JPH05252921A - 高圧殺菌方法及び該方法に用いる処理条件の決定方法 - Google Patents

高圧殺菌方法及び該方法に用いる処理条件の決定方法

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JPH05252921A
JPH05252921A JP8597892A JP8597892A JPH05252921A JP H05252921 A JPH05252921 A JP H05252921A JP 8597892 A JP8597892 A JP 8597892A JP 8597892 A JP8597892 A JP 8597892A JP H05252921 A JPH05252921 A JP H05252921A
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pressure
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food
sterilization
treatment
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Yoshihiro Nakagawa
善博 中川
Asako Takahashi
麻子 高橋
Shinya Ochiai
信哉 落合
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、酸性食品の高圧殺菌に際し、過剰なま
たは不完全な加圧処理を行うことなく、適切な殺菌処理
を行うことのできる高圧殺菌方法及び該方法に用いる処
理条件の決定方法を提供する。 【構成】 10n 個の真菌類に汚染されている好ましくは
pH 4.5以下の食品に2000気圧以上の圧力を付加して行
なう高圧殺菌方法において、圧力P(気圧)、温度T
(℃)及び加圧処理時間t(分)で加圧処理を行なう場
合、下記関係式に従って処理条件を決定することを特徴
とする高圧処理条件の決定方法、及び下記関係式で求め
られる時間t(分)で処理を行なうことを特徴とする高
圧殺菌方法。 【数12】 0 :対象食品中での殺菌指標微生物のT0 ℃,P0
圧におけるD値(分)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品の高圧殺菌方法及
び、該方法に用いる処理条件の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品を数百〜 10000気圧の圧力で加圧し
て、殺菌する高圧殺菌方法は既に知られている。しか
し、その適切な加圧処理条件の決定については経験によ
るところが大きいため、わずかな条件変更により殺菌不
良が生じたり、あるいは必要以上の圧力、時間の処理が
行われてしまう等、種々の場合に対応しうる有効な処理
条件の決定が困難であった。
【0003】なお、現状では高圧処理でカビや酵母の真
菌類については完全に殺菌しうるが、細菌胞子について
は高圧処理のみでは殺菌することができないため、細菌
が問題となる中性食品に対しては高圧殺菌は行われてお
らず、かびや酵母の真菌類のみが問題となる pH 4.5以
下の酸性食品が上記高圧殺菌の対象となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特に、酸性食
品の高圧殺菌に際し、過剰なまたは不完全な加圧処理を
行うことなく、適切な殺菌処理を行うことのできる高圧
殺菌方法及び該方法に用いる処理条件の決定方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者等は、酸性食品の高圧殺菌における殺菌指
標微生物の耐圧性を種々の条件で測定し、殺菌条件決定
のための関係式を作成し、その式に基づいて高圧処理条
件での加圧時間を算出し、その時間以上の加圧を行うこ
とにより高圧殺菌を行うことを見出した。
【0006】すなわち、本発明は10n 個の真菌類に汚染
されている、好ましくは pH 4.5以下の食品に2000気圧
以上の圧力を付加して行なう高圧殺菌方法において、圧
力P(気圧)、温度T(℃)及び加圧処理時間t(分)
で加圧処理を行なう場合、下記関係式に従って処理条件
を決定することを特徴とする高圧処理条件の決定方法、
及び10n 個の真菌類に汚染されている、好ましくは pH
4.5以下の食品に2000気圧以上の圧力を付加して行なう
高圧殺菌方法において、圧力P(気圧)、温度T(℃)
で加圧処理する場合、下記関係式で求められる時間t
(分)で処理を行なうことを特徴とする高圧殺菌方法、
に関するものである。
【0007】
【数4】 0 :対象食品中での殺菌指標微生物のT0 ℃,P0
圧におけるD値(分)上記関係式の求め方について、以
下に説明する。
【0008】まず、殺菌を行うにあたっては、その殺菌
方法に対して最も耐性を有する微生物を選定する。その
微生物が完全に殺菌できる条件を設定すれば、他の微生
物も完全に殺菌されると考えられるからである。本発明
者等は、酸性食品の高圧殺菌においては細菌類は対象外
であり、対象となる真菌類の中では酵母のカンジダ・ト
ロピカリス(Candida tropicalis)が最も耐性のあるこ
とを既に見出している(特願平3-286365号)。従って本
発明においてはカンジダ・トロピカリスを完全に殺菌で
きれば、他の真菌類も完全に殺菌できるという観点から
関係式を求めた。
【0009】カンジダ・トロピカリス(以下、供試菌と
いう)を高圧殺菌した場合、生菌数は図1のaに示すよ
うに加圧時間に対して対数的に減少する。従って、図1
よりその条件で生菌数が1/10に低下するのに要する加圧
時間、すなわちD値(分)を求めると、その条件ではn
D分の加圧で10n 個の供試菌が1個まで減少することに
なる。従ってnD分以上の加圧を行えば、生菌数は1個
以下となり、供試菌は最も耐性が高いため、他の真菌類
も初発菌数が10n 個以下であれば1個以下となる。すな
わち、10n 個の真菌類に汚染されている食品は、その条
件下ではnD分以上の加圧により生菌数を1個以下にで
きることがわかる。
【0010】ただし加圧条件によっては図1のbのよう
に昇圧中に菌数が低下し、その後圧力保持中は対数的に
死滅する場合もあるが、この場合も、対数的死滅時のD
値を用いて計算すれば、昇圧中の菌数低下分だけ過剰に
加圧することになるが、殺菌不良になることはなく、特
に問題はない。
【0011】次に加圧条件を変更した場合であるが、加
圧圧力が一定で温度を変化させた場合、供試菌のD値は
図2の実線で示したようになる。すなわち約30℃以下で
はD値の変化が小さく、約45℃以上では変化が大きくな
るが、30〜45℃では温度が高くなるに従いD値は対数的
に小さくなる。そこで30〜45℃でD値が1/10になるのに
要する温度変化Z(℃)を求めると、加圧圧力や食品の
種類に関係なく11〜13℃となる。そこで平均値としてZ
=12℃を採ると、例えば30℃のD値(D30)を基準とし
て30〜45℃の範囲の温度T(℃)でのD値(DT )は
【0012】
【数5】 で表わされ、10n 個の真菌類に汚染された食品をT℃の
温度で加圧して殺菌するためには、その圧力でnDT
(分)の加圧が必要となる。
【0013】Tが30℃以下あるいは45℃以上の場合、式
1でDT を求めると図2のbの破線のようになり、実際
よりも大きいDT が得られる。そのため、nDT も長く
なり必要以上に加圧することになるが、殺菌上、問題は
ない。
【0014】さらに、温度一定で処理圧力を変化させた
場合には、供試菌のD値は図3で示したように、圧力が
高くなるほどD値は対数的に小さくなる。そこで、D値
が1/10になるのに要する圧力変化ZP (気圧)を求める
と、処理温度や食品の種類に関係なく、1000〜1400気圧
でほぼ一定となる。そこで平均値としてZP =1200(気
圧)を採用すると、例えば4000気圧の時のD値
(D4000)を基準として処理圧力P(気圧)の時のD値
(DP )は
【0015】
【数6】 で表わされ、10n 個の真菌類の殺菌に必要な加圧時間
は、その温度で圧力Pのとき、nDP 分以上となる。
【0016】従って、式1および式2より、30℃,4000
気圧での供試菌のD値(D30・4000)を基準として温度
T,圧力PでのD値(DT・P )は
【0017】
【数7】 となる。従って10n 個の真菌類に汚染されている酸性食
品を温度T(℃)、圧力P(気圧)で完全に殺菌するた
めに必要な最小加圧時間t0 (分)は供試菌の30℃,40
00気圧でのD値がD0 分の時、式3より
【0018】
【数8】 となる。
【0019】式4は30℃,4000気圧での供試菌のD値を
基準として処理時間を算出する場合の式であるが、別の
条件を基準としてもよい。例えば40℃,3000気圧を基準
とすれば、その条件での供試菌のD値(D0 )を用い
て、式4を求めたのと同様の手順で
【0020】
【数9】 が得られる。式4および式5から求められる加圧時間t
0 はTおよびPが同じであれば、ほぼ同じ値となる。
【0021】すなわち、基準条件をT0 ℃,P0 気圧と
し、その条件での供試菌のD値をD0 分とすれば、圧力
P気圧,温度T℃で高圧殺菌を行う場合の最小加圧時間
0 (分)は
【0022】
【数10】 で求められる。なお、式6は
【0023】
【数11】 と表わすこともできる。
【0024】従って、下記式7で表わされる加圧時間t
(分)の加圧を行なうことにより、本発明の目的は達成
されることとなる。
【0025】
【数12】 次にこの式を用いた高圧殺菌方法について説明する。
【0026】まず基準条件(T0 ,P0 )における供試
菌のD値(D0 )を求める。基準条件としては図2およ
び図3で直線性が得られる範囲を設定しなければならな
い。すなわちT0 が30〜45℃の範囲である。設定した基
準条件での供試菌のD値は食品によって異なるため、各
食品毎にD値を求めなければならないが、式6又は式
6′は全ての食品に当てはまる。但し、塩濃度や糖濃度
が非常に高い食品では、上記範囲の低温、低圧側ではD
値が非常に大きく(1時間〜無限大)なり、実際にD値
を求めることが不可能であり、基準条件を高温、高圧側
に設定しなければならないことがある。
【0027】nについては、通常、食品の汚染菌数は1
mlまたは1g当りの菌数として表わされるが、例えば1
ml当り10n 個の供試菌で汚染された食品があるとすれば
式6で求められるt0 分の加圧を行えば、生菌数は1個
まで減少するが、その食品 100mlを容器に密封して高圧
殺菌すれば、t0 分の加圧では容器内の生菌数は 100個
にまでしか減少せず、1個以下にするためにはnの代わ
りにn+2を式6に代入して求められる加圧時間以上、
加圧する必要がある。すなわち汚染菌数については処理
単位当りの菌数を求め、その値を用いなければならな
い。なお汚染菌数は安全を見込んで多めに設定するのが
好ましい。また、汚染菌数を実際に求めない場合には1
ml又は1g当り106 個汚染しているとみなして汚染菌数
を算出してもよい。
【0028】このようにして求められたD0 とn、基準
条件であるT0 とP0 、および実際の処理条件であるT
とPを式6あるいは式6′に代入して、加圧時間tを求
める。
【0029】その後、温度T℃,圧力P気圧でその食品
をt0 分間以上加圧すれば殺菌が達成される。式6ある
いは式6′より求められたt0 分の加圧は10n 個の供試
菌が1個に減少するのに要する加圧時間であるため、t
0 分の加圧では供試菌は完全には殺菌されない。しかし
供試菌は最も耐性の高い菌であり、実際の食品で10n
全てが供試菌であることはほとんどなく、供試菌よりも
耐性の低い菌が汚染されていればt0 分の加圧で殺菌で
きる。なお、実際には安全性を考慮して求められたt0
の 1.2〜2倍程度の時間、加圧することが望ましい。
【0030】実際の加圧処理は、設定温度で設定圧力が
得られる装置であればどのような装置を用いてもよく、
処理方法もバッチ式、連続式のいずれを用いてもよい。
また食品も、加圧した後、容器に無菌的に充填密封して
も、あるいは柔軟性を有する容器に充填した後、加圧し
てもよい。いずれにしても設定条件でt0 分以上の加圧
ができればよい。
【0031】設定条件は高圧殺菌が可能な条件であれ
ば、どのような条件でも良いが、式より求まる加圧時間
と実際に殺菌できる加圧時間の差が小さい、すなわち、
効率良く殺菌でき、かつ装置上の問題(保温、耐圧)の
少ない条件、詳しくは温度が15〜50℃、圧力が2000〜70
00気圧の範囲で設定することが好ましい。
【0032】本発明者等は、また10n 個の真菌類に汚染
されている pH値が 4.5をこえる食品に、胞子形成能を
有する細菌に対して増殖抑制効果を有する物質を添加
し、かつ2000気圧以上の圧力を付加して行なう高圧殺菌
方法においても、前記関係式を用いて処理を行なうこと
が有効であることを見出した。
【0033】すなわち、本発明によれば常温での高圧殺
菌が困難な細菌胞子の存在が問題となる中性食品におい
ても、前記高圧処理により保存性を向上させることがで
きる。
【0034】具体的には胞子形成能を有する細菌に対し
て増殖抑制効果を有する物質を添加した後又は該物質を
添加する前に、食品を2000気圧以上の圧力で加圧処理す
る。
【0035】ここで対象となる胞子形成細菌はバチルス
・ズブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・セレ
ウス(Bacillus cereus )等のバチルス属細菌又はクロ
ストリディウム・ボツリヌム(Clostridium boturinum
)、クロストリディウム・ペルフリンゲンス(Clostri
dium perfringens )等のクロストリディウム属細菌等
である。
【0036】胞子形成細菌に対して増殖抑制効果を有す
る物質としては、高圧殺菌効果を低下させず、味覚にも
影響を与えない物質で、十分な増殖抑制効果を示す物質
であればいかなる物質も使用可能であるが、そのような
物質としてキレート剤やそのキレート化合物、あるいは
ポリ陽イオン化合物が挙げられる。
【0037】キレート剤としてはエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)等のポリアミノカルボン酸類、または乳
酸、クエン酸等のオキシカルボン酸類等があり、キレー
ト化合物としては、それらキレート剤の金属化合物があ
る。これらの中でオキシカルボン酸とそのキレート化合
物は有機酸として細菌の増殖防止に使用されており、前
述の理由により、中性食品への利用は好ましくない。従
って、ポリアミノカルボン酸類、特にEDTAのキレー
ト化合物であるEDTA−2ナトリウム、EDTA−2
ナトリウム・カルシウム、EDTA−2カルシウム等を
使用することが好ましい。
【0038】ポリ陽イオン化合物としては、クルペイ
ン、サルミン等のプロタミンあるいはヒストン等の塩基
性タンパク質およびそれらの誘導体、またはリジン、ア
ルギニン、ヒスチジンの塩基性アミノ酸よりなる塩基性
ポリアミノ酸(ポリペプチド)類、またはメチルグリコ
ールキトサンあるいはグリコールキトサンが使用でき
る。
【0039】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。
【0040】実施例1 オレンジジュース( pH 3.6)にカンジダ・トロピカリ
スIFO1400を2×105 個/mlとなるように植菌し、そ
の50mlをポリエチレンテレフタレート/ポリ塩化ビニリ
デン/無延伸ポリプロピレンの積層フィルムよりなるパ
ウチに充填、密封し、高圧処理を行い、30℃で保存し、
7日目までそのガス発生の有無を確認した。
【0041】カンジダ・トロピカリスの30℃,4000気圧
におけるオレンジジュース中でのD値は 1.9分であっ
た。
【0042】表1に処理条件と式6より求まる処理時間
0 を示す。また表2にその結果を示した。
【0043】表2の結果より計算で求めた処理時間以上
の加圧で、いずれの条件でもほぼ殺菌できた。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】 ○:7日間ガス発生なし ×:7日以内にガス発生
【0046】実施例2 イチゴジャム( pH 4.2)にカンジダ・トロピカリスI
FO1400を1×104 個/gとなるように植菌し、その20
gをポリプロピレンのカップに充填し、延伸ナイロン/
無延伸ポリプロピレンのフィルムでシールした後、高圧
処理を行った。その後、30℃で保存し、ガス発生の有無
を確認した。
【0047】イチゴジャム中での40℃,5000気圧におけ
るD値は 6.6分であった。表3に条件を、表4にその結
果を示した。
【0048】20℃と50℃で計算値よりも短い時間で殺菌
されているが、ほぼ計算通りの結果であった。
【0049】実施例3 実施例1および実施例2で用いたオレンジジュースおよ
びイチゴジャムをそのまま植菌せずに実施例1および2
と同じ方法で高圧処理し、同様に保存性を確認した。
【0050】オレンジジュース中の真菌数は3×103
/ml、イチゴジャムは8×102 個/gであった。
【0051】表5及び表6に条件、表7及び表8に結果
を示した。
【0052】これらの表から明らかなように計算値以上
の加圧では完全に殺菌された。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
【効果】本発明の高圧処理条件の決定方法及び高圧殺菌
方法によれば、ある酸性食品について、その食品中での
カンジダ・トロピカリスのD値をある1条件で求めてお
けば、高圧処理条件(温度と圧力)を変更した場合の加
圧時間を計算によって求めることができ、過剰な加圧を
行う必要がない。
【0060】また、前述の如き細菌胞子の増殖を抑制で
きる方法が併用される場合には、本発明の方法が中性食
品にも応用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる供試菌の高圧殺菌処理における
菌数の経時変化を示す図の一例である。
【図2】本発明で用いる供試菌のD値の温度依存性を示
す図の一例である。
【図3】本発明で用いる供試菌のD値の圧力依存性を示
す図の一例である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10n 個の真菌類に汚染されている食品に
    2000気圧以上の圧力を付加して行なう高圧殺菌方法にお
    いて、圧力P(気圧)、温度T(℃)及び加圧処理時間
    t(分)で加圧処理を行なう場合、下記関係式に従って
    処理条件を決定することを特徴とする高圧処理条件の決
    定方法。 【数1】 0 :対象食品中での殺菌指標微生物のT0 ℃,P0
    圧におけるD値(分)
  2. 【請求項2】 10n 個の真菌類に汚染されている食品に
    2000気圧以上の圧力を付加して行なう高圧殺菌方法にお
    いて、圧力P(気圧)、温度T(℃)で加圧処理する場
    合、下記関係式で求められる時間t(分)で処理を行な
    うことを特徴とする高圧殺菌方法。 【数2】 0 :対象食品中での殺菌指標微生物のT0 ℃,P0
    圧におけるD値(分)
  3. 【請求項3】 請求項2記載の関係式において、Tが15
    〜50℃、Pが2000〜7000気圧の範囲内の値であることを
    特徴とする請求項2記載の高圧殺菌方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の関係式において、T0
    30〜45℃の範囲内の値におけるD0 の値を用いることを
    特徴とする請求項2又は請求項3記載の高圧殺菌方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の食品の pHが 4.5以下で
    ある請求項2記載の高圧殺菌方法。
  6. 【請求項6】 10n 個の真菌類に汚染されている pH値
    が 4.5をこえる食品に、胞子形成能を有する細菌に対し
    て増殖抑制効果を有する物質を添加し、かつ2000気圧以
    上の圧力を付加して行なう高圧殺菌方法において、圧力
    P(気圧)、温度T(℃)で加圧処理する場合、下記関
    係式で求められる時間t(分)で処理を行なうことを特
    徴とする高圧殺菌方法。 【数3】 0 :対象食品中での殺菌指標微生物のT0 ℃,P0
    圧におけるD値(分)
JP8597892A 1992-03-09 1992-03-09 高圧殺菌方法及び該方法に用いる処理条件の決定方法 Pending JPH05252921A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5593714A (en) * 1994-12-06 1997-01-14 Hirsch; Gerald P. Method of pressure preservation of food products
US6033701A (en) * 1994-12-06 2000-03-07 Hirsch; Gerald Phillip Hydraulic pressure sterilization and preservation of foodstuff and feedstuff
JP2008532513A (ja) * 2005-03-08 2008-08-21 フォンテラ コ−オペレイティブ グループ リミティド 金属イオンラクトフェリンの高圧処理

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