JPH05285352A - 回転型膜分離装置 - Google Patents

回転型膜分離装置

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JPH05285352A
JPH05285352A JP11084492A JP11084492A JPH05285352A JP H05285352 A JPH05285352 A JP H05285352A JP 11084492 A JP11084492 A JP 11084492A JP 11084492 A JP11084492 A JP 11084492A JP H05285352 A JPH05285352 A JP H05285352A
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JP
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liquid
membrane separation
separation device
filtered
filtration
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Application number
JP11084492A
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English (en)
Inventor
Hideo Koide
英夫 小出
Fumitaka Hayata
文隆 早田
Yukio Fukushima
幸生 福島
Masahiro Kon
正浩 昆
Masataka Kasai
正隆 河西
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D33/00Filters with filtering elements which move during the filtering operation
    • B01D33/15Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces
    • B01D33/21Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces with hollow filtering discs transversely mounted on a hollow rotary shaft

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃縮処理を行う場合に、ろ過板を回転させる
駆動モータの消費する消費電力を少なくできる回転型膜
分離装置を得ることが目的である。 【構成】 濃縮処理を行う密封容器16内には、濃縮を
行う複数のろ過板34が設けられている。このろ過板3
4表面には、濃縮する成分以外を通すろ過膜46が覆っ
ており、濃縮する成分以外はろ過膜46から中空部分4
0を通り吐出口38より水槽74へ送流され、濃縮液9
2は注出口22よりパイプ24を通り水槽90等の所要
個所に送流される。また、密封容器16内の濃縮液92
の温度を測温抵抗体60により検出し、この温度より濃
縮液92の粘度状態を把握し、ろ過板34を回転させる
駆動モータ54の回転数を回転制御装置62により下げ
て、駆動モータ54の消費する消費電力を少なくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品や食品などの製
造工程等に用いられる各種被ろ過液のろ過及び濃縮に使
用する回転型膜分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬品や食品などの製造工程等に
用いられる各種被ろ過液のろ過及び濃縮に使用する回転
型膜分離装置の膜エレメントとしては、平板状のろ過板
が使用されている。このろ過板は、例えば、特開昭61
ー181503号公報に示されるろ過装置では、回転自
在な支軸に、スペーサを介して所定間隔に取付けられて
おり、このろ過板表面に蓄積された被ろ過液の懸濁物質
が、ろ過板の回転による乱流効果によって取り除かれ、
且つ、ろ過板はろ過量の低下を抑制しながら被ろ過液を
ろ過するようになっている。
【0003】しかしながら、前記ろ過装置においては、
被ろ過液がろ過板の回転によってろ過板と共回りするた
め、ろ過板表面の乱流効果が少なくなり、懸濁物質がろ
過板表面に蓄積しやすくなるという不具合があった。
【0004】このろ過板表面の懸濁物質の蓄積を改善す
るための対策案の一例が、実開昭62ー130703号
公報に示されている。このろ過装置では、複数枚のろ過
板が、支軸に僅かな間隔で設けられており、これによっ
て、ろ過板表面の乱流効果が向上し、懸濁物質が蓄積し
ずらく、且つ、処理液を多くすることができる。なお、
このろ過板の間隔は、通常数mmに設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濃縮を
目的にこの回転型膜分離装置を運転する場合には、被ろ
過液中の濃縮すべき成分が、ろ過板間隙に高濃度の状態
で蓄積するため、ろ過板表面と高濃度の被ろ過液とによ
る摩擦抵抗が急激に大きくなる。従って、濃縮度が高く
なるにつれて濃縮液の粘度が上昇し、ろ過板を回転させ
る駆動力(トルク)の負荷が高くなる。このため、駆動
力の発生源とする駆動モータの消費電力が増大するとい
う不具合があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、濃縮処理を行
う場合に、ろ過板を回転させる駆動モータの消費する消
費電力を小さくすることができる回転型膜分離装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、容器内に設けられる複数のろ過板の回転によりろ過
及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、前記回転型
膜分離装置のろ過板を回転させる駆動手段と、前記回転
型膜分離装置内に設けられろ過板間に存在する被ろ過液
の粘度を検出する粘度検出手段と、前記粘度検出手段に
より検出される被ろ過液の粘度の上昇に対して前記駆動
手段の回転数を下げる回転制御手段と、を有することを
特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転によりろ過及び濃縮を行
う回転型膜分離装置において、前記回転型膜分離装置の
ろ過板を回転させる駆動手段と、前記回転型膜分離装置
内に設けられろ過板間に存在する被ろ過液の温度を検出
する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出され
る被ろ過液の温度の上昇に対して前記駆動手段の回転数
を下げる回転制御手段と、を有することを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の本発明は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転によりろ過及び濃縮を行
う回転型膜分離装置において、前記回転型膜分離装置内
に設けられろ過板を回転させる駆動手段と、前記駆動手
段の逆起電力を検出する逆起電力検出手段と、前記逆起
電力検出手段により検出される前記駆動手段の逆起電力
の上昇に対して前記駆動手段の回転数を下げる回転制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の本発明は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転によりろ過及び濃縮を行
う回転型膜分離装置において、前記回転型膜分離装置内
に設けられろ過板を回転させる駆動手段と、前記駆動手
段の消費電力を検出する消費電力検出手段と、前記消費
電力検出手段により検出される前記駆動手段の消費電力
の上昇に対して前記駆動手段の回転数を下げる回転制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0011】また、請求項5記載の本発明は、請求項
1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の回転型膜
分離装置において、容器内に設けられる複数のろ過板の
回転によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置におい
て、前記回転型膜分離装置のろ過板を回転させる駆動手
段と、前記回転型膜分離装置のろ過板間に存在する被ろ
過液の温度を検出する温度検出手段と、前記回転型膜分
離装置の容器の外部に冷却部を有しこの冷却部に冷却液
を送り込み前記被ろ過液を冷却する冷却手段と、前記冷
却部への冷却液の送り込み量を操作する弁と、前記温度
検出手段により検出される前記被ろ過液の温度の上昇に
対して前記弁の開閉時間或いは単位回数を多くする弁制
御手段と、前記弁制御手段により設定される弁の開閉時
間或いは単位回数に対して前記駆動手段の回転数を下げ
る回転制御手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明の回転型膜分離装置で
は、濃縮処理する場合に被ろ過液は、容器内に設けられ
る複数のろ過板の回転により、濃縮されるべき成分がろ
過板間隙に高濃度の状態で蓄積する。このため、被ろ過
液の濃度が高くなるにつれて粘度が上昇し、ろ過板表面
と高濃度の被ろ過液とによる摩擦抵抗が急激に大きくな
る。従って、被ろ過液の粘度を粘度検出手段により検出
し、粘度状態を把握することができる。
【0013】また、このろ過板の回転による被ろ過液と
の摩擦抵抗が低くなるように、被ろ過液の粘度の上昇に
対して、駆動手段の回転数を回転制御手段により下げ
て、駆動手段の駆動力の負荷を小さくする。このため、
濃縮処理を行う場合に、ろ過板を回転させる駆動手段の
消費する消費電力を小さくすることができる。
【0014】また、請求項2記載の本発明の回転型膜分
離装置では、濃縮処理する場合に被ろ過液は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転により、濃縮されるべき
成分がろ過板間隙に高濃度の状態で蓄積する。このた
め、被ろ過液の濃度が高くなるにつれて粘度が上昇し、
ろ過板表面と高濃度の被ろ過液とによる摩擦抵抗が急激
に大きくなり、この摩擦抵抗による発熱で被ろ過液の温
度は上昇する。従って、被ろ過液の温度を温度検出手段
により検出し、この温度より被ろ過液の粘度状態を把握
することができる。
【0015】また、このろ過板の回転による被ろ過液と
の摩擦抵抗が低くなるように、被ろ過液の温度の上昇に
対して、駆動手段の回転数を回転制御手段により下げ
て、駆動手段の駆動力の負荷を小さくする。このため、
濃縮処理を行う場合に、ろ過板を回転させる駆動手段の
消費する消費電力を小さくすることができる。
【0016】また、請求項3記載の本発明の回転型膜分
離装置では、濃縮処理する場合に被ろ過液は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転により、濃縮されるべき
成分がろ過板間隙に高濃度の状態で蓄積する。このた
め、被ろ過液の濃度が高くなるにつれて粘度が上昇し、
ろ過板表面と高濃度の被ろ過液とによる摩擦抵抗が急激
に大きくなり、この摩擦抵抗による発熱で被ろ過液の温
度は上昇する。従って、ろ過板を回転させる駆動手段の
負荷が増大する。
【0017】このため、ろ過板を回転させる駆動手段を
一時停止し、この一時停止したことによって、被ろ過液
の粘度抵抗により、駆動手段に発生する逆起電力を、逆
起電力検出手段により検出する。従って、駆動手段に発
生する逆起電力が高い場合には、ろ過板を回転させる駆
動手段に、できるだけ負荷が係らないように、駆動手段
の回転数を回転制御手段により下げて、回転型膜分離装
置の運転を行う。これによって、濃縮処理を行う場合
に、ろ過板を回転させる駆動手段の消費電力を小さくす
ることができる。
【0018】また、請求項4記載の本発明の回転型膜分
離装置では、濃縮処理する場合に被ろ過液は、容器内に
設けられる複数のろ過板の回転により、濃縮されるべき
成分がろ過板間隙に高濃度の状態で蓄積する。このた
め、被ろ過液の濃度が高くなるにつれて粘度が上昇し、
ろ過板表面と高濃度の被ろ過液とによる摩擦抵抗が急激
に大きくなり、この摩擦抵抗による発熱で被ろ過液の温
度は上昇する。従って、ろ過板を回転させる駆動手段の
負荷が増大する。
【0019】このため、ろ過板を回転させる駆動手段の
消費する消費電力は高くなる。従って、駆動手段が消費
する消費電力を、消費電力検出手段により検出し、駆動
手段の消費する消費電力が高い場合には、ろ過板を回転
させる駆動手段に、できるだけ負荷が係らないように、
駆動手段の回転数を回転制御手段により下げて、回転型
膜分離装置の運転を行う。これによって、濃縮処理を行
う場合に、ろ過板を回転させる駆動手段の消費する消費
電力を小さくすることができる。
【0020】また、請求項5記載の本発明の回転型膜分
離装置では、被ろ過液は、容器内に設けられる複数のろ
過板の回転により、濃縮されるべき成分がろ過板間隙に
高濃度の状態で蓄積する。このため、被ろ過液の濃度が
高くなるにつれて粘度が上昇し、ろ過板表面と高濃度の
被ろ過液とによる摩擦抵抗が急激に大きくなり、この摩
擦抵抗による発熱で被ろ過液の温度は上昇する。従っ
て、ろ過板を回転させる駆動手段の負荷が増大する。
【0021】また、被ろ過液の濃縮を効率良く処理する
ために、容器内の被ろ過液の温度を温度検出手段により
検出し、この被ろ過液の温度が高い場合には、弁制御手
段により、冷却液の送り込み量を操作する弁の開閉時間
或いは単位回数を多くし、容器の外部に設けられた冷却
部に、冷却液を送り込み容器内の被ろ過液を冷却し、容
器内の被ろ過液の温度が略20°Cになるように維持す
る。
【0022】また、ろ過板を回転させる駆動手段に負荷
が係らないように、弁制御手段により、設定された弁の
開閉時間或いは単位回数が多い場合には、駆動手段の回
転数を回転制御手段により下げて、回転型膜分離装置の
運転を行う。従って、濃縮処理を行う場合に、ろ過板を
回転させる駆動手段の消費する消費電力を小さくするこ
とができる。
【0023】
【実施例】本発明の回転型膜分離装置の第1実施例につ
いて図1〜図3に従って説明する。
【0024】図1に示される如く、工場の所定位置に
は、被ろ過液12を溜める被ろ過液用水槽10が設けら
れている。また、被ろ過液用水槽10の近傍には、ろ過
及び濃縮する密封容器16が位置している。この密封容
器16は、円筒状の形状をしており、横置きとされてい
る。この密封容器16の上部の一方の端部近傍には、被
ろ過液12を注入する注入口20が設けられており、こ
の注入口20は、パイプ18によって被ろ過液用水槽1
0へ連結している。また、パイプ18の中間部には、圧
送ポンプ14が設けられており、この圧送ポンプ14に
よって、被ろ過液12は、被ろ過液用水槽10から密封
容器16内へ送流される。また、密封容器16の上部の
他方には、空気出入り口86が設けている。
【0025】この密封容器16の下部の中央部付近に
は、濃縮された濃縮液92を密封容器16より取り出す
注出口22が設けられており、この注出口22には、濃
縮液用水槽90へ連絡するパイプ24が連結している。
また、密封容器16の一方の端部16Aは、密閉されて
おり、この端部16Aと対向する部位には、密封容器1
6を密閉する円板状の蓋28が取付けられている。な
お、この蓋28はシール等により密閉している。また、
この蓋28の中央部には、回転軸が貫通する穴が穿設し
ており、この穴には、同軸的にベアリングを有した円筒
状の支持体30が取付けられている。
【0026】また、支持体30には、支軸32が挿入さ
れており、この支軸32の一方の端部は、端部16Aの
近くに達している。この支軸32の密封容器16内の部
位には、円板状に形成したろ過板34が3mm間隔で複
数枚取付けている。また、ろ過板34間には、ろ過板3
4の間隔を形成するスペーサ36とOリング50とが組
み込まれており、支軸32の端部16A側の端部には、
ろ過板34及びスペーサ36を固定するためのナット4
8が固着されている。
【0027】また、ろ過板34表面には、被ろ過液12
をろ過するろ過膜46が全面に設けられており、このろ
過膜46は、ろ過板34内部に形成された空洞室44へ
連絡している。また、支軸32内には、ろ過液52及び
濃縮される成分以外が流れる中空部分40が設けられて
おり、この中空部分40は空洞室44へ連通孔42によ
って連結している。また、支軸32の他方の端部には、
ろ過液52及び濃縮される成分以外を蓄える水槽74等
に流出する吐出口38が設けており、この吐出口38に
は、中空部分40が連結している。また、吐出口38よ
り出たろ過液52及び濃縮される成分以外は、所要個所
に設けられた水槽74等へ送流される。
【0028】また、密封容器16の近傍には、支軸32
を回転させる駆動モータ54が配設しており、この駆動
モータ54の回転軸には、プーリー58が取付けられて
いる。また、支持体30と吐出口38との間の支軸32
の部位には、プーリー59が取付けられており、このプ
ーリー59と、プーリー58とは、ベルト56が掛け渡
されている。
【0029】また、被ろ過液12の温度を検出する測温
抵抗体60は、密封容器16内のろ過板34間に配置さ
れている。また、測温抵抗体60は、密封容器16内の
ろ過板34を回転させる駆動モータ54の回転数を制御
する回転制御装置62に接続されており、この回転制御
装置62は、駆動モータ54に接続されている。また、
回転制御装置62は、測温抵抗体60により検出された
被ろ過液12の温度によって、駆動モータ54の回転数
を制御するようになっている。
【0030】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例の回転型膜分離装置では、被ろ過液12は圧送ポ
ンプ14により、密封容器16内へ送流される。一方、
駆動モータ54によって、ろ過板34は回転される。こ
の密封容器16に満たされた被ろ過液12は、ろ過板3
4によりろ過されて、被ろ過液12中に含まれている懸
濁物質が、ろ過膜46により除去される。また、ろ過膜
46を通過したろ過液52は、空洞室44から連通孔4
2を経て中空部分40へ流れ込み、さらに中空部分40
より吐出口38へ流れ、この吐出口38から水槽74等
へ送流され、水槽74内に溜まる。また、ろ過後の被ろ
過液12は、注出口22よりパイプ24を経て、水槽9
0へ送られ水槽90内に溜まる。
【0031】一方、この装置による濃縮処理の場合に
は、被ろ過液12が密封容器16内に満たされ、濃縮処
理を行い濃縮された濃縮液92は、密封容器16内より
注出され、この濃縮液92が注出された密封容器16内
へは、次に濃縮される被ろ過液12が満たされ、濃縮処
理が行われる。
【0032】また、濃縮中において、駆動モータ54に
よって回転するろ過板34間の濃縮液92の粘度が高く
なる。このため、ろ過板34の表面と濃縮液92との摩
擦抵抗が急激に増大し、この摩擦抵抗による摩擦熱によ
って、濃縮液92の温度が上昇する。このように、濃縮
液92の濃度が低い時には、濃縮液92の粘度が低く、
濃縮液92の濃度が高くなるにつれて濃縮液92の粘度
が上昇し、摩擦抵抗が大きくなって、ろ過板34を回転
させる駆動モータ54の負荷が大きくなって、駆動モー
タ54の消費電力が増大する。
【0033】一方、ろ過板34の回転数を落し摩擦抵抗
を小さくすることで、駆動モータ54に係る負荷は小さ
くすることができる。このため、例えば、密封容器16
内の濃縮液92の温度が上昇した場合には、この濃縮液
92の温度を測温抵抗体60により検出し、この温度よ
り濃縮液92の粘度状態を把握して、ろ過板34と濃縮
液92とによる摩擦抵抗が低くなるように、駆動モータ
54の回転数を回転制御装置62により下げて運転す
る。これによって、ろ過板34を回転させる駆動モータ
54の消費電力を小さくすることができる。
【0034】例えば、図2に示される如く、濃縮液92
の粘度数を102 cpから104 cpへと濃縮するのに
対して、直径500mmのろ過板34を200rpmで
回転し、濃縮した場合の駆動モータ54が消費する消費
電力に比べ、濃縮液92の粘度を考慮しながら、ろ過板
34の回転数を200rpmから100rpmへと下げ
た場合の駆動モータ54が消費する消費電力は低く済
み、この消費電力は略一定値を示している。このことか
ら、濃縮処理を行う場合は、濃縮液92の粘度によっ
て、ろ過板34の回転数を下げることで駆動モータ54
の消費する消費電力を小さくすることができる。
【0035】また、図3に示される如く、濃縮液92の
粘度に対するろ過コストにおいて、例えば、直径500
mmのろ過板34を一定回転数で、被ろ過液12を濃縮
する場合では、粘度数が102 cpまたは103 cpの
濃縮液92に比べ、粘度数が104 cpの濃縮液92で
は、遙かにろ過コストが高い。また、粘度が高くなるに
つれてろ過板34の回転数を200rpmから100r
pmに下げて濃縮した場合は、さらにろ過コストを下げ
ることができる。
【0036】また、ろ過コストは次の式1に示される。
【0037】(式1) ろ過コスト={動力費(k¥/m2 ・膜)+膜代(30
0k¥/m2 )}/総ろ過量(m3 /m2 ) ここで、動力費は20¥/kwh、稼動時間(膜寿命)
は20h/d×250d/y×3y=15,000h、
総ろ過量は透過流速(m3 /m2 ・h)×稼動時間(1
5,000h)、透過流速は醤油と同等とする。
【0038】次に、本発明の回転型膜分離装置の第2実
施例について図4及び図5に従って説明する。
【0039】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】図4に示される如く、本第2実施例では、
第1実施例の装置において、密封容器16の外周には、
外周容器64が取付けられており、この外周容器64と
密封容器16との間には、密封容器16内の濃縮液92
を冷却する冷却部68が設けられている。また、外周容
器64の一方の端部26下部には、冷却部68へ流れ込
む冷却水66を通す送流口70が設けられている。ま
た、この端部26上部には、冷却水66が冷却部68よ
り外周容器64外へ排出する排出口72が設けられてい
る。
【0041】外周容器64の近傍には、冷却水66を溜
める水槽74が配置している。この水槽74はパイプ8
0によって外周容器64の端部26の送流口70へ連結
されている。またパイプ80の中間部には、冷却水66
を水槽74から外周容器64へ送流させる冷却水用圧送
ポンプ76が設けられており、さらに、冷却水用圧送ポ
ンプ76と外周容器64との間には、冷却部68へ流れ
る冷却水66を操作する冷水弁78が設けられている。
【0042】冷水弁78には、弁の開閉時間或いは単位
回数を制御する弁制御装置82が接続されている。この
弁制御装置82は、密封容器16内の濃縮液92の温度
を検出する測温抵抗体60が接続されている。また駆動
モータ54の回転数を制御する回転制御装置62には、
弁制御装置82が接続されている。
【0043】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例の回転型膜分離装置では、第1実施例と同様に、
被ろ過液12は圧送ポンプ14により、密封容器16内
へ送流される。一方、駆動モータ54によってろ過板3
4は回転される。この密封容器16に満たされた被ろ過
液12は、ろ過板34によりろ過されて、被ろ過液12
中に含まれている懸濁物質が、ろ過膜46により除去さ
れる。また、ろ過膜46を通過したろ過液52は、空洞
室44から連通孔42を経て中空部分40へ流れ込み、
さらに中空部分40より吐出口38へ流れ、この吐出口
38から水槽74等へ送流され、水槽74内に溜まる。
また、ろ過後の被ろ過液12は、注出口22よりパイプ
24を経て、水槽90へ送られ水槽90内に溜まる。
【0044】また、本実施例の回転型膜分離装置では、
被ろ過液12の濃縮を効率良く処理するために、密封容
器16内の被ろ過液12の温度を、測温抵抗体度60に
より検出し、この被ろ過液12の温度が高い場合には、
弁制御装置82により、冷却水66の送り込み量を操作
する弁の開閉時間或いは単位回数を多くする。例えば、
図5に示される如く、一定温度の濃縮液92に対する冷
水弁78の開閉回数は、濃縮液92の粘度数が102
pから104 cpへと高くなるにつれて冷水弁78の開
閉回数は多くなる。従って、密封容器16の外部に設け
られた冷却部68へ、冷却水66が送り込まれ冷却さ
れ、密封容器16内の被ろ過液12の温度が略20°C
に維持される。
【0045】さらに、第1実施例と同様に、弁制御装置
82によって、設定された弁の開閉時間或いは単位回数
が多い場合には、駆動モータ54の回転数を回転制御装
置62により下げる。従って、駆動モータ54の消費す
る消費電力を小さくすることができる。
【0046】次に、本発明の回転型膜分離装置の第3実
施例について図6に従って説明する。
【0047】なお、第2実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図6に示される如く、本第3実施例では、
弁制御装置82が駆動モータ54の回転数を制御する回
転制御装置62と接続されておらず、駆動モータ54に
は、駆動モータ54の逆起電力を検出する逆起電力計8
4と駆動モータ54の回転数を制御する回転制御装置6
2とが接続されており、この逆起電力計84と回転制御
装置62とが接続されている。
【0049】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例の回転型膜分離装置では、ろ過板34を回転させ
る駆動モータ54に係る負荷をできるだけ小さくするた
めに、被ろ過液12の温度が所定温度より上がると、ろ
過板34を回転させる駆動モータ54を一時停止する。
この一時停止したことによって、密封容器16内の被ろ
過液12は、慣性力により一定方向に回される。また、
被ろ過液12の粘度抵抗によりろ過板34は、被ろ過液
12と共に回転する。このため、ろ過板34を回転させ
る駆動モータ54も回転する。従って、駆動モータ54
が回転することによって、駆動モータ54には、逆起電
力が発生する。このことから、駆動モータ54に発生す
る逆起電力を、逆起電力計84により検出し、例えば、
駆動モータ54に発生する逆起電力が高い場合には、ろ
過板34を回転させる駆動モータ54に、できるだけ負
荷が係らないように、駆動モータ54の回転数を回転制
御装置62により下げて運転する。従って、駆動モータ
54の消費する消費電力を小さくすることができる。
【0050】次に、本発明の回転型膜分離装置の第4実
施例について図7に従って説明する。
【0051】なお、第2実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】図7に示される如く、本第4実施例では、
本第3実施例の装置において、駆動モータ54には、駆
動モータ54の消費電力を検出する消費電力計85と駆
動モータ54の回転数を制御する回転制御装置62とが
接続されており、この消費電力計85と回転制御装置6
2とが接続されている。
【0053】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例の回転型膜分離装置では、ろ過板34を回転させ
る駆動モータ54の消費する消費電力は、濃縮液92の
粘度が高くなるにつれ上がる。このため、消費電力計8
5により消費電力を検出し、消費電力が高くならないよ
うに、駆動モータ54の回転数を回転制御装置62によ
り下げて運転する。従って、駆動モータ54の消費する
消費電力を小さくすることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の回転型膜分離装置は、容器内の
被ろ過液の温度を検出する測温抵抗体により、検出され
た被ろ過液の温度によって、被ろ過液の粘度状態を把握
し、ろ過板と被ろ過液との摩擦抵抗が少なくなるよう
に、ろ過板を回転させる駆動モータの回転数を制御する
回転制御装置によって下げて運転する構成としたので、
濃縮処理を行う場合に、ろ過板を回転させる駆動モータ
の消費する消費電力を小さくするという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回転型膜分離装置を示す
ブロック図である。
【図2】回転型膜分離装置の濃縮液の粘度に対するろ過
板の回転数と駆動モータの消費する消費電力の関係を示
すグラフである。
【図3】回転型膜分離装置の濃縮液の粘度に対するろ過
板の回転数とろ過コストの関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例の回転型膜分離装置を示す
ブロック図である。
【図5】回転型膜分離装置の一定温度の濃縮液に対する
冷水弁の開閉回数と濃縮液の粘度の関係を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第3実施例の回転型膜分離装置を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の第4実施例の回転型膜分離装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
12 被ろ過液 16 密封容器(容器) 34 ろ過板 54 駆動モータ(駆動手段) 60 測温抵抗体度(温度検出手段) 62 回転制御装置(回転制御装置) 66 冷却水(冷却液) 68 冷却部(冷却手段) 78 冷水弁(弁) 82 弁制御装置(弁制御手段) 84 逆起電力計(逆起電力検出手段) 85 消費電力計(消費電力検出手段) 88 回転型膜分離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 昆 正浩 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 河西 正隆 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に設けられる複数のろ過板の回転
    によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、
    前記回転型膜分離装置のろ過板を回転させる駆動手段
    と、前記回転型膜分離装置内に設けられろ過板間に存在
    する被ろ過液の粘度を検出する粘度検出手段と、前記粘
    度検出手段により検出される被ろ過液の粘度の上昇に対
    して前記駆動手段の回転数を下げる回転制御手段と、を
    有する回転型膜分離装置。
  2. 【請求項2】 容器内に設けられる複数のろ過板の回転
    によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、
    前記回転型膜分離装置のろ過板を回転させる駆動手段
    と、前記回転型膜分離装置内に設けられろ過板間に存在
    する被ろ過液の温度を検出する温度検出手段と、前記温
    度検出手段により検出される被ろ過液の温度の上昇に対
    して前記駆動手段の回転数を下げる回転制御手段と、を
    有する回転型膜分離装置。
  3. 【請求項3】 容器内に設けられる複数のろ過板の回転
    によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、
    前記回転型膜分離装置内に設けられろ過板を回転させる
    駆動手段と、前記駆動手段の逆起電力を検出する逆起電
    力検出手段と、前記逆起電力検出手段により検出される
    前記駆動手段の逆起電力の上昇に対して前記駆動手段の
    回転数を下げる回転制御手段と、を有する回転型膜分離
    装置。
  4. 【請求項4】 容器内に設けられる複数のろ過板の回転
    によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、
    前記回転型膜分離装置内に設けられろ過板を回転させる
    駆動手段と、前記駆動手段の消費電力を検出する消費電
    力検出手段と、前記消費電力検出手段により検出される
    前記駆動手段の消費電力の上昇に対して前記駆動手段の
    回転数を下げる回転制御手段と、を有する回転型膜分離
    装置。
  5. 【請求項5】 容器内に設けられる複数のろ過板の回転
    によりろ過及び濃縮を行う回転型膜分離装置において、
    前記回転型膜分離装置のろ過板を回転させる駆動手段
    と、前記回転型膜分離装置のろ過板間に存在する被ろ過
    液の温度を検出する温度検出手段と、前記回転型膜分離
    装置の容器の外部に冷却部を有しこの冷却部に冷却液を
    送り込み前記被ろ過液を冷却する冷却手段と、前記冷却
    部への冷却液の送り込み量を操作する弁と、前記温度検
    出手段により検出される前記被ろ過液の温度の上昇に対
    して前記弁の開閉時間或いは単位回数を多くする弁制御
    手段と、前記弁制御手段により設定される弁の開閉時間
    或いは単位回数に対して前記駆動手段の回転数を下げる
    回転制御手段と、を有する請求項1、請求項2、請求項
    3又は請求項4に記載の回転型膜分離装置。
JP11084492A 1992-04-03 1992-04-03 回転型膜分離装置 Pending JPH05285352A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002007478A3 (de) * 2000-07-13 2002-09-12 Andritz Ag Maschf Filter

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002007478A3 (de) * 2000-07-13 2002-09-12 Andritz Ag Maschf Filter
US7163622B2 (en) * 2000-07-13 2007-01-16 Andritz Ag Filter

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