JPH05325819A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents

陰極線管用電子銃

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JPH05325819A
JPH05325819A JP12640292A JP12640292A JPH05325819A JP H05325819 A JPH05325819 A JP H05325819A JP 12640292 A JP12640292 A JP 12640292A JP 12640292 A JP12640292 A JP 12640292A JP H05325819 A JPH05325819 A JP H05325819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
grid electrode
electron
opening
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP12640292A
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English (en)
Inventor
Tsunenari Saito
恒成 斉藤
Yasunobu Amano
靖信 天野
Hiroshi Ono
宏 大野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子ビーム束径を比較的に小さくする。 【構成】 第2グリッド電極11に形成された略筒状の
電子ビーム透過開口14が第1グリッド電極4の電子ビ
ーム透過開口3に近づけられて配されている。このた
め、第1グリッド電極4の電子ビーム透過開口3に形成
される電界レンズの球面収差による影響を小さくするこ
とができ、したがって、電子放出面2から放出される電
子の外側の電子20,21によって形成されるクロスオ
ーバー24と内側の電子22,23によって形成される
クロスオーバー25とが比較的に近づき、結果としてス
クリーンに衝突する電子ビーム束径が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、モノクローム
用またはカラー用の高精細陰極線管に適用して好適な陰
極線管用電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管の管面の大画面化、高
精細化を同時に達成するためには、電子ビーム束の径を
比較的に小さくすることが必要である。上記電子ビーム
束の径を比較的に小さくするためには、メインフォーカ
スをつかさどる主電子レンズ部と、光学的な物点を形成
するプリフォーカスレンズ部における球面収差を小さく
することが有効である。本発明では、このうち、プリフ
ォーカスレンズ部における球面収差を小さくすることに
関する。
【0003】図4は、従来の技術による陰極線管用電子
銃のうち、プリフォーカスレンズ部の一部の構成を示し
ている。このプリフォーカスレンズ部は、カソード電極
1を有している。このカソード電極1には、電子放出面
2が形成されている。この電子放出面2に対向して電子
ビーム透過用の開口3を有する第1グリッド電極4が配
置され、さらに、その第1グリッド電極4に対して同軸
上に、間隔d1 だけ離されて、電子ビーム透過用の開口
5を有する第2グリッド電極6が配置されている。第2
グリッド電極6の管軸方向Aの前方には、図示しない第
3グリッド電極が配置されている。なお、第1グリッド
電極4に形成された開口3と第2グリッド6に形成され
た開口5は、その開口径が同一の径にされている。
【0004】図4のように構成されるプリフォーカス部
の各電極に対して所定の電圧が印加されるとプリフォー
カスレンズが形成される。各電極に印加される電圧は、
例えば、第1グリッド電極2が0ボルトの場合に、カソ
ード電極1が約100 ボルト、第2グリッド電極6が約50
0 ボルト、図示しない第3グリッド電極が約30kVであ
る。
【0005】図5は、そのような電圧が印加されてプリ
フォーカスレンズが形成されたときの電界の等電位線の
様子を示している。
【0006】図5において、カソード電極1の電子放出
面2から出た電子ビーム束7は、まず、第1グリッド電
極4の開口3に形成される電界レンズによって収束を受
け、さらに、第1グリッド電極4から第2グリッド電極
6の開口5にかけて形成される電界レンズによって収束
を受け、その後クロスオーバーを形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術による陰極線管用電子銃では、クロスオー
バーが形成される際に、上記電界レンズの球面収差によ
り、電子ビーム束7の比較的に外側の電子10,11
は、比較的に内側の電子12,13よりも強い収束作用
を受け、それぞれのクロスオーバー14,15が管軸方
向Aにずれてしまい、その結果、クロスオーバー径、す
なわち、光学的物点径が大きくなる。結局、陰極線管の
スクリーンに衝突する電子ビーム束の径をそれほどには
小さくすることができないという問題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、電子ビーム束径を比較的に小さくすること
のできる陰極線管用電子銃を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば、図1
に示すように、電子放出面2を有するカソード電極1
と、このカソード電極1の電子放出面2に対向して配置
され、電子ビーム透過開口3を有する第1グリッド電極
4と、この第1グリッド電極4に対向して配置される第
2グリッド電極11とを備え、この第2グリッド電極1
1は、電子ビーム透過開口3の径よりも小さい径を有す
る電子ビーム透過開口14を有し、この電子ビーム透過
開口14を有する部分が略筒状に形成されて、第1グリ
ッド電極4の電子ビーム透過開口3に近づけられて配さ
れたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、第2グリッド電極11に形成
された略筒状の電子ビーム透過開口14が第1グリッド
電極4の電子ビーム透過開口3に近づけられて配されて
いる。このため、第1グリッド電極4の電子ビーム透過
開口3に形成される電界レンズの曲率半径が大きくな
り、球面収差による影響を小さくすることができる。ま
た、第2グリッド電極11の電子ビーム透過開口14が
カソード電極1の電子放出面2に近づくことにもなるた
め、電子ビーム放射領域(ワーキングエリア)が広くな
り、ビーム電流の取り出せる割合(パービアンス)が大
きくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明陰極線管用電子銃の一実施例に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上記の図4および図5に対応するものに
は同一の符号を付けている。
【0012】図2は、本実施例による陰極線管用電子銃
の要部構成を示している。この部分は、プリフォーカス
レンズ部であって、カソード電極1を有している。この
カソード電極1には、電子放出面2が形成されている。
【0013】この電子放出面2に対向して電子ビーム透
過用開口(以下、必要に応じて単に開口という)3を有
する第1グリッド電極4が配置されている。
【0014】さらに、この第1グリッド電極4に対向し
て、同軸上(管軸方向A)に、第2グリッド電極11が
配置されている。第2のグリッド電極11は、円面状部
12を有し、その円面状部12の中心部に第1グリッド
電極4側に向かってすりばち状部13が形成され、その
すりばち状部13の先端部には、円筒状の電子ビーム透
過用開口(以下、必要に応じて単に開口という)14が
形成されている。なお、すりばち状部13と円筒状の電
子ビーム透過用開口14は、プレス成形によるしぼり加
工で形成することができる。第2グリッド電極11の同
軸方向Aの前方には、図示しない第3グリッド電極が配
置されている。
【0015】図1例において、第2グリッド電極11に
形成された電子ビーム透過用開口14の開口径d4 は、
第1のグリッド電極4に形成されている電子ビーム透過
用開口3の開口径d3 より小さい径にされている。ま
た、電子ビーム透過用開口14の先端部15と第1のグ
リッド電極12との間の間隔d2 は、図4に示した従来
の技術による間隔d1 に比較して狭い間隔にされている
(d2 <d1 )。結果として、カソード電極1の電子放
射面2と電子ビーム透過用開口14間の間隔が狭い間隔
になっている。
【0016】なお、第1グリッド電極4に形成されてい
る開口3と第2グリッド電極に形成されている開口14
の形状は、それぞれ、円形状や円筒状ではなく、四角形
状や角筒状でもよい。
【0017】次に上記実施例の動作について説明する。
【0018】まず、上記のように構成される陰極線管電
子銃の各電極に対して所定の電圧が印加される。各電極
に印加される電圧は、例えば、第1グリッド電極2が0
ボルトの基準電圧とされた場合に、カソード電極1が約
0ボルト、第2グリッド電極11が約500 ボルト、図示
しない第3電極が約30kボルトである。
【0019】図1は、そのような電圧が印加されてプリ
フォーカスレンズが形成されたときの電界の様子を示し
ている。
【0020】図1に示されるように、第2グリッド電極
11に形成された筒状の電子ビーム透過開口14が第1
グリッド電極4の電子ビーム透過開口3に近づけられて
配されているので、第1グリッド電極4の電子ビーム透
過開口3に形成される電界レンズの球面収差による影響
を小さくすることができる。すなわち、カソード電極1
の電子放出面2の近くに形成される等電位線19等の曲
率半径が、従来の技術によるものより大きくなり、その
結果、電子ビーム束17の比較的に外側の電子20,2
1によって形成されるクロスオーバ24と比較的に内側
の電子22,23によって形成されるクロスオーバー2
5とが近づいてほぼ同一の位置とされる。
【0021】したがって、図2例(図1例)のように構
成した場合には、図示しないスクリーン上における電子
ビーム束が衝突するスポット径が小さくなり、画素の高
密度化が可能である。結果として、陰極線管の管面の大
画面化、高精細化に適用して好適がである。
【0022】また、第2グリッド電極11の電子ビーム
透過用開口14がカソード電極1の電子放出面2に近づ
くことにもなるため、電子ビーム放射領域(ワーキング
エリア)が広くなり、ビーム電流の取り出せる割合(パ
ービアンス)が大きくなる。一般に、ワーキングエリア
が広がると前記電界レンズの球面収差による電子ビーム
束の外側電子(ワーキングエリアの最外領域)の光学的
物点径への影響が増加するが、本実施例による構成によ
れば、上記電界レンズの球面収差の影響を小さくしてい
ることで、補われている。そのため、上記したように大
画面化を図っても所定の輝度を確保することができる。
【0023】図3は、他の実施例の構成を示している。
【0024】この図3例では、第2グリッド電極25に
すりばち状の開口26を形成する。開口26の第1グリ
ッド電極4の開口3に近い側の径d4 は、開口3の径d
3 よりも小さい径にされている(d4 <d3 )。そし
て、第2グリッド電極25と第1グリッド電極4との間
隔d2 は、図1例と同間隔にされている。このように構
成することにより、この図3例においても図1例とほぼ
同様の等電位線を有する電界レンズが形成されるので同
様の効果が得られる。
【0025】なお、本発明は上記の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ること
はもちろんである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2グリッド電極に形成された略筒状の電子ビーム透過
開口が第1グリッド電極の電子ビーム透過開口に近づけ
られて配されている。このため、第1グリッド電極の電
子ビーム透過開口に形成される電界レンズの球面収差に
よる影響を小さくすることができるという効果が得られ
る。また、第2グリッド電極の電子ビーム透過開口がカ
ソード電極の電子放出面に近づくことにもなるため、電
子ビーム放射領域(ワーキングエリア)が広くなり、ビ
ーム電流の取り出せる割合が大きくなるという効果が得
られる。
【0027】具体的に、本発明による陰極線管用電子銃
を陰極線管に適用した場合には、その陰極線管は、大画
面のスクリーンでも解像度よく、さらには、高輝度化を
図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2例の動作説明に供される線図である。
【図2】本発明による陰極線管用電子銃の一実施例の構
成を示す一部断面図である。
【図3】本発明による陰極線管用電子銃の他の実施例の
構成を示す一部断面図である。
【図4】従来の技術による陰極線管用電子銃の構成を示
す一部断面図である。
【図5】図4例の動作説明に供される線図である。
【符号の説明】
1 カソード電極 2 電子放出面 3 開口3 4 第1グリッド電極 11 第2グリッド電極 14 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出面を有するカソード電極と、 このカソード電極の上記電子放出面に対向して配置さ
    れ、電子ビーム透過開口を有する第1グリッド電極と、 この第1グリッド電極に対向して配置される第2グリッ
    ド電極とを備え、 上記第2のグリッド電極は、上記電子ビーム透過開口径
    よりも小さい径を有する電子ビーム透過開口を有し、こ
    の電子ビーム透過開口を有する部分が略筒状に形成され
    て、上記第1グリッド電極の電子ビーム透過開口に近づ
    けられて配されたことを特徴とする陰極線管用電子銃。
JP12640292A 1992-05-19 1992-05-19 陰極線管用電子銃 Pending JPH05325819A (ja)

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