JPH0525327U

JPH0525327U - レベルスイツチ模擬装置

Info

Publication number: JPH0525327U
Application number: JP8225691U
Authority: JP
Inventors: 富夫岡崎; 清治大久保
Original assignee: Nissin Electric Co Ltd
Current assignee: Nissin Electric Co Ltd
Priority date: 1991-09-12
Filing date: 1991-09-12
Publication date: 1993-04-02
Anticipated expiration: 2006-09-12
Also published as: JP2549560Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】シーケンス回路等の試験の為の準備時間を短
縮でき、簡単にしかも正確にレベルスイッチの動作を模
擬できるレベルスイッチ模擬装置を提供する。【構成】フロートレスレベルスイッチが検出する複数
の水位位置に対応して設定された切換スイッチＤの複数
の模擬接点ｄ₁〜ｄ₅にそれぞれ複数のリレーＥ₁〜Ｅ
₅を直列接続すると共に、各模擬接点ｄ₁〜ｄ₅間にそ
れぞれダイオードＦ₁〜Ｆ₄を高水位側の模擬接点から
低水位側の模擬接点の方向を順方向となるように接続
し、各リレーＥ₁〜Ｅ₅の通電時にそれぞれ点灯する複
数の水位表示灯Ｇ₁〜Ｇ₅を低水位側から高水位側に順
に配列し、各リレーＥ₁〜Ｅ₅のそれぞれの常開接点Ｅ
₁₂〜Ｅ₅₂に接続された端子部Ｃ₁〜Ｃ₅を有する端子台
Ｃを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水処理設備におけるシーケンス回路の動作試験等に好適なレベルスイッチ模擬装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、水処理設備等においては、例えばフロートレスレベルスイッチによって検出した排水ピット等の水位に応じてポンプの運転，停止を制御するシーケンス回路が用いられているが、このシーケンス回路の動作を確認する場合、実際現地で据付けた状態でないとレベルスイッチと組み合わせて試験することができないため、設備に組み込む以前にシーケンス回路の動作を単独で試験できない欠点があった。この欠点を解消するために、従来、ランプ等の表示器とスイッチとを用いてレベルスイッチの動きを簡易的に模擬するようにした装置が考えられている。

【０００３】すなわち、図４及び図５に示すように、箱形ケース１の前面パネル２に複数個の押釦スイッチ３と複数個のランプ４とをそれぞれ並設し、ケース１の後面に設けたスイッチ用端子台５の各端子部にそれぞれ各スイッチ３の端子を対応させて接続すると共に、ランプ用端子台６の各端子部にそれぞれ各ランプ４の端子を対応させて接続している。

【０００４】そして、各スイッチ３及び各ランプ４をそれぞれレベルスイッチが検出する複数の水位位置に対応させ、任意の水位位置に対応するスイッチ３の操作（オン）によりこれに対応するランプ４が点灯しかつこの接点信号がシーケンス回路７の端子台８における所定の水位信号用端子部に入力されるよう、それぞれ配線を施し、各スイッチ３を操作してレベルスイッチの水位検出動作を模擬し、水位の変化とポンプの運転等との関係を確認するようにしており、一工番が終了した後にこの配線が分解される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記従来の模擬装置にあっては、単にスイッチ３及びランプ４を並設しただけの構成であるため、シーケンス回路７の動作確認毎すなわち工番毎に配線を行って回路を作成しなければならず、準備時間が非常に長くなる欠点があり、さらに、各スイッチ３を低水位側から順に対応させた場合には、任意の水位設定に際し、この水位に該当するスイッチ３と共に低水位側に該当するすべてのスイッチ３も操作する必要があり、煩雑な操作を必要とし、作業員によって操作が違った場合、試験精度にばらつきが発生する結果となる。

【０００６】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に留意してなされたものであり、その目的とするところは、シーケンス回路等の試験の為の準備時間を短縮でき、簡単にしかも正確にレベルスイッチの動作を模擬できるレベルスイッチ模擬装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案のレベルスイッチ模擬装置においては、フロートレスレベルスイッチが検出する複数の水位位置に対応して設定された複数の模擬接点を切り換える切換スイッチと、各模擬接点にそれぞれ直列接続された複数のリレーと、各模擬接点間にそれぞれ接続され高水位側の模擬接点から低水位側の模擬接点の方向を順方向としたダイオードと、各リレーの通電時にそれぞれ点灯し低水位側から高水位側に順に配列された複数の水位表示器と、各リレーのそれぞれのリレー接点に接続された端子部を有する端子台とを備えたものである。

【０００８】

【作用】

前述した構成の模擬装置にあっては、切換スイッチをレベルスイッチにおける任意の水位位置に対応した模擬接点に切り換えると、これに直列接続されたリレーへの通電が行われると共に、この模擬接点より低水位側の模擬接点に接続されたリレーに対してもダイオードを通して通電が行われ、通電された各リレーにそれぞれ対応する水位表示器が点灯し、かつ前記任意の水位位置とこれより低水位側の各水位位置とにそれぞれ対応した端子部よりリレー接点による接点信号が得られる。

【０００９】

【実施例】

実施例につき、図１ないし図３を用いて説明する。図３は、装置の外観構成を示したものであり、縦寸法２００mm，横寸法４００ mm，奥行寸法２００mmの箱形ケースＡ内に８台分のフロートレスレベルスイッチ模擬部が収納され、ケースＡの前面に各模擬部に対応したパネル部Ｂが上下２段に４個ずつ左右方向に配列して設けられると共に、ケースＡの裏面に各模擬部に対応した端子台Ｃが上下２段に４個ずつ左右方向に配列して設けられている。

【００１０】また、図１は、各模擬部の回路構成を示したものであり、Ｄはフロートレスレベルスイッチが検出する５つの水位位置１〜５にそれぞれ対応して設定された５個の模擬接点ｄ₁〜ｄ₅を有しこの各模擬接点ｄ₁〜ｄ₅を順に切り換えるロータリスイッチからなる切換スイッチ、Ｅ₁〜Ｅ₅は各水位位置１〜５に対応して設けられそれぞれ各模擬接点ｄ₁〜ｄ₅に直列接続されたリレーであり、切換スイッチＤと各リレーＥ₁〜Ｅ₅との直列回路がＤＣ１００Ｖの正負電源端子Ｐ，Ｎ間に接続されている。

【００１１】Ｆ₁〜Ｆ₄は各模擬接点ｄ₁〜ｄ₅間，すなわち隣合う２つの模擬接点ｄ₁，ｄ₂間，ｄ₂，ｄ₃間，ｄ₃，ｄ₄間及びｄ₄，ｄ₅間にそれぞれ接続されたダイオードであり、それぞれ高水位側の接点から低水位側の接点への方向が順方向となるように設定されている。

【００１２】Ｇ₁〜Ｇ₅は各水位位置１〜５に対応して設けられた水位表示灯であり、それぞれリレーＥ₁〜Ｅ₅の第１常開接点Ｅ₁₁〜Ｅ₅₁と直列接続されて電源端子Ｐ，Ｎ間に接続されている。リレーＥ₁〜Ｅ₅の第２常開接点Ｅ₁₂〜Ｅ₅₂はそれぞれ端子台Ｃに各水位位置に対応して設けられた各端子部Ｃ₁〜Ｃ₅に接続されている。

【００１３】さらに、図２は、ケースＡの前面，すなわち各パネル部Ｂを示したものであり、パネル部Ｂの右側下部に配置された切換スイッチＤをパネル部Ｂ上の切換表示Ｈの各目盛りに沿って回転操作することにより、前記各模擬接点ｄ₁〜ｄ₅が順に切り換えられるようになっており、また、各表示灯Ｇ₁〜Ｇ₅はその取付位置が低水位側から高水位側の順に高くなるよう斜めに配列されている。

【００１４】パネル部Ｂの左側には、各表示灯Ｇ₁〜Ｇ₅と同じ高さの位置に水位目盛りを有しその水位の意味，例えば異常低水位，ポンプ運転水位，異常高水位等の表示を施した表示板Ｉが設けられている。Ｊは電源スイッチ、Ｋは電源表示灯である。

【００１５】このような構成の模擬装置を用いて、例えば水処理設備のシーケンス回路の動作を確認する場合、端子台Ｃの各端子部Ｃ₁〜Ｃ₅をそれぞれシーケンス回路のレベルスイッチ用信号入力端子に接続し、切換スイッチＤを切換操作して水位を設定する。

【００１６】例えば、切換スイッチＤを水位位置１の模擬接点ｄ₁に切り換えると、切換スイッチＤを介してリレーＥ₁のみが電源端子Ｐ，Ｎ間に接続され、このリレーＥ ₁ の動作によりその両常開接点Ｅ_11,Ｅ₁₂が閉成し、常開接点Ｅ₁₁を介して表示灯Ｇ₁が点灯し、パネル面において水位１の状態を確認できると共に、端子部Ｃ ₁ より水位１の検出信号が出力される。

【００１７】また、切換スイッチＤを水位位置２の模擬接点ｄ₂に切り換えると、この模擬接点ｄ₂を通してリレーＥ₂が通電されると共に、ダイオードＦ₁を通してリレーＥ₁も通電され、このそれぞれの第１常開接点Ｅ_11,Ｅ₂₁を介して両表示灯Ｇ ₁ ，Ｇ₂が点灯し、２の位置まで水位があることが容易に確認でき、同時に、端子台Ｃの両端子部Ｃ₁，Ｃ₂より検出信号が出力される。

【００１８】同様に、切換スイッチＤを水位位置３，４，５のように切り換えていくと、その水位位置のリレーと共に低水位側のすべてのリレーが動作し、この水位位置とこれより低水位側のすべての表示灯が点灯すると共に、実際のフロートレスレベルスイッチと同様にその水位位置とこれより低水位側のすべての検出信号が得られる。

【００１９】なお、実際の水処理設備においては、レベル検出を行うピット等の数は複数存在し、これらの水位変化に応じてシーケンス回路が動作することになるが、実施例のように、１つのケースＡ内に８個のフロートレスレベルスイッチ模擬部を一括かつコンパクトに収納してユニット化することにより、設備のすべての模擬をこの１台のユニットで実施できることになり、特に複数のレベルスイッチの検出結果を組み合わせてシーケンス動作させる場合、その模擬試験も容易に実施できる利点がある。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているため、つぎに記載する効果を奏する。複数の水位位置に対応して設定された切換スイッチの各模擬接点を切り換えることにより、この模擬接点に接続されたリレー及びこれより低水位側のリレーを動作させてそれぞれの表示器を点灯させ、かつそれぞれの接点信号を外部出力できるようにしたので、シーケンス回路の動作確認等の際、端子台の各端子部への接続のみを行えばよく、試験のための準備時間を大幅に短縮できる。

【００２１】しかも、任意の水位位置設定時に、この水位の表示器とこれより低水位側の表示器とをすべて点灯させることができるため、水位の状態表示が非常にわかりやすくなり、かつ、設定水位までのすべての接点信号も得られ、実際のフロートレスレベルスイッチの検出動作と同様の模擬が実現し、簡単にしかも正確にシーケンス回路等の試験を実施することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるレベルスイッチ模擬装置の実施例
を示す回路図である。

【図２】実施例の正面図である。

【図３】実施例の外観斜視図である。

【図４】従来例の外観斜視図である。

【図５】従来例の動作説明図である。

【符号の説明】

Ｃ端子台Ｃ₁〜Ｃ₅ 端子部Ｄ切換スイッチｄ₁〜ｄ₅ 模擬接点Ｅ₁〜Ｅ₅ リレーＦ₁〜Ｆ₄ ダイオードＧ₁〜Ｇ₅ 表示灯

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フロートレスレベルスイッチが検出する
複数の水位位置に対応して設定された複数の模擬接点を
有し該各模擬接点を切り換える切換スイッチと、前記各模擬接点にそれぞれ直列接続された複数のリレー
と、前記各模擬接点間にそれぞれ接続され高水位側の模擬接
点から低水位側の模擬接点の方向を順方向としたダイオ
ードと、前記各リレーの通電時にそれぞれ点灯し低水位側から高
水位側に順に配列された複数の水位表示器と、前記各リレーのそれぞれのリレー接点に接続された端子
部を有する端子台と、を備えたレベルスイッチ模擬装
置。