JPH05329134A - 耳栓遮音効果測定装置 - Google Patents

耳栓遮音効果測定装置

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JPH05329134A
JPH05329134A JP14048092A JP14048092A JPH05329134A JP H05329134 A JPH05329134 A JP H05329134A JP 14048092 A JP14048092 A JP 14048092A JP 14048092 A JP14048092 A JP 14048092A JP H05329134 A JPH05329134 A JP H05329134A
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JP
Japan
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earplug
sound
sound insulation
insulation effect
earplugs
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Application number
JP14048092A
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English (en)
Inventor
Mitsusuke Kondou
充輔 近藤
Kazumi Sakamaki
一己 酒巻
Yasuyuki Awano
安幸 阿波野
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JFE Steel Corp
Rion Co Ltd
Original Assignee
Rion Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】装着している耳栓の遮音効果を測定する耳栓遮
音効果測定装置に関し、騒音レベルが比較的高い室内等
であっても、従来と比べ、より正確な耳栓遮音効果を測
定する。 【構成】装着時に耳介から離れて位置するように取付け
られた発音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う遮音カッ
プ付気導受話器、及び/又は、被検者の頭部に骨導音を
与える骨導受話器を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音の比較的高い工場
の作業者が、騒音性難聴を防止することを目的として装
着している耳栓の遮音効果を測定する耳栓遮音効果測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耳栓は、工場で働く作業者が工場内の騒
音にばく露されて騒音性難聴になることを防止するため
の保護具であり、多くの作業者に使用されている。この
耳栓の遮音性能については、JIS T 8161に測
定の方法と保持すべき遮音値が定められている。JIS
T 8161には、裸耳の最小可聴値と耳栓装着時の
最小可聴値の差として耳栓の遮音性能が規定されてお
り、耳栓の遮音試験は、防音構造の室内にスピーカーを
置き、ランダム入射の125〜8,000Hzの1/3
オクターブバンドの試験音を用いて、正常聴力の被検者
10名に対して、裸耳の場合と両耳に耳栓を装着した場
合について、各被検者3回ずつのテストを独立して行う
こととされている。このJIS T 8161の規格で
は、耳栓の保持すべき遮音性能について、1種(EP−
1:全周波数領域を遮音)と2種(EP−2:会話領域
の遮音性能が小さい)の耳栓に大別されて、周波数ごと
に平均値と標準偏差で規定されている。
【0003】一方、耳栓を装着した作業者自身が、自分
の装着した耳栓が騒音をよく遮音しているか否かを測定
する遮音効果の測定については、現在まで、適切な耳栓
遮音効果測定装置が開発されていない。既存のオージオ
メーター(Audiometer:裸耳の最小可聴値を
測定することを目的とした機器。オープンイヤータイプ
又は遮音カップ付簡易型がある)を流用して実験的に耳
栓の遮音効果の測定を試みた例が二三あるのみである
(産業医学23巻 Vol.23,1981,第430
〜431頁「耳栓のしゃ音性能の簡易測定法」参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】耳栓が保持すべき遮音
性能については、前述したJIS T 8161の規格
によって規定されているが、この遮音性能は平均値に過
ぎず、耳栓を装着した個人の耳栓の遮音効果は、耳栓が
装着された耳の外耳道の断面形状により大きく異なる。
即ち、耳栓が騒音の伝播経路である外耳道をどれだけ完
全に密閉したかが、耳栓遮音効果の良否を決定する大き
な要素である。しかしながら、日本人の測定例では、1
0人を調べた範囲でも、外耳道の短径で6〜9mm,短
径・長径比0.67〜0.89,屈曲角度も100度か
ら170度の開きがあったとされ、このような個人差を
考えると3〜4通りのサイズの成形型耳栓で遮音効果の
よい、よく適合する耳栓を選択するのは難しいと言われ
ている。具体的な耳栓遮音効果の測定では、各周波数に
より若干異なるが、概ね、耳栓遮音効果の標準偏差は1
0dBであり、個々人の耳栓遮音効果は、0dB〜40
dBの範囲に大きくばらつくとされている。日本産業衛
生学会から勧告されている「聴力保護のための騒音の許
容基準は」1日8時間の等価騒音レベルで85dBAで
あり、工場の騒音レベルは一般に80〜100dBAの
範囲であるので、これらの実態から判断すると、上記J
IS規格に適合した耳栓を装着していても、騒音の遮音
効果がJIS規格で規定された遮音値を満たさないこと
となり、騒音性難聴を確実に防止できないといった問題
がある。また耳栓の遮音効果は、耳栓をしっかり装着し
ているか否かの、装着方法によっても大きく異なるとい
った問題や、耳栓の種類によっては、耳栓の使用によっ
て比較的短時間で耳栓が劣化し、遮音性能が低下すると
いった問題もある。
【0005】従って、騒音の大きな工場内で働く作業者
の騒音性難聴を防止するために、作業者個人ごとの耳栓
遮音効果を測定して個人に適合する耳栓を選択させるこ
と、また耳栓の装着方法を、実際に耳栓を装着させてそ
の効果を数値で確認させ、適切な装着方法を習得させる
こと、また耳栓の種類によっては、耳栓の使用によって
比較的短期間に耳栓が劣化し、遮音性能が低下するの
で、一定の期間(1カ月程度)で繰り返し耳栓の遮音効
果をチェックすることが極めて重要課題であるが、これ
らを解決できる耳栓遮音効果測定装置は開発されていな
い。
【0006】上記JISの方法によれば個人ごとの耳栓
遮音効果を測定することが可能であるが、そのためには
防音構造の比較的広い部屋が必要であり、このような設
備を工場内にいくつも設置することは困難であり、多く
の作業者が同時にこの設備を使用することも不可能であ
るので、騒音作業場で働く作業者全員が一定の期間(1
カ月程度)で繰り返し耳栓遮音効果を測定することは不
可能である。また上記JIS規格による方法を実施する
には耳栓の遮音効果を測定される被検者の他に、試験音
を発生させる等機械操作を行う操作者が必要であり、耳
栓遮音効果を測定したい者が、機械操作者と時間的な調
整を図らねばならないといった、実施上の面倒さも存在
する。
【0007】一方上記オープンイヤータイプのオージオ
メーターを用いて耳栓遮音効果を測定する方法は、原則
的には防音室内で測定することとされており、上記JI
S規格による方法と同様な問題がある。また防音室以外
の比較的静かな事務所等での測定が可能な遮音カップ付
の簡易型オージオメーターで耳栓遮音効果を測定する方
法もあるが、これについては、受話器が直接耳介に接す
る構造となっているので、耳栓を装着した時、耳栓が受
話器に当り、受話器から発生された試験音が耳栓自体を
固体伝搬して伝わって、耳栓装着時の最小可聴値の正し
い測定が困難であるといった問題がある。また、遮音カ
ップ付の簡易型オージオメーターによる耳栓遮音効果の
測定では、裸耳の最小可聴値を測定して、耳栓装着時の
最小可聴値との差を耳栓の遮音効果とする方法によるの
で、室内の騒音レベルが比較的高くなると、室内の騒音
(暗騒音)によって、簡易型オージオメーターの試験音
が被験者に聞取れなくなるので、裸耳の最小可聴値の測
定が困難となり、正確な耳栓遮音効果が測定できなくな
る。
【0008】本発明は、従来の耳栓遮音効果測定に纏わ
る種々の事情に鑑み、騒音レベルが比較的高い室内等で
あっても、従来と比べ、より正確な耳栓遮音効果を測定
することのできる耳栓遮音効果測定装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の耳栓遮音効果測
定装置にはいくつかの態様があるが、本発明のいずれの
耳栓遮音効果測定装置も、被検者の外耳道に耳栓を装着
した状態における最小可聴音量と装着しない状態におけ
る最小可聴音量との相違により耳栓の遮音効果を測定す
る耳栓遮音効果測定装置に関する。
【0010】ここで、上記目的を達成するための本発明
の第1の耳栓遮音効果測定装置は、装着時に耳介から離
れて位置するように取付けられた発音体を内蔵した、装
着時に耳介を覆う遮音カップ付気導受話器を備えたこと
を特徴とするものである。また、上記目的を達成するた
めの本発明の第2の耳栓遮音効果測定装置は、被検者の
頭部に骨導音を与える骨導受話器を備えたことを特徴と
するものである。
【0011】また、本発明の第3の耳栓遮音効果測定装
置は、上記第1の耳栓遮音効果測定装置と上記第2の耳
栓遮音効果測定装置とを結合したものである。即ち、本
発明の第3の耳栓遮音効果測定装置は、装着時に耳介か
ら離れて位置するように取付けられた発音体を内蔵し
た、装着時に耳介を覆う遮音カップ付気導受話器と、被
検者の頭部に骨導音を与える骨導受話器とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0012】さらに本発明の第4の耳栓遮音効果測定装
置は、上記第3の耳栓効果測定装置の1つの実施態様で
あって、装着時に耳介から離れて位置するように取付け
られた発音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う遮音カッ
プ付気導受話器と、上記発音体から音量が順次上昇し、
及び/又は順次下降する試験音を発生させる試験音発生
手段と、被検者の頭部に骨導音を与える骨導受話器と、
骨導受話器から、骨導音として、暗騒音をマスキングす
るマスキング音を発生させるマスキング音発生手段と、
上記発音体から発生された試験音が被検者に聞こえてい
るか否かを確認する確認手段と、被検者の外耳道に耳栓
を装着した状態における最小可聴音量を記憶する第1記
憶手段と、被検者の外耳道に耳栓を装着しない状態にお
ける最小可聴音量を記憶する第2記憶手段と、第1記憶
手段および第2の記憶手段に記憶された双方の最小可聴
音量の相違を求める演算手段と、該演算手段により求め
られた上記相違を表示する表示手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0013】
【作用】従来の気導受話器はスピーカからの音とともに
周囲の音も耳に入るように構成されたオープンイヤータ
イプのものか、あるいはスピーカが耳介と接触する構造
の遮音カップ付のものであり、前述したように、オープ
ンイヤータイプのものは極めて静かな暗騒音のない環境
でないと耳栓のない状態における最小可聴値の正確な測
定は不可能であり、従来の遮音カップ付のものはスピー
カが耳栓と接触して音が伝わってしまいこの場合も耳栓
遮音効果の正確な測定は不可能であった。これに対し、
本発明の第1の耳栓遮音効果測定装置は、装着時に発音
体が耳介から離れて位置しており、したがって発音体か
ら発生した音が耳栓を直接振動させてしまうことが防止
され、かつ遮音カップ付であることから、比較的騒音レ
ベルの高い環境であっても正確な測定を行なうことがで
きる。
【0014】また、本発明の第2の耳栓遮音効果測定装
置は、上記骨導受話器を備えることにより従来と比べ比
較的騒音レベルの高い環境であっても正確な測定を行な
うことができるようにしたものである。ここで耳栓遮音
効果測定装置における骨導受話器の作用について図面を
参照して説明する。図1は音の種類とその伝達経路を示
した模式図である。耳を経由して伝達される気導音に
は、試験音のほか暗騒音があり、これらは耳栓により減
衰する。また暗騒音をマスキングするマスキング音を骨
導音として与えると、これは人間の頭部を振動させて直
接内耳に届くため耳栓によっては減衰されない。
【0015】図2は、骨導音による暗騒音の影響除去効
果の説明図である。図2(A)は暗騒音の無い状態を表
わした図であり、耳栓の無い場合と耳栓の有る場合の双
方の最小可聴値が正確に測定され、それらの最小可聴値
どうしの差が耳栓による遮音効果となる。図2(B)は
暗騒音のある状態を表わした図である。前述したように
試験音、暗騒音は気導を経由して耳介に音が伝播される
ので、耳栓を装着しない場合は暗騒音により試験音が聞
取りにくくなる。そのため耳栓を装着しない場合の最小
可聴値は、図2(B)のように高めに測定される。しか
し、耳栓を装着した場合は、暗騒音は耳栓効果量だけ減
衰し、他方試験音は耳栓効果量だけ大きくしないと被験
者に聞こえないので、暗騒音の影響は極めて小さくな
り、暗騒音がない場合とほぼ同様の最小可聴値が得られ
る。従って、暗騒音の大きい状態では図2(B)に示す
ように、耳栓効果が小さめに測定されることとなる。
【0016】一方、マスキング音は骨導(頭蓋骨)を経
由して直接内耳に伝播されるので、内耳で感じられるマ
スキング音の大きさは耳栓装着の有無によっては変化し
ない。従って、マスキング音を暗騒音を感じない程度の
大きさにセットして試験を開始すれば、正確な耳栓遮音
効果が測定できる。即ち、耳栓を装着しない場合の試験
音の最小可聴値は図2(C)のように真の最小可聴値よ
りかなり大きくなるが、耳栓を装着した場合の最小可聴
値も、耳栓遮音効果だけさらに試験音を大きくした値と
なるから、耳栓を装着した場合と装着しない場合の最小
可聴値の差は、耳栓の遮音効果を正確に表すこととな
る。
【0017】このように、耳栓遮音効果測定装置に上記
骨導受話器を備え、骨導音を、暗騒音をマスキングする
ためのマスキング音として用いることにより、騒音レベ
ルの比較的高い環境にあっても耳栓の遮音効果を正確に
測定することができる。本発明の第3の耳栓遮音効果測
定装置は、上記第1の耳栓遮音効果測定装置、上記第2
の耳栓遮音効果測定装置の双方の特徴を合わせもつもの
であるため、双方の効果が重畳され、騒音レベルのさら
に高い環境にあっても耳栓の遮音効果を正確に測定する
ことができる。
【0018】さらに本発明の第4の耳栓遮音効果測定装
置は上記第3の耳栓遮音効果測定装置の一実施例であり
上記第3の耳栓遮音効果測定装置と同一の作用効果を有
し、さらに上記のような構成により被検者自身による簡
単な操作で耳栓の遮音効果を測定することができること
となる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図3
は、本発明の一実施例の耳栓遮音効果測定装置のブロッ
クダイヤグラムである。正弦波発振器4から発生された
試験音は、減衰器5、断続器6、電力増幅器7、受話器
切替器8を通り、気導受話器に内蔵されたスピーカ(図
示せず)を介して被験者に呈示される。ここで、正弦波
発振器4からは本実施例では2000Hzの正弦波が発
生されるが、この正弦波が減衰器5を経由することによ
り段階的に順次音量が下げられ、もしくは段階的に順次
音量が上げられ、さらに断続器6を経由することにより
各音量段階の音が断続的な音として発生される。また受
話器切替器8は一時には右耳と左耳の一方のみに音を発
生させるための切替器である。気導受話器21は遮音カ
ップ付のものであり、その気導受話器21内には、その
気導受話器21を被検者が装着した際に耳介と接触しな
い位置に取付けられている。
【0020】上記のようにして試験音が発生されると、
被検者は試験音の可聴の有無を応答スイッチ20で応答
する。この被験者応答を確認することにより、1回目の
最小可聴値の測定が終了する。測定の種類は1周波数当
り4種類(右耳の耳栓無し、右耳の耳栓有り、左耳の耳
栓無し、左耳の耳栓有り)で構成され、これらは記憶器
9,10,13,14にそれぞれ記憶される。耳栓有り
と耳栓無しの切り換え操作は操作スイッチ18の操作に
より、測定制御器17を介して、記憶切換器19で行わ
れる。右耳について耳栓有りと耳栓無しの最小可聴値の
差が演算器11で計算され、遮音量表示器12で表示さ
れる。同様に、左耳について耳栓有りと耳栓無しの最小
可聴の差が演算器15で計算され遮音量表示器16に表
示される。なお、試験周波数は暗騒音が少なく、かつ遮
音カップ内での定在波の影響を受けにくい1000〜4
000Hzが適当である。本実施例では上記のように2
000Hzを使用し、良好な結果が得られた。
【0021】ここで、試験をおこなう部屋の暗騒音が比
較的大きく、耳栓を装着しない時の最小可聴値の正確な
測定が困難な場合は、白色雑音発生器1から発生させた
マスキング音を、本実施例では2000Hzを中心とし
た所定の帯域の周波数の信号のみを抽出する帯域フィル
タ2を介し、さらに電力増幅器3を介して、頭部に装着
する骨導受話器22から骨導伝播で内耳に伝播させる。
これによって、室内の暗騒音が耳栓遮音効果測定に与え
る悪影響を除去することができる。
【0022】図4は耳栓効果測定の操作フローを示して
いる。被検者は耳栓を装着しないで、気導受話器21を
装着し、操作スイッチ18を押す。すると先ず気導受話
器21の右耳側から試験音が発生される。この試験音は
断続的なものであり、徐々にその音が大きくなる。そこ
で被検者は試験音が聞こえた時点で応答スイッチ20を
押し、試験音が聞こえている間は応答スイッチ20を押
し続ける。応答スイッチ20が押されると、今度は試験
音は順次その音量レベルが減少する。そして試験音が聞
こえなくなった時点で応答スイッチ20を離す。この操
作を、右耳、左耳について順次行う(図4のステップ
(a),(b))。このときの右耳、左耳それぞれの最
小可聴値をA1,B1とする。次に気導受話器21をは
ずして耳栓を両耳に装着し(ステップ(c))、同様の
操作を繰り返す(ステップ(d),(e))。このとき
の右耳、左耳それぞれの最小可聴値をA2,B2とす
る。これらの操作で被検者の測定操作は終了し、装置内
で遮音効果が計算され(ステップ(f))、表示される
(ステップ(g))。
【0023】試験を行う部屋の暗騒音が比較的大きい場
合は、骨導受話器22を予め装着して、マスキング音を
発生させ、室内の音が測定に影響を与えない状態として
から、上記の耳栓効果測定を行えばよい。なお、上記実
施例では各ブロック毎にハードウェア化されたものを想
定して説明したが、これらの各ブロックのうちの1つも
しくは複数をマイクロコンピュータ等で置き換えてもよ
いことはもちろんである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耳栓遮音
効果測定装置は、装着時に耳介から離れて位置するよう
に取付けられた発音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う
遮音カップ付気導受話器、及び/又は、被検者の頭部に
骨導音を与える骨導受話器を備えたため、騒音レベルが
比較的高い環境にあっても耳栓の遮音効果を正確に測定
することができる。
【0025】また本発明の上記第4の耳栓遮音効果測定
装置の構成を備えた場合は、騒音作業に従事する作業者
が身近な場所で比較的騒音レベルの高い場所(現場事務
所、詰所等)でも、自らの耳栓遮音効果を容易に測定す
ることができる。従って、作業者は自分の耳に適合し
た、遮音性の高い耳栓を選択・使用できる。また定期的
に耳栓遮音効果を測定し、耳栓の劣化による遮音効果の
減少をチェックすることにより、常時遮音性の高い耳栓
を装着することができ、作業者の騒音性難聴の防止に優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音の種類とその伝達経路を示した模式図であ
る。
【図2】骨導音による暗騒音の影響除去効果の説明図で
ある。
【図3】耳栓遮音効果測定装置のブロックダイヤグラム
である。
【図4】耳栓効果測定の操作フローを示した図である。
【符号の説明】
9,10,13,14 記憶器 11,15 演算器 12,16 遮音量表示器 20 応答スイッチ 21 気導受話器 22 骨導受話器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒巻 一己 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 阿波野 安幸 東京都国分寺市東元町3丁目20番41号 リ オン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の外耳道に耳栓を装着した状態に
    おける最小可聴音量と装着しない状態における最小可聴
    音量との相違により前記耳栓の遮音効果を測定する耳栓
    遮音効果測定装置において、 装着時に耳介から離れて位置するように取付けられた発
    音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う遮音カップ付気導
    受話器を備えたことを特徴とする耳栓遮音効果測定装
    置。
  2. 【請求項2】 被検者の外耳道に耳栓を装着した状態に
    おける最小可聴音量と装着しない状態における最小可聴
    音量との相違により前記耳栓の遮音効果を測定する耳栓
    遮音効果測定装置において、 被検者の頭部に骨導音を与える骨導受話器を備えたこと
    を特徴とする耳栓遮音効果測定装置。
  3. 【請求項3】 被検者の外耳道に耳栓を装着した状態に
    おける最小可聴音量と装着しない状態における最小可聴
    音量との相違により前記耳栓の遮音効果を測定する耳栓
    遮音効果測定装置において、 装着時に耳介から離れて位置するように取付けられた発
    音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う遮音カップ付気導
    受話器と、 被検者の頭部に骨導音を与える骨導受話器とを備えたこ
    とを特徴とする耳栓遮音効果測定装置。
  4. 【請求項4】 被検者の外耳道に耳栓を装着した状態に
    おける最小可聴音量と装着しない状態における最小可聴
    音量との相違により前記耳栓の遮音効果を測定する耳栓
    遮音効果測定装置において、 装着時に耳介から離れて位置するように取付けられた発
    音体を内蔵した、装着時に耳介を覆う遮音カップ付気導
    受話器と、 前記発音体から音量が順次上昇し、及び/又は順次下降
    する試験音を発生させる試験音発生手段と、 被検者の頭部に骨導音を与える骨導受話器と、 前記骨導受話器から前記骨導音として、暗騒音をマスキ
    ングするマスキング音を発生させるマスキング音発生手
    段と、 前記発音体から発生された試験音が被検者に聞こえてい
    るか否かを確認する確認手段と、 被検者の外耳道に耳栓を装着した状態における最小可聴
    音量を記憶する第1記憶手段と、 被検者の外耳道に耳栓を装着しない状態における最小可
    聴音量を記憶する第2記憶手段と、 前記第1記憶手段および第2の記憶手段に記憶された双
    方の最小可聴音量の相違を求める演算手段と、 該演算手段により求められた前記相違を表示する表示手
    段とを備えたことを特徴とする耳栓遮音効果測定装置。
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