JPH0526642Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案はホルダーを介して螢光灯を取付板に取付
ける螢光灯取付装置に関する。

(ロ) 従来の技術 実公昭57−29465号公報（F21V19／00）には、
反射板兼用の支持金具にホルダーを取付け、この
ホルダーの弾力にて両端にソケツトを設けた蛍光
灯を挾持した構成が示されている。前記ホルダー
は所謂スナツプイン形のもので、支持金具に差し
込まれる矢尻形の支持突起と、支持金具の表面に
接する支持板と、螢光灯のガラス管の表面に沿う
湾曲形状をなし、その弾力でもつて螢光灯を挾持
する２本の挾持板とからなるものである。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上記従来の技術によれば、螢光灯の交換の際に
はソケツトを取付けたまゝ螢光灯をホルダーから
取外すことができるので、螢光灯の交換が容易に
行なえる反面、螢光灯をホルダーで挾持した状態
で螢光灯を回わすことができる関係上、光の放射
角度を或る角度に設定した反射形螢光灯を用いた
場合には、反射形螢光灯の取付けの度に指定され
た照明空間に光が向くように反射形螢光灯を回わ
さなければならず、光の方向を設定する手間を要
する問題点があつた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決するための手段と
して、端部を折曲して形成した回転規制片を備え
た取付板と、この取付板に止着され２本の弾性脚
を有するホルダーと、このホルダーの脚に挟着さ
れ、所定の角度を持つて開口部から指定照明空間
に向けて光を放射する反射形螢光灯と、前記回転
規制片に当たる平坦面を側面に有する突部を備
え、前記螢光灯の両端に取付けられるソケツトと
からなる螢光灯取付装置を提供する。

(ホ) 作用 実施例によれば、ソケツト３１を両端に取付け
た螢光灯２１をホルダー１８で挾持した後、螢光
灯２１を回わすことによりソケツト３１の突部３
３の平坦面が取付板１８の回転規制片３５に当接
することになり、この当接に伴ない螢光灯２１の
回転が規制され、螢光灯２１の光が開口部２４か
ら指定照明空間である貯蔵室１１に向けて放射さ
れることになる。

(ヘ) 実施例 以下図面に基づいて本案の実施例を説明する
と、１は前面に商品収納及び取出用の開口３を形
成した断熱壁２にて本体を構成してなる低温シヨ
ーケースで、前記断熱壁２の左右良側面には透明
板４を備えた左右両側板５が夫々設けられてい
る。前記断熱壁２及び両側板５には囲まれる空間
には冷却器６及び送風フアン７を設置する通路８
と、左右一対のブラケツト９に架設支持される複
数段の棚１０を備えた貯蔵室１１と、前記開口３
の上下両縁に沿つて相互に相対向する吹出、吸込
両口１２，１３とが形成されており、前記冷却器
６で熱交換された冷気を送風フアン７でもつて第
５図矢印の如く強制循環することにより前記開口
３に冷たいエアーカーテンACを形成して貯蔵室
１１の冷却を図るものである。

１４は前記断熱壁２の前面上部に形成された照
明室で、前記吹出口１２の前面板を兼用する断熱
製の仕切板１５と、この仕切板の前方に適間隔を
存して配置されたシエード板兼用の透光性看板１
６と、天板１７とからなり、下面を開けている。
この照明室１４内には、略くの字形をなす反射板
兼用の細長い金属製取付板１８と、この取付板を
境としてその上方及び下方には樹脂製のスナツプ
イン形ホルダー１９にて挾持された２本の細長い
螢光灯２０，２１とが設けられている。前記ホル
ダー１９は矢尻形状をなすスナツプ２２と弾性を
有する２本の脚２３とからなるもので、この両脚
２３の弾性にて前記両螢光灯２０，２１を挾持す
る。前記両螢光灯２０，２１のうち上方の螢光灯
２０は主として前記看板１６を照明するためのも
ので、下方の螢光灯２１は主として前記貯蔵室１
１を照明するためのものである。前記螢光灯２１
は反射形螢光灯と称される（一般市販品としては
NECシルバニアのアパーチヤー螢光ランプがあ
る）もので、第３図に示す如く中心から適当な角
度例えば60°の角度をもつ開口部２４を設定して
この開口部を除くガラス管２５の内面に高反射率
をもつ拡散反射膜２６と螢光体２７とを塗布して
いる関係上、螢光灯２１からの光は殆ど前記60°
の角度でもつて開口部２４から放射されるため
に、開口部２４の輝度は一般螢光灯に比べ数倍に
達する。前記開口部２４の角度を設定する方法と
しては、２本のピン２８，２８を結んだ仮想線２
９及びこの仮想線の中心３０を基準として設定す
ればよい。

３１は前記両螢光灯２０，２１のピン２８，２
８に差し込まれるソケツトで、側面にはリード線
３２を引き出す非円形の突部３３が形成されてい
る。この突部３３には少なくとも一つの平坦面３
４が形成されている。３５は前記取付板１８の端
部を折曲して形成され螢光灯２１に取付けられた
ソケツト３１の方向を向く回転規制片で、前記ソ
ケツト３１の突部３３に形成された平坦面３４が
当接する。

かゝる構成によれば、ソケツト３１を両端に取
付けた螢光灯２１をホルダー１８で挾持した後、
螢光灯２１を回わすことによりソケツト３１の突
部３３が取付板１８の回転規制片３５に当接する
ことになり、この当接に伴ない螢光灯２１の回転
が規制され、螢光灯２１の光が開口部２４から指
定照明空間である貯蔵室１１に向けて放射される
ことになる。

従つて、本案によれば、ソケツト３１の突部３
３に形成された平坦面３４を取付板１８の回転規
制片３５に当てることにより反射形螢光灯２１の
開口部２４を指定照明空間に向けることができる
ので、反射形螢光灯２１の取付時における放射角
度の微調節作業が不要となり、取付作業が簡単と
なるばかりでなく、取付板１８及びソケツト３１
の有効利用が図れる。

(ト) 考案の効果 上述した本案によれば、ホルダーへの螢光灯の
取付けに伴ないソケツトの突部を取付板の回転規
制片に当てることにより、反射形螢光灯の開口部
を自動的に指定照明空間に向けることができるの
で、反射形螢光灯の取付時における放射角度の微
調節作業が不要となり、取付作業が簡単となるば
かりでなく、取付板及びソケツトの有効利用が図
れる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本案螢光灯取付装置の実施例を示
し、第１図は要部斜視図、第２図は第４図Ａ−Ａ
断面図、第３図は反射形螢光灯の縦断面図、第４
図は本案装置を具備した低温シヨーケースの斜視
図、第５図は第４図Ｂ−Ｂ断面図である。 １８……取付板、１９……ホルダー、２１……
反射形螢光灯、２４……開口部、３１……ソケツ
ト、３３……突部、３５……回転規制片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端部を折曲して形成した回転規制片を備えた取
   付板と、この取付板に止着され２本の弾性脚を有
   するホルダーと、このホルダーの脚に挟着され、
   所定の角度を持つて開口部から指定照明空間に向
   けて光を放射する反射形螢光灯と、前記回転規制
   片に当たる平坦面を側面に有する突部を備え、前
   記螢光灯の両端に取付けられるソケツトとからな
   る螢光灯取付装置。