JPH05316692A - 推力センサー付きアクチュエータ - Google Patents

推力センサー付きアクチュエータ

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JPH05316692A
JPH05316692A JP4117685A JP11768592A JPH05316692A JP H05316692 A JPH05316692 A JP H05316692A JP 4117685 A JP4117685 A JP 4117685A JP 11768592 A JP11768592 A JP 11768592A JP H05316692 A JPH05316692 A JP H05316692A
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actuator
thrust
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winding
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JP4117685A
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Inventor
Tsutomu Kaido
力 開道
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクチュエータの発生推力を、アクチュエー
タに使用されている磁性材料で検出する。 【構成】 アクチュエータの発生推力を、前記のアクチ
ュエータを構成する電磁鋼板などの材料の一部を前記の
発生推力の検出部分とし、前記発生応力に関係した磁気
などの物理的変化で検出し、制御することを特徴とする
アクチュエータ。磁気的変化を磁束検出用巻線により磁
束で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】モーターなどのアクチュエータでは、色
々な制御を行い、使用されている。制御をするために
は、動かそうとするものにかかる力や速度、位置などを
検出しているが、制御を応答性良くするには、モーター
などの回転数やトルクを直接検出し、モーター自身の回
転数やトルクを制御するなどが行われている。特に、非
常に高速な制御のためには、最も早く変化するトルクを
検出して行われる。しかし、トルクを検出のためには、
トルクセンサーを必要とするが、トルクセンサーをモー
ターに取り付けると、センサーなどでの摩擦、慣性モー
メントそれにモーターの大きさが大きくなるなどの問題
が生じている。
【0003】一方、トルクなどの推力は、一般的には、
推力の伝わる軸の機械的な歪を色々な方法で測定して検
出している。この推力検出のための歪センサーとして
は、歪による変位を直接測定するものや、半導体などを
使用した歪ゲージ、磁歪材料を使用した色々なセンサー
がある。しかし、これらのセンサーなどでは、モーター
のトルクなどの推力を検出する要求に対応した、使用温
度、応力範囲や応力の種類などの使用条件に対して、十
分とは言えない。
【0004】このように、モーターなどのアクチュエー
タを、高速制御などの高度な制御を行おうとすると、ト
ルクなどの推力の検出が必要となるが、従来の推力検出
方法を使うと、センサーなどでの摩擦、慣性モーメント
それにモーターの大きさが大きくなったり、センサーの
使用温度などの制約が生じるなどの問題があり、本来の
モーターなどで発生する推力を、摩擦、慣性モーメント
などの増加がなく、検出できるモーターなどのアクチュ
エータが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、既に述べた
サーボモーターなどの問題点を解決し、推力検出で摩
擦、慣性モーメントそれにモーターの大きさの増加がな
く、また使用温度などの制約が生じない、推力センサー
付きアクチュエータを提供することを目的としてなされ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、アクチュエータの発生推力を、前記のアクチュエ
ータを構成する材料の一部を前記の発生推力の検出部分
とし、前記発生推力に関係した物理的変化で検出するこ
とを特徴とする推力センサー付きアクチュエータ、およ
びアクチュエータの発生推力を、前記のアクチュエータ
を構成する材料の一部を前記の発生推力の検出部分と
し、前記発生推力に関係した物理的変化で検出し、制御
することを特徴とする推力センサー付きアクチュエータ
にある。
【0007】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0008】まず、アクチュエータとは、トルクなどの
推力を発生させるものであり、他のものに力を加えた
り、物の位置や変位を変化させたり、あるいはアクチュ
エータ自身の位置やアクチュエータの部分の変位を変化
させたりするものである。例えば、モーター、リニアモ
ーター、圧電アクチュエータ、電磁アクチュエータなど
であるが、他のアクチュエータでも本発明の適用が可能
であれば良い。電磁アクチュエータとは、電磁エネルギ
ー変換で駆動するもので、従来の誘導機、同期機、直流
機などや、ブラシレスモーター、ステッピングモーター
などのモーターであり、回転タイプのもの、リニア駆動
をするもの、偏平タイプのものなどである。
【0009】構成する材料とは、アクチュエータの推力
発生に関係する部分の材料だけでなく、アクチュエータ
のケースやアクチュエータの取付固定に関係する材料で
も良い。
【0010】物理的変化とは、寸法、形状、歪、応力な
どの力学的な物の変化、電気的性質、磁気的性質や光学
的性質の変化あるいは温度などの熱に関する変化などを
示す。この物理的変化を検出する検出部分は、アクチュ
エータを構成する材料の一部であり、好ましくは、変化
の大きいところが良い。例えば、モーターではステータ
コアのティースで、特に付け根の部分、或いはコアバッ
ク部などである。
【0011】このアクチュエータの推力の検出部分で
は、推力による物理的変化を2箇所以上の検出箇所で検
出し、その後、これらの出力信号を処理して、1つの検
出出力を精度良くアクチュエータの推力が検出できる。
ここで、処理とは、出力信号が導線に電気信号として得
られるならば、直列接続や並列接続したりすることであ
り、或いは加減乗除を行う処理装置に2つ以上の信号を
入れ、1つの検出出力としたりするものである。この信
号の処理は、アクチュエータの推力を精度良く検出する
ためには、推力による検出出力が増大するように、2以
上の信号の方向を考慮する必要がある。
【0012】この検出部分で、推力による物理的変化が
検出可能であれば1つの検出箇所で良い。しかし、より
精度良くするためには、その検出部分内の検出箇所を2
箇所にして、推力による物理的変化を差分で検出すると
良い。特に、一方の箇所で、推力による物理的変化が増
加であれば、他の一方の検出箇所は、減少するようにと
れれば最適である。しかも、出力をその差分にすれば、
出力は推力による物理変化に応じたものにできると共
に、出力も大きくなる。また、検出部分内に検出箇所を
3箇所以上にしても良い。例えば、検出しようとする推
力による物理変化が、他の要因による物理変化と同時に
起きる場合、2箇所ではそれらを分離できないもので
も、3箇所以上では可能な場合が存在する。このよう
に、アクチュエータの推力を検出する検出部分で、これ
らの2箇所以上の検出箇所を検出される信号を処理し
て、アクチュエータの推力を1つの検出出力として検出
すると良い。
【0013】本発明では、この検出部分を2つにしても
良い。アクチュエータの推力は、アクチュエータ内で均
一でなく、アクチュエータの全推力を検出するには、2
つ以上の検出部分が必要となる。例えば、電気で3相以
上で駆動する場合、アクチュエータの推力は、アクチュ
エータの部分の電気の位相で、異なる。従って、アクチ
ュエータの全推力を検出するには、2つ以上の検出部分
が必要となる。特に、3相以上で駆動するアクチュエー
タの場合、各相に対応して検出部分を配置すると良く、
例えば、アクチュエータの全推力にできるだけ比例する
ように、検出箇所を選んだり、各相に対応する出力を調
整し、それらの検出出力を直列接続するなどして加算
し、推力を検出すると良い。また、アクチュエータの構
造によっても、推力の分布が生じ、モーターで、ロータ
ーの回転軸がステータの中心になかったり、ローターの
偏心があったりすると、アクチュエータの場所で異なる
ので、アクチュエータの全推力を検出するには、2つ以
上の検出部分が必要となる。例えば、ローターの偏心に
対しては、ステータでの検出部分を、ローター軸に対
し、180°,120°や90°などの回転対称になる
ように配置させ、できるだけ、発生する全推力に比例す
るようにすると良い。
【0014】制御とは、アクチュエータの推力、速度、
位置などの制御はもとより、アクチュエータにより、推
力などが与えられるもの或いは系での力、速度、位置な
どの制御も含まれる。
【0015】応力検出を磁気的変化で行うとは、発生応
力や磁路の変化により生じる磁束密度、磁界、鉄損の変
化を、検出巻線やホール素子などの磁界検出素子などで
直接検出したり、またはその鉄損を、鉄損による温度上
昇で検出したり、或いは磁束密度、磁界変化による磁気
歪や光の屈折率の変化で検出することである。また、そ
の磁束密度や磁界の変化を検出する検出巻線や磁界検出
素子の誘起電圧や、その検出巻線や磁界検出素子と接続
した電気回路で、電圧や電流変化で検出する場合も含ま
れる。ここで言う検出巻線とは、磁束や磁界が変化して
いる箇所に巻線を施しその磁束や磁界の変化による誘起
電圧などを検出するもので、磁束検出用巻線や磁界検出
用巻線などであり、その巻線は、すべて導線である必要
はなく、磁性材料や他の部分の電導を一部あるいはすべ
て利用しても良い。
【0016】アクチュエータの発生推力の検出部の材料
が電磁鋼板などの磁性材料であると、物理的変化を磁気
的変化で、アクチュエータの推力を検出できる。特に、
電磁鋼板の珪素含有量は1〜5重量%で良い。これは余
り高いと、推力により生じる磁性材料の磁気特性変化
が、磁歪が低くなることから、小さくなり、珪素含有量
が少ないと、磁性材料の電気抵抗率などが低くなり、高
周波などの励磁で磁性変化を検出する場合、磁性材料内
の渦電流が大きくなり、推力検出の大きさが小さくな
る。しかし、この発明の適用が可能ならば他の磁性材料
でも良く、強磁性を示す普通鋼などの鉄系磁性材料や、
ニッケルやパーマロイなどのニッケルを含んだもの、コ
バルトやコバルトを含んだもの、或いはアモルファス磁
性材料などでも良い。
【0017】このように磁気的変化で、アクチュエータ
の推力を検出する場合、磁束の変化で行うと良く、磁性
材料に設けられた1個以上の穴や磁性材料の端部を用い
て、施された磁束検出用巻線で、検出することができ、
安価で簡単である。
【0018】この場合、励磁を行う必要があるが、この
ために、励磁巻線を設けても良く、或いは別途設けなく
ても、モーター界磁や電機子巻線電流による励磁を利用
しても良い。2箇所以上の検出箇所で励磁するには、各
々異なる励磁源で行っても良く、また同じ励磁源でも良
い。励磁巻線で励磁するには、磁束検出用巻線のよう
に、磁性材料に設けられた1個以上の穴や前記磁性材料
の端部を用いて、行うと良い。励磁巻線や磁束検出用巻
線を巻くために設けられた1個以上の穴を、励磁巻線と
磁束検出用巻線をともに巻くために使用しても良い。2
箇所以上を励磁するために、2つ以上の励磁巻線を直列
接続して励磁する方法も良い。励磁巻線と磁束検出用巻
線が、処理や精度アップのため、別々に設けることが好
ましいが、同じ巻線で兼ねられる場合には同一巻線でも
良い。すべての巻線を兼用すると、巻線の検出出力も同
じ方向になり、出力差などを取り出すことが難しくな
り、検出感度が一般に低下するので、巻線の1つあるい
は可能ならば2個以上の、一部の巻線の兼用が良い。
【0019】検出感度を上げたり、他の影響を除去する
ためには、それぞれの検出する磁性材料の箇所に、各々
閉磁路で別々に励磁を行うと、検出しやすくなる。この
場合、他からの影響が少ないように、或いは他への影響
が少ないように、閉磁路内の磁束流れを考慮し、或いは
励磁周波数や波形を周囲で使用してないものにすると良
い。励磁巻線で励磁する場合に、電源が必要となるが、
2箇所以上で検出するためには、同じ電源で励磁する
と、各々の検出箇所が同じ周波数や波形で、また同位相
で励磁できるので、2箇所以上の出力間の比較や処理が
容易にでき、それぞれの検出箇所に設けられた励磁巻線
を直列に接続したり並列にすると、励磁電流や励磁電圧
が一定にできる。また、同一電源で行うと、経済的であ
ることは言うまでもない。
【0020】磁気的変化を検出するにあたり、励磁する
周波数で検出すると良い。そのためには、その周波数の
みを通すフィルタなどを使用すると良い。或いは、励磁
波形に応じた磁気的変化のみを検出しても良い。例え
ば、励磁を矩形波やステップ波などで行い、その励磁変
化に応じた磁気的変化による出力を検出しても良い。従
って、ロックインアップなどを用い、処理することで、
精度良く検出できる。
【0021】2箇所以上で検出される検出巻線や他の素
子などの出力を直列に接続して出力を取り出すと便利で
ある。曲げ応力による検出出力が助長され大きくするた
めには、巻線や素子の接続方向を選ぶと出力が大きくで
きる。出力を大きくするためには、各出力をそれぞれ別
の増幅率で増幅、或いは減衰率で減衰させたものを、直
列接続や、加算、引き算処理を行っても良い。
【0022】
【実施例】[実施例1]図1は、2極の3相誘導モータ
ーにおける本発明の実施例を示す。図2はティース部の
詳細部で、励磁巻線と磁束検出用巻線の巻方を示すもの
である。1は誘導モーターのローターであり、2は3重
量%の無方向性電磁鋼板からなるステータコアを示す。
3相のUVW相に対応し、電機子巻線が3つのティース
部13A,13B,13Cにそれぞれ3A,3B,3C
に施されている。電機子巻線3A,3B,3Cに3相電
流を流すと、回転磁界が生じ、ローター1に推力である
トルクが生じる。ローターに生じる各部の推力8A′,
8B′,8C′は、各相に応じ位相の大きさが変化す
る。この推力8A′,8B′,8C′に対応し、反作用
として、ティース13A,13B,13Cにも応力8
A,8B,8Cが生じる。
【0023】この応力は、各ティースには曲げ応力とな
り、ティース13Aでは、ティースの一部である9Aで
は、張力が生じ、反対に、ティースの他の部分である1
0Aでは圧縮力が生じる。これらの物理変化での1つで
ある磁気的変化で、この応力を検出するために、励磁巻
線6A,6B,6Cと磁束検出巻線7A,7B,7Cを
それぞれ、ティース13Aの9A部と10A部、ティー
ス13Bの9B部と10B部、ティース13Cの9C部
と10C部に施してある。コアの一部に設けられた穴4
A,4B,4C,5A,5B,5Cは、これらの巻線を
施すために設けられたもので、励磁巻線と磁束探索用巻
線の方向は、9A,9B,9Cの部分で同方向とする
と、10A,10B,10Cの部分では逆方向になって
いる。励磁巻線6A,6B,6Cと磁束検出巻線7A,
7B,7Cはそれぞれ、同じ巻数であり、また巻かれた
コアの断面積も同じである。
【0024】そこで、このモーターに推力が生じると、
ティース13Aでは9Aに張力、10Aに圧縮力が加わ
るので、使用している無方向性電磁鋼板が張力、圧縮力
でそれぞれ透磁率が増加と減少をするため、9Aの部分
では、磁束検出用巻線の出力が増加し、他方10の部分
では、減少する。しかし、磁束検出巻線7Aは、9Aの
部分と10Aの部分で、逆方向に接続しているので、応
力による変化が助長され、磁束検出用巻線7Aの出力変
化はティースにかかる応力8Aに比例する。従って、ロ
ーターに発生する推力8A′に比例して、磁束検出用巻
線7Aの出力が出力される。励磁巻線6A,6B,6C
を図3のように6A′−6A″−6B′−6B″−6
C′−6C″と接続してあるので、それぞれの検出部は
同時に同じ励磁がなされる。また、磁束検出用巻線7
A,7B,7Cも7A′−7A″−7B′−7B″−7
C′−7C″と直列に接続されている。従って、磁束検
出用巻線7A,7B,7Cの出力を加算した出力12
は、ティース部の応力8A,8B,8Cを加算したもの
に比例して変化することになる。この誘導モーターの全
推力即ちモーターの発生トルクは、8A′,8B′,8
C′を加算したものであるので、出力12はトルクに比
例した変化をする。
【0025】
【発明の効果】本発明は、推力センサー付きアクチュエ
ータを提供するものであり、アクチュエータ推力を検出
するために、摩擦、慣性モーメント、それにモーターな
どの大きさが殆んど変化しないものであり、負荷の運動
を制御するために非常に適している。従って、従来のト
ルク検出機をカップリングを通して使用する場合、負荷
される摩擦や慣性モーメントが大きくなるため、高速で
高精度な制御が難しくなり、さらに電力効率も低下する
のに対し、高速、高精度で制御が可能であり、センサー
による電力効率低下も殆んどしない。さらに、従来のト
ルク検出器の大きさは、アクチュエータ本体と比べて無
視できる大きさでなく、全体の大きさやスペースにおい
て問題があるが、本発明の推力センサー付きアクチュエ
ータは、大きさは殆んど同じで、推力検出機能を持たせ
ることが可能である。アクチュエータで発生する推力
は、アクチュエータのコアなどの磁性材料を通して外部
に伝えられるので、その磁性材料に発生するアクチュエ
ータ推力による内部応力を検出すればアクチュエータ推
力を直接測定できるので、本発明の推力センサーは、ア
クチュエータで発生する推力を直接するものであり、こ
の点からも高速、高精度に適している。アクチュエータ
の全推力が検出できるように、検出部を複数の部分に配
置することで、精度良く推力を測定できる。
【0026】また、アクチュエータのコアが電磁鋼板な
どであればモーターの使用での温度上の制約も少ない。
電磁鋼板は半導体やアモルファスより温度変化が少なく
適している。
【0027】本発明では、アクチュエータの推力をコア
内に生じる内部応力で検出するものであり、例えば、応
力発生部分に、励磁巻線や磁束検出用巻線を施すのみで
検出可能であり、アクチュエータの構造上、非常に簡単
であり、かつ安価である。
【0028】アクチュエータの推力を磁気的に検出する
場合には、アクチュエータが電磁アクチュエータであれ
ば、影響しあう可能性があるが、検出に使用する励磁周
波数を、制御に使用される周波数以上に設定したり、或
いは使用されない周波数にすると問題なくできる。
【0029】本発明の効果を高めるためには、この推力
検出に適した材料を選定すれば良く、例えば、検出感度
を高める場合には、応力による磁性変化が大きい材料を
使用する必要があり、また、制御周波数の影響を受けな
いために、励磁周波数で使用する場合は高周波でも応力
による磁気的変化が大きいものが必要である。従って、
電磁鋼板の珪素含有量が1〜5重量%であると、磁歪定
数と電気抵抗が大きく、応力による磁気的変化が大きく
でき検出出力が大きい。
【0030】本発明では、磁気的変化が小さくても、ロ
ックインアンプなどで検出すれば高感度に検出できるの
で便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】2極の3相誘導モーターにおける本発明の実施
例である。
【図2】ティース部の詳細部で、励磁巻線と磁束検出用
巻線の巻方を示すものである。
【図3】励磁巻線と磁束検出用巻線の配線図である。
【符号の説明】
1 誘導モーターのローター 2 3重量%の無方向性電磁鋼板かなるステータコ
ア 13A ステータコアのティース 13B ステータコアのティース 13C ステータコアのティース 3A 電機子巻線 3B 電機子巻線 3C 電機子巻線 4A コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 4B コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 4C コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 5A コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 5B コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 5C コアの一部に設けられた巻線を施すために設け
られた穴 6A 励磁巻線 6B 励磁巻線 6C 励磁巻線 7A 磁束検出用巻線 7B 磁束検出用巻線 7C 磁束検出用巻線 8A モーターの発生トルクに応じて発生するティー
スでの応力 8B モーターの発生トルクに応じて発生するティー
スでの応力 8C モーターの発生トルクに応じて発生するティー
スでの応力 8A′ モーターの発生トルクに応じて発生するロータ
ーでの各部の推力 8B′ モーターの発生トルクに応じて発生するロータ
ーでの各部の推力 8C′ モーターの発生トルクに応じて発生するロータ
ーでの各部の推力 9A モーターの推力であるトルクにより張力が生じ
る部分 9B モーターの推力であるトルクにより張力が生じ
る部分 9C モーターの推力であるトルクにより張力が生じ
る部分 10A 圧縮力が生じる部分 10B 圧縮力が生じる部分 10C 圧縮力が生じる部分 11 励磁巻線に加える励磁電流 12 出力

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータの発生推力を、前記のア
    クチュエータを構成する材料の一部を前記の発生推力の
    検出部分とし、前記発生推力に関係した物理的変化で検
    出することを特徴とする推力センサー付きアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 アクチュエータの発生推力を、前記のア
    クチュエータを構成する材料の一部を前記の発生推力の
    検出部分とし、前記発生推力に関係した物理的変化で検
    出し、制御することを特徴とする推力センサー付きアク
    チュエータ。
  3. 【請求項3】 前記検出部分内において、2つ以上の検
    出箇所で前記物理的変化を検出し、それらの1組の信号
    を、その後処理して1つの検出出力として、前記検出部
    分の発生推力を検出する請求項1または2記載の推力セ
    ンサー付きアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 異なる電気角に対応した検出部分で発生
    推力を検出し得られる2つ以上の検出出力を1組の検出
    出力として、アクチュエータの全発生推力を検出する請
    求項1,2または3記載の推力センサー付きアクチュエ
    ータ。
  5. 【請求項5】 アクチュエータ内の構造的に異なる推力
    発生部分で発生推力または1組の発生推力を検出し得ら
    れる2つ以上または2組以上の検出出力を1組の検出出
    力として、アクチュエータの全発生推力を検出する請求
    項1,2,3または4記載の推力センサー付きアクチュ
    エータ。
  6. 【請求項6】 アクチュエータ発生推力の検出出力が増
    大するように、前記1組の検出出力の電気信号を方向を
    考慮して直列接続する請求項1,2,3,4または5記
    載の推力センサー付きアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記発生推力の検出部の材料が磁性材料
    であり、かつ、前記物理的変化が磁気的変化である請求
    項1〜6のいずれか一つに記載の推力センサー付きアク
    チュエータ。
  8. 【請求項8】 前記磁性材料が電磁鋼板である請求項7
    記載の推力センサー付きアクチュエータ。
  9. 【請求項9】 前記電磁鋼板の珪素含有量が1〜5重量
    %である請求項8記載の推力センサー付きアクチュエー
    タ。
  10. 【請求項10】 前記磁気的変化が磁束の変化であり、
    前記磁束変化を、磁性材料に設けられた1個以上の穴や
    前記磁性材料の端部を用いて、施された磁束検出用巻線
    で、検出する請求項7,8または9記載の推力センサー
    付きアクチュエータ。
  11. 【請求項11】 2箇所以上の検出箇所の励磁を各々異
    なる励磁源で行う請求項7,8,9または10記載の推
    力センサー付きアクチュエータ。
  12. 【請求項12】 励磁を磁性材料に設けられた1個以上
    の穴や前記磁性材料の端部を用いて、施された励磁巻線
    で行う請求項10または11記載の推力センサー付きア
    クチュエータ。
  13. 【請求項13】 2箇所以上を励磁するための2つ以上
    の励磁巻線を直列接続して励磁する請求項12記載の推
    力センサー付きアクチュエータ。
  14. 【請求項14】 励磁巻線や磁束検出用巻線を巻くため
    に設けられた1個以上の穴を、励磁巻線と磁束検出用巻
    線をともに巻くために使用する請求項12または13記
    載の推力センサー付きアクチュエータ。
  15. 【請求項15】 励磁する周波数、あるいは波形で、検
    出出力を検出する請求項7〜14のいずれか1つに記載
    の推力センサー付きアクチュエータ。
  16. 【請求項16】 アクチュエータが電磁アクチュエータ
    である請求項1〜15のいずれか1つに記載の推力セン
    サー付きアクチュエータ。
  17. 【請求項17】 検出箇所の励磁を電磁アクチュエータ
    の界磁や電機子電流で行う請求項16記載の推力センサ
    ー付きアクチュエータ。
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