JPH0533198Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、シヤボン玉発生をも行うことがで
きるゴム風船膨らまし玩具に関するものである。

解決しようとする技術課題 この考案は、簡単な構成により、容易にゴム風
船の膨らましとシヤボン玉の吹きだしをして遊び
うる玩具を提供しようとするものである。

課題解決手段 上記の課題を達成するため、この考案は、基台
に設けられており、空気逆流防止弁を有するジヤ
バラ式エアポンプ又は、シリンダ・ピストン式エ
アポンプと、前記基台に取り付けられ、口を有す
る形象玩具と、前記形象玩具の口に形成され、前
記エアポンプの加圧空気吐出口に連通され、ゴム
風船の口輪の直径よりもやや小さな口径を有する
空気吐出口と、前記空気吐出口の口辺の内側に、
前記空気吐出口に挿入した前記ゴム風船の口輪を
展延した状態で嵌合係止する環状凹部と、前記基
台に設けられたセツケン液収容部と、前記形象玩
具に回転自在に取り付けられ、一方向の回転によ
り、前記基台に設けられたセツケン液収容部に浸
漬され、他方向の回転により前記形象玩具の口を
覆うセツケン液膜形成部材とを備えている。

作 用 エアポンプを操作すると、形象玩具の口から加
圧空気が送り出される。従つて、この口にゴム風
船の口輪を押入すると、ゴム風船が保持され、エ
アポンプを反復的に操作して加圧空気を供給する
ことにより、ゴム風船が膨らむ。

また、ゴム風船を保持せずに、形象玩具のセツ
ケン液膜形成部材をセツケン液収容部から上方に
回転して形象玩具の口を覆い、エアポンプを操作
すると、セツケン液膜形成部材からシヤボン玉が
発生して浮游する。

この考案の実施例 次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

玩具の基台１には、手で操作して加圧空気を送
り出す加圧空気供給手段（以下，エアポンプとい
う。）２が取付けられている。このエアポンプは、
第１図に示すような既知のジヤバラ式、又は第３
図に示すようなシリンダ・ピストン式のエアポン
プ２Ａのいずれを用いても良い。

いずれの場合も、エアポンプの空気吐出口はパ
イプなどの導通手段３を経て、基台１の外部に取
付けた、口を有する任意の形状の形象玩具、例え
ば人形４の口に形成した空気吐出口５に接続され
ている。

人形の空気吐出口５は、第３図に示すように、
この玩具Ａを使用して膨らまされる風船Ｂの口輪
６の自然状態における外径よりもやや小さな口径
を有しており、かつ、その空気吐出口５を形成す
る口辺７の内側に、空気吐出口５から内部に挿入
したゴム風船Ｂの口輪６を、展延状態で嵌合係止
しうる環状凹部８が形成してある。

また、基台１の人形４に近い位置に上方に開口
する孔からなるシヤボン液収容部９が設けてあ
り、人形の回転自在の腕１０の先端には、この腕
を下方に回転したときに前記シヤボン液収容部に
浸漬し、腕を上方に回転したときは人形の口、す
なわち、空気吐出口を覆うセツケン液膜形成部材
１１が取付けられている。セツケン液膜形成部材
は、少なくとも一つの孔を有する。

こうして、この玩具を使用するときは、ゴム風
船Ｂの口輪６を空気吐出口５に押し縮めて押入す
ると、その口輪が第４図に示すように、環状凹部
８内に嵌合し、かつ、展延した状態で口辺７内面
に係止される。従つて、ゴム風船を手で押さえる
必要がない。この状態においては、第３図に示す
ように、ゴム風船の首部１２が波状に変形されて
おり、口輪と口辺内面との間に微少空隙が生じる
場合がある。

しかし、エアポンプ２のジヤバラを反復的に押
し、又はシリンダ２ａを往復移動して、エアポン
プから加圧空気を導通手段３を経て人形の空気吐
出口５に向けて送ると、その加圧空気はゴム風船
Ｂの口輪６からその内部に供給され、徐々にゴム
が膨脹する。そして、その最初の段階では口輪６
と口辺内面との空隙からごくわずかの空気が洩れ
るが、ゴム風船が少し膨脹すると、第７図及び第
８図に示すように、ゴム風船の口輪及び首が空気
吐出口５の口辺に密着する。従つて、加圧空気の
洩れは完全になくなり、効率的にゴム風船が膨脹
する。

適度な大きさに膨脹したときは、ゴム風船の首
１２をもつて引くと、口輪６が空気吐出口５から
抜け出る。

これに対して、人形の腕１０を上方に回転して
セツケン液収容部９のセツケン液に浸漬されてい
たセツケン液膜形成部材１１を引き上げられる
と、セツケン液膜形成部材の孔にセツケン液膜が
形成され、そのセツケン液膜形成部材が人形の口
の正面を覆う。この状態でエアポンプ２を操作し
て加圧空気を送り込むと、空気吐出部５から出さ
れる空気により、第２図に示すように、セツケン
液膜形成部材１１に形成されていたセツケン液膜
がシヤボン玉１３になつて飛ぶ。

セツケン液膜形成部材１１を腕１０に回転自在
に結合し、その回転軸を中心とする円上に複数個
の孔を備えれば、エアポンプを操作しながら、セ
ツケン液膜形成部材１１を回転させると、シヤボ
ン玉を次々と飛び出させることができる。

この考案の効果 本考案に係るゴム風船膨らまし玩具は、ゴム風
船の口輪の直径よりもやや小さな口径を有する空
気吐出口を設け、さらに、その空気吐出口に空気
を送るための空気逆流防止弁を有するジヤバラ式
エアポンプ又は、シリンダ・ピストン式エアポン
プを設け、さらに、前記空気吐出口とセツケン液
収容部との間を移動させることができる、セツケ
ン液膜形成部材とを設けたので、ゴム風船の膨ら
ましとシヤボン球の吹き出しが、同一の玩具で行
うことができ、また、エアポンプの押圧動作の反
覆だけで空気送給が可能であるから、口を使う必
要がなく衛生的であり、さらに、ゴム風船を膨ら
ます時は、ゴム風船を手で押さえる必要がなく、
風船が破裂しても安全である。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すものであ
り、第１図は玩具の全体の斜視図、第２図はシヤ
ボン玉を吹き出している状態の斜視図、第３図は
エアポンプの他の例を示す要部の断面図、第４図
は形象玩具の口の部分の縦断面図、第５図は同じ
く口にゴム風船をセツトした状態の断面図、第６
図は第５図の−線断面図、第７図はゴム風船
を膨らます途中の状態を示す断面図、第８図は第
７図の−線断面図である。 Ａ……玩具、１……基台、２……エアポンプ、
３……導通手段、４……人形、５……空気吐出
口、７……口辺、８……環状凹部、９……セツケ
ン液収容部、１０……腕、１１……セツケン液膜
形成部材、Ｂ……ゴム風船、６……口輪、１２…
…首、１３……シヤボン玉。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 基台に設けられており、空気逆流防止弁を有
   するジヤバラ式エアポンプ又は、シリンダ・ピ
   ストン式エアポンプと、 (ロ) 前記基台に取り付けられ、口を有する形象玩
   具と、 (ハ) 前記形象玩具の口に形成され、前記エアポン
   プの加圧空気吐出口に連通され、ゴム風船の口
   輪の直径よりもやや小さな口径を有する空気吐
   出口と、 (ニ) 前記空気吐出口の口辺の内側に、前記空気吐
   出口に挿入した前記ゴム風船の口輪を展延した
   状態で嵌合係止する環状凹部と、 (ホ) 前記基台に設けられたセツケン液収容部と、 (ヘ) 前記形象玩具に回転自在に取り付けられ、一
   方向の回転により、前記基台に設けられたセツ
   ケン液収容部に浸漬され、他方向の回転により
   前記形象玩具の口を覆うセツケン液膜形成部材
   と、を有するゴム風船膨らまし玩具。