JPH0525492Y2 - - Google Patents

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JPH0525492Y2
JPH0525492Y2 JP1988008631U JP863188U JPH0525492Y2 JP H0525492 Y2 JPH0525492 Y2 JP H0525492Y2 JP 1988008631 U JP1988008631 U JP 1988008631U JP 863188 U JP863188 U JP 863188U JP H0525492 Y2 JPH0525492 Y2 JP H0525492Y2
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chair
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は椅子に関する。更に詳細には、本考案
は一本足の椅子に関する。
[従来の技術] 一本足の椅子自体は従来から使用されてきた。
例えば、第10図aに示されるような、脚部20
0の上端が、腰掛部210の下面側に設けられた
ブラケツト220にピン222で枢支され、脚部
200の下端に滑り止め用のゴム製石突230を
有する一本足の椅子が市販されている。前記腰掛
部210の拡開部分には手を通すのに十分な大き
さの開口240が設けられている。従つて、第1
0図bに示されるように、脚部200を折り畳
み、腰掛部210と平行にすると、腰掛部210
の開口240により、この一本足の椅子はステツ
キとしても利用できる。
[考案が解決しようとする課題] 従来の一本足の椅子は脚部が腰掛部と直交する
構造を有しているので安定に使用するためには、
第10図cに示されるように、椅子全体を前傾さ
せるようにしなければならない。
従来の一本足の椅子は使用者の背後から臀部の
下側に当てて使用する為、座つている椅子を掴
み、支えることが困難であるので、バランスを崩
して転倒しやすい。
また、椅子の腰掛部が座つている状態で前方に
下降して傾斜しているので座り心地が非常に悪
い。
更に、従来の一本足の椅子は脚部の長さが変更
自在でないので使用者の身長に対応した使用がで
きなかつた。例えば、背の高い使用者に丁度よい
長さの脚部を有する椅子は、背の低い使用者には
不安定で使い勝手が大変悪い。当然、この逆の関
係も成立する。従つて、最適な長さの脚部を有す
る一本足の椅子はそれぞれ体型に合わせて注文生
産でもしなければ手に入れることは不可能に近か
つた。
従つて、本考案の目的は従来の一本足の椅子と
異なり、使用時の安定性に富み、使用者の身長に
応じて脚部の長さを変化させることのできる新規
な一本足の椅子を提供することである。
[課題を解決するための手段] 前記の従来技術の欠点を解決し、あわせて本考
案の目的を達成するための手段として、この考案
は、直線状に伸び、下側が脚部となり上側が把持
部となる1本の支柱と、この支柱の中間位置に、
位置移動可能に取付られ、この支柱に対して70°
から85°の範囲内の角度で傾斜して起立保持され
る腰掛部を有し、前記腰掛部は、前記支柱を座る
人の正面から股間に挿入し前記腰掛部がほぼ水平
状態になるように前記腰掛部に着座したとき、前
記支柱の脚部の下端側が、前記腰掛部に着座する
人の重心が作用する位置よりも後側に位置するよ
うに、前記支柱の中間位置に配置されることを特
徴とする一本足の椅子を提供する。
更に、本考案の椅子はその腰掛部が支柱と平行
になるように折り畳むことができるようにも構成
されている。
[作用] 上記のように構成された一本足の椅子は腰掛部
が支柱に対して直交せず、70°〜85°の範囲内の角
度で起立保持されているので、使用時に脚部を地
面に対して傾斜させつつ、腰掛部を略水平にする
ことが可能になる。
また、腰掛部が水平状態に維持されるような形
で使用するので従来の一本足の椅子に比較して安
定に座れる。
脚部の長さも変化させることができるので使用
者の身長に応じた使用が可能である。
また、本考案による一本足の椅子は必要に応じ
て腰掛部を支柱と平行になるように折り畳むこと
ができるようにし、更に好ましくは、腰掛部を把
持部と平行になるように折り畳み可能にして収納
性を向上することができる。
本考案の椅子は、第9図aおよびbに示される
ように、支柱を使用者の前方から股間に挟むよう
にして使用する。しかし、第9図cおよびdに示
されるように、後ろ座りで使用したり、または第
9図eおよびfに示されるように、横座りなどで
使用することも考えられる。
実公昭27−6766号公報、特公昭55−38129号公
報、実開昭52−127903号公報および実開昭55−
34454号公報などには様々な椅子が開示されてい
るが、本考案のような、使用者の前方から股間に
挟んで、腰掛部が水平になるように使用する形態
の一本足の椅子は示唆も教示もされていない。
一本足の椅子の原理は三脚の原理と大体同じ
で、重心を三点で支えることからなる。三点のう
ち、一点は支柱で、他の二点は使用者の足を使用
する。
この原理を第8aを参照して説明する。
第8図aに示されるように、本考案の椅子は使
用時に腰掛部を地面と略平行に延出させ、使用者
の重心を支柱の接地点側に移動することにより体
重の大部分を支柱が支えることができるようにし
ている。
従つて、本考案の一本足の椅子の場合、使用者
の重心点Gは使用時において腰掛部の中間にあ
り、この重心点Gから接地面に向う重心線と支柱
との交点cが脚部の接地点に対する回転モーメン
トの作用点となる。接地面から作用点cまでの距
離をlとする。一方、破線で示した従来の一本足
の椅子では、使用時における使用者の体重の重心
点G′は支柱と腰掛部との交点にあるので、この
点が支柱の接地点の回りの回転モーメントの作用
点c′となる。接地面から重心点G′までの支柱距離
をLとする。支柱と接地面との角度をθとする
と、体重Wの人間が椅子に腰掛けた場合に支柱と
直角方向に作用する力Fは、F=Wcosθで得られ
る。従つて、本考案の椅子の支柱に作用する接地
点の回りの回転モーメントMは、M=Fxlとな
る。一方、従来の椅子のモーメントM′は、M′=
FxLとなる。第8図aから明らかにL>lである
から、M>M′となる。また使用者が一本足の椅
子に座る場合、支柱が全く揺動せず、静止してい
ることはあり得ない。すなわち、θ±αで揺動し
ている。換言すれば、使用者はこの揺動を支える
ために力学的な仕事をしていることになる。この
使用者の力学的仕事量は上述した支柱の接地点の
回りの回転モーメントの大きさに比例する。従つ
て、モーメントの小さい本考案の椅子のほうが、
モーメントの大きい従来の椅子よりも単位時間当
たりの使用者の仕事量は小さくなる。その結果、
同じ時間着席していた場合の疲労度は本考案の椅
子の方が低くなる。
また、椅子に座つている時のバランスは、使用
者の上記の支柱の揺動を支える仕事量の変化率の
大きさで評価することができ、本考案のように仕
事量の絶対値を小さくすることができると、必然
的に、その変化率も小さくすることができ、好適
なバランス感覚を使用者は得ることができる。
本考案の椅子の特徴は、着席した人間の体重の
多くを支柱が受け、バランスをとるための足にか
かる荷重負担が少ないことである。
この事実を実験により証明する。実験は支柱の
下端を体重計のような重量測定計器に当接させ、
支柱から足の踵までの距離をaとし、両足の開き
間隔(内側)を20cm一定とし、aを変化させた場
合の支柱に加わる重量を測定することにより行つ
た。支柱が計器に当接される面と、両足が接地さ
れる面とは同一水平面とした。比較のために、従
来の一本足の椅子についても同一条件で実験し
た。結果を第8図bおよびcに示す。第8図cに
示された、足への力配分は、着席者の体重から体
重計に表示された支柱に加わる力を差し引くこと
により求めた。例えば、体重60Kgの実験者が一本
足の椅子に着席し、支柱にかかる力が40Kgとすれ
ば、両足には20Kgの力が加わつているはずであ
る。
第8図bおよびcに示された結果から明らかな
ように、本考案の椅子は支柱から足を遠ざけて
も、支柱に加わる力と両足に加わる力との比率は
さほど大きな変化を示さず、支柱が常に体重の70
%近くを受け、両足にかかる負担は極めて少な
い。これに対して、従来の一本足の椅子は支柱か
ら足を遠ざかるほど、支柱に加わる力が小さくな
り、両足にかかる負担は大きくなる。すなわち、
従来の一本足の椅子は両足を支柱から離さず、支
柱を出来るだけ垂直に維持しながら使用すると両
足にかかる負担が小さくなる。しかし、両足を支
柱の近くに置き、支柱を垂直に維持しようとする
と、バランスを保持することが困難となり、非常
に不安定になる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本考案の一本足の椅
子について更に詳細に説明する。
第1図は本考案の一本足の椅子の一例を示す側
面図、第2図a,b,c,d,eおよびfは脚部
長さ変更機構の具体例を示す部分概要図、第3図
aは腰掛部の側面図、第3図bはB−B線に沿つ
た断面図、第4図aは腰掛部のサドル支持部材の
別の実施例を示す斜視図、第4図bはこのサドル
支持部材と共に使用されるサドルの底面図、第5
図aは腰掛部が折り畳み可能に構成されている本
考案の一本足の椅子の側面図、第5図bはその完
全に折り畳んだ状態の側面図、第6図aおよびb
は脚部の石突き部分の実施例を示す部分概要図、
第7図a,bおよびcは把持部の上端の具体例を
示す部分概要図である。
第1図に示されるように、本考案の一本足の椅
子は支柱10とこの支柱の上端と下端との中間点
で保持される腰掛部20とからなる。支柱10の
腰掛部20より下側部分は脚部12を構成し、上
側部分は把持部14を構成する。
腰掛部20は使用者の臀部を受けるサドル部材
22と、このサドル部材を支持するためのサドル
支持部材24とからなる。
支柱10は例えば、断面が略円形の中実または
中空の棒材から構成できる。断面が四角形または
その他の多角形の棒材も使用できる。しかし、持
ち運び等の観点から椅子全体を軽量化するために
中空状の、すなわち、管状の棒材が好ましい。
サドル支持部材24の一端には支柱10の最大
外径よりも若干大きな内径を有する、所定の長さ
の中空取付部26が配設されている。支柱10は
この中空取付部内に挿着される。
本考案の一本足の椅子では、腰掛部20は支柱
10に対して直交せず、70〜85°の範囲内の角度
θで起立保持されることを特徴としている。従つ
て、第1図に示されるように、使用者1の前方か
ら股間に挿入して使用する際、腰掛部20が接地
面3と大体水平からやや前傾になるように使用者
は支柱の股間挿入角度を人為的に調節する。この
際、使用者は最も楽に座れるように自分の両足の
開き具合と投げ出し幅も無意識の内に調節する。
本考案者らが実験したところでは一般的に接地面
と支柱との角度が70〜85°程度の範囲内の角度に
なるように股間に挿入すると高い安定性と快適な
座り心地が得られる。
高い安定性と快適な座り心地を保証するための
別の要件は接地面3から腰掛部20までの高さ、
すなわち、脚部12の長さである。脚部12の長
さが固定的だと使用者の身長に応じた快適かつ安
定な使用が困難となる。このため、本考案の一本
足の椅子では脚部長さ変更機構を配設することに
より、使用者が背の高い場合も、あるいは逆に背
の低い場合も、各人の身長に応じた最適な脚部長
さを設定できるように構成されている。
特に限定される訳ではないが、本考案者らが実
験したところでは一般的に脚部長さは使用者の身
長の約25〜44%程度の範囲内であることが好まし
い。
脚部長さ調節機構は例えば、第2図aに示され
るように、支柱10に所定の間隔で複数個の孔3
0を穿設し、かつ、サドル支持部材24の中空取
付部26の適当な箇所(図では取付部の下側)に
貫通孔32を設け、支柱の孔30と中空取付部2
4の貫通孔32を一致させ、貫通孔32の上から
ピン36を挿入することから構成される。かくし
て、この孔一致箇所を変更することにより、腰掛
部20を支柱の適宜の位置に保持することができ
る。すなわち、脚部12を適宜の長さに調節する
ことができる。
別法として、第2図bに示されるように、支柱
10に所定の間隔で複数個の係止溝40を刻設
し、サドル支持部材24の下部の係止爪42をこ
の溝40に咬合させることにより脚部長さ調節機
構を構成させることもできる。咬合を解除させる
ことによりサドル支持部材24を支柱10に沿つ
て上下移動させることができる。この場合、サド
ル支持部材24は中空取付部26に対して回動可
能に軸着されている。
また、第2図cに示されるように、支柱の外壁
面に沿つてネジ52を螺刻し、あわせて中空取付
部26の内壁面に沿つてネジ54を螺刻し、中空
取付部26を支柱10と螺合させることもでき
る。サドル支持部材24を回転させると、このネ
ジに沿つて腰掛部20が上下移動される。かくし
て、脚部長さを無段階に変更することが可能とな
る。
更に、第2図dに示されるように、中空取付部
24の下端から上端に向けて所定の長さの切欠溝
62を対称の位置関係で二本設け、この切欠溝6
2を捲回するネジ64を螺刻し、このネジ64に
緊縛環66を螺合させる。切欠溝62は中空取付
部24の下端側が幅広で上端側は幅狭になつてい
る。かくして、緊縛環66を中空取付部24の下
端側に向けて回転させていくと切欠溝62の溝幅
が狭まり、中空取付部24の中空部内径が支柱の
外径よりも小さくなり、サドル支持部材24が支
柱10に固定される。このようにして、脚部長さ
を無段階に変更することができる。
前記の脚部長さ変更機構は全て腰掛部20を上
下させることからなる。これとは別に、腰掛部2
0は固定しておいて、脚部長さを変更することも
できる。例えば、第2図eおよびfに示されるよ
うに、中空状の支柱10内に、この支柱の内径よ
りも小さな外径を有する別の棒状部材70を挿入
し、この棒状部材70を支柱内から繰り出すこと
により脚部長さを変更できる。
第2図eでは支柱10の外側に所定の間隔で複
数個の貫通孔72を穿設し、内側の棒状部材70
にはバネで付勢されたピン74を配設することに
より、棒状部材70の繰り出し長さを調節し、固
定している。このピン74を内側に押し込めば棒
状部材70を中空状支柱の内壁面に沿つて摺動さ
せることが可能となる。棒状部材70は中実また
は中空状である。中空状が好ましい。
第2図fは前記の第3図dについて説明した手
段とほぼ同一なので説明は省略する。
前記のように腰掛部20はサドル部材22とサ
ドル支持部材24とからなる。このサドル部材2
2はサドル支持部材24に直接固設することもで
きるが、第3図aおよびbに示されるように、移
動可能に構成することもできる。サドル部材22
をU字型の受板80に固設する。この受板80に
は一方の壁面から他方の壁面に固定ピン82を貫
通させることのできる貫通孔84が穿設されてい
る。また、これに対応して、サドル支持部材24
には所定の間隔で複数個の貫通孔86が穿設され
ている。受板80の貫通孔84とサドル支持部材
24の貫通孔86を合わせ、固定ピン82を挿入
し、サドル部材22をサドル支持部材24に固定
する。貫通孔の一致箇所を変更することによりサ
ドル部材22を支柱10に対して近づけたり、遠
ざけたりすることができる。
このように、サドル部材22を可動式に構成す
ると、サドル部材を脱してアーム28だけにした
場合、本考案の一本足の椅子はステツキとして使
用することも可能になる。
第4図aはサドル支持部材24の別の実施例を
示す斜視図である。
この実施例ではアーム90は断面がエ字形状を
しており、アームの凹陥横面92内には補助アー
ム94aおよび94bが格納される。椅子として
使用する場合、補助アーム94aおよび94bを
展開し、アーム上のサドルシート支持ピン96
a,96bおよび96cに、第4図bに示される
ような、前記支持ピンが嵌入される穴98a,9
8bおよび98bが配設されたサドル部材99を
載置する。ピン嵌入穴が配設されている部分は適
当な補強材97を適用することが好ましい。サド
ル部材を脱し、補助アームを格納した場合、本考
案の一本足の椅子は杖またはステツキとして使用
することができる。
サドル部材22は天然または合成皮革、プラス
チツク、金属等から構成できる。プラスチツクま
たは金属の場合、適当な当て布あるいは当て革を
施したり、ウレタンのようなクツシヨン材を使用
することもできる。
第1図に示される椅子はサドル支持部材を折り
畳むことができない。この部分を折り畳み可能に
構成した椅子の一例を第5図に示す。
第5図aに示されるように、サドル部材22を
サドルアーム100にピン102で枢着する。ピ
ン102によりサドル部材22は水平面内で回動
することができる。サドル部材を回動可能に構成
するのは、前向き、後ろ向き、あるいは横向きな
ど任意の座り方ができるようにしたり、座り心地
を自由に選べるようにするためである。同じ前向
きの座り方でも、サドル部材を縦長にして座る場
合と、横長にして座る場合とでは座り心地が違
う。このサドルアーム100はブラケツト104
により支持されている。サドルアーム100の一
端は可動スリーブ106にピン108により枢着
されている。可動スリーブ106を受け止めるた
めのストツパー環110が支柱に固設されてい
る。可動スリーブ106はストツパー環110よ
りも上の支柱部分(すなわち、把持部14)を摺
動する。ブラケツト104の一端は、支柱に固設
された固定スリーブ112にピン114により枢
着されており、他端はサドルアーム100の所定
箇所にピン116により枢着されている。支柱1
0に対する腰掛部20の配設角度θはストツパー
環110と固定スリーブ112との間の距離を変
化させることにより調節できる。第5図aにおけ
る130は背もたれ兼用のノブである。
支柱10を、固定スリーブや可動スリーブが配
設される上段116と中段118および下段12
0に分割する。支柱は全体が中空状であり、上段
の内径が最も大きく、下段が最も小さい、すなわ
ち、支柱上段、中段および下段は径違いに構成さ
れている。下段120の下端には石突き122を
設けることもできる。支柱上段116と支柱中段
118との境界付近に、例えば、バネで付勢され
たピン124を配設することにより、支柱中段1
18を支柱上段116内に入れたり、あるいは出
したりすることができる。同様に、支柱中段11
8と支柱下段120との境界付近に、バネで付勢
されたピン126を配設することにより、支柱下
段120を支柱中段118内に入れたり、あるい
は出したりすることができる。
前記のような構成により、支柱下段120を支
柱中段118内に収容し、支柱中段118を支柱
上段内に収容し、更に、可動スリーブ106を支
柱上段の上端方向に向かつて摺動させると、最後
には第5図bに示されるような極めてコンパクト
な形に折り畳まれ、運搬性および収納性に優れた
一本足の椅子が得られる。
第6図aに示されるように、支柱10の脚部1
2の下端、すなわち、石突き部分は硬質の鋭利な
部材または第6図bに示されるように、軟質の丸
い部材で構成することができる。
硬質の鋭利な部材は金属または硬質プラスチツ
クで形成することができる。このような鋭利な石
突きは土、芝生、岩場等の場所に適する。一方、
軟質の丸い部材はゴム等で形成することができ
る。このような軟質の部材は平滑な床面等の場所
に適する。
支柱10の把持部14の上端には椅子使用者が
手をおいて休めることができるようにするため、
第7図aに示されるように、球形のノブを配設す
ることが好ましい。別法として、第7図bに示さ
れるように、支柱に直交する水平なハンドルとす
ることもできる。
あるいは、第7図cに示されるように、小型の
テーブルを腰掛部の固設角度と同じ角度で配設す
ることもできる。このような水平の小型テーブル
が支柱上端部に配設されていると、使用者が本考
案の一本足の椅子に座りながらコーヒー等の飲料
カツプを置いたり、メモを取るための台等様々な
用途に活用することができ、椅子の付加価値を高
める。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の一本足の椅子は
従来の椅子と異なり、所定の長さの支柱の中間部
に70°〜85°の範囲内の角度で起立保持される腰掛
部が配設されている。この腰掛部の保持位置は使
用者の身長に応じて変更できる。
使用者は腰掛部を水平状態に維持するように着
用するので、支柱は当然、接地面に対してθの角
度で傾斜される。かくして、使用者が臀部を腰掛
部に乗せ、足でバランスを取ると、支柱は接地面
に強く押し付けられるので、支柱から手を離して
も椅子は使用者の臀部から脱落することなく安定
な状態のままに維持される。この状態は両足を大
きく開いても影響を受けない。
このように、本考案の椅子は従来の椅子と異な
り、使用時に支柱自体を前傾し、腰掛部を水平状
態に維持するために常に使用者は二本の足で支え
て座る必要があるが、安定状態は従来の一本足の
椅子に比べて飛躍的に向上される。従来の一本足
の椅子は使用時に腰掛部自体を前方に下降して傾
斜させるように使用しなければならず、座り心地
が犠牲にされる。
また、従来の椅子は使用者が臀部を腰掛部から
離すと転倒してしまう。このため、使用者は椅子
を把持するために自分の後側に手を回さなければ
ならなかつた。さらに、椅子自体は目視できない
ので手探りで椅子を把持することとなり不便であ
つた。従つて、姿勢を直したりすることは自由に
できない。これに対して、本考案の椅子は使用者
の目の前に支柱把持部14が存在するので、椅子
から腰を浮かせる際は、この把持部を手で掴むこ
とにより椅子が股間から脱落して転倒するような
不都合は発生しない。すなわち、本考案の椅子は
使用者が姿勢を変えたり、椅子の使用場所を変え
たりするのに極めて柔軟に対応でき、便利であ
る。姿勢を変えるために把持部を掴む必要が無い
ときは両手を自由に使用できるので大道将棋、チ
エス等のゲームあるいは郵便物の区分け等の作業
も支障なく実施できる。
本考案の一本足の椅子はスポーツ観戦はもとよ
り、今までは長時間立ち放しで作業をしなければ
ならない様々な現場(例えば、映画鑑賞、水中で
の渓流釣り等)で効果的に活用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一本足の椅子の側面図、第2
図a,b,c,d,eおよびfは脚部長さ変更機
構の具体例を示す部分概要図、第3図aは腰掛部
の側面図、第3図bはB−B線に沿つた断面図、
第4図aは腰掛部のサドル支持部材の別の実施例
を示す斜視図、第4図bはこのサドル支持部材と
共に使用されるサドルの底面図、第5図aは折り
畳み可能な一本足の椅子の側面図、第5図bはそ
の折り畳んだ状態の側面図、第6aおよびbは腰
部の石突部分の実施例を示す部分概要図、第7図
a,bおよびcは把持部の上端の具体例を示す部
分概要図、第8図aは本考案の一本足の椅子の力
学的原理を説明するための図、第8図bは支柱に
かかる力を示すグラフ、第8図cは両足にかかる
力を示すグラフ、第9図は本考案の一本足の椅子
の座り方を例示する図面であり、aは本考案の一
本足の椅子を股間に挾んで使用する方法を示す背
面図、bはその側面図、cは本考案の一本足の椅
子を後ろ向きにして使用する方法を示す背面図、
dはその側面図、eは本考案の一本足の椅子を横
向きにして使用する方法を示す背面図、fはその
側面図、第10図aは従来の一本足の椅子の側面
図、第10図bはその裏面図、第10図cは着席
状態の概要図である。 1……使用者、3……接地面、10……支柱、
12……脚部、14……把持部、20……腰掛
部、22……サドル部材、24……サドル支持部
材、26……中空取付部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 直線状に伸び、下側が脚部となり上側が把持
    部となる1本の支柱と、この支柱の中間位置
    に、位置移動可能に取付られ、この支柱に対し
    て70°から85°の範囲内の角度で傾斜して起立保
    持される腰掛部を有し、前記腰掛部は、前記支
    柱を座る人の正面から股間に挿入し前記腰掛部
    がほぼ水平状態になるように前記腰掛部に着座
    したとき、前記支柱の脚部の下端側が、前記腰
    掛部に着座する人の重心が作用する位置よりも
    後側に位置するように、前記支柱の中間位置に
    配置されることを特徴とする一本足の椅子。 (2) 腰掛部が支柱の長手方向に平行に折畳み可能
    となつている請求項1記載の一本足の椅子。
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