる岩盤上層の破砕性評価基準の第
2実施例のフローチャート図である。
【図10】第2実施例の孔内載荷試験における変位量と
載荷重との関係を示す図である。
【図11】載荷孔1Kg/cm2 当たりの孔径変位量と
時間当たりの作業量(m3 /一時間H)のの測定値を示
す図である。
【符号の説明】
1 圧力発生源 3 プローブ 5 圧力計 7 変位計、 8 計測器、 10 パーソナルコンピ
ュータ、 50 孔内載荷試験機、 51 岩盤、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等圧分布載荷方式を用いた孔内載荷試験
    機により、岩盤上層の破砕性評価基準を設定するに、岩
    盤上面からボーリング孔を明け、孔内に孔内載荷試験機
    のプローブを納め、プローブにより孔周壁に載荷重を断
    続的、かつ、昇荷的に載荷することにより孔内半径を変
    化させ、その変化を計測することにより岩盤上層の破砕
    性評価基準の設定方法において、載荷重の変化に対して
    変位量の変化が直線に変化する点の変位量と、直線の延
    長の載荷重がゼロのときの初期変位量との差を求めて、
    その差の大きさによって岩盤の破砕強度を求めることを
    特徴とする岩盤上層の破砕性評価基準の設定方法。
  2. 【請求項2】 等圧分布載荷方式を用いた孔内載荷試験
    機により、岩盤上層の破砕性評価基準を設定するに、岩
    盤上面からボーリング孔を明け、孔内に孔内載荷試験機
    のプローブを納め、プローブにより孔周壁に載荷重を断
    続的、かつ、昇荷的に載荷することにより孔内半径を変
    化させ、その変化を計測することにより岩盤上層の破砕
    性評価基準の設定方法において、載荷重の変化に対して
    プローブが孔周壁に当接するときの変位量(δ)と載荷
    重に対する変位量が一次直線で変化するときの変位量
    (δif)と載荷重(Pif)を求め、載荷重(Pi
    f)当たりの変位量の差〔(δif)−(δ)〕の大き
    さによって岩盤の破砕強度を求めることを特徴とする岩
    盤上層の破砕性評価基準の設定方法。
  3. 【請求項3】 岩盤の破砕強度を載荷重の1キログラム
    /平方センチメートル当たりの変位量(mm)の大きさ
    により求める請求項1あるいは2記載の岩盤上層の破砕
    性評価基準の設定方法。
  4. 【請求項4】 等圧分布載荷方式を用いた孔内載荷試験
    機の圧力発生源1と、孔内に挿入され孔を広げるゴムチ
    ューブ等からなるプローブ3と、プローブ3に加圧され
    る圧力を測定する圧力計5と、プローブ3に内蔵されプ
    ローブ3に加圧される圧力による孔内の変位を測定する
    変位計7からなる岩盤上層の破砕性評価基準装置におい
    て、岩盤の破砕強度に対して建設機械の適合機種を記憶
    する記憶装置と、圧力計5および変位計7からの信号に
    より、直線への移行する変位点の変形量とその直線の延
    長の載荷重がゼロのときの変位量との差、あるいは、直
    線部分の任意の点の載荷重に対して該載荷重の変位量と
    載荷重のゼロのときの変位量との差に対する比を演算
    し、差あるいは比の大きさによって岩盤の破砕強度を求
    め、記憶した岩盤の破砕強度と求めた岩盤の破砕強度と
    を比較し適合する数種類の建設機械を選定する演算装置
    9と、選定された数種類の適合機種から機種を選定でき
    るように表示する表示装置10からなることを特徴とす
    る岩盤上層の破砕性評価基準の設定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08260870A (ja) * 1995-03-28 1996-10-08 Koken Boring Mach Co Ltd 掘削データ集録装置及び掘削データ集録編集装置
CN105738221A (zh) * 2016-04-14 2016-07-06 西南石油大学 一种模拟射孔完井下水力压裂的实验装置及方法

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