JPH05322308A - オーミックヒータおよびその作動方法 - Google Patents

オーミックヒータおよびその作動方法

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JPH05322308A
JPH05322308A JP7829991A JP7829991A JPH05322308A JP H05322308 A JPH05322308 A JP H05322308A JP 7829991 A JP7829991 A JP 7829991A JP 7829991 A JP7829991 A JP 7829991A JP H05322308 A JPH05322308 A JP H05322308A
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JP
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container
electrodes
ohmic heater
fluid
axis
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JP7829991A
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David P Simpson
プレストン シンプソン デビッド
Robert Stirling
スターリング ロバート
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EREKUTORISHITEI ASSOC SERVICES Ltd
Electricity Association Services Ltd
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EREKUTORISHITEI ASSOC SERVICES
EREKUTORISHITEI ASSOC SERVICES Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H1/00Water heaters, e.g. boilers, continuous-flow heaters or water-storage heaters
    • F24H1/10Continuous-flow heaters, i.e. heaters in which heat is generated only while the water is flowing, e.g. with direct contact of the water with the heating medium
    • F24H1/101Continuous-flow heaters, i.e. heaters in which heat is generated only while the water is flowing, e.g. with direct contact of the water with the heating medium using electric energy supply
    • F24H1/106Continuous-flow heaters, i.e. heaters in which heat is generated only while the water is flowing, e.g. with direct contact of the water with the heating medium using electric energy supply with electrodes

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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体加熱用オーミックヒータの漏れ電流を低
減させる。 【構成】 オーミックヒータは、使用時には、流体が、
それらの流路の間を軸方向に流れる、入口ポート12お
よび出口ポート4を備えた容器2と、前記流れの軸のま
わりに隔離して配置され、かつ前記容器2内に収容され
た少なくとも2本の電極1と、前記各電極1に、前記軸
上の電位がアースに対して常に実質上零となるように電
力を供給する手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体に電流を流すこと
によって該流体を加熱するオーミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなタイプのヒータは、通常の従
来のヒータを汚したり、あるいは通常のヒータを受け付
けない(blockする)流体を加熱するのに用いられ
る。
【0003】電流が、縦方向すなわち流体の流れる方向
に流れるような装置が知られている。しかし、このよう
なシステムでは、流体が容器内部で均一に流れないため
に、流体の加熱が不均一になってしまう。
【0004】また、電流が電極間を横方向に流れたり、
あるいは、電流が電極間を流体の流れと垂直方向に流れ
るトランスバーサルオーミックヒータも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置では、電流の一部が、例えばヒータへの、あるいはそ
こからの接続パイプの終端などの、装置内のアースされ
た部材に流れ込んでしまうことがある。これは洩れ電流
と呼ばれ、この電流が流れるパイプの終端部の電蝕や汚
染を、無視できない程度にまで増やしてしまうことがあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用時には、
流体が、それらの流路の間を軸方向に流れる、入口ポー
トおよび出口ポートを備えた容器と、前記流れの軸のま
わりに隔離して配置され、かつ前記容器内に収容された
少なくとも2本の電極と、前記軸上の電位がアースに対
して常に実質上零となるように、前記電極に電力を供給
する手段とを具備した、流体を加熱するためのオーミッ
クヒータを提供する。
【0007】
【作用】この装置によれば、流れの軸に沿った流体はア
ース電位またはそれに近い電位に保たれるので、その結
果、パイプ終端部への洩れ電流を著しく減少させること
ができるという効果が達成される。
【0008】容器は電気的に絶縁され、前記電極は容器
の壁に近接していることが望ましい。前記電極は流体の
流れの軸方向に平行に伸びるように配置でき、その場
合、電流密度が電極の長手方向において一様となるよう
に、流体の導電率は、流体の流れる方向である電極の長
手方向に対して比較的一定に保たれる。
【0009】あるいは、前記各電極は、前記軸に対して
垂直な面内での相互の間隔が、前記流体の流れる方向の
軸に沿って離れるようにしても良い。このような構成に
よれば、電極間隔を広げることによって、温度による導
電性の直線的な増加を補償するので、長手方向の全体に
わたり、電流密度が一定に保たれる。
【0010】
【実施例】図1、2は本発明の実施例を示しており、電
極1は、加熱されるべき流体の流れ方向に平行に設置さ
れる。
【0011】容器2は3つの部分または部材、すなわち
円筒形の本体2a、上端板2b、および下端板2cから
構成されている。上端板2bは、ボルトによって円筒形
本体2aの上部フランジ3bに接続されるフランジ3a
を具備している。下端板2cは、同様にボルトによって
円筒形本体2aの下部フランジ3cに接続されるフラン
ジ3dを具備している。3つの部分は、このように合体
されて水密容器2を構成する。
【0012】容器2は、適当な電気絶縁材料によって形
成され、その肉厚は、例えば、加熱された流体が沸騰す
るあらゆる傾向によって、ヒータ内部に加えられ、ある
いは引き起される内部圧力に十分に耐える厚さになって
いる。
【0013】上端板2bは、中心部に出口ポート4を具
備している。上端板2bの内表面は、円筒形本体2aの
内径寸法から出口ポート4の内径寸法となるようなテー
パ状になっている。出口ポート4は、出口ポート4およ
び出力パイプ5の各フランジ6および7を相互に接続す
ることによって、出力パイプ5と接続されるように形成
されている。フランジ6内で出口ポート4を取り巻くよ
うに、金属製のガスケット9によって電気的にアースに
接続された保護リング8がある。
【0014】上端板2bの上表面の周囲に適当な間隙を
おいて、3本の棒状電極1の上端部が、上端板2bを貫
通して容器2内から突き出ている。電極1および上端板
2bは、容器2からの流体の散逸を防ぐために、シール
部材17によってシールされている。電極1は容器2の
軸に沿って平行に伸びており、その反対側は、下端板2
cの内表面に開けられた孔に埋め込まれている。作動時
には、電極1は配線10によって3相電源(図示せず)
に電気的に接続される。電極1は等間隔で設置され、図
2に示したように、正三角形の頂点に設置されたものと
見ることができる。正三角形の中心は容器2の軸となっ
ており、それはまた、加熱されるべき流体が流れる軸に
もなっている。
【0015】下端板2cは、上端板2bと似た形状であ
り、保護リング13、金属製ガスケット14、およびフ
ランジ15を具備した入口ポート12を有している。入
口ポート12は、入口ポート12および入力パイプ11
の各フランジ15および16を相互に接続することによ
って、入力パイプ11と接続される。
【0016】作動時には、加熱される流体が入力パイプ
11から供給され、容器2を介して出力パイプ5に流れ
る。流体の流れる方向は矢印で示されている。流体を一
様に加熱するためには、流体の導電率が、電極1の長手
方向において相対的に一様でなければならない。これ
は、加熱される流体として、導電率が広い温度範囲にわ
たって大きくは変化しない流体を選択するか、あるいは
導電率の変化が小さくなるように、流体の加熱温度範囲
を限定することによって達成される。
【0017】流体が電極1を通過する間、電極1には3
相電源(図示せず)から給電される。 適当な電圧は4
15Vである。容器2の軸に直角な方向での加熱領域の
いかなる平面部においても、加熱される流体の導電率が
実質上一定であると、3本の電極1は等間隔に保持され
ているので、これらの電極間の相間電流は等しくなる。
これによって、3相電源に所望の平衡相電流がもたらさ
れる。
【0018】このような形状の大きな特徴は、仮に、上
記したように、これらの間に電流の平衡が保たれれば、
3本の電極1によって構成される正三角形の中心が、電
極1に供給される3相電圧の共通の電気的中性点電圧あ
るいはそれに非常に近い電圧に常に保たれるであろうと
いうことである。入力パイプ11および出力パイプ5
は、容器2の各端部に、容器2と同軸状で、かつ3本の
電極1の中心点に設けられる。したがって、これらのパ
イプ5、11の軸は、正味零ボルトあるいは相対的なア
ース電位になる。
【0019】パイプ5、11の軸がアース電位またはそ
の近傍に保たれるので、流体の温度を測定したり制御し
たりするための、従来のいかなる方法をも用いられるけ
れども、アースされた金属被覆(metal−cla
d)熱電対は出口の流れの中で使用されることができ
る。
【0020】本装置の大きさは、三角形状に配置された
電極1の相互の間隔が、入力パイプ11および出力パイ
プ5の径よりも実質的に大きく、したがって、これらの
パイプ5、11の外面の周壁に対応する電位は電極の電
位よりも非常に低いことは明らかであり、さらに、大き
さを適宜に設定すれば無視できる大きさにまで低減する
ことができる。したがって、その電圧が容器2の軸電位
値に相当する平均(ゼロ)レベルを中心として時間的に
正弦波状に変化するとき、各電極1から容器2の両端板
2b、2cのそれぞれのパイプ5、11に向っては、小
さい、あるいは無視できるほどの洩れ電流しか流れない
ように制限されることができる。
【0021】実際に、このような洩れ電流は、たとえメ
インのオーミックヒータの電流に比較して非常に小さく
ても、その洩れ電流を流すパイプ11、5に許容できな
い程ひどい電蝕や汚れを生じさせる。これらの洩れ電流
をさらに減少させるためには、パイプ11、5端部の金
属部分あるいは導電部分が、電極1から適宜の間隔離れ
た、それぞれの端板2b、2cに接続される。その結
果、この電気的な中性領域までの電流流路長が増加し、
それに応じて洩れ電流が減少する。
【0022】さらに、ヒータの電極に用いられている材
質と同一材質のような、適宜の材質から成る保護リング
8、13は、パイプ材が、いかなる電流からも、すなわ
ち保護リング8、13に流れる全ての洩れ電流から完全
に絶縁あるいは遮断されるような方法で、パイプ5、1
1の各端部に取り付けられている。オーミックヒータの
3本の主電極1および個々の電極1と保護リング8、1
3との間の間隔に関する完全な相バランスが、オーミッ
クヒータの適宜の構造配置によって達成されるならば、
各電極1から容器2の各端部の保護リング8、13への
いかなる洩れ電流も、最大振幅においては、他の電極1
からの洩れ電流のそれと正確に同じになることは理解さ
れるべきである。
【0023】このような条件下において、(保護リング
8、13に向かって)流れる電流の実際(net)値は
零であり、ある電極1から流れ込む電流は、他の2本の
電極1に流れ出る電流の総量によって、いかなる瞬間に
おいても正確に平衡されることは、平衡3相システムに
おいては良く知られた特徴である。
【0024】したがって、このような保護リング8、1
3をシステムの中性点に接続することは好ましい実際的
手法ではあるが、保護リング8、13をアースやオーミ
ックヒータへの電流供給源の中性点に接続する絶対的な
必要性は全くない。そして安全性の点からは、保護リン
グとシステムの中性点を、共にオーミックヒータの主接
地点に接続することが望ましい。
【0025】どのような状態であっても、もし金属パイ
プ接続が容器2にされようとするならば、これらはアー
スされることが要求される。そしてさらに、保護リング
8、13はこれらのパイプおよびアースに電気的に接続
されるであろう。
【0026】電極1および保護リング8、13は、加熱
される流体の化学的あるいは電気化学的特性に適合した
適宜の材質によって構成される。一般的に、電流密度に
は、電極の電流流通領域を損傷したり、流体が電極表面
を分解し、さもなければ電極表面と反応してその表面に
汚染沈積物を生成したりし、これによって、オーミック
ヒータの機能に悪影響を及ぼすことなしに、ある特定の
電極材料あるいは作用流体が耐え得るであろう上限があ
る。オーミックヒータの寸法、特に電極1の相互間の間
隔、および電極1と保護リング8、13との距離は、電
極と流体との組み合わせが耐え得るレベルに電流が制限
されるような方法によって選択される必要がある。工業
的に利用される広範な各種の流体に対して良好に作用す
る適宜の電極材質は、プラチナメッキされたチタンやグ
ラファイト(黒鉛)をベースとした各種の材質であるこ
とが発見された。
【0027】普通の水道水のような、導電性を有する流
体にとって、オーミックヒータの構成部分の適当な大き
さは、電極の直径が約50mm、各電極の中心間距離が1
00mmであろう。電極1は、おおむね直径200mm、長
さ1000mmのチューブ状の絶縁性ハウジング(容器)
内に納められてもよい。ヒータ端部までのパイプ5、1
1は直径25mmのものが使用でき、洩れ電流を減らすた
めには、オーミックヒータの絶縁性端板2b、2c内に
約50mm埋まっていなければならない。このようなオー
ミックヒータは、全体で数10kwの平衡3相電力を要す
る。
【0028】加熱される流体の導電率が、予定値よりも
高いことがわかっている時に、この種のヒータの電極間
を流れる電流を調整する適宜の方法は、各電極の規定の
長さを、丁度良い長さの熱収縮性あるいは他のぴったり
と整合した絶縁性チューブで覆うことであることがわか
った。各電極および被覆材料のいずれに対しても悪影響
を及ぼさないことは実験によって確認され、供給電源の
各相から流れる電流は、簡単かつ正確に調整される。こ
のような絶縁性チューブ46は、図5に示したように、
各電極の上端部に設けることができる。
【0029】加熱された流体から放出されたあらゆるガ
スが容器2の出口ポート4を通って簡単に排出されるよ
うに、オーミックヒータの容器2は、その垂直方向の軸
に沿って載置することが便利であることが解った。同様
に、容器2内に流入した固体状の微粒子は、容器チャン
バの下端部に向って落ち、415Vの各電極1から離さ
れる傾向にあるので、そのような微粒子が、装置内に加
熱効果を生じさせる主電流通路の抵抗を短絡あるいは低
減する傾向を除去することができる。さらに、もし、容
器2の上端板および下端板2b、2cが、図1に示した
ように傾斜していれば、ガスはさらに容易に出口ポート
4から排出され、固体は入口ポート12近傍の容器2の
軸上に沈澱する傾向があるので、有利である。容器2の
各端部の保護リング8、13は、保護リング8、13
と、容器2の両端部のパイプフランジ6、7、15およ
び16との間に挿間された適当な形状の金属性ガスケッ
ト9、14によって容易にアースに接続される。容器2
を構成する3つの部分は、加熱された流体のあらゆる腐
蝕作用に耐えるばかりでなく、容器2内の温度や圧力に
耐え得る適宜のプラスチック材料によって形成されるこ
とができる。特に厳しい作動状態の場合には、ガラスや
エナメル塗装された鉄板のいずれかによって構成される
ことができる。
【0030】本発明の他の実施例を図3に示す。この実
施例の多くの部材は、先の実施例で説明したものと類似
している。しかし、容器2は、上側端板20aおよび傾
斜を有する本体20bのたった2つの部材から成り、こ
れらはフランジ22、23においてボルトによって共締
めされている。本実施例では、3つの電極間の間隔が、
加熱された流体の容器20の底部から上部への流れに従
って広がっている。この方法では、たとえヒータを通過
している間に加熱された流体の導電率が増加したとして
も、各電極21の長手方向に沿った各部での電流密度が
所望の一定値に保たれる。各電極21の電極下部および
上部でのピッチ円の直径の比が、加熱された流体の初期
および最後の導電率の比とほぼ同一であるならば、加熱
された流体の導電率は温度変化に対して直線的に上昇す
るので、直線的に増加する電極間の間隔は、この影響を
正確に相殺することがわかる。加熱された流体の温度
は、容器20の長さに沿って進展する間、距離にしたが
って、おおむね直線的に増加する。
【0031】図4に示した本発明のさらに他の実施例に
おいては、導電率が、加熱サイクルの間に大幅に変化す
る。本実施例では、導電率の変化に対処するために、直
径が互いに異なる、図1に示したような一般的タイプの
2つの容器30、31が、適宜の絶縁材料で構成された
補助板32によって共締されている。もし、オーミック
ヒータの2つの部分内の幾何学的に相関関係にある電極
33a、33bが電力源の同一の相に接続されるなら
ば、オーミックヒータの各部分を流れる電流の密度は、
他の部分の電気的な状態によって大きくは影響されない
であろうから、補助板32に保護リングを設ける必要は
なくなるであろう。
【0032】さらに図4は、下側の電極33bに電気的
接続を達成したり、流体の漏洩に対してこれらの接続を
シールしたりするための、代りの手段34、35を示し
ている。接続ピン34は、電極33bの下端部に垂直に
接続するために、下端板37を貫通している。接続ピン
34の頭部は、ワイヤ36と電極33bとが電気的に接
続されるように、ワイヤ36に接続されている。接続ピ
ン34と下端板37とは、流体の散逸を防ぐためにシー
ル部材35によってシールされている。
【0033】2つ以上の加熱ステージあるいはチャンバ
が必要であれば、それらは、適宜の補助板を介して中間
チャンバへの電気的接続を放射状に行うことにより、同
様な手法で直列に追加されることができる。補助板32
の表面は、放出されたガスの排出を促進したり、または
これらの補助板32での固体の蓄積を防止したりするた
めに、前記したような形状に形成されている。
【0034】図5は、本発明のさらに他の実施例を示し
ている。本実施例では、発明の多機能さが図示されてお
り、ヒータが、メッキ用あるいはリン酸処理用の浴槽と
して用いられるような液体タンクの加熱のために用いら
れる。従来一般的には、このような用途には熱交換器が
用いられていたが、これはひどい汚れにさらされる。
【0035】容器42は容器本体42aおよび上端板4
2bによって構成され、液体タンク49内に浮いてい
る。電極41は上端板から容器42内に挿通され、ワイ
ヤ(配線)45によって3相電力源(図示せず)に接続
される。
【0036】前述の実施例で見られたような出口ポート
は、上端板42bには設けられていない。その代わり
に、容器42上部の流体が容器本体42aの側壁を通し
て排出されるように、容器42内に出力パイプ48が設
けられている。
【0037】出力パイプ48および入口ポート50内に
は、2組の保護リング43、44が設けられている。電
極に最も近い保護リングは中性保護リング43であり、
離れている保護リングはアースされた保護リングであ
る。2組の保護リングを備えたので、高感度変成器内の
線相(ライン)電流の総和から中性点の電流を減算する
ことによって洩れ電流が計測され、したがって、モニタ
されることができる。直径50mm、長さ1000mm、中
心間で100mm離れた電極を有し、415Vの相電圧で
約20kwを消費するヒータの場合、総洩れ電流は1m
Aをかなり下回りことが確認され、これによって、加熱
用流体を介して装置のアース部分へ流れる洩れ電流は微
々たるものでなければならないという要求を上記設計で
満足できることがわかった。
【0038】本発明のこの実施例では、流体の循環は熱
による環流(熱的サイフォン現象)によって行われ、流
体の循環は、流体の温度上昇による比重の減少によって
引き起こされる。したがって、容器内の流体の温度が上
昇すれば、流体は出力パイプ48に向って上昇し、入口
ポ―ト50で、より低温の流体と入れ替わる。
【0039】本実施例については、さらに他の特徴が明
らかにされている。アースされ、金属被覆された熱電対
47が、ヒータから離れる流体の温度を測定するために
使用されている。出力パイプ48の位置での軸が、先に
示したように、アース電位あるいはその近辺に保たれる
ので、熱電対47の使用が可能になる。
【0040】図5はまた、先に示したように、電極の電
流を調節するための絶縁性スリーブ46をも示してい
る。これらのスリーブ46を電極41に沿って上下に移
動させると、電極を流れる電流を変化させることができ
る。
【0041】上記した各実施例では、電極が容器の空洞
部に設けられているように示したが、粘性流体を加熱す
るのであれば、電極が容器の絶縁性壁に接するように設
けることも効果的かもしれない。このようにすれば、流
体内の微粒子が捕捉される電極の背部がなくなるという
利点がある。
【0042】図6は、このような変形例を図2に似た断
面図で示している。電極54の断面は、その背面部が容
器の側壁52と接触するような同一面形状になってい
る。符号53は入力ポートを示している。このような工
夫によれば、容器の壁を通しての電極背部への電気的接
続が、適宜のシール方法を用いることにより、さらに容
易になるかもしれない。これによって、入口ポートと出
口ポートとの間での表面遷移がより一層なだらかにな
り、電極周辺に生成される浮游物内に固体が含まれる確
率を減少させることができる。これは明らかに、粘性流
体あるいは固体物を含む流体にとって大変重要である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、流れの軸に沿った流体はアース電位またはそ
れに近い電位に保たれるので、その結果、入力パイプお
よび出力パイプ終端部への洩れ電流を著しく減少させる
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるオーミックヒータの縦
断面図である。
【図2】図1に示した実施例であるオーミックヒータの
横断面図である。
【図3】本発明の他の実施例であるオーミックヒータの
縦断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例であるオーミックヒ
ータの縦断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例であるオーミックヒ
ータの縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例であるオーミックヒータの
横断面図である。
【符号の説明】
1…電極、2a…本体、2b…上端板、2c…下端板、
4…出口ポート、5…出力パイプ、8、13…保護リン
グ、9、14…ガスケット、10…配線、11…入力パ
イプ、12…入口ポート、17…シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート スターリング 英国、L60 8PN ワーラル ヘスウォ ール、ステーション ロード 9

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時には、流体が、それらの流路の間
    を軸方向に流れる、入口ポートおよび出口ポートを備え
    た容器と、 前記流れの軸のまわりに隔離して配置され、かつ前記容
    器内に収容された少なくとも2本の電極と、 前記軸上の電位がアースに対して常に実質上零となるよ
    うに、前記電極に電力を供給する手段とを具備したこと
    を特徴とする流体加熱用のオーミックヒータ。
  2. 【請求項2】 前記容器は電気的に絶縁されていること
    を特徴とする請求項1記載のオーミックヒータ。
  3. 【請求項3】 前記各電極は、流れの軸に対して平行に
    伸びていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のオーミックヒータ。
  4. 【請求項4】 前記各電極は、前記軸に垂直方向での相
    互の間隔が、前記流体の流れる方向の軸に沿って下流側
    ほど増大することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のオーミックヒータ。
  5. 【請求項5】 前記各電極の背面は、前記容器の壁に近
    接していることを特徴とする請求項2ないし請求項4の
    いずれかに記載のオーミックヒータ。
  6. 【請求項6】 3本の前記電極を有し、使用時には、各
    電極には3相電力源から単相電力が供給されることを特
    徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のオ
    ーミックヒータ。
  7. 【請求項7】 前記入口ポートおよび出口ポートは前記
    容器の対向する端部に設けられ、各ポートは前記容器の
    断面よりも実質上小さい面積を有することを特徴とする
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のオーミック
    ヒータ。
  8. 【請求項8】 前記各ポートの周囲には、導電性の保護
    リングが設けられたことを特徴とする請求項1ないし請
    求項7のいずれかに記載のオーミックヒータ。
  9. 【請求項9】 前記各電極の一部分の表面は、摺動可能
    な絶縁部材で覆われていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項8のいずれかに記載のオーミックヒータ。
  10. 【請求項10】 前記容器は、流体が重力に逆らって流
    れるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項9のいずれかに記載のオーミックヒータ。
  11. 【請求項11】 少なくとも2つの前記容器が、その中
    心軸が一致するように連結され、各容器内の前記電極間
    の間隔は、流体の流れる方向の下流側にある容器の電極
    間ほど段々に広がっていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項10のいずれかに記載のオーミックヒータ。
  12. 【請求項12】 前記各容器内の電極は、各容器内での
    幾何学的位置が等価である電極同士が電気的に共通接続
    されたことを特徴とする請求項11記載のオーミックヒ
    ータ。
  13. 【請求項13】 加熱されるべき流体を、流れの軸に沿
    って容器内を通過させる工程と、前記軸上の電位がアー
    スに対して常に実質上零となるように、前記軸のまわり
    に隔離配置された電極を付勢する工程とを有するオーミ
    ックヒータの作動方法。
  14. 【請求項14】 前記電極間の電流は、前記電極の表面
    を部分的に覆う絶縁部材の位置を調整することによって
    変化させ得ることを特徴とする請求項13記載のオーミ
    ックヒータの作動方法。
JP7829991A 1990-04-10 1991-03-19 オーミックヒータおよびその作動方法 Pending JPH05322308A (ja)

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DE69002936T2 (de) 1994-01-13
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DE69002936D1 (de) 1993-09-30
ES2045827T3 (es) 1994-01-16
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