JPH05248322A - 燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置 - Google Patents

燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置

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Publication number
JPH05248322A
JPH05248322A JP4083184A JP8318492A JPH05248322A JP H05248322 A JPH05248322 A JP H05248322A JP 4083184 A JP4083184 A JP 4083184A JP 8318492 A JP8318492 A JP 8318492A JP H05248322 A JPH05248322 A JP H05248322A
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JP
Japan
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fuel
air
regulator
vapor separator
engine
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Application number
JP4083184A
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English (en)
Inventor
Naoki Kato
直樹 加藤
Seiichi Nishimura
誠一 西村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置におい
て、エンジン回りのスペースを節約するとともに、配管
の取回しを簡素化し、装置構成を単純化すること。 【構成】 空気圧縮機61への空気取入経路にベーパー
セパレータ70の上部空間を連通してなる燃料噴射エン
ジン用高圧燃料供給装置において、空気レギュレータ6
7と燃料レギュレータ73の少なくとも一方をベーパー
セパレータ70に一体化したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機等に用いて好適
な燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平3-297696号により、
空気圧縮機が圧送する圧縮空気を空気用デリバリ管路か
ら空気用インジェクタを介してエンジン本体に供給する
とともに、空気用デリバリ管路内の余剰空気を空気圧縮
機への空気取入経路に循環させる空気レギュレータを備
え、燃料タンクの燃料をベーパーセパレータに導き、ベ
ーパーセパレータの燃料を燃料ポンプにより燃料用デリ
バリ管路から燃料用インジェクタを介してエンジン本体
に供給するとともに、燃料用デリバリ管路内の余剰燃料
をベーパーセパレータに循環させる燃料レギュレータを
備え、更に空気圧縮機への空気取入経路にベーパーセパ
レータの上方空間を連通してなる燃料噴射エンジン用高
圧燃料供給装置を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
技術にあっては、空気レギュレータと燃料レギュレータ
の両方をベーパーセパレータから分離し、それら空気レ
ギュレータと燃料レギュレータとベーパーセパレータを
エンジン回りに配置している。このため、エンジン回り
のスペースが狭小となる他、空気レギュレータと燃料レ
ギュレータのそれぞれをベーパーセパレータに連通する
配管の取回しが必要となり、装置構成が複雑化する。
【0004】また、空気用インジェクタがなく、燃料用
インジェクタと燃料レギュレータとベーパーセパレータ
に相当する中間タンクとを配置した特開昭61-118552 号
公報に記載の従来技術にあっては、燃料レギュレータと
ベーパーセパレータが分離し、それらを連通する取回し
が必要となり、同様装置構成が複雑化する問題があっ
た。
【0005】本発明は、燃料噴射エンジン用高圧燃料供
給装置において、エンジン回りのスペースを節約すると
ともに、配管の取回しを簡素化し、装置構成を単純化す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、燃料タンクの燃料をベーパーセパレータに導き、ベ
ーパーセパレータの燃料を燃料ポンプにより燃料用デリ
バリ管路から燃料用インジェクタを介してエンジン本体
に供給するとともに、燃料用デリバリ管路内の余剰燃料
をベーパーセパレータに循環させる燃料レギュレータを
備えた燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置において、
燃料レギュレータをベーパーセパレータに一体化したも
のである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、空気圧縮機が
圧送する圧縮空気を空気用デリバリ管路から空気用イン
ジェクタを介してエンジン本体に供給するとともに、空
気用デリバリ管路内の余剰空気を空気圧縮機への空気取
入経路に循環させる空気レギュレータを備え、燃料タン
クの燃料をベーパーセパレータに導き、ベーパーセパレ
ータの燃料を燃料ポンプにより燃料用デリバリ管路から
燃料用インジェクタを介してエンジン本体に供給すると
ともに、燃料用デリバリ管路内の余剰燃料をベーパーセ
パレータに循環させる燃料レギュレータを備え、更に空
気圧縮機への空気取入経路にベーパーセパレータの上部
空間を連通してなる燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装
置において、空気レギュレータと燃料レギュレータの少
なくとも一方をベーパーセパレータに一体化したもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、空気レギュ
レータをベーパーセパレータに一体化した。このため、
エンジン回りのスペースを節約できる。また、空気レギ
ュレータとベーパーセパレータとを連通する配管が不要
となるので、配管の取回しが簡素となり、装置構成が単
純となる。
【0009】請求項2に記載の本発明によれば、空気レ
ギュレータと燃料レギュレータの少なくとも一方をベー
パーセパレータに一体化した。このため、エンジン回り
のスペースを節約できる。また、空気レギュレータと燃
料レギュレータの少なくとも一方とベーパーセパレータ
とを連通する配管が不要となるので、配管の取回しが簡
素となり、装置構成が単純となる。
【0010】
【実施例】図1は船外機を示す模式図、図2はエンジン
を示す模式図、図3はエンジンを示す正面図、図4は図
3のIV方向から見た模式図、図5は図3のV方向から見
た模式図、図6は燃料供給ユニットを示す模式図、図7
は空気レギュレータと燃料レギュレータを示す断面図、
図8は空気レギュレータと燃料レギュレータを示す回路
図、図9はインジェクタを示す断面図、図10は燃料イ
ンジェクタを示す断面図、図11は燃料供給システムを
示す流れ図である。
【0011】船外機10は、図1に示す如く、船体11
にクランプブラケット12を取付け可能とし、クランプ
ブラケット12にチルト軸13を介して傾動可能に支持
されるスイベルブラケット14に、推進ユニット15を
転舵可能に支持している。16はクランプブラケット1
2とスイベルブラケット14との間に介装されている傾
動シリンダである。船外機10は、推進ユニット15の
上部に搭載されているエンジン17の出力をプロペラ1
8に伝え、船体11を前進、停止、後進可能としてい
る。19はエンジン17を覆うカウリングである。
【0012】尚、船体11の内部には燃料タンク20が
載置され、燃料タンク20には、プライマリポンプ21
を具備した燃料供給管22が連通されている。
【0013】エンジン17は、筒内噴射式2サイクルV
型6気筒エンジンであり、図2、図3に示す如く、左右
の各バンクのシリンダボディ23が相交差する略中心部
にクランク軸23Aを縦置き配置し、クランク軸23A
には不図示のピストンが連結され、ピストンとシリンダ
ヘッド24との間に燃焼室25を形成している(図9参
照)。尚、26は点火プラグである。
【0014】エンジン17は、シリンダヘッド24の反
対側のクランク室(不図示)に、上下に配置されている
各気筒に対応する吸気マニホールド27に備えられたリ
ード弁式逆止弁28を介して、スロットルボディ29が
接続され、各スロットルボディ29内にスロットル弁3
0を備えている。スロットルボディ29の上流側には吸
気サイレンサ31が配置されている。吸気マニホールド
27の逆止弁28を介してクランク室内に導入される空
気は、該クランク室で予圧縮され、ピストンの往復動に
より開閉される各気筒の掃気通路23Bを介して燃焼室
25に供給される。
【0015】これにより、カウリング19の空気取入開
口から取入れた空気が、図11に示す如く、吸気サイレ
ンサ31、スロットル弁30、吸気マニホールド27、
逆止弁28、クランク室、掃気通路を介して、燃焼室2
5に供給される吸気供給系が構成される。
【0016】エンジン17は、左右の各バンクのシリン
ダヘッド24に各気筒のためのデリバリユニット32、
32を延設している。
【0017】デリバリユニット32は各気筒毎に 1組を
なす噴射ノズル41、高圧空気用インジェクタ42、及
び燃料用インジェクタ43を有し、噴射ノズル41を各
気筒の燃焼室25内に突出せしめている。
【0018】そして、デリバリユニット32は、高圧空
気用デリバリ管路44を上下方向に延在し、後述する空
気圧縮機61が圧送し、高圧空気用デリバリ管路44を
上方から下方に流れる空気を各高圧空気用インジェクタ
42に供給する。また、デリバリユニット32は、燃料
用デリバリ管路45を上下方向に延在し、後述する高圧
燃料ポンプ72が圧送し、燃料用デリバリ管路45を下
方から上方に流れる燃料を各燃料用インジェクタ43に
供給する。
【0019】各気筒の噴射ノズル41は、図9に示す如
く、高圧空気用インジェクタ42に連結される構造にな
っている。そしてこの空気用インジェクタ42及び噴射
ノズル41からなる部品は、デリバリユニット32に対
して、それぞれOリング46A、46Bを介して装着さ
れる。そして、噴射ノズル41内には、その口元を開閉
する開閉弁47が設けられ、その弁棒48は、前記空気
用インジェクタ42の上部まで延在している。この弁棒
48の上部にストッパ49及び可動部材50が固定さ
れ、縮装されたコイルばね51が可動部材50を介して
弁棒48を上方に付勢し、これにより、開閉弁47を閉
じる方向に付勢している。52はソレノイドコイルであ
り、このソレノイドコイル52がコネクタ53を介して
励磁されることにより、可動部材50はコイルばね51
の付勢力に抗して図9の下方に移動し、噴射ノズル41
を開弁する。54は高圧空気の導入口であり、前述の高
圧空気用デリバリ管路44と連通している。
【0020】弁棒48の略中央部に絞り部55が形成さ
れ、この絞り部55に対向して開口する燃料ポート56
と連通するように、燃料用インジェクタ43の燃料ノズ
ル57が開口している。この燃料用インジェクタ43も
デリバリユニット32に対してOリング58を介して装
着される。
【0021】デリバリユニット32のこの構成により、
いわゆる空気アシスト式の燃料噴射が燃焼室25に対し
てなされる。即ち、ソレノイドコイル52が通電されて
可動部材50がコイルばね51の付勢力に抗して移動
し、開閉弁47を開くことにより、導入口54からの加
圧空気が絞り部55を通過し通路59に導入される。同
時に、燃料用インジェクタ43の燃料ノズル57から噴
射される高圧の燃料は、加圧空気の通過によって減圧さ
れた絞り部55から通路59へと円滑に導入されて、空
気と合流する。これにより、開閉弁47の位置から燃料
が高圧空気とともに燃焼室25に噴射される。
【0022】以下、デリバリユニット32への高圧空気
及び燃料の供給系について説明する(図3〜図8参
照)。
【0023】即ち、エンジン17の左右のバンクの間に
は、空気圧縮機61が配置されるとともに、燃料供給ユ
ニット62が配置されている。61Aは空気圧縮機支持
ステーである(図4参照)。
【0024】燃料供給ユニット62は、上ケース63A
と下ケース63Bとをシール64を介して合体した略L
型のベーパーセパレータ63内上部側に空気取入器6
5、空気フィルタ66を内蔵し、かつ該ベーパーセパレ
ータ63内下部側に気液分離室70、燃料フィルタ7
1、高圧燃料ポンプ72を内蔵し、該ベーパーセパレー
タ63外側部のL型凹部に空気レギュレータ67と燃料
レギュレータ73とからなるレギュレータアッセンブリ
(図7参照)を一体化している。63Cは下ケース63
Bの底部に螺着された、ベーパーセパレータ63のドレ
ンボルトである。燃料ポンプ72はベーパーセパレータ
63のケース63A、63B内に後述するマウントゴム
165A、165Bを介して支持されている。そして、
燃料ポンプ72の吐出口74回りにはOリング75を備
えた差口部76が設けられ、上ケース63Aの燃料圧送
口77にはOリング78を備えた受口部79が設けられ
ている。これにより、上下のケース63A、63Bを合
体するとき、燃料ポンプ72の差口部76が上ケース6
3Aの受口部79に液密に嵌合組付けされ得ることにな
る。図6において、A、Bは陽極端子、C、Dは陰極端
子である。
【0025】尚、80は、上ケース63Aに固定され、
空気フィルタ66、受口部79を保持する、多数の孔が
開けられた保持板である。
【0026】また、デリバリユニット32、空気圧縮機
61、燃料供給ユニット62は、図3に示す如くに相結
合される第1カバー81、第2カバー82の内部に収納
される。カバー81、82は、少なくともエンジンの後
方、エンジンのヘッド回りの上方及び側方を覆う。
【0027】そして、空気圧縮機61は、エンジン17
により連動して駆動されるピストンの往復運動により、
2つのフィルター付サイレンサ87の空気取入口88か
ら吸込側リード弁を介して吸込むとともに、ベーパーセ
パレータ63上部に内蔵される空気取入器65内の空気
を空気フィルタ66、空気出口83Aに接続した空気吸
込管83から吸込側リード弁を介して吸込み、吐出側リ
ード弁を介して空気吐出管84から吐出する。尚、空気
取入器65は、上ケース63Aに開口の空気取入口85
を介してカバー81、82内空間に連通し、かつ余剰空
気戻り口86を介して空気レギュレータ67に連通して
いる。
【0028】図2において、1は空気圧縮機用プーリで
あり、プーリ1はクランク軸23A回りの駆動プーリ2
に巻き回されている駆動ベルト3により駆動される。
尚、4はフライホイールマグネトカバー、5はテンショ
ンプーリ、6はジェネレータ、7はスタータである(図
2参照)。
【0029】尚、空気圧縮機61には、潤滑油供給管9
1が接続される潤滑油供給口91A、潤滑油排出管92
が接続される潤滑油排出口92A、冷却水供給管93が
接続される冷却水供給口93A、冷却水排出管94が接
続される冷却水排出口94Aが設けられている。冷却水
供給管93はエンジン17の下部においてエンジン17
の冷却水ジャケットに連通され、冷却水排出管94は冷
却確認用のパイロット水出口に連通される。
【0030】空気圧縮機61の空気吐出管84は、T字
型コネクタを介して、左右のデリバリユニット32、3
2に連なる高圧空気配管96、96に連結されている。
そして、各高圧空気配管96は、各デリバリユニット3
2の高圧空気用デリバリ管路44の上端ニップルに接続
される。
【0031】各デリバリユニット32の高圧空気用デリ
バリ管路44の下端ニップルには余剰空気戻り管97が
接続されている。左右のデリバリユニット32、32に
連なる余剰空気戻り管97、97は、T字型コネクタに
より、余剰空気戻り管98に接続され、ひいては空気レ
ギュレータ67に連通せしめられている。そして、空気
レギュレータ67は前述の空気取入器65の余剰空気戻
り口86に接続されている。
【0032】これにより、カウリング19の空気取入開
口から取入れた空気は、図11に示す如く、2つのフ
ィルタ付サイレンサ87、もしくは上ケース63Aに
開口した空気取入口85、空気取入器65、空気フィル
タ66のいずれかの空気取入経路から、空気圧縮機6
1、高圧空気用デリバリ管路44、高圧空気用インジェ
クタ42を介して噴射ノズル41に供給される、噴射ノ
ズル41への高圧空気供給系が構成される。同時に、高
圧空気用デリバリ管路44から、空気レギュレータ67
を介して空気取入器65に至る余剰空気戻り系が構成さ
れる。
【0033】他方、船体11側の燃料タンク20の燃料
は、プライマリポンプ21により燃料供給管22に圧送
され、コネクタ101を介して、カウリング19内のフ
ィルタ102、燃料ポンプ103に供給され、燃料ポン
プ103に連なるゴム製燃料吐出管104から、上ケー
ス63Aを貫通している燃料取入路105を介して、燃
料取入路105を開閉できるニードル弁106からベー
パーセパレータ63内の気液分離室70に供給される。
107はニードル弁106を作動させるフロートであ
る。
【0034】気液分離室70に供給された燃料は、燃料
フィルタ71から高圧燃料ポンプ72の吸込口108に
吸込まれ、高圧燃料ポンプ72の吐出口74に連通して
いる燃料圧送口77に接続される燃料連結管109に吐
出される。この燃料連結管109は、T字型コネクタを
介して、左右のデリバリユニット32、32に連なる燃
料配管111、111に連結される。そして、各デリバ
リユニット32の燃料用デリバリ管路45の下端ニップ
ルに、上記燃料配管111が接続される。
【0035】各デリバリユニット32の燃料用デリバリ
管路45の上端ニップルには余剰燃料戻り管112が接
続されている。左右のデリバリユニット32、32に連
なる余剰燃料戻り管112、112は、T字型コネクタ
により、余剰燃料戻り管114に接続され、ひいては燃
料レギュレータ73に連通せしめられる。そして、燃料
レギュレータ73は余剰燃料戻り管115を介してベー
パーセパレータ63の上ケース63Aを貫通している余
剰燃料戻り路116から気液分離室70に連通せしめら
れる。
【0036】これにより、船体11内の燃料タンク20
からプライマリポンプ21により圧送される燃料が、図
11に示す如く、コネクタ101、フィルタ102、燃
料ポンプ103、気液分離室70、燃料フィルタ71、
高圧燃料ポンプ72、燃料用デリバリ管路45、燃料用
インジェクタ43を介して噴射ノズル41に供給され
る、噴射ノズル41への燃料供給系が構成される。同時
に、燃料用デリバリ管路45から、燃料レギュレータ7
3を介してベーパーセパレータ63の気液分離室70に
至る余剰燃料戻り系が構成される。尚、燃焼室25の排
気は、排気通路25Aより外部に排出される。
【0037】然るに、エンジン17にあっては、下記
(1) 〜(17)の如くの特徴的構成を有する。
【0038】(1) 各高圧空気用インジェクタ42に高圧
空気を供給する高圧空気用デリバリ管路44を上下方向
に配置し、高圧空気用デリバリ管路44の上端側に空気
圧縮機61からの高圧空気配管96を接続し、高圧空気
用デリバリ管路44の下端側に空気レギュレータ67へ
の余剰空気戻り管97を接続してある。従って、噴射ノ
ズル41内における高圧空気用インジェクタ42の高圧
空気と、燃料用インジェクタ43の高圧燃料との混合部
から、何らかの異常により高圧空気用デリバリ管路44
内に高圧燃料が浸入したとしても、該高圧燃料を下端部
から容易に排出することができる。この燃料は余剰空気
と一緒に空気レギュレータ67、余剰空気戻り口86か
ら多数の孔が開けられた保持板80を介してベーパーセ
パレータ63内の気液分離室70に戻される。
【0039】(2) 燃料レギュレータ73を経た余剰燃料
を余剰燃料戻り管115、余剰燃料戻路116から気液
分離室70へ戻すとともに、気液分離室70の上部に配
置される空気取入器65と気液分離室70の上部とを多
数の孔が開けられた保持板80を介して連結、かつ空気
取入器65と空気圧縮機61とを空気吸込管83により
連結してある。従って、上下方向に配置する燃料用デリ
バリ管路45内で発生するベーパー(燃料の気化成分)
を燃料用デリバリ管路45の上端部から排出し、燃料レ
ギュレータ73を介して燃料レギュレータ73の下方と
なる気液分離室70に重力で滴下する余剰燃料とともに
スムースに戻すことができる。即ち、燃料用デリバリ管
路45内で発生する燃料蒸気を空気供給系にて再循環さ
せ、燃焼させることができる。
【0040】(3) ベーパーセパレータ63を略L型と
し、上部に山高帽状に突出する空気取入器65を設け、
下部に気液分離室70を設け、外側部のL型凹部に空気
レギュレータ67と燃料レギュレータ73とからなるレ
ギュレータアッセンブリを設けた。従って、燃料供給ユ
ニット62の全体型状がコンパクトとなり、エンジン回
りのスペースを節約できる。また、空気取入器65と気
液分離室70とを連通するための配管が不要となるの
で、配管の取り回しが簡素となり、装置構成が単純とな
る。
【0041】(4) 気液分離室70の上部空間に設けられ
る空気取入器65に空気フィルタ66を取付け、空気圧
縮器61への空気の清浄化を図るようにした。
【0042】(5) 空気取入器65の空気取入口85を、
空気フィルタ66の上部に対応する部位にて大気開放し
た。よって、チルトアップ航走時、気液分離室70内の
燃料油面が揺れても、空気取入口85より燃料が外へ洩
れ出ることがない。またパイプ状の空気取入口85はベ
ーパーセパレータ内へ突出するので、船外機10を船か
ら外し、右舷側を地面に置くように寝かせるときには、
油面は図6中のRのようになり、燃料が空気取入口85
から外へ洩れ出ることがない。同様、船外機10を左舷
側を地面に置くように寝かせるときには、油面はLのよ
うになり、燃料が洩れ出ることはない。
【0043】(6) 空気圧縮機61への空気の取入れは、
2つのフィルター付サイレンサ87と、空気取入器65
の空気取入口85の2経路からなされる。従って、空気
量を増加することができる。
【0044】(7) 空気取入器65の上部に空気圧縮機6
1への空気出口83Aに接続される空気吸込管83が配
管される。従って、空気取入器65が燃料と空気の気液
分離機能を果たす。即ち、トリムアップ航走時、燃料が
空気圧縮機61に侵入することがない。船外機10を寝
かせた場合にも、燃料は空気圧縮機61の吸込側リード
弁により、圧縮室内への侵入が遮られ、単に空気吸込管
83内に滞溜するのみである。この滞溜する燃料は船外
機10を船体に取付けるとき、気液分離室70へ戻る。
【0045】(8) 空気レギュレータ67からの余剰空気
戻り口86を空気取入器65、即ちべーパーセパレータ
63の上部に開口した。従って、戻り空気中に混入して
いる燃料は、直接重力によりべーパーセパレータ63の
下部の気液分離室70内の燃料溜まりに戻る。
【0046】(9) 燃料レギュレータ73の下方に気液分
離室70を配置し、燃料レギュレータ73からの燃料の
排出先を、気液分離室70内上部空間とした。従って、
気液分離室70の燃料油面同志をフロートで管理してい
ることと相まって気液分離室から燃料レギュレータ73
への燃料の逆流を生ずることがない。
【0047】(10)燃料供給ユニット62において、一体
の空気レギュレータ76と燃料レギュレータ73とを、
べーパーセパレー63の上ケース63Aに一体化して取
付けた。従って、燃料供給ユニット62の全体型状がコ
ンパクトとなり、エンジン回りのスペースを節約でき
る。また、空気レギュレータ67とべーパーセパレータ
63、燃料レギュレータ73とべーパーセパレータ63
とをそれぞれ連通するための配管を不要又は極めて短縮
できるので、配管の取り回しが簡素となり、装置構成が
単純となる。
【0048】(11)燃料レギュレータ73は、図7、図8
に示す如く、余剰燃料戻り管114が連通する弁室12
1内の弁座122を弁体123により開閉可能としてい
る。弁体123は、カシメ板との球面対偶を介してダイ
アフラム板124に取付けられており、弁座122への
密着性が良い。
【0049】このとき、弁体123は、余剰燃料戻り管
114の燃料圧が、ダイアフラム板124の背面にコン
トロール空気管127を介して印加されている余剰空気
戻り管98の空気圧力、及びばね125のばね力より大
なるときに開き、弁室121を余剰燃料戻路116に連
通せしめる。ばね125のばね力は調整ねじ126によ
り調整できる。
【0050】即ち、燃料レギュレータ73のリリーフ圧
は調整ねじ126により可変、かつこのリリーフ圧は空
気系の圧力が大なるほど大となる。これにより、空気用
インジェクタ42の高圧空気と、燃料用インジェクタ4
3の高圧燃料との差圧を所定の関係に維持可能とし、高
圧空気と高圧燃料との混合部で、高圧空気が燃料用デリ
バリ管路45内へ侵入することを防止している。
【0051】尚、空気レギュレータ67と燃料レギュレ
ータ73とが一体化されているから、上述のコントロー
ル空気管127の取り回しが確実かつ容易である。
【0052】(12)空気レギュレータ67は、図7、図8
に示す如く、第1空気レギュレータ131と第2空気レ
ギュレータ132とを持つ。
【0053】第1空気レギュレータ131は、余剰空気
戻り管98が連通する弁室133内の弁座134を弁体
135により開閉可能としている。弁体135は、カシ
メ板との球面対偶を介してダイアフラム板136に取付
けられており、弁座134への密着性が良い。
【0054】このとき、弁体135は、余剰空気戻り管
98の空気圧力が、ダイアフラム板136の背面に印加
されている余剰燃料戻管114の燃料圧力、及びばね1
37のばね力より大なるときに開き、弁室133を大気
開放口138に連通せしめる。尚、ダイアフラム板13
6の背面室は、余剰燃料戻り管114から燃料レギュレ
ータ73の弁室121への燃料通路の一部になってい
る。かつ、空気レギュレータ67と燃料レギュレータ7
3とが一体化されているから、ダイヤフラム板136の
背面室と燃料レギュレータ73の弁室121を結ぶ別個
の配管は不要となるので、装置構成が単純となる。
【0055】他方、第2空気レギュレータ132は、余
剰空気戻り管98が連通する弁室143内の弁座144
を弁体145により開閉可能としている。弁体145
は、カシメ板との球面対偶を介してダイアフラム板14
6に取付けられており、弁座144への密着性が良い。
【0056】このとき、弁体145は、余剰空気戻り管
98の空気圧力が、ダイアフラム板146の背面に印加
されているばね147のばね力より大なるときに開き、
弁室143を余剰空気戻り口86への余剰空気戻り路8
6Aに連通せしめる。ばね147のばね力は調整ねじ1
48により調整できる。
【0057】即ち、第2空気レギュレータ132のリリ
ーフ圧は調整ねじ148により可変、かつこのリリーフ
圧は(a) 燃料ポンプ72のポンプ圧低下時、第1空気レ
ギュレータ131のリリーフ圧より大きく、(b) 燃料ポ
ンプ72の作動時、第1空気レギュレータ131のリリ
ーフ圧より小さい。
【0058】従って、何らかの異常により、運転中空気
圧縮機61が作動している一方、燃料ポンプ72のポン
プ圧が低下したとしても、第1空気レギュレータ131
が開き、空気用デリバリ管路44内の圧縮空気は直ちに
大気開放口138から排出される。このため、圧縮空気
が空気用デリバリ管路44から空気用インジェクタ42
の空気通路に圧送されることが停止され、ひいては当該
圧縮空気が図10に示す如く燃料用インジェクタ43の
燃料通路に侵入して燃料供給系(燃料用デリバリ管路4
5、燃料ポンプ72)へ逆流することもない。よって、
べーパーセパレータ63内の燃料が、逆流圧縮空気によ
り爆発的に飛散することもない。
【0059】(13)燃料供給ユニット62を構成する上下
のケース63A、63Bが、それらの取付孔151に係
着した、ダンパ機能を持つマウントゴム152を介し
て、ボルト153によりシリンダボディ23に取付けら
れる。従って、空気レギュレータ67、燃料レギュレー
タ73内のばね125、137、147がエンジン振動
により踊り、それらのリリーフ圧に誤差が出るのを防止
できる。
【0060】(14)空気吸込管83をゴム管とし、余剰空
気戻り管97、燃料配管111、余剰燃料戻り管112
をフレキシブル管とした。これにより、上記(13)で記載
した通り、燃料供給ユニット62はゴムマウントされて
おり、燃料供給ユニット62とシリンダヘッド24のイ
ンジェクタレールとの位置関係がエンジン振動により変
化するが、配管の柔軟な変位によって振動を吸収でき
る。
【0061】(15)フレキシブルな余剰空気戻り管97、
燃料配管111、余剰燃料戻り管112の燃料供給ユニ
ット62側接続部には脱着可能なカップリング161、
162、163を設けている。これにより、カップリン
グ161〜163を外せば、各管97、111、112
がフレキシブルであることと相まって、燃料供給ユニッ
ト62の脱着が容易となる。このとき、燃料ポンプ10
3からのゴム製燃料吐出管104を燃料取入路105か
ら外すとともに、空気圧縮機61へのゴム製空気吸込管
83を空気取入器65から外す必要がある。
【0062】尚、余剰空気戻り管98、燃料連結管10
9、余剰燃料戻り管114は、上下のケース63A、6
3Bにボルト結合されたステー164に保持される(図
5参照)。
【0063】(16)燃料ポンプ72は前述の如く、上下の
ケース63A、63B内でない上下のマウントゴム16
5A、165Bにより支持される。これにより、燃料ポ
ンプ72の耐振性が向上する。
【0064】(17)左右バンクへの空気の行きである空気
吐出管84に連なる左右の高圧空気配管96は、中央部
で分岐され、左用配管96と右用配管96で略同一長さ
とする。
【0065】また、左右バンクへの燃料の行きである燃
料連結管109に連なる左右の燃料配管111は、中央
部で分岐され、左用配管111と右用配管11で略同一
長さとする。
【0066】これにより、高圧空気配管96、燃料配管
111を、左右で同じ管路抵抗とし、左バンクと右バン
クで性能の変化に影響を与えない。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、燃料噴射
エンジン用高圧燃料供給装置において、エンジン回りの
スペースを節約するとともに、配管の取回しを簡素化
し、装置構成を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は船外機を示す模式図である。
【図2】図2はエンジンを示す模式図である。
【図3】図3はエンジンを示す正面図である。
【図4】図4は図3のIV方向から見た模式図である。
【図5】図5は図3のV方向から見た模式図である。
【図6】図6は燃料供給ユニットを示す模式図である。
【図7】図7は空気レギュレータと燃料レギュレータを
示す断面図である。
【図8】図8は空気レギュレータと燃料レギュレータを
示す回路図である。
【図9】図9はインジェクタを示す断面図である。
【図10】図10は燃料インジェクタを示す断面図であ
る。
【図11】図11は燃料供給システムを示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
17 エンジン 20 燃料タンク 42 空気用インジェクタ 43 燃料用インジェクタ 44 空気用デリバリ管路 45 燃料用デリバリ管路 61 空気圧縮機 62 燃料供給ユニット 65 空気取入器 67 空気レギュレータ 70 ベーパーセパレータ 72 燃料ポンプ 73 燃料レギュレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの燃料をベーパーセパレータ
    に導き、ベーパーセパレータの燃料を燃料ポンプにより
    燃料用デリバリ管路から燃料用インジェクタを介してエ
    ンジン本体に供給するとともに、燃料用デリバリ管路内
    の余剰燃料をベーパーセパレータに循環させる燃料レギ
    ュレータを備えた燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置
    において、 燃料レギュレータをベーパーセパレータに一体化したこ
    とを特徴とする燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 空気圧縮機が圧送する圧縮空気を空気用
    デリバリ管路から空気用インジェクタを介してエンジン
    本体に供給するとともに、空気用デリバリ管路内の余剰
    空気を空気圧縮機への空気取入経路に循環させる空気レ
    ギュレータを備え、 燃料タンクの燃料をベーパーセパレータに導き、ベーパ
    ーセパレータの燃料を燃料ポンプにより燃料用デリバリ
    管路から燃料用インジェクタを介してエンジン本体に供
    給するとともに、燃料用デリバリ管路内の余剰燃料をベ
    ーパーセパレータに循環させる燃料レギュレータを備
    え、 更に空気圧縮機への空気取入経路にベーパーセパレータ
    の上部空間を連通してなる燃料噴射エンジン用高圧燃料
    供給装置において、 空気レギュレータと燃料レギュレータの少なくとも一方
    をベーパーセパレータに一体化したことを特徴とする燃
    料噴射エンジン用高圧燃料供給装置。
JP4083184A 1992-03-05 1992-03-05 燃料噴射エンジン用高圧燃料供給装置 Pending JPH05248322A (ja)

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