JPH05303645A - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JPH05303645A
JPH05303645A JP4109604A JP10960492A JPH05303645A JP H05303645 A JPH05303645 A JP H05303645A JP 4109604 A JP4109604 A JP 4109604A JP 10960492 A JP10960492 A JP 10960492A JP H05303645 A JPH05303645 A JP H05303645A
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JP4109604A
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Yutaka Fuwa
裕 不破
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、監視等の複雑背景下の所望の対象認
識を確実に行なえることを最も主要な目的としている。 【構成】あらかじめ入力された背景画像を記憶する背景
画像記憶手段(2)と、あらかじめ入力された代表的な
対象画像を基準画像として記憶する基準画像記憶手段
(3)と、入力対象画像と背景画像との相関演算を行な
う第1の相関演算手段(4)と、入力対象画像と基準画
像との相関演算を複数の相関領域サイズで行なう第2の
相関演算手段(5)と、自己学習機能を有し、各相関演
算手段(4,5)による演算結果に基づいて対象の認識
を行ない対象認識結果を出力する対象認識手段(6)
と、背景画像と基準画像とに基づいて、対象認識手段
(6)における対象認識の学習データおよび教師信号を
生成する学習データ生成手段(7)とを備えたことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を認識する装置に
係り、特にあらかじめ複数の代表的な対象画像と対象の
位置および範囲を教示し、背景画像を与えることによっ
て対象認識の方法を自己学習し、監視等の複雑背景下の
所望の対象認識を確実に行ない得るようにした画像認識
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像を認識する手法として
は、一般に、対象の特徴量を捉えて認識する方法と、あ
らかじめ入力された基準画像とのパターンマッチングに
よる方法とがある。ここで、パターンマッチングの代表
的な方法としては、相関演算法がある。すなわち、この
相関演算法は、対象画像をp,基準画像をrとすると、
適当な領域aについて、
【0003】
【数1】 とおいて、 cpr=spr/(sp ・sr ) ……(4) を求めることによって相関値cprが求められる。
【0004】ここで、pv はpの領域aにおける平均
値、rv はrの領域aにおける平均値である。−1≦c
pr≦+1が成立し、cpr=+1の時に、pとrが領域a
で一致することを示している。なお、この場合、(4)
式には平方根演算があり、演算を複雑にすることから、 Cpr=spr 2 /(sp ・sr ) (spr>0の時) Cpr=0 (spr≦0のとき) ……(5) とすることがしばしば行なわれる。
【0005】この相関演算法は、対象および背景濃淡値
(明るさ)の変動に強く、また比較的にランダムノイズ
に強い長所を持っている。また、特徴を求めるアルゴリ
ズムを厳密に求めなくても、対象を認識することができ
る。
【0006】一方、近年、研究が盛んになってきたニュ
ーラルネットワークに、画像データを入力して認識する
方法も考えられてきている。ニューラルネットワーク
は、学習により最適な認識方法を自動生成できる利点が
ある。
【0007】一般に用いられる3層パーセプトン型ニュ
ーラルネットワークは、図11に示すような構成となっ
ており、図中の丸印はニューロンを示している。また、
図11における第m層n番目のニューロンの詳細を図1
2に示す。図12において、ニューロンの出力O
m n は、第m−1層i番目のニューロンの出力をO
m-11 として、
【0008】 o m n =ΣW m-1 1 ± m n ・O m-1 1 ……(6) O m n =f(o m n ) ……(7) となる。
【0009】ここで、W m-1 1 m n は第m−1層i番目
のニューロンと第m層n番目のニューロンの間のシナプ
ス結合値、f()は非線形な関数である。f()は、通
常はシグモイド関数が用いられ、 f(x)=1/(1+e-x) ……(8) で示される。
【0010】多層パーセプトン型ニューラルネットワー
クの学習法としてしばしば用いられる誤差逆伝播法は、
シナプス結合値W m-1 1 ± m n を出力層から入力層に向
かって順に修正して所望のシナプス結合値を得る手法で
ある。すなわち、出力層において、n番目のニューロン
に与えられる教師信号をYnとすると、学習信号d m n
は、 d m n =(O m n −Yn )・f・(o m n ) ……(9) となる。また、中間層における学習信号d m n は、
【0011】
【数2】 となる。シナプス結合値W m-1 1 m n の変更量Δ m-1
1 m n は、ηを学習定数として Δ m-1 1 m n =−η・d m n ・O m-1 1 ……(11) となる。以上の過程において、出力と教師信号との差が
微少になれば、ニューラルネットワークは所望の出力を
するようになる。
【0012】しかしながら、特徴量の抽出によって対象
を認識する方法では、対象や背景毎に認識アルゴニズム
を作成する必要があり、監視等の状況が変化しやすい場
合には適用することができない。
【0013】また、相関演算法によるパターンマッチン
グを用いて対象を認識する方法では、明るさの変動に強
いという長所がある。が、その反面、背景の形状が変化
すると、相関値が極めて小さくなるため、対象を認識す
ることができないばかりでなく、背景の一部の領域では
対象があるものと誤認識する等、背景の形状変化に極め
て弱いという問題がある。
【0014】さらに、画像を直接ニューラルネットワー
クに入力して認識する方法は、複雑背景下の画像認識で
は、非常に多くの背景下での対象画像を学習させる必要
があるため、学習が収束し難い、学習時間が膨大になる
等の問題がある。このため、画像データを直接ニューラ
ルネットワークに入力して処理することは一般的ではな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
画像認識方法においては、監視等の複雑背景下の所望の
対象認識を行なうことができないという問題があった。
【0016】本発明の目的は、あらかじめ複数の代表的
な対象画像と対象の位置および範囲を教示し、背景画像
を与えることによって対象認識の方法を自己学習でき、
監視等の複雑背景下の所望の対象認識を確実に行なうこ
とが可能な極めて信頼性の高い画像認識装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像認識装置は、図1に示すように、対
象画像を入力する対象画像入力手段1と、あらかじめ入
力された背景画像を記憶する背景画像記憶手段2と、あ
らかじめ入力された代表的な対象画像を基準画像として
記憶する基準画像記憶手段3と、入力された対象画像と
背景画像記憶手段2に記憶された背景画像との相関演算
を行なう第1の相関演算手段4と、入力された対象画像
と基準画像記憶手段3に記憶された基準画像との相関演
算を複数の相関領域サイズで行なう第2の相関演算手段
5と、自己学習機能を有し、第1の相関演算手段4によ
る演算結果と第2の相関演算手段5による演算結果とに
基づいて対象の認識を行ない対象認識結果を出力する対
象認識手段6と、背景画像記憶手段2に記憶された背景
画像と基準画像記憶手段3に記憶された基準画像とに基
づいて、対象認識手段6における対象認識の学習データ
および教師信号を生成する学習データ生成手段7とを備
えて構成している。
【0018】ここで、特に上記対象認識手段6として
は、第1の相関演算手段4による演算結果と第2の相関
演算手段5による演算結果と学習データ生成手段7によ
る教師信号とに基づいて、誤差逆伝播法により対象認識
方法を自己学習する3層パーセプトロン型ニューラルネ
ットワークである。
【0019】また、上記対象認識手段6としては、第1
および第2の相関演算手段4および5による演算結果で
ある各相関値と学習データ生成手段7による教師信号と
の傾きを最小自乗法により求めて、当該傾きの値をその
相関値の出力重み係数とし、傾き0(相関がない)であ
る相関値を排除し、傾きが正の相関値を正の出力重みで
肯定し、傾きが負の相関値を負の出力重みで否定するこ
とにより、総合的に相関値を取捨選択して対象を認識す
る統計処理部である。
【0020】
【作用】本発明の画像認識装置においては、まず、自己
学習時には、基準画像記憶手段3に、あらかじめ代表的
な対象画像を基準画像として記憶し、同時に対象の位置
および範囲を記憶しておく。また、対象認識の実環境下
で対象が現われない時に、あらかじめ背景画像を入力し
て背景画像記憶手段2に記憶する。次に、学習データ作
成手段7では、基準画像と背景画像とを基に対象認識の
学習データおよび教師信号を生成する。そして、対象認
識の学習データを、第1の相関演算手段4および第2の
相関演算手段5に入力し、対象認識手段6に教師信号を
入力する。
【0021】すると、第1の相関演算手段4では、学習
データと背景画像記憶手段2に記憶された背景画像との
相関演算を行ない、その結果を対象認識手段6に入力す
る。また、第2の相関演算手段5では、学習データと基
準画像記憶手段3に記憶された基準画像との相関演算を
複数の相関領域サイズで行ない、その各結果を対象認識
手段6に入力する。これにより、対象認識手段6では、
第1の相関演算結果と第2の相関演算結果と教師信号と
を基に、あらかじめ定められた学習方式によって対象認
識方法を自己学習する。
【0022】一方、画像認識時には、背景画像記憶手段
2に記憶した背景に類似した背景を持つ対象画像を、対
象画像入力手段1に入力する。そして、この対象画像と
背景画像記憶手段2に記憶された背景画像との相関演算
を第1の相関演算手段4で行ない、その結果を対象認識
手段6に入力する。また、対象画像と基準画像記憶手段
3に記憶された基準画像との相関演算を第2の相関演算
手段5で複数の相関領域サイズで行ない、その結果を対
象認識手段6に入力する。これにより、対象認識手段6
では、第1の相関演算手段4の結果と第2の相関演算手
段5の結果とから、対象の認識を行ない、その対象認識
結果を出力する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図2は、本発明による画像認識装置の構
成例を示す機能ブロック図であり、図1と同一部分には
同一符号を付して示している。
【0024】すなわち、本実施例の画像認識装置は、図
2に示すように、対象画像入力部1と、背景画像記憶部
2と、基準画像記憶部3と、第1の相関演算部4と、第
2の相関演算部5と、対象認識部6と、学習データ生成
部7とから構成している。ここで、対象画像入力部1
は、対象画像を入力するものである。また、背景画像記
憶部2は、あらかじめ入力された背景画像を記憶するも
のである。さらに、基準画像記憶部3は、あらかじめ入
力された代表的な対象画像を基準画像として記憶するも
のである。一方、第1の相関演算部4は、入力された対
象画像と背景画像記憶手段2に記憶された背景画像との
相関演算を行なうものである。また、第2の相関演算部
5は、入力された対象画像と基準画像記憶手段3に記憶
された基準画像との相関演算を複数の相関領域サイズで
行なうものである。
【0025】さらに、対象認識部6は、自己学習機能を
有し、第1の相関演算手段4による演算結果と第2の相
関演算手段5による演算結果とに基づいて対象の認識を
行ない対象認識結果を出力するものである。
【0026】すなわち、この対象認識部6は、3層パー
セプトロン型ニューラルネットワーク6aを備えてな
り、第1の相関演算手段4による演算結果と第2の相関
演算手段5による演算結果と学習データ生成手段7によ
る教師信号とに基づいて、誤差逆伝播法により対象認識
方法を自己学習するものである。
【0027】さらにまた、学習データ生成部7は、対象
抽出部8と、対象移動部9と、画像合成部10と、教師
信号生成部11とを備えてなり、背景画像記憶手段2に
記憶された背景画像と基準画像記憶手段3に記憶された
基準画像とに基づいて、対象認識手段6における対象認
識の学習データおよび教師信号を生成する学習データ生
成手段7とを備えて構成している。次に、以上のように
構成した本実施例の画像認識装置の作用について、図3
ないし図8を用いて説明する。まず、自己学習時の作用
について、図3ないし図5を用いて述べる。
【0028】まず、図3に示すように、基準画像記憶部
3に、あらかじめ代表的な対象画像を、対象の部分のみ
基準画像として記憶しておく。また、対象認識の実環境
下で対象が現われない時に、あらかじめ背景画像を入力
して背景画像記憶部2に記憶する。
【0029】次に、自己学習時には、図4に示すよう
に、学習データ生成部7で、基準画像と背景画像とを基
に対象認識の学習データおよび教師信号を生成する。図
5は、学習データ生成部7で生成される学習データおよ
び教師信号の詳細を示す図である。
【0030】すなわち、基準画像記憶部3の基準画像の
うち、対象の部分だけを基準画像と共に記憶されている
対象の位置・範囲情報を用いて対象抽出部8で抽出し、
対象移動部9で適当に位置を移動してから、画像合成部
10で背景画像の上に画像合成する。この画像合成部1
0は、単純に基準画像で対象のある部分は基準画像のデ
ータを出力し、対象のない部分は背景画像のデータを出
力する一種のスイッチである。そして、画像の移動量を
変えて、いくつかの学習データを生成する。元の対象の
位置・範囲は基準画像記憶部3に記憶されており、対象
移動部9による移動量は既知であるから、この2つから
教師信号として、対象の中心位置を示す信号と対象の範
囲および種別を示す信号を容易に生成できる。
【0031】次に、このようにして生成した対象認識の
学習データを第1の相関演算部4および第2の相関演算
部5に入力し、また対象認識部6に教師信号を入力す
る。すると、第1の相関演算部4では、学習データと背
景画像記憶部2に記憶された背景画像との相関演算を複
数の相関領域サイズでもって行ない、その結果を対象認
識部6に入力する。また、第2の相関演算部5では、学
習データと基準画像記憶部3に記憶された基準画像との
相関演算を複数の相関領域サイズでもって行ない、その
各結果を対象認識部6に入力する。これにより、対象認
識部6では、第1の相関演算結果と第2の相関演算結果
と教師信号とから、3層パーセプトロン型ニューラルネ
ットワーク6aにおいて誤差逆伝播法により対象認識方
法を自己学習する。
【0032】かかる自己学習により、第2の相関演算部
5の出力のうち適当なものが肯定条件として、第1の相
関演算部4の出力のうち適当なものが否定条件としてそ
れぞれ選択され、上記判定ができるような最適な構成が
自動生成される。次に、認識時の作用について、図6を
用いて述べる。
【0033】いま、背景画像記憶部2に記憶した背景に
類似した背景を持つ対象画像が、対象画像入力部1から
入力される。次に、対象画像と背景画像記憶部2に記憶
された背景画像との相関演算を第1の相関演算部4で行
ない、その結果を対象認識部6に入力する。また、対象
画像と基準画像記憶部3に記憶された基準画像との相関
演算を第2の相関演算部5で行ない、その結果を対象認
識部6に入力する。これにより、対象認識部6では、第
1の相関演算部4の結果と第2の相関演算部5の結果と
から、3層パーセプトロン型ニューラルネットワーク6
aにより対象の認識を行なって出力する。この場合、既
に、類似した背景において対象の認識について自己学習
がなされているので、ほぼ所望の対象認識が行なわれる
ことになる。次に、かかる認識時の作用についてより詳
細に述べる。
【0034】まず、背景が単純で対象がはっきりしてい
る場合には、従来の技術で述べたように、単純に対象画
像と基準画像の相関演算を適当な相関領域サイズで行な
えばよいが、複雑背景下で対象が若干変型するような場
合には、相関領域サイズが大きい場合、相関値が非常に
小さくなる傾向がある。一方、相関領域サイズが小さく
なると、画像全体にかかるランダムノイズ等に弱くな
る。このため、図7に示すように、複数の相関領域サイ
ズで各々相関演算を行ない、その結果を総合的に判定す
ることによって、認識精度がより一層向上する。
【0035】また、複雑背景下では、対象部分以外に背
景部分にも相関値が大きくなる部分が発生することが多
い。このため、図8に示すように、第2の相関演算部5
で対象画像と基準画像との相関演算を行ない、そこから
第1の相関演算部4で対象画像と背景画像との相関演算
結果の大きいところ(背景部分)を除外することによっ
て、認識精度をより一層大幅に向上できる。
【0036】上述したように、本実施例の画像認識装置
は、対象画像を入力する対象画像入力部1と、あらかじ
め入力された背景画像を記憶する背景画像記憶部2と、
あらかじめ入力された代表的な対象画像を基準画像とし
て記憶する基準画像記憶部3と、入力された対象画像と
背景画像記憶手段2に記憶された背景画像との相関演算
を行なう第1の相関演算部4と、入力された対象画像と
基準画像記憶手段3に記憶された基準画像との相関演算
を複数の相関領域サイズで行なう第2の相関演算部5
と、第1の相関演算手段4による演算結果と第2の相関
演算手段5による演算結果と学習データ生成手段7によ
る教師信号とに基づいて、誤差逆伝播法により対象認識
方法を自己学習する3層パーセプトロン型ニューラルネ
ットワーク6aを備えてなり、第1の相関演算手段4に
よる演算結果と第2の相関演算手段5による演算結果と
に基づいて対象の認識を行ない対象認識結果を出力する
対象認識部6と、対象抽出部8と、対象移動部9と、画
像合成部10と、教師信号生成部11とを備えてなり、
背景画像記憶手段2に記憶された背景画像と基準画像記
憶手段3に記憶された基準画像とに基づいて、対象認識
手段6における対象認識の学習データおよび教師信号を
生成する学習データ生成部7とから構成したものであ
る。
【0037】従って、代表的な対象画像と対象の位置お
よび範囲を基準画像として記憶し、さらに対象認識前に
対象がない状態で背景画像を記憶し、基準画像と背景画
像をもとに学習データと教師信号を生成して対象認識部
6を自己学習できるため、監視等の複雑背景下の所望の
対象認識を確実に行なうことが可能となる。
【0038】また、相関演算法を基本として、背景の形
状変化に強い対象認識方法を提供することができると共
に、相関演算法の利点である、基本的には基準画像を提
示した対象との区分を教示するだけによって、対象を容
易に認識することが可能となる。次に、本発明の他の実
施例について説明する。
【0039】図9は、本発明による画像認識装置の他の
構成例を示す機能ブロック図であり、図2と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0040】すなわち、本実施例の画像認識装置は、図
9に示すように、対象認識部6として、図2における3
層パーセプトロン型ニューラルネットワーク6aに代え
て、統計処理部6bを備えて構成している。
【0041】ここで、統計処理部6bは、前記第1およ
び第2の相関演算部4および5による演算結果である各
相関値と、前記学習データ生成部7による教師信号との
傾きを最小自乗法により求めて、この傾きの値をその相
関値の出力重み係数とし、傾き0(相関がない)である
相関値を排除し、傾きが正の相関値を正の出力重みで肯
定し、傾きが負の相関値を負の出力重みで否定すること
により、総合的に相関値を取捨選択して対象を認識する
ものである。
【0042】かかる画像認識装置においては、前述の実
施例の場合と同様に、学習データ生成部7で学習データ
と教師信号が生成される。そして、統計処理部6bで
は、各相関値と教師信号との傾きを最小自乗法により求
め、この傾きの値をその相関値の出力重み係数とする。
【0043】これにより、図10に示すように、傾き0
(相関が無い)である相関値を排除し、傾きが正の相関
値を正の出力重みで肯定し、傾きが負の相関値を負の出
力重みで否定することにより、総合的に相関値を取捨選
択して対象認識ができることになる。
【0044】以上のようにして、代表的な対象画像と対
象の位置・範囲を基準画像として記憶し、さらに対象認
識前に対象がない状態で背景画像を記憶し、基準画像と
背景画像をもとに学習データと教師信号を生成して対象
認識部6を自己学習することにより、前述の実施例の場
合と同様に、監視等の複雑背景下の所望の対象認識を確
実に行なうことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、あ
らかじめ複数の代表的な対象画像と対象の位置および範
囲を教示し、背景画像を与えることによって対象認識の
方法を自己学習でき、監視等の複雑背景下の所望の対象
認識を確実に行なうことが可能な極めて信頼性の高い画
像認識装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像認識装置を示す機能ブロック
図。
【図2】本発明による画像認識装置の一実施例を示す機
能ブロック図。
【図3】同実施例における基準画像および背景画像入力
時の作用を説明するための図。
【図4】同実施例における自己学習時の作用を説明する
ための図。
【図5】同実施例における学習データおよび教師信号の
詳細を示す図。
【図6】同実施例における認識時の作用を説明するため
の図。
【図7】同実施例における複数の相関領域サイズの相関
演算部の効果を説明するための図。
【図8】同実施例における第1の相関演算部と第2の相
関演算部および対象認識部の効果を説明するための図。
【図9】本発明による画像認識装置の他の実施例を示す
機能ブロック図。
【図10】同他の実施例における作用を説明するための
図。
【図11】3層ニューラルネットワークの詳細を示す
図。
【図12】図11における一部を拡大して示す図。
【符号の説明】
1…対象画像入力手段、2…背景画像記憶手段、3…基
準画像記憶手段、4…第1の相関演算手段、5…第2の
相関演算手段、6…対象認識手段、6a…3層パーセプ
トロン型ニューラルネットワーク、6b…統計処理部、
7…学習データ生成手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ入力された背景画像を記憶す
    る背景画像記憶手段と、 あらかじめ入力された代表的な対象画像を基準画像とし
    て記憶する基準画像記憶手段と、 入力された対象画像と前記背景画像記憶手段に記憶され
    た背景画像との相関演算を行なう第1の相関演算手段
    と、 前記入力された対象画像と前記基準画像記憶手段に記憶
    された基準画像との相関演算を複数の相関領域サイズで
    行なう第2の相関演算手段と、 自己学習機能を有し、前記第1の相関演算手段による演
    算結果と前記第2の相関演算手段による演算結果とに基
    づいて対象の認識を行ない対象認識結果を出力する対象
    認識手段と、 前記背景画像記憶手段に記憶された背景画像と前記基準
    画像記憶手段に記憶された基準画像とに基づいて、前記
    対象認識手段における対象認識の学習データおよび教師
    信号を生成する学習データ生成手段と、 を備えて成ることを特徴とする画像認識装置。
  2. 【請求項2】 前記対象認識手段としては、前記第1の
    相関演算手段による演算結果と前記第2の相関演算手段
    による演算結果と前記学習データ生成手段による教師信
    号とに基づいて、誤差逆伝播法により対象認識方法を自
    己学習する3層パーセプトロン型ニューラルネットワー
    クであることを特徴とする請求項1に記載の画像認識装
    置。
  3. 【請求項3】 前記対象認識手段としては、前記第1お
    よび第2の相関演算手段による演算結果である各相関値
    と前記学習データ生成手段による教師信号との傾きを最
    小自乗法により求めて、当該傾きの値をその相関値の出
    力重み係数とし、傾き0(相関がない)である相関値を
    排除し、傾きが正の相関値を正の出力重みで肯定し、傾
    きが負の相関値を負の出力重みで否定することにより、
    総合的に相関値を取捨選択して対象を認識する統計処理
    部であることを特徴とする請求項1に記載の画像認識装
    置。
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