JPH05257783A - データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置 - Google Patents

データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置

Info

Publication number
JPH05257783A
JPH05257783A JP4089997A JP8999792A JPH05257783A JP H05257783 A JPH05257783 A JP H05257783A JP 4089997 A JP4089997 A JP 4089997A JP 8999792 A JP8999792 A JP 8999792A JP H05257783 A JPH05257783 A JP H05257783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
replica
data
database
identification name
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4089997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Muto
英男 武藤
Kiyotaka Kibo
清隆 木保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4089997A priority Critical patent/JPH05257783A/ja
Publication of JPH05257783A publication Critical patent/JPH05257783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Device Security (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原データ所有者が他のユーザによるレプリカ
の生成を制御でき、さらに、各アクセス要求を効率的に
実行する格納フォーマットを持つ原データおよびレプリ
カのいずれか一方を利用できる、分散データベースのレ
プリカ処理方法を提供する。 【構成】 レプリカ生成権限管理部1は、ユーザ識別名
テーブル10に原データ6の所有者からそのレプリカ7
を生成する権限を付与されたユーザの識別名を保持す
る。レプリカ生成部2は、指定された格納フォーマット
に従ってレプリカ7を生成する。フォーマットテーブル
40は、原データ6およびレプリカ7の格納フォーマッ
トを保持する。また、処理手続き生成部3は、レプリカ
7の格納フォーマットに基づいた処理手続き9を生成す
る。アクセス対象決定部4は、各アクセス要求の実行に
最適な格納フォーマットを選択し、この格納フォーマッ
トを持つ原データ6およびレプリカ7のいずれか一方を
利用して、当該要求を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散データベースシス
テムに係わり、特に、複数の計算機によりデータベース
のレプリカを管理するデータベースにおけるレプリカ処
理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】分散データベースにおいては、1984
年、マグロウヒル(McGraw−Hill)社発行の
ステファノ・セリ(Stefano Ceri)とジュ
ゼッペ・ペラガッティ(Giuseppe Pelag
atti)との共著、ディストリビューテッド データ
ベーシズ プリンシプルス アンド システムズ(Di
stributed Databases−Princ
iples and Systems)の第1章、7ペ
ージの記載のように、データを利用する場所に近い場所
にデータを格納することによるデータ処理の性能を向上
するために、また、データを格納している計算機システ
ムにおける障害の発生に起因する業務停止の危険を回避
するために、データの複製を複数の異なる計算機システ
ムに格納する能力が期待されている。複製は、その管理
方法の違いから、スナップショットとレプリカの2種類
に大別できる。スナップショットは、前述のディストリ
ビューテッド データベーシズ プリンシプルス アン
ド システムズの第3章の60ページ、1980年10
月発行のプロシーディングス オブ インタナショナル
カンファレンス オン ベリ ラージ データ ベー
シズ(Proceedings of Interna
tional Conference on Very
LargeData Bases)内に収録されてい
るマイケル・アデイバ(MichelE.Adiba)
とブルース・リンジー(Bruce G.Lindsa
y)との共著の論文「データベース スナップショッツ
(Database Snapshots)」、およ
び、1990年にアディソンウエズレイ(Addiso
n−Wesley)社発行のシー・ジェー・デイト
(C.J.Date)著、アン イントロダクション
ツー データベース システムズ ボリューム1 フィ
フス エディション(An Introduction
to Database Systems Volu
me 1 Fifth edition)の第11章の
265ページに記載のように、ある時刻において原デー
タから抜き出され、名前付けされた、更新不可能な複製
である。このスナップショットは、報告書作成や計画立
案に利用できる。一方、レプリカは、前述のシー・ジェ
ー・デイト(C.J.Date)著、アン イントロダ
クション ツー データベース システムズ ボリュー
ム1 フィフス エディション(An Introdu
ction to Database Systems
Volume 1 Fifth edition)の
第23章の624ページおよび630ページに記載して
あるように、原データとレプリカとの間で、データ内容
や管理方法が一致していることが保証されなければなら
ない複製である。従来、データ内容を一致させる技術、
および、利用者にレプリカの存在を意識させない技術の
開発が活発に行なわれている。例えば、インターナショ
ナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションのヘン
リイ・マーチン・グラッドニイ(Henry M.Gl
adney)等が1985年に出願した特開昭62ー1
25445号「データ・オブジェクト・レプリカの管理
方法」および特開昭62ー126458号「データ・オ
ブジェクト変更管理方法」(USP4,714,99
6)において、データ・オブジェクトの変更発生時に、
そのレプリカをアクセス不能にする技術、および、デー
タ・オブジェクトをバージョン管理し、データ・オブジ
ェクトの変更発生時に、そのレプリカを格納している場
所にメッセージを送る技術が述べられている。また、イ
ンターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレー
ションのトーマス・ピアット・ダニエル(Thomas
P.Daniell)等が1981年に出願の特開昭
58ー94046号「計算機システムの動作方式」(U
SP4,432,057)においては、データ・オブジ
ェクトの更新内容をレプリカに反映する操作を遅延させ
る技術が述べられている。さらに、1985年、ティア
ールダブリュー・インコーポレイテッドのアンソニー・
トーマス・メイターナ等出願の特開昭62ー11134
8号「コンピュータ統合システム」(USP4,71
4,995)では、異種分散データベース・システムに
おける共用(複写)データ項目に関する更新技術が述べ
られている。データベースに対するアクセス権限の管理
については、前述のシー・ジェー・デイト(C.J.D
ate)著、アン イントロダクション ツー データ
ベース システムズ ボリューム1 フィフス エディ
ション(An Introduction to Da
tabase Systems Volume 1Fi
fth edition)の第17章に記載されてい
る、データベース言語SQLのセキュリティ機能が代表
的である。SQLでは、データ所有者は、他のユーザに
対し、当該データの参照、更新、削除および追加に関す
る制御を行える。 この他、データ格納において複数の
格納構造の中からひとつを選択できるデータベースの例
としては、1981年にアディソンウエズレイ(Add
ison−Wesley)社発行のシー・ジェー・デイ
ト(C.J.Date)著、アンイントロダクション
ツー データベース システムズ ボリューム1 サー
ド エディション(An Introduction
to DatabaseSystems Volume
1 3rd edition」の第19章に記載され
ている、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・
コーポレーションの製品である階層型データベース管理
システムIMSの格納構造が代表的である。IMSで
は、データ格納構造として、HSAM、HISAM、H
DAM、HIDAMという4種類の構造を備え、各デー
タはデータベース管理者がこれらの中から選択したひと
つの格納構造で格納される。HSAMは、階層関係を持
つデータを物理的にシーケンシャルに格納する構造であ
る。HISAMおよびHIDAMは、インデクスという
アクセス手段を備えた格納構造を持ち、そして、HDA
Mは、ハッシング技法に基づくアクセス手段を備えた格
納構造を持つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レプリカは、データ処
理の性能向上あるいはデータを格納している計算機シス
テムにおける障害発生に起因する業務停止の危険を回避
する目的で作成される。原データとレプリカとの間では
データ内容が一致している必要があり、これらに対する
管理方法も等価である必要がある。しかし、データの内
容や論理的構造は一致している必要があっても、各計算
機システムにおける物理的な格納構造まで一致している
必要はない。各計算機システムにおける業務上のデータ
の利用方法あるいはデータ格納資源上の制約などから、
自律的にその格納構造を選択できることが望ましい。例
えば、前述のシーケンシャル構造は、バッチ処理のよう
にデータを順次アクセスする業務に適し、インデクス構
造は、ある特定の値範囲にあるデータ群を条件検索する
ような業務に適し、そして、ハッシング構造は、特定デ
ータの値でランダムに1件検索するような業務に適して
いる。よって、もし、主キー内のある値を選択条件とし
た問い合わせ要求なら、この主キーに含まれている値で
ハッシングしてデータを格納している計算機システムに
よって当該要求を処理するのが効率的である。原データ
およびそのレプリカ群を異なる構造により格納すること
を許し、その格納構造において効率的に処理できるデー
タ処理要求を選択して、その格納場所で実行させること
が性能向上をもたらす。また、原データの所有者の意志
と無関係にレプリカが作成されることは好ましくない。
レプリカを格納するための格納場所を必要とし、また、
データの更新時にはデータ内容を一致させるための処理
負荷を伴なうからである。レプリカの生成は、従来の参
照や更新などに関するアクセス権限だけを持つユーザに
任せられる仕事ではない。原データ所有者自身がそのレ
プリカの生成を行なう方法も考えられる。しかし、分散
データベース環境においては、ローカルデータベースを
管理している各計算機システムの自律性を考慮しなけれ
ばならない。すなわち、レプリカを生成する時期やその
格納構造などは、当該計算機システムの運用状態を熟知
した者の判断に任せるべきである。このためには、レプ
リカ生成に関する権限を他のユーザに付与できる能力が
必要になる。前述の従来技術では、問い合わせを効率的
に処理できる格納構造を持つレプリカを選択する技術、
あるいは、レプリカ生成のための権限について考慮され
ていない。本発明の目的は、原データ所有者がそのレプ
リカ生成を制御できるデータベースにおけるレプリカ処
理方法およびその装置を提供することにある。本発明の
他の目的は、データベースへの問い合わせに対して、最
も効率的に処理できるデータ構造を持つレプリカを選択
できるデータベースにおけるレプリカ処理方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の望ましい態様は次のように構成される。デ
ータベース内のデータのレプリカの生成を許可するユー
ザを示すユーザ識別名テーブルを予め設けておく。ユー
ザ識別名と、レプリカを格納する記憶装置を示す識別名
と、記憶装置へのレプリカの格納フォーマットを指定す
る情報とを入力し、入力したユーザ識別名がユーザ識別
名テーブルにあるならば、データのレプリカを生成す
る。生成したレプリカを、格納フォーマットの指定情報
に基づいて、記憶装置識別名により指定された記憶装置
に格納する。また、他の態様は次のように構成される。
生成したレプリカの格納フォーマットの指定情報を示す
フォーマットテーブルを予め設けておく。データに対す
るアクセス要求の中に指定される、データを構成するデ
ータ要素の中から利用対象とするデータ要素を選択する
ための要素選択指示と、選択された利用対象のデータ要
素をアクセス要求元へ引き渡す順序を示す順序付け指示
とを解析する。フォーマットテーブルに登録された格納
フォーマットの中から、要素選択指示に従った要素選択
の処理を効率的に実行し、および/または、順序付け指
示に従った処理を効率的に実行する格納フォーマットを
備えるデータおよびレプリカのいずれか一方を決定す
る。そして、決定したデータおよびレプリカのいずれか
一方を利用してアクセス要求を処理する。さらに、既に
コンパイルされている、データをアクセスするアプリケ
ーションプログラムを、再コンパイルすることなくレプ
リカを利用できるようにするために、データをアクセス
するアプリケーションプログラムをコンパイルした時に
登録された、データの格納フォーマットに基づく処理手
続きを入力する。その処理手続きを基にして、レプリカ
の格納フォーマットに基づく処理手続きを生成する。生
成した処理手続きを、生成したレプリカを管理する計算
機に登録する。
【0005】
【作用】ユーザ識別名テーブルには、データ所有者がそ
のデータのレプリカの生成を許可したユーザの識別名を
登録できる。レプリカ生成要求を受け付けた時、このテ
ーブルに登録されているユーザ識別名とレプリカ生成要
求を発行したユーザの識別名とを比較し、一致する場合
にレプリカの生成を許可する。そして、レプリカ生成要
求の中で指定される、レプリカを格納する記憶装置を示
す識別名と、その記憶装置へのレプリカの格納フォーマ
ットの指定とに従って、所定のデータをデータベースか
ら読み出し、格納フォーマットの指定に基づいてデータ
のレプリカを生成し、指定された記憶装置へ出力する。
それによって、ユーザ識別名テーブルに識別名を、登録
されていないすなわちデータのレプリカの生成を許可さ
れていないユーザからのレプリカ生成要求を拒絶できる
ようになるので、データ所有者の意志に反してレプリカ
が生成されることがない。また、フォーマットテーブル
には、データの格納フォーマットおよび生成したレプリ
カの格納フォーマットの指定情報を登録する。ユーザお
よびアプリケーションプログラムからデータに対するア
クセス要求を受け付けた時、このアクセス要求の中で指
定される、利用対象のデータ要素をデータの中から選択
するための要素選択指示と、選択されたこれらのデータ
要素をアクセス要求元へ引き渡す順序を示す順序付け指
示とを解析する。そして、要素選択指示に従った処理を
効率的に実行し、および/または、順序付け指示に従っ
た処理を効率的に実行する格納フォーマットを備えるデ
ータおよびレプリカのいずれか一方を、フォーマットテ
ーブルから選択し、選択したデータおよびレプリカのい
ずれか一方を利用してアクセス要求を処理する。それに
よって、それぞれのアクセス要求は、これをもっとも効
率的に実行できる格納フォーマットを持つデータおよび
レプリカのいずれか一方で処理するため、要求元への応
答時間を短縮できる。また、アクセス要求はアプリケー
ションプログラム内からも発行される。従来、アプリケ
ーションプログラムの実行時の性能を向上するために、
アプリケーションプログラムを事前にコンパイルし、そ
の中に記述されている各アクセス要求を、利用対象のデ
ータの格納フォーマットに基づいて実行する処理手続き
として計算機に登録しておく。そして、アプリケーショ
ンプログラム実行時には、この処理手続きを呼出して実
行させることがよく行われている。レプリカを生成する
時、既にコンパイルされて、データの格納フォーマット
に基づいた処理手続きとして各アクセス要求を登録して
あるアプリケーションプログラムに関し、その登録され
ている処理手続きを入力し、これを基にレプリカの格納
フォーマットに基づく処理手続きを生成し、生成した処
理手続きを、レプリカを管理する計算機に登録する。そ
れによって、既にコンパイルされているアプリケーショ
ンプログラム内の、データを利用するアクセス要求は、
これを効率的に実行できるレプリカに関する処理手続き
で処理できるようになるため、アプリケーションプログ
ラム全体を再コンパイルすることがない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は、本発明において備えるべき機能ブロックと
その論理的な関連を示す図である。図1において、レプ
リカを生成する元となる原データ6は、データベース2
0aに格納されている。レプリカ生成権限管理部1は、
原データ6の所有者からそのレプリカを生成する権限を
他のユーザに付与する要求901を受け付けると、原デ
ータ6の識別名と、権限を付与する相手のユーザの識別
名と、もしもレプリカを格納するデータベースの識別名
が指定されているならこのデータベースの識別名とを、
ユーザ識別名テーブル10へ登録する。データベースの
識別名を指定することにより、レプリカを生成できる場
所を限定できる。もしも、これが指定されない場合は、
任意のデータベースにレプリカを生成できることを意味
している。本実施例では、レプリカ生成の対象とする原
データ6を関係データベースにおけるリレーションとす
る。リレーションの例として、従業員に関する情報を管
理するリレーションの論理構造を、図2に示す。従業員
リレーション6は、各従業員に関して、かれらをユニー
クに識別する従業員番号、名前、所属、年令および給与
の情報を含み、これらの情報を、番号カラム61、名前
カラム62、所属カラム63、年令カラム64および給
与カラム65にそれぞれ保持する。従業員リレーション
6を構成するデータ要素は、各従業員を表すレコード6
0である。関係データベースにおいて各リレーションす
なわち原データをユニークに識別する識別名は、リレー
ションを生成したユーザすなわち所有者の識別名とリレ
ーションの識別名とを組合せたものである。図3に示す
ように、生成するレプリカ7の論理構造とデータ要素
は、原データである従業員リレーション6のそれらと同
一である。従業員レプリカ7において、各従業員に関す
る情報は、番号カラム71、名前カラム72、所属カラ
ム73、年令カラム74および給与カラム75にそれぞ
れ保持する。データ要素は、各従業員を表すレコード7
0である。図4は、ユーザ識別名テーブル10の構成を
示す。ユーザ識別名テーブル10には、レプリカ生成権
限を付与する要求901により指定された、リレーショ
ンの識別名101、リレーション所有者の識別名10
2、レプリカ生成を許可されたユーザの識別名103お
よびレプリカを格納できるデータベースの識別名104
を含む。レプリカを生成する要求903では、レプリカ
を生成する元となるリレーションおよびその所有者の識
別名と、レプリカを格納しようとするデータベースの識
別名と、このレプリカの格納フォーマットを指示する情
報とが指定される。図1のレプリカ生成権限管理部1
は、リレーション6のレプリカを生成する要求903を
受け付けると、ユーザ識別名テーブル10を読み、この
要求を発行したユーザの識別名とユーザ識別名テーブル
10に登録されているユーザ識別名103とを比較す
る。一致するなら、さらに、ユーザ識別名テーブル10
にデータベース識別名104が登録されているか調べ、
登録されているなら、要求903で指定されたデータベ
ースの識別名と比較する。そして、一致するなら、当該
要求の実行を許可し、レプリカ生成部2にリレーション
6の識別名101と、リレーション6の所有者の識別名
102と、レプリカ7を格納すべきデータベース20b
の識別名と、その格納フォーマットを指定する情報とを
渡す。本実施例では、磁気ディスクなどの記憶媒体にお
ける格納フォーマットとして、レコード60を指定され
たカラムの値に従って順番に並べて格納するシーケンシ
ャル構造と、レコード60を適当な位置に格納し、指定
されたカラムの値とレコード60の格納場所(アドレ
ス)とを組として保持するインデクスを作成するインデ
クス構造と、レコード60の格納位置を、指定されたカ
ラムの値に演算を施して決定するハッシング構造とを提
供する。
【0007】レプリカ7の生成を許可された図1のレプ
リカ生成部2は、レプリカ生成権限管理部1から、リレ
ーション6の識別名101と、リレーション6の所有者
の識別名102と、レプリカ7を格納すべきデータベー
ス20bの識別名と、その格納フォーマットを指定する
情報とを受け取ると、データベース管理部5aのデータ
アクセス部52aに要求して、データベース20aから
リレーション6を読み出し、指定された格納フォーマッ
トでレプリカ7を生成する。そして、データベース管理
部5bのデータアクセス部52bに依頼して、レプリカ
7の所有者の識別名をリレーション6の所有者の識別名
と同じ識別名で、そして、レプリカ7の識別名をリレー
ション6のリレーション識別名と同じ識別名でデータベ
ース20bに格納し、フォーマットテーブル40に、レ
プリカ7を生成したユーザの識別名と、レプリカ7を格
納するデータベース20bの識別名と、その格納フォー
マットを指定する情報とを登録する。もし、これが、リ
レーション6の最初のレプリカ生成なら、リレーション
6を格納するデータベース20aの識別名と、その格納
フォーマット情報も登録する。図5は、フォーマットテ
ーブル40の構成を示す。フォーマットテーブル40で
は、ひとつ以上のレプリカを生成されたリレーションに
関して、リレーションの格納フォーマット、および、こ
のリレーションを元に生成されたひとつ以上のレプリカ
の格納フォーマットの情報を保持する。フォーマットテ
ーブル40は、リレーション6の識別名401、リレー
ション6の所有者の識別名402、リレーション6およ
びレプリカ7をそれぞれ格納するデータベースの識別名
403、各レプリカを生成したユーザの識別名404、
そして、これらの格納フォーマット405から構成され
る。前述したように、レプリカの識別名とその所有者の
識別名は、元となったリレーションのそれらと同一であ
るため、リレーションおよびそのリレーションを元に生
成されたレプリカに関し、データベース識別名403、
レプリカ生成ユーザ識別名404、および、格納フォー
マット405を、同じ識別名(401および402)の
下で、ひとつ以上管理している。レプリカ生成ユーザ識
別名404の値が空値であることが、リレーション自身
の情報であることを示している。格納フォーマット40
5は、さらに、シーケンシャル、インデクス、ハッシュ
などを識別する構造タイプ4051と、シーケンシャル
構造の場合のレコード60を並べる基準となるカラム、
インデクス構造の場合のインデクスを作成するカラムあ
るいはハッシュ構造の場合の演算の入力となる値を含む
カラムの識別名4052から構成される。レプリカ7を
データベース20bに生成した図1のレプリカ生成部2
は、処理手続き生成部3に対し、リレーション6の識別
名と、リレーション6の所有者の識別名と、レプリカ7
を格納するデータベース20bの識別名とを渡し、処理
手続き生成を要求する。
【0008】処理手続き生成部3は、リレーション6の
識別名と、リレーション6の所有者の識別名と、レプリ
カ7を格納するデータベース20bの識別名とを受け取
ると、リレーション6をアクセスするためにコンパイル
されてライブラリ30aに登録されている処理手続き8
を読み出し、フォーマットテーブル40から読み出し
た、レプリカ7の格納フォーマット情報405に従っ
て、レプリカ7をアクセスするための処理手続き9を生
成し、ライブラリ30bに登録する。図6に、処理手続
き8および処理手続き9の構成を示す。図示していない
アプリケーションプログラムから発行される各アクセス
要求は、該アプリケーションプログラム実行時の性能を
向上するために、アクセス対象のリレーション6の格納
フォーマットに従った処理手順にコンパイルされ、処理
手続き8としてライブラリ30aに事前登録されてい
る。該アプリケーションプログラムの実行時に、この登
録されている処理手続きを実行することにより、実行の
度にアクセス要求をコンパイルする負荷を排除できる。
処理手続き8は、アプリケーションプログラム内に記述
されていたアクセス要求の原始文81と、これをリレー
ション6の格納フォーマットに従ってコンパイルした処
理手順82とから構成される。本実施例では、原始文8
1は、関係データベースのアクセス言語であるSQLの
仕様に従っている。処理手続き9も同様に、図示してい
ない原始文(91)と、処理手順(92)から構成され
る。処理手続き生成部3は、レプリカ7の格納フォーマ
ットに従った処理手順(92)の生成において、原始文
81を入力とする。他の方法としては、処理手順82を
入力とする方法がある。
【0009】図1のアクセス対象決定部4は、リレーシ
ョン6の識別名およびその所有者の識別名を指定したア
クセス要求913を受け付けると、フォーマットテーブ
ル40から、リレーション6およびレプリカ7を格納す
るデータベースの識別名403と、それぞれの格納フォ
ーマット情報405とを読み出す。そして、後述する図
12のプライオリティテーブルを参照して、このアクセ
ス要求の実行に最も適している格納フォーマットを持つ
リレーション6およびレプリカ7のいずれか一方を決定
し、これを管理するデータベース管理部5aおよび5b
のいずれか一方に、アクセス要求の実行を依頼する。デ
ータベース管理部5aあるいは5bは、それぞれのデー
タアクセス部52aあるいは52bを呼び出し、リレー
ション6あるいはレプリカ7をアクセスする。もしも、
このアクセス要求が、図示していないアプリケーション
プログラムから発行されたものなら、データベース管理
部5aあるいは5bは、依頼されたアクセス要求を実行
するために、処理手続き実行部51aおよび51bのい
ずれか一方を呼び出す。呼び出された処理手続き実行部
51aあるいは51bは、処理手続き8あるいは9をラ
イブラリ30aあるいは30bから読み出し、処理手順
82あるいは図示しない処理手順(92)に従ってデー
タベースのアクセスを実行する。図7は、アクセス対象
決定部4における、アクセス要求の実行に最適な格納フ
ォーマットを持つリレーション6およびレプリカ7のい
ずれか一方を選択する処理の流れを示すブロック図であ
る。問い合わせ解析部44は、図示していないユーザあ
るいはアプリケーションプログラムからのアクセス要求
913であるSQL文を受け取ると、それぞれのデータ
ベース20aあるいは20bに格納され、各データベー
スの定義情報を保持する、データディクショナリ43a
あるいは43bを参照する。本実施例では、リレーショ
ン6の定義情報を管理するデータディクショナリ43a
を、データアクセス部52aを介して参照する。そし
て、当該SQL文がリレーション6内の一件のレコード
60をアクセスするものか、複数のレコード60をアク
セスするものか、全レコード60をアクセスするものか
を判断する。この判断の方法を、図8、図9、図10、
図11および図15を用いて、以下に説明する。図8
は、問い合わせ解析部44が参照するデータディクショ
ナリ43a内のリレーション管理テーブル431の構成
を示している。リレーション管理テーブル431は、リ
レーションの識別名4311、リレーションの所有者の
識別名4312および各リレーションを構成するカラム
情報4313から構成される。カラム情報4313は、
さらにカラムの識別名43131、当該カラムがリレー
ション内のレコードをユニークに識別する主キーか否か
の情報43132を含む。図2に示した従業員リレーシ
ョン6の主キーは、番号カラム61である。図9、図1
0および図11は、アクセス要求を記述するSQL文の
例である。図9は、FROM句で指定する従業員リレー
ション6から、WHERE句でレコード選択指示として
指定された、番号カラム61(主キー)に値10を含む
一件のレコードを選択するSQL文である。図10は、
従業員リレーション6から、番号カラム61の値が10
0以上のレコード60を選択し、ORDER BY句で
順序付け指示として指定された、年令カラム64の値に
従ってレコード60の並べ換えを行なうSQL文であ
る。そして、図11は、レコード選択指示が指定されて
いない、すなわち、従業員リレーション6の全レコード
を要求するSQL文である。
【0010】問い合わせ解析部44は、図9に示すSQ
L文は一件レコードアクセス、図10に示すSQL文は
複数レコードアクセス、そして、図11に示すSQL文
は全レコードアクセス、というアクセス種別であるとそ
れぞれ判断する。そして、このアクセス種別の情報を、
格納フォーマット選択部45に渡す。図15は、問い合
わせ解析部44の処理の流れを示すフローチャートであ
る。問い合わせ解析部44は、SQL文を解析し、アク
セス対象のリレーション6の識別名と、レコード選択指
示の有無と、順序付け指示の有無を確認する(ステップ
4401)。そして、リレーション管理テーブル431
からリレーション6に関する定義情報を得る(ステップ
4402)。もしも、レコード選択指示がないなら(ス
テップ4403)、このSQL文のアクセス種別が全レ
コードアクセスであると判断する(ステップ440
4)。そして、順序付け指示があれば、格納フォーマッ
ト選択部45へ渡すために、この順序付けの基準となる
カラム情報4313を取り出す(ステップ4405)。
もしも、レコード選択指示があるなら、そのカラムが主
キーかを調べ(ステップ4406)、主キーでないなら
アクセス種別は複数レコードアクセスであると判断し
(ステップ4407)、順序付け指示があるなら、その
カラム情報4313を取り出す(ステップ4408)。
もしも、レコード選択指示で指定されたカラムが主キー
なら、選択条件が等価(=)条件かを調べ(ステップ4
409)、もしそうなら、アクセス種別は一件レコード
アクセスであると判断する(ステップ4410)。もし
等価条件でないなら、アクセス種別は複数レコードアク
セスであると判断する。
【0011】図7に示す格納フォーマット選択部45
は、フォーマットテーブル40からリレーション6およ
びそのレプリカ7の格納フォーマット405を得る。そ
して、格納フォーマット選択部45が保有しているプラ
イオリティテーブル41を参照して、前記のアクセス要
求のアクセス対象とするリレーション6およびレプリカ
7のいずれか一方を選択する。図12は、格納フォーマ
ット選択部45が参照するプライオリティテーブル41
の構成を示している。これは、リレーション6およびレ
プリカ7が異なる格納フォーマットに従って格納されて
いる場合に、前記のアクセス要求をそれらのいずれにお
いて処理させるかを決定するために利用する。プライオ
リティテーブル41の縦軸方向にはアクセス要求の種別
がある。まず、一件レコードアクセスか、複数レコード
アクセスか、それとも全件レコードアクセスか、に大き
く分類される。そして、複数レコードアクセス及び全件
レコードアクセスなら、さらに、順序付け指示の有無に
より区別される。また、プライオリティテーブル41の
横軸方向には格納フォーマットの種別がある。これもま
ず、構造タイプ4051に基づいて、ハッシュ構造、イ
ンデクス構造およびシーケンシャル構造に大きく分類さ
れる。そして、ハッシュ構造の場合は、さらに、アクセ
ス要求内のレコード選択指示で指定されたカラムとハッ
シングのための演算を施すカラムとが同じカラムか否
か、アクセス要求内の順序付け指示で指定されたカラム
とハッシングのための演算を施すカラムとが同じカラム
か否か、で区別される。インデクス構造の場合も、アク
セス要求内のレコード選択指示で指定されたカラムとイ
ンデクスを付けられたカラムとが同じカラムか否か、ア
クセス要求内の順序付け指示で指定されたカラムとイン
デクスを付けられたカラムとが同じカラムか否か、で区
別される。シーケンシャル構造の場合も同様に、アクセ
ス要求内のレコード選択指示で指定されたカラムとレコ
ードを並べる基準となるカラムとが同じカラムか否か、
アクセス要求内の順序付け指示で指定されたカラムとレ
コードを並べる基準となるカラムとが同じカラムか否
か、で区別される。これらの縦軸と横軸で構成されるプ
ライオリティテーブル41に登録されている数値は、各
種別のアクセス要求をそれぞれの格納フォーマットで実
行する場合の、効率の度合いを表している。高い数値
は、より効率的に実行できる格納フォーマットであるこ
とを意味する。例えば、リレーション6の格納フォーマ
ットは、図13に示すように、番号カラム61の値でハ
ッシングされたハッシュ構造であるとする。そして、レ
プリカ7の格納フォーマットは、図14に示すように、
番号カラム71についてインデクス711を作成したイ
ンデクス構造であるとする。図7の格納フォーマット選
択部45は、フォーマットテーブル40を参照し、リレ
ーション6およびレプリカ7の格納フォーマット405
を得る。アクセス要求の種別が図9に示す一件レコード
アクセスなら、格納フォーマット選択部45は、プライ
オリティテーブル41を参照し、ハッシュ構造のリレー
ション6を選択すれば数値は5、インデクス構造のレプ
リカ7を選択すれば数値は4であることを確認し、より
数値の大きいリレーション6を利用すべきと判断する。
同様にして、図10の複数レコードアクセスの場合はレ
プリカ7を、そして、図11の全件レコードアクセスの
場合もレプリカ7を選択する。もしも、異なる格納フォ
ーマットの間で数値が等しいなら、それぞれのデータベ
ースをアクセスするための通信オーバヘッドの大きさ、
あるいは、予め設定しておいた格納フォーマット選択の
ための優先順位など、別に設けた基準に従って決定す
る。図16は、格納フォーマット選択部45の処理の流
れを示すフローチャートである。格納フォーマット選択
部45は、まず、フォーマットテーブル40からリレー
ション6およびそのレプリカ7の格納フォーマット40
5を得て(ステップ4501)、これらの格納フォーマ
ットを分類する。格納フォーマットが同一でないなら
(ステップ4502)、相異なる格納フォーマットの種
類の数を得る(ステップ4503)。そして、各格納フ
ォーマットに関して、問い合わせ解析部44が判断した
SQL文のアクセス種別に基づいて、プライオリティテ
ーブル41の中の該当する位置から、登録されている数
値を得て総和を算出する(ステップ4504)。この処
理を全ての格納フォーマットについて行い(ステップ4
505)、最大の数値を得る(ステップ4506)。こ
の最大数値を持つ格納フォーマットがひとつなら(ステ
ップ4507)、この格納フォーマットのリレーション
6あるいはレプリカ7を利用することに決定する(ステ
ップ4508)。もしも、同じ最大数値を持つものが複
数の格納フォーマットであるなら、予め設定しておいた
格納フォーマット選択のための優先順位に従って、利用
する格納フォーマットを決定する(ステップ450
9)。
【0012】図17は、図1に示した各機能ブロック
を、分散データベースシステムから構成される各計算機
に配置する一実施例である。本実施例における分散デー
タベースシステムは、データベース20aを管理する計
算機56aと、データベース20bを管理する計算機5
6bと、データベースをアクセスするSQL文を発行す
るアプリケーションプログラム581およびユーザが発
行したSQL文を受け付けるユーザインタフェースプロ
グラム582とを実行するひとつ以上の計算機58から
構成され、これら計算機は互いにネットワーク59を介
して接続されている。計算機56aは、データベース2
0aと、ライブラリ30aと、これらを管理するデータ
アクセス部52aおよび処理手続き実行部51aと、レ
プリカ生成権限管理部1aと、ユーザ識別名テーブル1
0aと、レプリカ生成部2aと、フォーマットテーブル
40aと、処理手続き生成部3aから構成される。計算
機56bにおいても、同様に構成されている。図17に
おいて、図示していないユーザが、データベース20a
内に格納されている原データすなわちリレーション6の
レプリカ7の生成を、計算機56bに対して要求した場
合の処理の流れを示す。データベース20a内に保持す
るリレーション6のレプリカを生成できるユーザの識別
名は、計算機56aのレプリカ生成権限管理部1aが管
理する。この管理のために、ユーザ識別名テーブル10
aには、これらのリレーションに対してレプリカを生成
する権限を持つユーザの識別名が保持される。この実施
例では、レプリカ生成権限付与要求901により、リレ
ーション6のレプリカ生成要求を発行した前記ユーザの
識別名が、既にユーザ識別名テーブル10aに登録され
ているとする。レプリカ生成要求903を受け付けたレ
プリカ生成権限管理部1bは、リレーション6のレプリ
カ生成権限を管理しているレプリカ生成権限管理部1a
を呼び出して、要求の正当性を確認する。フォーマット
テーブル40aには、データベース20a内に保持する
リレーションおよびそのリレーションを元にいずれかの
データベースに生成されたレプリカに関する情報を保持
している。計算機56bにおいても、同様である。レプ
リカ7を生成する処理は、リレーション6が存在する計
算機56a内のレプリカ生成部2aと、レプリカ7を格
納しようとする計算機56b内のレプリカ生成部2bと
が連携して行なう。本実施例では、レプリカ生成部2a
は、リレーション6を検索し、レプリカ生成部2bに渡
す。レプリカ生成部2bは渡されたリレーション6を元
にレプリカ7を生成し、データベース20bに格納す
る。同様にして、処理手続き生成部3aと処理手続き生
成部3bも、連携して処理手続き生成を行なう。より好
ましい実施例では、レプリカ生成部2bはリレーション
6をいったんワークエリアに受け取り、後でレプリカ7
の生成を行なう。
【0013】図18は、図17に示したレプリカ生成権
限管理部1bの詳細な処理の流れである。レプリカ生成
権限管理部1bは、要求を解析し(ステップ120
1)、これがレプリカ生成権限付与要求およびレプリカ
生成要求のいずれであるかを判断する(ステップ120
2)。レプリカ生成権限を付与する要求なら、要求者の
識別名、リレーション6の識別名、リレーション6の所
有者の識別名およびレプリカ生成権限を付与するユーザ
の識別名を受け取る。そして、リレーション6のレプリ
カ生成権限を管理する、計算機56aのレプリカ生成権
限管理部1aに当該要求の処理を依頼する(ステップ1
203)。レプリカ生成権限管理部1aでは、要求者が
レプリカを生成する元となるリレーション6の所有者で
あるかを調べる(ステップ1204)ために、リレーシ
ョン6に関する定義情報を保持しているデータディクシ
ョナリ43aの中のリレーション管理テーブル431の
所有者識別名4312を参照する。要求者がリレーショ
ン6の所有者であるなら、付与するユーザに対し既に権
限が付与されていないことをユーザ識別名テーブル10
aで確認し(ステップ1205)、指定されたユーザ識
別名をユーザ識別名テーブル10aに登録する(ステッ
プ1206)。レプリカを生成する要求の場合は、レプ
リカ生成権限管理部1bは、要求者の識別名、リレーシ
ョン6の識別名、リレーション6の所有者の識別名、レ
プリカ7を格納するデータベース20bの識別名および
その格納フォーマットを指定する情報を受け取る。そし
て、レプリカ生成権限管理部1bは、レプリカ生成権限
管理部1aに要求者のユーザ識別名を渡し、レプリカの
生成許可を依頼する(ステップ1207)。レプリカ生
成権限管理部1aでは、ユーザ識別名テーブル10aの
ユーザ識別名103に要求者の識別名が登録されている
か調べ(ステップ1208)、登録されているなら、レ
プリカ生成権限管理部1bに対しリレーション6のレプ
リカ生成を許可する(ステップ1209)。レプリカ生
成を許可されたレプリカ生成権限管理部1bは、レプリ
カ生成部2bにリレーション6の識別名、リレーション
6の所有者の識別名、レプリカ7を格納するデータベー
ス20bの識別名およびその格納フォーマットを指定す
る情報を渡し、レプリカ7の生成を依頼する(ステップ
1210)。図17の各計算機58は、データベースを
アクセスするSQL文を発行するアプリケーションプロ
グラム581と、ユーザが発行したSQL文を受け付け
るユーザインタフェースプログラム582と、アクセス
対象決定部4とを含む。SQL文を受け付けたアクセス
対象決定部4は、このSQL文を効率的に実行できるリ
レーション6あるいはレプリカ7のいずれかを決定す
る。そして、これを管理している計算機56aあるいは
56aにアクセス要求を行なう。本実施例では、計算機
56bの処理手続き実行部51bに対し、レプリカ7を
アクセスする処理手続き9の実行を要求している。この
決定を行なう時、アクセス対象決定部4は、リレーショ
ン6の定義情報を管理するためにデータベース20a内
のデータディクショナリ43aに保持されている図示し
ていないリレーション管理テーブル431と、フォーマ
ットテーブル40aとを参照する必要がある。より好ま
しい実施例としては、一度参照したこれらの情報を計算
機58が管理するワークエリア583にキャッシュして
おく。キャッシュした情報を利用することにより、SQ
L文を受け付ける度に計算機56aに問い合わせる必要
がなくなり、効率的である。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、原データ所有者は他の
ユーザに対し、当該原データのレプリカ生成を制御でき
るので、所有者の知らない間にレプリカを生成され、利
用される危険を回避できる効果がある。また、レプリカ
を生成する権限を与えられたユーザは、システムの運用
上都合の良い時期に、都合の良い格納フォーマットで当
該レプリカを生成できるので、分散データベースシステ
ムの各計算機の運用に適合したレプリカを生成できる効
果がある。さらに、本発明によれば、各アクセス要求
は、それを効率的に実行する格納フォーマットを持つ原
データおよびレプリカのいずれか一方を利用できるの
で、処理効率の向上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を構成する機能ブロック関連
図である。
【図2】レプリカ生成の元となる原データの一例であ
る、関係データベースのリレーションの論理構造であ
る。
【図3】原データである図2のリレーションを元に生成
したレプリカの論理構造例である。
【図4】レプリカ生成権限を持つユーザ識別名を保持す
るユーザ識別名テーブルの構成例である。
【図5】リレーションおよびレプリカの格納フォーマッ
トを保持するフォーマットテーブルの構成例である。
【図6】アプリケーションプログラムから発行される各
アクセス要求をコンパイルした結果である処理手続きの
構成例である。
【図7】各アクセス要求を効率的に実行できるリレーシ
ョンおよびレプリカのいずれか一方を選択するアクセス
対象決定部の機能ブロック図である。
【図8】各リレーションの定義情報を保持するリレーシ
ョン管理テーブルの構成例である。
【図9】リレーションの一件のレコードを要求するSQ
L文の例である。
【図10】リレーションの複数のレコードを要求するS
QL文の例である。
【図11】リレーションの全レコードを要求するSQL
文の例である。
【図12】各アクセス要求の実行に最適な格納フォーマ
ットを決定するためのプライオリティテーブルの構成例
である。
【図13】ハッシュ構造で格納されたリレーション例で
ある。
【図14】インデクス構造で格納されたレプリカの例で
ある。
【図15】アクセス対象決定部の問い合わせ解析部の処
理の流れの例である。
【図16】アクセス対象決定部の格納フォーマット選択
部の処理の流れの例である。
【図17】本発明の他の実施例の、分散データベースシ
ステムにおける機能ブロックの構成例である。
【図18】図17のレプリカ生成権限管理部の処理の流
れの例である。
【符号の説明】
1 レプリカ生成権限管理部 2 レプリカ生成部 3 処理手続き生成部 4 アクセス対象決定部 6 原データ 7 レプリカ 10 ユーザ識別名テーブル 40 フォーマットテーブル 41 プライオリティテーブル 44 問い合わせ解析部 45 格納フォーマット選択部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各計算機がデータベースを有する分散デ
    ータベースのレプリカ処理方法であって、各計算機は、
    該計算機に接続するデータベース内のデータのレプリカ
    の生成を許可するユーザを示すユーザ識別名テーブルを
    予め設け、ユーザ識別名と、レプリカを格納する記憶装
    置を示す識別名と、前記記憶装置への前記レプリカの格
    納フォーマットを指定する情報とを入力し、前記入力し
    たユーザ識別名が前記ユーザ識別名テーブルにあるなら
    ば、前記データのレプリカを生成し、前記格納フォーマ
    ットの指定情報に基づいて、前記生成したレプリカを前
    記記憶装置識別名により指定された記憶装置に格納する
    ことを特徴とするデータベースにおけるレプリカ処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1のデータベースにおけるレプリ
    カ処理方法において、前記データの格納フォーマットお
    よび前記生成したレプリカの前記格納フォーマットの指
    定情報を示すフォーマットテーブルを予め設け、前記デ
    ータに対するアクセス要求の中で指定される、前記デー
    タを構成するデータ要素の中から利用対象とするデータ
    要素を選択するための要素選択指示と、選択された利用
    対象のデータ要素をアクセス要求元へ引き渡す順序を示
    す順序付け指示とを解析し、前記フォーマットテーブル
    に登録された格納フォーマットの中から、前記要素選択
    指示に従った要素選択の処理を効率的に実行し、および
    /または、前記順序付け指示に従った順序付けの処理を
    効率的に実行する格納フォーマットを備える前記データ
    および前記レプリカのいずれか一方を決定し、前記決定
    したデータおよびレプリカのいずれか一方を利用して前
    記アクセス要求を処理することを特徴とするデータベー
    スにおけるレプリカ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のデータベースにおけるレプリ
    カ処理方法において、前記データをアクセスするアプリ
    ケーションプログラムをコンパイルした時に登録され
    た、前記データの格納フォーマットに基づく処理手続き
    を入力し、前記処理手続きを基にして、前記レプリカの
    格納フォーマットに基づく処理手続きを生成し、生成し
    た前記処理手続きを前記生成したレプリカを管理する計
    算機に登録することを特徴とするデータベースにおける
    レプリカ処理方法。
  4. 【請求項4】 各計算機がデータベースを有する分散デ
    ータベースのレプリカ処理方法であって、各計算機は、
    該計算機に接続するデータベース内に格納したデータの
    格納フォーマット、および前記データを元に生成したレ
    プリカの前記格納フォーマットの指定情報を示すフォー
    マットテーブルを予め設け、前記データに対するアクセ
    ス要求の中で指定される、前記データを構成するデータ
    要素の中から利用対象とするデータ要素を選択するため
    の要素選択指示と、選択された利用対象のデータ要素を
    アクセス要求元へ引き渡す順序を示す順序付け指示とを
    解析し、前記フォーマットテーブルに登録された格納フ
    ォーマットの中から、前記要素選択指示に従った要素選
    択の処理を効率的に実行し、および/または、前記順序
    付け指示に従った順序付けの処理を効率的に実行する格
    納フォーマットを備える前記データおよび前記レプリカ
    のいずれか一方を決定し、前記決定したデータおよびレ
    プリカのいずれか一方を利用して前記アクセス要求を処
    理することを特徴とするデータベースにおけるレプリカ
    処理方法。
  5. 【請求項5】 各計算機がデータベースを有する分散デ
    ータベースのレプリカ処理装置であって、各計算機は、
    該計算機に接続するデータベース内のデータのレプリカ
    の生成を許可するユーザを示すユーザ識別名テーブル
    と、ユーザ識別名、レプリカを格納する記憶装置を示す
    識別名および前記記憶装置への前記レプリカの格納フォ
    ーマットを指定する情報を入力するレプリカ生成権限管
    理部と、前記入力したユーザ識別名が前記ユーザ識別名
    テーブルにあるならば、前記データのレプリカを生成す
    るレプリカ生成部と、前記格納フォーマットの指定情報
    に基づいて、前記生成したレプリカを前記記憶装置識別
    名により指定された記憶装置に格納するデータベースを
    備えることを特徴とするデータベースにおけるレプリカ
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のデータベースにおけるレプリ
    カ処理装置において、処理手続き生成部を有し、処理手
    続き生成部は、前記データをアクセスするアプリケーシ
    ョンプログラムをコンパイルした時に登録した処理手続
    きを保持するライブラリ部と、前記処理手続きを基にし
    て、前記レプリカの格納フォーマットに基づく処理手続
    きを生成する処理手続き生成部を有し、生成した前記処
    理手続きを前記生成したレプリカを管理する計算機に登
    録することを特徴とするデータベースにおけるレプリカ
    処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5のデータベースにおけるレプリ
    カ処理装置において、前記データの格納フォーマットお
    よび前記生成したレプリカの前記格納フォーマットの指
    定情報を示すフォーマットテーブルと、前記データに対
    するアクセス要求の中で指定される、前記データを構成
    するデータ要素の中から利用対象とするデータ要素を選
    択するための要素選択指示および選択された利用対象の
    データ要素をアクセス要求元へ引き渡す順序を示す順序
    付け指示を解析する手段と、前記フォーマットテーブル
    に登録された格納フォーマットの中から、前記要素選択
    指示に従った要素選択の処理を効率的に実行し、および
    /または、前記順序付け指示に従った順序付けの処理を
    効率的に実行する格納フォーマットを備える前記データ
    および前記レプリカのいずれか一方を決定する手段と、
    前記決定したデータおよびレプリカのいずれか一方を利
    用して前記アクセス要求を処理する手段を有することを
    特徴とするデータベースにおけるレプリカ処理装置。
  8. 【請求項8】 各計算機がデータベースを有する分散デ
    ータベースのレプリカ処理装置であって、各計算機は、
    該計算機に接続するデータベース内に格納したデータの
    格納フォーマットおよび前記生成したレプリカの前記格
    納フォーマットの指定情報を示すフォーマットテーブル
    と、前記データに対するアクセス要求の中で指定され
    る、前記データを構成するデータ要素の中から利用対象
    とするデータ要素を選択するための要素選択指示および
    選択された利用対象のデータ要素をアクセス要求元へ引
    き渡す順序を示す順序付け指示を解析する手段と、前記
    フォーマットテーブルに登録された格納フォーマットの
    中から、前記要素選択指示に従った要素選択の処理を効
    率的に実行し、および/または、前記順序付け指示に従
    った順序付けの処理を効率的に実行する格納フォーマッ
    トを備える前記データおよび前記レプリカのいずれか一
    方を決定する手段と、前記決定したデータおよびレプリ
    カのいずれか一方を利用して前記アクセス要求を処理す
    る手段を有することを特徴とするデータベースにおける
    レプリカ処理装置。
JP4089997A 1992-03-14 1992-03-14 データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置 Pending JPH05257783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4089997A JPH05257783A (ja) 1992-03-14 1992-03-14 データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4089997A JPH05257783A (ja) 1992-03-14 1992-03-14 データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05257783A true JPH05257783A (ja) 1993-10-08

Family

ID=13986246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4089997A Pending JPH05257783A (ja) 1992-03-14 1992-03-14 データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05257783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100681117B1 (ko) * 1999-12-18 2007-02-08 주식회사 케이티 멀티 데이터베이스 어플리케이션의 이동 유연성을 확대하기 위한 데이터베이스 사용 제어 방법
JP2009146425A (ja) * 2008-12-15 2009-07-02 Hitachi Ltd データウェアハウスシステムとそこで用いられる問合せ処理方法及びそのためのデータ収集方法と装置及び課金システム
JP2010140502A (ja) * 2010-02-05 2010-06-24 Hitachi Ltd データウェアハウスシステムおよびその問合せ処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100681117B1 (ko) * 1999-12-18 2007-02-08 주식회사 케이티 멀티 데이터베이스 어플리케이션의 이동 유연성을 확대하기 위한 데이터베이스 사용 제어 방법
JP2009146425A (ja) * 2008-12-15 2009-07-02 Hitachi Ltd データウェアハウスシステムとそこで用いられる問合せ処理方法及びそのためのデータ収集方法と装置及び課金システム
JP2010140502A (ja) * 2010-02-05 2010-06-24 Hitachi Ltd データウェアハウスシステムおよびその問合せ処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10108813B2 (en) Query conditions-based security
US6587854B1 (en) Virtually partitioning user data in a database system
US8108367B2 (en) Constraints with hidden rows in a database
US8078595B2 (en) Secure normal forms
US5640555A (en) Performance optimization in a heterogeneous, distributed database environment
US5778354A (en) Database management system with improved indexed accessing
US7661141B2 (en) Systems and methods that optimize row level database security
US7185192B1 (en) Methods and apparatus for controlling access to a resource
US7711750B1 (en) Systems and methods that specify row level database security
US7617211B2 (en) System and method for automatically synchronizing security-relevant information between a relational database and a multidimensional database
US7949687B1 (en) Relational database system having overlapping partitions
US9430665B2 (en) Dynamic authorization to features and data in JAVA-based enterprise applications
US6643636B1 (en) Optimizing a query using a non-covering join index
JPH0812632B2 (ja) 情報化システムおよび情報化方法
CA2427209A1 (en) Optimization of queries on views defined by conditional expressions having mutually exclusive conditions
JPH07210442A (ja) ディレクトリサービスのファイルシステムサービスとの統一
US8010568B2 (en) Enforcing constraints from a parent table to a child table
US20020049747A1 (en) Method for integrating and accessing of heterogeneous data sources
CN113760947A (zh) 一种数据中台、数据处理方法、装置、设备及存储介质
CA2307155A1 (en) Execution of database queries including filtering
US7263536B1 (en) System and method for updating an index in a database
Stonebraker et al. The INGRES protection system
US11372859B2 (en) Efficiently supporting value style access of MOBs stored in SQL LOB column by providing value based semantics for LOBs in RDBMS
JPH05257783A (ja) データベースにおけるレプリカ処理方法およびその装置
JPH05181734A (ja) データベースのアクセス権管理制御方式およびファイルシステムのアクセス権管理制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees