JPH05271671A - 液化石油ガスの精製方法及び都市ガスの製造方法 - Google Patents

液化石油ガスの精製方法及び都市ガスの製造方法

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JPH05271671A
JPH05271671A JP6812292A JP6812292A JPH05271671A JP H05271671 A JPH05271671 A JP H05271671A JP 6812292 A JP6812292 A JP 6812292A JP 6812292 A JP6812292 A JP 6812292A JP H05271671 A JPH05271671 A JP H05271671A
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JP
Japan
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gas
lpg
methanol
liquefied petroleum
petroleum gas
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Withdrawn
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JP6812292A
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English (en)
Inventor
Shigeo Yokoyama
成男 横山
Mikio Tateiwa
幹雄 立岩
Keijirou Yoshida
圭二郎 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液化石油ガス(LPG)の精製方法及び都市
ガスの製造方法に関する。 【構成】 (1)メタノールを主成分とする微量成分を
含む液化石油ガスを逆浸透膜により、該微量成分の大部
分を除去された液化石油ガスと該微量成分が濃縮された
少量の液化石油ガスとに分離する液化石油ガスの精製方
法及び上記(1)の方法で得られた微量成分の大部分を
除去された液化石油ガスを液化天然ガスに混合し、該混
合液を気化した後、該気化ガス中に上記(1)の微量成
分が濃縮された少量の液化石油ガスを添加混合する熱量
調節された都市ガスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化石油ガス(LPG)
の精製方法及び都市ガスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタン(CH4 )を主成分とする液化天
然ガス(LNG)から都市ガスを製造する場合、熱量調
整のためにC3 ,C4 の炭化水素を主成分とする液化石
油ガス(LPG)の混合が行われている。この混合はL
NG,LPGともに一度気化して両者の混合を行ってい
る。一度、ガス化すると容積も大きくなり、また操作上
での支障もあり、LNGとLPGの両者液体のままのい
わゆる液々熱量調整が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】LPG中には炭化水素
ガス(主としてC3 ,C4 の炭化水素ガス)が水分と反
応して固体の水和物を形成し配管などでの閉塞の支障を
防止するためにメタノールが少量添加されている。
【0004】一方、地球温暖化の原因の一つである二酸
化炭素の放出抑制と燃料としての炭化水素中、二酸化炭
素となる炭素元素含有量の最も小さい天然ガス(主とし
てCH4 )への指向が世界的になっている。さらに、限
りある埋蔵量の石油類の保存とまた価格の変動する石油
類を避けて天然ガスへの燃料転換が行われている。
【0005】しかし、天然ガスは地球上に偏在してお
り、我が国などの天然ガスの産出しない国ではLNGと
して入荷している。先に述べたとおりの従来の熱量調整
は不便なため、LNGとLPGの液々混合の実用化が急
務になっている。しかしLPG中の不純物、特にメタノ
ールはLNGの温度(−160℃)では融点以下とな
り、固化し取り扱上種々なトラブルとなるため、多くの
回避法が試行されている。
【0006】そのため、LPG中からメタノールを簡易
に分離する方法があれば先に述べたLNGへの燃料転換
に大きく貢献することになる。
【0007】LPG中のメタノールを分離する方法とし
ては沸点の差を利用する蒸留法や抽出法が考えられる
が、操作が繁雑であること、また分離エネルギが大きい
ために実用的でなく採用されていない。現在ではLNG
中にLPGを混合する場合には、メタノールの固化を回
避する方法が採用されているが、複雑な操作が必要であ
る。一例としては、吸着剤(モレキュラーシーブ4A,
5A,13Xやアルミナまたはシリカゲルなどの多孔
体)の適用で、LPG中のメタノールを吸着分離する方
法がある。この場合には吸着飽和に達すると加熱、また
は減圧などによる再生が必要であり、連続運転は不可能
で回分式となる。さらに、これら吸着剤の場合、選択性
がないため、危険防止のためにLPG中に添加してなる
付臭剤も除去され、再度精製LPG中に添加する必要が
ある。さらには、LPG中には必ず水分(H2 O)が共
存しており、吸着剤に優先吸着し、目的のメタノール吸
着妨害となる不都合もある。したがって、操作が簡単
で、かつ分離エネルギの小さいLPG中のメタノールな
どの微量成分の分離法が要望されている。
【0008】本発明は上記技術水準に鑑み、メタノール
を主成分とする微量成分を含むLPGから簡単に該微量
成分を分離除去してLPGを精製する方法及び精製され
たLPGを利用して合目的に都市ガスを製造する方法を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は (1)メタノールを主成分とする微量成分を含む液化石
油ガスを逆浸透膜により、該微量成分の大部分を除去さ
れた液化石油ガスと該微量成分が濃縮された少量の液化
石油ガスとに分離することを特徴とする液化石油ガスの
精製方法。(第1発明という)
【0010】(2)上記(1)の方法で得られた微量成
分の大部分を除去された液化石油ガスを液化天然ガスに
混合し、該混合液を気化した後、該気化ガス中に上記
(1)の微量成分が濃縮された少量の液化石油ガスを添
加混合することを特徴とする熱量調節された都市ガスの
製造方法。(第2発明という)である。
【0011】
【作用】第1発明における逆浸透膜によるLPG中のメ
タノールなどの微量成分の分離により、次の作用が奏さ
れる。 (1)メタノールなどの微量成分を分離するために、L
PGを加圧し逆浸透膜に接触させると、メタノールなど
の微量成分が選択的に膜の反対側に選択分離されるので
極めて簡単な操作で分離が可能である。 (2)LPG(液体)の加圧が、そのまゝ分離ポテンシ
ャルになるため、他の蒸留や抽出方法と対比して分離エ
ネルギは極めて小さくてすむ。 (3)LPG中微量混在し、LNGと混合すると支障を
生ずるメタノール以外の物質(水、アセトンなどの含酸
素化合物)も膜を経て除去されるのでLPGの精製が可
能である。 (4)また、逆浸透膜は海水の淡水化などに実用化され
ているので、大量生産され極めて安価であり、全体とし
て低コストで実施できる。
【0012】また、第2発明によれば次の作用が奏され
る。 (1)第1発明によってメタノールなどの微量成分を除
去されたLPGをLNGと液体のまゝ混合しても、LP
G中の微量成分が除去されているので、固体水和物が形
成されることはなく、配管などを閉塞することがない。 (2)メタノールなどの微量成分を除去されたLPGを
LNGと液体のまゝ混合し、これらを気化した後、第1
発明で得られるメタノールなどの微量成分が濃縮された
少量のLPGを添加するので、LPGの損失は全くな
い。
【0013】
【実施例】
(実施例1)東洋紡績(株)製造の逆浸透膜(膜の材
質:酢酸セルローズ)のモジュールHR3155(中空
糸状膜面積9m2 )に、メタノール0.10容積%含有
するLPG(常温、3kg/cm2 G)を1リットル/
分の速度、30kg/cm2 Gの加圧下で送入した。膜
を拡散透過して得られたLPGは100cc/分で流出
し、その中に0.9%メタノールが含有していた。すな
わち、供給LPG中のメタノールの90%が分離でき
た。なお、同定実施していないが、LPG中に微量含有
されており、LNGと混合した場合凍結固化する含酸素
化合物も透過LPG中にほとんど分離しており、LPG
の精製が可能である。また、LPGの流量を1リットル
/分より少量にするとメタノールの分離は99%になっ
た。
【0014】操作圧力、使用する膜材と使用量を最適化
することで、100%に近いLPG中のメタノールの分
離が可能である。
【0015】(実施例2)次に都市ガス製造についての
実施態様を図1によって説明する。LNGタンク1とL
PGタンク2とから、LNG圧送ポンプ3とLPGポン
プ4を経てスタティックミキサ9にて各々を液々混合し
熱量調整する。熱量調整のためにLNGの流量調節弁5
とLPG流量調節弁6の作動指示を流量制御混合比設定
器7が行う。混合液体は気化器10を経て都市ガスの気
体貯蔵タンク(図示省略)に貯蔵される。
【0016】この実施例では逆浸透膜モジュール8はL
PG流量調節弁6とスタティックミキサ9の間に設置さ
れ、メタノールの含有量の小さいほとんどのLPGは経
路Aを経てスタティックミキサ9にてLNGと混合され
るため、LNGの−160℃でも固化することはない。
またメタノールを含有する少量のLPGは逆浸透膜モジ
ュール8から経路Bを経て大気温度となっている気化器
10後に添加されるため、この方もメタノール凝固によ
るトラブルはない。
【0017】この実施態様の具体例を示すと、逆浸透膜
{東洋紡績(株)製モジュールHR3155中空糸状膜
面積9m2 )にメタノール0.07容量%を含有するL
PGを1リットル/分の速度で30kg/cm2 Gの加
圧下で送入した。この処理で得られた大部分のLPG中
には50ppm程度のメタノールが残留した。逆浸透膜
モジュールを拡散して透過したLPG中にほとんどのメ
タノールが移行しており、原料LPGをメタノール希薄
LPGと高濃度メタノールLPGに一時的に分割した。
【0018】メタノール希薄LPGは−160℃のLP
Gと混合しても、さらに高濃度メタノールLPGを気化
器10を経た都市ガス供給側に混合してもメタノール、
水分等による何ら支障はない。
【0019】なお、この試験は一例であって、逆浸透膜
モジュール処理でLPG中50ppmのメタノールが残
留したが、LPGの供給速度、メタノール含有LPGの
取り出し、速度、並びに使用する逆浸透膜の膜面積を変
更することにより残留メタノールの濃度は如何様にも調
節可能で、本発明を何ら制限するものではない。
【0020】また、逆浸透膜の形状は上記実施例では中
空糸状のものを使用したが、平膜状のものでもよく、こ
の形状は何ら本発明を制限するものではない。
【0021】
【発明の効果】本発明により、 (1)LPG中のメタノールなどの不純物を簡単な操作
でかつ安価に分離精製する新しいLPGの精製方法が提
供される。 (2)都市ガスを製造するに際し、LPGとLNGを液
々混合することができる方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の都市ガスを製造するフロー
の説明図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタノールを主成分とする微量成分を含
    む液化石油ガスを逆浸透膜により、該微量成分の大部分
    を除去された液化石油ガスと該微量成分が濃縮された少
    量の液化石油ガスとに分離することを特徴とする液化石
    油ガスの精製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法で得られた微量成分の大
    部分を除去された液化石油ガスを液化天然ガスに混合
    し、該混合液を気化した後、該気化ガス中に請求項1の
    微量成分が濃縮された少量の液化石油ガスを添加混合す
    ることを特徴とする熱量調節された都市ガスの製造方
    法。
JP6812292A 1992-03-26 1992-03-26 液化石油ガスの精製方法及び都市ガスの製造方法 Withdrawn JPH05271671A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146052A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Nippon Oil Corp 炭化水素系燃料の脱硫方法
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IT201800009306A1 (it) * 2018-10-10 2020-04-10 Saipem Spa Processo per produrre energia elettrica e termica in un ciclo di potenza che impiega un fluido ottenuto dalla miscelazione di lng e lpg
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WO2020075112A1 (en) * 2018-10-10 2020-04-16 Saipem S.P.A. Process for generating electric and thermal energy in a power cycle which uses a fluid obtained from mixing lng and lpg

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Effective date: 19990608