JPH05249158A - 誘導電圧を受けている線路の導体抵抗測定方法 - Google Patents
誘導電圧を受けている線路の導体抵抗測定方法Info
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- JPH05249158A JPH05249158A JP4969692A JP4969692A JPH05249158A JP H05249158 A JPH05249158 A JP H05249158A JP 4969692 A JP4969692 A JP 4969692A JP 4969692 A JP4969692 A JP 4969692A JP H05249158 A JPH05249158 A JP H05249158A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 既設の活線線路に平行して布設され、誘導電
流の流れる線路の導体抵抗を、正確にかつ標準抵抗を焼
損させることなく測定すること。 【構成】 線路11と直列に標準抵抗器1と直流電源4
を接続するとともに、標準抵抗器1の両端および線路1
1の両端に電圧測定手段2,3を接続し、電圧測定手段
2,3により、同時点における標準抵抗器1の両端電圧
Es と線路11の両端電圧Ex を測定し、次式により、
線路11の導体抵抗値Rx を算出する。 Rx =(Es /Ex )×Rs (Rs :標準抵抗器の抵抗
値) 上記式により、線路の導体抵抗値を算出するようにした
ので、電流容量の小さな標準抵抗1を内蔵するダブル・
ブリッジを用いることなく、正確に線路11の導体抵抗
を測定することが可能となる。
流の流れる線路の導体抵抗を、正確にかつ標準抵抗を焼
損させることなく測定すること。 【構成】 線路11と直列に標準抵抗器1と直流電源4
を接続するとともに、標準抵抗器1の両端および線路1
1の両端に電圧測定手段2,3を接続し、電圧測定手段
2,3により、同時点における標準抵抗器1の両端電圧
Es と線路11の両端電圧Ex を測定し、次式により、
線路11の導体抵抗値Rx を算出する。 Rx =(Es /Ex )×Rs (Rs :標準抵抗器の抵抗
値) 上記式により、線路の導体抵抗値を算出するようにした
ので、電流容量の小さな標準抵抗1を内蔵するダブル・
ブリッジを用いることなく、正確に線路11の導体抵抗
を測定することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力ケーブル等の線路の
施工後、竣工検査時における線路の導体抵抗測定方法に
関し、特に、上記線路が他線路より誘導電圧を受けてい
る場合の導体抵抗測定方法に関するものである。
施工後、竣工検査時における線路の導体抵抗測定方法に
関し、特に、上記線路が他線路より誘導電圧を受けてい
る場合の導体抵抗測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、線路の導体抵抗を測定する方法と
して、ダブル・ブリッジを用いた測定法、あるいは、線
路に流れる電流と線路の両端の電圧から線路抵抗値を求
める電圧降下法が知られている。図3はダブル・ブリッ
ジを用いた従来の導体抵抗測定方法を示す図である。同
図において、11は測定の対象となる、例えば、電力ケ
ーブル等の線路、12は線路11に平行に布設された活
線線路、13はダブル・ブリッジ、13aおよび13b
はすべり抵抗器、13cは検流器、13dはすべり抵抗
器の可動端子、13eは標準抵抗器、14は直流電源、
15は線路12の電源、16はケーブルの終端部であ
る。
して、ダブル・ブリッジを用いた測定法、あるいは、線
路に流れる電流と線路の両端の電圧から線路抵抗値を求
める電圧降下法が知られている。図3はダブル・ブリッ
ジを用いた従来の導体抵抗測定方法を示す図である。同
図において、11は測定の対象となる、例えば、電力ケ
ーブル等の線路、12は線路11に平行に布設された活
線線路、13はダブル・ブリッジ、13aおよび13b
はすべり抵抗器、13cは検流器、13dはすべり抵抗
器の可動端子、13eは標準抵抗器、14は直流電源、
15は線路12の電源、16はケーブルの終端部であ
る。
【0003】同図において、測定の対象となる線路11
の一端Aは導体で短絡されており、他端Bにはダブル・
ブリッジ13が接続されている。図4は図3に示すダブ
ル・ブリッジの測定原理を示す図であり、図3と同一の
ものには同一の符号が付されている。次に図4により、
ダブル・ブリッジを用いた線路の導体抵抗測定方法につ
いて説明する。
の一端Aは導体で短絡されており、他端Bにはダブル・
ブリッジ13が接続されている。図4は図3に示すダブ
ル・ブリッジの測定原理を示す図であり、図3と同一の
ものには同一の符号が付されている。次に図4により、
ダブル・ブリッジを用いた線路の導体抵抗測定方法につ
いて説明する。
【0004】まず、ダブル・ブリッジ13に測定対象と
なる線路11の終端部16を接続し、ついで、検流器1
3cの接続された可動端子13dを左右に移動させて検
流器13cに流れる電流が零になるように調整する。こ
こで、N,M,をそれぞれ、すべり抵抗器13aの左辺
と右辺の抵抗値、n,mをそれぞれ、すべり抵抗器13
bの左辺と右辺の抵抗値、Sを標準抵抗器13eの抵抗
値、Lを点Px とPs 間の抵抗値とすると、測定対象と
なる線路11の抵抗値Xは、検流器13cに流れる電流
が零になったとき、下式から求められる。
なる線路11の終端部16を接続し、ついで、検流器1
3cの接続された可動端子13dを左右に移動させて検
流器13cに流れる電流が零になるように調整する。こ
こで、N,M,をそれぞれ、すべり抵抗器13aの左辺
と右辺の抵抗値、n,mをそれぞれ、すべり抵抗器13
bの左辺と右辺の抵抗値、Sを標準抵抗器13eの抵抗
値、Lを点Px とPs 間の抵抗値とすると、測定対象と
なる線路11の抵抗値Xは、検流器13cに流れる電流
が零になったとき、下式から求められる。
【0005】 X=(N/M)S+{(m−n)/(m+n+L)}
(N/M−n/m) また、ダブル・ブリッジにおいては、一般にN=n、M
=mになるように設定されているから、N/M−n/m
=0となり、上記式は下式のようになる。 X=(N/M)S したがって、ダブル・ブリッジを用いて線路の導体抵抗
を測定する場合には、可動端子13dを左右に移動させ
て検流器13cに流れる電流が零になったときの、抵抗
値N、Mおよび標準抵抗器13eの値から測定対象とな
る線路11の導体抵抗値を求めることができる。
(N/M−n/m) また、ダブル・ブリッジにおいては、一般にN=n、M
=mになるように設定されているから、N/M−n/m
=0となり、上記式は下式のようになる。 X=(N/M)S したがって、ダブル・ブリッジを用いて線路の導体抵抗
を測定する場合には、可動端子13dを左右に移動させ
て検流器13cに流れる電流が零になったときの、抵抗
値N、Mおよび標準抵抗器13eの値から測定対象とな
る線路11の導体抵抗値を求めることができる。
【0006】ところで、電力ケーブル等の線路の施工
後、竣工検査時に線路の導体抵抗を測定する場合には、
図3に示すように、測定対象となる線路11に平行に既
設の活線線路12が設けられており、測定対象なる導体
線路11には、活線線路12からの誘導電圧により、図
3の点線Cで示すように誘導電流が流れる。そして、測
定対象となる線路11は標準抵抗器13eを介した閉回
路となっているため、活線線路12からの誘導により標
準抵抗器13eには、大きな電流が流れる。
後、竣工検査時に線路の導体抵抗を測定する場合には、
図3に示すように、測定対象となる線路11に平行に既
設の活線線路12が設けられており、測定対象なる導体
線路11には、活線線路12からの誘導電圧により、図
3の点線Cで示すように誘導電流が流れる。そして、測
定対象となる線路11は標準抵抗器13eを介した閉回
路となっているため、活線線路12からの誘導により標
準抵抗器13eには、大きな電流が流れる。
【0007】一方、通常の使用範囲において、ダブル・
ブリッジ13に内蔵されている標準抵抗の許容電流は、
下記のように最大1A程度である。 測定倍率 測定範囲(Ω) 標準抵抗の値 測定器許容電流 備考 1 1- 11 100 0.1 内蔵 0.1 0.1-1.1 10 0.3 内蔵 0.01 0.01-0.11 1 1 内蔵 このため、従来においては、上記のように誘導電圧を受
ける線路の導体抵抗をダブル・ブリッジを用いて測定す
ると、ダブル・ブリッジ13に内蔵された標準抵抗器1
3eが誘導電流により、焼損し測定不可能となることが
多かった。
ブリッジ13に内蔵されている標準抵抗の許容電流は、
下記のように最大1A程度である。 測定倍率 測定範囲(Ω) 標準抵抗の値 測定器許容電流 備考 1 1- 11 100 0.1 内蔵 0.1 0.1-1.1 10 0.3 内蔵 0.01 0.01-0.11 1 1 内蔵 このため、従来においては、上記のように誘導電圧を受
ける線路の導体抵抗をダブル・ブリッジを用いて測定す
ると、ダブル・ブリッジ13に内蔵された標準抵抗器1
3eが誘導電流により、焼損し測定不可能となることが
多かった。
【0008】また、前記した電圧降下法を用いて線路1
1の導体抵抗を測定する場合には、使用する電圧計の入
力抵抗、電流計の内部抵抗の影響を受け、測定誤差を生
ずることがあった。
1の導体抵抗を測定する場合には、使用する電圧計の入
力抵抗、電流計の内部抵抗の影響を受け、測定誤差を生
ずることがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の欠点を改善するためになされたものであって、既
設の活線線路に平行して布設され、誘導電流の流れる線
路の導体抵抗を、正確にかつ標準抵抗を焼損させること
なく測定することができる、誘導電圧を受けている線路
の導体抵抗測定方法を提供することを目的とする。
技術の欠点を改善するためになされたものであって、既
設の活線線路に平行して布設され、誘導電流の流れる線
路の導体抵抗を、正確にかつ標準抵抗を焼損させること
なく測定することができる、誘導電圧を受けている線路
の導体抵抗測定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図である。本発明は上記課題を解決するため、図1のよ
うに、既設の活線線路より誘導電圧を受ける線路11の
導体抵抗測定方法において、線路11と直列に標準抵抗
器1と直流電源4を接続するとともに、標準抵抗器1の
両端および線路11の両端に電圧測定手段2,3を接続
する。
図である。本発明は上記課題を解決するため、図1のよ
うに、既設の活線線路より誘導電圧を受ける線路11の
導体抵抗測定方法において、線路11と直列に標準抵抗
器1と直流電源4を接続するとともに、標準抵抗器1の
両端および線路11の両端に電圧測定手段2,3を接続
する。
【0011】そして、電圧測定手段2,3により、同時
点における標準抵抗器1の両端電圧Es および線路11
の両端電圧Ex を測定し、下式により、線路11の導体
抵抗値Rx を算出する。 Rx =(Es /Ex )×Rs Rs :標準抵抗器の抵抗値 また、標準抵抗器1として抵抗値の未知な導体を用い、
抵抗値測定手段により抵抗値の未知な導体の抵抗値を測
定することにより、線路の導体抵抗値Rx を算出するこ
とができる。
点における標準抵抗器1の両端電圧Es および線路11
の両端電圧Ex を測定し、下式により、線路11の導体
抵抗値Rx を算出する。 Rx =(Es /Ex )×Rs Rs :標準抵抗器の抵抗値 また、標準抵抗器1として抵抗値の未知な導体を用い、
抵抗値測定手段により抵抗値の未知な導体の抵抗値を測
定することにより、線路の導体抵抗値Rx を算出するこ
とができる。
【0012】
【作用】線路11の導体抵抗測定時、線路11に平行に
布設された既設の活線線路より受ける誘導電圧により、
標準抵抗器1→線路11→直流電源4→標準抵抗器1の
経路で誘導電流が流れる。本発明においては、同時点に
おける標準抵抗器1の両端電圧Es および線路11の両
端電圧Ex を測定し、測定された電圧Es 、電圧Ex お
よび標準抵抗器1の抵抗値より線路11の導体抵抗値を
算出するようにしたので、電流容量の小さな標準抵抗を
内蔵するダブル・ブリッジを用いることなく線路11の
導体抵抗値を測定することができ、誘導電圧が大きな線
路11の導体抵抗を標準抵抗器1を焼損させることな
く、かつ、正確に測定することが可能となる。
布設された既設の活線線路より受ける誘導電圧により、
標準抵抗器1→線路11→直流電源4→標準抵抗器1の
経路で誘導電流が流れる。本発明においては、同時点に
おける標準抵抗器1の両端電圧Es および線路11の両
端電圧Ex を測定し、測定された電圧Es 、電圧Ex お
よび標準抵抗器1の抵抗値より線路11の導体抵抗値を
算出するようにしたので、電流容量の小さな標準抵抗を
内蔵するダブル・ブリッジを用いることなく線路11の
導体抵抗値を測定することができ、誘導電圧が大きな線
路11の導体抵抗を標準抵抗器1を焼損させることな
く、かつ、正確に測定することが可能となる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の1実施例を示す図である。同
図において、1は標準抵抗器、4は直流電源、5は高感
度自動記録計、11は測定対象となる電力ケーブルなど
の線路、16はケーブル終端部である。同図において、
線路11には図示しないが既設の活線線路が平行に布設
されており、線路11は既設の活線線路より誘導電圧を
受けて同図のBに示すように線路11→直流電源4→標
準抵抗器1→線路11の閉回路で誘導電流が流れる。
図において、1は標準抵抗器、4は直流電源、5は高感
度自動記録計、11は測定対象となる電力ケーブルなど
の線路、16はケーブル終端部である。同図において、
線路11には図示しないが既設の活線線路が平行に布設
されており、線路11は既設の活線線路より誘導電圧を
受けて同図のBに示すように線路11→直流電源4→標
準抵抗器1→線路11の閉回路で誘導電流が流れる。
【0014】同図における、標準抵抗器1としては、例
えば、高電圧測定用の分圧用抵抗器、誘導正接測定用
(tanδ測定用)の抵抗0.1 Ω、許容電流値20A 程度
の標準抵抗器、あるいは、前記したダブル・ブリッジな
どを用いて測定された既知の抵抗値を持つ導体などが使
用される。また、標準抵抗器1の両端および線路11の
両端には高感度記録計5が接続されており、高感度記録
計5は、標準抵抗器1の両端電圧および線路11の両端
電圧を同時に測定し、それぞれの電圧値を記録する。
えば、高電圧測定用の分圧用抵抗器、誘導正接測定用
(tanδ測定用)の抵抗0.1 Ω、許容電流値20A 程度
の標準抵抗器、あるいは、前記したダブル・ブリッジな
どを用いて測定された既知の抵抗値を持つ導体などが使
用される。また、標準抵抗器1の両端および線路11の
両端には高感度記録計5が接続されており、高感度記録
計5は、標準抵抗器1の両端電圧および線路11の両端
電圧を同時に測定し、それぞれの電圧値を記録する。
【0015】ここで、標準抵抗器1の抵抗値をRs 、標
準抵抗器1の両端電圧をEs 、線路11の両端電圧をE
x 、線路11の導体抵抗値をRx とすると、同時点にお
いては、Ex /Rx =Es /Rs =I(電流値)が成り
立つから、線路11の導体抵抗値Rx は下式により求め
られる。 Rx =(Es /Ex )×Rs すなわち、同時点における標準抵抗器1の両端電圧をE
s 、線路11の両端電圧をEx を測定すれば、その電圧
値Es 、Ex と標準抵抗器1の抵抗値Rs より線路11
の導体抵抗値を算出することができる。
準抵抗器1の両端電圧をEs 、線路11の両端電圧をE
x 、線路11の導体抵抗値をRx とすると、同時点にお
いては、Ex /Rx =Es /Rs =I(電流値)が成り
立つから、線路11の導体抵抗値Rx は下式により求め
られる。 Rx =(Es /Ex )×Rs すなわち、同時点における標準抵抗器1の両端電圧をE
s 、線路11の両端電圧をEx を測定すれば、その電圧
値Es 、Ex と標準抵抗器1の抵抗値Rs より線路11
の導体抵抗値を算出することができる。
【0016】次に上記測定法を用いて線路の導体抵抗を
測定した具体的な実施例を示す。 (1)誘導電圧8Vないし10Vが印加される、下総線
154kV、1×800mm2 の導体抵抗を測定するに
際して、直流電源として電流容量最大10Aの自家製直
流電源装置、標準抵抗器として抵抗値0.1Ω、許容電
流10Aの抵抗器、電圧測定手段として測定レンジ最大
10Vの直流電圧計を用いて測定した結果、良好に測定
することができ、線路の導体抵抗値が規格値を満足する
ことを確認することができた。 (2)誘導電圧18Vないし20Vが印加される南川崎
線275kV、1×1600mm2 の導体抵抗を測定す
るに際して、直流電源として自動車用バッテリーとして
用いられる鉛蓄電池、標準抵抗器として抵抗値0.1
Ω、許容電流20Aの誘導正接測定用(tanδ測定
用)外部抵抗器、電圧測定手段として高感度自動記録計
を用いて測定した結果、良好に測定することができ、線
路の導体抵抗値が規格値を満足することを確認すること
ができた。
測定した具体的な実施例を示す。 (1)誘導電圧8Vないし10Vが印加される、下総線
154kV、1×800mm2 の導体抵抗を測定するに
際して、直流電源として電流容量最大10Aの自家製直
流電源装置、標準抵抗器として抵抗値0.1Ω、許容電
流10Aの抵抗器、電圧測定手段として測定レンジ最大
10Vの直流電圧計を用いて測定した結果、良好に測定
することができ、線路の導体抵抗値が規格値を満足する
ことを確認することができた。 (2)誘導電圧18Vないし20Vが印加される南川崎
線275kV、1×1600mm2 の導体抵抗を測定す
るに際して、直流電源として自動車用バッテリーとして
用いられる鉛蓄電池、標準抵抗器として抵抗値0.1
Ω、許容電流20Aの誘導正接測定用(tanδ測定
用)外部抵抗器、電圧測定手段として高感度自動記録計
を用いて測定した結果、良好に測定することができ、線
路の導体抵抗値が規格値を満足することを確認すること
ができた。
【0017】また、誘導電圧が上記(2)の電圧を越え
ると、上記(2)と同じ条件で測定した場合、標準抵抗
器が焼損する危険があることが分かった。以上説明した
ように、上記実施例によれば、標準抵抗器1として、例
えば、誘導正接測定用(tanδ測定用)の抵抗0.1
Ω、許容電流値20A程度の標準抵抗器を使用すること
ができるので、図2のBに示すような活線線路からの誘
導電流が標準抵抗器1に流れても標準抵抗器1が焼損す
ることはなく、また、入力インピーダンスが充分高い高
感度記録計5を用いれば、同時点の標準抵抗器1の両端
電圧および線路11の両端電圧を精度よく測定すること
ができるので、線路11に誘導される電圧に影響されず
に線路11の導体抵抗値を正確に測定することができ
る。
ると、上記(2)と同じ条件で測定した場合、標準抵抗
器が焼損する危険があることが分かった。以上説明した
ように、上記実施例によれば、標準抵抗器1として、例
えば、誘導正接測定用(tanδ測定用)の抵抗0.1
Ω、許容電流値20A程度の標準抵抗器を使用すること
ができるので、図2のBに示すような活線線路からの誘
導電流が標準抵抗器1に流れても標準抵抗器1が焼損す
ることはなく、また、入力インピーダンスが充分高い高
感度記録計5を用いれば、同時点の標準抵抗器1の両端
電圧および線路11の両端電圧を精度よく測定すること
ができるので、線路11に誘導される電圧に影響されず
に線路11の導体抵抗値を正確に測定することができ
る。
【0018】また、標準抵抗器1として抵抗値の未知な
導体を用い、標準抵抗器1の両端電圧Es 、線路11の
両端電圧Ex を測定後、ダブル・ブリッジなどを用いて
上記未知の抵抗値を持つ導体の抵抗値を測定することに
より、線路11の導体抵抗を測定することが可能であ
り、このような方法を用いれば、誘導電圧が上記実施例
に示した電圧より高い線路の導体抵抗値を測定すること
ができる。
導体を用い、標準抵抗器1の両端電圧Es 、線路11の
両端電圧Ex を測定後、ダブル・ブリッジなどを用いて
上記未知の抵抗値を持つ導体の抵抗値を測定することに
より、線路11の導体抵抗を測定することが可能であ
り、このような方法を用いれば、誘導電圧が上記実施例
に示した電圧より高い線路の導体抵抗値を測定すること
ができる。
【0019】さらに、本発明の導体抵抗測定方法は電力
ケーブルの抵抗値の測定に限定されるものではなく、例
えば、架空送電線の導体抵抗の測定、あるいは、微小な
抵抗値をもつ導体間の接触抵抗の測定にも利用すること
ができる。
ケーブルの抵抗値の測定に限定されるものではなく、例
えば、架空送電線の導体抵抗の測定、あるいは、微小な
抵抗値をもつ導体間の接触抵抗の測定にも利用すること
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、測定対象の線路に直列に直流電源、
標準抵抗器を接続し、標準抵抗器の両端電圧および線路
の両端電圧を同時に測定することにより線路の導体抵抗
を求めているので、標準抵抗器として許容電流値の大き
なものを用いることができ、その焼損を防止することが
出来るとともに、線路の導体抵抗値を誘導電圧に影響さ
れずに正確に測定することが可能となる。
本発明においては、測定対象の線路に直列に直流電源、
標準抵抗器を接続し、標準抵抗器の両端電圧および線路
の両端電圧を同時に測定することにより線路の導体抵抗
を求めているので、標準抵抗器として許容電流値の大き
なものを用いることができ、その焼損を防止することが
出来るとともに、線路の導体抵抗値を誘導電圧に影響さ
れずに正確に測定することが可能となる。
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】ダブル・ブリッジを用いた従来の導体抵抗測定
方法を示す図である。
方法を示す図である。
【図4】ダブル・ブリッジによる導体抵抗測定原理を示
す図である。
す図である。
1 標準抵抗器 2 電圧測定手段 3 電圧測定手段 4 直流電源 5 高感度自動記録計 11 測定対象となる電力ケーブルなどの
線路 16 ケーブル終端部
線路 16 ケーブル終端部
Claims (2)
- 【請求項1】 既設の活線線路より誘導電圧を受ける線
路(11)の導体抵抗測定方法において、 線路(11)と直列に標準抵抗器(1) と直流電源(4) を接続
するとともに、標準抵抗器(1) の両端および線路(11)の
両端に電圧測定手段(2,3) を接続し、 電圧測定手段(2,3) により、同時点における標準抵抗器
(1) の両端電圧Es および線路(11)の両端電圧Ex を測
定し、下式により、線路(11)の導体抵抗値Rxを算出す
る Rx =(Es /Ex )×Rs Rs :標準抵抗器の抵抗値 ことを特徴とする誘導電圧を受けている線路の導体抵抗
測定方法。 - 【請求項2】 標準抵抗器(1) として抵抗値の未知な導
体を用い、抵抗値測定手段により抵抗値の未知な導体の
抵抗値を測定することにより、線路(11)の導体抵抗値R
x を算出することを特徴とする請求項1の誘導電圧を受
けている線路の導体抵抗測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4969692A JPH05249158A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 誘導電圧を受けている線路の導体抵抗測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4969692A JPH05249158A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 誘導電圧を受けている線路の導体抵抗測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05249158A true JPH05249158A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12838348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4969692A Pending JPH05249158A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 誘導電圧を受けている線路の導体抵抗測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05249158A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015034144A1 (ko) * | 2013-09-05 | 2015-03-12 | 주식회사 엘지화학 | 배터리 팩의 프리차지 저항 산출 장치 및 방법 |
CN104422852A (zh) * | 2013-08-27 | 2015-03-18 | 中国船舶重工集团公司第七研究院 | 一种超导磁体线圈匝间绝缘检测装置及方法 |
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1992
- 1992-03-06 JP JP4969692A patent/JPH05249158A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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