JPH05260567A - 分散制御システム - Google Patents

分散制御システム

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JPH05260567A
JPH05260567A JP4052218A JP5221892A JPH05260567A JP H05260567 A JPH05260567 A JP H05260567A JP 4052218 A JP4052218 A JP 4052218A JP 5221892 A JP5221892 A JP 5221892A JP H05260567 A JPH05260567 A JP H05260567A
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JP
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control
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goal
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JP4052218A
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English (en)
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Yasushi Harada
泰志 原田
Yasunori Katayama
恭紀 片山
Junzo Kawakami
潤三 川上
Tadayoshi Saito
忠良 斎藤
Chihiro Fukui
千尋 福井
Yutaka Komi
裕 小海
Shigeru Tamura
田村  滋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/04Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks for connecting networks of the same frequency but supplied from different sources
    • H02J3/06Controlling transfer of power between connected networks; Controlling sharing of load between connected networks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】制御システムは、統括機構1,交信手段2,複
数のサブシステム3a〜3bから構成される。サブシス
テム3a〜3bは、さらに統括機構4,交信手段5,複
数のサブシステム6a〜6bから構成される。 【効果】システムが複数のサブシステムからなる場合、
統括機構がサブシステムの処理を統括する構成にし、シ
ステムの制御において統括機構が、サブシステムのもつ
自己の性能に関する詳細かつ正確な情報を利用し、シス
テム全体を制御することで、システムの性能向上および
高信頼化をはかることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のサブシステムとそ
れらを統括する統括機構とを備えたシステムの制御方法
および制御装置に係わり、特に各サブシステムが検出し
た自らの状態量を利用することにより制御性能を向上さ
せる制御方法および制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のサブシステムとそれらを統
括する統括機構とを備えた制御システムでは、特開平2
−170202 号公報記載のように、統括機構が統括目標を
各サブシステムに対する副目標に分割し、その副目標を
受けたサブシステムは自己の持つ自己に関する知識を用
いて自己の副目標達成性能を評価し、その副目標達成性
能を受けた統括機構は、必要ならば副目標を再設定して
上記の処理を繰り返し、あるいはサブシステムに対して
実行指令を送出することにより、柔軟かつ頑強な制御を
最適に行うものがあった。
【0003】しかしながら上記従来技術では、サブシス
テムが副目標達成性能を評価する際、サブシステムは自
己の局所知識については考慮するが、自己の状態に関し
ては考慮しない。
【0004】また分散型制御方式の公知例として、平田
他「自律分散型の過負荷予防監視制御論理」電気学会研
究会資料PE89−79(1989年7月20日)に記
載される方法がある。上記公知例では、複数地域(サブ
システム)の電力系統が連係線で接続されているという
前提において、連係線が過負荷とならない範囲で経済性
が最適となるように各地域の発電量を決定するための一
手法が提案されている。その手法によれば、サブシステ
ムは他のサブシステムとの干渉について考慮する必要が
ないので、各サブシステムは予め自己に与えられた処理
を遂行するだけで結果として前述の目標が達成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、この方法は適用範囲が上記の目的に限定さ
れていることと、サブシステム異常時の対策について考
慮されていないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、複数のサブシステムとそ
れらを統括する統括機構を備えた制御システムにおい
て、時間的要素を含む統括目標を最適に充足する、柔軟
かつ頑強な制御システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、統括機構が
統括目標をもとに策定した副目標に対して、サブシステ
ムが自己の知識と状態を用いて副目標達成性能を計算
し、統括機構がそれを評価し、評価結果に基づき必要な
らば副目標を再策定して上記の処理を繰り返し、あるい
は副目標実行指令をサブシステムに与えるという方法を
用いて実現できる。
【0008】
【作用】統括機構が策定した副目標に対して、サブシス
テムが自己の知識と状態を用いて副目標達成性能を計算
し、その結果に基づいて統括機構が副目標実行指令をサ
ブシステムに与えるという方法をとることにより、サブ
システムの持つ知識と状態を利用した制御をすることが
できる。知識だけでなく状態をも利用するので、統括目
標がある時間断面だけを対象とする静的なものである場
合だけでなく、統括目標に時間的な要素が含まれる場合
にも適用可能である。
【0009】しかも、本発明による統括機構とサブシス
テムの処理の連系による制御方法は、適用対象範囲の性
質には特に依存せず、サブシステムに異常が出た場合に
も容易に対処できるため、柔軟かつ頑強な制御が可能と
なる。
【0010】また、統括目標を十分細かい副目標に分割
することにより制御の最適性を維持することができる。
【0011】
【実施例】実施例1 図1は、制御システムの構成である。制御システムは、
統括機構1,交信手段2,複数のサブシステム3から構
成される。統括機構1またはサブシステム3は、さらに
統括機構4,交信手段5,複数のサブシステム6から構
成される。このような構成にして必要な情報だけをやり
とりすることにより、統括機構1とサブシステム3a〜
3bとの交信や、統括機構4とサブシステム6a〜6b
との交信を、効率的に行うことが可能となる。
【0012】図2は、統括機構1およびサブシステム3
a〜3bの機能構成図である。統括機構1は、情報解釈
機構41,副目標分割機構42,比較評価機構43,統
括目標44,大域知識45,実行指令機構46からな
る。サブシステム3a〜3bは、情報解釈機構47,副
目標達成性能計算機構48,状態検出機構49,局所知
識50,実行機構51からなる。以下、各部のはたらき
を説明する。情報解釈機構41および47は、交信手段
2を用いて他のサブシステムと通信する場合、送信のた
めの情報符号化,受信のための情報復号化の処理を実行
する。副目標分割機構42は、統括目標44と大域知識
45に基づき、サブシステム3a〜3bに与えるための
副目標を策定する。ここで策定された副目標は、情報解
釈機構41を用いて、交信手段2を通じてサブシステム
3a〜3bに伝送される。統括目標44は制御システム
全体としての制御目標である。大域知識45は、システ
ム全体の構成の情報,サブシステムの性能の概略情報,
過去のサブシステムからの回答(副目標達成性能)の情
報を含んでいる。実行指令機構46では、比較評価機構
46の比較評価結果をもとに副目標実行指令送出先のサ
ブシステムを決定するか、あるいは副目標を再策定する
ことを決定する。副目標達成性能計算機構48は、統括
機構1から与えられた副目標の実行性能を、状態検出機
構49で検出されたサブシステムの状態と局所知識50
を用いて計算する。実行機構51は、統括機構1から副
目標実行指令を受けた場合に、副目標を実行する部分で
ある。図2でサブシステム3a〜3bにも副目標分割機
構,比較評価機構,大域知識,統括目標および実行指令
機構を設けることによってサブシステムに統括機構の役
割を持たせることも可能である。
【0013】図3は、統括機構とサブシステム間での処
理の流れを表す図である。以下、図3を用いて処理の流
れを説明する。まず21で、統括機構は統括目標を副目
標に分割し、分割された副目標のうちの1つをサブシス
テムに送信する。副目標を受けたサブシステムは22で
副目標達成性能を計算し、副目標達成性能を統括機構に
送信する。副目標達成性能を受けた統括機構は23で、
各サブシステムから受けた副目標達成性能を比較評価す
る。その結果に基づいて24で、副目標をサブシステム
に実行させるか副目標を再策定するか判断し、実行させ
るならば副目標を実行させるサブシステムに実行指令を
送信し、再策定するならば21にもどる。実行指令を受
けたサブシステムは25で副目標を実行する。
【0014】実施例2 複数の発電機の出力配分を決定する制御システムの動作
を説明する。制御システムの構成を図4に示す。制御シ
ステムは、給電指令所11,交信手段12,発電機10
1,102,103,104からなる。実際の電力系統
では数十台の発電機が稼働しているのが普通であるが、
説明を簡単にするため発電機の台数は4台とする。現在
の状態は、発電総量2000MW、発電機101,10
2,103,104の出力はそれぞれ500MW,60
0MW,300MW,600MWとする。各発電機はレ
ートリミッタで出力変化速度が制限されており、いまそ
の制限値を3分間あたり30MWとする。なおレートリ
ミッタは通常、発電機の設備上の限界よりも低い値に設
定されており、レートリミッタを解除すれば、発電機は
制限値よりも大きな出力変化速度を出すことができる。
【0015】図5に系統構成を示す。発電機101,1
02は各々送電線105,106を介して母線109に
接続され、発電機103,104は各々送電線107,
108を介して母線110に接続されている。送電線11
1は母線109と負荷115を、送電線112を母線1
09と負荷116を、送電線113を母線110と負荷
116を、送電線114は母線110と負荷117を各
々接続している。現在の負荷115,116,117の
大きさは例えば各々1000MW,500MW,500
MWとする。この場合、例えば、新田目倖造著「電力系
統技術計算の基礎」昭和55年9月,電気書院の180
頁から195頁に記載される方法によると、送電線10
5,106,107,108,111,112,11
3,114に流れる電力潮流は各々500MW,600
MW,300MW,600MW,1000MW,100
MW,400MW,500MWとなる。
【0016】さてこのような状態のとき、負荷117の
大きさが3分後に500MWから570WMに増加する
ことが予測された場合を想定する。このとき、運転員に
より次のような統括目標が指定されたとする。
【0017】統括目標「3分後に発電機出力を100M
W増加、送電線112の潮流制約120MW、燃料コス
ト最小」 このときの制御システムの処理の流れを、以下図6,図
7,図8に従って説明する。まず、給電指令所11は
『発電機出力増減は10MW単位で行えばよい』との大
域知識を有するものとし、その大域知識に基づいてつぎ
の副目標を設定し、発電機101〜104に与える。
【0018】副目標「3分後に発電機出力を10MW上
昇,燃料コスト最小」 この副目標に対して発電機101〜104はそれぞれ自
己の局所知識と状態を考慮して、3分後に出力を10M
W上昇させるために必要な最小燃料コストすなわち副目
標達成性能を計算する。このときに用いる局所知識およ
び状態としては、熱効率や所内比率などのオフライン情
報だけでよい場合もあるし、より精密な計算のために復
水温度,蒸気温度,ボイラの燃焼状態,通風装置の稼働
状態などのオンライン情報を用いる場合もある。本実施
例では副目標として燃料コストが与えられているが、こ
の場合、たとえば石炭火力機では、高橋他「大容量石炭
ボイラの燃料技術」日立評論,1987,10,Vol.
69,pp.7−14記載の方法を用いて、発電機出力
を規定量だけ変化させるのに要する燃料量、すなわち燃
料コストを推定することができる。
【0019】副目標達成性能 発電機101「50000円」 発電機102「40000円」 発電機103「45000円」 発電機104「80000円」 給電指令所11ではこの結果を受け、最も燃料コストの
安い発電機102に副目標を実行させることを仮決定す
る。つぎに仮決定を実行しても、送電線112の潮流が
統括目標に違反しないかどうか調べる。給電指令所11
は系統構成の情報を大域知識として有するものとする
と、給電指令所11は、送電線112の潮流が110M
Wとなることを計算できるので、統括目標に違反しない
ことが確認できる。そこで給電指令所11は、発電機1
02に副目標を実行することを正式に決定して、実行指
令を発電機102に伝える。以上の一連の処理は図6の
201に相当する。以下、図6,図7,図8の201〜2
07の順で処理が進行する。図6の204でははじめ、
燃料費が最小なのは発電機102ということであった
が、そのときの送電線112の潮流を計算した結果、潮
流が130MWとなり統括目標に違反する。そこで燃料
費が次に小さい発電機103の出力を10MW上昇させ
ることを考えると、統括目標に違反しないことが判明し
た。よって、発電機103の副目標を実行させることを
決定した。
【0020】図7の206では、送電線112の潮流の
制約から発電機101,102は出力を上昇できない。
発電機103はすでに203,204,205において
各10MWずつ、合計30MWの出力上昇指令を受けて
いるので、レートリミッタにより出力上昇不可である。
ところが発電機104は燃料費がかかりすぎるため、送
電線112の潮流制約を130MWに緩和して、燃料費
が最小の発電機102に副目標を実行させることを決定し
た。
【0021】図8の207では、送電線112の潮流の
制約から発電機101は出力を上昇できない。発電機1
02,103はすでに30MWの出力上昇指令を受けて
いるので、レートリミッタにより出力上昇不可である。
発電機104は燃料費がかかりすぎる。そこで給電指令
所11ではレートリミッタを解除することにし、副目標
に「レートリミッタ解除」を追加して、各発電機の副目
標達成性能の回答を待つ。その結果、送電線112の潮
流制約に違反しないようにするために、3番目に燃料費
の安い発電機103に副目標を実行させることに決定し
た。
【0022】以上の処理の結果、発電機102は20
1,202,206で合計30MWの出力上昇、発電機
103は203,204,205,207で合計40M
Wの出力上昇の指令を受けたことになる。
【0023】従来、給電指令所のもつ発電機に関する大
ざっぱな情報にもとづいて発電機出力を決定していたの
で最適解を得ることは困難であったが、本実施例によれ
ば、正確で詳細な局所知識および状態を利用すれば比較
的容易に準最適解を得ることができる。準最適解が得ら
れることはシステムの性能向上につながり、正確で詳細
な局所知識および状態の利用は高信頼性を提供するもの
である。
【0024】実施例3 前述の実施例2では、発電機4台の簡単な系統を用いた
が、通常、1つの電力会社は十数カ所以上の発電所をも
っていて、各発電所は数台の発電機を管轄している。そ
のような場合、実施例2のような発電機の出力配分を決
定するための制御システムとして、図4の制御システム
の代わりに図9に示すシステム構成を取る。図4では給
電指令所11と発電機101,102,103,104
とを直結しているのに対し、図9に示すシステム構成
は、給電所11と発電機16a〜16bの間に発電所1
3a〜13bを設け交信の効率化を図るものである。た
とえば、発電所13a〜13bは十数カ所、発電機16
a〜16bは数台という想定である。
【0025】このとき、つぎのような統括目標があるも
のとする。
【0026】統括目標「3分後に発電機出力を1000
MW増加、すべての送電線の潮流制約200MW、燃料
コスト最小」 発電機出力を全部で1000MW増加させたい場合、実
施例2のように10MWのような少量の出力増分を多数
の発電機に対して個別に割り当てていく方法は処理効率
の点であまり望ましくない。
【0027】このような場合、次のような方法が有効で
ある。給電指令所11は発電所13a〜13bに対し、た
とえば50MWの出力上昇を副目標として与える。それ
を受けた発電所13aは自己の管轄する発電機16a〜
16bに対して、副目標50MWを10MWずつに分割
して、実施例2と同様の処理を行う。発電所13aはそ
の処理結果として得られる自己の燃料コストを、給電指
令所11に回答する。給電指令所11はその回答を評価
して実行指令送出または副目標再策定を行う。ところで
統括目標には送電線の潮流制約が含まれている。これに
関して給電指令所11がサブシステムからの回答を評価
する場合、送電線は発電所より大きなレベルの設備の間
に存在するので給電指令所11は発電機16a〜16b
の個別の回答を必要とせず、発電所13a〜13bから
の回答のみを評価するものである。
【0028】本実施例において、給電指令所11にトラ
ブルが発生し、統括機能を実行することができなくなっ
た場合でも統括機能を発電所13a〜13bのうち少な
くとも1つにあらかじめ設けておけば、その発電所に給
電指令所11の肩代りをさせ、システム全体に障害が波
及するのを防ぐことができ、システムの高信頼化をはか
ることができる。
【0029】統括機構のトラブル発生検出は、たとえば
ある時間以上統括機構からの応答がない場合にトラブル
発生とみなすという方法を用いれば可能である。
【0030】実施例4 以下、制御システムを広域ディーリングに適用した例を
説明する。図10のように4つの電力会社71,72,
73,74は交信手段75を介して情報交換可能であ
る。電力会社71,72,73,74各々は図11のよ
うに給電指令所76,発電所77a〜77bおよび発電
機78a〜78bからなる階層的制御構造からなってい
る。また図12のように、電力会社71と72,72と
73,73と74はそれぞれ連係線83,84,85で
接続されており、それを通じて電力を売買することが可
能である。電力会社71,72,73,74はそれぞ
れ、自己の発電能力などの局所知識のほかに連係線接続
状態情報や他電力会社とのとりきめ情報など広域ディー
リングに必要な大域知識を持っているものとする。電力
会社71と72がともに1000MWの電力購入を希望
しているとする。まず電力会社71と72がそれれぞ交
信手段を用いてその旨を全電力会社に通知する。つぎに
電力会社71と72は他電力会社とのとりきめ情報に基
づいて、電力会社71と72のどちらに優先権があるか
を評価する。その結果、優先権を得た電力会社の目標が
システム全体の統括目標として扱われることになるが、
たとえば電力会社71が優先権を獲得したとして説明を
すすめる。この場合、電力会社71は電力取引交渉の統
括機構としてはたらくことになる。
【0031】電力会社71の統括目標はつぎのとおりと
する。
【0032】統括目標「3時間後に1000MWの電力
を購買、購買価格最小」 電力会社71は、この統括目標に基づき、他電力会社7
2,73,74に対してつぎの副目標を与える。
【0033】副目標「3時間後に200MWの電力を売
却、電力会社71の購買価格最小」 この副目標を受けた電力会社72,73,74は、自己
の局所知識を用いて電力売却価格を決定し、必要なら下
位システムである発電所に問い合わせを行い、さらに大
域知識を用いて電力輸送費用を計算し、それらの合計を
電力会社71の購買価格として、それを自己の副目標達
成性能として電力会社71に送出する。電力会社71は
つぎの副目標達成性能を受信したとする。
【0034】副目標達成性能 電力会社72「1000万円」 電力会社73「500万円」 電力会社74「400万円」 この場合、電力会社71は最も購買価格の安い電力会社
74を購買元として仮決定するが、それより安く購買で
きる電力会社がないかどうかを、電力会社72,73,
74につぎの副目標を与えることにより行う。
【0035】副目標「3時間後に200MWの電力を売
却、電力会社71の購買価格400万円未満」 この副目標を受けた電力会社72,73,74は、副目
標達成性能を検討し、つぎのような結果を電力会社71
に返したとする。
【0036】副目標達成性能 電力会社72「不可」 電力会社73「不可」 電力会社74「不可」 この結果により、電力会社71は3時間後に100MW
を電力会社74から購買することを決定して、電力会社
74に対して実行指令を送出する。
【0037】以上のような処理を繰り返すことにより、
電力会社71は、所望の1000MWの電力を最低価格
で購買するためには他電力会社からどんな配分で購買す
ればよいか各電力会社の事情に応じて適切に決定するこ
とができる。
【0038】実施例5 以下、制御システムを電力ディーリングシステムに適用
した例を示す。電力ディーリングシステムは、図13の
ように電力ディーリングセンタ91と電力ディーラ93
a〜93bが交信手段92を介して接続された構成とな
っている。電力ディーリングセンタはディーリング規約
94をもっていて、それを電力ディーリングの統括規範
とする。電力ディーラ93a〜93bは発電設備95と
電力貯蔵設備96の両方を持っている場合もあるし、い
ずれか一方しか持っていないこともある。電力ディーラ
93a〜93bは随時電力の売り注文または買い注文を
電力ディーリングセンタ91に指示する。電力ディーリ
ングセンタ91は提示内容とディーリング規約を照らし
合わせた結果、最優先と判断される電力ディーラに対し
て統括機構としての権利を一時預ける。統括機構として
の権利を得たディーラは、実施例4と同様の方法で取引
先のディーラを決定して取引を行う。取引終了後、統括
していたディーラは統括機構としての権利を電力ディー
リングセンタに返還する。
【0039】このように電力ディーリングセンタで電力
ディーリングを管理するという方法をとることにより、
電力ディーリング市場を管理することができる。
【0040】実施例6 制御システムをフィードバック制御系に適用した具体例
として電力系統の周波数制御システムを図14に示す。
制御装置31は、給電指令所11,交信手段12,発電
所13から構成され、発電所13は、制御対象である電
力系統32の周波数を制御するための操作量として有効
電力を発生する。制御量である周波数は、制御装置31
にフィードバックされる。給電指令所11は、フィード
バックされた周波数をもとに発電すべき電力総量を決定
し、つぎにそれを発電所にどのように配分するかを実施
例3と同様の方法で決定する。
【0041】局所知識を利用して周波数制御を行うこと
により実施例2および実施例3と同様、制御の最適性向
上をはかることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、サブシステムが状態検
出機構を備えているので、統括目標が時間的要素を含む
場合でも、サブシステムの状態を利用することにより準
最適解を得ることができる。特に、統括目標を十分細か
い副目標に分割すれば、制御の最適性を維持することが
できる。
【0043】また、適用対象範囲の性質には特に依存せ
ず、サブシステムに異常が出た場合にも容易に対処でき
るため、柔軟かつ頑強な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制御システムの構成図
である。
【図2】制御システムの機能構成図である。
【図3】処理フローを示す図である。
【図4】発電機出力配分制御システムのシステム全体構
成図である。
【図5】系統構成図である。
【図6】処理フローを示す図である。
【図7】処理フローを示す図である。
【図8】処理フローを示す図である。
【図9】発電システムの構成例を示す図である。
【図10】広域ディーリングへの適用を説明するための
構成図である。
【図11】電力会社の階層的制御構造を示す図である。
【図12】系統構成図である。
【図13】電力ディーリングシステムのシステム構成図
である。
【図14】電力系統の周波数制御への適用を説明するた
めのシステム構成図である。
【符号の説明】
1…統括機構、2…交信手段、3a〜3b…サブシステ
ム、4…統括機構、5…交信手段、6a〜6b…サブシ
ステム、41…情報解釈機構、42…副目標分割機構、
43…比較評価機構、44…統括目標、45…大域知
識、46…実行指令機構、47…情報解釈機構、48…
副目標達成性能計算機構、49…状態検出機構、50…
局所知識、51…実行機構。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 3/46 G 7373−5G (72)発明者 斎藤 忠良 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 福井 千尋 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 小海 裕 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 田村 滋 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のサブシステムと、当該サブシステム
    を統括する統括機構と、前記サブシステムと上記統括機
    構との交信を行う交信手段を備えた制御システムにおい
    て、 前記サブシステムは、自己の性能に関する知識を含む局
    所知識と自己の状態を検出するための状態検出機構を有
    し、前記統括機構は前記制御システム全体としての統括
    目標と前記制御システム全体を統括するのに必要な大域
    知識を有し、 前記統括機構は、前記大域知識に基づいて統括目標を複
    数の副目標に分割し、当該分割された副目標のうち1つ
    の副目標を、前記交信手段を用いて上記複数のサブシス
    テムに送信し、 前記副目標を受信した前記複数のサブシステムは、前記
    自己の局所知識と自己の状態に基づいて、自己の副目標
    達成性能を計算し、計算された上記副目標達成性能を、
    前記交信手段を用いて前記統括機構に送信し、 前記副目標達成性能を受信した前記統括機構は、前記複
    数のサブシステムから送信された前記副目標達成性能を
    比較評価し、 前記統括機構は、前記比較評価の結果に基づいて統括機
    構の再分割が必要と判断した場合、前記統括目標を副目
    標に再分割し、前記統括機構と前記サブシステムは前記
    再分割された副目標について、前記副目標達成性能比較
    評価までの処理を再実行し、 又は、前記統括機構は、前記比較評価の結果に基づいて
    統括目標の再分割が必要ないと判断した場合、副目標実
    行指令送出先のサブシステムを決定し、当該サブシステ
    ムに副目標実行指令を送出することを特徴とする制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記複数のサブシステムのうち少なくとも1つのサブシ
    ステムが前記制御システム全体としての統括目標と前記
    制御システム全体を統括するのに必要な大域知識を有
    し、 前記少なくとも1つのサブシステムが前記統括機構とし
    て動作することを特徴とする制御システム。
  3. 【請求項3】複数の発電設備と、前記発電設備を統括す
    る統括機構と、前記発電設備と前記統括機構との交信を
    可能にする交信手段を備えた発電システムにおいて、 前記発電設備は、自己の性能に関する知識を含む局所知
    識と自己の状態を検出するための状態検出機構を有し、
    前記統括機構は前記発電システム全体としての統括目標
    と前記発電システム全体を統括するのに必要な大域知識
    を有し、 前記統括機構は、前記大域知識に基づいて統括目標を複
    数の副目標に分割し、前記副目標のうち1つの副目標
    を、前記交信手段を用いて前記複数の発電設備に送信
    し、 前記副目標を受信した前記複数の発電設備は、前記自己
    の局所知識と自己の状態に基づいて、自己の副目標達成
    性能を計算し、計算された副目標達成性能を、前記交信
    手段を用いて前記統括機構に送信し、 前記副目標達成性能を受信した前記統括機構は、前記複
    数の発電設備から送信された前記副目標達成性能を比較
    評価し、 前記統括機構は、前記比較評価の結果に基づいて統括機
    構の再分割が必要と判断した場合、前記統括目標を副目
    標に再分割し、前記統括機構と前記発電設備は前記再分
    割された副目標について、前記副目標達成性能比較評価
    までの処理を再実行し、 又は、前記統括機構は、前記比較評価の結果に基づいて
    統括目標の再分割が必要ないと判断した場合、副目標実
    行指令送出先の発電設備を決定し、当該発電設備に副目
    標実行指令を迭出することを特徴とする発電システム。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記複数の発電設備のうち少なくとも1つの発電設備が
    前記制御システム全体としての統括目標と前記制御シス
    テム全体を統括するのに必要な大域知識を有し、 上記少なくとも1つの発電設備が前記統括機構として動
    作することを特徴とする発電システム。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記発電設備の状態として、復水温度,蒸気温度,ボイ
    ラの燃焼状態,通風装置の稼働状態のうちの一部を含む
    情報を用いることを特徴とする発電システム。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記発電設備の状態として、復水温度,蒸気温度,ボイ
    ラの燃焼状態,通風装置の稼働状態のうちの一部を含む
    情報を用いることを特徴とする発電システム。
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